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JP4079403B2 - 直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置 - Google Patents

直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のキャパシタバンクの接続を切り換えスイッチで切り換え制御し、全放電状態からの充電では直列に接続して充電を開始し、出力端子電圧が満充電電圧に達すると並列に接続して各キャパシタバンクが満充電電圧に達するまで充電する直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の大容量キャパシタを直列及び並列に接続したキャパシタ・バンクを使用する蓄電装置において、キャパシタ・バンクを直列に接続した状態で充電を開始し、充電電圧が上昇したことによりキャパシタ・バンクを並列接続に切り換えようとするとき、各バンクの電圧の差があるとバンク間に横流(cross current)と呼ばれる大電流が流れ、故障や損失の原因となる。
【0003】
図4はキャパシタ・バンクの直並列切り換え回路の構成例を示す図であり、C1、C2はキャパシタ・バンク、S1、S2a、S2bは切り換えスイッチを示す。図4に示すキャパシタ・バンクの直並列切り換え回路(例えば米国特許第5,734,205号、特開平8−168182号公報参照)では、満充電からまず、切り換えスイッチS1をオフ、切り換えスイッチS2a、S2bをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC1、C2を並列に接続した状態で放電を開始する。そして放電に伴い出力端子間電圧が低下し、放電開始時の1/2になったところで、切り換えスイッチS1をオン、切り換えスイッチS2a、S2bをオフにする。この切り換え操作によりキャパシタ・バンクC1、C2が直列接続になるので、出力端子間電圧は、再び放電開始時の電圧まで上昇する。したがって、この後さらに続けて出力端子間電圧が放電開始時の1/2に低下するまで放電することができる。その結果、初期電圧の100%〜50%の電圧範囲で、各キャパシタバンクの全蓄電量の電圧の1/4、蓄電電量量で15/16=94%を利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記キャパシタ・バンクの直並列切り換え回路では、全放電状態から充電を行う場合、切り換えスイッチS1だけをオンにして充電を開始し、キャパシタ・バンクC1、C2の合計電圧が所定の満充電電圧に達したところで、切り換えスイッチS1をオフにすると同時に、切り換えスイッチS2a、S2bをオンにして、さらに充電を続ける。しかしその際に、キャパシタ・バンクC1、C2の充電電圧が等しくないと、電圧の高い方から低い方に充電電流(横流)が流れるという問題が生じる。キャパシタによる蓄電装置では、高効率を得るため不要な抵抗成分をできるだけ除いて製造するので、キャパシタ・バンクC1、C2の電圧差が大きいと、上記横流の値が装置を破損する恐れが生じる。
【0005】
かかる破損を防ぐには、切り換えスイッチS2a、S2b、あるいは途中の配線のいずれかに電流を制限する機能を組み込むことが必要になる。その1つとして、切り換えスイッチS2a、S2bにアナログ動作が可能なパワースイッチ、例えばMOSFETやIGBTなどが用いられる。この場合には、スイッチに電流制限機能を持たせ、設定値以上の大きな電流では、抵抗が高くなって横流が流れないような制御を行うことができる。また、短時間の過渡的な電流であれば、チヨークコイルを挿入して横流を阻止することも可能である。
【0006】
しかし、近年の技術進歩により、キャパシタの静電容量が巨大となり、蓄電量も増しつつあるため、スイッチに電流制限を行わせようとすると、その際のエネルギー損失が無視できなくなり、また、チヨークコイルで電流を阻止しようとすると、巨大な鉄と銅の固まりを据え付けるようなものとなってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、簡単な構成で横流を流れないようにし、損失の軽減を図り、安全な動作を維持できるようにするものである。
【0008】
