JP4048892B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯(放電ランプ)点灯装置、特に高輝度放電ランプを用いた車両用前照灯に用いる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の放電灯点灯装置としては、たとえば特開平6−20781がある。このものは、直流電圧を交流電圧に変換して、放電灯に供給するための直流−交流変換手段を備えた車両用放電灯の点灯回路において、放電灯(本願では高輝度放電ランプに相当)の管電圧(本願ではランプ電圧に相当)又はその相当信号を検出してその検出レベルと所定の基準電圧とを比較し又は検出レベルが所定の基準範囲内にあるか否かを比較することによって放電灯の異常状態判定する異常検出手段と、異常検出手段から回路の異常状態を示す信号を受けたときに放電灯への電源供給を遮断する電源遮断手段とを設けている。
【0003】
これにより、放電灯の管電圧又はその相当信号を監視して、その検出レベルを基準電圧と比較したり、あるいは放電灯の各端子について得られる検出レベル同士を相対的に比較し、異常状態が検出されたときに放電灯への電源供給を断つようにしているので、異常時における発火や感電事故を未然に防止することができ、また放電灯の状態を直接的に監視することによって異常状態の発生を速やかに検出し、異常検出の確実性を保証することができる。
【0004】
なお、一般に自動車は前照灯として少なくとも2個の高輝度放電ランプを備えている。これにより、走行中に一方の高輝度放電ランプが異常となって高輝度放電ランプを強制的に消灯する場合においても、他方の高輝度放電ランプは点灯状態を維持する。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−20781号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の高輝度放電ランプには環境負荷物質である水銀が封入されており、環境上の問題があった。これにより、近年、水銀無封入型の高輝度放電ランプが開発されている。このものには、水銀代替物質として比較的蒸気圧が高い金属ハロゲン化物(沃化亜鉛など)と、希ガスのキセノンなどが封入されている。このものは、従来の水銀封入型の高輝度放電ランプに比べてランプ電圧が約半分と低い。また、水銀無封入型の高輝度放電ランプに封入されている金属ハロゲン化物の蒸気圧は、水銀に比べて蒸気圧に比べて低いため、発光管の温度が上昇するまではキセノンの発光が支配的になり、光束の立ち上がりに時間がかかる。また、ランプ始動直後のランプ電圧の変化も従来の高輝度放電ランプに比べて小さい。一例として、図10にランプ始動前及び点灯時における水銀無封入型及び水銀封入型の高輝度放電ランプのランプ電圧の変化を示す。水銀封入型の高輝度放電ランプでは、ランプが始動した直後(t1)にランプ電圧が30Vまで低下し、その後速やかに立ち上がりはじめ、10秒程度で約85Vまで上昇する。一方、水銀無封入型の高輝度放電ランプでは、始動した直後(t1)にランプ電圧が25Vまで低下し、その後3〜4秒程度はその値を維持し、さらにその後約42Vまで上昇する。このように、水銀無封入型の高輝度放電ランプは、水銀封入型のものに比べてランプ電圧の変化が小さく、またその絶対値も小さいので、水銀無封入型の高輝度放電ランプを上記従来例に用いた場合、ランプ電圧が基準範囲内にあるか否かにより異常を判断することは困難になることが想定される。
【0007】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、水銀無封入型の高輝度放電ランプを用いた場合に、ランプの短絡、低インピーダンスなどの異常の検出を可能にする放電灯点灯装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は直流電源と、直流電源に接続され、直流電力を変化させるか、直流電力を交流電力に逆変換するか又は直流電力を変化させた後に交流電力に逆変換する電力変換部と、電力変換部に高電圧パルスを発生するイグナイタを介して接続される水銀無封入型の高輝度放電ランプと、水銀無封入型の高輝度放電ランプへ適正な電力が供給されるように電力変換部を駆動するための制御部と、を備えてなる放電灯点灯装置において、前記制御部は、ランプ始動前のランプインピーダンスを検出するランプインピーダンス検出手段を備え、これにより前記高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であると判断し、且つランプ点灯時のランプ電圧検出値が第1の所定電圧値以下である場合に、前記高輝度放電ランプへの電力供給を停止させる機能を有するものであることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記制御部は、ランプ点灯時のランプ電圧が第1の所定電圧値よりも低い第2の所定電圧値以下である場合に高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにするものであることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記制御部は、ランプ電圧検出値が、第1の所定電圧値以下又は第2の所定電圧値以下であるかどうかを、所定時間内において判断することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、目標電力を設定する目標電力設定手段と電流指令値発生手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、ランプ電流の上限値を決めるためのランプ電流制限値発生手段を有し、ランプ点灯前の高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であった場合には、ランプ電流の上限値を減少させることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記電流制限値発生手段によるランプ電流の上限値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度を低いと判断した場合には増加させ、発光管温度を高いと判断した場合には減少させることを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、
