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JP4114634B2 - 電子写真用感光体、その製造方法、これを用いる画像形成方法、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真用感光体、その製造方法、これを用いる画像形成方法、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、電子写真用感光体、その製造方法、これを用いる画像形成方法、画像形成装置および画像形成用プロセスカートリッジに関する。
従来から、電子写真用感光体の感光層を形成する光導電材料として、種々のフタロシアニン化合物を用いることが知られている。
例えば、結晶ヒドロキシガリウムフタロシアニンにより感光層を形成することが提案されており、そのような感光層を有する電子写真用感光体によれば、高い感度特性が得られることが報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ガリウムフタロシアニン二量体を光導電材料として感光層の形成に用いることが知られており、例えば、X線回折スペクトルにおいて特定の回折ピークを有するμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体を用いて形成された感光層によれば、良好な感度特性が得られると共に、優れた繰り返し耐久性が得られることが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、特定の割合の金属フタロシアニン二量体を含有するフタロシアニン化合物による感光層によれば、安定した電位保持特性が得られることが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平7−53892号公報 特開平10−88023号公報 特開2000−284513号公報
一般に、電子写真用感光体の製造における感光層は、光導電材料を、例えば適宜のバインダー樹脂と共に溶剤に分散させて分散液を調製し、これを導電性基体上に塗布し乾燥させる手段によって、有利に形成することができる。
そして、結晶ヒドロキシガリウムフタロシアニンは、それ自体が良好な分散性を有するため、分散状態の安定性が高い分散液が得られるが、この光導電材料により形成された感光層は、画像形成プロセスにおける履歴のメモリー性が大きいために繰り返し使用における感度特性の低下が比較的大きく、長期間にわたって十分な帯電電位安定性を得ることができない、という問題点がある。
一方、金属フタロシアニン二量体は、得られる感光層が安定した電子写真性能を有するものとなる点で光導電材料として好ましいものである。しかし、この光導電材料は、分散性が低く、一旦は分散された状態が得られた場合であっても再凝集しやすいために、良好な特性の感光層を形成することができず、形成される可視画像に画像にじみや黒ポチなどの画像欠陥が出やすい、という問題点があることが判明した。
分散液における分散状態を改善ためには、通常、界面活性剤などの分散剤を添加することが有効であるが、感光層を形成するための光導電材料の分散液に界面活性剤を添加した場合には、得られる感光層の電子写真性能が当該界面活性剤によって大きな悪影響を受けるため、実際上、好適な電子写真用感光体を得ることができない。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、良好な感度特性と高い帯電電位安定性が得られ、繰り返し使用された場合にも、黒スジ、黒ポチなどの画像欠陥のない可視画像を形成することができ、安定した画像形成特性を有する電子写真用感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の電子写真用感光体を製造することのできる方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、黒スジ、黒ポチなどの画像欠陥のない可視画像を安定に形成することができる画像形成方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、黒スジ、黒ポチなどの画像欠陥のない可視画像を形成することができ、安定した画像形成特性が得られる画像形成装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、黒スジ、黒ポチなどの画像欠陥のない可視画像を形成することができ、安定した画像形成特性が得られる画像形成用プロセスカートリッジを提供することにある。
本発明の電子写真用感光体は、電荷発生物質を含有する感光層が導電性基体上に形成されてなり、
当該電荷発生物質は、25〜98モル%のガリウムフタロシアニン二量体および2〜75モル%のヒドロキシガリウムフタロシアニンを含み、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°および28.3°の個所に高い回折ピークを有することを特徴とする。
以上の電子写真用感光体において、電荷発生物質は、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°の個所に特徴的な回折ピークを有することが好ましい。
また、電荷発生物質は、そのガリウムフタロシアニン二量体がμ−オキソ−二量体であることが好ましい。
本発明の電子写真用感光体においては、感光層が、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、これに積層された電荷輸送層とを有してなり、必要に応じて保護膜が設けられてなる積層型感光層である構成とすることができる。
本発明の電子写真用感光体の製造方法は、上記の電荷発生物質が分散されてなる分散液を塗布し乾燥する工程を含む手段により感光層を形成することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、上記の電子写真用感光体を用いることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上記の電子写真用感光体が搭載されていることを特徴とする。
本発明の画像形成用プロセスカートリッジは、上記の電子写真用感光体を具えることを特徴とする。
本発明の電子写真用感光体によれば、感光層を形成する電荷発生物質が、ガリウムフタロシアニン二量体と、ヒドロキシガリウムフタロシアニンとが混在するものであり、しかも当該電荷発生物質は、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°および28.3°の個所に高い回折ピークを有するものであることにより、高い感度を有すると共にメモリー特性が低くて電位安定性が高く、その結果、繰り返し使用においても、画像にじみや黒ポチなどの画像欠陥のない優れた可視画像を安定に形成することができる。
