JP4060730B2 - 格納シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座面を有するシートクッションと、傾動可能なシートバックとを有し、前記シートバックが前記シートクッションに倒れ込んだ状態で、前記シートクッションがフロア側に沈み込む格納シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車のセカンドシート、サードシートにおいては、シートがシートスライドの最前位まで移動した後、シートバックをシートクッションまで倒した状態で、シートクッションがフロア側に倒れこむ格納シートが用いられる場合がある。
【0003】
図6を用いて説明する。本図においては、フロントシート1、セカンドシート3のうち、セカンドシート3が格納シートとなっている。図6(a)において、セカンドシート3は着座可能な状態にある。ここで、シートクッション5を最前位までスライドさせ(図6(b)参照)、更に、シートバック7をシートクッション5まで前倒れさせ、セカンドシート3全体をフロアFに沈み込ませる(図6(c)参照)ことで、セカンドシート3の格納がなされる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−154359号公報(第4頁、第5頁、図1、図2、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の従来の格納シートにおいては、シートを格納状態にするには、シートスライド機構のロック機構をロック解除するスライドロック解除レバーと、リクライニング機構のロック機構をロック解除するリクライニングロック解除レバーとの2つのレバーが必要なので、操作が面倒である。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、操作性がよい格納シートを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、座面を有するシートクッションと、傾動可能なシートバックとを有し、前記シートバックが前記シートクッションに倒れ込んだ状態で、前記シートクッションがフロア側に沈み込む格納シートにおいて、フロア側に設けられるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合し、前記シートバックが傾動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、前記アッパレールの移動を禁止するスライドロック機構と、着座可能な状態での前記シートバックの傾動を禁止するリクライニング機構と、一方の端部側がフロアに回転可能に取り付けられたフロントリンクと、前記シートクッションが取り付けられ、該フロントリンクの他方の端部側に前端部が回転可能に取り付けられ、前記シートバックと前記フロントリンクが同じ方向に傾動するように後端側が前記シートバックに回転可能に取り付けられたクッションフレームと、第1位置と第2位置とに移動可能に設けられた操作レバーと、前記操作レバーを前記第1位置に位置するように付勢する第1レバー付勢手段と、前記第1位置にある前記操作レバーの一方の方向への回転により前記スライドロック機構をロック解除するスライドロック解除手段と、前記第2位置にある前記操作レバーの一方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第1リクライニングロック解除手段と、前記操作レバーをスライドロック機構及びリクライニング機構のロック方向に付勢する第2レバー付勢手段と、前記シートスライド機構が最前位以外の位置において前記操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動を禁止する操作レバー規制手段と、前記フロア側に設けられ、前記シートスライド機構が最前位の位置において前記操作レバー規制手段と当接し、前記操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動の禁止を解除する操作レバー規制解除手段とを設けたことを特徴とする格納シートである。
【0008】
自然状態では、第1レバー付勢手段により、操作レバーは第1位置に位置し、更に、第2レバー付勢手段により、スライドロック機構、及びリクライニング機構はロック状態にある。ここで、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して、操作レバーを一方の方向へ回転させると、スライドロック解除手段により、シートスライド機構のスライドロック機構がロック解除され、格納シートの所望のシートスライド位置を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰する。
【0009】
次に、着座状態にある格納シートを格納状態にするには、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して、操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のアッパレールを最前位まで移動させる。すると、操作レバー規制解除手段により操作レバー規制手段が解除され、操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動が可能となる。更に、操作レバーへの操作力を解除する。第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰する。ここで、第1レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを第2位置へ移動させる。そして、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して再び操作レバーを一方の方向へ回転させると、第1リクライニングロック解除手段によりリクライニング機構がロック解除される。シートバックを前倒れさせると、フロントリンクに案内されてシートクッションはフロア側に沈み込み、格納状態となる。操作レバーへの操作力を解除すると、第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰し、更に、第1レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは第2位置から第1位置へ復帰する。この時、シートバックがシートクッションまで前傾した状態なので、リクライニング機構はシートバックの傾動を許可する状態にある。
