JP4011875B2 - 撮像素子内蔵携帯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子内蔵携帯装置に係り、特に、充電可能な2次電池を電源とし、電磁力により前記2次電池を充電することが可能な撮像素子内蔵携帯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影画像を写真フィルムに記録するカメラの電源は、充電が不可能な一次電池を用いるのが一般的であり、電池の供給電力が低下した場合には、カメラから電池を取り外して新しい電池を装着する必要がある。また、充電可能な2次電池を用いる場合でも、充電する毎にカメラから電池を取り外して充電し、充電完了後に電池を装着する必要があった。
【0003】
このように、従来のカメラでは、電池の供給電力が低下する度に、電池をカメラ本体から取り外して新しい電池に交換するか、充電完了後の電池を装着しなければならず、煩雑であった。
【0004】
この問題を解決するため、特開平7−14615号公報には、電源を2次電池とするカメラの電源システムにおいて、2次電池をカメラに装着したままで電磁誘導により2次電池を無接点で充電する電源システムが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、電磁誘導により2次電池を充電するため、CCD等の撮像素子や信号処理回路等のICを搭載したデジタルカメラ等に適用した場合、ICに強い磁力が加わり、ICが破損したり誤作動してしまう恐れがある、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、IC等の電子回路部品が破損したり誤作動するのを防ぐことができる撮像素子内蔵携帯装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、充電器によって充電されるバッテリーを電源とし、補助光を発光するストロボ及び被写体を撮像するための撮像素子を有する撮像素子内蔵携帯装置において、装置内部に、互いに重複しない複数の領域を定め、前記複数の領域のうち1つの領域をコイル側領域として、磁界を利用する素子を収容すべく配置し、前記複数の領域のうちの前記コイル側領域を除く1つの領域を微弱領域として、微弱電流を利用する素子を収容すべく配置し、前記バッテリーを充電させるときには、前記充電器に設けられたコイルの通電により発生する磁界により通電され、前記ストロボを発光させるときには、電流が流されてトリガコイルとして機能する第1のコイルと、前記充電器に設けられたコイルが通電されたときの前記第1のコイルの通電に応じて起電力が発生する第2のコイルと、前記ストロボを発光させるときに前記第1のコイルに発生した電圧を昇圧する昇圧コイルと、を前記コイル側領域に収納し、前記バッテリーは、前記第2のコイルに発生した起電力により充電され、前記ストロボは、前記昇圧コイルにより昇圧された電圧により発光することを特徴とする。
【0008】
撮像素子内蔵携帯装置は、充電器によって充電されるバッテリーを電源とし、補助光を発光するストロボ及び被写体を撮像するための撮像素子を有している。撮像素子内蔵携帯装置としては、例えばデジタルカメラやカメラ付きの携帯電話等がある。撮像素子としては、例えばCCDやCMOSセンサ等がある。
【0009】
このような撮像素子内蔵携帯装置の装置内部に、互いに重複しない複数の領域を定め、その複数の領域のうち1つの領域をコイル側領域とする。このコイル側領域は、例えば充電器等から発生する磁界を利用する素子を収容するための領域であり、バッテリーを充電させるときには、充電器に設けられたコイルの通電により発生する磁界により通電され、ストロボを発光させるときには、電流が流されてトリガコイルとして機能する第1のコイルと、充電器に設けられたコイルが通電されたときの第1のコイルの通電に応じて起電力が発生する第2のコイルと、ストロボを発光させるときに第1のコイルに発生した電圧を昇圧する昇圧コイルとが収容される。また、例えば、請求項3にも記載のように、バッテリー、バッテリーへの充電制御を行う充電制御部を構成する素子、及びストロボを駆動制御する素子の少なくとも1つを収納することもできる。すなわち、コイル側領域には、磁界の影響を受けない主に電気回路部品が収容される。
【0010】
また、複数の領域のうちのコイル側領域を除く1つの領域を微弱領域とする。この微弱領域は、微弱電流を利用する素子を収容するための領域であり、例えば請求項4にも記載したように、撮像素子、撮像素子からの出力信号をアナログ信号処理するアナログ信号処理部を構成する素子、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を構成する素子の少なくとも1つが収容される。すなわち、微弱領域には、磁界の影響を受けやすい微弱電流を利用する素子である電子回路部品、特にIC等が収容される。
【0011】
