JP3732446B2 - オートテンショナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト駆動機構の伝動ベルトの張力を自動的に適度に保つためのオートテンショナに関する。
【0002】
従来、この種のオートテンショナは、例えば特開平11−94036号公報に開示されているように、揺動支軸とボス部との間に捻りコイルバネを介装し、この捻りコイルバネの軸方向の付勢力(伸張復元力)により揺動アームのボス部を摩擦板に圧接させると共に、捻りコイルバネの周方向の付勢力(捻り復元力)により揺動アームおよびテンションプーリをその揺動方向の一側に向けて付勢することによって、揺動アームの自由端でテンションプーリにテンションを付与するように構成されている。
【0003】
このような構成により、オートテンショナは、伝動ベルトの張力の緊張・弛緩の変動に応じたテンションプーリの動きを許容しつつ、伝動ベルトからの激しい振動や衝撃を減衰するようにテンションプーリの動きを規制する機能を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、捻りコイルバネの軸方向の付勢力(伸張復元力)により揺動アームのボス部を摩擦板に圧接して、ボス部と摩擦板との間に摩擦力を発生させる構成であると、伸張復元力の方向が1方向に限定されるため、全ての振動・衝撃力がこの摩擦力により減衰される結果、揺動アームと摩擦板との間に大きな負担がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、伝動ベルトからの激しい衝撃・振動を分散させ、効率よく減衰させることのできるオートテンショナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の請求項1に記載のオートテンショナは、捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、前記捻りコイルバネが伸張する側に設けられた第1当接部材と、前記捻りコイルバネと第1当接部材との間に介装され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記第1当接部材方向に付勢された摩擦部材と、前記伸張復元力により前記摩擦部材が摺動する側に設けられた第2当接部材とを備えた摩擦抵抗発生機構を有しており、前記摩擦部材は、前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して、第1当接部材及び第2当接部材との間に摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させることを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができるため、伝動ベルトからの激しい衝撃・振動を分散させ、効率よく減衰させることができる。また、摩擦抵抗を発生させる摩擦面を二方向でとることができるため、摩擦面積の合計を大きくし、それぞれの摩擦面での付勢力による圧力を小さくすることができ、それぞれの摩擦面で発生する摩擦力及び摩耗量を軽減し、摩擦面を構成する部材の耐久性を向上させることができる。更に、二方向に分散された付勢力は完全に独立した要素により摩擦力を発生させることができるため、それぞれの付勢力により発生する摩擦力を独立したパラメータにより変更することができる。
【0008】
また、分散する付勢力の間の角度と摩擦抵抗を発生させる摩擦係数とを調節することにより、伸張復元力に対して分散される付勢力の値を調節することが可能であり、各摩擦面での減衰力を任意に調節することができる。更に、捻りコイルバネの伸張復元力は、二方向の付勢力に分散され摩擦力が発生すると共に、摩擦力に関与しない成分が残り、この成分は分散する付勢力の間の傾斜角度を変化させることで変更し増減することができるため、摩擦力の合計値を変更・調節することができる。
【0009】
請求項2に記載のオートテンショナは、捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させる摩擦抵抗発生機構を有しており、前記摩擦抵抗発生機構は、前記捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、前記捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面を前記捻りコイルバネに対向して備えた第1当接部材と、前記捻りコイルバネと第1当接部材との間に介装されていると共に該第1当接部材の第1摩擦面に摺接され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記