JP4005170B2 - 分散性シリコーン組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散性シリコーン組成物に関する。より詳しくは、本発明はシリコーン組成物及びポリイソブチレン化合物のブレンドを含む分散性シリコーン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
消泡剤又は脱泡剤としての種々のシリコーン含有組成物は公知である。この点に関してこの技術は非常に予測不能で、少しの変形がそのような組成物の性能を大きく変え得ることはよく知られているところである。これらの組成物の殆どは、しばしば少量のシリカ充填材と組み合わせてシリコーン流体(通常はジメチルポリシロキサン)を含む。加えて、これらの組成物は、改善された泡制御性又は安定性を与えるために種々の界面活性剤及び分散剤を含むことがある。
【0003】
泡制御剤として有用なシリコーン組成物は先行技術に教示されている。例えば、以下の米国特許が一般に代表的なものである:3959175、4639489、4690713、4749740、4978471、4983316、5283004、及び5442010。類似の外国特許は、EP−A 0217501、及びCA−A 2110523である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ポリイソブチレン流体が、シリコーン組成物用の有効な分散剤であることが、驚くべきことに見いだされた。
【0005】
本発明の1つの目的は泡形成系の制御に有利に利用されるシリコーン組成物を調製することである。
【0006】
本発明の他の目的は、発泡挙動が著しく制御されるシリコーン組成物を意外にも提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、安定で、容易に分散するシリコーン泡制御組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の(I)及び(II)のブレンドを含む分散性シリコーン組成物に関する:
(I)次の(i)〜(iii)を含む混合物を50〜300℃の温度で反応させることにより調製されるシリコーン組成物:
(i)次の(A)〜(C)から選ばれる少なくとも1つのポリオルガノシロキサン100重量部
(A)25℃での粘度が20〜100,000mm2/sであり、一般式R1 a SiO(4-a)/2 (ここに、R1 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、aは平均値が1.9〜2.2である)で示されるポリオルガノシロキサン、
(B)25℃で200mm2/s〜1.00億mm2/sの粘度を持ち、一般式R2 b (R3 O)c SiO(4-b-c)/2 (ここに、R2 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、R3 は水素原子又は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基であり、bは1.9〜2.2の平均値をとり、cは各分子中に少なくとも1つの−OR3 基を与えるのに充分な値をとり、少なくとも1つのそのような−OR3 基は分子鎖の末端に存在する)で示されるポリオルガノシロキサン、並びに
(C)(A)及び(B)の混合物;
(ii)次の(a)〜(d)から選ばれる少なくとも1つのケイ素化合物0.5〜20重量部:
(a)一般式R4 d SiX4-d (ここに、R4 は炭素原子数1〜5の1価の炭化水素基であり、Xはハロゲン原子及び加水分解性基から選ばれ、dは平均値が1又はそれ未満である)で示される有機ケイ素化合物、
(b)化合物(a)の部分加水分解縮合物、
(c)(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO4/2 単位を含み、SiO4/2 単位に対する(CH3 )3 SiO1/2 単位のモル比が0.4:1〜1.2:1のシロキサン樹脂、並びに
(d)化合物(c)と、化合物(a)又は(b)との縮合生成物;並びに
(iii)触媒量の、成分(i)及び(ii)の反応を促進する化合物;並びに
(II)2つの完全に飽和された末端基を有するポリイソブチレン化合物。
【0009】
本発明組成物は、都合よくシリコーン組成物(I)及びポリイソブチレン化合物(II)を含む。成分(I)は、(i)ポリオルガノシロキサン、(ii)ケイ素化合物、及び(iii)触媒量の、他の成分の反応を促進するための化合物、を反応させることにより調製される。
【0010】
成分(i)は、(A)一般式R1 a SiO(4-a)/2 で示されるシロキサン単位を有し、25℃での粘度が20〜100,000mm2/s(センチストークス)であるポリオルガノシロキサンから選ぶことができる。前記ポリオルガノシロキサン(A)の前記有機基R1 は同一の又は異なる炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基である。その具体例は当技術分野で公知であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、トリフルオロプロピル基、フェニル基、2−フェニルエチル基及びビニル基を含む。メチル基が特に好ましい。この式において、aは平均値が1.9〜2.2である。ポリオルガノシロキサン(A)は、25℃で約350〜15,000mm2/sの粘度を持つトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサンであることが特に好ましい。
