JP4060080B2 - パターン出現体とその使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レリーフ反射型ホログラム転写箔、型押し用金属箔などの金属反射層を有する箔、及びこれらの箔が貼付されている証券、株券、商品券などの金券類などの偽造防止、真贋証明用途に好適なパターン出現体とその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホログラム箔は、意匠性に優れていることや、カラー複写機においても容易に複製できず偽造・変造が困難なことから、各種金券類、IDカードなどの個人認証書、保証書及び証明書などに数多く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年のホログラム製造技術の普及に伴って、ホログラム箔の偽造が増えてきており、ホログラム箔の偽造抑止効果が低下しつつある。
また、カード等にホログラム箔を貼付したときに、カード部分が見えなくなることを防止するために、金属反射層に、多数の大きな孔を設けた発明が開示されている(特開平1−246582)。しかし、このようにしてしまうと、ホログラムの画像再生能力を犠牲にすることとなり、また、見栄えもよくない。
【0004】
本発明の課題は、見栄えがよく、偽造・変造が困難で偽造抑止効果の高く、また、真偽判別を簡単に行うことができるパターン出現体とその使用方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、光を透過可能な所定のパターンの光透過部(33b)及び光を反射可能な光反射部(33a)を有する光透過反射層(33)と、前記光透過反射層(33)に形成され、前記光反射部(33a)で反射した反射光によって画像再生可能な光回折層(32)とを備えるパターン出現体であって、前記光透過部は、線幅が5μm〜50μmの平行線によって形成されるとともに、前記光透過反射層における割合が10%〜50%であり、前記光透過部によって形成される前記所定のパターンは、光に翳すことによって目視可能に出現することを特徴とするパターン出現体である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のパターン出現体において、前記光回折層(32)は、エンボスホログラムであって、そのエンボス部分が、前記光透過部(33b)の平行線と、ほぼ平行であることを特徴とするパターン出現体である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のパターン出現体の使用方法であって、光に翳して見たときに、前記所定パターンを目視可能な場合は真正品であり、目視不能な場合は偽造品であると真偽判定することを特徴とするパターン出現体の使用方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるパターン出現体の第1実施形態である転写箔を示す断面図である。図2は、その転写箔を被着物に転写した状態を示す図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は断面図、図2(C)は図2(A)のC部を拡大した図である。
転写箔10は、支持体シート20に転写シール30を保持している。また、転写シール30は、表面保護層31と、ホログラム層32と、光透過反射層33と、接着層34とを備える。
【0012】
支持体シート20は、転写シール30を保持するシートである。なお、支持体シート20は、表面保護層31、ホログラム層32等を順次コーティング等して転写シール30を形成するので、その形成に耐えうるだけの耐熱性能及び耐溶剤性能が必要である。さらに、転写シール30を、商品券などの被着物に熱転写するタイプの場合は、その熱に耐えうる耐熱性能が必要である。このような性能を備える材料としては、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、単に「PETフィルム」という)などがある。このようなPETフィルムを使用する場合、その厚さは、5〜250μmのものが好ましく、加工適性や引張り強度、熱転写の際の熱効率などを考慮すると10〜50μmがさらに好ましい。
【0013】
表面保護層31は、転写時に、支持体シート20から剥離する層であり、転写後は、転写シール30の表面を保護する。表面保護層31の材料としては、アクリル骨格樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロースと熱硬化型アクリル樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹脂、及びポリエチレンワックスとの混合物等から形成され、特にアクリル骨格樹脂を主成分としていることが好ましい。また、表面保護層31と支持体シート20との密着力を調整するためにポリエステル樹脂等を用いてもよい。さらに、離型性を出すため、ワックス、シリコン系樹脂が添加されていてもよい。
表面保護層31の支持体シート20に接する面には、離型層31aが形成されている。この離型層31aは、上記樹脂を適当な溶剤によって溶解又は分散させた離型層用塗工液を、支持体シート20にグラビア印刷法、スクリーン印刷法、又は、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段によって、塗布、乾燥させて形成する。その乾燥後の厚さは、0.1〜10μmである。
【0014】