第1当接部材方向に付勢された摩擦部材と、前記第1当接部材の第1摩擦面に沿って前記摩擦部材が摺動する側に設けられ、前記摩擦部材が摺接される第2摩擦面を備えた第2当接部材とを有することを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、第1当接部材は、捻りコイルバネに対向して捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面を備えているため、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で第1当接部材の方向に付勢されると共に、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第2当接部材の方向に付勢される。このように、捻りコイルバネの伸張復元力は二方向の付勢力に分散され、第1及び第2摩擦面にてそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができる。また、二方向に分散された付勢力は第1及び第2当接部材を、異なる摩擦係数を有する材質によるものとし、発生する摩擦力を完全に独立した要素により調節することができる。
【0011】
請求項3に記載のオートテンショナは、捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させる摩擦抵抗発生機構を有しており、前記摩擦抵抗発生機構は、前記捻りコイルバネ内を軸芯方向に貫挿された芯部を備え、前記捻りコイルバネを支持するバネ支持体と、前記バネ支持体の芯部の先端部に固設され、前記捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜された第1摩擦面を前記捻りコイルバネに対向して備えた固定プレートと、前記捻りコイルバネと固定プレートとの間で前記バネ支持体の芯部の周囲に複数配置されていると共に前記固定プレートの第1摩擦面に摺接され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記固定プレート方向に付勢された摩擦部材と、前記摩擦部材の外周を取り囲むように配置され、該摩擦部材が摺接される第2摩擦面を環状に備えた環状摩擦部とを有することを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、固定プレートは、捻りコイルバネに対向して捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜された第1摩擦面を備えており、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で固定プレート方向に付勢され、捻りコイルバネと固定プレートとの間でバネ支持体の芯部の周囲に複数配置されているため、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で固定プレートの方向に付勢されると共に、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に押し広げられ、環状摩擦部の方向に付勢される。このように、捻りコイルバネの伸張復元力は二方向の付勢力に分散され、第1及び第2摩擦面にてそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができる。また、二方向に分散された付勢力は固定プレート及び環状摩擦部を、異なる摩擦係数を有する材質によるものとし、発生する摩擦力を完全に独立した要素により調節することができる。
【0013】
請求項4に記載のオートテンショナは、請求項3において、前記環状摩擦部は、前記揺動アームに一体的に形成されていることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、簡易な構成のものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を図1乃至図9を参照しながら説明する。
図1において、オートテンショナ1は、捻りコイルバネ5と、捻りコイルバネ5を支持するバネ支持体10と、捻りコイルバネ5が伸張する側に揺動自在に設けられた揺動アーム2と、揺動アーム2の揺動に摩擦抵抗を発生させて作用させる摩擦抵抗発生機構12とを備える。尚、本実施形態においては、オートテンショナ1は、バネ支持体10の捻りコイルバネ5が支持される側を下部として上下方向に配置された場合について説明するが、配置される方向はこれに限定されるものではない。
【0016】