そのために本発明は、複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換え制御するように構成した直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置において、一方のキャパシタバンクと他方のキャパシタバンクとの間に直列に接続され充放電電流をオン/オフする直列接続スイッチ、前記他方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され一方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第1の並列接続スイッチ、前記一方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され他方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第2の並列接続スイッチからなり前記複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換える複数のスイッチと、キャパシタバンクの電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出した電圧を判定し前記複数のスイッチの制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記直列接続スイッチをオフにしてキャパシタバンクを直列接続から並列接続に切り換えて充電を行うとき、前記並列接続に切り換える各キャパシタバンクの電圧を前記電圧検出手段により検出して比較し、所定値以上の電圧差がある場合に、前記電圧の低い方のキャパシタバンクの並列接続スイッチのみをオンにし、前記電圧差が所定値より小さくなったことを条件に他方の並列接続スイッチをオンにすることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置の実施の形態を示す図であり、1は電圧検出回路、2は制御回路、4はPWMインバータ、C1、C2はキャパシタバンク、Ss、S1p、S2pは切り換えスイッチを示す。
【0010】
図1において、キャパシタバンクC1、C2は、充電電源からの充電、負荷への放電を行う蓄電手段として例えば電気二重層キャパシタのセルを1個乃至複数個接続したバンクであり、切り換えスイッチSs、S1p、S2pは、キャパシタバンクC1、C2の接続を直並列切り換えるものである。電圧検出回路1は、キャパシタバンクC1、C2を直並列接続した出力端子間電圧を検出すると共に、各キャパシタバンクC1、C2の充電電圧を検出するものであり、例えば▲1▼と▲2▼との間で切り換えスイッチS1pに加わる電圧(スイッチ開放電圧)Vs1p 、▲1▼と▲3▼との間でキャパシタバンクC2の電圧(充電レベル)Vc2、▲2▼と▲4▼との間でキャパシタバンクC1の電圧Vc1、▲3▼と▲4▼との間で切り換えスイッチS2pに加わる電圧Vs2p 、▲1▼と▲4▼との間で出力端子間電圧Voを検出する。制御回路2は、電圧検出回路1により検出した出力端子間電圧Voと満充電電圧との比較、キャパシタバンクC1、C2の各充電電圧Vc1、Vc2の比較判定を行い、切り換えスイッチSs、S1p、S2pのオン/オフ制御を行うものであり、その際に充電/放電モードと電圧比較判定回路2の判定結果に基づきキャパシタバンクC1、C2の間の充電レベルVc1、Vc2の不均一により横流が流れないようにオン/オフのタイミングを制御する。
【0011】
次に、上記直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置により行う直並列切り換え制御について具体的に説明する。全放電状態から充電する場合には、図1(B)に示すようにまず制御回路2により切り換えスイッチSsだけをオンにしキャパシタバンクC1、C2を直列に接続した状態で充電を開始する。電圧検出回路1により出力端子間電圧Voを検出し、その出力端子間電圧Voを基準値である満充電電圧Vfと比較判定して、出力端子間電圧Voが所定の満充電電圧Vfに達したところで、制御回路2によりキャパシタバンクC1、C2の接続を直列から並列に切り換えるために切り換えスイッチSsだけをオフにする。このとき制御回路2では、電圧比較判定回路2によりキャパシタバンクC1、C2の各充電電圧Vc1、Vc2の比較判定を行い、これらの電圧差がゼロ付近であれば、図1(D)に示すように切り換えスイッチS1p、S2pをオンにしてキャパシタバンクC1、C2を並列に接続した状態で充電を続けるようにする。
【0012】
