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JP4138228B2 - 半導体メモリ - Google Patents

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体メモリに関し、特に、メモリセルから読み出される微小信号を増幅する電荷転送型センスアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
[A]
現在のDRAMは、メモリセルが1つのトランジスタと1つのキャパシタから構成されるもの(1T1Cセル)が主流である。
【0003】
このようなメモリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイを持つDRAMでは、例えば、データリード動作は、以下のステップにより実行される。
【0004】
まず、ビット線に対してプリチャージを行い、ビット線をプリチャージ電位に設定する。続けて、ビット線に対するプリチャージを停止し、かつ、ビット線をフローティング状態にする。この後、ワード線に高電位を与え、メモリセルのトランスファゲート(トランジスタ)をオン状態にする。
【0005】
ここで、メモリセルには、データがキャパシタに蓄えられる電荷量として記憶されているため、メモリセルのトランスファゲートがオン状態になることにより、メモリセルに記憶されるデータ値(“0”又は“1”)に応じた電荷量がメモリセルからビット線に転送され、メモリセルとビット線との間で電荷が共有される。
【0006】
この時、ビット線の電位は、プリチャージ電位からメモリセルから出力される電荷量に応じた値だけ変動する。従って、このビット線の電位変化を、センスアンプにより検知かつ増幅すれば、メモリセルのデータを読み出すことができる。
【0007】
このようなビット線とメモリセル(キャパシタ)が電荷を共有するリード方式を、“電荷共有センス方式”と呼ぶことにする。
【0008】
なお、実際のデータリード動作においては、ビット線対を用い、例えば、ビット線対の一方にデータを読み出し、その他方はプリチャージ電位(又はリファレンス電位)を維持し、ビット線対間の微小電位差をセンスアンプにより検知し、かつ、この微小電位差を増幅している。
【0009】
セルデータ(電荷量)によるビット線の電位変化ΔVblは、ビット線容量(ビット線に生じる容量の全て)をCbとし、セル容量(セルキャパシタの容量)をCsとし、ビット線の電位振幅の“H(High)”レベルをVBLHとし、ビット線のプリチャージ電位をVBLH/2とすると、
ΔVbl = VBLH/2・(1+Cb/Cs)
で表すことができる。
【0010】
ここで、ビット線の電位変化ΔVblが大きいほど、センスアンプにおけるセンス感度がよくなる。このため、ビット線の電位変化ΔVblを決めるパラメータとなるビット線容量Cbとセル容量の比Cb/Csは、できるだけ小さい方がよい。
【0011】
1T1Cセルは、DRAMのメモリ容量が、数キロビットの時代から、最先端であるギガビット級のDRAMの開発が行われている現在においても、採用されている。また、セルデータの読み出し方式についても、上述の電荷共有センス方式が一般的に採用されている。
【0012】
現在の最先端のDRAMにおいては、メモリセルアレイ又はビット線を分割し、ビット線の長さを短くして、ビット線容量Cbを減少している。
【0013】
また、セル容量(セルキャパシタのストレージノードの容量)Csについては、セルキャパシタを、トレンチ構造やスタック構造と呼ばれる3次元構造とし、セル容量Csの増大を図っている。
【0014】
具体的には、トレンチ構造については、トレンチの深さを大きくし、トレンチのアスペクト比を高くすることにより、また、スタック構造については、キャパシタ形状を工夫することにより、セル容量Csの増大を図っている。このようにして、いままでは、Cb/Csは、減少する傾向にあった。
【0015】
これは、信頼性、消費電力の問題からくるメモリセルアレイの電源電圧VBLHの低電圧化、及び、リフレッシュ期間の増大に伴うリークによる実効的なセル容量の減少(信号量の減少)を、Cb/Csを小さくすることによって補っていたからである。
【0016】
[問題1]
しかし、近年では、MOSトランジスタが超微細化され、そのゲート長も非常に短くなってきている。MOSトランジスタの閾値電圧Vthは、ゲート長が短くなるほど、ショートチャネル効果によって急激に低下する。従って、MOSトランジスタが超微細化されると、製造時におけるゲート長のサイズのバラツキがMOSトランジスタの閾値電圧Vthの大きなバラツキとなる。
【0017】
なお、センスアンプは、通常、カラムのピッチ内に収まるようにレイアウトされる。このため、例えば、MOSトランジスタのサイズを大きくして、MOSトランジスタのゲート長のサイズのバラツキを少なくすることは、メモリセルの微細化が進行するなかにおいて非常に困難である。
【0018】
[問題2]
このような理由から、センスアンプのセンス感度(センスアンプがセルデータを正しく増幅するために必要なのビット線対間の最小の電位差)は、従来から現在に至るまで、ほとんど変化していない。
【0019】
従って、センスアンプによりセルデータを正しく検知するためには、一定量以上の信号量を確保する必要がある。
【0020】
しかし、近年では、メモリセルの微細化の進行に伴い、トレンチキャパシタ型メモリセルでは、ビット線容量(特に、ビット線間に生じる容量)Cbが増大し、スタックキャパシタ型メモリセル(例えば、COB( Capacitor Over Bitline )セル)では、セルキャパシタのストーレジノード(特に、セルキャパシタとセルトランジスタのコンタクト領域)とビット線との間に生じる容量が増大してきている。
【0021】
従って、最近では、メモリセルの微細化により、ビット線容量Cbを減少させることが非常に困難となってきており、ビット線容量Cbは、今後、次第に増大していくものと考えられる。
【0022】
一方、セル容量Csについては、例えば、トレンチキャパシタ型メモリセルでは、トレンチのアスペクト比の増大が加工限界に近づいており、また、キャパシタ絶縁膜の薄膜化も、リーク電流や信頼性の観点から非常に困難となっているため、今後、メモリセルの微細化により、セル容量Csは、次第に、小さくなっていくものと考えられる。また、メモリセルの微細化により、メモリセルアレイ部の電源電圧(内部電源電圧VBLH)の低電圧化が進行しているため、メモリセルから読み出される電荷量を一定に保つことが困難となっている。
【0023】
このように、近年では、メモリセルの微細化により、Cb/Csを減少できなくなってきており、逆に、Cb/Csの値は、大きくなりつつある。このため、メモリセルから読み出される電荷量は、少なくなり、ビット線対間の電位差がセンスアンプのセンス感度未満となり、センスアンプがセルデータを検知できなくなる問題が生じている。
【0024】
なお、セル容量Csの増大に関しては、セルキャパシタのキャパシタ絶縁膜に高誘電率膜を使用する技術が検討されており、この技術が実用化されれば、この問題は、多少、先送りされるものと考えられる。しかし、1T1Cセルを用いたDRAMでは、遠からず、電荷共有センス方式によるデータ読み出しが不可能になると言われている。
【0025】