上記のバネ支持体10は、捻りコイルバネ5内が軸芯方向に貫挿された、略筒状の芯部9を備えており、捻りコイルバネ5の一端が固定され支持される側には、捻りコイルバネ5を収容するカップ部10aが形成されている。このカップ部10aは、芯部9の下端部から中部付近の高さまで設けられており、底部に捻りコイルバネ5が固定される固定面10bを有する。
【0017】
また、上記の揺動アーム2は、ブッシュ8を介して芯部9に設置されるボス部2aと、捻りコイルバネ5の他端側が収容されるカップ部2bが形成されている。このカップ部2bは、芯部9の上部から中部付近の高さまで設けられており、底部に捻りコイルバネ5が固定される固定面2cを有する。この固定面2cの反対側の面には、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向の外側に向かって下降するように傾斜された傾斜部2dが設けられている。そして、揺動アーム2の自由端側は、伝動ベルトB1が巻回されたテンションプーリ4を回転自在に軸支するアーム3を有している。
【0018】
上述したように、捻りコイルバネ5の両端がバネ支持体10と揺動アーム2とに固定されることで、捻りコイルバネ5の周方向の付勢力(捻り復元力)が存在する。この捻り復元力により、揺動アーム2およびテンションプーリ4をその揺動方向の一側に向けて付勢して、伝動ベルトB1にテンションを付与することができ、伝動ベルトB1の張力の緊張・弛緩の変動に応じたテンションプーリ4の動きを許容する。
【0019】
また、上記の捻りコイルバネ5は、圧縮された状態で固定面10b及び固定面2cに固定されカップ部10a及びカップ部2b内に収容されており、フリーの状態では、収容された状態の時に比べて伸張する。このため、捻りコイルバネ5の軸芯方向の付勢力(伸張復元力)により、揺動アーム2は、バネ支持体10に対して上方に付勢されている。
【0020】
また、上記の摩擦抵抗発生機構12は、上述したバネ支持体10と、バネ支持体10の芯部9の先端に固設された固定プレート7と、捻りコイルバネ5が伸張する側に設けられた摩擦部材6と、摩擦部材6の外周を取り囲むように配置された環状摩擦部11とを備えている。
【0021】
上記の固定プレート7は、バネ支持体10の芯部9の先端部に固設されており、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜した第1摩擦面7aを、捻りコイルバネ5に対向して備えている。
【0022】
また、上記の摩擦部材6は、傾斜部2dと固定プレート7との間で、図2に示すように、バネ支持体10の芯部9の周囲に、捻りコイルバネ5の半径方向に分割された形状で複数配置されている。この摩擦部材6は、固定プレート7の第1摩擦面7aに摺接される第1摩擦面6aと、固定プレート7が傾斜して上昇する外側に、捻りコイルバネ5の伸張復元力により摺接される第2摩擦面6bとを有する。尚、摩擦部材6には、ポリアミド、超高分子量ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等が用いられる。
【0023】
また、上記の環状摩擦部11は、内周に第2摩擦面11aを有する略円筒形状をしており、摩擦部材6の外周を囲むように設けられている。この環状摩擦部11は、揺動アーム2の上端に揺動アーム2と一体的に形成されている。
【0024】
次に、上記の構成において、オートテンショナ1の製造方法について説明する。
【0025】
上記のオートテンショナ1は、まず、捻りコイルバネ5の一端側が、バネ支持体10の芯部9を貫挿するようにバネ支持体10のカップ部10a内に配置され、固定面10bに固定される。そして、揺動アーム2のボス部2aが、ブッシュ8を介してバネ支持体10の芯部9に回動自在に嵌合され、捻りコイルバネ5の他端側が揺動アーム2のカップ部2b内に収容され、固定面2cに固定される。この時、捻りコイルバネ5は圧縮した状態で収容されており、常に軸芯方向に対して付勢され、捻りコイルバネ5が支持される固定面10bから固定面2cに向かって伸張復元力が働く。
【0026】
次に、上記の揺動アーム2の傾斜部2dの上側で環状摩擦部11の内側に、摩擦部材6が設置される。この摩擦部材6に対して、捻りコイルバネ5の軸芯方向で対接する状態で固定プレート7が設けられる。この固定プレート7は、バネ支持体10の芯部9の先端部に固設される。このようにして、摩擦部材6は、第1摩擦面7aと第2摩擦面11aと傾斜面2dとの間で挟持される。
【0027】
上記のようにして製造されたオートテンショナ1の動作について説明する。
【0028】
上記のオートテンショナ1は、例えば、自動車用エンジンのベルトシステムに用いられる。バネ支持体10がエンジンブロック等に固定され、テンションプーリ4に伝動ベルトB1が掛け渡される。
【0029】
