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JP4078151B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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JP4078151B2
JP4078151B2 JP2002243564A JP2002243564A JP4078151B2 JP 4078151 B2 JP4078151 B2 JP 4078151B2 JP 2002243564 A JP2002243564 A JP 2002243564A JP 2002243564 A JP2002243564 A JP 2002243564A JP 4078151 B2 JP4078151 B2 JP 4078151B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用前照灯に関するものであり、詳細には、二輪車、一部の三輪車など旋回時に車体が傾くものとなる車両に適する車両用前照灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の前照灯の構成としてプロジェクタ型の前照灯90を例として図10に示す。前照灯90は、光源91と、この光源91の位置に第一焦点f1を有する回転楕円などの楕円系反射面(ellipse group reflecting surface)92と、この反射面92の第二焦点f2の近傍に設けられたシャッタ93と、投影レンズ94とから構成されている。
【0003】
前記シャッタ93は前記反射面92から第二焦点に収束する断面略円形状の光束中に設けられる。シャッタ93によりこの光束の下半部を遮蔽し、上弦の略半円形の反射光をえる。反射面92からの光束は第二焦点で収束した後には上下、左右が反転するので、シャッタ93により上弦の半円形となった光束の断面形状は下弦の半円形として投影レンズ94により照射方向に投射される。よって、前照灯90からの照射光には上向き光を含まないものとなり、図11に示すような水平方向に長い略矩形のすれ違い配光Sが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
二輪車においては、旋回を行う際には左カーブのときには左方向へと車体が傾く。このときに、前記前照灯90は車体に固定されて取付けられているので、前記すれ違い配光Sも図12に示すようにスクリーン上の水平軸20に対し左下がりとなるように傾く。即ち、これから進行する左前方の方向を充分に照射できないという問題点を生じている。この問題点は運転席が旋回に伴い傾く三輪車などでも同様に生じる。
【0005】
この解決策として、前照灯90が、その中心軸周りを回動して、前記すれ違い配光Sを常に地表に対して傾かないようにする方法も提案されている。しかし、二輪車の旋回状態は様々である。
例えば、比較的に高速で走行しているときには車体を傾けるのみでハンドルはほとんど操作することなく旋回を行うが、低速のときは専らにハンドル操作で旋回を行う。そして、実際の運転においては、高速走行時に旋回することがほとんどであるから、前照灯の回動をハンドル操作と連動させることでは必ずしも全ての条件を満足させられるものとはならず、抜本的な解決策となり得ないのが実情である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決すべく、本発明の目的は、旋回時に車体の傾く二輪車などにおいて、所望の配光形状を所望の方向に得ることができる車両用前照灯を提供することである。また、本発明の目的は、旋回時にも所望の配光形状の水平ラインが常に地表と平行であることを可能とする車両用前照灯を提供することである。本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、以下の構成の車両に搭載される車両用前照灯を提供する。すなわち、光源と、投影レンズと、少なくとも一部に可動部を有する第一楕円系反射面であって、該第一楕円系反射面は第一焦点を有し、該第一焦点は光源の位置にあり、該第一楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、該可動部に少なくとも一つの開口部を有する第一楕円系反射面と、該第一楕円系反射面の可動部に設けられた該開口部の移動範囲をカバーする領域に対応して設けられている第二楕円系反射面であって、該第二楕円系反射面は第一焦点を有し、該第一焦点は光源の位置にあり、該第二楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されている第二楕円系反射面と、前記第一楕円系反射面の可動部に接続する駆動部と、該第一楕円系反射面の可動部を回動可能に所定位置に保持する固定部材とを備え、投影レンズからの照射光の配光形状は、その長辺が水平方向に沿う略矩形となるようにされ、前記第一楕円系反射面可動部は駆動部の駆動により、該配光形状の長辺が灯具の傾斜に依らず、地表に対して水平を保つように回動が行われ、前記第一楕円系反射面の開口部を通った光は、第二楕円系反射面の少なくとも一部により反射され、所望の方向へ集束して照射されることを特徴とする車両用前照灯である。