このように、電荷共有センス方式によるデータ読み出しでは、データ読み出し時に、ビット線とセルキャパシタが電気的に接続され、電荷を共有することになるため、メモリセルの微細化に伴い、セル容量Csが小さく、かつ、ビット線容量Cbが大きくなると、メモリセルから読み出される電荷量(信号量)が非常に小さくなり、センスアンプがセルデータを検知できなくなるという問題が発生する。
【0026】
ところで、データ読み出し時におけるビット線のプリチャージ方式には、例えば、VBLHプリチャージ方式、VBLH/2プリチャージ方式などが知られているが、VBLH/2プリチャージ方式では、メモリセルアレイ部の低電圧化により、動作速度が著しく低下するといった問題が発生する。
【0027】
なお、プリチャージ方式の種類(VBLH,VBLH/2,Vssなど)とは関係なく、電荷共有センス方式を採用する限り、メモリセルの微細化により、メモリセルから読み出される電荷量(信号量)が小さくなるという原理的な問題は、依然として解決されない。
【0028】
[B]
上述の電荷共有センス方式とは異なる電荷転送センス方式を提案し、この電荷転送センス方式により、上述の原理的な問題を解決しようとする技術が、Hellerらによって提案されている( L.G.Heller, D.P.Spampinato, Y.L.Yao, “High Sensitivity Charge-Transfer Sense Amplifer,”IEEE J.Solid-State Circuits,vol.SC-11, no.5, pp.596-601, 1976)。
【0029】
図8は、Hellerらによって提案された電荷転送センス方式の原理を説明するための回路図である。図9は、図8の回路の動作波形を示している。
【0030】
ビット線BLとセンスアンプノードSAとの間には、電荷転送ゲートとして、NチャネルMOSトランジスタが接続される。このMOSトランジスタのゲートには、制御信号VCTGが入力される。また、センスアンプノードSAとVSAHノードとの間には、PチャネルMOSトランジスタが接続される。このMOSトランジスタのゲートには、制御信号PCが入力される。
【0031】
データ読み出し動作が開始された当初においては、制御信号PCは、接地電位Vssに設定されるため、センスアンプノードSAは、VSAHにプリチャージされる。また、ビット線BLには、VSAHノードから電荷転送トランジスタを経由して電荷が供給されるため、ビット線BLは、電荷転送トランジスタ(NチャネルMOSトランジスタ)のゲート電圧VCTGから電荷転送トランジスタの閾値電圧Vthを引いた値(VCTG−Vth)にプリチャージされる。
【0032】
即ち、ビット線BLの電位振幅の高電位VBLHは、VCTG−Vthとなる。このVBLHは、セルデータが“1”の場合のストーレジノードSの電位となる。なお、ビット線BLの電位振幅の低電位は、接地電位Vssとする。
【0033】
この後、制御信号PCを電源電位Vddとし、センスアンプノードSA及びビット線BLに対するプリチャージを解除する。
【0034】
この状態において、選択されたワード線WLを読み出し電位に設定すると、選択されたワード線WLに接続されるメモリセルのセルデータが“1”の場合(ストレージノードSの電位がVBLHの場合)には、ストレージノードSとビット線BLとの間には電位差がないので、ビット線BLの電位は変化しない(VBLHを維持する)。
【0035】
一方、選択されたワード線WLに接続されるメモリセルのセルデータが“0”の場合(ストレージノードSの電位がVssの場合)には、ビット線BLからストレージノードSに電荷が移動するため、ビット線BLの電位が低下する。また、ビット線BLの電位がVCTG−Vthよりも低くなると、電荷転送トランジスタがオン状態となるため、今度は、センスアンプノードSAからビット線BLに電荷が移動する。
【0036】
このようなビット線BLからストレージノードSへの電荷の移動及びセンスアンプノードSAからビット線BLへの電荷の移動は、それぞれ、ビット線BLの電位が、再び、VCTG−Vthになり、平衡状態に達するまで続く。
【0037】
即ち、選択されたワード線WLに読み出し電位を与える前と与えた後とにおいて、ビット線BLの電位は、互いに等しく、センスアンプノードSAの電荷がそっくりビット線BL及びストレージノードSに転送されたことになる。ここで、センスアンプノードSAの容量CSAは、ビット線BLの容量CBLに比べれば、非常に小さいため、このような電荷転送センス方式によるセンスアンプノードSAの電位変化は、電荷共有センス方式によるビット線BLの電位変化よりもずっと大きなものとなる。
【0038】
従って、センスアンプノードSAの大きな電位変化を、通常のセンスアンプで検知すれば、実質的なセンス感度は、非常に高いものとなる。
【0039】
しかし、上述のHellerらによる電荷転送センス方式では、電荷転送トランジスタを介してビット線BLをプリチャージしなければならず、プリチャージ時間が増大し、サイクルタイムが長くなるという問題が発生する。
【0040】
また、Hellerらによる電荷転送センス方式の場合、時代的な要因から、ビット線BLのプリチャージ電位をVBLHとするVBLHプリチャージ方式が採用されている。このため、セルデータを検知するために必要なリファレンス電位VREFを作るために、▲1▼ メモリセルと同じセル容量を有するダミーセルを用意し、このダミーセルに“0”データと“1”データの中間のデータ(電荷量)を書き込むか、若しくは、▲2▼ メモリセルの半分のセル容量を有するダミーセルを用意し、このダミーセルに“1”データを書き込む、などの工夫を施さなければならない。
【0041】
ところが、メモリセルの微細化が進んだ現在では、セル容量Csは、複雑な3次元構造(トレンチ型キャパシタ、スタック型キャパシタなど)により実現されるため、メモリセルの半分のセル容量を有するダミーセルを正確に作ることは困難である。
【0042】
従って、メモリセルと同じセル容量を有するダミーセルを用意し、このダミーセルに“0”データと“1”データの中間のデータ(電荷量)を書き込む必要があるが(上述の▲1▼)、この場合、例えば、ビット線対の一方をVBLHに設定し、他方をVssに設定した後(フル振幅)、このビット線対の電位をイコライズして中間電位VREFを作る、というサイクルを入れなければならず、ますます、サイクルタイムが長くなる。
【0043】
このような理由から、従来では、Hellerらにより提案された電荷転送センス方式、さらには、電荷転送センスとVBLHプリチャージとを組み合わせた方式は、原理的に高いセンス感度を有するにもかかわらず、DRAM製品に適用されることはなかった。
【0044】
[C]
現在においては、メモリセルの微細化や、メモリセルアレイ部の電源電圧の低電圧化などの進行に伴い、電荷共有センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式によるデータ読み出しの破綻が現実的になりつつある。
【0045】
そこで、センス感度の向上及び読み出し速度の高速化という課題を、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式の組み合せにより解決しようとする試みがなされている(例えば、M.Tsukude, S.Kuge, T.Fujio, and K.Arimoto,“A1.2-to3.3-V Wide Voltage-Range/Low-Power DRAM with a Charge-Transfer Presensing Schemc,”IEEE J.Solid-State Circuits, vol.32, no.11, pp.1721-1727, Nov,1997)。
