JP3979775B2 - ハイブリッド燃料電池システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、改質器からの改質ガスを燃料電池に導入して発電した直流電力を交流電力に変換して外部負荷へ供給する燃料電池システムに係り、詳細には、外部負荷の消費電力に比べて発電した電力が低い時に、バッテリ等の蓄電手段に蓄積している電力を外部負荷に供給可能とするハイブリッド燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型(固体酸化物型、固体高分子型)等の燃料電池は、天然ガス、メタノール等を燃料ガスとして用い、この燃料ガスを改質して生成した水素と空気中の酸素を反応させることにより発電する。このときの水素は、天然ガスやメタノール等の燃料から改質装置等を用いて生成される。
【0003】
このような燃料電池発電装置によって発電された電力は、系統連系用インバータ等を介して例えば家電機器などのように、一般的には、商用電源(系統電源)によって運転される負荷(外部負荷)に接続することにより、この外部負荷の運転に用いることができる。
【0004】
ところで、燃料電池発電装置は、燃料ガスの供給量を調整することにより発電電力が制御される。このために、例えば発電電力を急激に増加しようとすると、燃料電池への燃料ガスの供給が間に合わず、燃料電池内で水素ガスが不足するガス欠状態となるなどして出力電圧が低下する。
【0005】
このために、燃料電池発電装置に補助電源としてバッテリ等の蓄電池を設けたハイブリッド燃料電池システムが一般的となっている。このハイブリッド燃料電池システムでは、燃料電池の発電電力が不足したときには、蓄電池に蓄積している電力を放出することにより、発電電力の不足分を補うようにして、外部負荷の消費電力に応じた電力が出力可能となるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外部負荷には、突入成分の大きい負荷や大型のモータなどのように大きな始動電流を必要とするものがある。このような外部負荷が接続されているときには、蓄電池が短時間に大きな電流を出力する必要があり、このために、蓄電池の負担が大きくなり、蓄電池の寿命の著しい低下が生じる。このような蓄電池の寿命低下を防止するために、容量の大きい蓄電池が必要となり、この蓄電池がハイブリッド燃料電池システムの大型化をまねいてしまうことになる。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものではあり、システムの大型化をまねくことなく蓄電池の寿命低下を防止し、外部負荷へ安定した電力供給が可能となるハイブリッド燃料電池システムを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、燃料の供給量に応じた電力を発電する燃料電池発電部と、前記燃料電池発電部で発電された直流電力を外部負荷に応じて変換する電力変換手段と、前記燃料電池発電部と前記電力変換手段の間に設けられて前記電力変換手段に入力される入力電流を前記燃料電池発電部から出力される出力電流に応じて制限する制限手段と、蓄電池に電力を蓄積する第1の蓄電手段と、電気二重層コンデンサに電力を蓄積する第2の蓄電手段と、前記第1の蓄電手段に蓄積している電力を前記燃料電池発電部の発電電力と前記外部負荷の消費電力の変動に応じて、前記第2の蓄電手段に先だって前記燃料電池発電部で発電した電力と共に前記電力変換手段へ供給する第1の放電手段と、前記第2の蓄電手段に蓄積している電力を前記燃料電池発電部の発電電力と前記外部負荷の消費電力の変動に応じて、前記燃料電池発電部で発電した電力と共に前記電力変換手段へ供給する第2の放電手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、燃料電池発電部で発電した電力を制限手段を介して電力変換手段へ入力する。これにより、外部負荷の消費電力が増加したときに、不足電力を第1ないし第2の蓄電手段から放電して、電力変換手段へ供給することができる。
【0010】
このとき、第1の蓄電手段から放電する電力を制限すると共に、第2の蓄電手段に電気二重層コンデンサを設けていることにより、外部負荷の消費電力が急激に増加したときに、第1の蓄電手段が瞬間的に大きな電力を放電するのを防止しながら、外部負荷の消費電力の変化に応じた電力を放電することができる。
【0011】
これにより、燃料電池発電部の安定した発電と共に、第1の蓄電手段に用いる蓄電池の寿命低下を防止することができる。
【0012】
請求項2に係る発明は、前記燃料電池発電部で発電された電力によって、前記第1の蓄電手段を充電する第1の充電手段と、前記燃料電池発電部で発電された電力によって、前記第1の蓄電手段に先だって前記第2の蓄電手段を充電する第2の充電手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、燃料電池発電部の発電電力に余剰が生じたときに、第1及び第2の蓄電手段への充電を行う。このとき、第2の蓄電手段への充電を優先して行う。これにより、常に、外部負荷の消費電力の増加に応じた電力の放電が可能となるようにしている。
【0014】
請求項3に係る発明は、前記第1の充電手段と前記第2の充電手段と前記制限手段とが前記燃料電池発電部からの電力の供給が可能となっていると共に、前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段と前記制限手段とが前記電力変換手段への電力の供給が可能となっていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、制限手段と並列に第1及び第2の蓄電手段を設けている。これにより、第1の蓄電手段の充放電は勿論、第2の蓄電手段の充放電も効率良くかつ的確に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したハイブリッド燃料電池システム10の概略構成を示している。この燃料電池発電システム10は、燃料電池発電装置12と、系統連系用インバータ等を用いたインバータ装置14と、蓄電池装置16と、を備えている。