従来旋回時には車体が傾き、これに伴い車両用前照灯も傾いて配光形状も傾くものとなるのを、本発明の車両用前照灯によれば、前記可動部を回動させることで、地表(路面)と常に平行な略矩形の配光形状を得る構成を提供して問題点を解決する。また、可動部と連動するシャッタ部を一体に設けることで、所望の配光形状を所望の方向に得ることが可能となる。さらに、前記第一楕円系反射面の開口部と第二楕円系反射面の位置の相対的移動を利用して旋回方向に向けて光を偏寄させることで一層に視認性を向上させる。よって、この種の車両用前照灯の性能向上に極めて優れた効果を奏するものである。
ここで、本発明による車両用前照灯は、更に前記第一楕円系反射面の可動部と連動のシャッタ部を有し、前記第一楕円系反射面の可動部は駆動部の駆動によりシャッタ部上端が地表に対して水平を保つように回動が行われることが好ましい。
また、車両用前照灯において、前記第一楕円系反射面の可動部とシャッタ部は一体に形成されていることが好ましい。
また、本発明の車両用前照灯において、車体が傾斜した時、開口部7cを通って第二楕円系反射面によって反射された光は、進行方向の前方を照射する。
本発明の車両用前照灯において、前記第二楕円系反射面の第二焦点は、投影レンズの焦点付近に位置することが好ましい。
本発明の車両用前照灯において、前記第一楕円系反射面は固定部を有し、前記第二楕円系反射面の開口部をカバーする部分は、前記第一楕円系反射面の固定部と段差部によってつながっていることが好ましい。
本車両用前照灯において、前記第一楕円系反射面は、さらに、可動部より後方に位置する固定部を有し、該固定部と可動部は連続した一つの面として機能することが好ましい。
本車両用前照灯においては、前記第一楕円系反射面は、第二楕円系反射面の内側に位置することが好ましい。
本車両用前照灯において、第一楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して、車体傾きセンサの出力、走行速度センサからの出力、あるいはハンドルの操作角センサ、からの出力に応じて行われることが好ましい。
本車両用前照灯において、前記駆動部はモータとかみ合わせ歯車から成ることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1、2に符号1で示すものは本発明に係る第一実施形態の車両用前照灯である。この車両用前照灯1は光源3と、投影レンズ5と、固定反射面部4(固定部とも称す)と、固定ヶ所2と、可動部7とから構成されている。固定反射面部4は、回転楕円面等の楕円系反射面とされた第一楕円系反射面の一部として機能し、その第一焦点f1の位置に光源3を配置し、その第二焦点f2の位置付近に投影レンズ5の焦点を配置する。固定ヶ所2は、第二楕円系反射面6と固定部材9とからなる。第二楕円系反射面6の第一焦点の位置に光源3を配置し、その第二焦点f2の位置に投影レンズ5の焦点を配置する。この車両用前照灯1は基本的にはプロジェクタ型の前照灯である。固定部材9は、第二楕円系反射面6と嵌合して固定ヶ所2を構成する。固定部材9は同時に、第一楕円系反射面の固定反射面部4と共に可動部7を、車両用前照灯1の中心線Zを軸として回動可能に保持する機能を有している。第一楕円系反射面の固定反射面部4と第二楕円系反射面6とは、可動部7を所定位置に確実に保持するために段差部を設けて接続することが望ましい。可動部7側に突起部を、固定反射面部4側に円周方向に形成した溝部を設けることにより、固定反射面部4に対し可動部7を回転可能に確実に保持できるものとなる。図4の車両用前照灯1では、固定部材9は、投影レンズ5を所定位置に保持する機能も有しているが、固定部材9は、必ずしも、可動部7を所定位置に保持する機能と、投影レンズ5を保持する機能の両方を兼ね備えている必要はない。例えば、可動部7を所定位置に保持するための部材と、投影レンズを所定位置に保持するための部材が互いの境界部で接続されていてもよい。
【0008】
可動部7は、前記第一楕円系反射面の一部を構成する可動反射面部7aと、配光を形成するためのシャッタ部7b(ロービーム用の場合)と、前記可動反射面部7aの一部を切欠いて形成した開口部7cとから構成されている。可動部7は前記固定ヶ所2に対して、前記車両用前照灯1の中心線Zを軸として回動自在となるように取付けられている。なお、ハイビーム用として車両用前照灯1を使用する場合は、シャッタ部7bは無くても良い。また、前記第二楕円系反射面6は、前記第一楕円系反射面4の外側に位置し、可動する第一楕円系反射面に設けられた前記開口部7cの移動範囲をカバーする領域に設けられている。また、開口部7cの形状は所望のものであってよく、図6はその例を示す。
【0009】
ここで、前記第一楕円系反射面の固定反射面部4と可動反射面部7aとは、車両用灯具1として必要充分な大きさを有するように形成された一つの楕円系反射面を、前記中心線Zに直交する面で切断して形成されている。従って、前記固定反射面部4と可動反射面部7aとが組合わされた状態では、上記した開口部7cの部分を除いては、光源3に対して一体の楕円反射面と同じ作用を行うものとなる。本発明において、「楕円系反射面」という用語は、全体として楕円叉は楕円に類似する曲面、例えば、回転楕円面、複合楕円面、楕円系自由曲面、あるいはその組み合わせを意味する。楕円系反射面の第一焦点に光源が位置している時、その光源から出た光は、その楕円系反射面の第二焦点に集束する。
【0010】