前記制御部は、前記高輝度放電ランプの負荷状態が短絡又は低インピーダンスであった場合には、ランプ電力の上限値を減少させるランプ電力制限値発生手段を有することを特徴とする。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、ランプ電圧検出値と比較する少なくとも第2の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度が低い場合には減少させ、発光管温度が高い場合には増加させることを特徴とする。
【0016】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、前記ランプ電流検出値が所定電流値以上であった場合には、高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにするものであることを特徴とする。
【0017】
請求項10に係る発明は、請求項9記載の発明において、前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記ランプ電流検出値と比較する第3の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて発光管温度が高いほど低く、発光管温度が低いほど高い値に設定することを特徴とする。
【0018】
請求項11に係る発明は、請求項6、請求項8又は請求項10記載の発明において、前記発光管温度検出手段は、発光管温度の検出を点灯時間及び消灯時間によって近似的に求めるものであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を、図1に基づいて説明する。図1において、1は電源、2はスイッチ、3は電力変換部、4はイグナイタ、5は高輝度放電ランプ、6は制御部をそれぞれ示している。
【0020】
直流電源1は、たとえばバッテリ−からなる直流電源であって、スイッチ2を介して電力変換部3に接続される。電力変換部3は、DC−DCコンバータ3aとインバータ3bで構成される。DC−DCコンバータ3aは直流電源1からの直流電力を制御するものである。DC−DCコンバータ3aの入力端子すなわち平滑コンデンサ31の両端は、スイッチ2を介して直流電源1に接続されている。平滑コンデンサ31には、トランス33の一次巻線n1とスイッチング素子32の直列回路が接続されている。トランス33の2次巻線n2の両端間には、ダイオード34とコンデンサ35の直列回路が接続されている。ここでダイオード34のアノードは、コンデンサ35に接続されている。さらに、コンデンサ35には電流検出用の抵抗36が接続されている。インバータ3bは、DC−DCコンバータ3aで制御された直流電力を交流電力に逆変換するものである。このものは、図示はしない4個のスイッチング素子からなるブリッジ回路で構成され、DC−DCコンバータ3aの出力端子であるコンデンサ35及び抵抗36に接続されている。そして、インバータ3bは、パルス電圧を発生するイグナイタ4を介して水銀無封入型の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に接続されている。
【0021】
制御部6は、ランプ電圧検出手段とランプ電流検出手段からの検出値に基づいて電力変換部3を駆動するものである。このものは、コンデンサ31の高圧側に接続される端子V1と、スイッチング素子32に接続される端子D1と、ダイオード34のアノード側に接続される端子V2と、抵抗36に接続される端子I2と、インバータ4に接続される端子D21、端子D22を有している。なお、端子V1には、平滑コンデンサ31の電圧により、この電圧が所定値(たとえば9V)に達するとスイッチング素子32を駆動させる回路(図示はしない)が接続されている。また、端子D21、端子D22には、コンデンサ35からの直流電力を交流電力に逆変換するインバータ3bを駆動させる駆動回路(図示はしない)が接続されている。端子I2は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に流れるランプ電流を検出するランプ電流検出手段72を介して誤差増幅手段75の入力端子(+)に接続されている。端子V2は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に印加されるランプ電圧を検出するランプ電圧検出手段71と電流指令値発生手段73の直列回路を介して誤差増幅手段75の入力端子(−)に接続されている。誤差増幅手段75の出力端子はコンパレータ77の入力端子(−)に接続されている。また、コンパレータ77の入力端子(+)には発振器76が接続されている。そして、コンパレータ77の出力端子はアンド回路717に接続されている。
【0022】