【0010】
格納状態にある格納シートを着座状態にするには、最初に、シートバックを起こす。すると、フロントリンクに案内されてシートクッションが上昇し、着座可能な状態となる。更に、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のロック解除を行い、最前位に位置する格納シートを所望のシートスライド位置まで戻す。このように、1つの操作レバーで、シート格納を行うことができ、操作性が良い。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記第1位置にある前記操作レバーの他方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第2リクライニングロック解除手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の格納シートである。
【0012】
前記第1位置にある前記操作レバーの他方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第2リクライニングロック解除手段を設けたことにより、1つの操作レバーで、シートスライド機構のロック解除、リクライニング機構のロック解除、シートの格納を行えるので、操作性が良い。
【0013】
請求項3記載の発明は、座面を有するシートクッションと、傾動可能なシートバックとを有し、前記シートバックが前記シートクッションに倒れ込んだ状態で、前記シートクッションがフロア側に沈み込む格納シートにおいて、フロア側に設けられるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合し、前記シートバックが傾動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、前記アッパレールの移動を禁止するスライドロック機構と、着座可能な状態での前記シートバックの傾動を禁止するリクライニング機構と、一方の端部側が前記フロアに回転可能に取り付けられたフロントリンクと、該フロントリンクの他方の端部側に前端側が回転可能に取り付けられ、前記シートバックと前記フロントリンクが同じ方向に傾動するように後端側が前記シートバックに回転可能に取り付けられたクッションフレームと、前記シートスライド機構の前記アッパレールに回転可能に設けられたストッパレバーと、フロア側に設けられ、前記アッパレールが前記シートスライド機構の最前位まで移動すると、前記ストッパレバーが当接し、前記ストッパレバーを回転させるストッパと、前記ストッパレバーが前記ストッパに当接するように前記ストッパレバーを付勢するストッパレバー付勢手段と、第1位置、第2位置間を直線移動可能に設けられた操作レバーと、該操作レバーを前記第1位置に位置するように付勢する第1レバー付勢手段と、前記第1位置に位置する前記操作レバーと共に回転する第1プレートと、第1プレートを回転方向の中立位置に位置するように付勢する第1センタリング手段と、前記シートスライド機構のアッパレールが最前位まで移動すると前記ストッパレバーの回転に伴って回転し、前記操作レバーの前記第1の位置と前記第2位置との間の移動を許容する第2プレートと、前記第2位置に位置する前記操作レバーの回転と共に回転する第3プレートと、該第3プレートを回転方向の中立位置に位置するように付勢する第2センタリング手段と、前記第1プレートの回転を前記スライドロック機構へ伝達するスライドロック解除ケーブルと、前記第1プレートの回転を前記リクライニング機構へ伝達する第2リクライニングロック解除ケーブルと、前記第3プレートの回転を前記リクライニング機構へ伝達する第1リクライニングロック解除ケーブルとを有し、前記操作レバーが一方の方向へ回転した時に、前記スライドロック解除ケーブル、前記第1リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、前記レバーが他方の方向へ回転した時に、前記第2リクライニングロック解除ケーブルが引かれるようにしたことを備えたことを特徴とする格納シートである。
【0014】
自然状態では、レバー付勢手段により、操作レバーは第1位置に位置し、更に、操作レバーは第1センタリング手段により中立位置に位置している。ここで、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向へ回転させると、第1プレートが共に回転し、スライドロック解除ケーブルが引かれ、シートスライド機構のスライドロック機構がロック解除され、格納シートの所望のシートスライド位置を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバーは中立位置に復帰する。又、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを他方の方向へ回転させると、第1プレートが共に回転し、第2リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、リクライニング機構がロック解除され、所望のシートバックの傾動角を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバーは中立位置に復帰する。
