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JP3958486B2 - 2液硬化型樹脂組成物及びラミネート用接着剤 - Google Patents

2液硬化型樹脂組成物及びラミネート用接着剤 Download PDF

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Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2液硬化型樹脂組成物及びラミネート用接着剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔とプラスチックフィルムの複合に好適に用いることができる2液硬化型樹脂組成物及びラミネート用接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装材料として、各種のプラスチックフィルム同士や、各種のプラスチックフィルムと金属箔などを接着剤を用いて複合し、それぞれの材料の特質であるガスバリヤー性、強度、ヒートシール性などを活かしたラミネート品が多く使用されている。複合方法としては、高品質を要求される用途ではドライラミネート法が一般的に用いられており、その複合用接着剤として、プラスチックフィルム同士の場合には、ポリウレタンプレポリマー系の2液硬化型樹脂組成物を使用することができる。しかし、蒸着プラスチックフィルムや金属箔を含む場合には、ポリエステル又はポリエステルウレタン/ポリイソシアネート系の2液硬化型樹脂組成物が使用されてきた。
複合化するフィルムの構成にかかわらず、同一の工程及び接着剤により複合化を行いたいという要望は強く存在するが、安価なポリアルキレンエーテルグリコール系ポリウレタンプレポリマー系の2液硬化型樹脂組成物では、蒸着フィルム又は金属箔と通常のプラスチックフィルムとの十分な複合強度を得ることができず、フィルム複合化の工程を統一化することはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔とプラスチックフィルムの複合に好適に用いることができる2液硬化型樹脂組成物及びラミネート用接着剤を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、安価なポリアルキレンエーテルグリコールをポリオール成分とするポリウレタンプレポリマーであっても、主剤溶液が末端にヒドロキシル基を樹脂固形分あたり0.1〜1重量%有するポリウレタンポリオールプレポリマーの溶液であり、硬化剤溶液が末端にイソシアネート基を樹脂固形分あたり1〜6重量%有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの溶液であって、主剤溶液若しくは硬化剤溶液又は主剤溶液と硬化剤溶液の両方にシランカップリング剤が添加された2液硬化型樹脂組成物は、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔の複合において、実用上十分な複合強度を与えることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)主剤溶液が、末端にヒドロキシル基を樹脂固形分あたり0.1〜1重量%有し、樹脂固形分100重量部に対してシランカップリング剤0.01〜5重量部を含有するポリウレタンポリオールプレポリマーの溶液であり、硬化剤溶液が、末端にイソシアネート基を樹脂固形分あたり1〜6重量%有し、樹脂固形分100重量部に対してシランカップリング剤0.01〜5重量部を含有し、ポリアルキレンエーテルグリコールをポリオール成分とするポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの溶液であることを特徴とする2液硬化型樹脂組成物、
)第1項記載の2液硬化型樹脂組成物からなる蒸着プラスチックフィルム又は金属箔とプラスチックフィルムのラミネート用接着剤、及び、
)使用適用温度が0〜98℃である第項記載のラミネート用接着剤、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の2液硬化型樹脂組成物は、主剤溶液が、末端にヒドロキシル基を樹脂固形分あたり0.1〜1重量%、より好ましくは0.2〜0.9重量%有するポリウレタンポリオールプレポリマーの溶液であり、硬化剤溶液が、末端にイソシアネート基を樹脂固形分あたり1〜6重量%、より好ましくは2〜4.5重量%有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの溶液であり、主剤溶液若しくは硬化剤溶液又は主剤溶液と硬化剤溶液の両方が樹脂固形分100重量部に対してシランカップリング剤0.01〜5重量部を含有する。
本発明組成物において、ポリウレタンプレポリマーの製造に用いるポリオールに特に制限はなく、例えば、ポリアルキレンエーテルグリコール、エポキシ樹脂変性ポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオールなどを挙げることができる。これらの中で、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどのポリアルキレンエーテルグリコールを特に好適に用いることができる。これらのポリオールは、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の2液硬化型樹脂組成物は、末端にヒドロキシル基を有するポリウレタンポリオールプレポリマー溶液を主剤溶液とし、末端にイソシアネート基を有するポリウレタンポリイソシアネートプレポリマー溶液を硬化剤溶液とし、主剤溶液若しくは硬化剤溶液又はその両方がシランカップリング剤を含有するので、蒸着プラスチックフィルムや金属箔に対する接着力が大きく、プレポリマーのポリオール成分がポリアルキレンエーテルグリコールであっても、蒸着プラスチックフィルムや金属箔を、他のプラスチックフィルムと十分な複合強度をもってラミネートすることができる。ポリオールの数平均分子量は、300〜5,000であることが好ましく、500〜2,000であることがより好ましい。また、数平均分子量の異なる数種のポリオールを混合して使用することもできる。
【0006】