【0017】
インバータ装置14は、主に燃料電池発電装置12によって発電した電力を、所定の電圧の交流電力に変換する。このインバータ装置14から出力される交流電力は、系統電源(商用電源)によって運転可能となっている外部負荷18へ供給される。なお、外部負荷としては、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン(空調装置)等の一般的な家庭電化製品を適用することができ、また、家庭電化製品に限らず、商用電源によって運転可能な電気製品であれば、外部負荷18として用いることができる。
【0018】
図2には、一例として固体高分子型燃料電池を用いた燃料電池発電装置12の概略構成を示している。なお、燃料電池発電装置としては、固体高分子型に限らず、リン酸塩型等の従来公知の種々の構成を用いることができる。
【0019】
燃料電池発電装置12は、改質器30、CO変成器32、CO除去器34、燃料電池36を備えている。改質器30には、ポンプ38が作動することにより脱硫器40を介して天然ガス、メタノール等の原燃料(原燃ガス)が供給される。この原燃ガスは、脱硫器40を通過することにより、硫黄分が除去されて改質器30に供給される。
【0020】
改質器30には、改質器バーナ42が設けられており、脱硫器40を通過した原燃ガスの一部がこの改質器バーナ42に供給可能となっている。また、改質器バーナ42には、ポンプ44の作動によって原燃ガスの燃焼用の空気が供給される。これにより、改質器バーナー42は、原燃ガスを燃焼させて、改質器30の触媒容器を加熱し、触媒容器内の改質触媒の温度を反応温度まで上昇させる。
【0021】
また、燃料電池発電装置12には、水タンク46が設けられており、ポンプ48が作動することにより水タンク46内の水が熱交換器50へ送られ、熱交換器50を通過するときに、改質器バーナ42によって加熱された排ガスの熱によって蒸発され、水蒸気として原燃ガスと共に改質器30に導入される。
【0022】
改質器30内では、原燃ガスと共に供給される水蒸気が混合し、改質器バーナ42によって改質反応温度まで昇温されている改質触媒により改質反応(吸熱反応)が生じる。これにより、原燃ガスから水素に富んだ改質ガスが生成される。
【0023】
改質器30を通過した原燃ガス(改質ガス)は、CO変成器32、CO除去器34を通過して燃料電池36へ送られる。このCO変成器32内では、改質反応によって水素と共に生成される一酸化炭素と水(水蒸気)を反応させる一酸化炭素変成反応(発熱反応)が生じる。これにより改質ガス中で二酸化炭素と共に水素が生成される。
【0024】
CO除去器34は、CO変成器32を通過した改質ガスが供給されることにより低温での選択酸化反応が生じる。これにより、改質ガス中の一酸化炭素濃度をさらに低下させる。すなわち、改質ガスは、CO変成器32及びCO除去器34を通過することにより、高温・低温の2段階で一酸化炭素濃度が低減され、水素に富むガスに改質、変成されて燃料電池36へ送られる。
【0025】
また、改質器30とCO変成器32の間、CO変成器32とCO除去器34の間及びCO除去器34と燃料電池36の間には、熱交換器52A、52B、52Cが設けられている。熱交換器52A〜52Cのそれぞれには、ポンプ54A、54B、54Cによって水タンク46内の水が循環され、これにより、改質ガスが熱交換器52A〜52Cを通過するときに冷却される。
【0026】
さらに、熱交換器52Cの改質ガス排気側には、バルブ56A、56Bが設けられている。燃料電池発電装置12では、改質器30、CO変成器32、CO除去器34の各触媒の温度が安定するまでは、バルブ56Aを閉じると共にバルブ56Bを開いている。これにより、改質ガスは、CO除去器34からプロセスガスバーナ(PGバーナ)58へ送られ、ポンプ60からPGバーナ58へ送り込まれる空気と共に燃焼された後、熱交換器62を通過して、排ガスとして排出される。
【0027】
また、燃料電池発電装置12には、排熱利用のための貯湯タンク64が設けられており、ポンプ66によって貯湯タンク64と熱交換器62の間で循環される水が、PGバーナ58によって加熱される。
【0028】
燃料電池発電装置12は、CO変成器32及びCO除去器34の各触媒の温度が安定した段階で、バルブ56Aを開いて、改質ガスを燃料電池36へ送りこむ。燃料電池36は、アノード70とカソード72を備えている。また、燃料電池36には、ポンプ68によって空気が供給される。なお、改質ガスはアノード70に供給され、空気がカソード72に供給される。
【0029】
燃料電池36では、アノード70に供給される改質ガス中の水素を燃料とし、カソード72に供給される空気中の酸素を酸化剤とする電極反応が起り、アノード70とカソード72の間に起電力が生じる。燃料電池36は、この起電力によって電力が取出し可能となる。なお、燃料電池36内には、冷却部74が設けられており、ポンプ76によって水タンク46内の水が循環されることにより冷却される。
【0030】
燃料電池36のアノード70からの排ガス出力側には、バルブ78A、78Bが設けられている。燃料電池発電装置12では、燃料電池36の温度が安定するまでバルブ78Aを閉じてバルブ78Bを開き、未反応水素ガスを含む排ガスをPGバーナ58へ供給する。
【0031】
また、燃料電池発電装置12では、燃料電池36が安定した定常運転可能な状態に達すると、バルブ78Bを閉じると共にバルブ78Aを開く。これにより、アノード70を通過した未反応ガスは、改質器バーナ42へ供給される。なお、改質器バーナ42では、燃料電池36が安定した運転状態に達して、アノード70から排出される未反応ガスが供給されることにより、主にこの未反応ガスを燃焼させるが、これだけで改質器30内の触媒の温度を改質反応温度に保つことができないときに、脱硫器40を通過した原燃ガスを改質器バーナ42に供給するようにしている。