このように、磁界を利用する素子と微弱電流を利用する素子とを収容する領域を分離することにより、磁界の影響により微弱電流を利用する素子が破損したり誤作動したりするのを防ぐことができる。
【0013】
また、請求項5に記載したように、前記装置内部の略中央に、前記コイル側領域と前記微弱領域とを分離する分離部を設けてもよい。分離部は、例えば磁界を遮蔽する遮蔽板などを用いる。これにより、磁界の影響をさらに少なくすることができる。
【0014】
また、請求項6記載の発明は、充電器によって充電されるバッテリーを電源とし、補助光を発光するストロボ及び被写体を撮像するための撮像素子を有する撮像素子内蔵携帯装置において、前記バッテリーを充電させるときには、前記充電器に設けられたコイルの通電により発生する磁界により通電され、前記ストロボを発光させるときには、電流が流されてトリガコイルとして機能する第1のコイルと、前記充電器に設けられたコイルが通電されたときの前記第1のコイルの通電に応じて起電力が発生する第2のコイルと、前記ストロボを発光させるときに前記第1のコイルに発生した電圧を昇圧する昇圧コイルと、を備え、前記バッテリーは、前記第2のコイルに発生した起電力により充電され、前記ストロボは、前記昇圧コイルにより昇圧された電圧により発光することを特徴とする。
請求項1及び6に記載したように、第1のコイルをストロボを発光させるためのトリガコイル及び充電用のコイルとして共用するため、部品点数を減らすことができ、装置を安価に構成することができる。
【0015】
この場合、請求項2及び7にも記載したように、前記昇圧コイルの一部を前記第2のコイルとして用いることにより、昇圧用コイルにより昇圧された電圧によりバッテリーを充電することができる。すなわち、第1のコイルを充電用のコイル及びストロボ発光用のトリガコイルとして共用すると共に、昇圧コイルを充電用とストロボ発光用に共用する。これにより、充電器等から発生する磁界が弱い場合でも十分にバッテリーを充電させることができる。
【0016】
さらに、請求項8に記載したように、装置本体を三脚に固定するためのねじ穴をさらに備え、前記ねじ穴に少なくとも前記第2のコイルが巻き付けられた構成としてもよい。この場合、充電器に設けられたコイルを巻き付けた磁心をねじ穴に挿入した状態で前記充電器に設けられたコイルに電流を流すことにより、ねじ穴に巻き付けられた第2のコイルに起電力が発生し、バッテリーを充電することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明が適用されたデジタルカメラ10は、図1(A)及び図1(B)に示すように、本体11が略箱型であり、正面から見て左側には、本体11の把持を容易とするための把持部が形成されている。
【0018】
本体11の正面側には、図1(A)に示すように、レンズ14、撮影範囲等を目視で確認するためのファインダ15、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ16が取付けられている。
【0019】
また、本体11の正面から見て右側の側面には、スマートメディアなどの情報記録媒体としてのメモリーカード18を装填可能なスロット23が設けられており、本体11の上面には、図1(A)において左側にモードダイヤル47、及び電源スイッチ21が設けられ、モードダイヤル47の中央部がシャッタボタン12となっている。また、本体11の正面から見て左側の側面には、デジタルカメラ10の電源であるバッテリー26の収容口28が設けられている。バッテリー26は、後述する充電器50から供給される電力により充電される。
【0020】
さらに、本体11の正面から見て左下の底面には、三脚にデジタルカメラ10を固定するためのねじ穴32が設けられている。
【0021】
モードダイヤル47は、デジタルカメラの動作モードを選択するダイヤルであり、例えば、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、セルフタイマー撮影モード、再生モード、パソコンに接続して画像を出力するPCモード及び各種機能の初期条件を設定するセットアップ項目設定モードのうちのいずれか1つを選択する。また、圧縮方式切り換えプログラムにおいて、画像のアクティビティ値の大きさに応じて圧縮方式を切り換える圧縮方式切り換えモードと、常にJPEG方式で画像の圧縮を行うBasicモードとを選択する。また、シャッタボタン12は、半押しでAFロック、全押しで撮像処理されるように構成されている。
【0022】
また、図1(B)に示すように、本体11の背面の下方側には、反射型LCD又は透過型表LCDから成るカラーのディスプレイ46が取付けられており、ディスプレイ46の上方側には、モノクロの液晶表示パネル13、ストロボボタン17、十字ボタン19、及びメニュー実行ボタン25等の各種選択ボタンが設けられている。
【0023】