【0046】
図10は、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式によるデータ読み出しの原理を説明する回路図である。図11は、センスアンプ及びカラム選択回路の具体例を示している。また、図12は、図10及び図11の回路の動作波形を示している。
【0047】
基本的原理は、上述のHellerらにより提案された電荷転送センス方式(図8及び図9)と同じである。本例による方式が図8及び図9に示す方式と異なる点は、▲1▼ ビット線とセンスアンプノードが、別々に、イコライズ、プリチャージされる点、及び、▲2▼ 読み出し時に、電荷転送トランジスタのゲート電位が、固定ではなく、時間的に変化するように制御される点にある。
【0048】
まず、プリチャージ期間において、制御信号CTは、“L”レベル(Vss)であり、電荷転送トランジスタは、オフ状態となっている。また、この状態において、制御信号PCは、“L”レベルであるため、センスアンプノードSA,bSAは、VSAHにプリチャージされ、かつ、制御信号EQは、“H”レベルであるため、ビット線(ビット線対)BL,bBLは、VBLH/2にプリチャージされる。
【0049】
次に、電荷転送及びセンス期間になると、制御信号PCが“H”レベル、制御信号EQが“L”レベルとなるため、センスアンプノードSA,bSA及びビット線BL,bBLのプリチャージが解除される。
【0050】
また、選択されたワード線WLがVPPとなり、制御信号CTがVCTGとなるため、ビット線BL,bBLの電位がVCTG−Vth(但し、Vthは、電荷転送トランジスタの閾値電圧である。)になるまで、センスアンプノードSA,bSAの電荷は、電荷転送トランジスタを経由してビット線BL,bBLに転送される。また、ビット線BL,bBLの電荷は、メモリセルのデータ(セルデータ)に応じてセルキャパシタに転送される。
【0051】
例えば、セルデータが“0”の場合には、セルキャパシタのストレージノードには、電荷が蓄積されていないため、ビット線BL,bBLの電荷は、セルキャパシタに転送される。また、セルデータが“1”の場合には、セルキャパシタのストレージノードには、電荷が蓄積されているため、ビット線BL,bBLの電荷は、セルキャパシタに転送されない。
【0052】
従って、センスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに転送される電荷の量は、セルデータに応じて異なることになる。
【0053】
ここで、セルデータが“0”のときにセンスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに転送される電荷量又は電荷転送後のセンスアンプノードSA,bSAの電位と、セルデータが“1”のときにセンスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに転送される電荷量又は電荷転送後のセンスアンプノードSA,bSAの電位との差は、“0”を記憶するメモリセルのセルキャパシタに蓄積された電荷量と“1”を記憶するメモリセルのセルキャパシタに蓄積された電荷量との差を、センスアンプノードSA,bSAの容量で割った値に等しくなる。
【0054】
つまり、電荷転送センス方式によりセンスアンプノードSA,bSAに得られる信号量(電荷量)は、電荷共有センス方式によりセンスアンプノードSA,bSAに得られる信号量(電荷量)よりも大きくなる。
【0055】
そして、センスアンプノードSA,bSAに得られる電位差を、例えば、図11に示すようなCMOS型差動センスアンプにより検知し、かつ、増幅する。
【0056】
なお、本例の場合、センスアンプノードSA,bSAのプリチャージレベルがVSAHであるため、センスアンプ活性化信号SAN,SAPも、VSAHにプリチャージする。また、センスアンプの活性時においては、センスアンプ活性化信号SANは、Vss(接地電位)に設定し、センスアンプの活性化信号SAPは、VBLHに設定する。
【0057】
但し、センスアンプノードSA,bSAのプリチャージ時におけるセンスアンプ活性化信号SAN,SAPのレベルについては、センスアンプS/A内のセンストランジスタがカットオフするような条件ならば、VBLH、Vdd(内部電源電位)などの電位に設定しても構わない。
【0058】
本例の場合、センスアンプノ−ドSA,bSAの電位は、VBLH/2よりも高いため、センストランジスタのゲート−ソース間電圧が大きくなり、センスアンプは、高速に動作することができる。
【0059】
次に、メモリセルから読み出したデータを、再び、メモリセルに書き込むいわゆるリストアが行われる。
【0060】
ここで、図11及び図12の例では、CMOS型センスアンプの全体を、センスアンプノード側(電荷転送トランジスタを中心としてビット線と反対側)に配置しているため、リストア時において、制御信号CTを、VCTGよりも高い電位(例えば、VPP)に設定し、ビット線対BL,bBL(又はストーレジノード)がフルスウィング(ビット線対の一方がVBLH、他方がVss)するようにしている。
【0061】
なお、リストアが終了すると、次のデータ読み出しのために、再び、センスアンプノードSA,bSA及びビット線BL,bBLのプリチャージが行われる。
【0062】
このように、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式では、電荷転送のための時間が多少必要となっても、全体としては、大きな読み出し信号量、大きなゲート−ソース間電圧などにより、読み出し開始からセンスアンプにより増幅されたデータが出力されるまでの時間を大幅に短縮できる。
【0063】
また、メモリセルの微細化の進行により、ビット線容量の主要成分は、互いに隣接するビット線間に発生する容量となっているため、特に、トレンチキャパシタ構造を有するメモリセルでは、電荷共有センス方式を用いた場合、ビット線間の干渉ノイズにより信号量が大きく減少してしまう。これに対し、電荷転送センス方式の場合には、電荷転送後のビット線対の電位は、互いに等しくなるため、ビット線間干渉ノイズの影響は原理的には無くなるという利点がある。
【0064】
以上のように、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式では、電荷共有センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式におけるセンスアンプのセンス感度の限界を越えるセル容量の低下や、メモリセルアレイの動作電圧の低電圧化などが進行しても、センスアンプにおいて、正確に、セルデータのセンス動作を行うことができる。
【0065】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来では、メモリセルの微細化や電源電圧の低電圧化に対応するため、データ読み出し時の方式を、電荷共有センス方式から電荷転送センス方式に変更し、メモリセルからセンスアンプノードに読み出される信号量を大きくして、大きなセンス感度を得るようにしている。また、電荷転送センス方式における読み出し速度の問題については、例えば、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式の採用により解決しようとする試みがなされている。
