JP3988927B2 - 防臭ます - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防臭ますに関し、殊に、防臭とゴミや油等の分離とを行う、いわゆる防臭・油分離ますに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に排水設備には阻集器と呼ばれる設備があって、これは、排水中に含まれる有害・危険物、望ましくない物質、または再利用できる物質の流下を阻止して分離・収集し、残りの水液のみを自然流下で排水する装置、とされている。
【0003】
そして、かかる阻集器の性能は、一般的にいって排水中の前記物質を完全に阻集するのではなく、可及的に阻集する能力を備えておればよい、とされており、また、阻集器には、この阻集能力の他に、トラップ機能を合せもつものが多い、とされている。
【0004】
ところで、かかる阻集器は、その阻集対象物質の種類により、グリ−ス阻集器、オイル阻集器、砂阻集器等の専用の装置になっている。
【0005】
更に、この特定の専用阻集器の中でも各種のものが知られている。例えば、オイル阻集器(油脂遮断装置または防油ますともいう)には、箱トラップを用いた装置、泥だめと組合せた装置、陶管を用いた装置等が知られている。
【0006】
本出願人は、本人が先鞭をつけた塩ビ製小口径ますの開発実績を踏まえて、各種の阻集用合成樹脂製ますを提供し、好評を博している。
【0007】
例えば、トラップ機能をもつ油分離ますを提供しているが、これを図6および図7で示す。
【0008】
これは、掃除口付ますを基本としてJトラップ(本明細書ではL形トラップまたはLトラップともいう)ますタイプに改良した防臭・油分離ます1Aであって、塩ビ製(合成樹脂製)ます本体2は、若干深底状の有底円筒体で構成し、その外側には掃除口3がこれと平行に立設され、該掃除口3はます本体2の底方で接続してJトラップ状に構成している。
【0009】
すなわち、このます本体2の上下中間より若干上方(宅内排水枝管の埋設深さに相当)に流入口4が、同中間より若干下方(封水部の形成および油阻集空間をもつ間隔)に流出口5が、それぞれ開口している。
【0010】
この流入口4には、両口ソケット(規格上DSともいう)6が水平状に接合されて、その両口ソケット6の外側に、建屋側宅内排水枝管12が接続され、また、その内側でもって、ます本体2内に取出し自在に収容したゴミ取り用(固形物阻集用)かご7を片持ち支持し、しかもその中へ臨ませている。したがって、建屋側宅内排水枝管(例えば、台所の流しの排水管)12からの排水が直接かご7に流入してかご7によってゴミ(流し台からの固形物)を捕集するようにしている。
【0011】
また、流出口5には、前記のように掃除口3を形成するため、上向きに開口した第1のエルボ8Aを接続し、この第1のエルボ8AにT字を横にしたチ−ズ9を接続し,そのT字の足を主管側宅内排水枝管14を介して宅内排水主管13に接続してJトラップ状ますを構成している。
【0012】
そして、ます本体2の上方開口部には蓋用嵌合部10を形成し、ここに不図示の円形蓋が着脱自在に覆蓋する。
【0013】
なお、前記かご7は多孔SUS製(金属製または合成樹脂製でも可)有底円筒体で構成している。したがって、このかご7の開口径は、ます本体2のそれより若干小径にし、かつ、ます本体2の底部より若干浮いた状態にしている。
【0014】
また、このかご7には仕切板11をその底部より若干浮かして取付け、流入した排水を底部へ迂回させて再び浮上させるから、油脂分の浮上分離を良好にすると共に、仕切板11をかご7の開口部より若干立上がらせて把持部として、かご7の出入れを便利にしている。図中、16は宅内排水主管13に設けた分岐口33をもつ会所ますである。
【0015】
以上のような本出願人の提供した掃除口3をもつJトラップタイプの防臭・油分離ます1Aでは、トラップがJ字ないしL字状になっているので、Uトラップに比べ、ます本体2と掃除口3とを可及的に近接させて設置面積を小スペ−ス化すると共に、ます本体1Aを若干深底にしているので、容積を拡大したかご7が使用でき、また、円形蓋を外して阻集した油脂等を汲み出す等の阻集物の回収撤去期間を延長することができる。
【0016】
しかも、両口ソケット6を始め、エルボ8Aおよびチ−ズ9は規格品を用いているので、全体が簡素かつ安価となり、埋設しても信頼性が得られる。