本発明組成物において、ポリウレタンプレポリマーの製造に用いるジイソシアネート化合物に特に制限はなく、例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1,5−オクチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添トリレンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4'−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネート)チオフォスフェート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4'−ジフェニルスルホンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、シクロヘキサンフェニレンジイソシアネートなどを挙げることができる。これらのジイソシアネート化合物は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中で、汎用性があり、入手が容易なトリレンジイソシアネート及び4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートを好適に用いることができる。
【0007】
本発明組成物においては、鎖伸長剤として、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ハイドロキノンジエチロールエーテル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトールなどのヒドロキシル基を2個以上有する化合物を使用することができる。また、反応停止剤として同種のヒドロキシル基を2個以上有する化合物を使用することもできる。末端のヒドロキシル基の量は、ポリウレタンプレポリマーと鎖伸長剤及び反応停止剤の配合比により調整することができる。
ポリウレタンプレポリマーを得る方法は、従来公知の方法が使用できる。硬化剤としてのポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーに従来公知のイソシアネートアダクト体を添加することにより、耐熱性などの耐久性を向上することができる。
本発明組成物において、主剤溶液又は硬化剤溶液に含有させるシランカップリング剤に特に制限はなく、例えば、ジ(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−プロピルメチルジメトキシシランなどのジアルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのトリアルコキシシランなどを挙げることができる。これらのシランカップリング剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。主剤溶液が含有するシランカップリング剤は、樹脂固形分100重量部に対して0.01〜5重量部であることが好ましく、0.2〜1.5重量%であることがより好ましい。硬化剤溶液が含有するシランカップリング剤は、樹脂固形分100重量部に対して0.01〜5重量部であることが好ましく、0.1〜2重量部であることがより好ましい。シランカップリング剤の含有量が樹脂固形分100重量部に対して0.01重量部未満であると、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムの複合強度が不足するおそれがある。シランカップリング剤の含有量が樹脂固形分100重量部に対して5重量部を超えると、コスト高になるのみならず、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムの複合強度が低下するおそれがある。
【0008】
本発明組成物において、ポリウレタンポリオールプレポリマーのヒドロキシル基が樹脂固形分あたり0.1重量%未満であっても、1重量%を超えても、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムの複合強度が不足するおそれがある。ポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネート基が樹脂固形分あたり1重量%未満であっても、6重量%を超えても、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムの複合強度が不足するおそれがある。
本発明組成物において、主剤溶液及び硬化剤溶液の調製に用いる溶剤に特に制限はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの飽和炭化水素系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤などを挙げることができる。これらの溶剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0009】
本発明の2液硬化型樹脂組成物は、通常のプラスチックフィルムのラミネート加工のための接着剤として有用であるばかりでなく、金属蒸着プラスチックフィルム、酸化物蒸着プラスチックフィルム、金属箔などと、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの他のプラスチックフィルムのラミネート用としても好適に用いることができる。
本発明の2液硬化型樹脂組成物をコーティングロールにより一方のフィルム又は箔に塗布し、溶剤を蒸発させたのちラミネーションロールにより他方のフィルム又は箔とラミネートし、そのまま巻き取ることにより複合されたフィルムを得ることができる。無溶剤接着剤の塗布量に特に制限はないが、通常は乾燥塗布量として0.5〜10g/m2であることが好ましく、1〜5g/m2であることがより好ましい。本発明の2液硬化型樹脂組成物を用いることにより、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムとの間にも十分な複合強度が発現するので、フィルムの構成にかかわらず、同一の設備及び工程により、同一の接着剤を用いて複合化することが可能となり、ラミネートフィルムの製造を大幅に合理化することができる。本発明のラミネート用接着剤を用いて製造されたラミネートフィルムは、0〜98℃の温度範囲において、好適に使用することができる。