【0066】
しかし、電荷転送センス方式+(VBLH/2)プリチャージ方式においても、電荷共有センス方式(項目[A]の[問題1]を参照)について説明したと同様に、ビット線対に対応して設けられる電荷転送トランジスタ対には、製造バラツキに起因する特性のミスマッチが発生する。
【0067】
特に、電荷転送トランジスタ対の閾値電圧Vthのミスマッチは、電荷転送後におけるビット線対BL,bBLの電位差のオフセットとなり、このオフセットは、センスアンプノードSA,bSAにおいてさらに大きなオフセットとなるため、センスアンプのセンス感度を著しく低下させる。
【0068】
本発明の目的は、電荷転送センス方式により読み出し動作を行う半導体メモリにおいて、センスアンプノードからビット線に電荷を転送するための電荷転送ゲートとして機能するトランジスタに閾値電圧の不均衡(ミスマッチ)が存在しても、この閾値電圧の不均衡がセンスアンプノードのオフセットとして表れないようにすることにある。
【0069】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体メモリは、電荷によって情報を記憶するメモリセルと、前記メモリセルを選択するためのワード線と、前記メモリセルの情報を読み出すためのビット線と、センスアンプノードに接続され、前記メモリセルの情報を増幅するためのセンスアンプと、前記ビット線と前記センスアンプノードの間に接続され、NチャネルMOSトランジスタから構成される電荷転送トランジスタと、前記ビット線を第1の電位にプリチャージする第1のプリチャージ手段と、前記センスアンプノードを前記第1の電位よりも十分高い第2の電位にプリチャージする第2のプリチャージ手段と、前記電荷転送トランジスタ及び前記第1及び第2のプリチャージ手段に対してそれらの動作を制御する制御信号を生成する電位生成回路と、前記電位生成回路の動作を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記センスアンプノードのプリチャージを維持したまま、前記ビット線のプリチャージを解除し、前記電荷転送トランジスタのゲート電位を前記第1の電位に前記電荷転送トランジスタの閾値を加えた値を超える第1の値にすることによって、前記ビット線の電位を前記第1の値よりも前記電荷転送トランジスタの閾値電圧分だけ低い値に変化させた後、前記センスアンプノードのプリチャージを解除し、前記電荷転送トランジスタのゲート電位を前記第1の値よりも高い第2の値にすることによって、前記センスアンプノードから前記ビット線へ電荷転送を行う。
【0077】
このように、前記ビット線のプリチャージを解除し、前記センスアンプノードのプリチャージを維持したまま、前記電荷転送トランジスタのゲート電位を適当なレベルに上げると、前記ビット線の電位は、前記電荷転送トランジスタのゲート電位から前記電荷転送トランジスタの閾値電圧分だけ低い値まで上昇する。つまり、前記ビット線の電位は、前記電荷転送トランジスタの閾値電圧に応じた値になる。従って、この後、電荷転送によって前記メモリセルの情報を読み出せば、前記電荷転送トランジスタの閾値電圧ミスマッチ(バラツキ)が補償される。
【0078】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の半導体メモリについて詳細に説明する。
【0079】
図1は、本発明の実施の形態に関わる半導体メモリの主要部を示している。 メモリセルアレイ11は、例えば、DRAMの場合、アレイ状に配置された複数の1T1C型セルから構成される。ロウアドレス信号は、ロウデコーダ(ダミーワード線デコーダを含む)12に入力され、ロウデコーダ12は、ロウアドレス信号に基づいて、例えば、1本のワード線を選択する。
【0080】
カラムアドレス信号は、カラムデコーダ13に入力され、カラムデコーダ13は、カラムアドレス信号に基づいて、カラム選択回路(カラムゲート)14のオン/オフを制御する。
【0081】
メモリセルアレイ11は、後述するように、ビット線対の電位を所定値にイコライズするイコライズ回路、センスアンプノードの電位を所定値にプリチャージするプリチャージ回路及び読み出し時にセンスアンプノードからビット線に電荷を転送する電荷転送トランジスタ(電荷転送ゲート)を含んでいる。
【0082】
電位生成回路16は、イコライズ回路の動作を制御する制御信号EQ、プリチャージ回路の動作を制御する制御信号PC及び電荷転送トランジスタの動作を制御する制御信号CTを生成する。制御回路15は、電位生成回路16の動作を制御している。
【0083】
本発明の半導体メモリは、特に、読み出し時における制御信号CTのレベルに特徴を有する。
【0084】
その特徴について簡単に述べると、通常、ビット線・センスアンプノードプリチャージ時には、制御信号CTは、“L”レベル(例えば、接地電位Vss)に設定され、電荷転送及びセンス時に、制御信号CTは、VCT(0<VCT<VPP)に設定され、リストア時に、制御信号CTは、VPP(内部電源電位Vddをブーストした電位)に設定される。
【0085】
本発明では、ビット線・センスアンプノードプリチャージ期間と電荷転送及びセンス期間との間に、新規に、閾値(Vth)ミスマッチ補償期間を設け、この期間において、制御信号CTのレベルを、VC(0<VC<VCT)に設定するものである。
【0086】
つまり、ビット線プリチャージ(イコライズ)を解除した後、センスアンプノードのプリチャージを維持したまま、電荷転送トランジスタのゲート電位CTを適当なレベルVC(例えば、(VBLH/2)+Vthを超える値)に上げると、ビット線の電位は、VBLH/2(プリチャージ電位)から、VCよりもそのビット線に接続されている電荷転送トランジスタの閾値電圧Vth分だけ低い値VC−Vthに上昇する。
【0087】
従って、この閾値(Vth)ミスマッチ補償期間において、ビット線は、そのビット線に接続される電荷転送トランジスタの閾値電圧Vthに応じた電位となるため、ビット線対には、ビット線対に対応した電荷転送トランジスタ対の閾値電圧の差ΔVthに相当する電位差(オフセット)が生じる。
【0088】
このように、本発明では、電荷転送及びセンス期間の前に、予め、ビット線対に、ビット線対に対応した電荷転送トランジスタ対の閾値電圧の差ΔVthに相当する電位差(オフセット)を生じさせている。
【0089】
この状態において、制御信号CTをVCTに上げ、電荷転送及びセンス動作を行えば、電荷転送及びセンス期間において、電荷転送トランジスタの閾値電圧のミスマッチの影響が新たに発生することはないため、電荷転送トランジスタの閾値電圧ミスマッチが補償され、センス感度を向上させることができる。
【0090】
以下、具体例について説明する。
【0091】
図2は、メモリセルアレイ内の1ビット線対に接続されるメモリセル及びその周辺回路を示している。
【0092】
ビット線対BL,bBLには、メモリセルMCが接続されると共に、ダミーセルDUMMYが接続される。ダミーセルDUMMYは、1本のビット線に1つだけ接続される。なお、本例では、ビット線BLに接続されるメモリセルMCのみを示しているが、当然に、ビット線bBLにもメモリセルが接続される。
【0093】