本発明においては、特定の金属フタロシアニン化合物を電荷発生物質として用い、この電荷発生物質を含有してなる光導電性感光層を導電性基体上に形成することにより、電子写真用感光体を構成する。
本発明において用いる電荷発生物質は、ガリウムフタロシアニン二量体と、ヒドロキシガリウムフタロシアニンとの両方を含んでなるものであり、しかもCu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°および28.3°の個所に高い回折ピークを有するものである。ここに、「高い回折ピーク」とは、当該回折スペクトルにおいて、回折ピークのうちの最大ピークの値を100としたときに相対ピーク値が40以上のピークをいう。
更に、当該電荷発生物質は、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°のすべての個所に特徴的な回折ピークを有するものであることが好ましい。ここに、「特徴的な回折ピーク」とは、当該回折スペクトルにおいて、回折ピークのうちの最大ピークの値を100としたときに相対ピーク値が20以上のピークをいう。
電荷発生物質におけるヒドロキシガリウムフタロシアニン(これは単量体であり、以下において「GaPhCモノマー」ともいう。)およびガリウムフタロシアニン二量体(以下において「GaPhCダイマー」ともいう。)は、例えば、次のような方法によって製造することができる。
例えば、1−クロロナフタレンやキノリンのような高沸点有機溶媒中において、フタロニトリルまたは1,3−ジイミノイソインドリンを塩化ガリウムと反応させてクロロガリウムフタロシアニンを生成させ、これを加水分解することによりGaPhCモノマーが得られる。そして、このGaPhCモノマーを、例えば、高沸点有機溶媒中において加熱脱水処理することにより、μ−オキソ−GaPhCダイマーが得られる。
本発明において、感光層を形成する電荷発生物質は、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーとの両者を含有するものであることが必要であり、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーとの合計が電荷発生物質全体の90モル%以上であることが好ましい。特にGaPhCダイマーとGaPhCモノマーの混合物からなる電荷発生物質が好適に用いられる。
本発明に用いる電荷発生物質は、各々個別に合成されたGaPhCダイマーおよびGaPhCモノマーの純物質同士を混合することによって得ることができるが、例えば、GaPhCダイマーまたはGaPhCモノマーの製造工程において、合成条件などを適宜選定し、あるいは合成過程中に条件を適宜変更することにより、直接的にGaPhCダイマーとGaPhCモノマーの混合物を調製することも可能である。
そして、本発明においては、電荷発生物質において、GaPhCダイマーの含有割合は25〜99モル%、特に30〜98モル%であることが好ましく、GaPhCモノマーの含有割合は1〜75モル%、特に2〜70モル%であることが好ましい。
GaPhCダイマーの含有割合が過小である電荷発生物質によれば、電位安定性の高い感光層を得ることが困難となり、一方、当該割合が過大の電荷発生物質によれば、得られる感光層は感度が低いものとなって良好な画像形成特性を得ることができない。
また、GaPhCモノマーの含有割合が過小である電荷発生物質によれば、得られる感光層は感度が低いものとなって良好な画像形成特性が得られず、当該割合が過大の電荷発生物質によれば、電位安定性の高い感光層を得ることが困難となる。
本発明の電子写真用感光体は、例えば円筒状の導電性基体と、この導電性基体の外周面に形成された感光層とを具えてなり、感光層は、電荷発生層と、これに積層して電荷輸送層が形成された積層型感光層であることが好ましい。
感光層が積層型感光層である場合に、電荷発生層と電荷輸送層の積層の順序は種々の条件によって適宜に選ばれ、電荷発生層が導電性基体に近い下層とされる場合も、電荷輸送層が下層とされる場合もある。また、感光層は、電荷発生物質が含有されてなる単独の光導電層によって構成することも可能である。実際には、必要に応じて、導電性基体と感光層との間に適宜の中間層が設けられることがあり、また、感光層の表面に保護層などの表面層が設けられて電子写真用感光体が構成される。
以上において、導電性基体としては、一般に、例えばアルミニウム、ステンレス鋼などの金属製の円筒状の導電性基体が用いられ、この導電性基体の表面には導電層が形成されることがある。
本発明においては、上記の電荷発生物質と、バインダー樹脂と、溶剤とが、必要に応じて用いられる添加剤と共に分散処理されて電荷発生層形成用組成物である分散液が調製され、この分散液が塗布されて乾燥されることにより、当該電荷発生物質を含有する電荷発生層が形成され、この電荷発生層により感光層が構成される。
電荷発生層形成用組成物において、電荷発生物質であるGaPhCダイマーおよびGaPhCモノマーは、いずれも、その粒子径が一次粒子径で0.01〜0.5μmものものが好適である。
電荷発生層形成用組成物の成分であるバインダー樹脂は、特にその種類が限定されるものではなく、従来からこの種の用途に用いられている樹脂を用いることができる。その具体例としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部がホルマールやアセトアセタールで変性された部分アセタール化ポリビニルアセタール樹脂などのポリビニルアセタール系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、変性エーテル型ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、ポリビニルアントラセン樹脂、ポリビニルピレン樹脂などを挙げることができる。これらの中では、特にポリビニルアセタール系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂および変性エーテル型ポリエステル樹脂が好ましい。これらの樹脂によれば、上記電荷発生物質を十分に分散させることができ、顔料が凝集せずに長期にわたって分散液が安定であり、当該分散液を塗工液として用いることによって均一な皮膜が形成され、その結果、良好な電気特性が得られて画質欠陥の少ない画像を形成することができる。しかしながら、バインダー樹脂は、通常の状態で被膜を形成することのできる樹脂であればこれらに限定されるものではない。これらのバインダー樹脂は、単独であるいは2種以上を併用することができる。また、電荷発生物質とバインダー樹脂との配合比は、体積比で、5:1〜1:2の範囲とされることが好ましい。