【0017】
尚、本出願人の提供したこの防臭・油分離ます1Aの他に、特開平5−51957号公報や特開平6−129002号公報でも、Uトラップタイプの防臭・分離ますが示されている。
【0018】
これらの防臭・分離ますでは、ます本体の流出口が、ます本体の上方開口の掃除点検口周縁より平面視で内側に形成されていて、防臭・分離ますの設置面積を小スペ−ス化しており、また、この流出口に接続したUトラップがます本体に対し、U字の一方の縦棒を中心とする範囲で首振り自在に構成しているので、Uトラップの出口側接続配管に自由度が得られ、特に前者の公報のものでは、Uトラップの出口にチ−ズを接続して掃除口を設けて掃除口付ますタイプにしたものが示されており、また、後者の公報のものでは、通水孔のない容器を取出し自在に収容したものが示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記本出願人の提供したJトラップタイプの防臭・油分離ます1Aでは、建屋17と宅内排水主管13との距離が、LトラップないしJトラップタイプによって小スペ−ス化しても、図7に示すように、尚相当の間隔Laをもち、更なる小スペ−ス配管の阻害をしていることがその後判明した。
【0020】
そのため、本発明者は流出口側の配管、例えば掃除口3をます本体2に対し首振りさせて建屋17に近接させることに着想したのであるが、この首振りをさせようとしても、トラップがJ字ないしL字状になっているので、これができない。
【0021】
そこで、前掲の公報群で示されたような首振りをさせようとすると、U字タイプのトラップとなるので、通常の宅内配管勾配で段差のない宅地に適用する場合、流出口(5)の高さが流入口4の高さに近づき油阻集機能がなくなることから、採用できない。
【0022】
なお、Uトラップタイプのます分析してみると、次のことが判明した。
【0023】
すなわち、U字の一方の縦棒を中心として首振りさせる場合、Uトラップがます本体から離れている場合には、そのピポットとなるU字の縦棒は定位置として残っており、また、Uトラップをます本体の内側に設けている場合には、首振りするU字の縦棒がます本体の外周面に当るので、総じて、Uトラップタイプの防臭・防油ますでは、首振りによる建屋に近接させる考えは好ましくないことが判明した。
【0024】
ところで、流出口側の配管を首振りさせるため、いわゆる自在胴を適用することが考えられる。
【0025】
すなわち、ます本体(2)を上下に2分割して上胴部を下胴部に対し60度ないし90度の範囲で回動自在にする提案(特開平7−127123号公報)が知られているが、この提案を前記本出願人の提供している防臭・油分離ます1Aに適用しようとすると、勿論、この提案が狭隘地での施工性向上のためのものではないので、60度ないし90度の範囲の首振りでは、ます本体(2)が建屋17から建屋側宅内排水枝管12を介して突設した状態においては、尚デッドスペ−スが残り、しかも、この提案では、ます本体に設けた流入口と流出口とが、いわゆるベルトラップを介在して、相当な落差を形成しているので、通常の宅内配管を行う一般の家屋では適用困難で、その上、上胴部を首振り状態にしているので、トラップを形成している下胴部の首振りにならず、総じてこの提案は採用できない。
【0026】
そこで、本発明は、Jトラップタイプの防臭・油分離ます1Aにおいて、建屋と宅内排水主管との距離を更に縮めることを主たる目的として、建屋から排水の流速を可及的に抑制して油阻集機能を更に向上させることを副たる目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)有底円筒状ます本体に、その上方に流入口を、下方に流出口をそれぞれ開口し、該流出口外側に、小スペ−ス化のためのJトラップ状に立設した第1のエルボおよびこれに接続したチ−ズまたは他の第2のエルボを接続し、前記ます本体の底方と第1のエルボとで封水部を形成し、前記流出口を主管側宅内排水枝管を介して宅内排水主管に接続するようにした合成樹脂製防臭ますにあって、前記ます本体を上下に分割して自在胴に構成し、上部胴に前記流入口を下部胴に前記流出口をそれぞれ設け、該流入口を既設の建屋側宅内排水枝管に接続し、前記チ−ズまたは他の第2のエルボを、該建屋に略平行に布設された前記宅内排水主管の前記主管側宅内排水枝管に接続すると共に、前記第1のエルボに対し、これに接続する前記チ−ズまたは他