メモリセルMCの構造とダミーセルDUMMYの構造は、同一となっており、メモリセルMCのセルキャパシタには、“0”データ又は“1”データに相当する電荷量が蓄積され、ダミーセルDUMMYには、例えば、“0”データに相当する電荷量と“1”データに相当する電荷量の合計値の半分の値の電荷量が蓄積される。
【0094】
ビット線対BL,bBLには、ビット線BLの電位とビット線bBLの電位をイコライズするイコライズ回路17Aが接続される。イコライズ回路17Aは、3つのNチャネルMOSトランジスタから構成される。制御信号EQが“H”レベルになると、これら3つのNチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、VBLH/2にイコライズ(プリチャージ)される。
【0095】
ビット線BLは、電荷転送トランジスタ181を経由してセンスアンプノードSAに接続され、ビット線bBLは、電荷転送トランジスタ182を経由してセンスアンプノードbSAに接続される。センスアンプノードSA,bSAには、制御信号SAN,SAPにより制御されるセンスアンプS/Aが接続される。
【0096】
また、センスアンプノードSA,bSAには、センスアンプノードSA,bSAをプリチャージするプリチャージ回路19が接続される。プリチャージ回路19は、2つのPチャネルMOSトランジスタから構成される。制御信号PCが“L”レベルになると、これら2つのPチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、それぞれVSAHにプリチャージされる。
【0097】
センスアンプノードSA,bSAには、カラム選択回路(カラムゲート)21が接続される。カラム選択回路21は、2つのNチャネルMOSトランジスタから構成される。そして、カラム選択信号CSLが“H”レベルになると、これら2つのNチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、データ線対DQ,bDQに電気的に接続される。
【0098】
本例では、2組のビット線対BL,bBLが1つのセンスアンプS/Aを共有する共有センスアンプ方式を採用しているため、センスアンプノードSA,bSAは、電荷転送トランジスタ181,182と電荷転送トランジスタ183,184により挟まれている。また、電荷転送トランジスタ183,184側のビット線対BL,bBLにも、イコライズ回路17Bが接続される。
【0099】
なお、CBLは、ビット線に生じる容量を示し、CSAは、センスアンプノードに生じる容量を示している。また、センスアンプノードに生じる容量CSAは、ビット線に生じる容量CBLよりも十分に小さくなっている。
【0100】
また、Vth1は、電荷転送トランジスタ181の閾値電圧を示し、Vth2は、電荷転送トランジスタ182の閾値電圧を示している。本例では、ビット線対BL,bBLに対応する電荷転送トランジスタ対181,182の閾値電圧が、製造バラツキにより、互いに異なっている。
【0101】
また、センスアンプS/Aとしては、例えば、図11に示すようなCMOS型差動センスアンプを用いることができる。
【0102】
図3は、図1の電位生成回路16のうち制御信号CTを生成する部分の具体例を示している。図4は、図3のレベル変換回路22の一例を示している。
制御信号Aは、NAND回路NA1に入力され、制御信号Bは、インバータを経由してNAND回路NA1に入力される。NAND回路NA1の出力信号は、レベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP1のゲートに入力される。また、制御信号Aは、インバータを経由して、NチャネルMOSトランジスタN1のゲートに入力される。
【0103】
制御信号Bは、NAND回路NA2に入力され、制御信号Cは、インバータを経由してNAND回路NA2に入力される。NAND回路NA2の出力信号は、レベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP2のゲートに入力される。
【0104】
制御信号Cは、インバータ及びレベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP3のゲートに入力される。
【0105】
本例の回路は、制御信号A,B,Cのレベルに基づいて、電位VC,VCT,VPPが、順次、出力されるような構成となっている。レベル変換回路22は、“L”レベル=Vss、“H”レベル=Vddを、“L”レベル=Vss、“H”レベル=VPP(>Vdd)に変換する役割を有する。
【0106】
このように、“H”レベルの値をレベル変換する理由は、PチャネルMOSトランジスタP1,P2,P3のドレイン(出力ノード)が、最大で、VPPまで上昇するためである。
【0107】
図5は、図3の回路の動作波形を示している。
【0108】
制御信号A,B,Cが全て“L”レベルのとき、PチャネルMOSトランジスタP1,P2,P3は、全て、オフ状態であり、NチャネルMOSトランジスタN1は、オン状態となる。従って、制御信号CTは、接地電位VSSとなる。
【0109】
まず、制御信号Aが“H”レベル(例えば、Vdd)になると、NチャネルMOSトランジスタN1がオフ状態となる。また、NAND回路NA1の出力信号が“H”レベルとなり、この“H”レベルの電位は、レベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP1のゲートに与えられる。その結果、PチャネルMOSトランジスタP1は、オン状態となり、制御信号CTは、VCとなる。
【0110】
次に、制御信号Bが“H”レベル(例えば、Vdd)になると、PチャネルMOSトランジスタP1がオフ状態となる。また、NAND回路NA2の出力信号が“H”レベルとなり、この“H”レベルの電位は、レベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP2のゲートに与えられる。その結果、PチャネルMOSトランジスタP2は、オン状態となり、制御信号CTは、VCTとなる。
【0111】
次に、制御信号Cが“H”レベル(例えば、Vdd)になると、PチャネルMOSトランジスタP2がオフ状態となる。また、この“H”レベルの電位は、レベル変換回路22を経由して、PチャネルMOSトランジスタP3のゲートに与えられる。その結果、PチャネルMOSトランジスタP3は、オン状態となり、制御信号CTは、VPPとなる。
【0112】
本発明の半導体メモリでは、図2乃至図5に示すように、読み出し時に、制御信号CTのレベルを、 Vss → VC → VCT → VPP と順次変更させている。
【0113】
通常、ビット線・センスアンプノードプリチャージ時には、制御信号CTは、“L”レベル(例えば、Vss)に設定され、電荷転送及びセンス時に、制御信号CTは、VCT(0<VCT<VPP)に設定され、リストア時に、制御信号CTは、VPP(内部電源電位Vddをブーストした電位)に設定される。
【0114】
本発明では、ビット線・センスアンプノードプリチャージ期間と電荷転送及びセンス期間との間に、新規に、閾値(Vth)ミスマッチ補償期間を設け、この期間において、制御信号CTのレベルを、VC(0<VC<VCT)に設定している。
【0115】