上述したオートテンショナ1の揺動アーム2は、捻りコイルバネ5の一端がバネ支持体10に支持され他端が揺動アーム2に固定されることにより、捻り復元力が付与されている。図1において、伝動ベルトB1が回転し、緊張・弛緩して張力が変動すると、それに応じてテンションプーリ4は回転軸を移動させるため、揺動アーム2は揺動する。すると、揺動アーム2は、揺動した位置を復元するように、捻りコイルバネ5の捻り復元力により捻りコイルバネ5の巻回方向に付勢される。
【0030】
また、揺動アーム2は、捻りコイルバネ5の軸芯方向に伸張復元力が付与されている。この伸張復元力により、摩擦部材6は、固定プレート7が捻りコイルバネ5の軸芯方向に対して外側に向かって上昇するように傾斜されており摩擦部材6は複数設けられているため、半径方向に外側に広がろうとし、環状摩擦部11に押し当てられる。そのため、摩擦部材6に付与される捻りコイルバネ5の伸張復元力は、固定プレート7の第1摩擦面7aに対する付勢力と、環状摩擦部11の第2摩擦面11aに対する付勢力Pとの二方向に分散される。摩擦部材6が半径方向に外側に広がろうとするため、揺動アーム2の伝動ベルトB1の張力の変動による揺動が許容される。即ち、伝動ベルトB1が緊張し張力が高くなると、テンションプーリ4の軸芯は図中右方向に移動し、摩擦部材6は半径方向の外側に移動する。
【0031】
ここで、図3において、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fとし、伸張復元力Fが、第1摩擦面に垂直な付勢力Nと伸長復元力Fに対して垂直な方向の付勢力Pとの二方向に分散されるものとする。また、第1摩擦面6aの伸長復元力Fに対する傾斜角度をθとし、第1摩擦面6aの静止摩擦係数をμとする。
【0032】
摩擦部材6が移動しない時、図4に示すように、摩擦部材6にかかる力の釣り合いにより、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fと垂直な方向に(1)式の関係が、伸張復元力Fと同じ方向に(2)式の関係が成り立つ。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】
これにより、(3)式が導かれる。
【0036】
【数3】
【0037】
これにより、(3)式において、傾斜角度θと摩擦係数μを調節することにより、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fに対する付勢力Pの値を調節することができる。P/F<0(μ<cosθ/sinθ)の時は、伸張復元力Fをかけても、第1摩擦面6aに発生する静止摩擦力により摩擦部材6が移動することはなく、P=0である。そして、P/F=0(μ=cosθ/sinθ)の時はP=0であり、P/F>0(μ>cosθ/sinθ)の時は、付勢力Pが発生する。このように、μ>cosθ/sinθの範囲内で、静止摩擦係数μ及び傾斜角度θを調節することにより、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fに対する付勢力Pの値を調節することができる。具体的には、表1のように調整することができる。
【0038】
【表1】
【0039】
上記の状態で、伝動ベルトB1に何らかの振動・衝撃が付与されると、第1摩擦面6aでの静止摩擦力が限界を超え、摩擦部材6は放射状に外側に移動する。この時、図3において、第1摩擦面6aの伸長復元力Fに対する傾斜角度をθとし、第1摩擦面6aの動摩擦係数をμ1、第2摩擦面6bの動摩擦係数をμ2とする。
【0040】
上述したように、摩擦部材6が半径方向の外側に移動すると、図5に示すように、第1摩擦面6aでは摩擦部材6の半径方向の外側に向かうのとは反対の方向に摩擦力μ1Nが働き、第2摩擦面6bでは捻りコイルバネ5の伸張復元力Fにより捻りコイルバネ5の伸張する方向とは反対の方向に摩擦力μ2Pが働く。この時、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fと垂直な方向に(4)式の関係が、伸張復元力Fと同じ方向に(5)式の関係がなりたつ。
【0041】
【数4】
【0042】
【数5】
【0043】
これにより、第1摩擦面6aにて発生する摩擦力μ1N=(N・cosθ−P)/sinθ、第2摩擦面6bにて発生する摩擦力μ2P=(F・sinθ+P・cosθ−N)/sinθ、が導かれる。そして、第1および第2摩擦面6a・6bにて発生する摩擦力を合計すると、(6)式が導かれる。
【0044】
【数6】
【0045】
(6)式において、傾斜角度θを変化させることにより(1−cosθ)/sinθの値を変化させることができ、これにより摩擦力の合計値を調節することが可能である。
【0046】
