JP3977241B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は貯湯式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のものにおいては、図9に示すようなものがあった。
ここで、101はヒートポンプ回路、102は貯湯タンクで、この貯湯タンク102下部から取り出した5〜25℃程度の低温水をヒートポンプ回路101で70〜90℃程度に加熱して貯湯タンク102の上部から積層貯湯していくものである。
【0003】
前記貯湯タンク102には、その下端に給水管103が接続され、また上端には出湯管104が接続されているものである。105は電動ミキシング弁で、出湯管104からの高温水と給水管103からの低温水をリモコン(図示せず)等で設定された任意の給湯設定温度に混合して給湯栓106から出湯するものである。
【0004】
107は暖房あるいは風呂の追焚き/保温の熱源としての熱交換器で、出湯管104から分岐した熱交往き管108および給水管103に合流する熱交戻り管109により貯湯タンク102と循環可能に接続されており、貯湯タンク102内の高温水を熱交換器107に流入させて暖房回路あるいは風呂の追焚き/保温回路等の2次側回路(図示せず)の温水を加熱するものである。
【0005】
そして、貯湯タンク102の上部から取り出された高温水は、前記熱交換器107で熱交換されて温度低下し、30〜50℃程度の中間温度の湯水(以下、中間水とする)となって貯湯タンク102の下部から貯湯タンク102内に戻るものである。
【0006】
なお、このような従来の貯湯式給湯装置にかかる公知の刊行物を本願出願人は発見することができないが、貯湯タンク内に貯湯された高温水を熱源として暖房を行うものとして例えば特許文献1が挙げられる。
【0007】
【特許文献1】
特許2663637号(図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のものでは、熱交換器107での熱交換により30〜50℃程度の中間水が貯湯タンク102に貯まっていくが、この中間水は暖房あるいは追焚きの熱源として利用するには温度が低いため適さず、しかも湯切れするまで給湯を行わないと容量当たりの保有熱量が少ない中間水がいつまでも貯湯タンク102内に残留し、貯湯タンク102の保有熱量を減らしてしまい貯湯タンク容量の有効利用ができず、さらに貯湯タンク102内の水の沸き上げを行う場合、中間水をヒートポンプ回路101で再加熱するには温度が高いため効率が悪く、ヒートポンプ式給湯装置のCOP(エネルギー消費効率)を低下させてしまうという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために、請求項1では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンクの上部に接続された出湯管と、前記貯湯タンクの下部に接続された給水管と、この給水管から分岐された給水バイパス管と、前記出湯管からの湯水と前記給水バイパス管からの湯水とを混合する第1の混合弁と、前記貯湯タンクの中間部に接続された中間出湯管と、前記給水バイパス管途中に設けられ前記給水バイパス管を流れる湯水に中間出湯管からの湯水を混合する第2の混合弁と、給湯設定温度を設定する給湯温度設定手段と、給湯設定温度の湯水を供給すべく前記第1混合弁および第2混合弁の混合比率を調整する制御部とを備え、この制御部は、前記第2の混合弁の出口温度が給湯設定温度よりも所定温度低い温度となるように前記第2の混合弁の混合比率を調整すると共に、前記第1の混合弁の出口温度が給湯設定温度となるように前記第1の混合弁の混合比率を調整するようにしたものとした。
【0010】
これにより、貯湯タンクの中間部の中間温度の湯水を中間出湯管から出湯し、第2混合弁および第1混合弁で給湯設定温度に適宜混合して優先的に消費するすることができる。
【0011】
また、前記制御部は、前記第2の混合弁の出口温度が給湯設定温度よりも所定温度低い温度となるように前記第2の混合弁の混合比率を調整すると共に、前記第1の混合弁の出口温度が給湯設定温度となるように前記第1の混合弁の混合比率を調整するようにした。
【0012】
これにより、中間温度の湯水は給湯時に中間出湯管から優先的に給湯されることとなり、中間温度の湯水で足りない熱量分を高温水を混合することで補うようにしているため、貯湯タンク上部の高温水の消費を抑えて湯切れしにくくなる。