ディスプレイ46は、画面サイズが例えば640×480ピクセルの液晶表示パネルより構成されており、画像表示指示がある場合に、後述するメモリ42に保存された画像ファイルやメモリーカード18から読み込んだ画像ファイルに基づいて画像を画面全体に表示したり、複数の縮小画像を並べて表示(以下、サムネイル表示と称す。)したり、各種機能選択画面を表示する。液晶表示パネル13は、動作モード、画質、バッテリー量、ストロボの発光/非発光、撮影可能枚数等デジタルカメラの現在の設定を表示する。
【0024】
十字ボタン19は、ディスプレイ46が各種項目選択画面のときにディスプレイ46に表示されたボタンを選択したり、カーソルを動かすためのボタンである。また、ストロボボタン17はストロボを強制発光するときに強制発光指示を出したり、ストロボを発光禁止するときに発光禁止指示を出すボタンであり、メニュー実行ボタン25は、ディスプレイ46に表示されて十字ボタン19で選択された項目の実行指示を出すボタンである。
【0025】
また、図2にデジタルカメラ10の電気系の構成を示す。レンズ14は、詳しくはステッピングモータ等の駆動源の駆動力により焦点位置を変更可能な機構(オートフォーカス(AF)機構)を備えたズームレンズ(焦点距離可変レンズ)であり、レンズ14のAF機構及びズーム機構は駆動回路24aによって駆動される。なお、駆動回路24aはストロボ16、及び後述する撮像デバイス(撮像素子)30の駆動等各種部品の駆動制御も行う。また、レンズ14に代えて、AF機構のみを備えた焦点距離固定レンズを用いてもよい。
【0026】
本体11内部のレンズ14の焦点位置に相当する位置には、エリアCCDから成り電子シャッタ機構が設けられた撮像デバイス30が配置されており、被写体から反射してレンズ14に入射された光が撮像デバイス30の受光面に結像されるようになっている。なお、撮像デバイス30は、CCDに代えてCMOSセンサを用いてもよい。
【0027】
撮像デバイス30は、駆動回路24aによって駆動され、駆動回路24aは、タイミング信号発生回路27によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで撮像デバイス30を駆動して、画像信号(受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表す信号)を出力する。
【0028】
タイミング信号発生回路27は、マイコンにより構成された制御部22により制御され、撮像デバイス30やA/D変換部38等を動作させるための各種のタイミング信号(クロック信号)を発生する。
【0029】
また、撮像デバイス30は、画像信号を、図示しない増幅器を介してアナログ信号処理部36に出力する。アナログ信号処理部36はA/D変換部38に接続されており、撮像デバイス30から出力された信号は、増幅器で増幅されてA/D変換部38でデジタルデータに変換される。
【0030】
A/D変換部38の出力端は、図示しない相関二重サンプリング回路(CDS回路)、図示しない内部インタフェース(I/F)回路を順に介してデジタル信号処理部40に接続されている。CDS回路では、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/F回路を介してスキャン画像ファイルとしてデジタル信号処理部40に順次出力する。
【0031】
デジタル信号処理部40は、入力されたデジタル信号に所定のデジタル信号処理(例えばシェーディング補正処理等)を施して、原画像ファイルとしてデータバス88を介してメモリ42に出力する。また、デジタル信号処理部40は、図示しない外部機器がビデオ出力端子に接続されている場合はビデオ信号を出力する。また、デジタル信号処理部40は、制御部22からサムネイル表示指示が出されると、メモリ42に記憶された複数の画像ファイルの各々に関連して記憶されている複数のサムネイル画像をディスプレイ46に表示させる。
【0032】
メモリ42は、再生時に検索用に読み込んだ画像ファイルを一時的に保存したり、データバス88を介してデジタル信号処理部40から出力された画像ファイルを保存する。このとき、スマートメディアやフロッピィディスクなどのメモリーカード18に書き込み指示があれば、記憶した画像ファイルを圧縮伸張部44で所定の画像圧縮処理(例えばJPEG処理)が行われた後、メモリーカードドライブ20に出力され、外部インターフェース(外部I/F)43を介してメモリカードに書き込まれる。なお、圧縮伸張部44で圧縮せずに書き込むようにも設定できる。
【0033】
また、外部I/F43には、デジタルIOポート31が設けられており、画像ファイルをデジタルIOポート31に接続された他の機器にも出力できるように構成されている。
【0034】
また、スロット23に装填されたメモリカードに格納されている画像ファイルによる画像の再生(表示)が指示された場合には、メモリカードから画像ファイルが読み出される。読み出された画像ファイルが圧縮されて格納されていた場合には、被圧縮画像ファイルは圧縮伸張部44で伸張(解凍)された後にメモリ42に記憶される。そして、メモリ42に記憶された画像ファイルをデジタル信号処理部40が液晶駆動回路24bに転送してディスプレイ46に画像を表示(再生)させる。