電荷発生層形成用組成物の成分である溶剤は、分散液の液状分散媒体を形成するものであり、用いられるバインダー樹脂を溶解するものであればよい。その具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、クロロベンゼン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルムなどの通常使用される有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
上記の電荷発生物質、バインダー樹脂および溶剤並びに添加剤を、必要に応じて用いられる適宜の分散助剤(分散メディア)と共に、適宜の分散処理装置によって分散攪拌することにより、電荷発生層形成用組成物の分散液を調製することができる。
具体的な分散処理方法は特に限定されるものではないが、実際には、溶剤に対するバインダー樹脂の溶解とGaPhCモノマーの分散処理を先行して行い、その後にGaPhCダイマーを添加して分散処理することが好ましい。これにより、電荷発生物質の全体の分散処理を高い効率で行うことができる。
電荷発生層形成用組成物の分散液を塗布する方法は、従来知られている塗布方法を利用することができるが、実際上は、導電性基体として円筒状のものが用いられることから、浸漬による塗布方法が好ましく用いられる。
感光層が積層型感光層とされる場合において、電荷輸送層は、従来知られている構成とすることができ、また、中間層および表面層なども、従来知られている構成のものとすることができる。
以上のようにして、電荷発生物質が含有されてなる感光層が導電性基体の表面に形成されることによって電子写真用感光体が構成され、これが搭載されることによって画像形成装置が構成される。当該電子写真用感光体を、他の画像形成装置のための構成要素と共に共通の支持体に一体に装着することにより、いわゆる一体型プロセスカートリッジを構成することも可能である。
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明用断面図である。
この図1において、50は円筒状の電子写真用感光体であって、導電性基体が接地電位に維持された状態で時計方向に回転駆動されるよう設けられている。52は帯電手段を構成する帯電器であり、コロナ放電により感光体50の外周面を一様に帯電させる。この帯電器52による帯電に先行して、当該感光体における前画像形成プロセスによる帯電履歴の影響を除去するために、発光ダイオードなどを用いた除電露光器51による露光が行われる。
帯電器52によって一様に帯電された感光体50に対して、像露光器53により、画像信号に基づいて像露光が行われる。この例の像露光器53は、図示されていないレーザーダイオードを光源とするものであり、回転するポリゴンミラー531、fθレンズなどを経て反射ミラー532により光路が制御された光が感光体50の外周面上で走査され、これにより、静電潜像が形成される。
このようにして形成された静電潜像は、次いで現像手段によって現像される。具体的には、感光体50の外周面に沿って現像器54が設けられており、内蔵されたマグネットの作用により現像剤を保持して回転する現像剤担持体541により、感光体50上の静電潜像の現像が行われる。すなわち、現像剤担持体541の外周面上において、現像剤は、層厚規制手段により、例えば100〜600μmの層厚に規制されて現像剤層が形成され、これが現像域に搬送される。そして、現像域においては、感光体50と現像剤担持体541の間に例えば直流バイアスと交流バイアス電圧との重畳電圧が印加された状態とされ、現像剤層が感光体50の表面に接触する状態で、あるいは非接触の状態で、現像が行われる。
現像剤としては、例えばトナーとキャリアとよりなる2成分現像剤が用いられる。トナーは、例えばスチレンアクリル系樹脂を主材料としてこれにカーボンブラックなどの着色剤、荷電制御剤および低分子量ポリオレフィンなどの成分が含有されてなる着色粒子に、シリカ、酸化チタンなどの外添剤が添加されたものが用いられる。また、キャリアは、例えば樹脂分散型キャリアが用いられる。
転写紙Pは、感光体50上におけるトナー像の形成に同期して、所期の転写が行われるタイミングで、給紙ローラ57の回転作動により転写域に供給される。転写紙としては、代表的には普通紙が用いられるが、トナー像の転写および定着が可能なものであれば、特に限定されず、オーバーヘッドプロジェクタ用のPETなどの樹脂よりなるベースフィルムを用いることもできる。
転写域においては、転写手段を構成する転写ローラを有する転写器58が、転写のタイミングに同期して感光体50の周面に圧接され、供給された転写紙Pを挟圧することにより、感光体50上のトナー像が転写紙Pに転写される。
転写域を通過した転写紙Pは除電分離器59によって除電がなされ、感光体50の周面より分離されて定着装置60に搬送される。この定着装置60では、熱ローラ601と圧着ローラ602との間に転写紙Pが挟圧されて加熱および加圧され、これによってトナー像が定着された転写紙Pは、排紙ローラ61を介して装置外部に排出される。転写器58は、転写紙Pが通過した後は、感光体50の周面より退避離間して次のトナー像の転写に備えられる。
一方、転写紙Pが分離した後の感光体50は、その上に残留しているトナーが、感光体50の外周面に圧接されたクリーニング器62のブレード621によって除去され、その後、除電露光器51により除電され、これにより、帯電器52による帯電を始めとする次の画像形成プロセスに備えられる。
以上の例においては、感光体50、帯電器52、転写器58、除電分離器59およびクリーニング器62が共通の支持体に装着されることにより一体化されてプロセスカートリッジ70が構成されており、このプロセスカートリッジ70が、画像形成装置本体に対して、適宜の手段によって着脱可能とされている。
本発明においては、画像形成装置を構成する要素のうちから適宜に選ばれた複数の機能要素を上記の感光体と共に一体に結合して画像形成用プロセスカートリッジを構成し、これを画像形成装置本体に着脱自在に装着するシステムとすることができる。
一体型カートリッジとは、帯電器、像露光器、現像器、転写器、分離器およびクリーニング器のうちの1つまたは2つ以上が感光体と共に一体的に結合され、装置本体に着脱可能に装着される構成のものである。
例えば、帯電器、像露光器、現像器、転写器、分離器およびクリーニング器のうちの1つまたは2つ以上を上記の感光体と共に一体的に結合することにより、または、帯電器、現像器、クリーニング器あるいはリサイクル部材などの少なくとも1つを上記の感光体と結合することにより、一体型プロセスカートリッジを構成することができ、これを画像形成装置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体に設けられたレールなどの案内手段によって着脱自在に装着される構成とすることができる。
なお、画像形成用プロセスカートリッジとしては、一体型カートリッジの他に分離型カートリッジが知られており、この分離型カートリッジとは、帯電器、像露光器、現像器、転写器、分離器およびクリーニング器のうちの複数の要素が一体的に結合されているが、感光体とは別体として構成されたものである。