【0032】
前記した如く、本実施の形態に適用した燃料電池発電装置12は、排熱利用の給湯機能を備えており、熱交換器52A〜52C及び燃料電池36の冷却部74を循環されることにより加熱された水タンク46内の水を、ポンプ80Aによって熱交換器82へ送る。この熱交換器82には、ポンプ80Bによって貯湯タンク64内の水(お湯)が循環されるようになっており、これにより、熱交換が行われて、水タンク46内の水が冷却されると共に、貯湯タンク64内の水が加熱される。
【0033】
改質器30から排出されて熱交換器50を通過した排気ガスは、さらに熱交換器84を通過する。貯湯タンク64内の水は、ポンプ86によってこの熱交換器84内を循環されることにより加熱される。また、燃料電池36のカソード72から排出される排ガスは、熱交換器88を通過する。この熱交換器88では、ポンプ90によって貯湯タンク64内の水が循環されることにより加熱される。
【0034】
このように、燃料電池発電装置12では、排ガス等の熱を用いて貯湯タンク64の水を加熱することにより排熱回収を行い、回収した熱によって加熱したお湯を、給湯用として貯湯タンク64に貯えるようにしている。
【0035】
一方、図1に示すように、ハイブリッド燃料電池システム10には、図示しないマイクロコンピュータを備えたコントローラ100が設けられている。このコントローラ100は、図示しない入出力インターフェイスを介して、燃料電池発電装置12に設けられている各種ポンプ、バルブ等の各種操作手段及び、温度センサや圧力センサ等の各種センサが接続されている(何れも図示省略)。
【0036】
これにより、コントローラ100は、改質器30、CO変成器32、CO除去器34及び燃料電池36等の各部の温度、圧力を検出し、この検出結果に基づいて各種ポンプの作動、バルブの開閉等の制御を行うことにより、燃料電池36を用いた燃料電池発電装置12の作動を制御している。
【0037】
例えば、コントローラ100は、燃料電池36の発電電力を増加するときには、改質器30へ供給する原燃ガスの量を徐々に増加させる。これにより、燃料電池発電装置12では、燃料電池36へ供給される改質ガスの量が増加し、この改質ガスの増加に合わせて空気の供給量を増加することにより、燃料電池36内の発電反応が促進され、発電電力が徐々に大きくなる。また、燃料電池発電装置12では、改質器30へ供給する原燃ガスの量が徐々に減少されることにより、燃料電池36へ供給される改質ガスの量が減少し、燃料電池36での発電電力が抑えられる。
【0038】
一方、インバータ装置14は、制限手段として設けられているDC/DCコンバータ102と、電力変換手段として設けられているDC/ACインバータ104を備えている。DC/DCコンバータ102は、直流チョッパと変圧器及び整流器等を用いた従来公知の一般的構成の昇圧回路を用いることができ、燃料電池発電装置12から入力される直流電力を所定電圧の直流電力に変換する。
【0039】
また、DC/ACインバータ104は、DC/DCコンバータ102から入力される直流電力を、外部負荷18の運転に用いる所定電圧の交流電力に変換する。なお、DC/ACインバータ104としては、ブリッジ接続されたスイッチング素子を所定のタイミングでスイッチングすることにより直流電力を交流電力に変換する一般的構成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、外部負荷18として交流電力によって運転される電気機器を用いているために、この電気機器に合わせた交流電力を得るためにDC/ACインバータ104を用いているが、直流電力によって運転される外部負荷に電力を供給するときには、DC/ACインバータ104に変えて、この外部負荷を運転するための直流電力を出力するDC/DCコンバータを用いれば良い。
【0040】
DC/DCコンバータ102は、コントローラ100に接続している。また、燃料電池発電装置12とコントローラ100の間には、燃料電池発電装置12から取り出される発電電流IFC及び発電電圧VFCを検出する電流センサ106及び電圧センサ108が設けられ、DC/DCコンバータ102とDC/ACインバータ104の間には、DC/DCコンバータ102の出力する電流Id及びDC/ACインバータ104に入力される電圧Vdを検出する電流センサ110及び電圧センサ112が設けられている。
【0041】
また、DC/ACインバータ104の外部負荷18側(出力側)には、出力させる交流電流IACを検出する電流センサ114及び交流電圧VACを検出する電圧センサ116が設けられている。
【0042】
電流センサ106、110、114及び電圧センサ108、112、116は、コントローラ100に接続している。コントローラ100は、電流センサ114によって検出する交流電流IAC及び電圧センサ116によって検出する交流電圧VAC等から外部負荷18の消費電力を算出し、この消費電力に基づいて燃料電池発電装置12の運転(発電電力)を制御する。
【0043】
このとき、コントローラ100は、外部負荷18の消費電力に基づいて発電電流IFCの目標値IFCOを設定し、発電電流IFCが目標値IFCOとなるように原燃ガスの量、空気量等を設定し、その原燃ガスの量や空気量等に基づいて各種ポンプ、バルブ等を制御する。
【0044】
すなわち、図3に示すように、コントローラ100は、目標値IFCOが増加すると、この目標値IFCOの増加に合わせて原燃ガスの供給量を増加するようにしている。なお、コントローラ100は、燃料電池発電装置12が安定して運転する範囲で、目標値IFCOに合わせて燃料ガスの供給量を制御するようにしている。また、目標値IFCOは、改質器30の触媒温度等に基づいて補正がなされる。
【0045】