【0013】
また、請求項2では、前記制御部は、前記貯湯タンクの中間部の湯温が給湯設定温度よりも一定温度以上高い場合は、前記第2の混合弁の出口温度が給湯設定温度になるように第2の混合弁の混合比率を調整し、前記貯湯タンクの中間部の湯温が給湯設定温度よりも一定温度以上低い場合は、前記第2の混合弁の前記中間出湯管側を全開にすると共に前記第1の混合弁の出口温度が給湯設定温度となるように前記第1の混合弁の混合比率を調整するようにした。
【0014】
これにより、貯湯タンクの中間部に貯まった湯水の温度に応じて第1混合弁および第2混合弁を適切に制御して、中間温度の中間水を優先的に使用しながら給湯設定温度の湯水を給湯することができ、中間温度の湯水で足りない熱量分を高温水を混合することで補うようにしているため、貯湯タンク上部の高温水の消費を抑えて湯切れしにくくなる。
【0015】
また、請求項3では、前記加熱手段を二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ回路として超臨界ヒートポンプサイクルを構成すると共に、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ回路とをヒーポン循環回路にて湯水が循環可能に接続し、前記貯湯タンク下部からの湯水を前記ヒートポンプ回路で加熱して前記貯湯タンク上部へ戻すよう構成した。
【0016】
これにより、貯湯タンクの沸き上げを行う際に、沸き上げ効率の悪い中間温度の湯水が無くなっているかあるいは少なくなっているため、ヒートポンプ回路のCOPを低下させることが無く、しかも高温水の消費を抑えているので沸き上げ時間が短縮され、貯湯式給湯装置としての効率を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。なお、図中の貯湯タンク内にハッチングした斜線は低温水、二重斜線は中間水、三重斜線は高温水を示し、矢印は湯水の流れ方向を示すものである。
【0018】
この貯湯式給湯装置は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯し、この貯湯した湯水を給湯に用いるもので、1は湯水を貯湯する貯湯タンク2を備えた貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク2内の湯水を加熱する加熱手段たるヒートポンプユニット、4は台所や洗面所等に設けられた給湯栓、5は給湯栓4の近傍に設けられたリモコン、6は浴槽である。
【0019】
前記貯湯タンクユニット1の貯湯タンク2は、上端に出湯管7と、下端に給水管8とが接続され、さらに、下部にヒーポン循環回路9を構成するヒーポン往き管9aと、上部にヒーポン戻り管9bとが接続され、前記ヒーポン往き管9aから取り出した貯湯タンク2内の湯水をヒートポンプユニット3によって沸き上げて、ヒーポン戻り管9bから貯湯タンク2内に戻して貯湯され、給水管8からの給水により貯湯タンク2内の湯水が押し上げられて貯湯タンク2内上部の高温水が出湯管7から押し出されて給湯されるものである。
【0020】
前記ヒートポンプユニット3は、圧縮機10と凝縮器としての冷媒−水熱交換器11と電子膨張弁12と強制空冷式の蒸発器13とで構成された加熱手段としてのヒートポンプ回路14と、貯湯タンク2内の湯水を前記ヒーポン循環回路9を介して冷媒−水熱交換器11に循環させるヒーポン循環ポンプ15と、それらの駆動を制御するヒーポン制御部16とを備えており、ヒートポンプ回路14内には冷媒として二酸化炭素が用いられて超臨界ヒートポンプサイクルを構成しているものである。なお、冷媒に二酸化炭素を用いているので、低温水を電熱ヒータなしで約90℃の高温まで沸き上げることが可能なものである。
【0021】
ここで、前記冷媒−水熱交換器11は冷媒と被加熱水たる貯湯タンク2内の湯水とが対向して流れる対向流方式を採用しており、超臨界ヒートポンプサイクルでは熱交換時において冷媒は超臨界状態のまま凝縮されるため効率良く高温まで被加熱水を加熱することができ、被加熱水の冷媒−水熱交換器11入口温度と冷媒の出口温度との温度差が一定になるように前記電子膨張弁12または圧縮機10を制御することで、被加熱水の冷媒−水熱交換器11の入口温度が5〜20℃程度の低い温度であるとCOP(エネルギー消費効率)が3.0以上のとても良い状態で被加熱水を加熱することが可能なものである。
【0022】