【0011】
これに代えて、成分(i)は、(B)一般式R2 b (R3 O)c SiO(4-b-c)/2 (ここに、R 2 は独立にR 1 基について定義した1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、R 3 は水素原子又はR 2 であり、−OR 3 基はポリオルガノシロキサンの分子鎖の末端の少なくとも1つに存在する)のシロキサン単位を有し、25℃で200〜1.00億 mm 2 / sの粘度を有するポリオルガノシロキサンから選ばれてもよい。前記値bは1.9〜2.2の間にあり、cは1分子中に少なくとも1つの−OR3 基を与える値をとる。ポリオルガノシロキサン(B)は、25℃で1000〜50,000mm2/sの粘度を持つヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンであることが特に好ましい。成分(i)は、(C)いずれかの割合の(A)及び(B)の混合物であってもよい。
【0012】
成分(ii)は、(a)〜(d)から選ばれる少なくとも1つのケイ素化合物である。(a)は、一般式R4 d SiX4-d (ここに、R4 は炭素原子数1〜5の1価の炭化水素基であり、Xはハロゲン原子又は加水分解性基、例えば−OR5 又は−OR6 R7 であり、ここに、R6 は炭素原子数1〜5の2価の炭化水素基であり、R5 及びR7 はそれぞれ水素原子又は炭素原子数1〜5の1価の炭化水素基であり、dの平均値は1を超えない)で示される有機ケイ素化合物である。(b)は化合物(a)の部分加水分解縮合物である。(c)は(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO4/2 単位を含み、(CH3 )3 SiO1/2 /SiO4/2 のモル比が0.4/1〜1.2/1のシロキサン樹脂である。(d)は、シロキサン樹脂(c)と、化合物(a)又は(b)との縮合生成物である。成分(ii)は、アルキル基の炭素原子数が1〜5であるアルキルポリシリケート、例えばメチルポリシリケート、エチルポリシリケート及びプロピルポリシリケート又はシロキサン樹脂(c)から選ばれるのが好ましい。最も好ましくは、成分(ii)は、エチルポリシリケート又は(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位をモル比約0.4:1〜1.2:1で含むシロキサン樹脂コポリマーである。
【0013】
成分(iii)は、他の成分の反応を促進する触媒として使用される化合物である。縮合反応又は再配列/縮合反応を促進する全ての化合物が成分(iii)として好ましい。それは、シロキサン平衡触媒、シラノール縮合触媒及びこれらの組み合わせから選ばれる。成分(iii)として適当な触媒の例としては、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化セシウム;アルカリ金属シラノレート、例えばカリウムシラノレート;アルカリ金属アルコキサイド、例えばカリウムプロポキサイド及びカリウムエトキサイド;第四アンモニウム水酸化物、例えばβ−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムヒドロキサイド;ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキサイド、及びテトラメチルアンモニウムヒドロキサイド;第四アンモニウムシラノレート;第四ホスホニウムヒドロキサイド、例えばテトラブチルホスホニウムヒドロキサイド、及びテトラエチルホスホニウムヒドロキサイド;第四ホスホニウムシラノレート;有機酸の金属塩、例えばジブチル錫ジラウレート、酢酸第一錫、オクタン酸第一錫、ナフテン酸鉛、オクタン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸鉄、及びナフテン酸コバルト;無機酸、例えば硫酸、及び塩酸;有機酸、例えば酢酸、及び有機スルホン酸;並びにアンモニウム化合物、例えば炭酸アンモニウム、及び水酸化アンモニウムがある。この触媒はカリウムシラノレート、水酸化カリウム、及び水酸化ナトリウムから選ばれるのが好ましい。
【0014】
(I)の混合物は、更に30重量部までの成分(iv)充填材、を含むことができる。この充填材の例としては、ヒュームドの、沈降の、及びプラズマの(plasmatic)TiO2 、Al2 O3 /SiO2 、ZrO2 /SiO2 、及びSiO2 がある。この充填材は親水性であってもよく、疎水性であってもよい。この充填材は製造中に(即ち、その場で)疎水化されてもよく、また独立に疎水化されてもよい。粒度が数nmないし数μm で、比表面積が50〜1000m2/gの種々のグレードのシリカが商業的に入手可能であり、成分(iv)として使用するのに適当である。
【0015】