また、コントローラ100は、DC/DCコンバータ102の出力電力が燃料電池発電装置12の発電電力を越えないようにDC/DCコンバータ102を制御する。すなわち、コントローラ100は、発電電力IFCの目標値IFCOに基づいてDC/DCコンバータ102に入力される入力電流のリミット値IFR1を設定し、DC/DCインバータ102の入力電流がこのリミッタ値IFR1を越えないように電流Idを制御する。また、コントローラ100は、燃料電池36の出力電流に基づいてリミッタ値IFR1を可変する。これにより、DC/DCコンバータ102は、燃料電池36の出力電流IFCに応じて制限された電流Idを出力する。
【0046】
また、コントローラ100は、電流センサ106によって検出する燃料電池36の出力電流IFCに基づいて、DC/DCコンバータ102の電流Idのリミッタ値IFR1を設定し、DC/DCコンバータ102の電流Idが、このリミッタ値IFR1を越えないように制御する。このとき、図3に示すように、コントローラ100は、リミッタ値IFR1を目標値IFROの増加に伴う原燃ガスの供給量に合わせて段階的に増加するように設定される。
【0047】
一方、図1に示すように、蓄電池装置16は、出力側がDC/DCコンバータ102とDC/ACインバータ104の間に接続しており、蓄積している電力をDC/DCコンバータ102の出力電力と共に、DC/ACインバータ104へ供給可能となっている。これにより、DC/ACインバータ104は、DC/DCコンバータ102から出力される電力ないしDC/DCコンバータ102と蓄電池装置16から出力される電力を外部負荷18へ供給する交流電力に変換可能となっている。また、蓄電池装置16は、DC/DCコンバータ102と共に、入力側が燃料電池発電装置12(燃料電池36)の出力側に接続しており、燃料電池発電装置12によって発電した電力を用いて充電可能となっている。
【0048】
燃料電池36と蓄電池装置16の間には、燃料電池発電装置12から蓄電池装置16に入力される充電電流IBIを検出する電流センサ118が設けられ、蓄電装置16とDC/ACインバータの間には、蓄電池装置16から出力する放電電流IBOを検出する電流センサ120が設けられている。電流センサ118、120は、コントローラ100に接続している。
【0049】
ところで、ハイブリッド燃料電池システム10に設けている蓄電池装置16は、第1の蓄電手段となるバッテリ等の蓄電池122を用いた蓄電池部124に加え、第2の蓄電手段として電気二重層コンデンサ(EDLC:Electric Double Layer Capacitor、以下「EDLC126」と言う)を用いた第2の蓄電池部128が設けられている。
【0050】
EDLC126は、活性炭電力表面に形成されるイオン吸着層(電気二重層)の吸着・脱着反応を電荷の充放電に用いるコンデンサであり、例えば、セパレータを介した一対の活性炭電極(電解液が添加されている)と、その両側の導電性の集電体から構成され、電気的には、内部抵抗を持つ静電容量の大きなコンデンサと、静電容量の小さいコンデンサが並列接続した構成に近似でき、急速充電及び急速放電の可能な一般的構成となっている。
【0051】
一方、蓄電池部124は、蓄電池122と充電回路130及び放電回路132によって形成され、蓄電池部128は、EDLC126と充電回路134及び放電回路136によって形成されている。蓄電池部124、128は並列接続されており、蓄電池22及びEDLC26に蓄積している電力をDC/ACインバータ104へ出力(放電)可能となっていると共に、燃料電池発電装置12によって発電した電力による蓄電池122及びEDLC126の充電が可能となっている。
【0052】
この蓄電池部124、128の充電回路130、134及び放電回路132、136のそれぞれは、コントローラ100に接続している。これにより、コントローラ100は、例えば、蓄電池122の端子電圧及びEDLC126の端子電圧から、蓄電池122及びEDLC126の残存容量を判定し、放電によって残存容量が減少したときには、充電回路130、134を制御して、蓄電池122およびEDLC126への充電を行う。また、コントローラ100は、DC/DCコンバータ102の出力電力と、外部負荷18の消費電力に基づいて放電回路132、136を制御して、蓄電池122ないしEDLC126に蓄積している電力を放電するようになっている。
【0053】
ここで、ハイブリッド燃料電池システム10では、DC/DCコンバータ102の出力する電流Idに対してリミッタ値IFR1が設定されていることにより、外部負荷18の消費電力の増加によって電流Idが増加しようとしたときに、電流Idが制限されるために、DC/DCコンバータ102の出力する電圧Vdが減少する。
【0054】
すなわち、図4(A)に示すように、DC/DCコンバータ102は、入力される電流がリミッタ値IFR1に達するまでは、電圧Vdが略一定の電圧V0となっているが、入力される電流がリミッタ値IFR1を越える電流Idが流れようとすると、リミッタ値IFR1が垂下点となって電圧Vdが減少する。
【0055】
一方、コントローラ100は、DC/DCコンバータ102の出力する電圧V0に対して、放電回路132の出力電圧V1が僅かに低く、また、放電回路136の出力電圧V2が、放電回路132の出力電圧V1より僅かに低くなるように設定している(V0>V1>V2)。例えば、DC/DCコンバータ102の電圧V0を200vとし、放電回路136(蓄電池部128)の出力電圧V2を190vにとしているときに、放電回路132(蓄電池部124)の出力電圧V1を電圧V0と出力電圧V2の中間点となる約195vに設定している。
【0056】
これにより、DC/DCコンバータ102の出力する電圧Vdが電圧V1より下がることにより蓄電池122からの放電が開始され、電圧Vdが電圧V2より下がることにより、さらに、EDLC126からの放電が開始される。
【0057】