本発明の画像形成装置において、像露光は、電子写真画像形成装置を複写機やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過光を感光体に照射することにより、或いはセンサーで原稿を読み取って信号化し、この信号に従ってレーザービームを走査する方法、LEDアレイを駆動する方法、または液晶シャッターアレイの駆動を行う方法などにより、感光体に光を照射することにより行われる。
図2は、本発明の画像形成装置に用いられる帯電器の詳細を示す断面図である。この帯電器52は、感光体50の長手方向に所定の間隔で並ぶよう針状電極521が形成された電極体522と、針状電極521からの放電を安定させる安定板523と、針状電極521および感光体50の間に設けられたグリッド電極524とから構成されている。
電極体522は、保持部材525に機械的に保持されると共に、高圧電源HVを介して感光体50の導電性基体と電気的に接続されており、また、グリッド電極524は、グリッド電源GVを介して感光体50の導電性基体と電気的に接続されている。
図3は、電極体522およびグリッド電極524についての構成を、感光体50の長手方向を左右方向として示す説明図である。この図においては、説明の都合上、電極体522を図2の左側から見た側面図の状態で示し、グリッド電極524を上方から見た平面図の状態で示されている。
電極体522は、1枚の金属板が切削加工されることにより、各々平坦縁から突出するよう形成された三角形状の針状電極521の多数が、感光体50の長手方向に間隔dで離間して並ぶよう配列されており、隣接する針状電極521の間は平坦縁のままの非電極部とされている。
一方、グリッド電極524は、電極板材に感光体50の長手方向に並ぶよう開口部が形成されることにより得られる、隣接する開口部の間に残存する帯状部分がグリッド電極部として機能するものである。具体的には、幅方向寸法aが小さい第1の開口部524aの2つと、幅方向寸法bが大きい第2の開口部524bの1つとが、順次に感光体50の長手方向に並んで形成されており、隣接する2つの第1の開口部524aは、1つの針状電極521の斜辺部分に対応する領域に配置され、その両者間の幅方向寸法cのグリッド電極部が当該針状電極521の先端と対向する状態とされると共に、第2の開口部524bは非電極部に対応する領域に配置され、第1の開口部524aとの間の幅方向寸法cのグリッド電極部が当該針状電極521の基部と対向する状態とされている。従って、2つの開口部524aと、その間の1つの開口部524bとが、針状電極521の間隔dと同期して周期的に変化するよう配列された状態とされている。
このグリッド電極524においては、例えば、第1の開口部524aの幅aは0.4mm、第2の開口部524bの幅bは0.9mm、グリッド電極部の幅cは0.1mmに設定されており、針状電極521間の間隔(非電極部の寸法)dは、2.0mmに設定されている。従って、このグリッド電極524においては、グリッド全体の面積に対する開口部524a,524bの面積の比を開口率とすると、斜辺部を含む針状電極521に対向した領域部分Aにおける開口率が約80%であり、針状電極521間の間隔部分に対向した領域部分Bにおける開口率が約90%である。
このような構成の帯電器においては、高圧電源HVの電圧は例えば−5〜−8kV、グリッド電源GVの電圧は例えば−500〜−1000(V)とされることが好ましい。
なお、電極体522の代わりに、各々個別に作製された多数の針状電極521を一次元に配列して設け、各針状電極521を電気的に接続して構成することもできる。
本発明の画像形成装置は、電子写真複写機、レーザープリンター、LEDプリンターおよび液晶シャッター式プリンターなどの電子写真装置一般に適応することができるが、更に、電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製版およびファクシミリなどの装置に幅広く適用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。以下において、「部」は質量部を示し、「X線の回折スペクトル」はCu−Kα特性X線の回折スペクトルを意味する。
合成例1(μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の合成)
(1)クロロガリウムフタロシアニンの合成
攪拌器、塩化カルシウム管などの必要器具を備えた1000mlのガラス製4口フラスコに、フタロニトリル177.2g、1−クロロナフタレン820mlおよび塩化ガリウム50.0gを仕込み、10時間還流下攪拌した。その後、還流を停止し、200℃程度まで放冷した後熱時濾過して、熱ジメチルホルムアミド3500mlおよびジメチルホルムアミド3000mlを用いて振りかけ洗浄した。得られたウエットケーキをジメチルホルムアミド800mlに分散し、5時間攪拌還流した後、熱時濾別し、更に熱ジメチルホルムアミド2500mlおよびジメチルホルムアミド2000mlを用いて振りかけ洗浄し、ジメチルホルムアミドをメタノールで置換した後乾燥することにより、青色固体のクロロガリウムフタロシアニン125.0g(収率73.5%)を得た。
(2)A型ダイマーの合成
上記のようにして得られたクロロガリウムフタロシアニン10.0gを濃硫酸300gに温度を0〜5℃に保ちながら徐々に溶解させ、この温度で1時間攪拌した。これをガラスフィルターで濾過して不溶解物を除去し、濾液を、1500mlの氷水に、温度が5℃を越えないように攪拌しながら注加し、注加終了後さらに2時間攪拌した。そして、濾別し、水洗後、1500mlのイオン交換水に分散し、濾別した。水洗後、ウエットケーキを4%アンモニア水600mlに分散し、68時間還流下に攪拌し、濾別した後、得られたケーキをイオン交換水で十分に洗浄した後、減圧下50℃で乾燥し、粉砕することにより、8.72g(収率89.8%)の青色固体を得た。
次いで、得られた青色固体7.7gをキノリン160mlに加え、190〜200℃で攪拌した。予め付属させたエステル管を使用し、生成する水を反応系内より除去しながら3時間還流下、攪拌した。熱時濾過し、DMFによる振りかけ洗浄に引続き、メタノールによってケーキ中のDMFを置換した後、乾燥し粉砕することにより、A型結晶変態を有するμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体7.1g(収率93.6%)を得た。
(3)アモルファス型二量体の合成
上記のようにして得られたA型μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体70gを、ベッセル壁部材としてシリコンカーバイドを使用したサンドグラインダーに仕込み、粉砕メディアとして粒子径が3mmのジルコニアセラミックスを用い、20時間乾式粉砕を行った。この過程でアモルファス型に変換された。その後粉砕メディアを分離し、15gのアモルファス型μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体を青色固体として得た。