この混合物(I)は、更に20重量部までの成分(v)、25℃で5〜200mm2/sの粘度を有し、一般式R8 e (R9 O)f SiO(4-e-f)/2 で示されるシロキサン単位を有するポリオルガノシロキサンを含む。ここに、R8 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、R9 は水素原子又は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基である。値eは1.9〜2.2であり、fは各分子中に2又はそれを超える−OR9 基を与えるような値をとる。成分(v)は、粘度が25℃で10〜100mm2/sであるヒドロキシル末端ポリジメチルシロキサンであるのが特に好ましい。成分(v)は、充填材(iv)が親水性シリカであるときに加えるのが好ましい。
【0016】
成分(i)、(ii)及び(iii)で、任意に成分(iv)及び/又は(v)を含む混合物を加熱下に反応させて、シリコーン組成物(I)を製造する。これら種々の成分の割合は次のようである:成分(i)は100重量部;成分(ii)は、0.5〜20重量部、好ましくは1〜7重量部;成分(iii)は、触媒量(通常、0.03〜1重量部);成分(iv)は、もしあれば、0より多く30重量部まで、好ましくは1〜15重量部、非常に好ましくは5〜15重量部;成分(v)は、もしあれば、0より多く20重量部まで、好ましくは1〜10重量部。
【0017】
使用される成分(A)及び(B)の割合は、それらのそれぞれの粘度に大きく依存する。粘度が25℃で1000〜100,000mm2/sの粘度を持つ(A)及び(B)の混合物を使用するのが好ましい。
【0018】
このシリコーン組成物(I)を調製するには、最初に成分(i)、(ii)及び(iii)を混合し、このブレンドを110〜120℃に加熱する。充填材(iv)は、もし望むならば、次いで、適当な分散装置、例えばホモミキサー、コロイドミル、又は三本ロールミルを用いて均一に加える。得られる混合物は、50〜300℃、好ましくは100〜300℃に加熱し、1〜8時間反応させる。尤も、この反応時間は温度に依存して変化する。もし成分(v)がこの組成物に用いられるならば、それは一般に充填材(iv)の後に加えられる。全ての危険を避け、不揮発性物質(未反応物質、副生物等)を除くために、全ての混合と加熱操作を不活性ガス雰囲気中で行うのが好ましい。諸成分の混合順序、加熱温度、及び滞留時間は臨界的なものとは考えられず、必要に応じて変化させることができる。反応後に触媒を中和して、シリコーン組成物(I)を更に安定にするのが好ましい。
【0019】
これに代えて、シリコーン組成物(I)は、ジオルガノポリシロキサン、ケイ素化合物及びこれら成分の反応を促進するための触媒を含み、この組み合わせは任意に充填材、例えばシリカを含む。これらの系はトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサンとケイ素に結合したヒドロキシル基又はケイ素に結合したアルコキシ基をその主鎖に沿って又はその鎖の末端に持つジオルガノポリシロキサンの混合物を含む。前記アルコキシ基は炭素原子数が1〜6である。ケイ素化合物(ii)は前記成分上の官能基を反応させることにより前記ジオルガノポリシロキサンの架橋剤として作用する。前記ジオルガノポリシロキサンは、ジメチルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、及びメチルトリフルオロプロピルシロキサン単位から選ばれるシロキサン単位の線状又は分岐状のポリマー又はコポリマーであることが更に好ましい。最も好ましくは、成分(A)のジオルガノポリシロキサンは、Siに結合したヒドロキシル又はメトキシ官能基を含むポリジメチルシロキサンである。本発明のケイ素化合物(ii)は、好ましくは(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位を含み、SiO2 単位に対する(CH3 )3 SiO1/2 単位のモル比が0.4:1〜1.2:1であるシロキサン樹脂である。後者の樹脂は米国特許No.2676182に従って調製され、典型的に0.5〜3重量%のヒドロキシル基を含有する。
【0020】
非常に好ましい成分(I)は、ヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン、25℃で1000〜50,000mm2/sの範囲の粘度を持つトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサン、アルキル基が炭素原子数1〜5であるアルキルポリシリケート、例えばメチルポリシリケート、エチルポリシリケート及びプロピルポリシリケート、並びにカリウムシラノレート触媒を50〜300℃の温度で反応させた均一なブレンドである。
【0021】