そして、固定反射面部4と可動反射面部7aとが組合わされて構成される第一楕円系反射面の第二焦点f2及び前記シャッタ部7bは、投影レンズ5の焦点近傍に位置するように設けられている。また、上記のように組合わされた第一楕円系反射面の固定反射面部4と可動反射面部7aとには初期位置が設定されている。この初期位置は、この車両用前照灯1を車体10(図4(A)(1)参照)に取付け、且つ、車体が傾いていない状態で前記シャッタ部7bが前記した楕円反射面4からの反射光を遮蔽することにより路面に対して水平な明暗境界線Hhを与える位置(図4(A)(2)参照)とされている。なお、シャッタ部7b上端は、直線状としたが、実際には希望する配光パターンに合わせて種々の形状のカットラインに形成してもよい。例えば、左側通行用の自動車等四輪用灯具として車両用前照灯1を使用する場合は、配光パターンが左15°上がり部分を含むように、運転席側から見た状態で、シャッタ部7b上端右半分が、上端の中心から右下方へ15度傾斜する一辺となるよう設定する。
【0011】
前記可動部7には開口部7cが設けられる。本発明の第一実施形態では前記開口部7cは上記初期位置における反射面部7aの上方となる位置に設けられる。前記固定ヶ所2側には前記開口部7cに対応して、後に説明するように車体10の傾きに応じて所定方向に反射光を生じるものとした第二楕円系反射面6が設けられている。
【0012】
前記可動部7には、例えば車体の傾斜を検出する傾斜センサ(図示せず)からの信号に応じて回転するモータ8aと歯車8bとによる駆動部8が設けられ、車体10が傾斜した場合に可動部7を本車両用前照灯1の中心線Zを軸として回動させる。
【0013】
図4(1)は、前記可動部7の車体10の傾斜に対する動作を模式的に示すものである。図4(A)(1)は車体10の直進時の状態を示し、このときには車体10は傾いていないので、可動部7は固定反射面部4に対し初期位置の状態にある。この時、前記開口部7cは第二楕円系反射面6の中央部6cに位置する。尚、図4(A)(1)から4(C)(1)においては車体10、可動部7、第二楕円系反射面6などは運転席側から見る状態で示してある。
【0014】
本発明においては、この直進状態においては、車両用前照灯1は、以後の進行方向である車体10の正面方向を明るく照射するように構成されていればよい。ここで、前記第二楕円系反射面6の中央部6cはその第一焦点の位置に光源3が配置されている形状であり、前記固定反射面部4の第二焦点f2の近傍に第二焦点が位置する回転楕円面などとして形成されている。この中央部6cからの反射光も図4(A)(2)に補助配光H6Cで示すように、前記第一楕円系反射面の固定反射面部4、可動反射面部7の反射面部7a、および、シャッタ部7bにより形成される水平方向に長い略矩形の主配光Hmと同様、車体10の正面方向を水平な明暗境界線Hhを有して照射する。
【0015】
図4(B)(1)は車体10が左旋回を行っているときの状態を示すものであり、このときには車体は進行方向に向かって左側に傾けられる。このように車体10が傾くと、例えば車体傾きセンサ(図示せず)はその傾きを検出し、駆動部8により可動部7を固定反射面部4に対して回動する。例えば、左旋回時には、進行方向に向かって、時計回りに可動部7を回動することにより、前記シャッタ部7bを水平な明暗境界線Hhを形成する位置とする。従って、前記第一楕円系反射面の固定反射面部4、可動部7の一部である第一楕円系反射面の可動反射面部7a、および、シャッタ部7bにより形成される主配光Hmは、車体10が傾いた状態においても、上記に説明した直進時と同じ形状の配光が得られる。
【0016】
ここで、前記開口部7cと第二楕円系反射面6との位置関係について考察してみると、固定反射面部4は車体10の傾斜につれて傾斜するのに対し、可動部7は駆動部8の作動により正立位置を保つ。したがって、前記開口部7cを基準として見れば補助反射面6側が移動するものとなる。
【0017】
本発明では、前記第二楕円系反射面6に対して、車体10が左に傾いたときに前記開口部7cを通った光は、第二楕円系反射面6の左対応部6lに到達する。左対応部6lからの反射光は、所定領域即ち左側前方を集中的に照射する。このようにすることで、この左対応部6lからの補助配光H6Lは図4(B)(2)に示すように主配光Hmの垂直中心線Vに対して左側に位置する。即ち、これからの車体10の進行方向を明るく照射する。
【0018】
図4(C)(1)は車体10が右旋回を行うときの状態を示すものである。上記で説明したのと同様な作用により車体10が右に傾いたときには、前記開口部7cを通った光は第二楕円系反射面6の右対応部6rに到達する。右対応部6rからの反射光は、所定領域即ち右側前方を集中的に照射する。図4(C)(2)に示すように補助配光H6Rは主配光Hmの垂直中心線Vに対して右側の所定領域を明るく照射する。
なお、第二楕円系反射面6の中央部6c、左対応部6l、右対応部6rは、単一の楕円系反射面として形成されてもよいし、異なる複数の楕円系反射面の組み合わせであってもよい。また、可動部の移動に伴い、第二楕円系反射面6からの反射光により構成される照射領域は、徐々に移動していくことが望ましいので、第二楕円系反射面6の各構成要素は、中央部6c、左対応部6l、右対応部6rの3つに限られるものではなく、適切な数で設けられ、或いは連続した一つの面の一部として構成される。複数の楕円系反射面を組み合わせる場合、第二楕円系反射面6の各構成要素の境界部は外見上目立たない程度の連続性を持つものとするのことが望ましい。
【0019】