17は前記浴槽6の湯水を加熱するための熱交換器で、その一次側には貯湯タンク2上部に接続された熱交往き管18aと貯湯タンク2下部に接続された熱交戻り管18bとが接続されて熱交循環回路18を構成し、熱交戻り管18b途中に設けられた熱交循環ポンプ21の作動により貯湯タンク2から取り出した高温水を熱交換器17に循環させ、熱交換により温度低下した中間水を再び貯湯タンク2内に戻すものである。
【0023】
前記熱交換器17の二次側には、浴槽6の湯水を循環可能にふろ往き管20aとふろ戻り管20bより構成されるふろ循環回路20が接続され、ふろ戻り管20b途中に設けられたふろ循環ポンプ21の作動により浴槽6内の湯水が熱交換器17に循環されて、一次側の高温水により加熱されて浴槽6内の湯水の保温あるいは追焚きが行われるものである。
【0024】
次に、22は出湯管7に設けられた第1混合弁で、給水管8から分岐された給水バイパス管23からの湯水と出湯管7からの湯水とを前記リモコン5で設定される任意の給湯設定温度になるように混合比率を調整するものである。そして、この第1混合弁22の下流には給湯温度センサ24および給湯流量センサ25を備えた給湯管26が設けられ、給湯栓4と連通されているものである。
【0025】
27は貯湯タンク2の中間部に接続された中間出湯管で、貯湯タンク2の中央付近に貯められた中間水を出湯するものである。ここで中間水とは前記熱交換器17の熱源として用いられて温度低下した湯水や、湯と水の温度境界層が崩れて中間温度となった湯水を意味する。また貯湯タンク2の中間出湯管27が接続された近傍には中間位置での貯湯タンク2内部の温水温度を検出する中間温度センサ28が設けられている。
【0026】
29は給水バイパス管23途中に設けられ、この給水バイパス管23を流れる湯水に中間出湯管27からの湯水を混合させる第2混合弁である。この第2混合弁29の下流には第2混合弁29での混合温度を検出する混合温度センサ30が設けられている。
【0027】
次に、31は貯湯タンク2の上下方向に複数個配置された貯湯温度センサで、この貯湯温度センサ31が検出する温度情報によって、貯湯タンク2内にどれだけの熱量が残っているかを検知し、そして貯湯タンク2内の上下方向の温度分布を検知するものである。
【0028】
前記リモコン5には、給湯設定温度を35℃〜60℃の範囲で任意に設定可能な給湯温度設定スイッチ32が設けられ、給湯温度設定手段を構成しているものである。
【0029】
33は貯湯タンクユニット1内の各センサ類の入力を受けて各アクチュエータの駆動を制御するマイコンを有した給湯制御部で、この給湯制御部33に前記リモコン5が無線または有線により接続され、ユーザーが任意の給湯設定温度を設定できるようにし、設定された給湯設定温度の湯水を供給すべく前記第1混合弁22および第2混合弁29の混合比率を調整するものである。
【0030】
なお、34は貯湯タンク2の過圧を逃す過圧逃し弁、35は給水の温度を検出する給水温度センサ、36は給水の圧力を減圧する減圧弁である。
【0031】
次に、この一実施形態の作動を説明する。
まず、図2に示す沸き上げ運転について説明すると、深夜電力時間帯になって貯湯温度センサ31が貯湯タンク2内に翌日に必要な熱量が残っていないことを検出すると、給湯制御部33はヒーポン制御部16に対して沸き上げ開始指令を発する。指令を受けたヒーポン制御部16は圧縮機10を起動した後にヒーポン循環ポンプ15を駆動開始し、貯湯タンク2下部に接続されたヒーポン往き管9aから取り出した5〜20℃程度の低温水を冷媒−水熱交換器11で70〜90℃程度の高温に加熱し、貯湯タンク2上部に接続されたヒーポン往き管9bから貯湯タンク2内に戻し、貯湯タンク2の上部から順次積層して高温水を貯湯していく。貯湯温度センサ31が必要な熱量が貯湯されたことを検出すると、給湯制御部33はヒーポン制御部16に対して沸き上げ停止指令を発し、ヒーポン制御部16は圧縮機10を停止すると共にヒーポン循環ポンプ15も停止して沸き上げ動作を終了するものである。
【0032】
次に、給湯運転について説明すると、給湯栓4を開くと、給水管8からの給水が貯湯タンク2内に流れ込む。そしてこのとき、貯湯タンク2内の湯水と給水バイパス管23からの水とが第1混合弁22あるいは第2混合弁29によって任意の給湯設定温度に混合されて給湯管26から給湯されるものである。なお、貯湯タンク2内には上部に高温水、下部に低温水が貯められているが、その温度差により比重差が発生し、温度境界層を形成して比重の軽い高温水が上部に、比重の重い低温水が下部に位置するので、互いに混じり合うことがないものである。