成分(II)は、ポリイソブチレン化合物である。この化合物はポリイソブチレンポリマーであってもポリイソブチレンオリゴマーであってもよい。そのようなオリゴマー又はポリマーは、当技術分野で公知であり、種々の分子量のもの及び末端基の組み合わせのものが多数商業的に入手可能である。成分(II)は、数平均分子量(Mn )が、好ましくは150〜6000、より好ましくは200〜3000、更に好ましくは200〜2500、最も好ましくは200〜400のポリイソブチレン化合物である。本発明におけるポリイソブチレン化合物は、完全に飽和された末端基を持っていてもよく、また、官能基、例えばエポキシ、メチルプロペニル、ハライド、アルコキシフェニレン、ヒドロキシル、カルボキシル、クロロシリル、ビニル、コハク酸無水物基、イソシアナート、アミノ、又はアミドを含む少なくとも1つの末端基を有してもよい。本発明におけるポリイソブチレン化合物は、好ましくは完全に飽和された末端基を有し、この場合、末端基は、例えばアルキル基であるか、又は不飽和基を含む少なくとも1つの末端基を有する。成分(II)のより好ましいポリイソブチレン化合物は、2つの完全に飽和された末端基を持つか、又は1つのビニル末端基又はメチルプロペニル末端基と、1つの飽和した末端基を持つ。後者の基は、独立に、−C(CH3 )3 、−CH2 C(CH3 )2 H、−CH=C(CH3 )2 (2−メチルプロペニル)及び−CH=CH2 (ビニル)から選ばれる。
【0022】
上記ポリイソブチレンは、Amoco Chemical Company (Chicago,IL)から、商標IndopolTMの下に、又はPolyester Corporation (Southampton,NY)から商標PolysynlaneTMの下に種々の分子量のものが商業的に入手できる。
【0023】
本発明にとって、成分(I)対成分(II)の重量比は99:1〜1:99の範囲に亘る。好ましくは、この比は90:10〜10:90に亘り、この範囲は70:30〜30:70がより好ましい。
【0024】
本発明の分散性シリコーン組成物は更に、成分(iv)について述べたように、成分(III)充填材を更に含んでよい。この充填材の具体例は、ジルコニウムシリカヒドロゲル(共沈されたジルコニウム及びシリカ)又は疎水性沈降シリカを含み、後者が非常に好ましい。添加される充填材、成分(III)の量は、一般に1〜15重量部であり、前記重量部は、この組成物の全重量を基準にしている。
【0025】
本発明の分散性シリコーン組成物は更に、成分(IV)成分(i)について述べたタイプのポリオルガノシロキサン、を含んでよい。好ましいポリオルガノシロキサンは、成分(i)の(A)の好ましい具体例について述べたのと同じトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン、及び成分(i)の(B)について述べたのと同じヒドロキシル末端ポリジメチルシロキサンから選ばれる。成分(IV)については、(A)及び(B)のポリオルガノシロキサンの好ましい粘度範囲はそれぞれ2〜100mm2/s及び5〜100,000mm2/sである。これら成分についての特に好ましい粘度範囲は、25℃で測定して(A)については10〜50mm2/s、(B)については10〜100mm2/sである。加えられる成分(IV)の範囲は、この組成物の全重量を基準として10〜100重量部に亘る。
【0026】
本発明の分散性シリコーン組成物は、更に成分(V)鉱油、を更に含んでよい。用語「鉱油」とは、炭素を含む源から誘導される炭化水素油、例えば石油、頁岩及び石炭又はこれらの均等物に由来する炭化水素油のことをいう。成分(V)の鉱油はいずれのタイプの鉱油であってもよく、その多数は商業的に入手可能であり、その例としては、パラフィン含量の大きい重質白色鉱油(white mineral oil)、軽質白色鉱油、石油、例えば脂肪族ベース油(alifatic base oil)、蝋ベース油、芳香族又はアスファルトベース油、混合ベース油、石油誘導油、例えば潤滑油、エンジン油、マシン油又は切削油及び薬用油、例えば精製パラフィン油がある。
【0027】
上述の鉱油は、種々の粘度のものが、Amoco Chemical Company (Chicago,ILL.)から商標AmocoTM White Mineral Oilの下に、Exxon Company (Houston,Texas)から商標BayolTM,MarcolTM 若しくはPrimolTMの下に、又はLyondell Petrochemical Company (Houston,Texas)からDuoprime(商標)Oilの下に商業的に入手可能である。好ましくは、この鉱油は粘度が40℃で10〜50mPa・sである。鉱油(V)の量は、用いられる成分(I)及び(II)のタイプに依存する。しかしながら、500〜1000重量部の鉱油が一般に用いられ、前記重量部はこの組成物の全重量を基準とするものである。
【0028】
本発明組成物中に鉱油が存在するときは、これらの組成物は成分(VI)、飽和又は不飽和のビスアミド、例えば米国特許No.4107073に開示されているものも含むであろう。好ましいビスアミドは、式RC(O)N(H)−(CH2 )n −N(H)C(O)R(ここに、nは1〜6の整数であり、Rは飽和の又は不飽和の、直鎖の又は分岐鎖の炭素原子数5〜22の炭化水素基である)で示される。特に好ましいのは、エチレンビスステアルアミドである。この組成物で使用されるビスアミド(VI)の量は、鉱油100重量部を基準として一般に0.01〜5重量部、好ましくは0.01〜2重量部である。
【0029】
