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JP4061317B2 - 太陽電池及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池及び太陽電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池及び太陽電池の製造方法に関し、特に、裏面電極を改善することが可能な薄膜系の太陽電池及び太陽電池の製造方法に関する。
透光性の基板上にシリコン系薄膜を積層して、光により電力を発生する薄膜シリコン系太陽電池が知られている。薄膜シリコン系太陽電池は、p層、i層、n層からなる半導体積層膜を二つの電極で挟んだ構造を有していて、i層に照射された光を電力に変換する。二つの電極のうち、光の入射する側に透明導電膜の表面電極が、反対の側に金属膜の裏面電極がそれぞれ用いられている。この裏面電極の膜の材料には、例えば、i層で有効に発電に寄与する光の波長の反射率が高く、特にi層を通過した略600nm程度における長波長側の反射率が高く、入射光を有効に利用でき、電池の発電効率を高めることが可能な銀(Ag)が用いられている。ただしAg単体では、大気成分と反応して変色、変質して太陽電池の発電特性が低下する。この変色や変質を防止するために、Ag膜の表面にチタン(Ti)のような高融点金属膜を設けて対応している。
例えば、特開2001-53305号公報に、非単結晶シリコン系薄膜光電変換装置が開示されている。この非単結晶シリコン系薄膜光電変換装置は、透明基板上に形成された透明前面電極層と、該透明電極層の裏面側に形成された非単結晶シリコン系薄膜光電変換ユニットと、該光電変換ユニットの裏面側に形成された銀系裏面電極層と、該銀系裏面電極層上に形成された裏面電極保護層を具備する。前記裏面電極保護層は、大気雰囲気下及び水の存在下で実質的に安定な貴金属、大気雰囲気下で不動態を形成する卑金属、及び大気雰囲気下及び水の存在下で実質的に安定な酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を含み、かつ前記銀系裏面電極層の上面及び側面を覆うように設けられたことを特徴とする。前記銀系裏面電極層は実質的に銀でも良い。前記裏面電極保護層は、金、白金、アルミニウム、チタン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、及び酸化亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を含有しても良いし、実質的にチタンでも良い。
関連して、特開平9-162430号公報に、導電性光反射体が開示されている。この前記反射体は、太陽電池の電極として用いられる、透明導電膜、Ag、AlまたはAl合金の順に積層された導電性光反射膜である。Agの厚みが60nm以上で、かつAlまたはAl合金の厚みが1〜20nmであることを特徴とする。
一枚の基板上の薄膜シリコン系太陽電池では、各薄膜をレーザによりエッチング(レーザスクライブ)して、複数の太陽電池に分割し、それらを直列に接続する場合がある。このとき、特に裏面電極をレーザスクライブする際に、表面電極、半導体膜及び裏面電極はレーザが照射されるため、レーザスクライブ工程により影響を受ける。そのため、裏面電極の材質や膜厚を含めた構造は、その工程に対応できるようにする必要がある。しかし、上記従来技術は、レーザスクライブの観点からこの材質と膜厚構造を規定せず、主として耐蝕性の観点から判断した慣習的な暫定構造を示しているにすぎない。所定の電磁気的特性や耐腐食性を保持しながら、レーザスクライブ工程に適したな裏面電極構造の改善が望まれる。
特開2001−53305号公報 特開平9−162430号公報
従って、本発明の目的は、所定の電磁気的特性や耐腐食性を保持しながら、太陽電池のレーザスクライブ工程に適したな裏面電極を有する太陽電池及び太陽電池の製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、所定の電磁気的特性や耐腐食性を保持しながら、太陽電池の製造コストを抑制することが可能な裏面電極を有する太陽電池及び太陽電池の製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、所定の電磁気的特性や耐腐食性を保持しながら、太陽電池の製造コストを抑制することが可能な太陽電池及び太陽電池の製造方法を提供することにある。
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
従って、上記課題を解決するために、本発明の太陽電池(1)は、基板(2)と、基板(2)上に設けられ互いに直列に接続された複数の発電セル(11)とを具備する。複数の発電セル(11)の各々は、基板(2)上に設けられる表面電極層(3)と、表面電極層(3)上に設けられ、光により発電する光発電層(5)と、発電層(5)上に設けられた裏面電極層(9)とを備える。裏面電極層(9)は、光発電層(5)上に設けられ、銀を含む第1裏面電極層(7)と、第1裏面電極層(7)上に設けられ、第1裏面電極層(7)の腐食を抑制する第2裏面電極層(8)とを含む。隣り合う発電セル(11)の間に、第2裏面電極層(8)の表面から表面電極層(3)へ延びる分離溝(10)を有する。
裏面電極層(9)は、基板(2)側からレーザを照射して分離溝(10)を形成するとき、表面電極層(3)へ影響を与えず、裏面電極層(9)の場所に依存せずに、光発電層(5)と裏面電極層(9)とをレーザで除去可能な所定の範囲の膜厚を有する。
本発明では、裏面電極層(9)の膜厚の下限は、光発電層(5)の膜厚分布の影響を受けにくく、裏面電極層(9)の場所に依存せずに光発電層(5)と裏面電極層(9)とをレーザで除去可能なように決定される。その上限は、表面電極層(3)へ影響を与えずに、光発電層(5)と裏面電極層(9)とを裏面電極層(9)のバリの発生を抑制しながらレーザで除去可能とするように決定される。したがって、耐腐食性(第2裏面電極層)を保持しながら、太陽電池のレーザスクライブ工程に対応可能な裏面電極層(9)を得ることができる。
上記の太陽電池において、第2裏面電極層(8)は、第1裏面電極層(7)の腐食を抑制可能な膜厚を有することが好ましい。
本発明では、第2裏面電極層(8)の膜厚が、機能に対応して最適化ができる。ただし所定の電気的特性を第1裏面電極層(7)と第2裏面電極層(8)とを積層させた状態で満たすように、第1裏面電極層(7)が所定の膜厚を有してもよい。第1裏面電極層(7)は、更に、所定の光反射特性を満たす所定の範囲の膜厚を有していても良い。
上記の太陽電池において、第1裏面電極層(7)は、膜厚が150nm以上350nm以下であることが好ましい。