(4)μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の合成
上記のようにして得られたアモルファス型μ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体10gにジメチルホルムアミド300mlを加え、室温下で15時間攪拌し分散した。この分散体から固形物を濾取し、ジメチルホルムアミドを酢酸エチルで置換した後、減圧乾燥することにより、青色個体のμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体7.9gを得た。
この物質は、X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角度(2θ±0.2°)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°の個所に特徴的な回折ピークを示すものであった。
フタロシアニン二量体化合物の検出方法としては、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析法(以下、「MSLDI−TOF−MS法」、あるいは単に「TOF−MS法」と略称することがある。)、電界放射型質量分析法、高速原子衝撃質量分析法、電子衝撃イオン化質量分析法などを用いることができる。
MALDI−TOF−MS法を用いる場合には、微粉末の状態、微粉末のみを有機溶媒に分散または溶解させた後に適当な方法で乾固した状態、微粉末および各種の樹脂結着剤を有機溶媒に分散または溶解させた後に適当な方法で乾固した状態のいずれの試料形態についても測定でき、マトリックス化合物を添加することにより定量できる。
これらの測定により、上記の方法で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体は、100%の純物質であることが確認された。
合成例2(ヒドロキシガリウムフタロシアニン(1)の合成)
α−クロロナフタレン100mlに、3塩化ガリウム10部およびオルトフタロニトリル29.1部を加え、窒素気流下200℃で24時間反応させた後、生成したクロロガリウムフタロシアニン結晶を濾別した。このウエットケーキをジメチルホルムアミド100mlに分散させ、150℃で30分間加熱攪拌し、濾別後、メタノールで十分洗浄し、乾燥して28.9部(82.5%)のクロロガリウムフタロシアニン結晶を得た。得られたクロロガリウムフタロシアニン2部を濃硫酸50部に溶解し、2時間攪拌した後、氷冷した蒸留水75ml、濃アンモニア水75mlおよびジクロロメタン450mlの混合液に滴下して結晶を析出させた。析出した結晶を蒸留水で充分に洗浄し、乾燥することによりヒドロキシガリウムフタロシアニンの結晶1.8部を得た。この結晶は、X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角度(2θ±0.2°)が7.0°、13.4°、16.6°、26.0°および26.7°の個所に特徴的な回折ピークを有していた。
合成例3(ヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の合成)
上記合成例2で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(1)の結晶1部を、N,N−ジメチルホルムアミド15部および直径1mmのガラスビーズ30部と共に24時間ミリングした後、結晶を分離し、酢酸n−ブチルで洗浄し、乾燥することにより、ヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の結晶0.9部を得た。この結晶は、X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角度(2θ±0.2°)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°の個所に特徴的な回折ピークを有し、そのうち7.5°および28.3°の個所のピークは高い回折ピークであった。
電荷発生物質の調製
〔電荷発生物質a〕
上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体をそのまま電荷発生物質aとした。この電荷発生物質aは、GaPhCダイマーの含有割合が100モル%、GaPhCモノマーの含有割合が0モル%のものである。
〔電荷発生物質b〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)をそのまま電荷発生物質bとした。この電荷発生物質bは、GaPhCダイマーの含有割合が0モル%、GaPhCモノマーの含有割合が100モル%のものである。
〔電荷発生物質c〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の72ミリモルをN,N−ジメチルホルムアミド50mlに加え、室温で2時間攪拌分散した後、上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の28ミリモルを分散しながら徐々に加え、更に3時間攪拌分散した。この混合物を濾取し、N,N−ジメチルホルムアミドを酢酸エチルで置換した後、減圧下で乾燥することにより、青色固体のGaPhCダイマー含有混合物を得た。これを電荷発生物質cとする。この電荷発生物質cは、GaPhCダイマーの含有割合が28モル%、GaPhCモノマーの含有割合が72モル%のものである。
〔電荷発生物質d〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の67ミリモルと、上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の33ミリモルとを用いた他は、電荷発生物質cと同様にして、GaPhCダイマーの含有割合が33モル%、GaPhCモノマーの含有割合が67モル%の青色固体であるGaPhCダイマー含有混合物を得た。これを電荷発生物質dとする。
〔電荷発生物質e〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の50ミリモルと、上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の50ミリモルとを用いた他は、電荷発生物質cと同様にして、GaPhCダイマーの含有割合が50モル%、GaPhCモノマーの含有割合が50モル%の青色固体であるGaPhCダイマー含有混合物を得た。これを電荷発生物質eとする。