また、放電回路132には、蓄電池122の放電電流IOBを蓄電池122に対して設定されているリミッタ値IRBに制限する出力電流リミッタが設けられている。なお、放電回路136には、EDLC126の放電電流IOCをEDLC126に対して設定されているリミッタ値IRCに制限する出力電流リミッタが設けられている。
【0058】
これにより、図4(B)及び図4(C)に示すように、放電回路132、136の電圧Vb、Vcは、放電電流IOB、IOCがリミッタ値IRB、IRCに達するまでは電圧V1、V2となっているが、放電電流IOB、IOCが、リミッタ値IRB、IRCに達すると、このリミッタ値IRB、IRCを垂下点として減少するようになっている。
【0059】
また、放電回路132、136のそれぞれは、蓄電池122及びEDLC126の過放電を防止するために、例えば蓄電池122及びEDLC126の端子電圧から残存容量を判断し、この残存容量が蓄電池122及びEDLC126のそれぞれに対して設定されている規定値に達すると、放電を停止する。また、コントローラ100は、蓄電池装置16が放電停止をすると、ハイブリッド燃料電池システム10の運転を停止し、蓄電池122及びEDLC126と共に燃料電池発電装置12の保護を図るようにしている。
【0060】
一方、コントローラ100は、蓄電池122及びEDLC126の充電を行うときに、それぞれの充電電流IIB、IIC(充電回路130、134への入力電流)のリミッタ値IFR3、IFR2を設定する。これにより、充電回路130、134のそれぞれは、充電電流IIB、IICをリミッタ値IFR3、IFR2に制限しながら蓄電池122及びEDLC126の充電を行う。
【0061】
また、図5(B)及び図5(D)に示すように、コントローラ100は、蓄電池122及びEDLC126の充電を開始するときに、リミッタ値IFR3、IFR2を0(零)から徐々に設定値IFRB、IFRCまで増加させるようにしている。
【0062】
これにより、図5(A)及び図5(C)に示すように、蓄電池122、126に入力される充電電圧VIB、VIC(充電回路130、134の出力電圧)が、徐々に上昇して、設定値VBS、VCSとなるようにしている。すなわち、コントローラ100は、所謂、充電のソフトスタートを行うようにしている。なお、図5(A)及び図5(B)は、蓄電池122に対する充電電圧VIBと充電電流IIBを示し、図5(C)及び図5(D)は、EDLC126に対する充電電圧VICと充電電流IICを示している。
【0063】
また、コントローラ100は、蓄電池122よりEDLC126の充電を優先して行うようにしていると共に、蓄電池122からの放電中であっても、EDLC126への充電が必要と判断したときには、EDLC126への充電を行うようにしている。
【0064】
ここで、ハイブリッド燃料電池システム10での蓄電池装置16の充放電の流れを図6乃至図9を参照しながら説明する。
【0065】
ハイブリッド燃料電池システム10に設けているコントローラ100は、交流電流IAC及び交流電圧IAC等から演算した外部負荷18の消費電力に基づいて発電電流の目標値IFROを設定し、この目標値IFROに基づいて燃料電池発電装置12の作動を制御する。これにより、ハイブリッド燃料電池システム10では、外部負荷18の消費電力に応じた電力を発電して出力可能となっている。
【0066】
また、コントローラ100は、原燃ガスの供給量に基づいて、DC/DCコンバータ102に入力される電流のリミッタ値IFR1を設定し、電流Idを制限する。
【0067】
これにより、ハイブリッド燃料電池システム10では、外部負荷18の消費電力が急激に増加し、発電電力を不足すると、DC/DCコンバータ102から出力する電圧Vdが低下するために、蓄電池装置16からの放電を開始される状態となる。なお、コントローラ100は、外部負荷18の消費電力の増加に合わせて、発電電力を増加するように燃料電池発電装置12の制御を行う。
【0068】
図6には、蓄電池装置16での放電処理の流れを示しており、このフローチャートの最初のステップ200では、DC/DCコンバータ102の電圧Vd(DC/ACインバータ104に入力される電圧)が、放電回路132の放電を開始する電圧V1より低下したか否かを確認している。
【0069】
すなわち、外部負荷18の容量(消費電力)が急激に増加すると、DC/DCコンバータ102が出力する電流Idが増加する。これにより、DC/DCコンバータ102の入力電流がリミッタ値IFR1に達すると、DC/DCコンバータ102の出力する電圧Vdが急激に低下する。
【0070】
ここで、電圧Vdが電圧V1以下となると、ステップ200で肯定判定されて、ステップ202へ移行し、放電回路132が蓄電池122からの放電を開始する。したがって、蓄電池122の電力がDC/ACインバータ104へ供給され、外部負荷18の消費電力に対する燃料電池36の発電電力の不足分が僅かであれば、電圧Vdの低下が抑えられて、外部負荷18が燃料電池36によって発電した電力と、蓄電池122から放電される電力によって運転される。
【0071】
また、次のステップ204では、電圧Vdが、EDLC126に蓄積した電力の放電を開始する電圧V2より低下したかを確認する。
【0072】
外部負荷18の消費電力の増加が急激で、蓄電池122が放電しても電圧Vdの低下が抑えられず、電圧Vdが電圧V2よりも低下すると、ステップ204で肯定判定されて、ステップ206へ移行する。これにより、EDLC126からの放電が開始される。
【0073】
一方、コントローラ100と放電回路132では、蓄電池122から放電を行うときに、蓄電池122の容量に基づいて放電電流を制限すると共に、過放電の防止を図っている。また、コントローラ100と放電回路136では、EDLC126から放電を行うときに、EDLC126の過放電防止を図るようにしている。
【0074】
図7(A)は、蓄電池122の放電電流の制限の一例を示しており、このフローチャートは、放電回路132が放電を開始する(図6のステップ202)ことにより実行され、放電停止によって終了する。