膜厚の下限は、電気的特性のうち、電気抵抗の面から決定されている。すなわち、電池特性に影響が少ないような低い電気抵抗となるように設定されている。膜厚の上限は、レーザスクライブの工程に対応できる点から決定されている。すなわち、表面電極層(3)へ影響を与えずに、また裏面電極層(9)のバリの発生を抑制しながらレーザにより適切にエッチングができるような厚みとなるように設定されている。
上記の太陽電池において、第2裏面電極層(8)は、チタンを含み、膜厚が10nm以上20nm以下であることが好ましい。
膜厚の下限は、第1裏面電極層(7)の腐食を抑制することできるように設定されている。膜厚の上限は、レーザスクライブの工程において、表面電極層(3)へ影響を与えずに、また裏面電極層(9)のバリの発生を抑制しながらレーザにより適切にエッチングができるような厚みとなるように設定されている。
上記の太陽電池において、第1裏面電極層(7)は、長波長の反射率を高くするような膜厚を有する。第2裏面電極層(8)は、第1裏面電極層(7)と積層した状態で前記第1裏面電極層の腐食を抑制可能な膜厚を有することが好ましい。
本発明では、各裏面電極(7及び8)の膜厚が、それぞれの機能に応じて決定されている。すなわち、機能ごとに膜厚の最適化ができる。
上記の太陽電池において、第1裏面電極層(7)は、膜厚が30nm以上80nm以下であることが好ましい。
膜厚の下限は、電気的特性のうち、光を反射する特性の面から決定されている。すなわち、発電層(5)を透過した長波長の光を、発電層(5)へ反射することが可能となるように設定されている。膜厚の上限は、高価な銀をできるだけ用いないように設定されている。
上記の太陽電池において、第2裏面電極層(8)は、アルミニウムを含み、膜厚が200nm以上350nm以下であることが好ましい。
膜厚の下限は、電気的特性のうち、電気抵抗の面から決定されている。すなわち、電池特性に影響が少ないような低い電気抵抗となるように設定されている。膜厚の上限は、レーザスクライブの工程に対応できる点から決定されている。すなわち、表面電極層(3)へ影響を与えずに、また裏面電極層(9)のバリの発生を抑制しながらレーザにより適切にエッチングができるような厚みとなるように設定されている。
上記課題を解決するために、本発明の太陽電池の製造方法は、(a)基板(2)上に透明で導電性を有する表面電極層(3)を形成するステップと、(b)表面電極層(3)上に、光により発電する光発電層(5)を形成するステップと、(c)光発電層(5)の上に、銀を含む第1裏面電極層(7)を形成するステップと、(d)第1裏面電極層(7)の上に、第1裏面電極層(7)の腐食を抑制する第2裏面電極層(8)を形成するステップと、(e)第2裏面電極層(8)の表面から表面電極層(3)へ延びる分離溝(10)を、基板(2)側からレーザを照射して形成するステップとを具備する。第1裏面電極層(7)及び第2裏面電極層(8)としての裏面電極層(9)は、また裏面電極層(9)のバリの発生を抑制しながら、表面電極層(3)へ影響を与えず、裏面電極層(9)の場所に依存せずに、レーザで除去可能な範囲の膜厚を有する。
上記の太陽電池の製造方法において、第2裏面電極層(8)は、第1裏面電極層(7)の腐食を抑制可能な膜厚を有することが好ましい。
上記の太陽電池の製造方法において、第1裏面電極層(7)は、膜厚が150nm以上350nm以下であることが好ましい。
上記の太陽電池の製造方法において、第2裏面電極層(8)は、チタンを含み、膜厚が10nm以上20nm以下であることが好ましい。
上記の太陽電池の製造方法において、第1裏面電極層(7)は、長波長の反射率を高くするような膜厚を有する。第2裏面電極層(8)は、前記第1裏面電極層の腐食を抑制可能な膜厚を有することが好ましい。
上記の太陽電池の製造方法において、第1裏面電極層(7)は、膜厚が30nm以上80nm以下であることが好ましい。
上記の太陽電池の製造方法において、第2裏面電極層(8)は、アルミニウムを含み、膜厚が200nm以上350nm以下であることが好ましい。
本発明により、所定の電磁気的特性や耐腐食性を保持しながら、高価な銀の使用量を低減させて、太陽電池の製造コストを抑制し、太陽電池のレーザスクライブ工程に適した裏面電極を有する太陽電池を得ることができる。
以下、本発明の太陽電池及び太陽電池の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
まず、本発明の太陽電池の実施の形態の構成について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の太陽電池の実施の形態の構成を示す断面図である。太陽電池1は、基板2と、複数の発電セル8とを具備する。
基板2は、ガラスのような透光性を有する。複数の発電セル11の各々は、基板2上に設けられ、互いに直列に電気的に接続されている。表面電極層3、発電層5、裏面電極層9を備える。
表面電極層3は、基板2を覆うように設けられている。基板2側から入射する光を発電層5へ透過させると共に、発電セル11の一方の電極として機能する。熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法のような成膜法で形成された透明導電膜である。透明導電膜としては、SnO(酸化錫)、ZnO(酸化亜鉛)が例示される。本実施の形態では、膜厚500nm〜800nmのSnOである。
発電層5は、表面電極層3上に設けられている。基板2及び表面電極層3を透過した光により発電を行う。アモルファスシリコン系太陽電池の場合は、太陽光が入射する側からp層、i層、n層を備える非晶質シリコン系半導体薄膜である。それらは、PCVD(Plasma enhanced CVD)法のような成膜法で形成されている。発電層5は、本実施の形態では、p型a−SiC(非晶質炭化シリコン)/i型a−Si(非晶質シリコン)/n型μc−Si(微結晶シリコン)を用いている。膜厚は250〜400nmである。
裏面電極層9は、発電層5上に設けられている。発電層5を透過した光を反射すると共に、発電セル11の他方の電極として機能する。スパッタ法のような成膜法で形成された導電膜である。裏面電極層9は、第1裏面電極層7と第2裏面電極層8とを備える。ここで、発電層5と裏面電極層9との間に、主として膜の密着性の改善と反射率向上のために、第2の透明導電膜を設置しても良い。第2の透明導電膜は、例えば、GaZnO、AlZnO、InSnOなどを含む。第2の透明導電膜は、膜厚が薄いので、レーザによるエッチングには影響を及ぼさない。
第1裏面電極層7は、発電層5上に設けられている。電極としての機能のほかに、発電層5を透過した長波長の光を反射する。第1裏面電極層7は、i層で有効に発電に寄与する光の波長の反射率が高く、特にi層を通過した長波長側の反射率が高く、入射光を有効に利用でき、太陽電池の発電効率を高めることが可能な銀(Ag)に例示される。Agの場合、膜厚は、150〜350nmが好ましい。詳細は後述する。