【0010】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1(主剤溶液の調製)
反応容器に、2官能ポリプロピレングリコール[三井化学(株)、ジオール1000、数平均分子量1,000]500重量部、ジメチロールプロピオン酸13.4重量部、1,4−ブタンジオール18重量部及びトリレンジイソシアネート[三井化学(株)、コスモネートT−80]128重量部を仕込み、反応触媒としてオクチル酸第一錫0.1重量部を加え、窒素気流下に90℃で3時間反応させて、ヒドロキシル基含有率0.34重量%のポリウレタンポリオールプレポリマーを得た。このポリウレタンポリオールプレポリマーを、酢酸エチル220重量部に溶解して不揮発分75重量%の主剤溶液aを得た。
実施例2(主剤溶液の調製)
実施例1と同様にして得られたヒドロキシル基含有率0.34重量%のポリウレタンポリオールプレポリマー450重量部に、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン[東芝シリコーン(株)、TSL8350]6.6重量部及び酢酸エチル2.2重量部を添加して、不揮発分75重量%の主剤溶液Aを得た。
実施例3(主剤溶液の調製)
反応容器に、2官能ポリプロピレングリコール[旭硝子(株)、エクセノール720、数平均分子量700]600重量部、ジエチレングリコール36.3重量部、1,4−ブタンジオール3.86重量部及びトリレンジイソシアネート[三井化学(株)、コスモネートT−80]199重量部を仕込み、反応触媒としてオクチル酸第一錫0.1重量部を加え、窒素気流下に90℃で3時間反応させて、ヒドロキシル基含有率0.23重量%のポリウレタンポリオールプレポリマーを得た。このポリウレタンポリオールプレポリマーを、酢酸エチル280gに溶解して不揮発分75重量%の主剤溶液bを得た。
実施例4(主剤溶液の調製)
実施例3と同様にして得られたヒドロキシル基含有率0.23重量%のポリウレタンポリオールプレポリマー450重量部に、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン[東芝シリコーン、TSL8350]4.2重量部及び酢酸エチル2.2重量部を添加して、不揮発分75重量%の主剤溶液Bを得た。
実施例5(硬化剤溶液の調製)
反応容器に、3官能ポリプロピレングリコール[三井化学(株)、PPGMN−1500、数平均分子量1,500]500重量部、1,4−ブタンジオール22.5重量部及びトリレンジイソシアネート[三井化学(株)、コスモネートT−80]209重量部を仕込み、窒素気流下に90℃で3時間反応させて、イソシアネート基含有率3.51重量%のポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーを得た。このポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーを、酢酸エチル244重量部に溶解して不揮発分75重量%の溶液とし、さらにトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネートアダクト[日本ポリウレタン(株)、コロネートL、イソシアネート基含有率12.5重量%]148重量部を加えて、硬化剤溶液cを得た。
実施例6(硬化剤溶液の調製)
実施例5と同様にして得られた硬化剤溶液c400重量部に、イソシアネート官能性シラン[日本ユニカー(株)、Y−5187]0.8重量部を加えて、硬化剤溶液Cを得た。
実施例7(硬化剤溶液の調製)
反応容器に、2官能ポリプロピレングリコール[旭硝子(株)、エクセノール1020、数平均分子量1,000]500重量部、トリメチロールプロパン20.1重量部、トリレンジイソシアネート[三井化学(株)、コスモネートT−80]52.1重量部及び4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート[日本ポリウレタン(株)、ミリオネートMT]175重量部を仕込み、窒素気流下に90℃で3時間反応させてイソシアネート基含有率3.13重量%のポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーを得た。このポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーを酢酸エチル249重量部に溶解して、不揮発分75重量%の溶液とし、さらにトリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネートアダクト[日本ポリウレタン(株)、コロネートL、イソシアネート基含有率12.5重量%]150重量部を加えて、硬化剤溶液dを得た。
実施例8(硬化剤溶液の調製)
実施例7と同様にして得られた硬化剤溶液b400重量部に、イソシアネート官能性シラン[日本ユニカー(株)、Y−5187]0.8重量部を加えて、硬化剤溶液Dを得た。
【0011】
実施例9
実施例2で得られた主剤溶液Aと、実施例6で得られた硬化剤溶液Cを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
得られた接着剤を、厚さ12μmのシリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム[三菱化学興人パックス(株)、テックバリアH]のシリカ蒸着面に乾燥塗布量が3g/m2となるように塗布し、厚さ40μmの線状低密度ポリエチレンフィルムを貼り合わせ、ハンドローラを用いて圧着し、40℃で24時間放置したのち、JIS K 6854に準じてT形剥離試験を行った。剥離接着強度は、315g/15mmであった。
接着剤を厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋メタライジング(株)、バリアロックス1011HG]のアルミナ蒸着面に塗布し、厚さ40μmの線状低密度ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、同様にT形剥離試験を行った。荷重が600g/15mmのとき、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムが破断した。