【0075】
蓄電池122の放電電流の制限は、先ず、最初のステップ220で、放電回路132から出力する放電電流IOBが予め設定しているリミッタ値IRBに達しているか否かを確認し、放電電流IOBがリミッタ値IRBに達していなければ(ステップ220で肯定判定)、ステップ222へ移行して、通常の放電制御を行う。
【0076】
これに対して、外部負荷18の消費電力が発電電力よりも大きく、放電回路132から出力する放電電流IOBがリミッタ値IRBに達すると、ステップ220で否定判定されてステップ224へ移行し、放電電流IOBの制限を行う。これにより、放電回路132は、リミッタ値IRBに制限した放電電流IOBを出力する。このために、蓄電池122から放電されているにもかかわらず、電圧Vdがさらに減少する。この放電制限は、放電電流IOBがリミッタ値IRBより低下して、ステップ220で否定判定されることにより解除される。
【0077】
なお、ステップ226では、蓄電池122の残存容量が、蓄電池122を過放電から保護するために予め設定している規定値まで低下したか否かを確認し、残存容量が規定値に達する(ステップ226で肯定判定)と、ステップ228へ移行して、蓄電池122からの放電を停止すると共に、ハイブリッド燃料電池システム10の運転を停止するようにしている。
【0078】
また、図7(B)に示すように、EDLC126からの放電中は、EDLC126の残存容量が、EDLC126を過放電から保護するために予め設定している規定値まで低下したか否かを確認し(ステップ230)、残存容量が規定値まで達すると(ステップ230で肯定判定)、ステップ232へ移行して、EDLC126からの放電を停止すると共に、ハイブリッド燃料電池システム10の運転を停止するようにしている。なお、放電回路136においても、リミッタ値IRCに基づいて放電電流IOCの制限を行うようにしても良い。
【0079】
これにより、例えば、例えば図8(A)に示すように、時間t1で外部負荷18の消費電力が急激に増加し、この消費電力の増加に伴ってDC/ACインバータ104の出力電力が増加すると、図8(B)に示すように、この時間t1から燃料電池36の発電電力が徐々に増加する。
【0080】
このときに、発電装置36の発電電力が消費電力に対して不足していると、リミッタ値IFR1によってDC/DCコンバータ102の出力する電流Idが制限されて電圧Vdの低下が生じる。
【0081】
これにより、図8(E)に示すように、放電回路132から蓄電池122に蓄積している電力の放電を開始し、DC/DCコンバータ102と放電回路132から出力される電力がDC/ACインバータ104に入力される。
【0082】
ここで、放電回路132が放電電流IOBをリミッタ値IRBで制限するために、まだ、DC/ACインバータ104に入力される電力が不足していると、図8(D)に示すように、放電回路136がEDLC126に蓄積している電力の放電を開始する。
【0083】
このように、EDLC126は、蓄電池122に比較して急速放電が可能となっているため、外部負荷18の消費電力が急激に変化すると、この外部負荷18の消費電力の変化に応じた電力を放電することができる。この時、蓄電池122の放電電流IOBを、リミッタ値IRBで制限している。これにより、図8(C)に示すように、蓄電池装置16から燃料電池36の出力電力の不足に応じた電力の放電がなされる。
【0084】
このときに、図8(D)に示すように、EDLC126の放電電力が消費電力(DC/ACインバータの出力電力)の急激な変化に応じて変化し、図8(E)に示すように、蓄電池122は、放電電流IOBがリミッタ値IRBを越える電力を放電することがない。
【0085】
したがって、蓄電池122が大きな放電電流を流すことによる蓄電池122の寿命低下を防止することができ、蓄電池122の長期にわたる使用が可能となる。
【0086】
また、図8(A)から図8(C)に示すように、蓄電池装置16は、DC/ACインバータ104の出力電力に対する燃料電池36の出力電力の不足分を、蓄電池122に加えてEDLC126を用いて放電するので、燃料電池36の出力を安定させることができると共に、燃料電池発電装置12の安定した動作を可能としている。すなわち、蓄電池装置16は、外部負荷18の消費電力が急激に変化したときに、この変化に応じた電力を確実に放電することができるので、DC/DCコンバータ102や、燃料電池36の出力電力を急激に変化させてしまうことがない。
【0087】
一方、図6のフローチャートでは、EDLC126を用いた放電を行うと、ステップ208では、電圧Vdが、電圧V2まで上昇したか否かを確認し、電圧Vdが電圧V2を越えてステップ208で肯定判定されると、ステップ210へ移行する。このステップ210では、放電回路136が放電を停止することにより、EDLC126からの放電を終了する(図8(D)に示す時間t2)。
【0088】
また、ステップ212では、電圧Vdが電圧V1まで上昇したか否かを確認し、電圧Vdが電圧V1を越えてステップ212で肯定判定されることにより、ステップ214へ移行する。このステップ214では、放電回路132が放電を停止することにより、蓄電池122からの放電を終了する(図8(E)に示す時間t4)。
【0089】
すなわち、図8(A)から図8(E)に示すように、燃料電池36の出力電力が増加することにより、外部負荷18の消費電力と燃料電池36の発電電力(DC/DCコンバータ102の出力する電力)の差が少なくなることにより、蓄電池装置16(蓄電池122ないしEDLC126)から放電する電力が徐々に減少し、外部負荷18の消費電力を燃料電池36の発電電力によってまかなうことができるようになると、蓄電池装置16からの放電が停止する。
【0090】
一方、ハイブリッド燃料電池システム10では、放電により蓄電池装置16の蓄電池122及びEDLC126の容量が低下すると、燃料電池36の発電電力により蓄電池122及びEDLC126の充電を行う。