第2裏面電極層8は、第1裏面電極層7上に設けられている。第1裏面電極層7が大気成分と反応して腐食し、変色、変質することを防止する。第2裏面電極層8は、防食効果の高いTiのような高融点金属膜を設けて対応している。Tiの場合、膜厚は、10〜20nmが好ましい。詳細は後述する。
各層には、以下のように、第1溝4、第2溝6、第3溝10が設けられている。各溝は、発電セル11の直列接続方向に対して垂直な方向に、レーザーによるエッチング(レーザスクライブ)によって形成される。
第1溝4は、表面電極層3の表面から基板2へ延び、表面電極層3を貫通している。表面電極層3について、隣り合う発電セル11同士を分離している。
第2溝6は、発電層5の表面から表面電極層3へ延び、発電層5を貫通している。第1溝4の近傍に設けられている。隣り合う発電セル11同士を分離している。後工程の裏面電極層9の成膜時に第2溝6は裏面電極層9で埋められて、隣り合う発電セル11とを直列接続する。
第3溝10は、裏面電極層9の表面から表面電極層3へ延び、裏面電極層9及び発電層5を貫通している。第2溝6の近傍に、第1溝4に対して第2溝6よりも離れて設けられている。裏面電極層9について、隣り合う発電セル11同士を分離している。
次に、本発明の太陽電池の実施の形態の動作について説明する。
図1を参照して、単一の発電セル11において、基板2の側から入射した光により、発電層5において、正孔−電子対が生成する。正孔は、表面電極層3へ向かい、電子は、裏面電極層9側へ向かう。これらが、電力として外部に取り出される。集積型の太陽電池では、単一の発電セル11が複数個直列に接続された構造となっている。すなわち、一方の発電セル11の裏面電極層9は、隣り合う他の発電セル11の表面電極層3と接続している。所望の電圧に応じて直列にする発電セル11の数が設定されている。
このとき、第1裏面電極層7としてAg膜を用いれば、発電層5で吸収しきれずに一度発電層5を透過した長波長の光を高い反射率で反射することができる。それにより、入射光を有効に利用でき、太陽電池の発電効率を高めることが可能となる。その場合、第2裏面電極層8としてTi膜を用いれば、Ag膜の腐食を防止することができる。
次に、本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。図2は、本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、基板2を準備する。次に、図2(a)の状態において、基板2の表面を覆うように表面電極層3としての膜厚0.7μmのSnOを熱CVD法で形成する。この状態が図2(b)である。
図2(b)の状態において、大気中で、所定のレーザが表面電極層3の側から照射される。レーザが表面電極層3に吸収されて、表面電極層3が蒸発してスクライブされる。それにより、表面電極層3に対して、第1溝4が形成される。第1溝4は、表面電極層3を貫通している。第1溝4により、隣り合う発電セル11同士の表面電極層3の短絡が防止される。
図2(b)の状態において、表面電極層3の表面を覆い、且つ、第1溝4の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、発電層5としてのp型a−SiC/i型a−Si/n型μc−Siをこの順にPCVD法で積層する。各膜の膜厚は、それぞれ10nm/300nm/50nmである。この状態が図2(d)である。
図2(d)の状態において、大気中で、所定のレーザが発電層5の側から照射される。レーザが発電層5で吸収されて、発電層5が蒸発してスクライブされる。それにより、発電層5に対して、第2溝6が形成される。第2溝6は、発電層5を貫通している。この状態が図2(e)である。
図2(e)の状態において、発電層5の表面及び第2溝6を覆い、且つ、第2溝6の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、裏面電極層9としてのAg(第1裏面電極層7)及びTi(第2裏面電極層8)の積層膜をこの順にスパッタ法で形成する。各膜の膜厚は、それぞれ膜厚350nm/15nmである。これにより、第2溝6において、裏面電極層9と、隣り合う他の発電セル11の表面電極層3とが電気的に接続される。この状態が図2(f)である。
図2(f)の状態において、大気中で、所定のレーザが基板2の側から照射される。基板2の表面から照射されたレーザが表面電極層3を透過し、発電層5で吸収されて高い蒸気圧を発生し、裏面電極層9を爆裂することで、発電層5及び裏面電極層9がスクライブされる。それにより、発電層5、裏面電極層9(第1裏面電極層7及び第2裏面電極層8)の積層膜に対して、第3溝10を形成する。第3溝10は、裏面電極層9及び発電層5を貫通している。第3溝10は、第1溝4に対して、第2溝6と同じ側に、第2溝6よりも離れて設けられている。この状態が図2(g)(=図1)である。
このような方法により、太陽電池が製造される。
次に、第3溝10をレーザスクライブにより形成するレーザのパワー密度について説明する。
図3は、スクライブに必要なレーザのパワー密度とスクライブすべき重量との関係を検証した結果を示すグラフである。縦軸は、第3溝10を形成するレーザスクライブに必要なレーザのパワー密度を示す。横軸は、第3溝10を形成するためにスクライブすべき材料の重量を示す。
破線で示す直線Aは、第3溝10を形成するためのスクライブに必要なレーザのパワー密度と、第3溝10を形成するためにスクライブすべき材料の重量との関係を示している。直線Aで示されるように、スクライブに必要なレーザのパワー密度とスクライブすべき重量とは略比例関係にあることが判明した。すなわち、スクライブすべき重量が決まれば、必要なパワー密度は、概ね直線Aの関係から求めることができる。ただし、直線Aはやや幅を有している。
この直線Aよりも上のパワー密度では、スクライブを行うことは可能である。しかし、領域P2で示す範囲では、レーザーのエネルギーが大き過ぎて裏面電極層9が爆裂する前に、発電層5の発熱で表面電極層3がダメージを受けてしまう。従って、必要なパワー密度は、概ね直線Aから求められる値又はその近傍の値を用いることが望ましい。
ただし、点線で示す直線Cは、発電層5(図中、重量w0)を蒸発させるためのパワー密度D0を示す。すなわち、発電層5と裏面電極層9とを同時にスクライブを行うためには、レーザのパワー密度をパワー密度D0よりも大きくしなければならない。