つぎに、本実施形態の重要な構成について説明する。制御部6における718は、ランプ始動前の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の絶縁状態を検出するランプインピーダンス検出手段であって、ランプ始動前のランプ電圧の値によってランプ絶縁状態、すなわちインピーダンスを検出するものである。ランプインピーダンス検出手段718は、コンパレータ709、ラッチ手段A710及び基準電源708からなる。コンパレータ709の入力端子(+)にはランプ電圧検出手段71が接続されており、入力端子(−)には基準電源708に接続されている。ここで、基準電源708が出力する基準電圧は、正常の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が点灯している場合のランプ電圧よりも高く、正常の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5を始動する際に印加するランプ電圧よりも低い値(たとえば300V程度)に設定している。正常の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5は、ランプ始動前において、発光管の内部に封入されているガスにより電極間の絶縁が保たれておりインピーダンスは高い。しかし、外部衝撃やスローリーク等が発生すると、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンス以下になり、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に印加するランプ電圧が、正常の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5を始動する際に印加するランプ電圧よりも低くなる。ランプインピーダンス検出手段718は、ランプインピーダンスの値そのものを測定するものでは無く、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に印加されるランプ電圧により、ランプインピーダンスを把握するものである。そして、コンパレータ709の出力端子は、ラッチ手段A710及びノット回路711の直列接続部を介してアンド回路714に接続されている。また、基準電源712とコンパレータ713は、ランプ点灯時のランプ電圧検出値が第1の所定電圧値以下であるかを判別するものである。すなわち、コンパレータ713の入力端子(+)には基準電源712が接続されており、入力端子(−)にはランプ電圧検出手段71の出力端子が接続されている。ここで、基準電源712が出力する基準電圧は第1の所定電圧値であって、通常のランプ電圧より低い値(たとえば30V程度)に設定されているそして、コンパレータ713の出力端子は、アンド回路714入力端子に接続されている。そして、アンド回路714の出力端子は、ラッチ手段B715及びノット回路716の直列接続部を介してアンド回路717の入力端子に接続されている。アンド回路717の他方の入力端子は前述のようにコンパレータ77の出力端子が接続されており、アンド回路717の出力端子は端子D1に接続されている。
【0023】
以上の構成において、スイッチ2を投入すると、平滑コンデンサ31の両端の電圧が所定の電圧(例えば14V)以上になり、制御部6は、後述する端子D1の信号によりスイッチング素子31をオン・オフする。これにより、DC−DCコンバータ3aは、直流電源1からの直流電力を制御し、DC−DCコンバータ3aの出力端子には、昇圧された直流電圧(例えば400V)が出力される。この状態において、イグナイタ4は、高電圧パルスを発生する。これにより、電極間の絶縁が破壊されて水銀無封入型の高輝度放電ランプ5は始動する。そして、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が始動した後、インバータ3bは、DC−DCコンバータ3aからの直流電力を交流電力に逆変換し、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に交流電力を供給する。
【0024】
この時、制御部6内のランプ電流検出手段72には、ランプ電流に対応する抵抗36の両端の電圧が端子I2を介して入力される。ランプ電流検出手段72は、これを反転増幅して誤差増幅手段75に出力する。ランプ電圧検出手段71には、ランプ電圧に対応するコンデンサ35の両端の電圧が端子V2を介して入力される。ランプ電圧検出手段71は、これを反転増幅して電流指令値発生手段73に出力する。電流指令値発生手段73には、ランプ電圧検出手段71からのランプ電圧検出値と、目標電力設定手段74からのランプ電力目標値が入力される。電流指令値発生手段73は、ランプ電力目標値をランプ電圧検出値で除することにより、ランプ電力目標値に対して電力変換部3から出力すべき電流値すなわち電流指令値を算出し、誤差増幅手段75に出力する。誤差増幅手段75は、電流指令値発生手段73からの電流指令値を目標値としてランプ電流検出手段72のランプ電流検出値との誤差電流を算出し、コンパレータ77に出力する。また、発振器76は、一定周波数の三角波又は鋸歯状波をコンパレータ77に出力する。コンパレータ77は、発振器76からの出力と誤差増幅手段75からの誤差電流を比較することにより、誤差増幅手段75の出力に対応したパルス幅の信号を出力する。
【0025】
そしてまた、ランプ電圧検出手段71は、ランプ電圧検出値をコンパレータ709の入力端子(+)に出力する。基準電源708は、基準電圧をコンパレータ709の入力端子(−)に出力する。コンパレータ709は、ランプ電圧検出値と基準電源708が出力する基準電圧とを比較し、そして、ランプ電圧検出値が基準電圧よりも高い場合に信号をラッチ手段A710に出力する。ラッチ手段A710は、コンパレータ709から信号を受けると、制御部6がリセットされるまで信号を保持する。ノット回路711は、ラッチ手段710からの信号を反転し、アンド回路714に出力する。すなわち、ランプ電圧検出値が基準電源708の基準電圧(300V)よりも低くなった場合にランプインピーダンス検出手段718は信号を出力するのである。一方、コンパレータ713は、ランプ電圧検出値と基準電源712の基準電圧(30V)とを比較する。そして、ランプ電圧検出値が基準電圧よりも低い場合に、コンパレータ713は信号を出力する。アンド回路714は、ランプインピーダンス検出手段718及びコンパレータ713から信号が入力されると、ラッチ手段715に信号を出力する。ラッチ手段B715は、信号を保持しノット回路716に出力する。ノット回路716は、信号を反転し、コンパレータ717に出力する。アンド回路717は、ノット回路716から出力される信号と、コンパレータ77から出力される信号のアンドをとる。コンパレータ717の出力がなくなると、スイッチング素子32はオフとなり、DC−DCコンバータ3aは、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5への電力供給を停止する。