【0015】
次に、着座状態にある格納シートを格納状態にするには、第1センタリング手段の付勢力に抗して第1位置にある操作レバーを一方の方向へ回転させ、シートスライド機構のアッパレールを最前位まで移動させる。すると、フロア側のストッパにアッパレールに設けられたストッパレバーが当接して回転する。このストッパレバーの回転に伴って第2プレートが回転し、操作レバーの第2位置への移動が可能となる。更に、操作レバーへの操作力を解除する。第1センタリング手段により操作レバー、第1プレートは中立位置に復帰する。ここで、レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを第2位置へ移動させる。そして、第2センタリング手段の付勢力に抗して再び操作レバーを一方の方向へ回転させると、第3プレートが共に回転し、第1リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、今度はリクライニング機構がロック解除される。シートバックを前倒れさせると、フロントリンクに案内されてシートクッションはフロア側に沈み込み、格納状態となる。操作レバーへの操作力を解除すると、第2センタリング手段の付勢力により、第3プレート及び操作レバーは第3プレートの中立位置に復帰し、更に、レバー付勢手段により操作レバーは第2位置から第1位置へ復帰する。この時、シートバックがシートクッションまで前傾した状態なので、リクライニング機構はシートバックの傾動を許可する状態にある。
【0016】
格納状態にある格納シートを着座状態にするには、シートバックを起こす。フロントリンクに案内されてシートクッションが上昇し、着座可能な状態となる。更に、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のロック解除を行い、最前位に位置する格納シートを所望のシートスライド位置まで戻す。このように、1つの操作レバーで、シートスライド機構のロック解除、リクライニング機構のロック解除、シートの格納を行えるので、操作性が良い。
【0017】
このような機構の具体的な構成としては、前記第1プレート、前記第2プレート、前記第3プレートを同一軸上で回転可能に設け、前記操作レバーに設けられたピンと、前記第1プレートに形成され、前記第1プレートの回転中心の半径方向に延び、前記操作レバーのピンが係合し、その一方の端部に前記操作レバーのピンが位置する状態が前記操作レバーの第1位置、他方の端部に前記操作レバーのピンが位置する状態が前記操作レバーの第2位置となる直線状の第1長穴,該直線状の第1長穴の他方の端部に接続され、前記第1プレートの回転中心を中心とする円弧状の第2長穴からなる第1ガイド穴と、前記第2プレートに形成され、前記操作レバーが第1位置にある状態の前記操作レバーのピンが係合し、前記第2プレートの回転中心を中心とした円弧状の第1長穴,前記円弧状の第1長穴の前記第2プレートの前記ストッパレバーの回転に伴って回転する方向と逆方向の端部に接続され、前記第2プレートの回転中心の半径方向に延びる直線状の第2長穴,該第2長穴の先端に接続され、前記第2プレートの前記ストッパレバーの回転に伴って回転する方向と逆方向に延び、前記第2プレートの回転中心を中心とした円弧状の第3長穴からなる第2ガイド穴と、前記第3プレートに形成され、前記第3プレートの回転中心の半径方向に延び、前記操作レバーのピンが係合し、その一方の端部に前記操作レバーのピンが位置する状態が前記操作レバーの第1位置、他方の端部に前記操作レバーのピンが位置する状態が前記操作レバーの第2位置となる直線状の第1長穴,該直線状の第1長穴の一方の端部に接続され、前記第3プレートの回転中心を中心とする円弧状の第2長穴からなる第3ガイド穴とがある。又、センタリング手段としては、ねじりコイルばねを用いた周知のものがある。
【0018】
更に、請求項1〜請求項3記載の発明でのリクライニング機構としては、格納状態にある格納シートを着座状態とする場合に、リクライニング機構のロック解除をする手間を省く観点から、着座可能な状態でのシートバックの傾動を禁止すると共に、シートバックがシートクッションまで前傾した状態では、シートバックの傾動を許可するリクライニング機構が好ましい。このようなリクライニング機構は、一般にウォークインシートを呼ばれるシートに用いられている。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
最初に、図1を用いて本実施の形態例の格納シートの全体構成を説明する。図1は着座可能な状態の本実施の形態例の格納シートの全体構成図である。図1に示すように、フロアはシートスライド機構11が設けられる第1フロア13と、第1フロア13の前方に第1フロア13より低い第2フロア15とからなっている。シートスライド機構11は、第1フロア13に固着されるロアレール17と、ロアレール17に移動可能に係合するアッパレール19とからなっている。
【0021】
アッパレール19には、リクライニング機構21を介して、格納シート10のシートバック25側の部材であるアッパアーム23が設けられている。尚、本実施の形態例のリクライニング機構21は、着座可能な状態でのシートバック25の傾動を禁止すると共に、シートバック25がシートクッションまで前傾した状態では、シートバック25の傾動を許可するリクライニング機構である。
【0022】