発電層5の膜厚に付き、発電層5の膜厚を200nm〜3μmまで変更して、スクライブに必要なレーザーのパワー密度を調査した結果、図3に示すパワー密度D0よりも大きな条件においては、このパワー密度D0の値は、発電層5の膜厚にはほとんど影響がないこと、多層に積層接合したタンデム型太陽電池を用いてもほとんど影響がないことが判明した。すなわち、発電層5の膜厚が200nm〜3μmの範囲では、同じパワー密度の範囲でスクライブできることが判明した。これはスクライブにあたり、裏面電極層9が爆裂するエネルギーに比べて、発電層5の溶融・蒸発するエネルギーが小さいことに加えて、発電層5の膜厚増加があっても、発電層5から発生するガスの量も増加するために、同じパワー密度の範囲で発電層5が除去されると考えられる。このため、裏面電極層9が爆裂に必要なガス蒸気圧を発生させるための発電層5の膜厚があれば、それ以上の発電層5の膜厚が増加することによる影響は少ないと考えられる。
裏面電極層9の膜厚が薄くてスクライブすべき重量が小さすぎる(図中、重量Wa未満)場合、発電層5の蒸発エネルギー(図中、h1)による影響が大きくなる。すなわち、発電層5の膜厚の分布や膜質の分布において、発電層5の膜厚が薄いなどでガス蒸気圧が低い領域が存在した場合の影響が大きくなる。そのため、同じパワー密度でも場所に寄らず均一にスクライブを行うことが困難となる。従って、裏面電極層9を爆裂させるためのエネルギー(図中、h2)の分を大きくする必要がある。すなわち、裏面電極層9の膜厚を厚くして、スクライブすべき重量を、重量Wa以上とする。
一方、一点鎖線で示す直線Bは、表面電極層3にダメージを与えずにスクライブするための上限のパワー密度D1を示している。すなわち、発電層5と裏面電極層9とを同時にスクライブするためには、レーザのパワー密度をパワー密度D1以下にしなければならない。
この直線Bよりも上のパワー密度では、スクライブすることは可能である。しかし、領域P1で示す範囲では、エネルギーが大き過ぎて、発電層5の発熱で表面電極層3がダメージを受けてしまう(領域P2については上述のとおり)。従って、必要なパワー密度は、パワー密度D1以下の値を用いることが望ましい。これは、発電層5の膜厚が200nm〜3μmの範囲で、タンデム型太陽電池を用いた場合も同じであった。
裏面電極層9の膜厚が厚くてスクライブすべき重量が大きすぎる(図中、重量wb超)場合、パワー密度D1以下ではパワー密度が不足し、第3溝10内あるいはその周辺に裏面電極層9のバリが発生し、スクライブの不良となる。バリは、第3溝10の両端を接続し、電気的に短絡させてしまう。従って、裏面電極層9の膜厚を薄くして、スクライブすべき重量を、重量Wb以下とする。
上記の直線A、B及びCの説明から、実際に、第3溝10を形成するためのスクライブに必要なレーザのパワー密度と、第3溝10を形成するためにスクライブすべき材料の重量との関係として、曲線E(直線E1+直線E2、重量の範囲wa〜wb)の範囲となる。
これを以下の太陽電池の構成に当てはめて、第1裏面電極7の膜厚を計算する。すなわち、図3の裏面電極層9の重量の範囲(wa〜wb:ただし、発電層5の重量w0を引く)から、第1裏面電極7の重量の範囲を計算し、それを膜厚に換算する。
表面電極層3:SnO又はZnO、膜厚0.5〜0.8μm
発電層5:p型a−SiC/i型a−Si/n型μc−Si、膜厚は250〜400nm
裏面電極層9:
第1裏面電極7:Ag
第2裏面電極8:Ti、膜厚15nm
この場合、第1裏面電極7であるAgの膜厚の範囲は、150nm〜350nmとなる。
ただし、裏面電極層9は、発生した電力を収集するための所定の電気的特性を有する必要がある。すなわち、集電抵抗が大きいと電池特性に影響するため、所定のシート抵抗以下とする必要がある。そのシート抵抗から、第1裏面電極層7の膜厚は、その下限値を150nmと設定されている。
従って、第1裏面電極7であるAgの膜厚の範囲は、150nm〜350nmとなる。
裏面電極層9の膜厚をこのように設定することで、裏面電極層の耐食性を維持しながら太陽電池の特性を向上させることが可能となる。
次に、第2裏面電極層8のTiについて説明する。
図4は、スクライブに必要なレーザのパワー密度とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。縦軸は、第3溝10を形成するためのスクライブに必要なレーザのパワー密度を示す。横軸は、第2裏面電極層8のTi膜の膜厚を示す。一点鎖線で示す直線B’は、表面電極層3にダメージを与えずにスクライブするための上限のパワー密度を示している。
曲線Fは、第1裏面電極層7のAg膜を上述の350nmとしたとき、Ti膜の膜厚とスクライブに必要なパワー密度との関係を示している。
膜厚が10nm〜20nmの範囲のTi膜は、Ag膜に比較して非常に薄い。そのため、図3の曲線Eから求まるレーザのパワー密度を用いれば、Ti膜の膜厚を意識することなく、Ag膜の爆裂に伴いTi膜も爆裂させることができる。しかし、膜厚が20nmを超えると、Ti膜の強度が強くなるため、Ti膜を引き裂くためのエネルギーが別に必要となる。そうなると、曲線Eから求まるレーザのパワー密度よりも大きいパワー密度を用いる必要がある(図中、直線B’より上の領域)。その場合、図3で説明したように、表面電極層3がダメージを受ける。そのため、直線Bを超えるパワー密度を用いることは出来ない。したがって、Ti膜厚の上限は、20nmとなる。
曲線Fを超えるパワー密度についても、膜厚が10nm〜20nmの領域P4では、直線B’よりも下の領域において、表面電極層3がダメージを受けることなく、Ag膜の爆裂に伴いTi膜を爆裂させることが出来る。しかし、膜厚が20nmを超える領域P3では、Ti膜の強度が強くなるため、Ti膜を引き裂くためのエネルギーが必要となり、表面電極層3がダメージを受ける。
図5は、Ag膜の耐食性とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。横軸は、Ti膜の膜厚を示す。縦軸は、Ti膜によるAg膜の耐食性を示す。耐食性は、JIS C8938:1995(高温高湿条件:温度85℃、湿度85%、評価時間1000時間)の試験評価を行った結果に対応する。二点鎖線で示す直線Dは、裏面電極層9の有するべき最低限のAgの耐食性を示している。
曲線Gは、Ti膜で覆われたAgの耐食性とTi膜の膜厚との関係を示している。Ti膜が10nmよりも薄い場合、耐食性試験により、耐食性が不十分であることが判明した。すなわち、Ti膜厚は10nm以上であることが必要である。
図6は、Ag膜の耐食性試験の具体的結果を示す表である。
Ag膜厚350nmとして、Ti膜厚5、10、15nmの場合、を示している。5nmでは、裏面電極の外観は、若干の変色が見られる。出力変化は、初期値の95%以上を確保している。特性的には合格の判定である。ただし、大面積で均一に製膜することが困難であるため好ましくない。10nmでは、裏面電極の外観は、若干の変色が見られる。出力変化は、初期値の95%以上を確保している。特性的には合格の判定である。15nmでは、裏面電極の外観は、変色はほとんど見られない。出力変化は、初期値の95%以上を確保している。特性的には合格の判定であり、より好ましい値である。