【0026】
以上のように、ランプ点灯開始時に水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が短絡又は低インピーダンス等の異常状態になった場合には、ランプインピーダンス検出手段718がランプ電圧検出値により、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5のインピーダンスが低下していると判断し、且つランプ電圧が基準電圧よりも低いと判断した場合に水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が異常状態にあると判断して水銀無封入型の高輝度放電ランプ5への電力供給を停止する。すなわち、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5における短絡や低インピーダンスの異常状態を、始動時の水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の絶縁状態と点灯時のランプ電圧との低下の2つの条件で判断したのである。これにより、ランプ電圧低下の基準電圧値は、定常点灯時ランプ電圧の範囲より低い値であれば設定可能となり、ランプ立上り時に誤って水銀無封入型の高輝度放電ランプ5を消灯してしまうことが無いので、異常状態の検出の確度をより高めることができるのである。
【0027】
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図2に基づいて説明する。本実施形態では、カウンタA722、基準電源724、コンパレータ725、カウンタB726、オア回路727を設けた点が第1の実施形態(図1)と異なり、他は同じである。すなわち、ランプインピーダンス検出手段718の出力端子は、ノット回路711を介してアンド回路714に接続されており、アンド回路714の出力端子はオア回路727に接続されている。オア回路727の出力端子はラッチ手段B715を介してアンド回路717に接続されている。また、コンパレータ725の入力端子(−)にはランプ電圧検出手段71が接続されており、入力端子(+)には基準電源724が接続されている。コンパレータ725の出力端子は、カウンタB726を介してオア回路727の入力端子に接続されている。ここで、第1の所定電圧値である基準電源708の基準電圧値の値は、第2の所定電圧値である基準電源724の基準電圧値より高く設定する。たとえば、基準電源712の基準電圧値を30Vに設定した場合には、基準電源724の基準電圧値を15Vに設定する。
【0028】
このものにおいては、ランプ始動前において、ランプ電圧検出値が基準電源708よりも高く異常が無いと判断された後、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に異常が生じランプ電圧検出値が低下した場合、アンド回路714からは第1の実施形態で述べたように信号が出力されない。また、ランプ電圧検出手段71が検出したランプ電圧検出値は、コンパレータ725の入力端子(−)に入力される。そして、コンパレータ725は、ランプ電圧検出値と基準電源724の基準電圧とを比較する。そして、コンパレータ725は、ランプ電圧検出値が基準電源724の基準電圧値よりも低い場合に信号をカウンタB726に出力する。カウンタB726は、コンパレータ725からの信号が所定の時間継続した場合に、信号をオア回路727に出力する。このように、アンド回路714からは信号が出力されない場合においても、カウンタB726から信号が出力された場合には、オア回路727から信号が出力される。これにより、制御部6は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が異常状態にあると判断して高輝度放電ランプへの電力供給を停止するのである。
【0029】
このように、第2の実施形態では、第1の実施の形態での効果に加え、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の絶縁状態に関わらず、ランプ点灯時のランプ電圧が第1の所定電圧値よりも低い第2の所定電圧値以下である場合に水銀無封入型の高輝度放電ランプ5への電力供給を停止することができる。すなわち、ランプ始動前には出力の異常はなく、ランプ点灯後に異常が発生した場合においても、異常判断をすることができるのである。さらに、異常判断のために、基準電圧、コンパレータを図2の構成に加えて、すべてのオアをとることにより、数種の電圧と時間の設定により、異常判別をより詳細に行うこと等も可能である。
【0030】
(第3の実施形態)