ホログラム層32は、表面の凹凸のレリーフとして回折格子やホログラムの干渉縞を記録し、光透過反射層33で反射した反射光によって画像再生を行う層である。ホログラム層32の材料としては、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、又は、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、アクリレート等の熱硬化性樹脂を、それぞれ単独で、又は、上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用することができる。さらに、ラジカル重合不飽和基を有する熱成形性物質、又は、これらにラジカル重合性不飽和単量体を加えて電離放射線硬化性としたもの等を使用することができる。
このようなホログラム層32の膜厚は、0.1〜6μmの範囲が好ましく、1〜4μmの範囲が、特に好ましい。
なお、ホログラム層32がエンボスホログラムの場合、特に、このエンボス部分の凹凸が、後述する光反射部33a、光透過部33bとほぼ平行になるように配置すると、特に、光反射部33aの反射光を、画像再生に有効に活用することができ、正面から見たときに、光透過部33bの存在が分かりにくくなる。
【0015】
光透過反射層33は、ホログラム層32のレリーフ面に形成され、光反射部33a及び光透過部33bを備える。光反射部33aは、反射した反射光によりホログラム層32の回折効率を高める。光透過部33bは、平行線状に形成されており(図2(C)参照)、全体で所定のパターンを形成する。使用者が、転写シール30を光に翳すと、この光透過部33bを透過した光によって、所定のパターンが目視可能になる。本実施形態では、図2(A)に示すように、「A」というパターンが目視可能になる。なお、光透過反射層33の形成方法については、後述する。
光透過反射層33における光透過部33bの割合は、10%〜50%がよく、また、その光透過部33bの線幅は、5μm〜50μmがよい。光透過部33bが、この割合よりも多かったり、太いときには、正面から見ただけで、光透過部33bの存在が分かってしまったり、画像再生能力を犠牲にしてしまう場合があるからであり、また、この割合よりも少なかったり、細いときには、光に翳しても、所定のパターンを目視することができないからである。
【0016】
光透過反射層33の材質としては、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、金(Au)、銀(Ag)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、セレン(Se)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、テルル(Te)、銅(Cu)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)などの単体金属又はそれらの合金が好適である。光透過反射層33の薄膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜形成法が挙げられる。薄膜は、色調、デザイン、用途等に応じて適切な条件を設定すればよいが、好ましくは50Å〜1μmであり、さらに好ましくは100〜1000Åである。
【0017】
接着層34は、転写シール30を商品券などの被着物に貼付するための層である。接着層34の材料としては、アクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂など、また、アルファ−シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、マレイミド系接着剤、スチロール系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、レゾルシノール系接着剤、ポリビニルエーテル系接着剤、シリコーン系接着剤などが挙げられる。なお、このような材料を使用する場合には、被着物への貼付前の不用意な接着を防止するために、接着層34に剥離紙34aを仮接着しておくとよい。この剥離紙34aは、紙やフィルム基材に離型処理を施した従来から公知のものを使用することができる。
また、接着層34は、ヒートシール剤を使用してもよい。このようなヒートシール剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−イソブチルアクリレート共重合樹脂、ブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニル及びその共重合樹脂、セルロース誘導体、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、SBS、SIS、SEBS、SEPS等の熱可塑性エラストマー、又は反応ホットメルト系樹脂等を例示することができる。
なお、接着層34の厚みとしては、3μm〜20μmとするとよい。
【0018】
(光透過反射層の形成方法)
光透過反射層は、金属反射層に光透過部を形成することで形成することができる。
金属反射層に光透過部を形成する方法としては、(1)真空蒸着法、(2)スパッタリング等によって金属反射層を形成するときにマスクなどのパターン状の遮蔽物を設けてパターン状に形成する方法、(3)一様に金属反射層を形成した後、パターン状に除去する方法などがある。
また、(3)のパターン状に除去する方法としては、(3−1)フォトリソグラフ工程による除去法、(3−2)レーザマーキング装置などを利用した除去法などがある。