【0091】
図9には、蓄電池122及びEDLC126の充電処理の概略を示している。このフローチャートでは、最初のステップ240で、例えばEDLC126の端子電圧等に基づいて演算した残存容量からEDLC126への充電が必要か否かを判断する。
【0092】
ここで、放電によってEDLC126の残存容量が少なくなり、EDLC126への充電が必要となったと判断(ステップ240で肯定判定)されると、ステップ242へ移行して、EDLC126が放電中であるか否かを判断し、放電中でなけれ(ステップ242否定判定)ば、ステップ244へ移行して、EDLC126への充電処理を開始する。
【0093】
また、EDLC126の残存容量が十分であったり(ステップ240で否定判定)、EDLC126への充電が終了すると、ステップ246へ移行して、例えば蓄電池122の端子電圧等から演算した蓄電池122の残存容量から、蓄電池122への充電が必要か否かを判断する。また、ステップ248では、蓄電池122とEDLC126の放電が停止しているか否かを判断する。
【0094】
ここで、蓄電池122の残存容量が低下して充電が必要と判断する(ステップ246で肯定判定)と共に、蓄電池122及びEDLC126の放電が停止している(ステップ248で肯定判定)と、ステップ250へ移行して、蓄電池122への充電処理を行う。
【0095】
すなわち、蓄電池装置16では、蓄電池122に優先してEDLC126への充電を行うと共に、EDLC126への充電が必要であれば、蓄電池122からの放電中でも充電を行うことがある。
【0096】
例えば、図8(A)、図(B)及び図8(E)に示すように、時間t2から時間t3の間では、DC/ACコンバータ104に入力する電力に余剰が生じる。このときに、図8(D)に示すように、蓄電池122の放電を継続しながら、EDLC126への充電が行われる。
【0097】
これにより、蓄電池装置16では、常にEDLC126からの放電が可能な状態とし、外部負荷18の消費電力が瞬間的に増加したときにも、外部負荷18の消費電力の増加に合わせて、EDLC126から放電できるようにしている。したがって、外部負荷18の消費電力が一時的に増加したときにも、燃料電池36や燃料電池発電装置12の作動を安定させることができるようにしている。
【0098】
一方、図8(A)、図8(B)及び図8(E)に示すように、蓄電池122への充電は、外部負荷18の消費電力を燃料電池36によってまかなうことができるようになってから開始される(時間t4)。
【0099】
このとき、燃料電池36の発電電力を外部負荷18の消費電力(DC/ACインバータ104の出力電力)を大きくし、発電電力に余剰を生じさせて蓄電池122の充電を行うようにしている(時間t4〜時間t8)。すなわち、時間t4、t5、t6、t7、t8のそれぞれで変化する外部負荷16の消費電力(DC/ACインバータ104の出力)と、発電電力に応じて生じる余剰電力によって蓄電池122の充電を効率良く行う。
【0100】
コントローラ100は、蓄電池装置16(蓄電池122又はEDLC126)への充電を行うときに、充電電流IBIのリミッタ値IBFRを設定する。このリミッタ値IBFRは、EDLC126への充電を行うときには、充電回路134へ入力される充電電流IICに対するリミッタ値IFR2を適用し、蓄電池122への充電を行うときには、充電回路130に入力される充電電流IIBのリミッタ値IFR3を適用する。
【0101】
次に、このリミッタ値IBFRと、DC/DCコンバータ102の電流Idのリミッタ値IFR1から、発電電流IFCの目標値IFCOを設定し、電流IFCが目標値IFCOとなるように、燃料電池発電装置12の運転を制御する。
【0102】
すなわち、コントローラ100は、外部負荷18の消費電力に基づいて設定されている目標値IFCOを、蓄電池装置16の蓄電池122またはEDLC126を充電するときのリミッタ値IBFRに基づいて補正し、補正した目標値IFCOが得られるように発電電力を制御する。
【0103】
これにより、燃料電池36の発電電流IFCが余剰となって充電電流IBIとして蓄電池装置16に入力され、蓄電池122又はEDLC126の充電が可能となる。
【0104】
このとき、コントローラ100は、リミッタ値IFR2、IFR3を徐々に増加させて設定値IFRC、IFRBに達するようにしており、これにより、DC/DCコンバータ102の出力する電流Idを変化させることなく蓄電池122及びEDLC126を充電することができる。
【0105】
一方、コントローラ100は、EDLC126の充電を優先し、蓄電池122が放電中であっても、EDLC126の充電を行うようになっている。このために、例えば、コントローラ100は、発電電流IFCの目標値IFCOを増加させることができない状態では、DC/DCコンバータ102の電流Idを制限するリミット値IFR1を補正する。
【0106】
すなわち、コントローラ100は、DC/DCコンバータ102の入力電流のリミッタ値IFR1を、
IFR1=IFCO−IFRC
に設定し、設定したリミット値IFR1に基づいてDC/DCコンバータ102の出力する電流Idが制限されるようにする。この時、DC/DCコンバータ102の出力する電力が不足していれば、電圧Vdが低下するので、蓄電池122の放電回路132が、蓄電池122の電力を放電し、外部負荷18の消費電力に応じた電力がDC/ACインバータ104に入力される。
【0107】
これにより、図8(D)及び図8(E)に示すように、蓄電池122の放電中でも、EDLC126への充電が可能となっている。
【0108】
このように、コントローラ100は、EDLC126への充電が必要となると、蓄電池122の電力を放電しながらでも、EDLC126への充電を行う。これにより、EDLC126は、常に放電可能な状態に保たれる。
【0109】