本発明の車両用前照灯1によれば、旋回時に車体10が傾く二輪車などの車両にあっても、車体10の傾きにつれて配光のカットオフラインが傾くことなく、常に路面と平行な状態を保つ。したがって、視認性が向上するばかりでなく、可動反射面7の開口部7cと第二楕円系反射面6との相互の位置関係を変化させることで旋回方向、言い換えれば、進路方向が明るく照射され、一層に視認性が向上するものとなる。
【0020】
図5〜6に本発明の第二実施形態に係る車両用前照灯20を示す。車両用前照灯20は、光源3と、投影レンズ5と、第一楕円系反射面7(可動部あるいは可動反射面7とも称す)と、第二楕円系反射面6と、シャッタ部7bと、駆動部8と、固定部材9とで構成される。第一楕円系反射面7はその第一焦点f1の位置に光源3が配置され、その第二焦点f2を投影レンズ5の焦点付近に配置している。第一楕円系反射面7は可動反射面部7aからなる。第二楕円系反射面6は、第一楕円系反射面7の外側に位置し、その第一焦点f1の位置に光源3が配置され、その第二焦点f2を投影レンズ5の焦点付近に配置している。シャッタ部7bは前記第一楕円系反射面7の可動反射面部7aと一体として形成されている。駆動部8は第一楕円系反射面7に接続されそれを駆動する。第一実施形態と同一の個所については説明を省略する。本実施形態の車両用前照灯20と第一実施形態の車両用前照灯1では、開口部7cの位置が異なっており、これに伴い第一楕円系反射面7、第二楕円系反射面6の構成が第1実施形態と異なっている。
【0021】
本実施形態において、車両用前照灯20の開口部7cは、第一楕円系反射面7の側方に一対すなわち両側方に1つずつ設けられている。また、第二楕円系反射面6は、開口部7cの可動範囲をカバーする位置に設けられるため、これに対応して車両用前照灯20においては側方の両側に設けられている。また、第一楕円系反射面は、固定反射面部4を有さず、可動反射面部7aのみから成っている。車両用前照灯20において、固定ヶ所2は第二楕円系反射面6及び固定部材9である。
可動反射面部7aは、シャッタ部7bと一体となっており、駆動部8の駆動により、固定部材9に対して、前記車両用前照灯20の中心線Zを軸として回動する。
可動部7の開口部7cの大きさは、第二楕円系反射面6の反射光に要求される照射領域と照度分布に応じて適宜決定される。図6では、開口部7cを大きく取り、リム部分7dのみを残すものとして示している。しかし本発明においては、開口部7cの形状はこれに限られるものではない。
【0022】
なお、第二楕円系反射面6は、全周に亘って設けられていても良いが、軽量化、コスト等の観点から、図6のように必要な部分にのみ設けられることが好ましい。また、固定部材9は、第二楕円系反射面6との間に可動部7を挟みこみ、可動部7を、前照灯20の中心線Zを軸とする回動可能な状態で所定位置に保持している。第一楕円系反射面7のリム部7dが第二楕円系反射面6の光源側周縁部6dに押し当てられた状態で、固定部材9は、第二楕円系反射面6の投影レンズ側周縁部でネジ等で固定される。
【0023】
図8は、前記可動部7の車体10の傾斜に対する動作を模式的に示すものである。車体10については、その垂直軸方向のみを示す。まず、図8(A)は車体10の直進時の状態を示す。このときには図8(A)(1)に示すように、車体10は傾いていないので、可動部7は固定部材9に対し初期位置の状態にある。図8(A)(2)に示すように、前記開口部7cは第二楕円系反射面6の中央部6c1、6c2と向き合うように位置する。尚、図8においては可動部7、第二楕円系反射面6などは運転席側から見る状態で示してある。
【0024】
本発明においては、この直進状態においては、車両用前照灯20は、以後の進行方向である車体10の正面方向を明るく照射するように構成されていればよい。ここで、前記第二楕円系反射面6の中央部6c1、6c2はその第一焦点の位置に光源3が配置され、前記投影レンズ5の焦点f2の近傍に第二焦点が位置する回転楕円面などとして形成されている。よって、この中央部6c1、6c2からの反射光も図8(A)(3)に補助配光H6Cで示すように、前記第一楕円系反射面7の可動反射面部7a、および、シャッタ部7bにより形成される主配光Hmと同様、車体10の正面方向を水平な明暗境界線Hhを有して照射する。
【0025】
図8(B)は車体10が左旋回を行っているときの状態を示すものである。
このときには車体は進行方向に向かって左側に傾けられ、駆動部8により可動部7の固定部材9に対する回動が行われる。例えば、左旋回時には、進行方向に向かって、時計回りに可動部7を回動することにより、前記シャッタ部7bを水平な明暗境界線Hhを形成する位置とする。従って、前記第一楕円系反射面7の可動反射面部7a、および、シャッタ部7bにより形成される主配光Hmは、車体10が傾いた状態においても、上記に説明した直進時と同じ形状の配光が得られるものとなる。
【0026】
ここで、前記開口部7cと第二楕円系反射面6との位置関係について考察してみると、固定部材9は車体10の傾斜につれて傾斜するのに対し、可動部7は駆動部8の作動により正立位置を保つものであるので、前記開口部7cは第二楕円系反射面6の左側上方部分6l1及び右側下方部分6l2と向き合う。
【0027】
本発明では、前記第二楕円系反射面6に対して、車体10が左に傾いたときに前記開口部7cを通った光が到達する第二楕円系反射面6の左対応部6l1,6l2からの反射光が、所定領域H6L即ち左側前方を集中的に照射する。これによりこの左対応部6lからの補助配光H6Lは図8(B)(3)に示すように主配光Hmの垂直中心線Vに対して左側に位置する。即ち、これからの車体10の進行方向を明るく照射する。
【0028】
