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JP4038357B2 - 紙葉類集積装置および紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類集積装置および紙葉類取扱装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙葉類集積装置および紙葉類取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−128414号公報に記載のように、紙幣を案内するガイドと羽根車がオーバーラップして配置された構成が知られている。該オーバーラップ部に紙幣を突入させてガイドと羽根車との間に挟持された紙幣に摩擦抵抗を与え、一旦紙幣を停止させ、その後、回転する羽根車で紙幣を押し出すことによってスタックを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、様々な剛性、質量、摩擦係数を持つ紙葉類を同一機構で取扱う場合については考慮されていない。このような紙葉類を扱うときは上記オーバーラップ部に突入する際における衝突座屈、およびオーバーラップ部を紙葉類がすり抜けることを防止することについて考慮する必要がある。すり抜けを防止するためには、紙葉類を上記オーバーラップ部で一旦停止させる、すなわち紙葉類の運動エネルギーを摩擦抵抗で消費させる必要がある。
【0004】
しかしながら、紙葉類表面の摩擦抵抗や剛性は、紙葉類の種類や状態によって様々である。そこで、すり抜けを防止するために、最も摩擦係数の低い状態を想定し、上記羽根車とガイドとのオーバーラップ量および羽根の剛性を決めている。オーバーラップ量は、摩擦係数の低い紙葉類や質量の大きい紙葉類に対しては大きくとり、逆に摩擦係数の大きい紙葉類や質量の小さい紙葉類では小さくとる。
【0005】
しかし、上記オーバーラップ量を大きくとると、紙葉類と羽根の衝突角度が大きくなり、紙葉類が衝突座屈しやすくなると言った問題がある。しわや折れがあるような剛性の低い紙葉類はさらに衝突座屈しやすい。
【0006】
しかも、しわや折れがある紙葉類は流通していた時間が長いものが多く、摩擦係数も発行時にくらべ、格段に低下している。従って、摩擦係数が低く、かつ衝突座屈しやすい紙葉類が存在する場合に、上記従来技術では、すり抜けや座屈により正常にスタックできない場合がある。すなわち、紙葉類が衝突座屈して、蛇腹状に折れて滞留したり、すり抜けて正常集積できない恐れがある。
【0007】
よって、本発明は、障害が少なく信頼性の高い紙葉類集積装置および紙葉類取扱装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は搬送される紙葉類を複数枚集積する紙葉類集積装置において、紙葉類を挟持してスタック空間に送るローラ対と、送られる紙葉類の通過を検出する紙葉類通過センサと、前記スタック空間に送られた紙葉類をスタックガイドとともに挟持する羽根部を持つ羽根ローラと、前記紙葉類通過センサと接続され、前記羽根ローラの回転を制御する制御部とを備え、前記制御部は、紙葉類通過信号に基づいて前記羽根ローラを回転させ、前記紙葉類通過センサによって通過を検知された紙葉類を前記羽根部と前記スタックガイドとで挟持するよう制御することにより達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を現金自動取扱装置に適用した一実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る現金自動取扱装置1である。紙幣の入金および出金を行う入出金口2と、利用者に画像情報を提供する画像部3と、カード取扱装置のカード挿入口4と、利用者が利用情報等を入力するキーボード5と、取引結果である明細書を印字発行する印字装置の明細書発行口6と、貨幣出金口7と、貨幣の入金口8とを備えて構成されている。
【0012】
図2は、本発明の一実施例に係る紙幣取扱装置である。紙幣取扱装置は、紙幣の入金および出金を行う紙幣入出金機構40と、現物返却に備えるために入金紙幣を一時的に集積する一時集積部41と、入金収納時に紙幣の金種や真偽を鑑別する鑑別部42と、顧客が取り忘れた紙幣を回収する取り忘れ回収ボックス43と、紙幣が2枚以上重なっていることを検知する2枚検知器45と、2枚検知器45において2枚以上重なっているか、もしくは、紙幣の一部に折れなどが生じていると判断した紙幣を収納するリジェクトボックス46と、紙幣の装填や回収を行うための紙幣カセット47と、1千円や1万円などの金種ごとに紙幣を収納している金種ボックス48と、紙幣カセット47へ紙幣を装填時に鑑別部42や2枚検知器45で取扱不能と判断された紙幣を保管する装填リジェクト庫44と、上記各要素を結ぶ紙幣搬送路とを有する。