【0035】
制御部22は、CPU、ROM及びRAMから構成され、直接又はデータバス88を介してシャッタボタン12、メモリーカードドライブ20、駆動回路24a、メモリ42、圧縮伸張部44、ディスプレイ46、メニュー実行ボタン25、及び充電制御部34が接続されている。
【0036】
ROMには、制御部22に接続された上述の各種構成要素を制御するプログラム、及び圧縮方式切り換えプログラム等が記憶されている。また、RAMには、データバス88を介して入力される前記各プログラムに必要な各種データが記憶される。
【0037】
CPUは、ROMから各種プログラムを読み出して、各部品の制御を行うと共に、撮影時の記録モード時には、ROMから圧縮方式切り換えプログラムを読み込んで、撮影した画像を表わす画像データを保存する際の圧縮方式を選択して、選択した圧縮方式で画像データを圧縮して保存する。
【0038】
充電制御部34には、電源回路35が接続されている。電源回路35は、図3に示す充電器50から供給される電力によりバッテリー26を充電する。充電制御部34は、電源回路35を制御し、バッテリー26への充電を制御する。
【0039】
充電器50は、図3に示すように、制御部52を備えている。制御部52には、電源部54及び充電開始スイッチ56が接続されている。電源部54には、コイル58が接続されている。
【0040】
充電開始スイッチ56は、バッテリー26への充電を開始するときにオンされるべきスイッチである。この充電開始スイッチ56がオンされると、制御部52は、コイル58に電流が流れるように電源部54を制御する。これにより、電源部54は例えば一般の家庭用電源(AC100V)から供給される電力を調節してコイル58に電流を流す。
【0041】
なお、充電開始スイッチ56は、例えばデジタルカメラ10を充電器50にセットしたときに、充電器50の重みによりオンするスイッチとすることができる。これにより、デジタルカメラ10を充電器にセットするだけで充電を開始させることができる。また、ユーザの操作によりオンするスイッチとしてもよい。
【0042】
一方、デジタルカメラ10の充電制御部34には、コイル60が接続されており、デジタルカメラ10を充電器50にセットした場合には、図3及び図4(A)に示すように、充電器50のコイル58とデジタルカメラ10のコイル60とが対向するようになっている。
【0043】
このため、デジタルカメラ10を充電器50にセットし、コイル58に電流が流れると、図4(A)に示すようにコイル58を流れる電流により図中矢印方向に磁界62が発生する。そして、この磁界62により、コイル58とコイル60の巻線比に応じた電流がコイル60に流れる。充電制御部34では、バッテリー26の充電量をモニタしながらコイル60に発生した電流によりバッテリー26が充電されるように制御する。そして、バッテリー26がフル充電されると、充電を停止させる。
【0044】
このように、所謂電磁誘導によりバッテリー26を充電することができるため、デジタルカメラ10からバッテリー26を取り出すことなく充電することができる。
【0045】
なお、図4(B)に示すように、デジタルカメラ10側の磁心64にコイル60A、60Bを巻き付け、充電器50側の磁心66にコイル58を巻き付けた構成としてもよい。この場合、コイル58に流れる電流により充電器50側からデジタルカメラ10側へ向けて磁界が発生する(図中矢印方向)。この発生した磁界によりコイル60Aに電流が流れる。そして、コイル60Aに流れる電流により磁心64に発生した磁界によりコイル60Bに電流が流れ、この電流によりバッテリー26が充電される。
【0046】
前述したように、バッテリー26の充電には電磁誘導を利用しているため、充電器50側からデジタルカメラ10側へ向けて、すなわちデジタルカメラ10の下側から上側へ向けた磁界が発生する。従って、コイル60付近にCCD等のICを配置した場合、充電の際に発生する磁界によりICが破損したり誤作動してしまう恐れがある。
【0047】
特に、アナログ信号を扱う撮像デバイス30等のICをコイル60の近傍に配置した場合、ICが破損したり誤作動してしまう恐れが高くなる。
【0048】
そこで、本実施の形態では、図5に示すように、デジタルカメラ10の背面から見て右下にコイル60を配置し、そこから最も離れた位置に撮像デバイス30のICを配置している。
【0049】
また、デジタルカメラ10の背面から見て右半分側に主に電源系の電気回路部品を配置し、デジタルカメラ10の背面から見て左半分側(微弱領域)に主に信号処理回路等の電子回路を構成するIC部品を配置している。
【0050】