第1フロア13と、第2フロア15との間の斜面24の下部にはブラケット27が取り付けられている。このブラケット27には、フロントリンク29の一方の端部側がピン31を用いて回転可能に取り付けられている。アッパアーム23には、格納シート10のシートクッション33側の部材であるクッションフレーム35の後端側がピン37を用いて回転可能に取り付けられている。尚、本実施の形態例のリクライニング機構21は、着座可能な状態では、シートバック25の傾動を禁止すると共に、シートバック25がシートクッション33まで前傾した状態ではシートバック25の傾動を許可するもので、ウォークインシート等によく使用されるものである。
【0023】
クッションフレーム35の前端側と、フロントリンク29の他方の端部側とはピン39を用いて結合され、これにより、リクライニング機構21をロック解除すると、アッパアーム23(シートバック25)と、フロントリンク29とは、同じ方向に傾動するようになっている。
【0024】
又、シートスライド機構11には、図示しないスライドロック機構のロック解除レバー41が設けられている。このロック解除レバー41は、図示しない付勢手段により上方(ロック方向)に付勢されており、付勢手段に抗して押し下げることによりシートスライド機構11がロック解除され、アッパレール19はロアレール17に対して移動可能となる。
【0025】
シートバック25の側面の上部には、操作レバー43が設けられている。操作レバー43の下には、後述する3枚のプレートが設けられ、操作レバー43を操作することにより、3つのロック解除ケーブル、即ち、スライドロック解除レバーA、第2リクライニングロック解除ケーブルBと、第1リクライニングロック解除ケーブルCが引かれるようになっている。
【0026】
アッパレール19には、ピン103を用いてストッパレバー101が回転可能に設けられている。シートスライド機構11のロアレール17には、アッパレール19がシートスライド機構11の最前位まで移動すると、ストッパレバー101の下方の回転端部が乗り上げるストッパ(操作レバー規制解除手段)111が設けられている。このストッパレバー101は、図示しないストッパレバー付勢手段によりその下方の回転端部がストッパ111に当接する方向(矢印II方向)に付勢されている。更に、アッパレール19には、ストッパレバー101のそれ以上の回転を禁止するストッパ110が形成されている。ストッパレバー101の上方の回転端部には、連結ケーブルDが接続されている。
【0027】
スライドロック解除ケーブルAは、シートスライド機構11のアッパレール19にピン51に回転可能に設けられたスライドロックレリーズ53の第1アーム部55に係止されている。又、スライドロックレリーズ53はスライドロック機構のロック解除レバー41に当接可能な第2アーム部57を有している。更に、スライドロックレリーズ53は図示しないレリーズ付勢手段により、第2アーム部57がロック解除レバー41から離れる方向に付勢されている(矢印I方向)。そして、操作レバー43を反時計方向に回転させることにより、スライドロック解除ケーブルAが引かれ、スライドロックレリーズ53が付勢手段の付勢力に抗して矢印I方向と反対方向に回転し、第2アーム部57がスライドロック機構のロック解除レバー41を下方に押し下げ、シートスライド機構11がロック解除され、シートスライド機構11のロック解除がなされるようになっている。第2リクライニングロック解除ケーブルB、第1リクライニングロック解除ケーブルCは、リクライニング機構21のロック解除レバー49に接続され、操作レバー43を操作することにより、リクライニング機構21のロック解除がなされるようになっている。
【0028】
次に、図2を用いて、操作レバー43部分の詳細な説明を行う。操作レバー43には、第1プレート201方向に向かう2本のピン44が設けられている。操作レバー43の下には、第1プレート201、第2プレート301、第3プレート401が積層配置されている。これら第1プレート201、第2プレート301、第3プレート401には、それぞれ貫通穴203、303、403が形成されている。そして、貫通穴203、303、403には、シートバック25の側面に設けられたピン210が嵌合することにより、第1プレート201、第2プレート301、第3プレート401はそれぞれ同軸上で回転可能となっている。
【0029】
第1プレート201は、図示しない第1センタリング手段により、回転方向の中立位置に位置するように付勢されている。又、回転中心を介してスライドロック解除ケーブルAと、第2リクライニングロック解除ケーブルBとが接続されている。第1プレート201には、2つの第1ガイド穴211が形成されている。第1ガイド穴211は、第1プレート201の回転中心の半径方向に延び、操作レバー43のピン44が係合する直線状の第1長穴213と、直線状の第1長穴213の他方の端部に接続され、第1プレート201の回転中心を中心とする円弧状の第2長穴215とからなっている。
【0030】
そして、操作レバー43のピン44が、直線状の第1長穴213に係合することにより、この第1長穴213に沿って直線移動可能となっている。そして、本明細書では、第1長穴213の一方の端部に操作レバー43のピン44が位置する状態を操作レバー43の第1位置F、他方の端部に操作レバー43のピン44が位置する状態が操作レバー43の第2位置Sと呼ぶ。又、図示しないレバー付勢手段により、そのピン44が操作レバー43の第1位置Fに位置する方向(図において矢印IV方向)に付勢されている。このため、第1プレート201は、操作レバー43が第1位置Fに位置する場合は操作レバー43と共に回転し、操作レバー43が第2位置Sに位置する場合は、操作レバー43の回転範囲を規制することとなる。
【0031】