図8(C)は車体10が右旋回を行うときの状態を示すものである。上記で説明したのと同様な作用により車体10が右に傾いたときには、図8(c)(2)に示すように、前記開口部7cを通った光は第二楕円系反射面6の右対応部6r1、6r2に到達する。6r1は、第二楕円系反射面6の左側下方部分であり、6r2は、第二楕円系反射面6の右側上方部分である。この第二楕円系反射面6の右対応部6r1,6r2からの反射光が、所定領域H6R即ち右側前方を集中的に照射する。図8(C)(3)(4)に示すように補助配光H6Rは主配光Hm中の垂直中心線Vに対して右側の所定領域を明るく照射する。
【0029】
即ち、本実施形態の車両用前照灯20においても、旋回時に車体10が傾く二輪車などの車両にあっても、車体10の傾きにつれて配光のカットオフラインが傾くことなく、常に路面と平行な状態を保つので視認性が向上する。これにくわえ、可動反射面7の開口部7cと第二楕円系反射面6との相互の位置関係を変化させることで旋回方向、言い換えれば、進路方向が明るく照射され、一層に視認性が向上する。
【0030】
なお、第二楕円系反射面6を設ける領域については、開口部7cの可動範囲をカバーするものであれば良く、車体10の傾斜角度が大きい時、即ち可動部7の固定ヶ所2に対する相対的移動距離が大きい場合でも、開口部7cを通った光が確実に第二楕円系反射面6により捕捉されるようにするため、第二楕円系反射面6が開口部7cの可動範囲よりも適宜広い領域に設けられていることが望ましい。
また、第二楕円系反射面6の上辺6aと下辺6bの位置は、第二楕円系反射面6の反射光に要求される配光特性、例えば、照射領域と照度分布に応じて調整され、第二楕円系反射面6の光軸Z方向の長さと幅、搭載される車両の傾斜の態様、例えば角度等も考慮の上決定される。
【0031】
図7は第二実施形態としての車両用前照灯20の可動部7の変形例を示すものである。可動部7に関して、開口部7cを大きく取る場合は、図6に示すように第二楕円系反射面の光源側周縁部6dに押し当てられる部分であるリム7dを、衝撃等による変形防止のため設定しておいてもよい。また、変形等の恐れがない場合は、図8に示すように、リム7dは無くても良い。また、シャッタ部7bと可動反射面部7aは一体成形されてもよいが、別体として成形し、ネジ等で固定してもよい。
【0032】
尚、実際の実施に当たっては、例えば二輪車などにおいては、低速走行時には旋回は専らにハンドルの操作で行われ、車体10にはそれ程の傾きを生じることがないのに対して、高速走行時にはハンドルの操作はほとんど行われず、専らに車体を傾けることで行われるなど、車体10に生じる傾きには走行速度に依存する部分もかなり認められる。したがって、本発明においては前記駆動部8に入力する信号は上記した傾斜センサのみでなく、ハンドルの操作角センサ、走行速度センサ車体などからの出力も必要に応じて採用することが好ましい。
【0033】
図9(A)は、モータ8aの制御回路9を示すブロック図である。図中実線経路は、モータ8aの駆動条件として車体傾きセンサーの出力結果だけである場合を示し、一点鎖線経路は、車体傾きセンサーの出力結果の他に、走行速度センサー及びハンドル操作角センサーから出力結果を参照する場合を示す。
まず、モータ8aの駆動条件が車体傾きセンサーの出力結果だけである場合(図中実線経路)の制御回路9の構成を説明する。制御回路9は、モータ駆動回路9aと比較回路9bから成る。モータ駆動回路9aの出力側はモータ8aに接続されている。モータ駆動回路9aは,比較回路9bからの入力に応じて駆動される。比較回路9bは、入力側は、可動部7に取り付けられたポテンショメータ11、車体傾き検出器12の出力側に接続されている。比較回路9bの出力側は、モータ駆動回路9aに接続されている。ポテンショメータ11の歯車部11aは可動部7のギア部と噛み合っている。なお、ポテンショメータ11を取り付ける位置は、基本的には可動部7のどの部分でも良いが、生産効率等を考えると、可動部7に設けられるギア部の端に設けられることが望ましい。
比較回路の信号処理について説明する。ポテンショメータ11の端子電圧即ち車両用灯具1の傾きを示す信号と、基準電圧即ち車体傾き検出センサー12からの電圧が、比較回路9b内で比較され、そこに差があれば、その差に応じて駆動信号が出力される。この駆動信号は、モータ駆動回路に直接出力され、それによりモータ8aが駆動され、歯車8bを介して可動部7が回動される。そして、車体傾き検出センサー12からの電圧とポテンショメータ11の端子電圧が同じ値である時は、駆動信号はモータ駆動回路9aに出力されない。
【0034】
次に、モータ8aの駆動条件が車体傾きセンサーの出力結果の他に、必要に応じて走行速度センサー13、ハンドルの操作角センサー14が、制御回路9に設けられる場合(図中一点鎖線経路)の制御回路9の構成を説明する。制御回路9は、モータ駆動回路9a、比較回路9b、信号処理回路9cを含み、信号処理回路9cが比較回路9bとモータ駆動回路9aの間に設けられる。比較回路9bの入力側は、車体傾きセンサー12の出力側及びポテンショメータ11の出力側に接続されており、比較回路9bの出力側は、信号処理回路9cの入力側に接続されている。比較回路内の作動は、実線経路の場合と同じである。
モータ駆動回路9aは、入力側を信号処理回路9cの出力側に有し、出力側をモータ8aに有しており、信号処理回路9cからの入力に応じてモータ8aの駆動信号を出力する。