しかし、キャパシタバンクC1、C2を図1(B)に示す直列に接続した状態から図1(D)に示す並列に接続した状態に切り換える時、キャパシタバンクC1、C2の各充電電圧Vc1、Vc2の比較判定で所定値以上の電圧差がある(ゼロ付近でない)場合には、図1(C)に示すように先に充電レベルの低い方のキャパシタバンクC1(又はC2)の切り換えスイッチS1p(又はS2p)だけをオンにして充電を続ける。
【0013】
この状態では、充電レベルが低い方のキャパシタバンクC1だけが充電されるので、キャパシタバンクC1、C2間の電圧の差が減少し、そのまま充電を続ければ電圧の差がゼロになった後に逆転する。この電圧の差がゼロ付近になった状態を検出して、残った他方の切り換えスイッチS2p(又はS1p)をオンにし、図1(D)に示すようにキャパシタバンクC1、C2を並列に接続した状態で充電を続けるようにする。
【0014】
図2は多段接続切り換え制御キャパシタ電源装置による本発明の他の実施の形態を説明するための図であり、CA1〜CA3、CB1〜CB3はキャパシタ、SS、SA1〜SA3、SB1〜SB3はスイッチを示す。上記実施の形態では、単純に1バンクの直並列切り換えについて説明したが、複数のバンクを順次直並列切り換え接続する場合にも同様に適用できる。その実施の形態を示したのが図2である。
【0015】
図2において、キャパシタCA1〜CA3とCB1〜CB3は、電気エネルギー貯蔵用として、例えば電気二重層コンデンサのようなキャパシタ(単セル)であり、それぞれ同数ずつ直列に接続した2組のキャパシタ群A、Bを構成するものである。なお、それぞれのキャパシタCA1〜CA3、CB1〜CB3は、複数個を直列あるいはそれをさらに並列に接続したバンクであってもよい。スイッチSSは、2組のキャパシタ群A、Bを直列に接続する直列接続スイッチであり、スイッチSA1〜SA3は、一方のキャパシタ群AとスイッチSSとの直列接続点▲1▼を他方のキャパシタ群Bの直列接続他端▲3▼及びそれぞれのキャパシタCB1〜CB3の直列接続点に接続する一方のスイッチ群、スイッチSB1〜SB3は、他方のキャパシタ群BとスイッチSSとの直列接続点▲2▼を一方のキャパシタ群Aの直列接続他端▲4▼及びそれぞれのキャパシタの直列接続点に接続する他方のスイッチ群である。そして、図2(A)に示すようにスイッチSSのみをオンにすることにより、図2(D)に示すようにキャパシタCA1〜CA3、CB1〜CB3を直列に接続し、図2(B)に示すようにスイッチSSをオフにして一方のスイッチ群のスイッチSA3及びこれに対応する他方のスイッチ群のスイッチSB3をオンにすることにより、図2(E)に示すように一方のキャパシタ群Aの中央側接続キャパシタCA3と他方のキャパシタ群Bの中央側接続キャパシタCB3とを並列に接続する。同様に、図(C)に示すように一方のスイッチ群のスイッチSA2及びこれに対応する他方のスイッチ群のスイッチSB2をオンにし、他のスイッチは全てオフにすることにより、図2(F)に示すように一方のキャパシタ群Aの中央側接続キャパシタCA3、CA2の直列回路と他方のキャパシタ群Bの中央側接続キャパシタCB3、CB2の直列回路とを並列に接続する。さらに、一方のスイッチ群のスイッチSA1及びこれに対応する他方のスイッチ群のスイッチSB1をオンにし、他のスイッチは全てオフにすることにより、図2(G)に示すように一方のキャパシタ群AのキャパシタCA1〜CA3の直列回路と他方のキャパシタ群BのキャパシタCB1〜CB3の直列回路とを並列に接続する。
【0016】
上記のように一方のスイッチ群のいずれか1つのスイッチSA1〜SA3及びこれと反対側の他方のスイッチ群のスイッチSB1〜SB3又はスイッチSSのいずれかを選択的に接続して、図2(D)〜(G)のように複数のキャパシタCA1〜CA3、CB1〜CB3の接続を切り換え制御するので、電圧を調整し充放電に伴う電圧の変動を押さえることができる。例えば図2(D)に示すようにキャパシタCA1〜CA3、CB1〜CB3を全て直列に接続して充電を開始するが、充電側の端子電圧が所定値まで上昇すると、図2(E)に示す接続に切り換えることにより、キャパシタCA3、CB3の電圧分低下させる。さらに充電により再び充電側の端子電圧が所定値まで上昇すると、図2(F)、(G)に示す接続に順次切り換えることにより、充電側の端子電圧を所定値より上昇しないように押さえることができる。これら直列接続から並列接続に切り換え制御する場合に、本発明では、並列接続するキャパシタのうち、電圧(充電レベル)の低い方のキャパシタを先に接続して、充電を行い充電レベルが高い方に等しくなるのを待って、残ったもう一方のキャパシタを並列に接続する。
【0017】