第3の実施形態を、図3に基づいて説明する。端子I2は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に流れるランプ電流を検出するランプ電流検出手段72を介して誤差増幅手段75の入力端子(+)に接続されている。端子V2は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5に印加されるランプ電圧を検出するランプ電圧検出手段71と電流指令値発生手段73の直列回路を介して誤差増幅手段75の入力端子(−)に接続されている。誤差増幅手段75の出力端子はコンパレータ77の入力端子(−)に接続されている。また、コンパレータ77の入力端子(+)には発振器76が接続されている。そして、コンパレータ77の出力端子は端子D1に接続されている。そして、電流指令値発生手段73には、ランプインピーダンス検出手段718と電流制限値発生手段733の直列接続部が、電流指令値発生手段73に接続されている。また、電流指令値発生手段73には、目標電力設定手段74も接続されている。
【0031】
これにより、ランプインピーダンス検出手段718から信号を受け、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンス以下であると判断されると、電流制限値発生手段733は通常時(所定のインピーダンスよりも大きい状態)よりも低い値にランプ電流の上限の制限値を設定するように電流指令値発生手段733に出力する。たとえば、通常点灯時にランプ電流上限の制限値が3.6Aである場合、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンス以下であると判断した場合にはランプ電流を1.1A程度に設定する。これにより、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンス以下と判断した場合には、出力電流が過大となることを抑制することができるので、DC−DCコンバータ3aと水銀無封入型の高輝度放電ランプ5との間の電圧降下による検出値の誤差分発生を抑えることができるので、先の実施例と組み合わせることにより、より確実な異常判断が可能になる。
【0032】
(第4の実施形態)
第4の実施形態を、図4(a)、(b)及び図5に基づいて説明する。
本実施形態では、第3の実施形態において、図4(a)に示す水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の発光管温度に対応する発光管温度検出手段738を電流制限値発生手段733に接続したもので、その他は、第3の実施形態と同じである。また、図4(b)に発光管温度検出手段738の具体的な回路構成を示す。抵抗RaとコンデンサCの直列接続部に抵抗Rbが並列に接続され、この並列接続部はスイッチSを介して基準電源に接続されている。この回路においては、スイッチSがオンのときは、基準電源によりコンデンサCは抵抗Raを介して充電される。その後、スイッチSがオフになるとコンデンサCは、抵抗Ra及び抵抗Rbを介して放電する。ここで、コンデンサCと抵抗Raから決まる充電時の時定数と、コンデンサC、抵抗Ra及び抵抗Rbから決まる放電時の時定数を水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の発光管温度に対応するように設定することで、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の発光管温度に相当する電圧を発生させる。すなわち、コンデンサCの電圧が零の場合は、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が冷えて一定の温度となる初始動の状態に相当し、コンデンサCの電圧が基準電源の電圧と等しい場合には、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が温まり定常の点灯状態時に相当するようになる。
【0033】
そして、この発光管温度検出手段738からの出力に応じて、ランプ電流の制限値が設定される。図5に、発光管温度検出手段738の出力とランプ電流制限値の設定の例を示す。ランプインピーダンス検出手段718が所定のインピーダンス以下(低ランプインピーダンス)と判断した場合には、発光管温度検出手段738の出力によらずランプ電流制限値を1.1Aにしている。また、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンスを超えて、高ランプインピーダンスと判断し、正常に点灯をした場合には、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の発光管温度が低い時は3.6Aであり、発光管温度が高くなるにつれ上記時定数で決まる特性に従い1.1Aまで低下させる。
【0034】
このランプ電流制限値は、通常のランプ点灯時に流れるランプ電流の範囲よりも大きい値となるように設定するため、通常のランプ点灯時に対しては制限されることは無い。一方、ランプ点灯途中に出力異常が発生した場合においては、ランプ電流が過大になることを制限できる。これにより、回路インピーダンス等による誤差分の影響を抑えることができるので、ランプ点灯途中での出力異常判断をより確実に行うことができる。
【0035】
(第5の実施形態)
第5の実施形態を、図6に基づいて説明する。
このものにおいては、図3において、電流制限値発生手段733とランプインピーダンス検出手段718を省き、目標電力設定手段74に電力制限値発生手段743とランプインピーダンス検出手段718の直列接続部を設けたものであって、他は同じである。このものにおいては、電力制限値発生手段743は、ランプインピーダンス検出手段718からの出力を受けて目標電力設定手段74に対してランプ電力の目標値の制限値を出力する。たとえば、電力制限値発生手段743は、ランプインピーダンス検出手段718が、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5のインピーダンスが所定のインピーダンスを超えて通常点灯する場合には、ランプ電力目標上限が100Wとなる制限値を出力する。一方、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5のインピーダンスが所定のインピーダンス以下の場合には、ランプ電力目標上限が35Wとなる制限値を出力する。