制御回路9の作動については、信号処理回路9cにおいて、比較回路9bからから出力されたモータ駆動信号を、走行速度センサー及び或いはハンドル操作角センサーからの出力を参照することにより適宜補正するよう処理される。例えば、走行速度センサー13からの出力が、例えば走行速度5km/h未満である時(運転者がバイクを押して歩いている時)は、比較回路9bで差が検出されても、モータ駆動回路9aは駆動されないよう設定されてよい。或いは、低速走行時はハンドル操作角センサー14からの信号を優先処理し、中・高走行時は比較回路9bからの出力を優先するよう設定してもよい。
【0035】
また、図示は省略するが、走行速度センサ13を車体傾きセンサー12及びポテンショメータ11の入力側に取り付け、走行速度5km/h未満の場合は、車体傾きセンサー12及びポテンショメータ11が駆動されないようにしてもよい。
なお、図9では、センサーは、車体傾きセンサー12だけの使用例、車体傾きセンサー12、走行速度センサー13、ハンドル操作角センサー14の三種の使用例を示したが、センサーの種類と数はこれに限られるものでなく、他の種類のセンサーを使ってもよいし、どれか一種類を単独で使用してもよいし、2種類以上の組み合わせであってもよい。
【0036】
本発明の効果について説明する。第一に、車両用前照灯1、20は、その作動中いつでも、配光の水平ラインを地表と平行に保つことができる。この利点は、車両用前照灯1、20が、車体の傾斜が大きい二輪車、三輪車に搭載された場合効果的である。第二に、車両用前照灯1、20の構成は、可動部7が固定部材9と第二楕円反射面の間で回動自在に保持されるようになっており、この構成は可動部7の駆動機構を簡素なものとすることを可能にしている。この利点は、量産効率とコストの面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用前照灯の第一実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の第一実施形態である車両用前照灯の斜視分解図である。
【図3】 本発明に係る車両用前照灯の開口部の形状の変形例を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る第一実施形態の車両用前照灯の(1)車体の傾きに応じた第一楕円系反射面と第二楕円系反射面の位置関係、(2)第二楕円系反射面からの反射光から成る配光及び車両用前照灯全体からの配光特性を示す説明図である。
【図5】 本発明に係る第二実施形態を示す車両用前照灯のランプ光軸Zに沿った(a)水平断面図(b)垂直断面図である。
【図6】 本発明の第二実施形態による車両用前照灯の斜視分解図である。
【図7】 本発明に係る第二実施形態による車両用前照灯の可動部の変形例を示す斜視図である。
【図8】 本発明に係る第二実施形態の車両用前照灯の(1)車体の傾きに応じた第一楕円系反射面と第二楕円系反射面の位置関係、(2)第二楕円系反射面の反射領域(3)第二楕円系反射面からの反射光から成る配光(4)車両用前照灯全体からの配光特性を示す説明図である。
【図9】 本発明の第一実施形態による(A)モータを駆動するための制御回路を示すブロック図(B)ポテンショメータを可動部に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】 従来例を示す断面図である。
【図11】 従来例の配光特性を示す説明図である。
【図12】 従来例の車両用灯具において車体が傾いたときの配光特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1……車両用前照灯
2……本体部
3……光源
4……楕円反射面
5……投影レンズ
6……補助反射面
6c……中央部
6l……左対応部
6r……右対応部
7……可動反射面
7a……反射面部
7b……シャッタ部
7c……開口部
8……駆動部
10……車体

Claims (40)

  1. 光源と、
    投影レンズと、
    少なくとも一部に可動部を有する第一楕円系反射面であって、該第一楕円系反射面は第一焦点を有し、該第一焦点は光源の位置にあり、該第一楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、該可動部に少なくとも一つの開口部を有する第一楕円系反射面と、
    該第一楕円系反射面の可動部に設けられた該開口部の移動範囲をカバーする領域に対応して設けられている第二楕円系反射面であって、該第二楕円系反射面は第一焦点を有し、該第一焦点は光源の位置にあり、該第二楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されている第二楕円系反射面と、
    前記第一楕円系反射面の可動部に接続する駆動部と、
    該第一楕円系反射面の可動部を回動可能に所定位置に保持する固定部材とを備え
    投影レンズからの照射光の配光形状は、その長辺が水平方向に沿う略矩形となるようにされ、
    前記第一楕円系反射面可動部は駆動部の駆動により、該配光形状の長辺が灯具の傾斜によらず、地表に対して水平を保つように回動が行われ、
    前記可動部の開口部を通った光は、第二楕円系反射面の少なくとも一部により反射され、所望の方向へ集束して照射されることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記第一楕円系反射面の可動部と連動のシャッタ部を有し、前記第一楕円系反射面の可動部は駆動部の駆動によりシャッタ部上端が地表に対して水平を保つように回動が行われることを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記第一楕円系反射面の可動部とシャッタ部は一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