【0013】
図3に、本実施例の紙幣入出金機構40を示す。紙幣入出金機構40は、紙幣の挿入または取出しを行う際に開くシャッタ10と、入金時に紙幣を一枚ずつ分離するための分離口を構成するピックアップローラ19、分離ローラ20、ゲートローラ21及び分離ガイド22と、分離後搬送路に紙幣を送り出すためのピンチローラ23、25、搬送ガイド24、27、および搬送ローラ26と、入金紙幣と出金紙幣の区別を行う仕切板16と、出金時と入金時で位置を変えて分離口を露出したり覆うためのガイドである前板18と、紙幣を立位で扱うための底板としてのガイド17と、紙幣を挟持してその回転により紙幣をスタック空間に送る搬送路を構成するローラ対である搬送ローラ13およびスタックローラ33と、搬送路とスタック空間とを結ぶ紙幣集積口と、紙幣スタック終了時にスタック紙幣全体を押し出すための押板11と、スタックされる紙幣の通過を検知する紙幣通過センサSeとを有する。
【0014】
スタック空間は紙幣が集積される空間であり、本実施例では、図3において、押板11と、スタックガイド12と、底面であるガイド17と、仕切板16とで囲まれた空間を指している。すなわち、ローラ対により送られてくる紙幣は、紙幣入出金機構40のスタック空間に集積される。
【0015】
紙幣集積口の近傍には、出金動作のスタック時にスタック空間に送られる紙幣を挟持して停止させる挟持手段と、搬送紙幣をガイドする搬送ガイド14とを備える。本実施例の挟持手段は、出金動作のスタック時に紙幣入出金機構40内のスタック空間に送られる紙幣をガイドするスタックガイド12と弾性部材で構成されるスタック用の羽根部を持つ羽根ローラ15とを備えて構成される。
【0016】
本実施例の紙幣通過センサSeは、光学式で紙幣集積口近傍の搬送路を挟むように設けられ、それぞれ発光側と受光側とに別れており、光の遮光で紙幣通過の判断を行う。また、本実施例では羽根ローラ15の羽根部を中空構造としている。
【0017】
そして、図4に示すように羽根ローラ15、スタックローラ33を取り付けた軸と同軸上には遮蔽板34を設け、さらに遮蔽板34が過ぎる位置に光学式の回転量検知センサ35を設ける。遮蔽板34の所定位置には光の通過する部分があり、回転量検知センサ35からの信号(暗から明、または明から暗)によって羽根ローラ15の回転位置を検知することができ、この位置情報に基づいて羽根ローラ15の回転を制御できる。
【0018】
図5は紙幣集積口における挟持手段、すなわち羽根ローラ15、紙幣、およびスタックガイド12の軸方向の関係を示した図である。羽根ローラ15は軸方向に3つ間隔を隔てて設けられ、羽根ローラ15の間にスタックローラ33と搬送ローラ13が2組ある構成である。羽根ローラ15とスタックガイド12は、軸方向にずれて配置してあり、羽根ローラ15は回転することによって、その羽根部が軸方向に複数個設けられたスタックガイド12の間にオーバーラップするよう構成されている。
【0019】
次に、図6から図8を用いて紙幣の出金動作を説明する。出金動作が開始すると、押板11は図示されない駆動モータによって出金位置へと移動する。出金紙幣30を紙幣入出金機構40内にスタックするために、各金種ボックス48などから紙幣30が搬送される。この際、羽根ローラ15は、羽根部が図6に示すようにスタックガイド12とオーバラップしない状態の所定の位置、又はオーバーラップした状態で停止している。搬送された紙幣30は、紙幣通過サンサSeを通過し、搬送ローラ13とガイド14とで形成される搬送路内を搬送され、スタックガイド12と羽根ローラ15の間を通ってA方向、すなわちスタック空間における搬送路の延長上に相当する方向に放出される。
【0020】