上記成分に加えて、本発明の分散性シリコーン組成物は、補助剤、例えば腐食防止剤及び染料も含んでよい。本発明組成物は、典型的に成分(I)及び(II)、並びにもしあれば任意の成分をブレンドし、均一な混合物を形成することにより調製される。これは当技術分野で公知の全ての便利な混合方法、例えばへら、機械的攪拌機、邪魔板を含むインライン混合装置、ブレード又は同様な混合表面を有するもの(電動式インラインミキサ又はホモジナイザーを含む)、ドラムローラー、三本ロールミル、シグマブレードミキサー、パン用ドウミキサー又は二本ロールミルにより達成できる。混合の順序は重要であるとは考えられないが、最初に成分(I)及び(II)を、次いで高剪断ミキサーを用いて、充填材(III)をこの組み合わせに分散させ、次いで任意にポリオルガノシロキサン(IV)を加える。成分(I)及び(II)、並びに任意に(III)及び/又は(IV)を最初に相互にブレンドし、またこの混合物を好ましくは鉱油(V)に、もしくは鉱油(V)及びビスアミド(VI)の両方に加えるのも好ましい。
【0030】
本発明は泡形成系中の泡を制御する方法にも関し、この場合本発明分散性シリコーン組成物は、単に、泡立ちを減らすに充分な量(日常的実験により決定される)を泡立系又は泡形成系に加える。通常、本発明組成物は泡形成系の重量を基準として0.001〜0.1重量部の濃度で加える。しかしながら、当業者は数回の日常的実験の後に最適な濃度を容易に決定するであろう。添加の方法は臨界的でなく、この組成物は当技術分野で公知の技術のいずれかにより計量し又は添加される。
【0031】
ここで予想される泡形成系の例は、燐酸の製造;亜硫酸法の又は硫酸塩法のパルプ化操作;アルミニウムの製造におけるボーキサイトの温浸溶液;金属加工液(metal working fluid);製紙;洗浄システム;及び炭化水素流体ベースのシステム、で遭遇する媒体を含む。本発明組成物は、全ての種類の泡制御組成物として、即ち脱泡組成物として及び/又は消泡組成物として、便利に使用される。脱泡組成物は、一般に泡減少剤として考えられ、一方消泡組成物は一般に泡防止剤として考えられている。従って、本発明組成物は種々の媒体、例えばインク、塗料、ペイント、洗剤、パルプ及び紙の製造、布帛染料、並びに炭化水素油含有液として有用である。
【0032】
【実施例】
以下の例における全ての部及び%は、特に断らない限り、重量基準である。以下に使用するPIBはポリイソブチレンを表す。全ての粘度はB型粘度計により、25℃で測定した。化合物の数平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィーで測定した。これらの分散性シリコーン組成物の調製には以下の物質を用いた:
【0033】
シリコーン組成物Aは米国特許No.4639489の例1に従って調製した。この組成物は、25℃で1000mm2/sの粘度を有するトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサン60部;25℃で12,500mm2/sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン29部;エチルポリシリケート(タマ化学工業(株)のシリケート(商標)45)2.9部;カリウムシラノレート触媒4.8部;表面積が200m2/gのアエロジル(商標)#200シリカ(日本アエロジル(株),日本)2.9部;及び25℃で40mm2/sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン4.8部を含んでいた。上記成分に加えて、この配合物は触媒の一部として0.3部のエタノール、シリカに吸着された水0.1部;及びL−540TMもプロセス分散剤として含んでいた。L−540TM(Union Carbide Corp.,Danbury,CT)は、ポリエーテルブロックが50/50モル%のポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンからなるシリコーンポリエーテルブロックコポリマーとして記述される。
【0034】
PIB A=PolysynlaneTMで、数平均分子量380であり、1つの末端基が次式で表され:
【0035】
【化1】
【0036】
他の末端基が式−C(CH3 )3 で表される飽和ポリイソブチレンとして記述される。これは、Polyester Corporation,Southhampton,NYの製品である。
【0037】
PIB B=IndopalTM L−14で、数平均分子量が370で、ビニル末端ポリイソブチレンとして記述され、Amoco Chemical Company,Chicago,ILの製品である。このオリゴマーの1つの末端基は、ビニル様構造(2−メチルプロペニル)−HC=C(CH3 )2 であり、他の末端基は式−C(CH3 )3 で表される。
【0038】
PIB C=IndopalTM L−50で、PIB Bに類似しているが、数平均分子量455である。
【0039】
PIB D=IndopalTM L−100で、PIB Bに類似しているが、数平均分子量510である。
【0040】
PIB E=IndopalTM H−40で、PIB Bに類似しているが、数平均分子量750である。
【0041】
PIB F=IndopalTM L−65で、PIB Bに類似しているが、数平均分子量435である。
【0042】
鉱油Aは、25℃で粘度が177mPa・sである重質パラフィン鉱油であり、Fisher Scientific Company(Pittsburg,Pa.)から入手したものである。
【0043】
鉱油Bは、40℃で粘度が10〜40mPa・sである鉱油である。
【0044】
(例1)