  4. 車体が傾斜した時、開口部7cを通って第二楕円系反射面によって反射された光は、進行方向の前方を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
  5. 前記第二楕円系反射面の第二焦点は、投影レンズの焦点付近に位置することを特徴とする請求項1、2又は4の何れかに記載の車両用前照灯。
  6. 前記第一楕円系反射面は固定部を有し、前記第二楕円系反射面の開口部をカバーする部分は、前記第一楕円系反射面の固定部と段差部によってつながっていることを特徴とする請求項1、2、4又は5の何れかに記載の車両用前照灯。
  7. 前記第一楕円系反射面は、さらに、可動部より後方に位置する固定部を有し、該固定部と可動部は連続した一つの面として機能することを特徴とする請求項1、2、4、5又は6の何れかに記載の車両用前照灯。
  8. 前記第一楕円系反射面は、第二楕円系反射面の内側に位置することを特徴とする請求項1、2、4、5、6又は7の何れかに記載の車両用前照灯。
  9. 前記第一楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して、車体傾きセンサの出力に応じて行われることを特徴とする請求項1、2又は3の何れかに記載の車両用前照灯。
  10. 前記可動反射面の回動は、前記駆動部を介して走行速度センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項1、2又は9の何れかに記載の車両用前照灯。
  11. 前記可動反射面の回動は、前記駆動部を介してハンドルの操作角センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項1、2、9又は10の何れかに記載の車両用前照灯。
  12. 前記駆動部はモータとかみ合わせ歯車からなることを特徴とする請求項1、2、3、9、10又は11の何れかに記載の車両用前照灯。
  13. 前記第1楕円系反射面の可動部に設けられた前記開口部は、上方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の車両用前照灯。
  14. 前記第1楕円系反射面の可動部に設けられた前記開口部は、両側方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の車両用前照灯。
  15. 光源と、
    投影レンズと、
    第一焦点を有する固定第一楕円系反射面(4)であって、該第一焦点は光源の位置にあり、該固定第一楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、
    第一焦点を有し、少なくとも一つの開口部(7c)を有する可動第二楕円系反射面(7a)であって、該第一焦点は光源の位置にあり、該可動第二楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、
    第一焦点を有する固定第三楕円系反射面(6)であって、該第一焦点は光源の位置にあり、該固定第三楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、該固定第三楕円系反射面(6)は第一楕円系反射面(4)に接続しており、該固定第三楕円系反射面(6)は少なくとも前記可動第二楕円系反射面(7a)の開口部の移動範囲をカバーする領域に対応して設けられている固定第三楕円系反射面(6)と、
    前記可動第二楕円系反射面(7a)に接続する駆動部(8)と、
    第二楕円系反射面(7a)を回動可能に所定位置に保持する固定部材(9)とを備え
    投影レンズからの照射光の配光形状は、その長辺が水平方向に沿う略矩形となるようにされ、
    前記第二楕円系反射面(7a)は駆動部(8)の駆動により、該配光形状の長辺が灯具の傾斜によらず、地表に対して水平を保つように回動が行われ
    前記第二楕円系反射面の開口部(7c)を通った光は、第三楕円系反射面(6)により反射され、所望の方向へ集束して照射されることを特徴とする車両用前照灯。
  16. 前記第二楕円系反射面と連動のシャッタ部を有し、前記第二楕円系反射面は駆動部の駆動によりシャッタ部上端が地表に対して水平を保つように回動が行われることを特徴とする請求項15に記載の車両用前照灯。
  17. 前記第二楕円系反射面とシャッタ部は一体に形成されていることを特徴とする請求項16に記載の車両用前照灯。
  18. 車体が傾斜した時、開口部7cを通って第三楕円系反射面によって反射された光は、進行方向の前方を照射することを特徴とする請求項15又は16に記載の車両用灯具。
  19. 前記第三楕円系反射面の第二焦点は、投影レンズの焦点付近に位置することを特徴とする請求項15、16又は18の何れかに記載の車両用前照灯。
  20. 前記第一楕円系反射面は、前記第三楕円系反射面と段差部によってつながっていることを特徴とする請求項15、16、18又は19の何れかに記載の車両用前照灯。