(3−2)のレーザマーキング装置を用いて形成する方法では、スリット状にレーザを照射することにより局所的に金属反射層を除去することができる。また、レーザを2次元状にON/OFF制御しながら走査することで、絵柄状、文字状等のパターンを形成することができる。なお、レーザ光を走査する際には、スリット形状の1倍以上の間隔で走査することが望ましく、また、1.5倍以上の間隔で走査することがさらに望ましい。
【0019】
次に、具体的にレーザマーキング装置を例示して説明する。
図3は、レーザマーキング装置の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は図3(A)の矢視Bから見た図である。
レーザマーキング装置70のレーザ発振器71から発射されたレーザビームは、レーザ変調器72によって変調され、ハーフミラー78、ビームエキスパンダ75を通過し、多面鏡73で反射されて、F−θレンズ76で補正されて加工対象物に照射される。
多面鏡73は、ポリゴンミラーであり、多面鏡用駆動装置74のモータによって回転させられる。
また、ビームエキスパンダ75及びf−θレンズ76は、レーザビームを補正する。
半導体レーザ77は、多面鏡73の回転状態を検知するためのレーザを放出する。半導体レーザ77から放出されたレーザは、ハーフミラー78を介して光路上に導入され、多面鏡73で反射し、検知器79によって検知される。
搬送ユニット80は、加工対象物を巻き取り搬送する。搬送ユニット80は、多面鏡73の側方で上から下へ送って巻き取る。
制御ユニット81は、レーザ変調器72及び検知器79に電気的に接続されており、検知器79のタイミング信号に基づき、レーザ変調器72の変調タイミングを制御する。
【0020】
レーザマーキングは、以下の流れによって行われる。
搬送ユニット80に巻き取り形態の加工対象物、例えばアルミニウム層が真空蒸着されているPETフィルムなどを取り付ける。そして、搬送ユニット80を稼動させて、加工対象物を一定速度で送る。
多面鏡73を駆動装置74によって一定速度で回転させ、レーザ発振器71を点灯してレーザビームを放出させる。ただし、この段階ではレーザ変調器72によってレーザビームは遮断されているので、加工対象物までは到達していない。
また、半導体レーザ77を点灯させる。すると、多面鏡73の回転に応じて検知器79に半導体レーザ77のビームが到達し、多面鏡73の回転に同期したタイミング信号が得られる。このタイミング信号に同期するタイミングで、制御ユニット81は、マーキングすべきデータに応じた走査線分のパルス信号をレーザ変調器72に送る。このパルス信号に応じてレーザ変調器72は、レーザビームの強度を変調し、1走査線分のマーキングが行われる。これを検知器79がタイミング信号として検知するごとに繰り返すことによって、加工対象物上には所定のマーキングが行われる。この動作を繰り返す際に照射するレーザビーム径に対し、その1〜10倍程度の間隔で走査を行なうことにより、不連続状にレーザが照射され、その結果、不連続状のパターンが形成される。
【0021】
(使用方法)
図4は、転写箔を使用して真偽判定する方法を説明する図である。
転写箔10は、商品券50などの被着物に、転写シール30を貼付して使用する。
(1)真偽判定者は、商品券50に貼付されている転写シール30を正面から観察する。すると、このときは、ホログラム層32で再生された画像(図4(A)の星印)を確認することができる。
(2)次に、真偽判定者は、商品券50の片面(転写シール30が貼付されていない面)を光に翳して、転写シール30を観察する。すると、このときは、光透過反射層33の光透過部33bを透過した光によって、所定のパターン(図4(B)の「A」)を確認することができる。このように、所定のパターンが確認できたことによって、真偽判定者は、この商品券が本物であることを確認できる。
【0022】
本実施形態によれば、ホログラム転写箔など金属反射層を有する部材において、金属反射層を微細構成子により構成される絵柄状にパターニングしたので、通常の状態では絵柄は識別できないが、光源等で透かして見ることにより、絵柄が識別できることとなる。この特性を利用して、簡単に真偽判別することができる。
また、金属反射層に光透過部33bを形成することは、非常に難しく、偽造することは困難である。
さらに、ホログラム層32を備えるので、意匠性に富む。また、このホログラム層32によって、光透過部33bが隠蔽され、存在が分かりにくい。特に、ホログラム層32のエンボス部分の凹凸が光透過反射層33の光反射部33a、光透過部33bとほぼ平行になるように配置すると、光反射部33aの反射光を、画像再生に有効に活用することができ、正面から見たときに、光透過部33bの存在が、一層、分かりにくい。
【0023】
(第2実施形態)
図5は、本発明によるパターン出現体の第2実施形態である金属箔を示す断面図である。
なお、本実施形態では、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾が同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
金属箔40は、光透過反射層43と、接着層44とを備える、型押し用の金属箔である。また、接着層44には、剥離紙44aが仮接着されている。
光透過反射層43は、第1実施形態の光透過反射層33と同様であり、光反射部43a及び光透過部43bを備える。
光透過部43bは、平行線状に形成されており、全体で所定のパターンを形成する。使用者が、金属箔40を光に翳すと、この光透過部43bを透過した光によって、所定のパターンが目視可能になる。