接着剤を厚さ9μmのアルミニウム箔に塗布し、厚さ16μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせて、同様にT形剥離試験を行った。荷重が900g/15mmのとき、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが破断した。
実施例10
実施例4で得られた主剤溶液Bと、実施例8で得られた硬化剤溶液Dを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、実施例9と同様にして剥離試験を行った。シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、335g/15mmであった。アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムのラミネートフィルムは、荷重が600g/15mmのとき、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムが破断した。アルミニウム箔と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのラミネートフィルムは、荷重が900g/15mmのとき、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが破断した。
実施例11
実施例2で得られた主剤溶液Aと、実施例5で得られた硬化剤溶液cを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、実施例9と同様にして剥離試験を行った。シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、130g/15mmであった。アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、300g/15mmであった。アルミニウム箔と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの剥離接着強度は、350g/15mmであった。
実施例12
実施例3で得られた主剤溶液bと、実施例8で得られた硬化剤溶液Dを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、実施例9と同様にして剥離試験を行った。シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、110g/15mmであった。アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、210g/15mmであった。アルミニウム箔と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの剥離接着強度は、330g/15mmであった。
比較例1
実施例1で得られた主剤溶液aと、実施例5で得られた硬化剤溶液cを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、実施例9と同様にして剥離試験を行った。シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、90g/15mmであった。アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、185g/15mmであった。アルミニウム箔と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの剥離接着強度は、260g/15mmであった。
比較例2
実施例3で得られた主剤溶液bと、実施例7で得られた硬化剤溶液dを、重量比1:1で配合して接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、実施例9と同様にして剥離試験を行った。シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、90g/15mmであった。アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムの剥離接着強度は、180g/15mmであった。アルミニウム箔と二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの剥離接着強度は、250g/15mmであった。
実施例9〜12及び比較例1〜2の結果を、第1表に示す。
【0012】
【表1】
Figure 0003958486
【0013】
第1表に見られるように、主剤溶液及び硬化剤溶液がシランカップリング剤を含有しない接着剤を用いた比較例1〜2のラミネートフィルムはいずれも剥離接着強度が小さいのに対して、主剤溶液又は硬化剤溶液の一方がシランカップリング剤を含有する無溶剤接着剤を用いた実施例11〜12のラミネートフィルムは剥離接着強度が大きく、主剤溶液と硬化剤溶液の両方がシランカップリング剤を含有する接着剤を用いた実施例9〜10のラミネートフィルムは、剥離接着強度がさらに大きく、T形剥離試験において材料破壊が起こっている。
【0014】
【発明の効果】
本発明の2液硬化型樹脂組成物を接着剤として用いることにより、蒸着プラスチックフィルム又は金属箔と他のプラスチックフィルムとの間にも十分な複合強度が発現する。その結果、フィルムの構成にかかわらず、同一の設備及び工程により、同一の接着剤を用いてフィルムを複合化することが可能となり、ラミネートフィルムの製造を大幅に合理化することができる。

Claims (3)

  1. 主剤溶液が、末端にヒドロキシル基を樹脂固形分あたり0.1〜1重量%有し、樹脂固形分100重量部に対してシランカップリング剤0.01〜5重量部を含有するポリウレタンポリオールプレポリマーの溶液であり、硬化剤溶液が、末端にイソシアネート基を樹脂固形分あたり1〜6重量%有し、樹脂固形分100重量部に対してシランカップリング剤0.01〜5重量部を含有し、ポリアルキレンエーテルグリコールをポリオール成分とするポリウレタンポリイソシアネートプレポリマーの溶液であることを特徴とする2液硬化型樹脂組成物。
  2. 請求項1記載の2液硬化型樹脂組成物からなる蒸着プラスチックフィルム又は金属箔とプラスチックフィルムのラミネート用接着剤。
  3. 使用適用温度が0〜98℃である請求項記載のラミネート用接着剤。
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