上記図4〜図6の結果から、Ti膜の膜厚は、10nm以上、20nm以下が適正な値となる。この値は、Ag膜の膜厚の範囲(150nm以上、350nm以下)において概ね同じであった。
本発明により、裏面電極層の構造として、適切な膜の材質(Ag及びTi)を選択し、その膜厚を適正な範囲(Ag:150nm以上350nm以下、Ti:10nm以上20nm以下)とすることにより、安定して歩留まりの高いレーザーエッチング工程と耐食性能とを満足する太陽電池を製造することができる。
上記の裏面電極層のその他の構成として、第1裏面電極層7としてAg、第2裏面電極層としてAlをそれぞれ用いることができる。Al膜は、既述のTi膜におけるAg膜の防食材料としての機能に加えて、集電用の電極材料としての機能を有する。したがって、その分だけAg膜を薄くすることができる。
Ag膜の膜厚を長波長(波長600nm程度)側の光の高い反射率を利用するために用いるとすれば、光の透過を少なくし反射率を上げるために30nm以上の膜厚を用いることが好ましい。一方、高価なAg膜の使用量をできるだけ少なくするためには、80nm以下にすることが好ましい。
Al膜については、図3におけるスクライブに必要なパワー密度の制限から、Ag膜の膜厚50nmに対応して、200nm以上、350nm以下であることが好ましい。この範囲は、上記Ag膜の範囲(30nm以上80nm以下)において概ね同じであった。
本発明により、裏面電極層の構造として、適切な膜の材質(Ag及びAl)を選択し、その膜厚を適正な範囲(Ag:30nm以上80nm以下、Al:200nm以上350nm以下)とすることにより、安定して歩留まりの高いレーザーエッチング工程と耐食性能とを満足する太陽電池を製造することができる。
Alの代わりにNiやCuのような他の材料を用いることも可能である。Niは、耐食性を向上させることができる。Cuは、集電用の電極材料として用いることができる。それらの膜厚は、図3で示す考え方を基本として、その範囲を導くことができる。
上記実施の形態では、発電層5がシングル層構造によるアモルファスシリコン太陽電池について記載したが、発電層5の膜厚によるスクライブに必要なパワー密度の影響が少ないので、アモルファスシリコン太陽電池と微結晶シリコン太陽電池や微結晶シリコン・ゲルマニウム太陽電池などと多層に積層接合したタンデム型太陽電池の裏面電極層9にも同様に利用できる。
(実施例1)
次に、図2を参照して、本発明の太陽電池の製造方法に関する実施例1について説明する。
まず、図2(a)に示すように、基板2を準備する。基板2は、例えば1.4m×1.1m、板厚4mmのソーダフロートガラスである。基板2の端面は、破損防止にコーナ面取りやR面取り加工されていることが望ましい。次に、図2(a)の状態において、基板2の表面を覆うようにアルカリバリア膜(SiO)を熱CVD法で約500℃で形成する。その膜厚は、50〜150nmとする。さらに、アルカリバリア膜(SiO)の表面を覆うように表面電極層3として、透明導電膜を熱CVD法で約500℃で形成する。その膜厚は、500〜800nmとする。透明導電膜としては、酸化錫(SnO)を主成分とする膜に例示される。この状態が図2(b)である。
図2(b)の状態において、大気中で、基板2をX−Yテーブルに設置する。その後、Nd:YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を、表面電極層3の側から基板2へ照射する。その際、パルス発振:5〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、表面電極層3が幅約6〜10mmの短冊状になるように、溝幅20〜50μmでレーザースクライブする。それにより、表面電極層3に対して、第1溝4が形成される。第1溝4は、表面電極層3を貫通している。第1溝4により、隣り合う発電セル11同士の表面電極層3の短絡が防止される。
図2(b)の状態において、表面電極層3の表面を覆い、且つ、第1溝4の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、発電層5を形成する。本実施例では、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:30〜150Pa、約200℃にて発電層5としてのアモルファスシリコン薄膜からなるp層膜/i層膜/n層膜を順次製膜する。発電層5は、SiHガスとHガスとを主原料に、表面電極層3の上に製膜される。太陽光の入射する側からp層、i層、n層がこの順で積層される。ここで発電層5は、p層:BドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10〜30nm、i層:アモルファスSiを主とし膜厚200〜350nm、n層:pドープした微結晶Siを主とし膜厚30〜50nmである。またp層膜とi層膜の間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。この状態が図2(d)である。
図2(d)の状態において、大気中で、基板2をX−Yテーブルに設置する。その後、Nd:YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、発電層5の側から照射する。その際、パルス発振:10〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、表面電極層3のレーザースクライブライン(第1溝4)から約100〜150μm横側に、溝幅50〜100μmで第2溝6を形成するようにレーザーを照射する。レーザーが発電層5で吸収されて、発電層5が蒸発してスクライブされる。それにより、発電層5に対して、第2溝6が形成される。第2溝6は、発電層5を貫通している。この状態が図2(e)である。
図2(e)の状態において、発電層5の表面及び第2溝6を覆い、且つ、第2溝6の内面を覆う(又は内面を埋める)ように、裏面電極層9としてのAg(第1裏面電極層7)及びTi(第2裏面電極層8)の積層膜をこの順にスパッタ法で減圧雰囲気、約150℃にて形成する。各膜の膜厚は、それぞれ膜厚350nm/15nmである。これにより、第2溝6において、裏面電極層9と、隣り合う他の発電セル11の表面電極層3とが電気的に接続される。この状態が図2(f)である。n層と裏面電極層9との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、発電層5と裏面電極層9との間に第2の透明導電膜としてGZO(GaドープZnO膜)を膜厚:50〜100nmでスパッタリング装置により製膜して設けても良い。