また、光透過反射層43の材質としては、第1実施形態の光透過反射層33と同様に、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、金(Au)、銀(Ag)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、セレン(Se)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、テルル(Te)、銅(Cu)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)などの単体金属又はそれらの合金が好適である。
【0024】
本実施形態によっても、通常の状態では絵柄は識別できないが、光源等で透かして見ることにより、絵柄が識別できることとなる。この特性を利用して、簡単に真偽判別することができる。
また、第1実施形態と異なり、ホログラム層を持たないので、安価である。
【0025】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、第1実施形態では、転写シール30が支持体シート20に保持されている転写箔タイプを例示して説明したが、転写シート部分のみのラベルタイプのものであっても、同様の効果が得られる。
また、第2実施形態では、型押し用の金属箔を例示して説明したが、支持体シートを備える転写箔タイプや、表面保護層を備えるラベルタイプであってもよい。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例)
本発明の効果を確認するため、50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに50nmの厚みで真空蒸着されたアルミニウム層に対して、レーザビーム径;10μm、描画時の走査間隔;25μmで描画を行ない、幅10μmの光透過部と、幅15μmの光反射部を有する光透過反射層を形成し、パターン出現体を作製した。
そのパターン出現体を商品券に貼付して目視すると、正面から見たときは、パターンを視認しづらかったが、光に透かして見たときは、パターンを容易に認識できることが確認できた(図3)
【0027】
(比較例)
比較例として、50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに50nmの厚みで真空蒸着されたアルミニウム層を使用して作製したものを商品券に貼付して、同様に目視した。
その結果、光に透かして見ても、正面から目視したときとの差異は、特に確認できなかった。
【0028】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果がある。
(1)光反射部及び光透過部を有する光透過反射層を備えるので、通常の状態では目視できない所定の情報が、光源等で透かして見ることにより、目視可能となるため、簡単に真偽判別することができる。
(2)金属反射層に光透過部を形成することは、非常に難しく、偽造することは困難である。
(3)ホログラム層を備えるので、意匠性に富み、見栄えがよい。また、光透過部が細線で形成されているので、通常のホログラムと同様のホログラム像が見える。
(4)ホログラム層によって、光透過部が隠蔽され、存在が分かりにくい。特に、ホログラム層のエンボス部分の凹凸が光反射部等とほぼ平行になるように配置すると、光反射部の反射光を、画像再生に有効に活用することができ、正面から見たときに、光透過部の存在が、一層、分かりにくい。
(5)ホログラム層を形成せずに、金属箔として使用しても、光源等で透かして見ることによって、通常の状態では目視できない所定の情報が目視可能となるため、簡単に真偽判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパターン出現体の第1実施形態である転写箔を示す断面図である。
【図2】本発明によるパターン出現体の第1実施形態である転写箔を被着物に転写した状態を示す図である。
【図3】レーザマーキング装置の構成を示す図である。
【図4】転写箔を使用して真偽判定する方法を説明する図である。
【図5】本発明によるパターン出現体の第2実施形態である金属箔を示す断面図である。
【符号の説明】
10 転写箔
20 支持体シート
30 転写シール
31 表面保護層
32 ホログラム層
33 光透過反射層
33a 光反射部
33b 光透過部
34 接着層
50 商品券
70 レーザマーキング装置
Claims (3)
- 光を透過可能な所定のパターンの光透過部及び光を反射可能な光反射部を有する光透過反射層と、前記光透過反射層に形成され、前記光反射部で反射した反射光によって画像再生可能な光回折層とを備えるパターン出現体であって、
前記光透過部は、線幅が5μm〜50μmの平行線によって形成されるとともに、前記光透過反射層における割合が10%〜50%であり、
前記光透過部によって形成される前記所定のパターンは、光に翳すことによって目視可能に出現すること
を特徴とするパターン出現体。 - 請求項1に記載のパターン出現体において
前記光回折層は、エンボスホログラムであって、そのエンボス部分が、前記光透過部の平行線と、ほぼ平行であること
を特徴とするパターン出現体。 - 請求項1又は請求項2に記載のパターン出現体の使用方法であって、
光に翳して見たときに、前記所定パターンを目視可能な場合は真正品であり、
目視不能な場合は偽造品であると真偽判定すること
を特徴とするパターン出現体の使用方法。
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