また、図2(G)に示す接続状態から負荷に給電を行うため放電を開始する場合には、出力電圧が所定値まで低下すると、図2(F)に示す接続に切り換えることにより出力電圧の低下を補い、さらに出力電圧が所定値まで低下すると、図2(E)、(D)に示す接続に切り換えることにより、出力電圧を所定値より低下しないように押さえることができる。しかも、充放電の際の全電流を負担するのは、キャパシタCA1〜CA3、CB1〜CB3を全て直列に接続するスイッチSSのみであり、その他のスイッチSA1〜SA3、SB1〜SB3は、全電流の1/2の電流容量ですむ。さらに、いずれの段階でもキャパシタに直列に接続されるスイッチは1個だけとなるので、スイッチに半導体を用いたときに問題となるスイッチのオン電圧による損失も最小限にできる。
【0018】
図3は多段接続切り換え制御キャパシタ電源装置のさらに他の実施の形態を示す図であり、CM、CA1〜CAn、CB1〜CBnはキャパシタ、SA、SBはスイッチ、SS1、SS2、SSA1〜SSA3、SSB1〜SSB3は制御整流素子、SD1、SD2、SDA1〜SDA3、SDB1〜SDB3は整流素子、A1は制御回路、1は充電回路、2は出力制御回路、3は負荷を示す。
【0019】
図3(A)において、キャパシタCMは、負荷の定格電圧の範囲で充放電される出力用の主キャパシタバンクであり、キャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnは、負荷電圧の許容変動幅の範囲で電圧調整用に充放電される調整用キャパシタとして、キャパシタCMに直列に接続され、直並列接続の切り換えにより電圧の調整を行うものである。スイッチSA、SBは、キャパシタCMに直列に接続したキャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnを2組のキャパシタ群に分けて直並列接続の切り換えを行うものであり、直列接続から並列接続に切り換える場合に、電圧差があるとき、上記と同様の制御を行う。
【0020】
制御回路A1は、キャパシタCMにおける充放電状態(端子電圧)を検出し、その充放電状態に応じてスイッチSA、SBを制御してキャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnの直並列接続の切り換えを行う制御手段である。スイッチSA、SBは、この制御回路A1によりキャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnが全て直列接続となる実線のポジションから一方のキャパシタ群AのキャパシタCA1〜CAnの直列回路と他方のキャパシタ群BのキャパシタCB1〜CBnの直列回路とが並列接続となる点線のポジションまで段階的に切り換え制御される。
【0021】
充電回路11は、電源よりキャパシタCM、CA1〜CAn、CB1〜CBnに定電流充電するものであり、キャパシタCMに直列に接続されたキャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnの直並列接続の切り換えが段階的に制御され、最終的に一方のキャパシタ群AのキャパシタCA1〜CAnの直列回路と他方のキャパシタ群BのキャパシタCB1〜CBnの直列回路とが並列に接続され定格電圧まで充電されて充電を終了する。出力制御回路12は、例えば既に知られた電流ホンプのようにキャパシタCM、CA1〜CAn、CB1〜CBnから負荷13に供給する電流を制御、調節したり、負荷13から逆に電流源(充電回路)としてキャパシタCM、CA1〜CAn、CB1〜CBnを充電する、つまり負荷13が発電機となる回生制動の場合の切り換えを行ったりするものである。したがって、出力制御回路12としては、電子スイッチや、降圧チョッパ、昇圧チョッパ、その他のDC/DCコンバータが用いられるが、キャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnの接続切り換えの制御により、負荷13から見て調整の必要のない範囲に電圧が安定化される場合には省くこともでき、特に必要不可欠な構成要素というものではない。勿論、キャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnの接続切り換えの制御により、電圧変動範囲が小さくなれば、これとコンバータを組み合わせることにより、コンバータを高効率に設計でき、電圧安定性の高い電源を実現することもできる。
【0022】