搬送ローラ13とスタックローラ33とによる挟持がはずれた紙幣30を羽根ローラ15がB方向に所定量回転して、図7に示すようにスタックガイド12とで挟むようにして停止させる。羽根ローラ15がB方向に回転するタイミングは、通過センサSeが紙幣の後端を検知して所定の時間を経過してからとする。この所定の時間は、例えば紙幣の搬送速度、羽根ローラ15の回転速度、紙幣通過センサSeによって紙幣の通過を検知する位置などによって決定されるが、上述のように搬送ローラ13とスタックローラ33による挟持がはずれた紙幣30を挟むように羽根ローラ15の回転は制御される。すなわち、スタック空間に最も近接して配置されたローラ対による挟持がはずれた後に紙幣30は挟持手段によって挟持される。
【0021】
また、羽根ローラ15の回転量は、あらかじめ定められた回転量でもよく、また、紙幣30が停止することを検出した時点で回転を止めてもよい。前者の場合は、紙幣の種類・状態を鑑別部42で読み取って、その情報に基づいて定められた回転量とすることもできる。ここで、紙幣の状態とは、例えば剛性であり、しわの多い紙幣のように流通により剛性が低下した紙幣と新券のように剛性の高い紙幣とで羽根ローラ15の回転量を変えることができる。このときは、あらかじめ紙幣の種類・状態と羽根ローラ15の回転量との対応を示すデータベースを備えておき、後述する制御部100は紙幣それぞれの状態に応じた制御を行う。後者の場合は、紙幣の停止を検知する紙幣停止確認センサを設ける必要がある。該センサはたとえば光学式の移動量測定器が適用できる。該センサを設け、羽根ローラ15の回転量を制御すれば紙幣剛性や紙幣質量に合わせて適切な摩擦抵抗力を個々に与えることができ、紙幣を損傷させることもない。
【0022】
図6に示すように羽根ローラ15の羽根部とスタックガイド12とがオーバーラップしない状態で待機している場合は、搬送されてきた紙幣30は搬送ローラ13とスタックローラ33との挟持がはずれ、非拘束状態となった後にスタックガイド12と羽根ローラ15とで挟持されるため、紙幣30は座屈することなく、確実に停止させることができる。
【0023】
羽根ローラ15の羽根部の表面が高摩擦であること、羽根ローラ15が弾性部材で構成されることによって、より確実に紙幣30を停止させることができる。本実施例の羽根ローラ15は高摩擦の弾性部材、例えばゴム材料によってできているため、紙幣30に十分な摩擦抵抗を与えることができる。また、ポリイミドなどの高分子材料の表面に高摩擦材料を被覆してもよい。
【0024】
摩擦抵抗は紙幣30の運動方向(A)の略逆方向に加えられ、搬送ローラ13とスタックローラ33との挟持をはずれ、非拘束状態となった紙幣30に摩擦抵抗が作用するため、座屈を防ぐことができる。図7には、紙幣が羽根ローラ15とスタックガイド12とに挟持された状態を示している。羽根ローラ15はその羽根部がスタックガイド12とオーバーラップした位置にあるため、紙幣は波型形状となって停止する。
【0025】
羽根ローラ15とガイド間で挟持されて停止した紙幣は次に、図8に示すように羽根ローラ15を回転方向C、すなわち挟持をはずす方向に180度以上回転し、羽根ローラ15のもう一方の羽根が、紙幣30を押し出し、仕切板16に沿って立位に紙幣30をスタックする。紙幣後端をそろえるスタック機構なので、紙幣30のサイズに関係なくスタック可能である。羽根ローラ15はスタック後初期位置に停止し、続けて搬送されてくる紙幣をスタックするべく待機する。
【0026】
以上の動作を繰り返し、所定枚数の各金種を集積し終えた後は、押板11を押し出して出金紙幣を仕切板16との間で挟み、所定の動作を行い出金動作を終了する。
【0027】
図9は上述の出金動作を示すフロー図であり、図10は出金動作に係る制御のブロック図である。図9および図10を用いて出金動作の際の制御フローを説明する。
【0028】
図10に示す制御部100は、紙幣取扱装置全体の動作を制御し、出金動作においては第1駆動回路102、第2駆動回路104、および第3駆動回路108を制御する。以下、図9に従って出金動作の制御フローを説明する。
【0029】
紙幣取扱装置が出金動作に入ると、位置センサ107によって押板11の位置を検出する(S001)。第2判断部106によって押板11の位置が出金位置にないと判断されれば制御部100は第2駆動回路104に対して押板11を出金位置へ駆動するよう命令し、第2モータ105を制御して押板11を出金位置へ駆動させる。
【0030】
次に、回転量検知センサ35によって、羽根ローラ15の位置を検知し(S002)、第1判断部101によって羽根ローラ15が出金のための所定の回転位置にないと判断されれば制御部100は第1駆動回路102に対して羽根ローラ15を所定の回転位置へ駆動するよう命令し、第1モータ103を制御して羽根ローラ15を所定の回転位置へ駆動する。