つまり、ビット線プリチャージ(イコライズ)を解除した後、センスアンプノードのプリチャージを維持したまま、電荷転送トランジスタのゲート電位CTを適当なレベルVC(例えば、(VBLH/2)+Vthを超える値)に上げると、ビット線の電位は、VBLH/2(プリチャージ電位)から、VCよりもそのビット線に接続されている電荷転送トランジスタの閾値電圧Vth分だけ低い値VC−Vthに上昇する。
【0116】
従って、この閾値(Vth)ミスマッチ補償期間において、ビット線は、そのビット線に接続される電荷転送トランジスタの閾値電圧Vthに応じた電位となるため、ビット線対には、ビット線対に対応した電荷転送トランジスタ対の閾値電圧の差ΔVthに相当する電位差(オフセット)が生じる。
【0117】
このように、本発明では、電荷転送及びセンス期間の前に、予め、ビット線対に、ビット線対に対応した電荷転送トランジスタ対の閾値電圧の差ΔVthに相当する電位差(オフセット)が生じさせているため、この後、制御信号CTをVCTに上げ、電荷転送及びセンス動作を行えば、電荷転送及びセンス期間において、電荷転送トランジスタの閾値電圧のミスマッチの影響が発生することはない。
【0118】
次に、図6の動作波形図を参照しつつ、本発明の電荷転送センス方式による読み出し動作について説明する。
【0119】
なお、以下の説明においては、図1乃至図4に示す半導体メモリを対象とし、かつ、図2のメモリセルMCのデータを読み出すものとする。また、図2のメモリセルMCには、“1”データが記憶されているものとする。
【0120】
▲1▼ プリチャージ期間
まず、センスアンプノードSA,bSA及びビット線BL,bBLのプリチャージが行われる。制御信号CTは、Vss(接地電位)に設定され、電荷転送トランジスタ181,182は、オフ状態となっているため、センスアンプノードSA,bSAとビット線BL,bBLとは、電気的に分離されている。
【0121】
また、制御信号EQは、Vdd(内部電源電位)に設定されているため、イコライズ回路17Aは、動作状態にあり、ビット線対BL,bBLは、VBLH/2にプリチャージされている。また、制御信号PCは、Vssに設定されているため、プリチャージ回路19は、動作状態にあり、センスアンプノードSA,bSAは、VSAHにプリチャージされている。
【0122】
なお、この時、ダミーワード線DWL0,DWL1は、Vddに設定されており、ダミ−セルDUMMYのストレージノードSは、ビット線対BL,bBLのプリチャージレベル(VBLH/2)と同じレベルとなる。つまり、ダミーセルDUMMYに、読み出し時の基準電位となるデータ(電荷)が書き込まれる。
【0123】
▲2▼ 閾値(Vth)ミスマッチ補償期間
プリチャージが終了した後、制御信号EQを、VddからVssに変化させ、イコライズ回路17Aを非動作状態にして、ビット線対BL,bBLのプリチャージを解除する。
【0124】
なお、本例では、電荷転送トランジスタ183,184は、常に、オフ状態に設定されているものとする。
【0125】
また、これと同時に、制御信号CTを、VssからVCに変化させる。VCのレベルは、ビット線対BL,bBLのプリチャージレベル(VBLH/2)と電荷転送トランジスタの閾値電圧(Vth1,Vth2)との合計値よりも大きな値に設定される。
【0126】
また、ダミーワード線DWL0,DWL1を、ワード線リセットレベル、本例では、Vssに下げる。
【0127】
このような状態にすると、ビット線の電位は、プリチャージ電位からそのビット線に接続される電荷転送トランジスタの閾値電圧に依存した値に変化する。即ち、ビット線BLの電位は、VBLH/2からVC−Vth1に上昇し、ビット線bBLの電位は、VBLH/2からVC−Vth2に上昇する。
【0128】
なお、この間、センスアンプノードSA,bSAについては、プリチャージが継続して行われているため(PC=Vss)、センスアンプノードSA,bSAの電位は、プリチャージレベル(VSAH)を維持している。つまり、この段階では、データ読み出しに直接関係するセンスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLへの電荷転送は、行われない。
【0129】
本発明では、センスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに、セルデータの値に応じて電荷を転送する前に、a. 制御信号CTを適当なレベル(VC)に上昇させ、ビット線BL,bBLのレベルをプリチャージレベル(VBLH/2)から電荷転送トランジスタの閾値電圧に応じた値(VC−Vth1,VC−Vth2)に変化させ、予め、ビット線BL,bBLに、電荷転送トランジスタの閾値電圧に依存するオフセットを発生させている。
【0130】
また、b. この時、センスアンプノードSA,bSAについては、プリチャージを継続し、センスアンプノードSA,bSAの電位が変化しないようにし、ビット線BL,bBLに発生するオフセットがセンスアンプノードSA,bSAに転送されないようにしている。
【0131】
これにより、電荷転迭トランジスタの閾値電圧のミスマッチを補償する。
【0132】
なお、本発明では、閾値(Vth)ミスマッチ補償期間が新規に必要となるが、この期間は、例えば、電荷転送及びセンス期間前に行われるワード線の選択期間と並列させることができるため、アクセスタイムに対する影響はないか、又は、あっても、非常に小さくすることができる。
【0133】
▲3▼ 電荷転送及びセンス期間
制御信号CTを、VCよりも高い電位VCTに設定し、かつ、選択されたワード線WLの電位を立ち上げる(読み出し電位に設定する)。また、制御信号PCを、VssからVddに変化させ、プリチャージ回路19を非動作状態にして、センスアンプノードSA,bSAのプリチャージを解除する。
【0134】
この時、ビット線BLの電位は、VC−Vth1からVCT−Vth1に変化し、ビット線bBLの電位は、VC−Vth2からVCT−Vth21に変化する。また、続けて、センスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに電荷が転送され、センスアンプノードSA,bSAの電位は、メモリセルのセルデータ又はダミーセルのデータに応じて変化する。
【0135】
本例では、メモリセルMCのセルデータがビット線BLを経由してセンスアンプノードSAに読み出される。従って、ビット線bBLに接続されるダミーセルDUMMYのダミーワード線DWL1を、VssからVddに変化させ、ダミーセルDUMMYをビット線bBLに電気的に接続する。
【0136】
ダミーセルDUMMYがビット線bBLに接続されることにより、電荷転送時においてビット線BL,bBLの容量が互いに均等になる。また、ダミーセルDUMMYのセルキャパシタには、VBLH/2が書き込まれていることから、電荷転送時に、センスアンプノードbSAの電位は、メモリセルMCのセルデータが“1”の場合のセンスアンプノードSAの電位とメモリセルMCのセルデータが“0”の場合のセンスアンプノードSAの電位のちょうど中間の電位となる。即ち、センスアンプノードbSAの電位は、センスアンプS/Aの適切なリファレンス電位となる。
【0137】