【0036】
これにより、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5のインピーダンスが所定のインピーダンス以下の場合には異常発生時には、ランプの初始動、再始動状態等によらず、目標電力値を35Wに抑制することができるので、ランプ電流をより確実に低減でき、回路インピーダンスの影響を低減できるため、先の実施例との組み合わせにより、より確実な異常判断が可能になる。
【0037】
(第6の実施形態)
第6の実施形態を、図7(a)、(b)に基づいて説明する。
このものは、第2の実施形態(図2)において、基準電源712と基準電源724を出力可変の基準電源751及び基準電源755に替え、これらの基準電源に発光管温度検出手段738を接続したもので、その他は第2の実施形態と同じである。
【0038】
このものでは、発光管温度検出手段738が把握した発光管温度に基づいて基準電源751と基準電源755の基準電圧値を変化させるように制御信号を出力する。図7(b)は、発光管温度検出手段出力とランプ電圧の基準電圧の関係を示したものである。たとえば、発光管温度検出手段738において把握した発光管温度が低い場合には、基準電源755の電圧値を15V程度とし、点灯後の発光管温度の上昇とともに30V程度にまで上昇させる。同様に基準電源751に対しては、基準電圧を通常ランプ点灯時におけるランプ電圧の取りうる範囲よりも大きい値に設定すればよい。
【0039】
以上により、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5の発光管温度に応じて、ランプ電圧と比較する基準電圧値を設定することにより、より確実かつ速やかな異常判断が可能となる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態を、図8に基づいて説明する。
このものにおいては、第2の実施形態(図2)において、カウンタA、カウンタBを省き、コンパレータ725の入力端子(+)にランプ電流検出手段72を接続し、コンパレータ725の入力端子(−)に基準電源724を設けたもので、他は同じである。コンパレータ725は、ランプ電流検出手段72が出力したランプ電流検出値を基準電源724の基準電圧と比較し、基準電圧よりもランプ電流検出値の方が高い場合には、信号をオア回路727に出力する。これによって、放電灯点灯装置の動作が停止する。このものは短絡時等の異常時には、通常より大きな電流が流れるため、これを検出し異常と判断するものである。
【0040】
以上のように、本実施形態では、ランプ電流で異常を検出し、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5への電力供給を停止するため、基準電源724で設定した基準値を超える出力電流が流れることを防ぐことができ、回路素子等へのストレスを設定値(たとえば4A)以下とすることができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態を、図9(a)、(b)に基づいて説明する。このものにおいては、図9(a)に示すように第7の実施形態(図8)において、コンパレータ713の出力端子にカウンタA722を接続し、コンパレータ725の出力端子にカウンタB726を接続し、基準電源724を可変基準電源755に替え、可変基準電源755に発光管温度検出手段738を接続したものであって、他は同じである。
【0041】
このものでは、発光管温度検出手段738は、発光管温度に応じた信号を可変基準電源755に出力し、可変基準電源755は、発光管温度に応じた信号に応じた基準電圧すなわち第3の所定電圧値を出力する。コンパレータ725は、ランプ電流検出手段72からの電流検出値と可変基準電源755の基準電圧とを比較し、ランプ電流検出値が基準電圧よりも大きい場合に、コンパレータ725は信号をカウンタB726に出力する。カウンタB726は、この信号が所定時間続いた場合に、オア回路727に信号を出力する。なお、その他の動作は第7の実施形態と同じである。図9(b)に発光管温度検出手段738の出力とランプ電流の基準電流(基準電圧を電流に変換したもの)との関係を示す。発光管温度検出手段738の出力がある一定の値を超えた場合には、ランプ電流制限値を1.1Aにしている。また、発光管温度検出手段738の出力がある一定の値よりも低くなった場合には、発光管温度検出手段738の減少に伴ってランプ電流制限値が増加するようにする。さらに発光管温度検出手段738の出力が減少した場合には、ランプ電流制限値は4Aで一定となるようにしている。ここで、ランプ電流比較基準値の設定は、通常ランプ点灯時のランプ電流の範囲よりも大きな値とすればよい。
【0042】
これにより、ランプ点灯時に異常が発生した場合、ランプ電流の上昇を速やかに検出して、放電灯点灯装置の動作を停止できるので、第7の実施形態に比して、より回路素子へのストレスを低減することができる。
【0043】