詳細には、デジタルカメラ10の背面から見て右半分側(コイル側領域)には、コイル60、充電制御部34を構成する部品が搭載された充電制御基板68、電源回路35を構成する部品であるコンデンサ70、バッテリー26、及びストロボ16を駆動制御する駆動回路24aの少なくとも一部の部品が搭載されたストロボ制御基板72が配置されている。
【0051】
なお、左半分側に配置される素子が本発明の磁界を利用する素子に相当し、右半分側に配置される素子が本発明の微弱電流を利用する素子に相当する。
【0052】
このように、デジタルカメラ10の背面から見て右半分側には、コイル60により生じる磁界の悪影響が少ない部品を配置する。
【0053】
また、デジタルカメラ10の背面から見て左半分側には、撮像デバイス30を構成するIC、A/D変換部38を構成するIC、アナログ信号処理部36を構成するIC、メモリ42を構成するIC、及びその他のIC74〜78が配置されている。IC74〜78は、例えばタイミング信号発生回路27、デジタル信号処理部40、液晶駆動回路24b等を構成するICである。
【0054】
このように、デジタルカメラ10の背面から見て左半分側には、微弱電流を扱うICや微細な配線を有するIC等のIC群を配置する。詳細には、磁界による悪影響を受けやすいICほどコイル60からの離間距離を大きくする。特に、アナログ信号を扱うICは、コイル60からの離間距離を大きくする。
【0055】
このように、デジタルカメラ10の背面から見て左半分側には、コイル60により生じる磁界の悪影響が大きい部品を配置する。
【0056】
これにより、充電時に生じる磁界の影響によりICが破損したり誤作動するのを防ぐことができる。なお、IC等を搭載する基板を含む面とコイル60によって生じる磁界の向きとが直交しないような向きに、すなわち略平行となるような向きに、前記基板を配置することが好ましい。これにより、磁界の影響をさらに少なくすることができる。
【0057】
また、デジタルカメラ10の略中央(図5の一点鎖線で示す位置)に磁界を遮蔽するための遮蔽板(分離部)を設けてもよい。これにより、磁界によるICの誤作動などをさらに効果的に防ぐことができる。
【0058】
また、図4(B)には、バッテリー充電ための発電部の構成として、デジタルカメラ10側の磁心64にコイル60A、60Bを巻き付け、充電器50側の磁心66にコイル58を巻き付けた構成を示したが、これの変形例として、図6(A)に示すように、駆動回路24aの一部を構成するストロボ16を発光するための回路に含まれるトリガコイルをコイル60Aと共用し、トリガコイル(1次側)に発生した電圧を昇圧する昇圧コイル(2次側)80を磁心64に巻き付けた構成としてもよい。なお、トリガコイルと昇圧コイルとの巻線比は例えば1:30である。
【0059】
この場合、コイル58に流れる電流により発生した磁界によりコイル60Aに電流が流れ、これにより磁心64に発生した磁界によりコイル60Bに電流が流れる。このコイル60Bに流れる電流によりバッテリー充電を行うこともできる。なお、昇圧コイル80に流れる電流によりバッテリー充電を行ってもよい。
【0060】
また、ストロボ発光時には、コイル60Aに電流を流し、これにより昇圧コイル80を流れる電流によりストロボ発光させる。
【0061】
このように、バッテリー充電のための発電部とストロボ発光のための発電部とを共用する構成とすることにより、部品点数を減らし、安価な構成とすることができる。
【0062】
また、図6(B)に示すように、コイル60Bを昇圧コイル80と共用する構成としてもよい。すなわち、コイル60Bの巻線数に対応する位置から端子bを引き出し、バッテリー充電時には、端子a−b間に発生する電圧Vab(又は端子b−c間に発生する電圧Vbc)を利用し、ストロボ発光時には、端子a−c間に発生する電圧Vacを利用する。このような構成にすることにより、部品点数をさらに減らすことができる。
【0063】
また、図7(A)に示すように、三脚固定用のねじ穴32にコイル60を巻き付けた構成としてもよい。この場合、充電器50には、フェライトコア等の磁心82を、一部が突出するように取り付けた構成とする。なお、磁心82の突出した部分の長さは、ねじ穴32の深さと略同等とし、磁心82の直径は、ねじ穴32の直径よりも若干小さくする。
【0064】
充電時には、図7(B)に示すように、充電器50の磁心82の突出した部分がねじ穴32に収容されるようにデジタルカメラ10を充電器50にセットする。これにより、コイル58に電流が流れると、磁心82の長手方向に磁界が発生し、この発生した磁界によりコイル60に電流が流れ、この電流によりバッテリー26を充電することができる。
【0065】