上記示したように、本実施形態において、オートテンショナ1は、捻りコイルバネ5の軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アーム2の揺動に作用させながら、捻りコイルバネ5の捻り復元力を揺動アーム2の揺動方向に付与することによって、伝動ベルトB1の張力変動を揺動アーム2の揺動により減衰させるオートテンショナ1において、伸張復元力Fを二方向の付勢力N・Pに分散し、各付勢力N・Pによりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させて揺動アーム2の揺動に作用させる摩擦抵抗発生機構12を有する。これにより、伸張復元力Fを二方向の付勢力N・Pに分散し、各付勢力N・Pによりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができるため、伝動ベルトB1からの激しい衝撃・振動を分散させ、効率よく減衰させることができる。また、摩擦抵抗を発生させる摩擦面6a・6bを二方向でとることができるため、摩擦面積の合計を大きくし、それぞれの摩擦面での付勢力N・Pによる圧力を小さくすることができ、それぞれの摩擦面6a・6bで発生する摩擦力及び摩耗量を軽減し、摩擦面6a・6bを構成する部材の耐久性を向上させることができる。更に、二方向に分散された付勢力N・Pは完全に独立した要素により摩擦力を発生させることができるため、それぞれの付勢力N・Pにより発生する摩擦力を独立したパラメータにより変更することができる。
【0047】
また、分散する付勢力N・Pの間の角度θと摩擦抵抗を発生させる摩擦係数とを調節することにより、伸張復元力Fに対して分散される付勢力N・Pの値を調節することが可能であり、各摩擦面6a・6bでの減衰力を任意に調節することができる。更に、捻りコイルバネ5の伸張復元力Fは、二方向の付勢力N・Pに分散され摩擦力が発生すると共に、摩擦力に関与しない成分が残り、この成分は分散する付勢力N・Pの間の傾斜角度θを変化させることで変更し増減することができるため、摩擦力の合計値を変更・調節することができる。
【0048】
尚、本実施形態においては、第2摩擦面6b・11aは、捻りコイルバネ5の軸芯方向と同じ場合について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、第2摩擦面6b・11aは、捻りコイルバネ5の軸芯方向に対して外側に向かって傾斜していてもよい。これにより、捻りコイルバネ5の軸芯方向に対して傾斜した角度をパラメータも、付勢力・摩擦力を調節する要素に加えることができる。
【0049】
また、本実施形態において、摩擦抵抗発生機構12は、捻りコイルバネ5が伸張する側に設けられ、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面7aを捻りコイルバネ5に対向して備えた固定プレート7(第1当接部材)と、捻りコイルバネ5と固定プレート7との間に介装されていると共に該固定プレート7の第1摩擦面7a(6a)に摺接され、捻りコイルバネ5の伸張復元力で固定プレート7方向に付勢された摩擦部材6と、固定プレート7の第1摩擦面7aに沿って摩擦部材6が摺動する側に設けられ、摩擦部材6が摺接される第2摩擦面11a(6b)を備えた環状摩擦部11(第2当接部材)とを有する。これにより、固定プレート7は、捻りコイルバネ5に対向して捻りコイルバネ5が伸張する側に設けられ、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面6aを備えているため、摩擦部材6は捻りコイルバネ5の伸張復元力で固定プレート7の方向に付勢されると共に、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向に傾斜された環状摩擦部11の方向に付勢される。このように、捻りコイルバネ5の伸張復元力は二方向の付勢力に分散され、第1及び第2摩擦面7a(6a)・11a(6b)にてそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができる。また、二方向に分散された付勢力は固定プレート7及び環状摩擦部11を、異なる摩擦係数を有する材質によるものとし、発生する摩擦力を完全に独立した要素により調節することができる。
【0050】
尚、本実施形態においては、第1摩擦面6a・7aが、捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、図6に示すように、第1摩擦面16aが捻りコイルバネ5の軸芯に対して半径方向の内側に向かって下降するように傾斜されている摩擦部材16が設けられたオートテンショナ21であってもよい。この場合、揺動アーム2のボス部2aの上部に環状摩擦部2eが設けられ、第2摩擦面16bを介して摩擦部材16を摺接させる。これにより、摩擦部材16は、図7に示すように、第1摩擦面16aに垂直に付勢力Nで付勢されると共に、第1摩擦面16aの傾斜する方向に付勢されることとなり、捻りコイルバネ5の半径方向の内側に付勢力Pで付勢されて移動する。そのため、伝動ベルトB1が弛緩し、テンションプーリ4が図中左方向に移動した時、摩擦部材16が移動することで、有効に減衰を行うことができる。