なお、上記の実施形態では、図1に示したようにランプ電圧の検出によって、ランプインピーダンスを判別したが、ランプ電流又はランプ電流とランプ電圧を組み合わせる等、他の方法であってもよい。また、水銀無封入型の高輝度放電ランプ5が所定のインピーダンス以下であった場合、DC−DCコンバータ3aの駆動を停止することにより水銀無封入型の高輝度放電ランプ5への電力供給を停止するようにしたが、たとえば電源をリレーでオープンしたり、インバータ回路において回路をオープンするようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、直流電源と、直流電源に接続され、直流電力を変化させるか、直流電力を交流電力に逆変換するか又は直流電力を変化させた後に交流電力に逆変換する電力変換部と、電力変換部に高電圧パルスを発生するイグナイタを介して接続される水銀無封入型の高輝度放電ランプと、水銀無封入型の高輝度放電ランプへ適正な電力が供給されるように電力変換部を駆動するための制御部と、を備えてなる放電灯点灯装置において、前記制御部は、ランプ始動前のランプインピーダンスを検出するランプインピーダンス検出手段を備え、これにより前記高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であると判断し、且つランプ点灯時のランプ電圧検出値が第1の所定電圧値以下である場合に、前記高輝度放電ランプへの電力供給を停止させる機能を有するものであるようにしたので、高輝度放電ランプにおける短絡や低インピーダンスの異常状態を、始動時の高輝度放電ランプの絶縁状態と点灯時のランプ電圧との低下の2つの条件で判断したのである。これにより、ランプ電圧低下の基準電圧値は、定常点灯時ランプ電圧の範囲より低い値であれば設定可能となり、ランプ立上り時に誤って水銀無封入型の高輝度放電ランプを消灯してしまうことが無いので、異常状態の検出の確度をより高めることができるのである。
【0045】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記制御部は、ランプ点灯時のランプ電圧が第1の所定電圧値よりも低い第2の所定電圧値以下である場合に高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにするものであるようにしたので、請求項1の効果に加え、ランプ始動前には出力の異常はなく、ランプ点灯後に異常が発生した場合においても、異常判断をすることができる。
【0046】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記制御部は、ランプ電圧検出値が、第1の所定電圧値以下又は第2の所定電圧値以下であるかどうかを、所定時間内において判断するようにしたので、たとえばノイズ等で瞬間的にランプ電圧検出値が所定値を超えた場合等の異常判断の判断ミスを防止することが可能となる。
【0047】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、目標電力を設定する目標電力設定手段と電流指令値発生手段を有するようにしたので、ランプ電圧検出値と目標電力設定手段から目標とするランプ電流を求め、ランプ電流を制御することにより目標とするランプ電力をランプに入力することができる。
【0048】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、ランプ電流の上限値を決めるためのランプ電流制限値発生手段を有し、ランプ点灯前の高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であった場合には、ランプ電流の上限値を減少させるようにしたので、負荷状態が短絡又は低インピーダンスの場合には、過電流による電圧降下の増加によって誤差分の発生を抑えることができ、結果的により確実な異常判断が可能になる。
【0049】
請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記電流制限値発生手段によるランプ電流の上限値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度を低いと判断した場合には増加させ、発光管温度を高いと判断した場合には減少させるようにしたので、ランプ電流制限値は、通常のランプ点灯時に流れるランプ電流の範囲よりも大きい値となるように設定することで通常ランプの点灯時に対しては制限されることは無い。一方、ランプ点灯途中で、出力異常が発生した場合においては、ランプ電流が過大になることを制限できる。これにより、回路インピーダンス等による誤差分の影響を抑えることができるので、ランプ点灯途中での出力異常判断をより確実に行うことができる。
【0050】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、 前記制御部は、前記高輝度放電ランプの負荷状態が短絡又は低インピーダンスであった場合には、ランプ電力の上限値を減少させるランプ電力制限値発生手段を有するようにしたので、オープン状態なしの異常発生時には、ランプの初始動、再始動状態等によらず、目標電力値を抑制することができるので、ランプ電流をより確実に低減でき、回路インピーダンスの影響を低減できるため、先の実施例との組み合わせにより、より確実な異常判断が可能になる。
【0051】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、ランプ電圧検出値と比較する少なくとも第2の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度が低い場合には減少させ、発光管温度が高い場合には増加させるようにしたので、ランプの状態に応じて異常判断の基準値を可変とすることにより、より確実かつ速やかな異常判断が可能となる。
【0052】
請求項9に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記制御部は、前記ランプ電流検出値が所定電流値以上であった場合には、高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにしたので、基準電圧で設定した基準値を超える出力電流が流れることを防ぐことができ、回路素子等へのストレスを設定値以下とすることができる。
【0053】