シリコーン組成物A及びPIB B〜Eを、種々の重量比で、均一なコンシステンシーが得られるまで混合した。25℃で24時間の後、これらのサンプルを観察し、それらが未だ均一で安定した混合物であるかどうか決定した。その結果を表1に示す。
【0045】
【0046】
次いで、表1の種々の重量比のサンプル1の混合物を40℃の炉中に入れ、分離の兆候があるかどうか6週間観察した。相分離又は外観上の変化はどのサンプルにも見いだせなかった。
【0047】
(例2)
シリコーン組成物A及びPIB Aを種々の重量比で混合した。これらの混合物を25℃で24時間後に評価した。表2は全ての混合物が1つの相として維持され均一であったことを示している。
【0048】
【0049】
次いで、サンプル5の混合物を40℃の炉中に入れ、6週間観察した。外観上さほどの変化は認められず、相分離は起こらなかった。
【0050】
(例3)
シリコーン組成物A及びPIB Bを、重量比50/50、57/43及び63/37(シリコーン組成物A対PIB Bの重量比)で混合し、それぞれを、それぞれ200、400、800rpmで混合した。次いで、種々の混合物の粘度を記録した。次いで、この混合物の最高平均粘度に対する最低平均粘度の範囲を記録した。その結果を表3に示す。
【0051】
【0052】
表3は、PIB Bをシリコーン組成物Aとブレンドすることにより、ブレンドの粘度がシリコーン組成物それ自体のそれよりもはるかに低くなることを示している。従って、PIBはシリコーン組成物にとって良好な分散(delivery)ビヒクルである。
【0053】
(例4)
泡制御組成物1は、40重量部のシリコーン組成物Aの混合物と、60重量部のPIB Bとのブレンドであった。この混合物を鉱油ベースの泡制御組成物に配合するために、10.80gのこの混合物を、70.51gの鉱油A及び20.00gの10重量%のエチレンビスステアルアミド(ethylene bis−stearamide)の鉱油B中分散体とブレンドした。
【0054】
泡制御剤組成物2は、エチレンビスステアルアミドに加えて、疎水性シリカを泡制御組成物中に配合する他は、組成物1と同じであった。9.60gのシリコーン組成物A−PIB Bブレンドを、55.50gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.00gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0055】
泡制御組成物3は、50重量部のシリコーン組成物Aと、50重量部のPIB Bとのブレンドであった。この混合物を鉱油ベースの泡制御組成物に配合するために、9.62gのこの混合物を、70.49gの鉱油A及び20.00gの10重量%のエチレンビスステアルアミドの鉱油B中分散体とブレンドした。
【0056】
泡制御剤組成物4は、エチレンビスステアルアミドに加えて、疎水性シリカを泡制御組成物中に配合する他は、組成物3と同じであった。9.53gのシリコーン組成物A−PIB Bブレンドを、55.50gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.00gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0057】
泡制御組成物5は、60重量部のシリコーン組成物Aと、40重量部のPIB Bとのブレンドであった。この混合物を鉱油ベースの泡制御組成物に配合するために、9.50gのこの混合物を、70.51gの鉱油A及び20.00gの10重量%のエチレンビスステアルアミドの鉱油B中分散体とブレンドした。
【0058】
泡制御剤組成物6は、エチレンビスステアルアミドに加えて、疎水性シリカを泡制御組成物中に配合する他は、組成物5と同じであった。9.49gのシリコーン組成物A−PIB Bブレンドを、55.50gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.93gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0059】
泡制御組成物7は、70重量部のシリコーン組成物Aと、30重量部のPIB Bとのブレンドであった。この混合物を鉱油ベースの泡制御組成物に配合するために、4.80gのこの混合物を、60.31gの鉱油A及び20.02gの10重量%のエチレンビスステアルアミドの鉱油B中分散体とブレンドした。
【0060】
泡制御剤組成物8は、シリコーン組成物A−PIB Bブレンドの量を媒にした他は、組成物7と同じであった。9.57gのこのブレンドを、55.50gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.02gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0061】
比較の泡制御組成物1は、この組成物を調製するのに本発明の配合を用いない組成物であった。使用された鉱油Aの量は、シリコーン組成物A−PIB Bブレンドが欠けるのを補償するために増やした。65.01gの鉱油Aを室温で、20.00gの、10重量%の鉱油B中エチレンビスステアルアミドの分散体及び15.00gの10重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0062】
