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JP3933840B2 - 車両用交流発電機の固定子とその製造方法 - Google Patents

車両用交流発電機の固定子とその製造方法 Download PDF

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JP3933840B2
JP3933840B2 JP2000074576A JP2000074576A JP3933840B2 JP 3933840 B2 JP3933840 B2 JP 3933840B2 JP 2000074576 A JP2000074576 A JP 2000074576A JP 2000074576 A JP2000074576 A JP 2000074576A JP 3933840 B2 JP3933840 B2 JP 3933840B2
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coil end
varnish
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用交流発電機に関するもので、特に固定子の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来の車両用交流発電機を示す断面図である。この発電機は、アルミニウム製のフロントブラケット1及びリヤブラケット2から構成されたケース3と、このケース3内に設けられ一端部にプーリ4が固定された回転軸6と、この回転軸6に固定されたランドル型の回転子7と、回転子7の両側面に固定された冷却ファン5と、ケース3内の内壁面に固定された固定子8と、回転軸6の他端部に固定され回転子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリング9に摺動する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納したブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17と、このヒートシンク17に接着され固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0003】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア14とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体22とから構成されている。第1のポールコア体21及び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状磁極23,24をそれぞれ有している。
【0004】
固定子8は、固定子鉄心15と、この固定子鉄心15に導線が巻回され回転子7の回転に伴い、回転子コイル13からの磁束変化で交流が生じる固定子コイル16とを備えている。
【0005】
上述のような構成の車両用交流発電機では、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリップリング9を通じて回転子コイル13に電流が供給されて磁束が発生し、第1のポールコア体21の爪状磁極23にはN極が着磁され、第2のポールコア体22の爪状磁極24にはS極が着磁される。一方、エンジンによってプーリ4は駆動され、回転軸6によって回転子7が回転するため、固定子コイル16には回転磁界が与えられ、固定子コイル16には起電力が生じる。この交流の起電力は、整流器12を通って直流に整流されるとともに、レギュレータ18によりその大きさが調整されて、バッテリに充電される。
【0006】
上述のファン5による冷却流は、ブラケット1,2の吸気孔1a,2aから吸入され、リヤでは発熱部である整流器12やレギュレータ18を通って冷却し、各ファンの羽根部51を内径側から外径側へ通ってフロント・リヤの固定子コイルエンド16a,16bを冷却して、ブラケット1,2の排気孔1b,2bから排出される。つまり、発熱度合いが高く、高温度が出力性能に影響を及ぼす固定子コイル16のコイルエンド16a,16bが、羽根部51とブラケット1,2の排気孔1b,2bとの間に位置して、確実に冷却されるようになっている。
【0007】
固定子8においては、図16に示されるように略U字状のセグメント31のリヤ側を亀甲状に(曲げが3箇所となる)成形し、固定子鉄心15に挿入しているので、コイルエンド16a,16bは固定子鉄心15から突出する根元から先端まで直線的に、回転軸6に対して傾きを有しているU字状曲げの先端部分で折り返すような形になっており、隣り合うセグメント31同士が先端部などで重なり合うことなく整然と配列される。このような構成で、ほぼ全周に亘って同形状となり、整列性が高いものとなっている。
【0008】
このような構成の固定子は、図16に示されるように、固定子鉄心15のスロット15aに略U字状のセグメント31をU字の各両辺を図の下方から挿入し、固定子鉄心15の図の上方に突出したU字状のセグメント31の端部を折り曲げ、その後他のU字状のセグメント31の端部と接合して、固定子巻線を構成する。そして、従来の車両用交流発電機は、U字状のセグメント31の接続側でなるコイルエンド16aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量と、U字状のセグメント31の湾曲しているターン側(反接続側)のコイルエンド16bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、均一なものとされていた。
【0009】
また、車両用交流発電機の固定子の他の例においては、両コイルエンド16a,16bに含浸されるワニスは、全くないものもあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の車両用交流発電機の固定子においては、ワニスを全く施さないものに関しては、絶縁皮膜のない接合側において、各コイル片間にて絶縁性が損なわれ、短絡による出力低下、及び電磁音悪化を生じる原因となっていた。
さらに、コイルエンド16a,16bにワニスを施さないものにおいては、周方向に並んだ巻線によってコイルエンド内周面が凸凹形状となり、回転子7の爪状磁極やファン5の回転による干渉音が発生する問題があった。
【0011】
一方、両コイルエンド16a,16bに、ワニスを均一に含浸するものに関しては、絶縁性があまり損なわれることのないターン側においてもワニスが同じように含浸されるので、ワニスの含浸量が多くなりコストの向上する原因となっていた。さらに、ワニスの含浸量が多くなることは、固定子8の冷却性を損なう原因にもなっていた。
【0012】
また、屈曲・接合されているコイルエンドにおいては、屈曲変形時の残留応力による負荷がかかるが、ワニス量が少ないと機械的固着力が少なく剛性が低いので振動する原因となり、この振動は、騒音を引き起こしたり、絶縁皮膜の剥離を生じさせるものであった。
【0013】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、絶縁皮膜のない接合側の絶縁性を向上することができ、含浸されるワニスを必要以上に多くすることがなく、固定子の冷却性を向上させ、また、風騒音を低減し、さらに固定子の機械的剛性を向上させることができる車両用交流発電機の固定子を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
電気導体は、長尺の素線が、固定子鉄心の端面側のスロット外で折り返されて、所定スロット数毎にスロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線を複数有し、固定子鉄心の両端面部において、スロット外で折り返された素線のターン部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、
上記コイルエンドの内周面が、上記ターン部によってほぼ全周に亘って同形状で整列した凹凸形状に形成され、
固定子鉄心の一側において、複数の巻線がコイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンドを有する固定子において、