の第2のエルボを首振り自在に接続することにより、前記流入口に対し前記トラップ側を大きく首振り自在にして極狭隘地でも配管の施工性を向上させたことを特徴とする合成樹脂製防臭ますにあり、また、2)前記ます本体に固形物阻集用かごを取出し自在に収容した請求項1に記載の合成樹脂製防臭ますにあり、また、3)前記流入口からの排水の流速を抑制するため、前記第1のエルボの平面視での管軸に対し、前記チ−ズまたは他の第2のエルボの流出口の平面視での管軸を、前記宅内排水主管側に向け略直交させることにより、狭隘地専用とした請求項1または2に記載の合成樹脂製防臭ますにあり、また、4)既設の建屋側宅内排水枝管と、該建屋に接近して略平行に布設された宅内排水主管における主管側排水枝管との間に設ける合成樹脂製防臭ますにおいて、前記ます本体を上下に分割して自在胴に構成し、上方に前記建屋側宅内排水枝管に接続する流入口を、下方に前記主管側排水枝管に接続する流出口をそれぞれ設けて、該流出口の外側に、Jトラップ状に立設する第1のエルボおよびこれに首振り自在に接続したチ−ズまたは他の第2のエルボを接続し、これらのチ−ズまたは他の第2のエルボを、前記宅内排水主管に介在した会所ますの前記主管側宅内排水枝管に接続して、前記既設建屋と宅内排水主管との配管の施工性を向上させたことを特徴とする合成樹脂製防臭ますにある。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。
【0029】
図1は本発明の実施例の全体の模式斜視図、図2は図1の実施例の説明のための使用例を示す平面図、図3は同実施例の分解断面図、図4は図3の要部平面図、図5は図3の他の要部詳細断面図であって、従来例を示す図6の断面図および図7の従来例の説明のための使用例を示す平面図と同一部分は同一符号を付し、その説明を簡略化する。
【0030】
本発明の実施例の防臭・油分離ます1は、主として合成樹脂製(射出成形製の塩ビ製)で、狭隘な宅地(勿論、狭隘でない宅地にも適用可)に布設される塩ビ配管に好都合に適用できるものである。
【0031】
そのため、掃除口付ますの形態を基本にしてLトラップないしJトラップタイプで且つ自在胴(分割した胴が互に回動すること)に構成し、L字水平部の突出した分すべてをなくすように、トラップ側の首振り(水平方向の回動)を大きくでき、すなわち、前記分析したUトラップ付のますに比べ建屋17に近接させ、例えば最大約220度迄首振りできるようにして、狭隘地における小スペ−ス化配管ができ、しかも、そこでの配管の施工性を容易化している。
【0032】
また、この自在胴は、このます本体2を上下に略等分に2分割して上胴部2aに対し、下胴部2bを、図1A矢のように大きく回動自在にしたものである。
【0033】
このます本体2の概略寸法は、例えば、口径200mmφ、全体の高さ約580mmの若干深底の有底円筒体で構成しているが、上下に2分割しているので、上、下胴部2a、2b共、射出成形可能となって量産化によるコストダウンが得られるようになっている。
【0034】
このます本体4には、掃除口3がこれと平行に立上っており、この掃除口3はます本体2の底方(底部18より若干上方で開口して泥だめ効果を向上させているが、底部18でも可)で接続して、このます本体2の底方と後記第1のエルボ体8とで封水部を形成したJ形トラップタイプ(Jトラップ状)に構成している。
【0035】
すなわち、このます本体2の上下方向の中間よりやや上方、すなわち、上部胴2aに流入口4が、同中間よりやや下方に、すなわち、下胴部2bに流出口5がそれぞれ開口しており、この流入口4には、外向きに受口19を一体的に突設し建屋側宅内排水枝管12を接着接合できるようにしている。この受口19には縮径用インクリ−ザを内嵌合してもよい。
【0036】
また、その内向きには支持用短管20を一体的に突設し(射出成形時に一体成形)、この支持用短管20でもって、ます本体2内に取出し自在に収容したかご7を、該支持用短管20の嶺面に形成した円弧状二条の係止片21に引掛けて片持ち支持すると共に、その開口部をかご7内に臨ませている。
【0037】
このかご7はSUS製多孔状有底円筒体で構成し、仕切板11をその底部より若干浮かして取付け、流入した排水をかご7の底部へ迂回させ、再び浮上させるようにしている。
【0038】
また、このかご7には取っ手22を取付け、かご7の出入れを便利にしている。勿論、このます本体2は、かご7なしの溜めますでもよい。