〔電荷発生物質f〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の5ミリモルと、上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の95ミリモルとを用いた他は、電荷発生物質cと同様にして、GaPhCダイマーの含有割合が95モル%、GaPhCモノマーの含有割合が5モル%の青色固体であるGaPhCダイマー含有混合物を得た。これを電荷発生物質fとする。
〔電荷発生物質g〕
上記合成例3で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(2)の2ミリモルと、上記合成例1で得られたμ−オキソ−ガリウムフタロシアニン二量体の98ミリモルとを用いた他は、電荷発生物質cと同様にして、GaPhCダイマーの含有割合が98モル%、GaPhCモノマーの含有割合が2モル%の青色固体であるGaPhCダイマー含有混合物を得た。これを電荷発生物質gとする。
〔電荷発生物質h〕
上記合成例2で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン(1)をそのまま電荷発生物質hとした。この電荷発生物質hは、GaPhCダイマーの含有割合が0モル%、GaPhCモノマーの含有割合が100モル%のものであり、そのX線の回折スペクトルは本発明の条件を満たさないものである。
以上の電荷発生物質a〜hの各々について、MALDI−TOF−MS法にて分析し、検量線を作成し、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーの含有割合の確定に用いた。なお、上記の分散攪拌条件では、GaPhCダイマーおよびGaPhCモノマーの組成変動は見られなかった。
図4は、上記の電荷発生物質cについてのX線の回折スペクトルであり、電荷発生物質d〜gについても、同様のX線の回折スペクトルが得られた。
また、後述するところに従って、上記の電荷発生物質を用いて作製された電子写真用感光体から、当該電荷発生物質を含有する電荷発生層を剥離して電荷発生物質を回収し、上述した方法によって分析を行ったところ、いずれの電荷発生物質においても、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーとの含有割合の値に変化はみられず、X線の回折スペクトルも同一のピーク値を有するものであった。
<感光体1の製造>
(1)中間層の形成
円筒状のアルミニウム製導電性基体上に、中間層形成用組成物(UCL−1)を浸漬法によって塗布し、150℃において10分間加熱乾燥して膜厚0.2μmの中間層を形成した。
中間層形成用組成物(UCL−1)は、ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)10部と、シラン化合物(商品名:A1110、日本ユンカー社製)1部と、イソプロパノール40部と、ブタノール20部とよりなる組成物である。
(2)電荷発生層の形成
上記電荷発生物質aの1部と、バインダー樹脂であるポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)1部と、溶剤である酢酸n−ブチル100部とを、ガラスビーズと共にペイントシェーカーで1時間分散処理することにより、電荷発生層形成用分散液(CGL−a)を調製した。
この電荷発生層形成用分散液(CGL−a)を上記中間層の上に浸漬法により塗布し、100℃において10分間加熱乾燥して膜厚約0.2μmの電荷発生層を形成した。
(3)電荷輸送層の形成
N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2部と、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミン2部と、ビスフェノールZ型ポリカーボネート(粘度平均分子量4万)6部と、テトラヒドロフラン80部と、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.2部とを混合して、電荷輸送層形成用分散液(CTL−1)を調製した。
この電荷輸送層形成用分散液(CTL−1)を上記電荷発生層の上に浸漬法により塗布し、120℃で1時間加熱乾燥して膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、もって感光体1を製造した。
<感光体2〜8の製造>
上記感光体1の製造において、電荷発生物質aの代わりに、電荷発生物質b〜hの各々を用いて電荷発生層形成用分散液(CGL−b)〜(CGL−h)を調製し、その各々を用いて電荷発生層を形成した他は、同様にして感光体2〜8を製造した。
以上の感光体1〜8において、感光体3〜7が本発明のものであり、感光体1、感光体2および感光体8は比較用感光体である。
〔電荷発生層形成用分散液の安定性〕
上記感光体1〜8の製造に用いた電荷発生層形成用分散液(CGL−a)〜(CGL−h)の各々の7mlを試験管に入れ、常温常圧の密閉空間内に1週間保存し、電荷発生物質粒子の沈降の程度を観察した。その結果、GaPhCダイマーのみよりなる電荷発生物質aが分散された電荷発生層形成用分散液(CGL−a)は、電荷発生物質aがほとんど沈降し、透明な上澄み液部分が生じた。これに対し、他の電荷発生物質b〜hによる電荷発生層形成用分散液(CGL−b)〜(CGL−h)では、いずれも、透明な上澄み液部分はほとんど生じていなかった。
以上のことから、GaPhCダイマーのみよりなる電荷発生物質aは、分散状態の安定性が低いものであること、並びに、他の電荷発生物質b〜h、すなわち、GaPhCモノマー、並びに、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーとの混合物であってGaPhCモノマーの含有割合が2モル%以上である場合には、いずれも分散状態の安定性が高いものであることが確認された。
〔感光体1〜8の画像形成性能の評価〕
上記感光体1〜8の各々を、基本的に図1に示されている構成に従い、コロナ帯電、レーザ露光、反転現像、静電転写、分離およびクリーニングブレードによる画像形成プロセスによって画像形成動作するデジタル複写機「Konica7050」の改造機に搭載して画像形成テストを行った。
画像形成装置における各部の条件は下記のとおりである。
(1)現像剤としては、デジタル複写機Konica7050用の現像剤をそのまま用いた。
(2)プロセス条件は、当該複写機の通常のプロセス条件とした。
(3)帯電は、図2および図3に示した帯電器を用い、初期帯電電位を−750Vに設定して行った。
(4)露光は、露光部電位が−50Vとなる露光量に設定して行った。
(5)現像は、直径40mmの現像スリーブを、感光体と現像スリーブ間の現像領域の間隙幅(Dsd)が550μmとなるよう配置し、直流バイアスが−550V、現像剤層厚がエッジカット方式により現像剤層厚700μmとなる条件で行った。