【0033】
ここで、第1混合弁22と第2混合弁29の両方あるいはどちらかを使うかの使い分けは、中間温度センサ28の検出温度に基づき給湯制御部33によって行われ、図7に示したフローチャートに基づいて説明すると、中間温度センサ28の検出温度を給湯設定温度より一定温度(例えば5℃)高い温度と比較し(ステップ1、以下S1と略す)、高い場合はS2へ進み図3に示すように、第2混合弁29で中間出湯管27からの湯水と給水バイパス管23からの水とを設定温度に混合して給湯するもので、第1混合弁22ではその下流の給湯温度センサ24が設定温度を検出するため結果的に弁の出湯管7側を全閉するようにしている。そして、給湯栓4が閉じられれば給湯は終了する。
【0034】
次に、沸き上げ量が少なかったり給湯で高温水を消費した場合で給湯栓4を開いたとき、S1で中間温度センサ28の検出温度を給湯設定温度より一定温度高い温度とを比較して低い場合は、S3で中間温度センサ28の検出温度を給湯設定温度より一定温度(例えば5℃)低い温度と比較し、低い場合はS4へ進み図4に示すように、第2混合弁29の下流の混合温度センサ30が給湯設定温度以下を検出するため弁の中間出湯管27側を全開にし、第1混合弁22で出湯管7からの湯水を混合して給湯設定温度の湯を給湯するようにしている。そして、給湯栓4が閉じられれば給湯は終了する。
【0035】
また、給湯栓4を開いたとき、中間温度センサ28の検出温度が給湯設定温度より一定温度高い温度未満で給湯設定温度より一定温度低い温度以上のときは(S5)、図5に示すように第2混合弁29で中間出湯管27からの湯水と給水バイパス管23からの水とを給湯設定温度より所定温度(例えば5℃)低い温度になるよう混合し、この混合された湯水に出湯管7からの湯水を混合して給湯設定温度の湯を給湯するように第1混合弁22が制御されるものである。そして、給湯栓4が閉じられれば給湯は終了する。
【0036】
このように、給湯を行う際に貯湯タンク2内の中間部に貯められている湯水の温度に応じて第1混合弁22および第2混合弁29が制御されるため、貯湯タンク2内に高温水と低温水の混じり合った中間温度の混合層ができたとしても、給湯設定温度に応じてこの中間温度の湯水を優先的に給湯に用いて上部に貯められた高温水の消費をできるだけ少なくすることができる。
【0037】
そして、中間温度の湯水を優先的に給湯に使用することができることで、高温水の消費を抑えて湯切れしにくくなると共に、貯湯タンク2の沸き上げを行う際に、沸き上げ効率の悪い中間温度の湯水が無くなっているあるいは少なくなっているため、ヒートポンプ回路14のCOPを低下させることが無く、しかも高温水の消費を抑えているので沸き上げ時間が短縮され、貯湯式給湯装置としての効率を向上させることができるものである。
【0038】
次に、ふろの追焚きあるいは保温動作について説明すると、図6に示すように、熱交循環ポンプ19およびふろ循環ポンプ21を駆動して、貯湯タンク2上部から取り出した70〜90℃程度の高温水を熱交換器17の一次側へ循環させると共に、浴槽6内の湯水を熱交換器17の二次側へ循環させて浴槽水の加熱を行い、追焚きあるいは保温を行う。そして、熱交換により30〜50℃程度まで温度低下した一次側の湯水は熱交戻り管18bを介して貯湯タンク2の下部へ戻されるものである。なお、貯湯タンク2内には上部に高温水、中間部に中間水、下部に低温水が貯められることとなるが、その温度差が20℃程度あれば比重差が発生し、温度境界層を形成して比重の軽い高温水が上部に、中間の中間水が中間部に、比重の重い低温水が下部に位置することとなり互いに混じり合うことがないものである。
【0039】
このようにふろの追焚きあるいは保温によって中間温度の湯水が多量に発生しても、この中間温度の湯水は給湯時に中間出湯管27から優先的に給湯されることとなり、中間温度の湯水で足りない熱量分を高温水を混合することで補うようにしているため、高温水の消費を抑えて湯切れしにくくなると共に、貯湯タンク2の沸き上げを行う際に、沸き上げ効率の悪い中間温度の湯水が無くなっているかあるいは少なくなっているため、ヒートポンプ回路14のCOPを低下させることが無く、しかも高温水の消費を抑えているので沸き上げ時間が短縮され、貯湯式給湯装置としての効率を向上させることができるという効果がいっそう顕著となるものである。
【0040】