本発明では、電荷転送前のビット線BLの電位は、VC−Vth1であり、電荷転送後のビット線BLの電位は、VCT−Vth1である。同様に、電荷転送前のビット線bBLの電位は、VC−Vth2であり、電荷転送後のビット線bBLの電位は、VCT−Vth2である。つまり、電荷転送前後におけるビット線BL,bBLの電位変化は、共に、VCT−VCとなり、センスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに転送される電荷量は、メモリセルMCのデータ又はダミーセルDUMMYのデータのみの影響を受け、電荷転送トランジスタ181,182の閾値電圧Vth1,Vth2の影響を受けない。
【0138】
従って、センスアンプノードSA、bSAの電位変化についても、電荷転送トランジスタ181,182の閾値電圧Vth1,Vth2の影響を受けない。
【0139】
なお、従来の読み出し手法では、電荷転送前のビット線BL,bBLの電位は、VBLH/2、電荷転送後のビット線BL,bBLの電位は、VCT−Vthとなるため、電荷転送前後におけるビット線BL,bBLの電位変化は、VCT−(VBLH/2)−Vthとなり、センスアンプノードSA,bSAからビット線BL,bBLに転送される電荷量は、電荷転送トランジスタの閾値電圧Vthの影響を受ける。
【0140】
本例では、メモリセルMCのセルデータが“1”の場合を前提としているため、センスアンプノードSAからビット線BLへ転送される電荷量は、センスアンプノードbSAからビット線bBLへ転送される電荷量よりも少なくなる。このため、センスアンプノードSAの電位の低下量は、センスアンプノードbSAの電位の低下量よりも少なく、電荷転送後におけるセンスアンプノードSAの電位は、電荷転送後におけるセンスアンプノードbSAの電位よりも高くなる。
【0141】
このセンスアンプノードSA,bSAの電位差をセンスアンプS/Aによりセンスかつ増幅すると、センスアンプノードSA,bSAの電位差及びビット線BL,bBLの電位差は、十分に大きくなる。
【0142】
なお、電荷転送が行われることを条件に、VC、VCT、VSAHを、それぞれ適当な値に設定し、電荷転送後に、センスアンプノードSA,bSAの電位がVSAHから一定値だけ低下したときに、センスアンプノードSA,bSAの電位が、VCT−Vth1又はVCT−Vth2よりも低くならないようにする。
【0143】
本例では、電荷転送後におけるセンスアンプノードSA,bSAの電位は、常に、VBLH/2よりも大きくなっているため、結果として、センスアンプS/Aを構成するNチャネルMOSトランジスタ(図11参照)のゲート−ソース間電圧が、従来のVBLH/2プリチャージ方式におけるそれよりも大きくなり、高速動作が可能となる。
【0144】
▲4▼ リストア
電荷転送及びセンス動作を終えた後、制御信号CTをVPPに設定し、かつ、ダミーワード線DWL0の電位をVssからVddに変化させ、メモリセルMCから読み出されたデータを、再び、メモリセルMCに書き込むいわゆるリストア動作が行われる。
【0145】
ここで、制御信号CTをVPP(>Vdd)に上昇させる理由は、セルデータが“1”の場合に、十分に、このセルデータをメモリセルMCにリストアするためである。従って、メモリセルMCに“1”データを十分にリストアできることが明らかな場合には、制御信号CTは、VddをブーストしたVPPではなく、例えば、Vddであってもよい。
【0146】
本例では、リストア動作時、アクセスしているメモリセルMCが接続されるビット線BLに接続されるダミーセルDUMMYのダミーワード線DWL0の電位を立ち上げている。
【0147】
なぜなら、連続してアクセス動作を行う場合に、リストア時に、2本のダミーワード線DWL0,DWL1の電位を、共に、Vddに設定しておくことにより、次のアクセス動作におけるプリチャージ期間(上述の▲1▼参照)に、ビット線対BL,bBLの間の容量の不均衡がなくなり、イコライズ動作だけで、ビット線対BL,bBLをVBLH/2にプリチャ−ジできるからである。
【0148】
なお、プリチャージ時に、ビット線対BL,bBLの間に容量の不均衡が存在すると、その容量の差分の電荷を外部から補わなければならない。通常、ビット線対BL,bBLの電位をイコライズするイコライズ回路17Aでは、ワード線とビット線のショートなどの不良に備えて、VBLH/2を、電流駆動能力がビット線のリーク電流程度に小さいトランジスタから供給するようにしている。
【0149】
従って、ビット線対BL,bBLの間の容量の差分の電荷を外部から補う場合には、その電荷を補うために非常に長い時間を要するため、結果として、ビット線のプリチャージ時間が長くなってしまう。
【0150】
本例では、リストア時に、2本のダミーワード線DWL0,DWL1の電位を、共に、Vddに設定しておくため、このような問題は、生じない。
【0151】
リストアが終了した後には、ワード線WLが、リセットレベルVssに設定され、かつ、制御信号CTも、ワード線のリセットレべルVssに設定される。また、センスアンプS/Aを非動作状態にした後、ビット線BL,bBL及びセンスアンプノードSA,bSAのプリチャージが行われる。
【0152】
以上、本発明の半導体メモリについて説明してきたが、本発明は、その要旨を変更しない範囲において種々の変更が可能である。
【0153】
そこで、以下では、本発明の半導体メモリの変形例について説明する。
【0154】
図7は、図2のメモリセル及びその周辺回路の変形例を示している。
【0155】
ビット線対BL,bBLには、メモリセルMCが接続されると共に、ダミーセルDUMMYが接続される。ダミーセルDUMMYは、1本のビット線に1つだけ接続される。なお、本例では、ビット線BLに接続されるメモリセルMCのみを示しているが、当然に、ビット線bBLにもメモリセルが接続される。
【0156】
メモリセルMCの構造とダミーセルDUMMYの構造は、実質的に同一となっており、メモリセルMCのセルキャパシタには、“0”データ又は“1”データに相当する電荷量が蓄積され、ダミーセルDUMMYには、例えば、“0”データに相当する電荷量と“1”データに相当する電荷量の合計値の半分の値の電荷量が蓄積される。
【0157】
ビット線対BL,bBLには、ビット線BLの電位とビット線bBLの電位をイコライズするイコライズ回路17Aが接続される。イコライズ回路17Aは、3つのNチャネルMOSトランジスタから構成される。制御信号EQが“H”レベルになると、これら3つのNチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、VBLH/2にイコライズ(プリチャージ)される。
【0158】
ビット線BLは、電荷転送トランジスタ181を経由してセンスアンプノードSAに接続され、ビット線bBLは、電荷転送トランジスタ182を経由してセンスアンプノードbSAに接続される。センスアンプノードSA,bSAには、制御信号SANにより制御されるCMOS型差動センスアンプS/AのNチャネルMOSトランジスタ部分20Nが接続される。
【0159】
なお、制御信号SAPにより制御されるCMOS型差動センスアンプS/AのPチャネルMOSトランジスタ部分20Pは、ビット線対BL,bBLに直接接続される。CMOS型差動センスアンプS/AのPチャネルMOSトランジスタ部分20Pは、ビット線対BL,bBLごとに設けられている。
【0160】
センスアンプノードSA,bSAには、センスアンプノードSA,bSAをプリチャージするプリチャージ回路19が接続される。プリチャージ回路19は、2つのPチャネルMOSトランジスタから構成される。制御信号PCが“L”レベルになると、これら2つのPチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、それぞれVSAHにプリチャージされる。