(6)転写は、コロナ帯電方式による転写極により、転写ダミー電流値が45μAとなる条件で行った。
(7)クリーニングは、ウレタンクリーニングブレードを線圧20N/mで押接させたものにより、行った。
画像形成テストにおいては、温度24℃、相対湿度60%の環境において、オリジナル画像として、幅が各々2mmの白線と黒線とが交互に配置された縞模様の2cm幅の先端領域と、これに続く後続領域が4等分され、画素率が7%の文字画像領域部分、画像濃度0.7の網点ハーフトーン画像領域部分、ベタ白画像領域部分およびベタ黒画像領域部分が形成されたA4版の画像を用い、転写紙としてA4版普通紙を用いて、画像形成速度が50枚/分となる条件で、複写画像の形成を10000回連続して行う連続複写操作を複数回、各連続複写操作の間に1時間の休止期間を置いて、繰り返すことにより行った。
なお、各連続複写操作における最初の複写画像の形成を開始する前に、感光体とクリーニングブレードをなじませるために、感光体とクリーニングブレードにセッティングパウダーを塗布し、感光体を1分間回転させた。
そして、連続複写操作における第10000枚目の複写画像について、各画像領域における画像の状態を、電位安定性、メモリー性、画像にじみの有無、黒ポチの有無についての評価を行った。結果は表1に示すとおりである。なお、表において、「D/M」は、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーのモル%の値による比率を示す。また「ブラッグ角」の欄の「(i)」は、ブラッグ角が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°の個所に特徴的なピークを有することを表し、「(ii) 」は、同じく7.0°、13.4°、16.6°、26.0°および26.7°の個所に特徴的なピークを有することを表す。
各評価項目における評価基準は次のとおりである。
(1)電位安定性(初期電位変動ΔV1.2
第2連続複写操作における第1回目の画像形成プロセスにおける感光体未露光部(白ベタ画像部)の帯電電位の値と、これに続く第2回目の同じ部分の帯電電位の値を現像位置において測定し、それらの電位の値の差を絶対値(単位:V)で求めた。この初期電位変動ΔV1.2 の値は、それが小さいほど帯電電位が安定していることを示す。
(2)メモリー性
第1連続複写操作において形成された1万枚の可視画像について、画像メモリー現象、具体的には、ハーフトーン画像に黒べた画像の残像が形成される現象が発生した可視画像の枚数を調べた。
A:画像メモリー現象の発生した可視画像の枚数が0で、良好な状態。
B:画像メモリー現象の発生した可視画像の枚数が1〜4で、実用上問題のない状態。
C:画像メモリー現象の発生した可視画像の枚数が5以上で、実用上問題のある状態。
(3)画像にじみ
第1回の連続複写操作において、第1回目の可視画像および1万回目の可視画像において、複写画像における文字画像について画像にじみの有無を目視で判定した。
A:画像にじみの発生が認められず、良好な状態。
B:画像にじみの発生が認められるが、実用上問題ないレベルの状態。
C:画像にじみおよび文字流れの発生が認められ、実用上問題のある状態。
(4)黒ポチ
第1回の連続複写操作の終了後、ベタ白画像をA4紙に100枚連続して複写し、得られた可視画像を、ビデオプリンター付き顕微鏡によって観察し、長径0.4mm以上の黒い点を「黒ポチ」として認識し、その出現頻度を判定した。
A:すべての複写画像について黒ポチの出現頻度が3個以下で良好な状態。
B:黒ポチの出現頻度が4個以上の複写画像もあるが、すべての複写画像について黒ポチの出現頻度が10個以下であり、実用上問題のない状態。
C:黒ポチの出現頻度が11個以上の複写画像があり、実用上問題のある状態。
Figure 0004114634
<感光体9の製造>
(1)導電層の形成
円筒状のアルミニウム製導電性基体上に、導電層形成用分散液(CPL−1)を浸漬法によって塗布し、140℃で30分熱硬化することによって、膜厚が15μmの導電層を形成した。
導電層形成用分散液(CPL−1)は、酸化スズコート処理酸化チタン(導電性顔料)10部と、酸化チタン(抵抗調節用顔料)10部と、フェノール樹脂(バインダー樹脂)10部と、シリコーンオイル(レベリング剤)0.001部と、メタノールとメチルセロソルブとが重量で1:1である混合溶剤20部とよりなる分散液である。
(2)中間層の形成
上記導電層の上に中間層形成用分散液(UCL−2)を浸漬法によって塗布し、100℃において10分間加熱乾燥して膜厚0.5μmの中間層を形成した。
中間層形成用分散液(UCL−2)は、N−メトキシメチル化ナイロン3部と、共重合ナイロン3部と、メタノール65部と、n−ブタノール30部とよりなる分散液である。
(3)電荷発生層の形成
上記電荷発生物質aの1部と、バインダー樹脂であるポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM−S、積水化学社製)の1部と、溶剤である酢酸n−ブチル100部とを混合し、ガラスビーズと共にペイントシェーカーで1時間処理して分散させて、電荷発生層形成用分散液(CGL−a)を調製した。
この電荷発生層形成用分散液(CGL−a)を、上記中間層上に浸漬法により塗布し、100℃において10分間加熱乾燥して膜厚約0.2μmの電荷発生層を形成した。
(4)電荷輸送層の形成
下記構造式(1)で示されるスチリル化合物10部と、ビスフェノールZ型ポリカーボネート(粘度平均分子量2万)10部と、ジクロルメタン20部と、モノクロルベンゼン60部とよりなる電荷輸送層形成用分散液(CTL−2)を、上記電荷発生層の上に浸漬法により塗布し、150℃で1時間加熱乾燥して膜厚20μmの電荷層を形成した。
Figure 0004114634
(5)保護層の形成
下記構造式(2)で示される化合物により処理量7%で表面処理したアンチモンドープ酸化錫微粒子20部と、メチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名KF−99:信越シリコーン(株)製)により処理量25%で表面処理したアンチモンドープ酸化錫微粒子30部と、下記構造式(3)で示される紫外線硬化性アクリル樹脂(商品名ビスコート#295:大阪有機化学工業(株)製)18部と、重合開始剤2−メチルチオキサンソン1部と、エタノール150部とを混合し、これをサンドミルにて66時間かけて分散を行い、更にポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均粒径0.18μm)20部を加えて分散を行うことにより、保護膜形成用組成物(OCL−1)を調製した。