なお、本実施形態では、デジタルカメラに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えばカメラ付き携帯電話等にも本発明を適用可能であることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、磁界を利用する素子と微弱電流を利用する素子とを収容する領域を分離したので、磁界の影響により微弱電流を利用する素子が破損したり誤作動したりするのを防ぐことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はデジタルカメラの正面図、(B)はデジタルカメラの背面図である。
【図2】デジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルカメラ及び充電器の電源系の構成を示す図である。
【図4】発電部の概略構成を示す概略構成図である。
【図5】デジタルカメラの各部品の配置を示す配置図である。
【図6】発電部の他の例を示す概略構成図である。
【図7】発電部の他の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
16 ストロボ
26 バッテリー
30 撮像デバイス
32 ねじ穴
35 電源回路
36 アナログ信号処理部
38 A/D変換部
40 デジタル信号処理部
42 メモリ
50 充電器
58 コイル
60 コイル
68 充電制御基板
72 ストロボ制御基板
80 昇圧コイル
Claims (8)
- 充電器によって充電されるバッテリーを電源とし、補助光を発光するストロボ及び被写体を撮像するための撮像素子を有する撮像素子内蔵携帯装置において、
装置内部に、互いに重複しない複数の領域を定め、前記複数の領域のうち1つの領域をコイル側領域として、磁界を利用する素子を収容すべく配置し、
前記複数の領域のうちの前記コイル側領域を除く1つの領域を微弱領域として、微弱電流を利用する素子を収容すべく配置し、
前記バッテリーを充電させるときには、前記充電器に設けられたコイルの通電により発生する磁界により通電され、前記ストロボを発光させるときには、電流が流されてトリガコイルとして機能する第1のコイルと、
前記充電器に設けられたコイルが通電されたときの前記第1のコイルの通電に応じて起電力が発生する第2のコイルと、
前記ストロボを発光させるときに前記第1のコイルに発生した電圧を昇圧する昇圧コイルと、
を前記コイル側領域に収納し、
前記バッテリーは、前記第2のコイルに発生した起電力により充電され、
前記ストロボは、前記昇圧コイルにより昇圧された電圧により発光する
ことを特徴とする撮像素子内蔵携帯装置。 - 前記昇圧コイルの一部を前記第2のコイルとして用いたことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子内蔵携帯装置。
- 前記コイル側領域に更に、前記バッテリー、前記バッテリーへの充電制御を行う充電制御部を構成する素子、及び前記ストロボを駆動制御する素子の少なくとも1つを収納したことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像素子内蔵携帯装置。
- 前記微弱領域に、前記撮像素子、前記撮像素子からの出力信号をアナログ信号処理するアナログ信号処理部を構成する素子、及び前記アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を構成する素子の少なくとも1つを収納したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像素子内蔵携帯装置。
- 前記装置内部の略中央に、前記コイル側領域と前記微弱領域とを分離する分離部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像素子内蔵携帯装置。
- 充電器によって充電されるバッテリーを電源とし、補助光を発光するストロボ及び被写体を撮像するための撮像素子を有する撮像素子内蔵携帯装置において、
前記バッテリーを充電させるときには、前記充電器に設けられたコイルの通電により発生する磁界により通電され、前記ストロボを発光させるときには、電流が流されてトリガコイルとして機能する第1のコイルと、
前記充電器に設けられたコイルが通電されたときの前記第1のコイルの通電に応じて起電力が発生する第2のコイルと、
前記ストロボを発光させるときに前記第1のコイルに発生した電圧を昇圧する昇圧コイルと、
を備え、
前記バッテリーは、前記第2のコイルに発生した起電力により充電され、
前記ストロボは、前記昇圧コイルにより昇圧された電圧により発光する
ことを特徴とする撮像素子内蔵携帯装置。 - 前記昇圧コイルの一部を前記第2のコイルとして用いたことを特徴とする請求項6に記載の撮像素子内蔵携帯装置。
- 装置本体を三脚に固定するためのねじ穴をさらに備え、前記ねじ穴に少なくとも前記第2のコイルが巻き付けられたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の撮像素子内蔵携帯装置。
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