第2プレート301には、ストッパレバー111の上方の回転端部に接続された連結ケーブルDが接続されている。そして、第2プレート301は連結ケーブルDを張る方向(図において矢印V方向)に図示しない付勢手段により付勢されている。第2プレート301には、操作レバー43のピン44が係合する2つの第2ガイド穴311が形成されている。第2ガイド穴311は、操作レバー43が第1位置Fにある状態の操作レバー43のピン44が係合し、第2プレート301の回転中心を中心とした円弧状の第1長穴313と、円弧状の第1長穴313の第2プレート301のストッパレバー101の回転に伴って回転する方向(矢印V方向と反対方向)の逆方向の端部に接続され、第2プレート301の回転中心の半径方向に延びる直線状の第2長穴315と、第2長穴315の先端に接続され、第2プレート301のストッパレバーの回転に伴って回転する方向と逆方向に延び、第2プレート301の回転中心を中心とした円弧状の第3長穴317とからなっている。このため、第2プレート301は、第1位置Fに位置する操作レバー43の回転範囲を規制すると共に、第1位置Fに位置する操作レバー43が一方の方向(矢印V方向)に回転した状態で、シートスライド機構11のアッパレール19が最前位まで移動するとストッパレバー101の回転に伴って回転し、操作レバー43の第2位置Sへの移動を許容することとなる。
【0032】
第3プレート401は、図示しない第2センタリング手段により、回転方向の中立位置に位置するように付勢されている。又、第1リクライニングロック解除ケーブルCが接続されている。第3プレート401には、操作レバー43のピン44が係合する2つの第3ガイド穴411が形成されている。第3ガイド穴411は、第3プレート401の回転中心の半径方向に延び、操作レバー43のピン44が係合し、その一方の端部に操作レバー43のピン44が位置する状態が操作レバーの第1位置F、他方の端部に操作レバー43のピン44が位置する状態が操作レバーの第2位置Sとなる直線状の第1長穴413と、直線状の第1長穴413の一方の端部に接続され、第3プレート401の回転中心を中心とする円弧状の第2長穴415からなっている。このため、操作レバー43が第2位置Sに位置する場合、この第3プレート401は操作レバー43の回転と共に回転するようになっている。
【0033】
このような3枚のプレート(第1プレート201、第2プレート301、第3プレート401)と、操作レバー43と、第1センタリング手段、第2センタリング手段と、スライドロック解除ケーブルA、第2リクライニングロック解除ケーブルB、第1リクライニングロック解除ケーブルCとからなる機構により、第1位置にある操作レバー43の一方の方向への回転によりスライドロック機構をロック解除するスライドロック解除手段と、第2位置にある操作レバー43の一方の方向への回転によりリクライニング機構21をロック解除する第1リクライニングロック解除手段が形成されている。
【0034】
更に、ストッパレバー101と、ストッパレバー付勢手段と、第2プレート301と、連結ケーブルDとでシートスライド機構が最前位以外の位置において操作レバー43の第1位置から第2位置への移動を禁止する操作レバー規制手段とが形成される。又、第1センタリング手段、第2センタリング手段とで操作レバー43をスライドロック機構及びリクライニング機構21のロック方向に付勢する第2レバー付勢手段が形成される。
【0035】
次に、図3〜図5を用いて上記構成の格納シートの作動を説明する。図3は格納シート10が着座可能状態を示し、図4は図3の状態でアッパレールが最前位へ移動させた状態を示し、図5は格納状態を示している。又、各図の(a)図は格納シートの全体的な動きを示し、図3、図4の(b)図は第1〜第3プレートの動きを示している。
(1)着座可能状態
図3(a)に示す着座可能状態での自然状態では、レバー付勢手段により、操作レバー43は第1位置Fに位置している。一方、第1プレート201は第1センタリング手段により、第3プレート401は第2センタリング手段により中立位置に位置している。よって、図3(b)に示すように、操作レバー43のピンは、第1プレート201の第1ガイド穴211の直線状の第1長穴213に、第3プレート401の第3ガイド穴411の円弧状の第2長穴415に位置している。又、第2プレート301は、図示しない付勢手段により連結ケーブルDを張る方向に付勢され、操作レバー43のピン44は、第2プレート301の第2ガイド穴311の円弧状の第1長穴313の略中間位置に位置している。
【0036】
ここで、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバー43を一方の方向(矢印V方向)へ回転させると、第1プレート201が共に回転し、スライドロック解除ケーブルAが引かれ、シートスライド機構11のスライドロック機構がロック解除され、格納シート10の所望のシートスライド位置を得ることができる。この時、ピン44は、第2プレート301の第2ガイド穴311の円弧状の第1長穴313の略中間位置、第3プレート401の第3ガイド穴411の円弧状の第2長穴415の略中間位置に位置しているので、操作レバー43を回転しても、ピン44は第2プレート301の第2ガイド穴311の円弧状の第1長穴313、第3プレート401の第3ガイド穴411の円弧状の第2長穴415にそって移動し、第2プレート301、第3プレート401は回転しない。そして、操作レバー43への操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバー43と第1プレート201は中立位置に復帰すると共に、シートスライド機構11のスライドロック機構は再びロック状態となる。
【0037】