この保護膜形成用組成物(OCL−1)を上記電荷輸送層の上に浸漬法により塗布し、高圧水銀灯により320mW/cm2の光強度で30秒間硬化を行い、その後120℃で2時間熱風乾燥して、膜厚が4μmの保護層を形成し、感光体9を製造した。
Figure 0004114634
Figure 0004114634
<感光体10〜12の製造>
上記感光体9の電荷発生層の形成において用いた電荷発生物質aの代わりに、電荷発生物質b、eおよびhの各々を用いたこと以外は同様にして電荷発生層形成用分散液(CGL−b)、(CGL−e)および(CGL−h)を調製し、その各々を用いたこと以外は同様にして感光体10〜12を製造した。
感光体9〜12において、感光体9、感光体10および感光体12は比較用感光体である。
これらの感光体9〜12の各々について、ローラ帯電、レーザ露光、反転現像、クリーニングレスプロセスを有する画像形成装置レーザーショット4000(ヒューレットパッカード社製)の改造機を評価機として用いて、形成された可視画像について感光体1〜8と同様にして、電位安定性以外の事項について評価を行った。表2に結果を示す。
Figure 0004114634
表1および表2の結果から明らかなように、GaPhCモノマーとGaPhCダイマーとが共に含有されてなり、X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°および28.3°の個所に高い回折ピークを有し、更にブラッグ角(2θ±0.2)が9.9°、12.5°、16.3°、18.6°および25.1°の個所に特徴的な回折ピークを有する電荷発生物質によれば、当該電荷発生物質が分散され、バインダー樹脂および溶剤を成分とする電荷発生層形成用分散液において、安定性の高い分散状態が得られ、しかも優れた電子写真性能を有する電子写真用感光体を形成することができることが理解される。
特に、電荷発生物質cについての電荷発生層形成用分散液(CGL−c)の分散状態の安定性のテストから、GaPhCモノマーの含有割合が2モル%以上であれば、十分に高い分散安定性が発揮されることが明らかである。
以上のような効果が奏される理由は、分子中に極性基を有するGaPhCモノマーが電荷発生物質に含有されていることにより、当該GaPhCモノマーが分散剤として作用するために、当該電荷発生物質の全体が、溶剤よりなる分散媒体に対して良好な分散性を発揮するものとなり、電荷発生層形成用分散液に良好な保存安定性が得られるからであり、しかも、極性基を有していないGaPhCダイマーが含有されていることによって、高い電位安定性が発揮されて感度の高い感光層を形成することができ、その結果、当該感光層を有する電子写真用感光体によれば、多数回にわたる連続的な画像形成においても、良好な感度特性が安定して発揮されるからである、と考えられる。
すなわち、本発明の電荷発生物質においては、GaPhCダイマーとGaPhCモノマーとが共存するために、GaPhCモノマーが単独で用いられた場合に現れるべき欠点が現れることなしに高い分散性と分散安定性が得られると共に、電子写真性能を向上させることができて、黒ポチなどの画像欠陥がなく、しかも画像にじみもない良好な可視画像を形成することができる。このような効果が発現されるメカニズムは解明されていないが、GaPhCモノマーの粒子がGaPhCダイマーの表面に関与しつつも、分散性に優れたモノマー粒子が、ダイマー粒子の再凝集を防止しているものと考えられる。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明用断面図である。 本発明の画像形成装置に用いられる帯電器の詳細を示す断面図である。 帯電器における電極体およびグリッド電極について構成を、感光体の長手方向を左右方向として示す説明図である。 電荷発生物質cについてのX線回折スペクトルである。
符号の説明
50 電子写真用感光体
51 除電露光器
52 帯電器
521 針状電極
522 電極体
523 安定板
524 グリッド電極
524a,524b 開口部
525 保持部材
HV 高圧電源
GV グリッド電源
53 像露光器
531 ポリゴンミラー
532 反射ミラー
54 現像器
541 現像剤担持体
P 転写紙
57 給紙ローラ
58 転写器
59 除電分離器
60 定着装置
601 熱ローラ
602 圧着ローラ
61 排紙ローラ
62 クリーニング器
621 ブレード
70 プロセスカートリッジ

Claims (8)

  1. 電荷発生物質を含有する感光層が導電性基体上に形成されてなり、
    当該電荷発生物質は、25〜98モル%のガリウムフタロシアニン二量体および2〜75モル%のヒドロキシガリウムフタロシアニンを含み、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、少なくともブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°および28.3°の個所に高い回折ピークを有することを特徴とする電子写真用感光体。
  2. 電荷発生物質は、Cu−Kα特性X線の回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2)が7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°の個所に特徴的な回折ピークを有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用感光体。
  3. 電荷発生物質は、そのガリウムフタロシアニン二量体がμ−オキソ−二量体であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子写真用感光体。
  4. 感光層が、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、これに積層された電荷輸送層とを有してなり、必要に応じて保護膜が設けられてなる積層型感光層であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子写真用感光体。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電荷発生物質が分散されてなる分散液を塗布し乾燥する工程を含む手段により感光層を形成することを特徴とする電子写真用感光体の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子写真用感光体を用いることを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子写真用感光体が搭載されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子写真用感光体を具えることを特徴とする画像形成用プロセスカートリッジ。
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