図2(f)の状態において、大気中で、基板2をX−Yテーブルに設置する。その後、Nd:YAGレーザーの第2高調波(532nm)を、基板2の側から照射する。その際、パルス発振:1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、表面電極層3のレーザーエッチングライン(第1溝4)から約250μm〜400μm横側に、溝幅50〜100μmで第3溝10を形成するようにレーザーを照射する。基板2の表面から照射されたレーザが表面電極層3を透過し、発電層5で吸収されて高いガス蒸気圧を発生し、裏面電極層9を爆裂することで、発電層5及び裏面電極層9がスクライブされる。それにより、発電層5、裏面電極層9(第1裏面電極層7及び第2裏面電極層8)の積層膜に対して、第3溝10が形成される。第3溝10は、裏面電極層9及び発電層5を貫通している。第3溝10は、第1溝4に対して、第2溝6と同じ側に、第2溝6よりも離れて設けられている。この状態が図2(g)(=図1)である。本実施例に於いては、レーザのビーム形状を楕円としてパターンが進行方向前後で10〜30%が重なるようにすることで、バリの発生が少なく加工速度が速い加工方法(特開2002−33495号)を利用した。レーザービーム分離溝加工装置から出力された楕円形状レーザビームは、発電層5に到達したその形状で発電層5を蒸発させ、そのガス圧力で裏面電極層9のAg膜+Ti膜を除去する。
このような方法により、太陽電池が製造される。
次に、裏面電極層9(第1裏面電極層7及び第2裏面電極層8)の積層膜に対して、第3溝10をレーザスクライブにより形成するレーザのパワー密度について説明する。
図3は、上述したように、スクライブに必要なレーザのパワー密度とスクライブすべき重量との関係を検証した結果を示すグラフである。ただし、第3溝10を形成するためにスクライブすべき材料として評価するものは、本実施例では裏面電極層9のAg膜とTi膜である。
破線の直線Aで示されるように、スクライブに適当な条件の範囲付近においては、スクライブに必要なレーザのパワー密度とスクライブすべき重量とは略比例関係にある。ただし、直線Aはやや幅を有している。発電層5(図中、重量w0)を蒸発させるためのパワー密度D0は、本実施例において、発電層5の膜厚を200nm〜400nmとして検証をした結果、レーザーパワー密度D0は、0.17〜0.20J/cmであった。
前述のように、アモルファスシリコン太陽電池の場合でも多層に積層接合したタンデム型太陽電池の場合でも、発電層5の膜厚200nm〜3μmの範囲で、パワー密度D0の値はほとんど影響を受けないことが判明した。すなわち、発電層5の膜厚が200nm〜3μmの範囲では、同じパワー密度の範囲でスクライブできる。これは、裏面電極層9が爆裂するエネルギーに比べて、発電層5の溶融・蒸発するエネルギーが小さいことに加えて、発電層5の膜厚が増加しても発電層5から発生するガスの量も増加するために、同じパワー密度の範囲で発電層5が除去されると考えられる。すなわち、裏面電極層9が爆裂に必要なガス蒸気圧を発生させるための発電層5の膜厚があれば、それ以上の発電層5の膜厚増加により、スクライブするときの発電層5のシリコン材が増加するが、スクライブするパワー密度に対する発電層5の膜厚の影響は少ないと考えられる。
本実施例において、発電層5の膜厚を250nm〜400nmとして検証をした結果、図3における重量Waは、Ag膜:150nmのときはTi膜:10nmとした相当重量であった。そのときのパワー密度D2は、0.25〜0.30J/cmであった。
本実施例において、発電層5の膜厚を250nm〜400nmとして検証をした結果、レーザーパワー密度D1は、0.35〜0.40J/cmであった。
図7は、パワー密度D1以上でレーザースクライブしたときの太陽電池を示す断面図である。裏面電極層9の膜厚が厚くなり重量w1より増加すると、直線Aに基づけば必要なパワー密度D1以上が望ましくなるが、表面電極層3のダメージを受けないようパワー密度D1を維持して、バリ15を発生することなく適切にスクライブが可能である範囲がwbとなる。裏面電極層9の膜厚を厚くてスクライブすべき重量を大きくし過ぎる(重量wb超)と、上述のように、図に示すのようなバリ15が発生し、スクライブの不良となる。尚、ここで表面電極層3のダメージとは、レーザーが照射された領域の表面電極層3の多くの面積において、変色や変質が見られたり、表面電極層3の一部が蒸発して第3溝10の周辺に再付着して絶縁不良を発生する状況を示している。
本実施例において、発電層5の膜厚を250nm〜400nmとして検証をした結果、重量WbはAg膜:350nmでTi膜:20nmとした相当重量であった。また、重量W1はAg膜:320nmでTi膜:20nmとした相当重量であり、Ag膜厚の約10%程度の差であれば、同一のパワー密度D1=0.35〜0.40J/cmを維持して、バリを発生することなく適切に加工が可能であった。
上記の直線A、B及びCの説明から、実際に、第3溝10を形成するためのスクライブに必要なレーザのパワー密度と、第3溝10を形成するためにスクライブすべき材料の重量との関係として、曲線E(直線E1+直線E2、重量の範囲wa〜wb)の範囲となる。
図3に示した相互関係を考慮しながら、これを以下の太陽電池の構成に当てはめて、第1裏面電極7の膜厚の適正範囲を選定する。すなわち、図3のスクライブすべき重量(裏面電極層)の重量の範囲(wa〜wb)は、第1裏面電極7の重量の範囲を膜厚に換算することで、膜厚の適正範囲を把握することが可能となる。
・表面電極層3:SnO又はZnO、膜厚0.5〜0.8μm
・発電層5:p型a−SiC/i型a−Si/n型μc−Si、膜厚250nm〜400nm(ただし、太陽電池の特性より)
・裏面電極層9:
・第1裏面電極7:Ag、膜厚150nm〜350nm(ただし、上限は図3の説明より、下限は所定の電気的特性を有する必要より)
・第2裏面電極8:Ti、膜厚10nm〜20nm(後述の理由による)
裏面電極層9の膜厚をこのように設定することで、裏面電極層の耐食性を維持しながら太陽電池の特性を向上させることが可能となる。
次に、第2裏面電極層8のTiについて説明する。
図4は、上述のように、スクライブに必要なレーザのパワー密度とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。本実施の形態において、発電層5の膜厚を250nm〜400nm、Ag膜厚を350nmとして検証をした結果、Ti膜厚=10nm、20nmに必要なレーザーパワー密度D3、D4は、それぞれD3=約0.25J/cm、D4=約0.38J/cmであった。