【0051】
また、本実施形態においては、環状摩擦部11(第2当接部材)が揺動アーム2の上端に設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、図8に示すように、捻りコイルバネ5の半径方向の内側に向かって傾斜する第1摩擦面26aを有する摩擦部材26とし、揺動アーム2の芯部9を第2当接部材として用いるオートテンショナ31であってもよい。これにより、摩擦部材26は、図9に示すように、第1摩擦面26aに垂直に付勢力Nで付勢されると共に、捻りコイルバネ5の半径方向の内側に向かう付勢力Pを芯部9で受け止められる。
【0052】
また、本実施形態においては、環状摩擦部11は揺動アーム2の上端の外側に設けられている場合について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、揺動アーム2の傾斜部2dを平坦なものとし、環状摩擦部が揺動アーム2の上端の内側及び外側の両方に設けられているものであってもよい。これにより、固定プレート7を交換することで、第1摩擦面の傾斜方向を変更し、摩擦部材が付勢される方向を変えることが可能である。
【0053】
【発明の効果】
上述したように、請求項1の発明によると、伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができるため、伝動ベルトからの激しい衝撃・振動を分散させ、効率よく減衰させることができる。また、摩擦抵抗を発生させる摩擦面を二方向でとることができるため、摩擦面積の合計を大きくし、それぞれの摩擦面での付勢力による圧力を小さくすることができ、それぞれの摩擦面で発生する摩擦力及び摩耗量を軽減し、摩擦面を構成する部材の耐久性を向上させることができる。更に、二方向に分散された付勢力は完全に独立した要素により摩擦力を発生させることができるため、それぞれの付勢力により発生する摩擦力を独立したパラメータにより変更することができる。
【0054】
また、分散する付勢力の間の角度と摩擦抵抗を発生させる摩擦係数とを調節することにより、伸張復元力に対して分散される付勢力の値を調節することが可能であり、各摩擦面での減衰力を任意に調節することができる。更に、捻りコイルバネの伸張復元力は、二方向の付勢力に分散され摩擦力が発生すると共に、摩擦力に関与しない成分が残り、この成分は分散する付勢力の間の傾斜角度を変化させることで変更し増減することができるため、摩擦力の合計値を変更・調節することができる。
【0055】
請求項2の発明によると、第1当接部材は、捻りコイルバネに対向して捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面を備えているため、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で第1当接部材の方向に付勢されると共に、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第2当接部材の方向に付勢される。このように、捻りコイルバネの伸張復元力は二方向の付勢力に分散され、第1及び第2摩擦面にてそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができる。また、二方向に分散された付勢力は第1及び第2当接部材を、異なる摩擦係数を有する材質によるものとし、発生する摩擦力を完全に独立した要素により調節することができる。
【0056】
請求項3の発明によると、固定プレートは、捻りコイルバネに対向して捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜された第1摩擦面を備えており、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で固定プレート方向に付勢され、捻りコイルバネと固定プレートとの間でバネ支持体の芯部の周囲に複数配置されているため、摩擦部材は捻りコイルバネの伸張復元力で固定プレートの方向に付勢されると共に、捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に押し広げられ、環状摩擦部の方向に付勢される。このように、捻りコイルバネの伸張復元力は二方向の付勢力に分散され、第1及び第2摩擦面にてそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させることができる。また、二方向に分散された付勢力は固定プレート及び環状摩擦部を、異なる摩擦係数を有する材質によるものとし、発生する摩擦力を完全に独立した要素により調節することができる。