次いで、上述の泡制御組成物を、再循環ポンプ試験で泡形成を減らすか又は除去するそれらの能力について試験した。この試験において、400cm3 のクラフトパルプ黒液(この液は、水中に溶解したリグニンスルホン酸ナトリウム、ペントーザン糖(pentosan sugars)、トール油石鹸、炭酸ナトリウム、硫化ナトリウム、及び水酸化ナトリウムを含み、固体含量15%でpHは20℃で13.5であった)を、泡立ちを最大にするためにこの液流中に注入した窒素と共に循環した。この試験装置中の液体の体積は鉛直カラム内で14cmの高さに設定し、この中で泡の上昇を測定した。試験の開始(これは80.6℃(177°F)で行った)時には、泡カラムを21cmの高さに上昇させた。その時点で100μLの上述の泡制御組成物の1つを循環する液流中に注射器で注入した。次いで、時間の関数としての泡の高さを監視し、これを表4に記録する。
【0063】
【0064】
(例5)
泡制御組成物10は、19,650mPa・sの粘度を有するシリコーン組成物A63重量部及びPIB B 37重量部のブレンドであった。
【0065】
泡制御剤11は、シリコーン組成物Aが粘度32,350mPa・sであること以外は組成物10と同じであった。
【0066】
泡制御剤12は、シリコーン組成物Aが粘度46,000mPa・sであること以外は組成物10と同じであった。
【0067】
組成物10、11及び12を、それぞれ2つの部分に分け、6週間静置した。これらサンプルの1つのセットは、25℃で貯蔵し、他は40℃で貯蔵した。この期間の後、これらの全てを鉱油ベースの泡制御組成物中に配合した。次いで、9.50gの6つのブレンドの各々を、55.50gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミドの分散体、及び15.00gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。次いで、これらこれら組成物を、例4に記載した再循環ポンプ試験を用いて試験した。時間の関数としての泡高さを監視し、これを表5に記録した。
【0068】
【0069】
(例6)
95部のポリジメチルシロキサン(粘度350〜1000mm2/s)及び5部のヒュームドシリカを強酸触媒の存在下で反応させることにより、シリコーン組成物を調製した。この組成物をPIB Aと混合した。シリコーン組成物対PIBの重量比は、それぞれ90/10、80/20、60/40、50/50及び30/70であった。24時間後、90/10、80/20及び60/40のブレンドは安定に保たれ、1相であったが、他の全ては相分離を生じた。
【0070】
(例7)
88部のポリジメチルシロキサン(粘度1000mm2/s)、10部のシリカ、3部のシロキサン樹脂で(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO4/2 単位を含み、SiO4/2 単位に対する(CH3 )3 SiO1/2 単位のモル比が0.75:1であるもの、及びNaOH触媒を反応させることにより、シリコーン組成物を調製した。次いで、この組成物をPIB Aと混合した。シリコーン組成物対PIBの重量比は、それぞれ90/10、80/20、60/40、50/50及び30/70であった。24時間後、PIB Aと混合したシリコーン組成物のいずれも相分離を起こさなかった。
【0071】
(例8)
ポリジメチルシロキサン流体(粘度1000mm2/s)を、次の重量比でPIBBと混合した:30/70、40/60、50/50、60/40及び70/30。25℃で24時間静置した後、全てのブレンドは2相に分離した。
【0072】
(例9)
ポリジメチルシロキサン流体(粘度1000mm2/s)を、次の重量比でPIBAと混合した:30/70、40/60、50/50、60/40及び70/30。25℃で24時間静置した後、全てのブレンドは透明に見えた。しかしながら、これらサンプルを逆さにすると、屈折模様が認められ、これは不完全な分散を示した。
【0073】
(例10)
シリコーン組成物A及びPIB Fを、それぞれ重量比70/30、60/40、50/50及び40/60で混合した。これらを25℃で48時間後に評価した。全てのサンプルは何らかの度合いの相分離を示し、分離の割合はPIBの含量が増すに連れて増した。
【0074】
(例11)
シリコーン組成物Aを、ポリジメチルシロキサン(粘度25℃で、1000mm2/s)、及びヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン流体(粘度25℃で70mm2/s)と、重量比それぞれ1.2:1.2:1.0で混合した。次いで、この混合物をPIB Bと混合した。上記シリコーン混合物及びPIB Cを用いて第2のブレンドを作った。両方を室温で48時間静置させ、それらの外観を評価した。第1のブレンドは1相物質として止まり、成分のさほどの分離は無かった。第2のブレンドは、混合したシリコーン及びPIBの最初の量と大体等しい体積割合の2つの別々の相に分離した。
【0075】
(例12)