膜厚が10nm〜20nmの範囲のTi膜は、Ag膜に比較して非常に薄い。そのため、図3の曲線Eから求まるレーザのパワー密度(本実施例において、適正なレーザーパワー密度D(D2〜D1)、0.25〜0.4J/cm)を用いれば、Ti膜の膜厚を意識することなく、Ag膜の爆裂に伴いTi膜も爆裂させることができる。Ti膜厚の上限は、第1の実施の形態で述べたように、20nmとなる。
図5は、太陽電池パネルにおけるAg膜の耐食性とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。本実施の形態の場合、太陽電池パネルの発電層5の膜厚を350nm(p層:BドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10〜30nm、i層:アモルファスSiを主とし膜厚300nm、n層:pドープした微結晶Siを主とし膜厚30〜50nm)として、裏面電極層9をAg膜:350nmでTi膜:5〜20nmとしている。耐食性は、JIS C8938:1995(高温高湿条件:温度85℃、湿度85%、評価時間1000時間)の試験評価を行った結果に対応する。二点鎖線で示す直線Dは、裏面電極層9の有するべき最低限のAgの耐食性を示していて、直線Dより上の領域が評価時間1000時間以上の耐食性を満たす領域となる。曲線G、領域P5については、第1の実施の形態と同様である。図に示すように、評価時間1000時間以上の耐食性を満たすには、Ti膜厚は10nm以上であることが必要である。
図6は、上述のAg膜の耐食性試験における評価時間1000時間での具体的評価結果を示す表である。その結果は、第1の実施の形態で述べたとおりである。
上記図4〜図6の結果から、Ti膜の膜厚は、10nm以上、20nm以下が適正な値となる。この値は、Ag膜の膜厚の範囲(150nm以上、350nm以下)において概ね同じであった。その場合、第2裏面電極層8としてTi膜でAg膜の腐食を防止することができるのでAgが実用可能となる。
本発明により、裏面電極層の構造として、適切な膜の材質(Ag及びTi)を選択し、その膜厚を適正な範囲(Ag:150nm以上350nm以下、Ti:10nm以上20nm以下)とすることにより、安定して歩留まりの高いレーザーエッチング工程と耐食性能とを満足する太陽電池を製造することができる。
(実施例2)
次に、本発明の太陽電池の製造方法に関する実施例2について説明する。
本実施例では、上記の裏面電極層9の構成として、第1裏面電極層7としてAg、第2裏面電極層としてAlをそれぞれ用いた場合について説明する。Al膜は、既述のTi膜におけるAg膜の防食材料としての機能に加えて、集電用の電極材料としての機能を有する。したがって、その分だけAg膜を薄くすることができる。
Ag膜の膜厚をAl膜では反射率が低下し始める長波長(波長600nm程度)側の光の高い反射率(反射率90%以上)を利用するために用いるとすれば、光の透過を少なくし反射率を上げるために30nm以上の膜厚を用いることが好ましい。一方、高価なAg膜の使用量をできるだけ少なくするためには、80nm以下にすることが好ましい。より好ましくは50nmである。
Ag膜の膜厚を30〜80nmとして、Al膜は数100nmを形成する。この場合、図4に示したTi膜の場合のように、Al膜厚の増加で引き裂くためのエネルギが急増することがなく、Al膜厚増加により徐増する。さらにAl膜の形成膜厚は十分に厚いので、図5、図6に示すTi膜のような膜厚による耐食性への影響がなく、良好な耐食性を確保可能である。すなわち、実施例1の場合と同様に、発電層5の膜厚影響を受けにくく、表面電極3にダメージを与えず、バリの発生が少ない条件の選定として、Al膜については、図3におけるスクライブに必要なパワー密度の制限から、Al膜厚の適正範囲が決まる。ただし、Al膜はAg膜に比べて爆裂に要するエネルギー:h2が約10%少なく、裏面電極層9の重量がAgとAlの比重差で半分以下になるために、パワー密度も半減することが判明した。パワー密度を低下できるので、高い発信周波数が不要となり、安定した加工の実施と、装置の低コスト化を図るメリットがある。
本実施例において、発電層5の膜厚を250nm〜400nmとして検証をした結果、レーザーパワー密度D0=0.08〜0.1J/cmであった。またD1=0.15〜0.20J/cm、D2=0.11〜0.15J/cmであった。また、このときの重量Waは、Ag:50nmでAl:200nmとした相当重量であり、重量W1は、Ag膜:50nmでAl膜:320nmとした相当重量であり、重量WbはAg膜:50nmでAl膜:350nmとした相当重量であった。
更に発電層5の膜厚を350nm(p層:BドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10〜30nm、i層:アモルファスSiを主とし膜厚300nm、n層:pドープした微結晶Siを主とし膜厚30〜50nm)として、実施例1で記載した裏面電極層9をAg膜:350nmでTi膜:20nmとした太陽電池パネルとの比較を実施した。実施例2の太陽電池パネルでは、裏面電極層9をAg膜:50nmでAl膜:200nm及び350nmとしている。同一製膜条件にて製作した太陽電池パネル10枚をAM1.5、全天日射基準太陽光(1000W/m)のソーラシミュレータを用いて発電特性を確認した。本実施例2による太陽電池パネルの特性は、開放電圧Voc(1セルあたり0.88〜0.89V)、短絡電流Isc(14〜14.2mA/cm)、最大出力Pmax(8.6〜8.8mW/cm)のいずれについても、実施例1の形態の太陽電池パネルとの間で初期性能の差は±2%以内にあり、実質的な特性の差は無かった。
Ag膜の膜厚50nmに対応して、Al膜の膜厚は200nm以上、350nm以下であることが好ましい。この範囲は、上記Ag膜の範囲(30nm以上80nm(より好ましくは50nm)以下)において概ね同じであり、Ag膜の膜厚を薄くすることが可能となった。
本発明により、裏面電極層9の構造として、適切な膜の材質(Ag及びAl)を選択し、その膜厚を適正な範囲(Ag膜:30nm以上80nm(より好ましくは50nm)以下、Al膜:200nm以上350nm以下)とすることにより、安定して歩留まりの高いレーザーエッチング工程と耐食性能とを満足する太陽電池を製造することができる。
Alの代わりにAl合金やNiやCuのような他の材料を用いることも可能である。Niは、耐食性を向上させることができる。Cuは、集電用の電極材料として用いることができ、特にアモルファスと微結晶シリコン系とのタンデム型太陽電池においては、有効に利用可能な反射光として、Cuの長波長側の反射率が良好であり使用に適する。それらの膜厚は、図3で示す考え方を基本として、その範囲を導くことができる。