また、切り換え回路を構成するスイッチSA、SBに図3(B)に示すようにサイリスタなどの半導体からなる単方向の制御整流素子SS1、SS2、SSA1〜SSA3、SSB1〜SSB3とダイオードからなる整流素子SD1、SD2、SDA1〜SDA3、SDB1〜SDB3との逆並列回路を用いることができる。このうち、少なくとも一方のキャパシタ群Aの直列接続1端と他方のキャパシタ群Bの直列接続他端との間を接続する回路は、制御整流素子SSA1と整流素子SDA1、及び他方のキャパシタ群Bの直列接続1端と一方のキャパシタ群Aの直列接続他端との間を接続する回路は、制御整流素子SSB1と整流素子SDB1により構成し、放電方向の整流素子SDA1、SDB1に逆方向(充電方向)の制御整流素子SSA1、SSB1を並列に接続する。これ以外の回路には、充電方向の制御整流素子SS2、SSA3、SSB3と逆方向の制御整流素子SS1、SSA2、SSB2とを直列に接続し、それぞれに逆方向の整流素子SD2、SDA3、SDB3、整流素子SD1、SDA2、SDB2を並列に接続する。勿論、これらの回路としては、サイリスタ(制御整流素子)を逆並列に接続した回路やトライアック(双方向制御整流素子)を接続した回路であってもよい。この場合には、電圧差があるとき、上記と同様の制御を行ってもよいが、単方向の制御整流素を選択的にオン/オフ制御することにより横流を阻止できるので、同時に並列接続に切り換える制御であってもよい。
【0023】
上記のようにサイリスタやトライアック、ダイオードを組み合わせて切り換え回路を構成することにより、突入電流に強く、長時間でのオンロス、ゲートロスを少なくすることができる。しかも、接続の切り換え時に主極にキャパシタの電圧が逆バイアスとして加わるので、ターンオフの制御が特別に必要でなくなり、ゲート制御回路を簡素化することができる。例えば図3(B)の回路において、充電時には、制御整流素子SS2のみをオンにし他の全てをオフにした状態からスタートする。そして、充電が進むに従ってまず制御整流素子SSA3、SSB3をオンにすることにより、制御整流素子SS2が逆バイアスでオフになる。次に制御整流素子SSA1、SSB1をオンにすることにより、制御整流素子SSA3、SSB3が逆バイアスでオフになる。放電時には、制御整流素子を全てオフにした状態から整流素子SDA1、SDB1が導通して放電をスタートし、制御整流素子SSA2、SSB2をオンにし、次に制御整流素子SS1をオンにすることにより、キャパシタCA1〜CAn、CB1〜CBnを全て直列に接続するまで切り換え制御することができる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、充電を行いながらキャパシタバンクを直列接続から並列接続に切り換える時、各キャパシタバンクの充電電圧を比較してその電圧差があれば電圧の低い方の切り換えスイッチをオンにし、電圧差がゼロ付近になるまで充電を続けるようにしたが、その際に、オンにしないで残っている切り換えスイッチに加わる電圧(図1の▲1▼ー▲2▼のVs1p 、▲3▼ー▲4▼Vs2p )を検出し、その電圧がゼロ付近になったときに切り換えスイッチをオンにするように制御してもよい。このようにすることにより、充電電圧の低い方のキャパシタバンクの切り換えスイッチをオンにした後は、キャパシタバンク間の充電電圧を比較することなく、オフのままに残っている切り換えスイッチに加わる電圧を監視して電圧がゼロ付近になったときにオンにしていくようにすればよい。このとき、オフ状態になったままの充電電圧の高い方のキャパシタバンクの切り換えスイッチに加わる電圧は、充電電圧の低い方のキャパシタバンクの充電に伴って小さくなり、そのままで充電を続ければゼロを通過して電圧の極性が反転する。したがって、この電圧がゼロ付近になった状態を検出してオンにすればよい。
【0025】
また、切り換えスイッチは、IGBT、FET、トランジスタのようなアナログ動作が可能な素子に限らず、サイリスタ、トライアック、GTO、あるいは機械的リレーのようなオン/オフ制御だけが可能な素子が使用できることはいうまでもない。