泡制御組成物13は、60重量部のシリコーン組成物Aと、40重量部のPIB Bとのブレンドであった。このブレンドを鉱油ベースの消泡剤に配合するために、9.2gのこのブレンドを、55.8gの鉱油A、20.0gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.0gの20重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体と混合した。
【0076】
泡制御組成物14は、PIB Bに代えてPIB Fを用いた他は組成物13と同じであった。
【0077】
泡制御組成物15は、PIB Bに代えてPIB Dを用いた他は組成物13と同じであった。
【0078】
泡制御組成物16は、PIB Bに代えてPIB Eを用いた他は組成物13と同じであった。
【0079】
比較泡制御組成物2は、シリコーン組成物A−PIBブレンドを含まなかった。この比較組成物は、65.01gの鉱油A、20.00gの10重量%の鉱油B中エチレンビス−ステアルアミド分散体、及び15.00gの10重量%の鉱油B中疎水性シリカ分散体を室温で混合することにより調製した。
【0080】
これらの泡制御組成物を、例4に記載した再循環ポンプによって、それらの泡立ちの減少又は除去について試験した。その結果を表6に示す。
【0081】
Claims (6)
- 次の(I)及び(II)の配合物を含む分散性シリコーン組成物:
(I)次の(i)〜(iii)を含む混合物を50〜300℃の温度で反応させることにより調製されるシリコーン組成物:
(i)次の(A)〜(C)から選ばれる少なくとも1つのポリオルガノシロキサン100重量部
(A)25℃での粘度が20〜100,000mm2/sであり、一般式R1 a SiO(4-a)/2 (ここに、R1 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、aは平均値が1.9〜2.2である)で示されるポリオルガノシロキサン、
(B)25℃で200〜1.00億mm2/sの粘度を持ち、一般式R2 b (R3 O)c SiO(4-b-c)/2 (ここに、R2 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、R3 は水素原子又は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基であり、bは1.9〜2.2の平均値をとり、cは各分子中に少なくとも1つの−OR3 基を与えるのに充分な値をとり、少なくとも1つのそのような−OR3 基は分子鎖の末端に存在する)で示されるポリオルガノシロキサン、並びに
(C)(A)及び(B)の混合物;
(ii)次の(a)〜(d)から選ばれる少なくとも1つのケイ素化合物0.5〜20重量部:
(a)一般式R4 d SiX4-d (ここに、R4 は炭素原子数1〜5の1価の炭化水素基であり、Xはハロゲン原子及び加水分解性基から選ばれ、dは平均値が1又はそれ未満である)で示される有機ケイ素化合物、
(b)化合物(a)の部分加水分解縮合物、
(c)(CH3 )3 SiO1/2 単位及びSiO4/2 単位を含み、SiO4/2 単位に対する(CH3 )3 SiO1/2 単位のモル比が0.4:1〜1.2:1のシロキサン樹脂、並びに
(d)化合物(c)と、化合物(a)又は(b)との縮合生成物;並びに
(iii)触媒量の、成分(i)及び(ii)の反応を促進する化合物;並びに
(II)2つの完全に飽和された末端基を有するポリイソブチレン化合物。 - (I)の混合物が更に、(iv)表面積が50〜300m2/gの疎水性シリカである少なくとも1つの充填材30重量部まで、を含む請求項1記載の組成物。
- (I)の混合物が更に、(v)25℃で5〜200mm2/sの粘度を有し、一般式R8 e (R9 O)f SiO(4-e-f)/2 (ここに、R8 は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基又はハロゲン化炭化水素基であり、R9 は水素原子又は炭素原子数1〜10の1価の炭化水素基であり、eは1.9〜2.2の値をとり、fは各分子中、分子鎖の末端に少なくとも2つの−OR9 基を与えるような値をとる)で示されるポリオルガノシロキサン20重量部まで、を含む請求項1又は2記載の組成物。
- 前記組成物が更に、(III)充填材、並びに(IV)25℃での粘度が2〜100mm2/sであるトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサン、25℃での粘度が100〜100,000mm2/sであるトリメチルシリル末端ポリジメチルシロキサン、及び25℃での粘度が5〜100,000mm2/sであるヒドロキシ末端ポリジオルガノシロキサンポリマーから選ばれる少なくとも1つのポリオルガノシロキサン、から選ばれる少なくとも1つの成分を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記組成物が更に、(V)鉱油、又は(V)鉱油と(VI)飽和又は不飽和のビスアミドとの混合物から選ばれる少なくとも1つの成分を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 泡生成系に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物を加えることを含む泡生成系中の泡を制御する方法。
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