上記実施の形態では、発電層5がシングル層構造によるアモルファスシリコン太陽電池について記載したが、発電層5の膜厚が必要以上ある場合には、この発電層膜厚による裏面電極層9のスクライブに必要なパワー密度の影響が少ないので、微結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池と微結晶シリコン太陽電池や微結晶シリコン・ゲルマニウム太陽電池などを複数層に積層接合したタンデム型太陽電池の裏面電極層9にも同様に利用できる。また、レーザー装置は、同様な加工特性があるものを使用することができ、Nd:YAGレーザ以外にもYVO4レーザなどを使用することが出来る。
図1は、本発明の太陽電池の実施の形態の構成を示す断面図である。 図2(a)〜(g)は、本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態を示す断面図である。 図3は、スクライブに必要なレーザのパワー密度とスクライブすべき重量との関係を検証した結果を示すグラフである。 図4は、スクライブに必要なレーザのパワー密度とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。 図5は、Ag膜の耐食性とTi膜の膜厚との関係を検証した結果を示すグラフである。横軸は、Ti膜の膜厚を示す。 図6は、Ag膜の耐食性試験の具体的結果を示す表である。 図7は、パワー密度D1以上でレーザースクライブしたときの太陽電池を示す断面図である。
符号の説明
1 太陽電池
2 基板
3 表面電極層
4 第1溝
5 発電層
6 第2溝
7 第1裏面電極層
8 第2裏面電極層
9 裏面電極層
10 第3溝
11 発電セル
15 バリ

Claims (5)

  1. 基板と、前記基板上に設けられ、互いに直列に接続された複数の発電セルとを具備し、前記複数の発電セルの各々は、前記基板上に設けられる表面電極層と、前記表面電極層上に設けられ、光により発電する光発電層と、前記発電層上に設けられた裏面電極層とを備え、前記裏面電極層は、前記光発電層上に設けられ、銀を含む第1裏面電極層と、前記第1裏面電極層上に設けられる第2裏面電極層とを含み、隣り合う前記発電セルの間に、前記第2裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝を有する太陽電池の裏面電極層の膜厚設計方法であって、
    (a)前記第2裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝を、前記基板側からレーザを照射して前記分解溝の位置の前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層とを除去して形成する場合、除去される前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層の重量は、前記レーザによる前記発電層の発熱が前記表面電極層にダメージを与えない出力の前記レーザにより除去可能な重量範囲に設定するステップと、
    (b)前記裏面電極層の膜厚を、前記除去可能な重量範囲から前記発電層の重量を引いた範囲の膜厚に設定するステップと
    を備える太陽電池の裏面電極層の膜厚設計方法。
  2. (a)基板上に透明で導電性を有する表面電極層を形成するステップと、
    (b)前記表面電極層上に、光により発電する光発電層を形成するステップと、
    (c)前記光発電層の上に、銀を含む第1裏面電極層を形成するステップと、
    (d)前記第1裏面電極層の上に、前記第1裏面電極層の腐食を抑制する第2裏面電極層を形成するステップと、
    (e)前記第2裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝を、前記基板側からレーザを照射して前記分解溝の位置の前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層とを除去して形成するステップとを具備し、
    除去される前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層の重量は、前記レーザによる前記発電層の発熱が前記表面電極層にダメージを与えない出力の前記レーザにより除去可能な重量範囲であり、
    前記第1裏面電極層及び前記第2裏面電極層としての裏面電極層の膜厚は、前記除去可能な重量範囲から前記発電層の重量を引いた範囲の膜厚を有し、
    前記第1裏面電極層は、膜厚が150nm以上350nm以下であり、
    前記第2裏面電極層は、チタンを含み、膜厚が10nm以上20nm以下である
    太陽電池の製造方法。
  3. 請求項2に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記(e)ステップにおける前記レーザの照射は、532nmで代表される波長を有するレーザ光を用いて、0.25J/cm 以上0.40J/cm 以下のレーザパワー密度で行う太陽電池の製造方法。
  4. (a)基板上に透明で導電性を有する表面電極層を形成するステップと、
    (b)前記表面電極層上に、光により発電する光発電層を形成するステップと、
    (c)前記光発電層の上に、銀を含む第1裏面電極層を形成するステップと、
    (d)前記第1裏面電極層の上に、前記第1裏面電極層の腐食を抑制する第2裏面電極層を形成するステップと、
    (e)前記第2裏面電極層の表面から前記表面電極層へ延びる分離溝を、前記基板側からレーザを照射して前記分解溝の位置の前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層とを除去して形成するステップとを具備し、
    除去される前記発電層と前記第1裏面電極層と前記第2裏面電極層の重量は、前記レーザによる前記発電層の発熱が前記表面電極層にダメージを与えない出力の前記レーザにより除去可能な重量範囲であり、
    前記第1裏面電極層及び前記第2裏面電極層としての裏面電極層の膜厚は、前記除去可能な重量範囲から前記発電層の重量を引いた範囲の膜厚を有し、
    前記第1裏面電極層は、膜厚が30nm以上80nm以下であり、
    前記第2裏面電極層は、アルミニウムを含み、膜厚が200nm以上350nm以下である
    太陽電池の製造方法。
  5. 請求項4に記載の太陽電池の製造方法において、
    前記(e)ステップにおける前記レーザの照射は、532nmで代表される波長を有するレーザ光を用いて、0.11J/cm 以上0.20J/cm 以下のレーザパワー密度で行う太陽電池の製造方法。
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