又、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを他方の方向(矢印V方向と反対方向)へ回転させると、第1プレート201が共に回転し、第2リクライニングロック解除ケーブルBが引かれ、リクライニング機構21がロック解除され、所望のシートバックの傾動角を得ることができる。そして、操作レバー43への操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバー43、第1プレート201は中立位置に復帰し、リクライニング機構21は再びロック状態となる。
(2)着座可能状態→格納状態
図3に示す状態から、第1センタリング手段の付勢力に抗して第1位置Fにある操作レバー43を一方の方向へ回転させ、シートスライド機構11のアッパレール19を最前位まで移動させる。すると、図4(a)に示すように、シートスライド機構11のロアレール17のストッパ111にアッパレール19側に設けられたストッパレバー101が当接して回転する。このストッパレバー101の回転は、連結ケーブルDを介して第2プレート301に伝達され、図4(b)に示すように、第2プレート301は矢印Vと反対方向に回転する。この時、操作レバー43への操作力は解除しており、第1センタリング手段により操作レバー43、第1プレート201は中立位置に復帰している。
【0038】
この第2プレート301の回転により、操作レバー43の第2位置Sへの移動が可能となる。ここで、レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを第2位置Sへ移動させる(図4(b)においてピン44が二点鎖線位置)。
【0039】
第2センタリング手段の付勢力に抗して操作レバー43を一方の方向(矢印V方向)へ再び回転させると、第3プレート401が共に回転し、第1リクライニングロック解除ケーブルCが引かれ、今度は、リクライニング機構21がロック解除される。シートバック25を前倒れさせると、フロントリンク29に案内されてシートクッション33は第2フロア15に沈み込み、図5に示すような格納状態となる。この時、ピン44は、第1プレート201の第1ガイド穴211の円弧状の第2長穴215の略中間位置、第2プレート301の第2ガイド穴311の円弧状の第3長穴317に位置しているので、操作レバー43を回転しても、ピン44は第1プレート201の第1ガイド穴211の円弧状の第2長穴215、第2プレート301の第2ガイド穴311の円弧状の第3長穴317にそって移動し、第1プレート201、第2プレート301は回転しない。そして、操作レバー43への操作力を解除すると、第2センタリング手段の付勢力により、第3プレート401及び操作レバー43は中立位置に復帰し、更に、レバー付勢手段により操作レバー43は第2位置Sから第1位置Fへ復帰する(図4(b)の実線のピン44の位置)。
(3)格納状態→着座可能状態
格納状態にある格納シートを着座状態にするには、シートバック25を起こす。すると、フロントリンク29に案内されてシートクッション33が上昇し、着座可能な状態となる。更に、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバー43を一方の方向(矢印V方向)へ回転させると、第1プレート201が共に回転し、スライドロック解除ケーブルAが引かれ、シートスライド機構11のスライドロック機構がロック解除され、格納シート10の所望のシートスライド位置に復帰させることができる。
【0040】
上記構成によれば、1つの操作レバー43で、シートスライド機構11のロック解除、リクライニング機構21のロック解除、シートの格納を行えるので、操作性が良い。
【0041】
本実施の形態例のリクライニング機構21は、着座可能な状態でのシートバック25の傾動を禁止すると共に、シートバック25がシートクッションまで前傾した状態では、シートバック25の傾動を許可するリクライニング機構としたが、シートバック25がどのような傾動角であっても、シートバック25の傾動を禁止するリクライニング機構であっても良い。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、自然状態では、第1レバー付勢手段により、操作レバーは第1位置に位置し、更に、第2レバー付勢手段により、スライドロック機構、及びリクライニング機構はロック状態にある。
【0043】
ここで、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して、操作レバーを一方の方向へ回転させると、スライドロック解除手段により、シートスライド機構のスライドロック機構がロック解除され、格納シートの所望のシートスライド位置を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰する。
【0044】
次に、着座状態にある格納シートを格納状態にするには、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して、操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のアッパレールを最前位まで移動させる。すると、操作レバー規制解除手段により操作レバー規制手段が解除され、操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動が可能となる。更に、操作レバーへの操作力を解除する。第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰する。ここで、第1レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを第2位置へ移動させる。そして、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して再び操作レバーを一方の方向へ回転させると、第1リクライニングロック解除手段によりリクライニング機構がロック解除される。シートバックを前倒れさせると、フロントリンクに案内されてシートクッションはフロア側に沈み込み、格納状態となる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第2レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは中立位置に復帰し、更に、第1レバー付勢手段の付勢力により、操作レバーは第2位置から第1位置へ復帰する。この時、シートバックがシートクッションまで前傾した状態なので、リクライニング機構はシートバックの傾動を許可する状態にある。