本発明はこの一実施形態に限定されるものではなく、例えば図7に示すように、貯湯タンク2内に熱交換器37を配置し、この熱交換器37に浴槽6の湯水を循環させることでふろの追焚きあるいは保温を行うようにしたものでもよく、また、前記図1および図7のものにおいて、ふろ循環回路20の代わりに床暖房パネルや温水式コンベクタ、温水式ラジエータなどの暖房用の温水が循環する暖房循環回路を構成しても良く、貯湯タンク2内の高温水の熱を熱交換して利用するものであれば何でも良いものである。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、中間温度の湯水は給湯時に中間出湯管から優先的に給湯されることとなり、中間温度の湯水で足りない熱量分を高温水を混合することで補うようにしているため、高温水の消費を抑えて湯切れしにくくなるという優れた効果を有するものである。
【0042】
また、貯湯タンクの沸き上げを行う際に、沸き上げ効率の悪い中間温度の湯水が無くなっているかあるいは少なくなっているため、ヒートポンプ回路のCOPを低下させることが無く、しかも高温水の消費を抑えているので沸き上げ時間が短縮され、貯湯式給湯装置としての効率を向上させることができるという優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置の概略構成図。
【図2】同一実施形態の沸き上げ運転の作動を説明する図。
【図3】同一実施形態の給湯運転の作動を説明する図。
【図4】同一実施形態の給湯運転の作動を説明する図。
【図5】同一実施形態の給湯運転の作動を説明する図。
【図6】同一実施形態の追焚き/保温運転の作動を説明する図。
【図7】同一実施形態の第1混合弁および第2混合弁の制御を説明するフローチャート。
【図8】本発明の他の一実施形態の概略構成図。
【図9】従来の貯湯式給湯装置の概略構成図。
【符号の説明】
2 貯湯タンク
3 加熱手段(ヒートポンプユニット)
7 出湯管
8 給水管
9 ヒーポン循環回路
14 ヒートポンプ回路
22 第1混合弁
23 給水バイパス管
27 中間出湯管
29 第2混合弁
32 給湯温度設定手段
33 給湯制御部(制御部)
Claims (3)
- 湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンクの上部に接続された出湯管と、前記貯湯タンクの下部に接続された給水管と、この給水管から分岐された給水バイパス管と、前記出湯管からの湯水と前記給水バイパス管からの湯水とを混合する第1の混合弁と、前記貯湯タンクの中間部に接続された中間出湯管と、前記給水バイパス管途中に設けられ前記給水バイパス管を流れる湯水に中間出湯管からの湯水を混合する第2の混合弁と、給湯設定温度を設定する給湯温度設定手段と、給湯設定温度の湯水を供給すべく前記第1混合弁および第2混合弁の混合比率を調整する制御部とを備え、この制御部は、前記第2の混合弁の出口温度が給湯設定温度よりも所定温度低い温度となるように前記第2の混合弁の混合比率を調整すると共に、前記第1の混合弁の出口温度が給湯設定温度となるように前記第1の混合弁の混合比率を調整するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
- 前記制御部は、前記貯湯タンクの中間部の湯温が給湯設定温度よりも一定温度以上高い場合は、前記第2の混合弁の出口温度が給湯設定温度になるように第2の混合弁の混合比率を調整し、前記貯湯タンクの中間部の湯温が給湯設定温度よりも一定温度以上低い場合は、前記第2の混合弁の前記中間出湯管側を全開にすると共に前記第1の混合弁の出口温度が給湯設定温度となるように前記第1の混合弁の混合比率を調整するようにしたことを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯装置。
- 前記加熱手段を二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ回路として超臨界ヒートポンプサイクルを構成すると共に、前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ回路とをヒーポン循環回路にて湯水が循環可能に接続し、前記貯湯タンク下部からの湯水を前記ヒートポンプ回路で加熱して前記貯湯タンク上部へ戻すよう構成したことを特徴とする請求項1、2記載の貯湯式給湯装置。
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