【0039】
前記流出口5には、掃除口3を形成するため、上向きに開口した第1のエルボ体8を一体的に設け(射出整形時に一体成形してもよいが、別体で接着接合による一体化でもよい。前者の場合部品点数が少なくなり、製品コストが安価となる)、すなわち、下胴部2bに上向き開口部を設けており、この第1のエルボ体8に、T字を横にしたチ−ズ9を接着接合し、そのT字の足、すわなちチ−ズ9の流出口を短管状の主管側宅内排水枝管14に接着接合し、この主管側宅内排水枝管14を会所ます16の分岐口33に接続している。
【0040】
なお、このチ−ズ9を第1のエルボ体8に接合するとき、平面視でチ−ズ9の流出口を第1のエルボ体8の管軸と直交させておくと、すなわち、第1のエルボ8の平面視での管軸に対し、チ−ズ9の平面視での管軸を宅内排水主管13側に略直交させて接着接合させておくと、狭隘地専用の防臭・油分離ます1にすることができ、しかも、流入口4からの排水の流速を直交により前記仕切板11と相俟って抑制できる。なお、この会所ます16は、宅内排水主管13に介在させている。
【0041】
そして、これらの第1のエルボ体8(ないしチ−ズ9)およびます本体2の底方によって封水部を形成したJ形トラップタイプを構成している。
【0042】
また、ます本体2の上方開口部には、蓋用嵌合部10を形成し、ここに円形蓋23を着脱自在に覆蓋し、前記チ−ズ9の上方開口部24にも小円形蓋25を着脱自在に覆蓋し、J形トラップに対して点検・掃除をするようにしている。
【0043】
この小円形蓋25の覆蓋位置は、円形蓋23の覆蓋地面位置より若干下方になって埋設されるので、J形トラップに対する点検・掃除は通常行われない。したがって、このチ−ズ9は第2のエルボを用いて掃除口3を省略してもよい。
【0044】
ここにおいて、ます本体2を自在胴に構成するため、上胴部2aと下胴部2bとに分割してその両者を図1A矢のように大きく回動自在している。
【0045】
そのため、図5に示すように上胴部2aの下端を受口部26に形成し、下胴部2bの上端側を差口部27に形成して、この差口部27を受口部26に、その嵌合する時に外れないようなシ−ル用ゴムリング28を介して、内嵌する。この受口部26の基部には受口ストッパ−29を、差口部27の基部には土砂浸入防止フランジ30を、それぞれ形成している。
【0046】
そして、上胴部62aと下胴部2bとを嵌合状態で結合したとき、互に回動自在としながら抜け止めするため、差口部27の外周で軸方向略中間に突条31を、受口部26の内周で軸方向略中間に、該突条31が樹脂弾性による強制嵌入して、若干ガタのある嵌合溝32を形成している。
【0047】
したがって、上胴部2aと下胴部2bとを結合するには、製造工場または施工現場等において、差口部27にゴムリング28を外嵌してから、差口部27を受口部26にやや強力に押込めば嵌合して結合でき、特に、下胴部2bは上胴部2aに対し、回動自在にすることができる。
【0048】
次に、本実施例の防臭・油分離ます1の作用を述べる。なお、この防臭・油分離ます1は上胴部2aと下胴部2bおよびチ−ズ9がセットされて施工現場に持込まれる場合を述べる。
【0049】
さて、通常の場合、建屋17には排水用器具(例えば、流し台)が既設され、したがって、その建屋側宅内排水枝管12が配管されている。また、宅内排水主管13も埋設されてはいないが、建屋17に略平行に接近して布設されている。
【0050】
そこで、建屋側宅内排水枝管12に防臭・油分離ます1の流入口4を接続し、次いで、この防臭・油分離ます1の下胴部2bを回動させてから、主管側宅内排水枝管14を会所ます16の分岐口33と接着接合する。これらの接続時にもし発生した、いわゆるジゴク配管は、会所ます16によって調整吸収する。
【0051】
また、別の施工例として、下胴部2bを、いわゆるオガミ合せ配管に用いる場合、建屋17には排水用器具(例えば、流し台)が既設され、したがって、その建屋側宅内排水枝管12は配管されている。また、宅内排水主管13も埋設はされていないが、建屋17に略平行に接近して布設されている。
【0052】
そこで、建屋側宅内排水枝管12に防臭・油分離ます1の流入口4を接続し、次いで、下胴部2bを回動させて、図2の点線のように掃除口3側を建屋17に可及的に近接回動(約30度)させておく。
【0053】