【0045】
格納状態にある格納シートを着座状態にするには、最初に、シートバックを起こす、すると、フロントリンクに案内されてシートクッションが上昇し、着座可能な状態となる。更に、第2レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のロック解除を行い、最前位に位置する格納シートを所望のシートスライド位置まで戻す。このように、1つの操作レバーで、シート格納を行うことができ、操作性が良い。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、前記第1位置にある前記操作レバーの他方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第2リクライニングロック解除手段を設けたことにより、1つの操作レバーで、シートスライド機構のロック解除、リクライニング機構のロック解除、シートの格納を行えるので、操作性が良い。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、自然状態では、レバー付勢手段により、操作レバーは第1位置に位置し、更に、操作レバーは第1センタリング手段により中立位置に位置している。ここで、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向へ回転させると、第1プレートが共に回転し、スライドロック解除ケーブルが引かれ、シートスライド機構のスライドロック機構がロック解除され、格納シートの所望のシートスライド位置を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバーは中立位置に復帰する。又、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを他方の方向へ回転させると、第1プレートが共に回転し、第2リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、リクライニング機構がロック解除され、所望のシートバックの傾動角を得ることができる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第1センタリング手段により操作レバーは中立位置に復帰する。
【0048】
次に、着座状態にある格納シートを格納状態にするには、第1センタリング手段の付勢力に抗して第1位置にある操作レバーを一方の方向へ回転させ、シートスライド機構のアッパレールを最前位まで移動させる。すると、フロア側のストッパにアッパレールに設けられたストッパレバーが当接して回転する。このストッパレバーの回転に伴って第2プレートが回転し、操作レバーの第2位置への移動が可能となる。更に、操作レバーへの操作力を解除する。第1センタリング手段により操作レバー、第1プレートは中立位置に復帰する。ここで、レバー付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを第2位置へ移動させる。そして、第2センタリング手段の付勢力に抗して再び操作レバーを一方の方向へ回転させると、第3プレートが共に回転し、第1リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、今度はリクライニング機構がロック解除される。シートバックを前倒れさせると、フロントリンクに案内されてシートクッションはフロア側に沈み込み、格納状態となる。そして、操作レバーへの操作力を解除すると、第2センタリング手段の付勢力により、第3プレート及び操作レバーは第3プレートの中立位置に復帰し、更に、レバー付勢手段により操作レバーは第2位置から第1位置へ復帰する。この時、シートバックがシートクッションまで前傾した状態なので、リクライニング機構はシートバックの傾動を許可する状態にある。
【0049】
格納状態にある格納シートを着座状態にするには、シートバックを起こす。フロントリンクに案内されてシートクッションが上昇し、着座可能な状態となる。更に、第1センタリング手段の付勢力に抗して操作レバーを一方の方向に回転させ、シートスライド機構のロック解除を行い、最前位に位置する格納シートを所望のシートスライド位置まで戻す。このように、1つの操作レバーで、シートスライド機構のロック解除、リクライニング機構のロック解除、シートの格納を行えるので、操作性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】着座可能な状態の本実施の形態例の格納シートの全体構成図である。
【図2】図1の操作レバー部分の分解斜視図である。
【図3】図1の格納シート10が作動を示す図で、着座可能状態を示し、(a)図は格納シートの全体的な動きを示し、(b)図は第1〜第3プレートの動きを示している。
【図4】図1の格納シート10が作動を示す図で、アッパレールが最前位まで移動した状態を示し、(a)図は格納シートの全体的な動きを示し、(b)図は第1〜第3プレートの動きを示している。