請求項10に係る発明は、請求項9記載の発明において、前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記ランプ電流検出値と比較する第3の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて発光管温度が高いほど低く、発光管温度が低いほど高い値に設定するようにしたので、ランプ点灯時に異常が発生した場合、ランプ電流の上昇を速やかに検出して、放電灯点灯装置の動作を停止できるので、第7の実施形態に比して、より回路素子へのストレスを低減することができる。
【0054】
請求項11に係る発明は、請求項6、請求項8又は請求項10記載の発明において、前記発光管温度検出手段は、発光管温度の検出を点灯時間及び消灯時間によって近似的に求めるようにしたので、簡易的に発光管の温度を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の回路図である。
【図2】 第2の実施形態の回路図である。
【図3】 第3の実施形態の回路図である。
【図4】 第4の実施形態における、発光管温度検出手段の接続状態を示す図(a)及び発光管温度検出手段の具体的な回路構成を示す図(b)である。
【図5】 第4の実施形態における、発光管温度検出手段出力とランプ電流制限値の関係を示す図である。
【図6】 第5の実施形態の回路図である。
【図7】 第6の実施形態の回路図(a)及び発光管温度検出手段出力とランプ電圧の基準電圧の関係を示す図である。
【図8】 第7の実施形態の回路図である。
【図9】 第8の実施形態の回路図(a)及び発光管温度検出手段出力とランプ電流の基準電流の関係を示す図である。
【図10】 動作開始後経過時間とランプ電圧の関係を示した図である。
【符号の説明】
1 直流電源
2 スイッチ
3 電力変換部
3a DC−DCコンバータ
3b インバータ
4 イグナイタ
5 高輝度放電ランプ
6 制御部
718 ランプインピーダンス検出手段
Claims (11)
- 直流電源と、直流電源に接続され、直流電力を変化させるか、直流電力を交流電力に逆変換するか又は直流電力を変化させた後に交流電力に逆変換する電力変換部と、電力変換部に高電圧パルスを発生するイグナイタを介して接続される水銀無封入型の高輝度放電ランプと、水銀無封入型の高輝度放電ランプへ適正な電力が供給されるように電力変換部を駆動するための制御部と、を備えてなる放電灯点灯装置において、前記制御部は、ランプ始動前のランプインピーダンスを検出するランプインピーダンス検出手段を備え、これにより前記高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であると判断し、且つランプ点灯時のランプ電圧検出値が第1の所定電圧値以下である場合に、前記高輝度放電ランプへの電力供給を停止させる機能を有するものであることを特徴とする放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、ランプ点灯時のランプ電圧が第1の所定電圧値よりも低い第2の所定電圧値以下である場合に高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにするものであることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、ランプ電圧検出値が、第1の所定電圧値以下又は第2の所定電圧値以下であるかどうかを、所定時間内において判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、目標電力を設定する目標電力設定手段と電流指令値発生手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、ランプ電流の上限値を決めるためのランプ電流制限値発生手段を有し、ランプ点灯前の高輝度放電ランプが所定のインピーダンス以下であった場合には、ランプ電流の上限値を減少させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記電流制限値発生手段によるランプ電流の上限値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度を低いと判断した場合には増加させ、発光管温度を高いと判断した場合には減少させることを特徴とする請求項5記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、前記高輝度放電ランプの負荷状態が短絡又は低インピーダンスであった場合には、ランプ電力の上限値を減少させるランプ電力制限値発生手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、ランプ電圧検出値と比較する少なくとも第2の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて、発光管温度が低い場合には減少させ、発光管温度が高い場合には増加させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、前記ランプ電流検出値が所定電流値以上であった場合には、高輝度放電ランプへの電力供給を停止するようにするものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
- 前記制御部は、高輝度放電ランプの発光管温度検出手段を有し、前記ランプ電流検出値と比較する第3の所定電圧値を、発光管温度検出手段の結果に応じて発光管温度が高いほど低く、発光管温度が低いほど高い値に設定することを特徴とする請求項9記載の放電灯点灯装置。
- 前記発光管温度検出手段は、発光管温度の検出を点灯時間及び消灯時間によって近似的に求めるものであることを特徴とする請求項6、請求項8又は請求項10記載の放電灯点灯装置。
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