一方、宅内排水主管13に介在させている会所ます16の分岐口33に、短管状の主管側宅内排水枝管14を接着接合して、その先端側を突出させておく。
【0054】
したがって、チ−ズ9の流出口は、平面視で第1のエルボ体8の管軸に直交しているので、下胴部2bを建屋17から離すように若干回動させると、このチ−ズ9の流出口は主管側宅内排水枝管14に近づき、いわゆるオガミ合せ接合ができ、ひいては、極狭小地での施工性が向上する。
【0055】
以上、いずれの場合でも、図7で示した従来例より建屋17と宅内排水主管13との距離Lbは、試験施工によると、約200mm短縮でき、換言すると、極狭隘地での施工が容易にできる。
【0056】
特に、第1のエルボ体8とチ−ズ9との接合は、施工現場で行ってもよいし、工場組立の場合には、図1B矢印のようにゴム輪接合等による首振り接合してもよく、この場合、施工性は更に向上する。
【0057】
【発明の効果】
本発明によると、ます本体の底方と第1のエルボ等で封水部を形成したトラップをもつ、通常宅内排水勾配のますにおいて、防臭ますでありながら、該トラップを大きく首振り自在にしたので、このL字ないしJ字形トラップの形成による小スペ−ス化の他に、建屋側近接による更なる小スペ−ス化が図られ、その上、施工性が向上し、極狭隘地でも設置可能にすることができる。
【0058】
また、ます本体を上胴部と下胴部とに分割したので、大形のます本体でも、金型を安価にして射出成形可能となって、量産メリットが得られると共に、流入口の支持用短管や流出口の第1のエルボを一体成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の全体の模式斜視図である。
【図2】 図1の実施例の説明のための使用例を示す平面図である。
【図3】 同実施例の分解断面図である。
【図4】 図3の要部平面図である。
【図5】 図3の他の要部詳細断面図である。
【図6】 従来例である。
【図7】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
1…防臭・油分離ます、2…ます本体、2a…上胴部、2b…下胴部、4…流入口、5…流出口、7…かご、8…第1のエルボ体、9…チ−ズ
Claims (4)
- 有底円筒状ます本体に、その上方に流入口を、下方に流出口をそれぞれ開口し、該流出口外側に、小スペ−ス化のためのJトラップ状に立設した第1のエルボおよびこれに接続したチ−ズまたは他の第2のエルボを接続し、前記ます本体の底方と第1のエルボとで封水部を形成し、前記流出口を主管側宅内排水枝管を介して宅内排水主管に接続するようにした合成樹脂製防臭ますにあって、
前記ます本体を上下に分割して自在胴に構成し、上部胴に前記流入口を下部胴に前記流出口をそれぞれ設け、該流入口を既設の建屋側宅内排水枝管に接続し、前記チ−ズまたは他の第2のエルボを、該建屋に略平行に布設された前記宅内排水主管の前記主管側宅内排水枝管に接続すると共に、前記第1のエルボに対し、これに接続する前記チ−ズまたは他の第2のエルボを首振り自在に接続することにより、前記流入口に対し前記トラップ側を大きく首振り自在にして極狭隘地でも配管の施工性を向上させたことを特徴とする合成樹脂製防臭ます。 - 前記ます本体に固形物阻集用かごを取出し自在に収容した請求項1に記載の合成樹脂製防臭ます。
- 前記流入口からの排水の流速を抑制するため、前記第1のエルボの平面視での管軸に対し、前記チ−ズまたは他の第2のエルボの流出口の平面視での管軸を、前記宅内排水主管側に向け略直交させることにより、狭隘地専用とした請求項1または2に記載の合成樹脂製防臭ます。
- 既設の建屋側宅内排水枝管と、該建屋に接近して略平行に布設された宅内排水主管における主管側排水枝管との間に設ける合成樹脂製防臭ますにおいて、
前記ます本体を上下に分割して自在胴に構成し、上方に前記建屋側宅内排水枝管に接続する流入口を、下方に前記主管側排水枝管に接続する流出口をそれぞれ設けて、該流出口の外側に、Jトラップ状に立設する第1のエルボおよびこれに首振り自在に接続したチ−ズまたは他の第2のエルボを接続し、これらのチ−ズまたは他の第2のエルボを、前記宅内排水主管に介在した会所ますの前記主管側宅内排水枝管に接続して、前記既設建屋と宅内排水主管との配管の施工性を向上させたことを特徴とする合成樹脂製防臭ます。
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