  21. 前記第一楕円系反射面と第二楕円系反射面は連続した一つの面として機能することを特徴とする請求項15、16、18、19又は20の何れかに記載の車両用前照灯。
  22. 前記第二楕円系反射面は、第三楕円系反射面の内側に位置することを特徴とする請求項15、16、18、19、20又は21の何れかに記載の車両用前照灯。
  23. 前記第二楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して、車体傾きセンサの出力に応じて行われることを特徴とする請求項15、16又は17の何れかに記載の車両用前照灯。
  24. 前記可動第二楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して走行速度センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項15、16又は23の何れかに記載の車両用前照灯。
  25. 前記可動第二楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介してハンドルの操作角センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項15、16、23、又は24の何れかに記載の車両用前照灯。
  26. 前記駆動部はモータとかみ合わせ歯車からなることを特徴とする請求項15、16、17、23、24又は25の何れかに記載の車両用前照灯。
  27. 前記可動第二楕円系反射面(7a)の開口部(7c)は、上方に設けられていることを特徴とする請求項15ないし26の何れかに記載の車両用前照灯。
  28. 前記可動第二楕円系反射面(7a)の開口部(7c)は、両側方に設けられていることを特徴とする請求項15ないし26の何れかに記載の車両用前照灯。
  29. 光源と、
    投影レンズと、
    第一焦点を有し、少なくとも一つの開口部(7c)を有する可動第一楕円系反射面(7a)であって、該第一焦点は光源の位置にあり、該可動第一楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、
    第一焦点を有する固定第二楕円系反射面(6)であって、該第一焦点は光源の位置にあり、該固定第二楕円系反射面からの反射光は、投影レンズに入射するよう設定されており、該固定第二楕円系反射面(6)は少なくとも前記可動第一楕円系反射面の開口部の移動範囲をカバーする領域に対応して設けられており、
    前記可動第一楕円系反射面(7a)に接続する駆動部(8)と、
    可動第一楕円系反射面を回動可能に所定位置に保持する固定部材(9)とを備え
    投影レンズからの照射光の配光形状は、その長辺が水平方向に沿う略矩形となるようにされ、
    前記可動第一楕円反射面(7a)は駆動部(8)の駆動により、該配光形状の長辺が灯具の傾斜によらず、地表に対して水平を保つように回動が行われ、
    前記可動第一楕円反射面の開口部(7c)を通った光は、固定第二楕円反射面(6)により反射され、所望の方向へ集束して照射されることを特徴とする車両用前照灯。
  30. 前記可動第一楕円系反射面と連動のシャッタ部を有し、前記可動第一楕円系反射面は駆動部の駆動によりシャッタ部上端が地表に対して水平を保つように回動が行われることを特徴とする請求項29に記載の車両用前照灯。
  31. 前記可動第一楕円系反射面とシャッタ部は一体に形成されていることを特徴とする請求項30に記載の車両用前照灯。
  32. 車体が傾斜した時、開口部7cを通って固定第二楕円系反射面によって反射された光は、進行方向の前方を照射することを特徴とする請求項29又は30に記載の車両用前照灯。
  33. 前記固定第二楕円系反射面の第二焦点は、投影レンズの焦点付近に位置することを特徴とする請求項29、30又は32の何れかに記載の車両用前照灯。
  34. 前記可動第一楕円系反射面は、固定第二楕円系反射面の内側に位置することを特徴とする請求項29、30又は32の何れかに記載の車両用前照灯。
  35. 前記可動第一楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して、車体傾きセンサの出力に応じて行われることを特徴とする請求項29ないし31の何れかに記載の車両用前照灯。
  36. 前記可動第一楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介して走行速度センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項29、30、31又は35の何れかに記載の車両用前照灯。
  37. 前記可動第一楕円系反射面の回動は、前記駆動部を介してハンドルの操作角センサからの出力に応じて行われることを特徴とする請求項29、30、31、35又は36の何れかに記載の車両用前照灯。
  38. 前記駆動部はモータとかみ合わせ歯車からなることを特徴とする請求項29、30、31、35、36又は37の何れかに記載の車両用前照灯。
  39. 前記前記可動第一楕円系反射面(7a)の開口部(7c)は、上方に設けられていることを特徴とする請求項29ないし38の何れかに記載の車両用前照灯。
  40. 前記可動第一楕円系反射面(7a)の開口部(7c)は、両側方に設けられていることを特徴とする請求項29ないし38の何れかに記載の車両用前照灯。
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