したがって、原理的には、スイッチに加わる電圧がゼロになる瞬間を検出してスイッチをオンにするのが本発明であるが、スイッチ素子がサイリスタなどのようにオン電流を必要とする場合、ゼロでない一定の微小電圧を残した状態を検出してスイッチ素子をオンさせるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換え制御するように構成した直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置において、一方のキャパシタバンクと他方のキャパシタバンクとの間に直列に接続され充放電電流をオン/オフする直列接続スイッチ、他方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され一方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第1の並列接続スイッチ、一方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され他方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第2の並列接続スイッチからなり複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換える複数のスイッチと、キャパシタバンクの電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出した電圧を判定し複数のスイッチの制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、直列接続スイッチをオフにしてキャパシタバンクを直列接続から並列接続に切り換えて充電を行うとき、並列接続に切り換える各キャパシタバンクの電圧を電圧検出手段により検出して比較し、所定値以上の電圧差がある場合に、電圧の低い方のキャパシタバンクの並列接続スイッチのみをオンにし、電圧差が所定値より小さくなったことを条件に他方の並列接続スイッチをオンにするので、簡単な構成で複数のキャパシタバンクを直列に接続した状態から並列に接続を切り換えるとき、それらのキャパシタバンク間に充電レベルの差があっても横流が流れるのを防ぐことができる。したがって、直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置の損失の軽減を図り、安全な動作を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置の実施の形態を示す図である。
【図2】 多段接続切り換え制御キャパシタ電源装置による本発明の他の実施の形態を説明するための図である。
【図3】 多段接続切り換え制御キャパシタ電源装置のさらに他の実施の形態を示す図である。
【図4】 キャパシタ・バンクの直並列切り換え回路の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…電圧検出回路、2…電圧比較判定回路、3…スイッチ制御回路、4…PWMインバータ、C1、C2…キャパシタバンク、Ss、S1p、S2p…切り換えスイッチ

Claims (1)

  1. 複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換え制御するように構成した直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置において、
    一方のキャパシタバンクと他方のキャパシタバンクとの間に直列に接続され充放電電流をオン/オフする直列接続スイッチ、前記他方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され一方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第1の並列接続スイッチ、前記一方のキャパシタバンクと直列接続スイッチとの直列回路と並列に接続され他方のキャパシタバンクの充放電電流をオン/オフする第2の並列接続スイッチからなり前記複数のキャパシタバンクの直並列接続を切り換える複数のスイッチと、
    キャパシタバンクの電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出した電圧を判定し前記複数のスイッチの制御を行う制御手段と
    を備え、前記制御手段は、前記直列接続スイッチをオフにしてキャパシタバンクを直列接続から並列接続に切り換えて充電を行うとき、前記並列接続に切り換える各キャパシタバンクの電圧を前記電圧検出手段により検出して比較し、所定値以上の電圧差がある場合に、前記電圧の低い方のキャパシタバンクの並列接続スイッチのみをオンにし、前記電圧差が所定値より小さくなったことを条件に他方の並列接続スイッチをオンにすることを特徴とする直並列切り換え型キャパシタ蓄電装置。
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