【0161】
センスアンプノードSA,bSAには、カラム選択回路(カラムゲート)21が接続される。カラム選択回路21は、2つのNチャネルMOSトランジスタから構成される。そして、カラム選択信号CSLが“H”レベルになると、これら2つのNチャネルMOSトランジスタがオン状態となるため、ビット線対BL,bBLは、データ線対DQ,bDQに電気的に接続される。
【0162】
本例では、例えば、CMOS型差動センスアンプS/AのNチャネルMOSトランジスタ部分20Nを、2組のビット線対BL,bBLで共有し、PチャネルMOSトランジスタ部分20Pを、ビット線対BL,bBLごとに設け、かつ、PチャネルMOSトランジスタ部分20Pを、電荷転送トランジスタ181,182,183,184よりもビット線対BL,bBL側に設けている。
【0163】
この場合、リストア時に、CMOS型差動センスアンプS/AのPチャネルMOSトランジスタ部分20Pにより、ビット線対BL,bBLの電位を直接増幅するため、制御信号CTを、VCTからVPPに上げる動作は、必要なくなる。
【0164】
但し、この場合、CMOS型差動センスアンプS/AのPチャネルMOSトランジスタ部分20Pは、ビット線対BL,bBLごとに必要となるため、CMOS型差動センスアンプS/Aの全体を、複数組のビット線対BL,bBLで共有する場合に比べて、センスアンプの面積が増加する。
【0165】
従って、図2の回路を採用するか又は図7の回路を使用するかは、開発の対象となる半導体メモリの仕様などを考慮して決定される。
【0166】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、電荷転送トランジスタをオフ状態にしてビット線とセンスアンプノードを別々にプリチャージした後、センスアンプノードのプリチャージを継続した状態で、ビット線のプリチャージを解除し、かつ、電荷転送トランジスタのゲートを適当な値VCに上昇させている。この場合、ビット線の電位は、電荷転送トランジスタの閾値電圧に依存した値まで上昇する。つまり、電荷転送トランジスタ対の閾値電圧の差(ミスマッチ)が、ビット線対に、ビット線対の電位の差(オフセット)として複写される。
【0167】
従って、この後、センスアンプノードのプリチャージを解除し、電荷転送トランジスタのゲートを適当な値VCTに上昇させれば、電荷転送トランジスタの閾値電圧の影響を受けずに、メモリセルの情報をセンスアンプノードに読み出すことができる。
【0168】
このように、本発明では、電荷転送前後におけるビット線の電位の差に、電荷転送トランジスタの閾値電圧の影響が現れないため、電荷転送トランジスタの閾値電圧ミスマッチが補償され、電荷転送センス方式における読み出し動作時のセンス感度を向上させることができる。また、本発明のセンス方式を採用することにより、メモリセルの微細化や、電源電圧の低電圧化などが進行しても、1T1Cセルを用いた読み出し動作が可能となり、DRAMの微細化及び低電圧化に関する開発の限界時期を、さらに、先に延すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体メモリの主要部を示すブロック図。
【図2】ビット線対に接続されるメモリセル及びその周辺回路の一例を示す図。
【図3】図1の電位生成回路の一例を示す回路図。
【図4】図3のレベル変換回路の一例を示す回路図。
【図5】図3及び図4の電位生成回路の動作を示す波形図。
【図6】本発明の半導体メモリの動作を示す波形図。
【図7】ビット線対に接続されるメモリセル及びその周辺回路の他の例を示す図。
【図8】電荷共有センス方式による読み出しを実行する回路の一例を示す図。
【図9】図8の回路の動作を示す波形図。
【図10】電荷転送センス方式による読み出しを実行する回路の一例を示す図。
【図11】センスアンプ及びカラム選択回路の一例を示す回路図。
【図12】図10の回路の動作を示す波形図。
【符号の説明】
11 :メモリセルアレイ、
12 :ロウデコーダ、
13 :カラムデコーダ、
14 :カラム選択回路、
15 :制御回路、
16 :電位生成回路、
17A,17B :イコライズ回路、
181,182,183,184 :電荷転送トランジスタ、
19 :プリチャージ回路、
20 :センスアンプ、
21 :カラム選択回路、
22 :レベル変換回路。

Claims (6)

  1. 電荷によって情報を記憶するメモリセルと、前記メモリセルを選択するためのワード線と、前記メモリセルの情報を読み出すためのビット線と、センスアンプノードに接続され、前記メモリセルの情報を増幅するためのセンスアンプと、前記ビット線と前記センスアンプノードの間に接続され、NチャネルMOSトランジスタから構成される電荷転送トランジスタと、前記ビット線を第1の電位にプリチャージする第1のプリチャージ手段と、前記センスアンプノードを前記第1の電位よりも十分高い第2の電位にプリチャージする第2のプリチャージ手段と、前記電荷転送トランジスタ及び前記第1及び第2のプリチャージ手段に対してそれらの動作を制御する制御信号を生成する電位生成回路と、前記電位生成回路の動作を制御する制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、前記センスアンプノードのプリチャージを維持したまま、前記ビット線のプリチャージを解除し、前記電荷転送トランジスタのゲート電位を前記第1の電位に前記電荷転送トランジスタの閾値を加えた値を超える第1の値にすることによって、前記ビット線の電位を前記第1の値よりも前記電荷転送トランジスタの閾値電圧分だけ低い値に変化させた後、前記センスアンプノードのプリチャージを解除し、前記電荷転送トランジスタのゲート電位を前記第1の値よりも高い第2の値にすることによって、前記センスアンプノードから前記ビット線へ電荷転送を行うことを特徴とする半導体メモリ。
  2. 前記ビット線のプリチャージは、前記ビット線の電位が前記ビット線の電位振幅の中間の値となるまで行われることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ。
  3. 前記センスアンプは、差動型センスアンプであり、前記ビット線は、前記ビット線とは異なるビット線と対をなしてビット線対を構成しており、前記ビット線対には、それぞれ前記センスアンプの基準電位を生成するためのダミーセルが接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ。
  4. 前記ビット線の電位を前記第1の値よりも前記電荷転送トランジスタの閾値電圧分だけ低い値に変化させるときは、前記ビット線対の双方に接続されるダミーセルが共に非選択状態となることを特徴とする請求項3記載の半導体メモリ。
  5. 前記センスアンプノードから前記ビット線へ電荷転送を行うときは、前記ビット線対のいずれか一方に接続されるダミーセルが選択状態となることを特徴とする請求項3記載の半導体メモリ。
  6. 前記ビット線をプリチャージするときに、前記ビット線対に接続されるダミーセルに前記センスアンプの基準電位を生成するための情報が書き込まれることを特徴とする請求項3記載の半導体メモリ。
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