したがって、蓄電池装置16では、外部負荷18の消費電力が瞬間的に増加しても、燃料電池発電装置12を安定した状態で動作させながら、外部負荷18の消費電力に応じた電力をDC/ACインバータ104(外部負荷18)へ供給することができる。
【0110】
また、蓄電池装置16では、蓄電池122に加えてEDLC126を設けているため、蓄電池122の放電電力が瞬間的に変化するのを防止でき、これにより、蓄電池122に寿命の低下が生じるのを抑えることができる。
【0111】
また、ハイブリッド燃料電池システム10では、制限手段として設けているDC/DCコンバータ102と並列に蓄電池装置16を設けているため、蓄電池装置16の充放電は勿論、EDLC126の充電も効率良く確実に行うことができる。
【0112】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本発明は、図2に示す燃料電池発電装置12に限らず、原燃ガスの供給量に応じた電力を発電する任意の構成の燃料電池発電装置に適用することができる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、蓄電池を用いた第1の蓄電手段に加えて、電気二重層コンデンサを用いた第2の蓄電手段を設けているので、外部負荷の消費電力が瞬間的に増加しても、燃料電池発電部の安定化を図ることができると共に、蓄電池の寿命低下を防止することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用したハイブリッド燃料電池システムの概略構成図である。
【図2】本発明が適用される燃料電池発電装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】原燃ガスの供給量に対する発電電流の目標値IFCOとDC/DCコンバータの入力電流のリミッタ値IFR1の概略を示す線図である。
【図4】(A)はDC/DCコンバータの入力電流に対する電圧の概略を示す線図、(B)は蓄電池が設けられている放電回路の放電電流に対する放電電圧の概略を示す線図、(C)はEDLCが設けられている放電回路の放電電流に対する放電電圧の概略を示す線図である。
【図5】(A)は蓄電池の充電電圧の変化の概略を示す線図、(B)は蓄電池が設けられている充電回路に入力される充電電流の変化の概略を示す線図、(C)はEDLCの充電電圧の変化の概略を示す線図、(D)はEDLCが設けられている充電回路に入力される充電電流の変化の概略を示す線図である。
【図6】蓄電池装置からの放電の概略を示す流れ図である。
【図7】(A)は蓄電池に対する放電保護の概略を示す流れ図、(B)はEDLCに対する放電保護の概略を示す流れ図である。
【図8】(A)は外部負荷の消費電力に応じたDC/ACコンバータの出力電力の一例を示す線図、(B)は外部負荷の消費電力に応じた燃料電池の出力電力の一例を示す線図、(C)は外部負荷の変化と発電電力の変化に応じた蓄電池装置の充放電の一例を示す線図、(D)は外部負荷の変化と発電電力の変化に応じたEDLCの充放電の一例を示す線図、(E)は外部負荷の変化と発電電力の変化に応じた蓄電池の充放電の一例を示す線図である。
【図9】蓄電池装置経の充電の一例を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ハイブリッド燃料電池システム
12 燃料電池発電装置(燃料電池発電部)
14 インバータ装置
16 蓄電池装置
18 外部負荷
36 燃料電池(燃料電池発電部)
100 コントローラ(第1及び第2の放電手段、充電制御手段、制限手段)
102 DC/DCコンバータ(制限手段)
104 DC/ACインバータ(電力変換手段)
122 蓄電池
124 蓄電池部(第1の蓄電手段)
126 EDLC(電気二重層コンデンサ、第2の蓄電手段)
128 蓄電池部(第2の蓄電手段)
130 充電回路(第1の充電手段)
132 放電回路(第1の蓄電手段)
134 充電回路(第2の充電手段)
136 放電回路(第2の蓄電手段)
Claims (3)
- 燃料の供給量に応じた電力を発電する燃料電池発電部と、
前記燃料電池発電部で発電された直流電力を外部負荷に応じて変換する電力変換手段と、
前記燃料電池発電部と前記電力変換手段の間に設けられて前記電力変換手段に入力される入力電流を前記燃料電池発電部から出力される出力電流に応じて制限する制限手段と、
蓄電池に電力を蓄積する第1の蓄電手段と、
電気二重層コンデンサに電力を蓄積する第2の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段に蓄積している電力を前記燃料電池発電部の発電電力と前記外部負荷の消費電力の変動に応じて、前記第2の蓄電手段に先だって前記燃料電池発電部で発電した電力と共に前記電力変換手段へ供給する第1の放電手段と、
前記第2の蓄電手段に蓄積している電力を前記燃料電池発電部の発電電力と前記外部負荷の消費電力の変動に応じて、前記燃料電池発電部で発電した電力と共に前記電力変換手段へ供給する第2の放電手段と、
を含むことを特徴とするハイブリッド燃料電池システム。 - 前記燃料電池発電部で発電された電力によって、前記第1の蓄電手段を充電する第1の充電手段と、
前記燃料電池発電部で発電された電力によって、前記第1の蓄電手段に先だって前記第2の蓄電手段を充電する第2の充電手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド燃料電池システム。 - 前記第1の充電手段と前記第2の充電手段と前記制限手段とが前記燃料電池発電部からの電力の供給が可能となっていると共に、前記第1の蓄電手段と前記第2の蓄電手段と前記制限手段とが前記電力変換手段への電力の供給が可能となっていることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド燃料電池システム。
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