【0031】
次に、紙幣が紙幣入出金機構40へ搬送され、紙幣通過センサSeによって紙幣の通過を検知される(S003)。第1判断部101は紙幣が通過したと判断し、制御部100は羽根ローラ15を駆動するよう制御する。この際、紙幣通過センサSeの取り付け位置、紙幣の搬送速度などによって、紙幣通過センサSeを通過した紙幣が紙幣入出金機構40の紙幣集積口まで到着するまでに時間を要するため、該時間だけ羽根ローラ15を駆動するまで待機する(S004)。紙幣通過センサSeが紙幣集積口にある紙幣を検知する位置に設けられていれば、待機する必要はない。
【0032】
所定時間待機後、制御部100は羽根ローラ15を駆動するよう制御し、羽根ローラ15は、図7に示すB方向に回転し(S005)、その羽根部とスタックガイド12とで紙幣を挟持する。
【0033】
羽根ローラ15が所定量だけ回転し(S006)、紙幣を停止および挟持すると制御部100は羽根ローラ15の駆動を停止する(S007)。羽根ローラ15の回転量は、あらかじめ一律に定められた回転量でもよく、また、紙幣の種類または剛性によって変化させてもよい。紙幣の種類または剛性により回転量を変化させる場合は、鑑別部42によって搬送される紙幣の種類または剛性を判別し、制御部100は判別情報に基づいてその種類に応じた制御を行う。
【0034】
その後、羽根ローラ15を図8に示すC方向に駆動し(S008)、所定量回転する(S009)と羽根ローラ15を停止させる(S010)。
【0035】
出金すべき紙幣がすべてスタックされたことが確認されると(S011)、制御部100は第2駆動回路を通じて押板11を駆動させ(S012)、押板11が所定量移動されたことを位置センサ107で検知されると(S013)駆動を停止し(S014)、出金動作を終了する。
【0036】
出金時スタックローラ33と搬送ローラ13は基本的には第3駆動回路108からの駆動信号を受けて一定速で回転している。羽根ローラ15は紙幣通過センサSeからの信号や羽根ローラ15軸に取り付けた遮蔽板34が過ぎる回転量検知センサ35の信号で回転方向や回転量を制御される。
【0037】
なお、本実施例では、前記羽根ローラ15の羽根は2枚であるが、3枚にすることで紙幣1枚を処理する羽根の回転量を少なくし処理速度を速くすることができる。しかし、羽根間の角度が120度となり、前記搬送路を塞いでしまう可能性がある。これを防止するためには、羽根をガイド14に当てて変形させればよいので羽根枚数は限定するものではない。
【0038】
また、本実施例では図5に示すように羽根ローラ15を軸方向(紙幣幅方向)に複数個(3個)設けているので、紙幣が斜行またはシフトして搬送されてきても少なくとも1つの羽根ローラ15とガイド間で挟持できる。
【0039】
そして、紙幣通過検知を紙幣後端で行うことでサイズの異なる紙幣でも確実に紙幣後端がローラ対の挟持を抜けてから摩擦抵抗が付与されるので金種に関係なく同一制御で集積できる。
【0040】
また、所定位置を通過した紙幣の搬送ローラ13とスタックローラ33との挟持がはずれてから当該紙幣を挟持するように回転を制御される羽根ローラ15を備えることによって、羽根ローラ15の初期位置に関わらず紙幣をスタックすることが可能となる。
【0041】
さらに、羽根ローラ15の羽根部は、紙幣が非拘束状態となってから紙幣と接触するため、従来技術に比べて羽根部表面が摩耗しにくく長期にわたって使用することができる。
【0042】
上記の実施例では紙幣の座屈を完全に防止するために紙幣後端が搬送ローラ13とスタックローラ33からの挟持から外れてから羽根ローラ15によって紙幣に徐々に摩擦抵抗力を与えている。
【0043】
これに対して、他の実施例として、羽根ローラ15の待機位置をスタックガイド12とオーバラップする位置とし、搬送されてくる紙幣の先端から摩擦抵抗を与えるがその力は程度は従来より小さくなるよう設定しておき、紙幣が所定量通過してから(紙幣通過センサSeでタイミングを計る)羽根ローラ15を図6に示すB方向に所定角度だけ回転させ、紙幣を停止させる構成とすることもできる。
【0044】
上述したように、羽根ローラ15の初期位置に関わらず紙幣をスタックすることが可能であるため、羽根ローラ15をスタックガイド12とオーバーラップする位置を初期位置としてもよい。
【0045】