【0057】
請求項4の発明によると、簡易な構成のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートテンショナの断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】オートテンショナの摩擦抵抗発生機構付近の断面図である。
【図4】オートテンショナの摩擦部材における力の釣り合いを示す模式図である。
【図5】オートテンショナの摩擦部材における力の釣り合いを示す模式図である。
【図6】オートテンショナの断面図である。
【図7】オートテンショナの摩擦抵抗発生機構付近の断面図である。
【図8】オートテンショナの断面図である。
【図9】オートテンショナの摩擦抵抗発生機構付近の断面図である。
【符号の説明】
1 オートテンショナ
2 揺動アーム
5 捻りコイルバネ
12 摩擦抵抗発生機構
B1 伝動ベルト
Claims (4)
- 捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、
前記捻りコイルバネが伸張する側に設けられた第1当接部材と、
前記捻りコイルバネと第1当接部材との間に介装され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記第1当接部材方向に付勢された摩擦部材と、
前記伸張復元力により前記摩擦部材が摺動する側に設けられた第2当接部材とを備えた摩擦抵抗発生機構を有しており、
前記摩擦部材は、
前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して、第1当接部材及び第2当接部材との間に摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させることを特徴とするオートテンショナ。 - 捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、
前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させる摩擦抵抗発生機構を有しており、
前記摩擦抵抗発生機構は、
前記捻りコイルバネが伸張する側に設けられ、前記捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向に傾斜された第1摩擦面を前記捻りコイルバネに対向して備えた第1当接部材と、
前記捻りコイルバネと第1当接部材との間に介装されていると共に該第1当接部材の第1摩擦面に摺接され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記第1当接部材方向に付勢された摩擦部材と、
前記第1当接部材の第1摩擦面に沿って前記摩擦部材が摺動する側に設けられ、前記摩擦部材が摺接される第2摩擦面を備えた第2当接部材とを有することを特徴とするオートテンショナ。 - 捻りコイルバネの軸芯方向の伸張復元力により発生させた摩擦抵抗を揺動アームの揺動に作用させながら、前記捻りコイルバネの捻り復元力を前記揺動アームの揺動方向に付与することによって、伝動ベルトの張力変動を前記揺動アームの揺動により減衰させるオートテンショナにおいて、
前記伸張復元力を二方向の付勢力に分散し、各付勢力によりそれぞれ独立して摩擦抵抗を発生させて前記揺動アームの揺動に作用させる摩擦抵抗発生機構を有しており、
前記摩擦抵抗発生機構は、
前記捻りコイルバネ内を軸芯方向に貫挿された芯部を備え、前記捻りコイルバネを支持するバネ支持体と、
前記バネ支持体の芯部の先端部に固設され、前記捻りコイルバネの軸芯に対して半径方向の外側に向かって上昇するように傾斜された第1摩擦面を前記捻りコイルバネに対向して備えた固定プレートと、
前記捻りコイルバネと固定プレートとの間で前記バネ支持体の芯部の周囲に複数配置されていると共に前記固定プレートの第1摩擦面に摺接され、前記捻りコイルバネの伸張復元力で前記固定プレート方向に付勢された摩擦部材と、
前記摩擦部材の外周を取り囲むように配置され、該摩擦部材が摺接される第2摩擦面を環状に備えた環状摩擦部とを有することを特徴とするオートテンショナ。 - 前記環状摩擦部は、前記揺動アームに一体的に形成されていることを特徴とする請求項
3に記載のオートテンショナ。
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