【図5】図1の格納シート10が作動を示す図で、格納状態を示している。
【図6】格納シートの作動を説明する図である。
【符号の説明】
10 格納シート
11 シートスライド機構
21 リクライニング機構
25 シートバック
29 フロントリンク
33 シートクッション
43 操作レバー
44 ピン
201 第1プレート
211 第1ガイド穴
301 第2プレート
311 第2ガイド穴
401 第3プレート
411 第3ガイド穴
A スライドロック解除ケーブル
B 第2リクライニングロック解除ケーブル
C 第1リクライニングロック解除ケーブル
Claims (3)
- 座面を有するシートクッションと、傾動可能なシートバックとを有し、前記シートバックが前記シートクッションに倒れ込んだ状態で、前記シートクッションがフロア側に沈み込む格納シートにおいて、
フロア側に設けられるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合し、前記シートバックが傾動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、
前記アッパレールの移動を禁止するスライドロック機構と、
着座可能な状態での前記シートバックの傾動を禁止するリクライニング機構と、
一方の端部側がフロアに回転可能に取り付けられたフロントリンクと、
前記シートクッションが取り付けられ、該フロントリンクの他方の端部側に前端部が回転可能に取り付けられ、前記シートバックと前記フロントリンクが同じ方向に傾動するように後端側が前記シートバックに回転可能に取り付けられたクッションフレームと、
第1位置と第2位置とに移動可能に設けられた操作レバーと、
前記操作レバーを前記第1位置に位置するように付勢する第1レバー付勢手段と、
前記第1位置にある前記操作レバーの一方の方向への回転により前記スライドロック機構をロック解除するスライドロック解除手段と、
前記第2位置にある前記操作レバーの一方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第1リクライニングロック解除手段と、
前記操作レバーをスライドロック機構及びリクライニング機構のロック方向に付勢する第2レバー付勢手段と、
前記シートスライド機構が最前位以外の位置において前記操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動を禁止する操作レバー規制手段と、
前記フロア側に設けられ、前記シートスライド機構が最前位の位置において前記操作レバー規制手段と当接し、前記操作レバーの前記第1位置から前記第2位置への移動の禁止を解除する操作レバー規制解除手段と、
を設けたことを特徴とする格納シート。 - 前記第1位置にある前記操作レバーの他方の方向への回転により前記リクライニング機構をロック解除する第2リクライニングロック解除手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の格納シート。
- 座面を有するシートクッションと、傾動可能なシートバックとを有し、前記シートバックが前記シートクッションに倒れ込んだ状態で、前記シートクッションがフロア側に沈み込む格納シートにおいて、
フロア側に設けられるロアレール、該ロアレールに移動可能に係合し、前記シートバックが傾動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、
前記アッパレールの移動を禁止するスライドロック機構と、
着座可能な状態での前記シートバックの傾動を禁止するリクライニング機構と、
一方の端部側が前記フロアに回転可能に取り付けられたフロントリンクと、
該フロントリンクの他方の端部側に前端側が回転可能に取り付けられ、前記シートバックと前記フロントリンクが同じ方向に傾動するように後端側が前記シートバックに回転可能に取り付けられたクッションフレームと、
前記シートスライド機構の前記アッパレールに回転可能に設けられたストッパレバーと、
フロア側に設けられ、前記アッパレールが前記シートスライド機構の最前位まで移動すると、前記ストッパレバーが当接し、前記ストッパレバーを回転させるストッパと、
前記ストッパレバーが前記ストッパに当接するように前記ストッパレバーを付勢するストッパレバー付勢手段と、
第1位置、第2位置間を直線移動可能に設けられた操作レバーと、
該操作レバーを前記第1位置に位置するように付勢する第1レバー付勢手段と、
前記第1位置に位置する前記操作レバーと共に回転する第1プレートと、
第1プレートを回転方向の中立位置に位置するように付勢する第1センタリング手段と、
前記シートスライド機構のアッパレールが最前位まで移動すると前記ストッパレバーの回転に伴って回転し、前記操作レバーの前記第1の位置と前記第2位置との間の移動を許容する第2プレートと、
前記第2位置に位置する前記操作レバーの回転と共に回転する第3プレートと、
該第3プレートを回転方向の中立位置に位置するように付勢する第2センタリング手段と、
前記第1プレートの回転を前記スライドロック機構へ伝達するスライドロック解除ケーブルと、
前記第1プレートの回転を前記リクライニング機構へ伝達する第2リクライニングロック解除ケーブルと、
前記第3プレートの回転を前記リクライニング機構へ伝達する第1リクライニングロック解除ケーブルとを有し、
前記操作レバーが一方の方向へ回転した時に、前記スライドロック解除ケーブル、前記第1リクライニングロック解除ケーブルが引かれ、前記レバーが他方の方向へ回転した時に、前記第2リクライニングロック解除ケーブルが引かれるようにしたことを備えたことを特徴とする格納シート。
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