この場合、従来よりオーバーラップ量を小さくすることができる。そのため、想定し得る範囲で最も剛性の低い紙幣の座屈を防ぐ程度のオーバーラップ量とすればよい。剛性の高い紙幣をスタックする場合においても、羽根ローラ15を回転させて挟持するよう制御することで、すり抜けを防止することができる。
【0046】
ただし、この場合は、オーバーラップ部に紙幣が突入するため、羽根ローラ15の最表面には高摩擦部材を用いずに、たとえばポリイミドシートなどの粘弾性のある材質が好ましい。
【0047】
以上のような紙幣集積でも紙幣の座屈を防止しつつ羽根ローラ15の紙幣を挟持するための回転量は少なくて済むので、更なる高速処理に対応できる。
【0048】
本実施例では、紙葉類集積装置として紙幣入出金機構40に適用した例を示したが、紙幣カセット47、金種ボックス48の紙幣集積口にも適用することができる。
【0049】
上記構成によれば、紙幣が衝突座屈して、紙幣が蛇腹状に折れて滞留したり、すり抜けて正常集積できないと言った障害が少なく、また、羽根部と紙幣との摩擦による摩耗も従来に比べて軽減することができるため、長期にわたって使用できる信頼性の高い紙幣集積装置および紙葉類取扱装置を提供することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、障害が少なく信頼性の高い紙葉類集積装置および紙葉類取扱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の現金自動取扱装置。
【図2】 本発明の一実施例の紙幣取扱装置。
【図3】 本発明の一実施例の入出金機構。
【図4】 遮蔽板の取付け例の斜視図。
【図5】 紙幣集積口における挟持手段の軸方向の関係を示した図。
【図6】 実施例の出金動作を説明する図。
【図7】 実施例の出金動作を説明する図。
【図8】 実施例の出金動作を説明する図。
【図9】 出金動作のフロー図。
【図10】 出金部を動作させる制御ブロック図。
【符号の説明】
2…入出金口、12…スタックガイド、13…搬送ローラ、15…羽根ローラ、30…紙幣、33…スタックローラ、35…回転量検知センサ、40…紙幣入出金機構、100…制御部、Se…紙幣通過センサ。

Claims (5)

  1. 搬送される紙葉類を複数枚集積する紙葉類集積装置において、
    紙葉類を挟持してスタック空間に送るローラ対と、
    送られる紙葉類の通過を検出する紙葉類通過センサと、
    前記スタック空間に送られた紙葉類をスタックガイドとともに挟持する羽根部を持つ羽根ローラと、
    前記紙葉類通過センサと接続され、前記羽根ローラの回転を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、紙葉類通過信号に基づいて前記羽根ローラを回転させ、前記紙葉類通過センサによって通過を検知された紙葉類を前記羽根部と前記スタックガイドとで挟持するよう制御することを特徴とする紙葉類集積装置。
  2. 前記制御部は、紙葉類が前記ローラ対による挟持から離れた後に前記羽根ローラを駆動するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類集積装置。
  3. 前記羽根ローラは、軸方向に複数個設けられ、前記スタックガイドと軸方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類集積装置。
  4. 搬送される紙葉類を複数枚集積する紙葉類集積装置と、前記紙葉類集積装置に送られる紙葉類を搬送する搬送路とを備えた紙葉類取扱装置において、
    前記紙葉類取扱装置は、前記搬送路に設けられ、紙葉類の通過を検知する紙葉類通過センサを備え、
    前記紙葉類集積装置は、
    スタック空間に送られた紙葉類を挟持して停止させる挟持手段と、
    前記紙葉類通過センサからの信号に基づいて、前記紙葉類通過センサによって通過を検知された紙葉類を挟持するように前記挟持手段を制御する制御部とを備え、
    前記挟持手段は、スタック空間に送られた紙葉類をスタックガイドとともに挟持する羽根部を持つ羽根ローラを備えたことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  5. 前記紙葉類通過センサは、送られる紙葉類の後端の通過を検出することを特徴とする請求項4に記載の紙葉類集積装置。
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