ワニスが、接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する巻線の表面全体を覆うように塗布され、接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
さらに、前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられている。
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
【0015】
また、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
電気導体は、導体セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグメントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲成形、接合されてなり、
固定子鉄心の一側において、複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエンド有する固定子において、
ワニスが、接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する巻線の表面全体を覆うように塗布され、接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
さらに、前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられている。
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
【0020】
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスは全くない。
【0021】
また、接続側コイルエンドに含浸されるワニスは、固定子周方向に傾斜している電気導体間にほぼ隙間なく充填されている。
【0022】
また、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している各電気導体間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している各電気導体間の隙間より小さい。
【0023】
また、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している電気導体の軸方向高さは、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している電気導体の軸方向高さより小さい。
【0026】
また、整流器は、接続側コイルエンドの側に配置されている。
【0027】
また、整流器は、反接続側コイルエンドの側に配置されている。
【0028】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、接続側および反接続側コイルエンドの一にワニス量を多く含浸する工程を有する。
【0029】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の軸方向より、接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程を有する。
【0030】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の外径方向または軸方向より、接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、滴下した側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置に保ちながらワニスをゲル化、乾燥させる工程とを有する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における三相で、16極96スロットを有する車両用交流発電機を示す断面図である。図1において、本実施の形態の発電機は、アルミニウム製のフロントブラケット1及びリヤブラケット2から構成されたケース3と、このケース3内に設けられ一端部にプーリ4が固定された回転軸6と、この回転軸6に固定されたランドル型の回転子7と、回転子7の両側面に固定された冷却ファン5と、ケース3内の内壁面に固定された固定子8と、回転軸6の他端部に固定され回転子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリング9に摺動する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納したブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されたヒートシンク17と、このヒートシンク17に接着され固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0032】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア14とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体22とから構成されている。第1のポールコア体21及び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状磁極23,24をそれぞれ有している。
【0033】
固定子8は、固定子鉄心15と、この固定子鉄心15に導線が巻回され回転子7の回転に伴い、回転子コイル13からの磁束変化で交流が生じる固定子コイル160とを備えている。
【0034】
上述のような構成の車両用交流発電機では、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリップリング9を通じて回転子コイル13に電流が供給されて磁束が発生し、第1のポールコア体21の爪状磁極23にはN極が着磁され、第2のポールコア体22の爪状磁極24にはS極が着磁される。一方、エンジンによってプーリ4は駆動され、回転軸6によって回転子7が回転するため、固定子コイル160には回転磁界が与えられ、固定子コイル160には起電力が生じる。この交流の起電力は、整流器12を通って直流に整流されるとともに、レギュレータ18によりその大きさが調整されて、バッテリに充電される。
【0035】
上述のファン5による冷却流は、ブラケット1,2の吸気孔1a,2aから吸入され、リヤでは発熱部である整流器12やレギュレータ18を通って冷却し、各ファンの羽根部51を内径側から外径側へ通ってフロント・リヤの固定子コイルエンド160a,160bを冷却して、ブラケット1,2の排気孔1b,2bから排出される。つまり、発熱度合いが高く、高温度が出力性能に影響を及ぼす固定子コイル160のコイルエンド160a,160bが、羽根部51とブラケット1,2の排気孔1b,2bとの間に位置して、確実に冷却されるようになっている。
【0036】
固定子8においては、従来例と同じように略U字状のセグメント31のリヤ側を亀甲状に(曲げが3箇所となる)成形し、固定子鉄心15に挿入しているので、コイルエンド160a,160bは固定子鉄心15から突出する根元から先端まで直線的に、回転軸6に対して傾きを有しているU字状曲げの先端部分で折り返すような形になっており、隣り合うコイル同士が先端部などで重なり合うことなく整然と配列される。このような構成で、ほぼ全周にわたって同形状となり、整列性が高いものとなっている。
【0037】
図2は車両用交流発電機の固定子構造を説明する図である。図2において、固定子8は、従来例と同じように、固定子鉄心15のスロット15aに略U字状のセグメント31がU字の各両辺を図2の下方から挿入され、固定子鉄心15の図2の上方に突出したU字状のセグメント31の端部が、他のU字状のセグメント31の端部と接合されて固定子巻線が構成されている。
【0038】
図3乃至図5はU字状のセグメント31の屈曲成形される様子を示す図である。略U字状のセグメント31は、まず、固定子鉄心15のスロット15aに、図3の下方からの一方の側端面から矢印Cの方向に挿入される。その後、直線部が、径方向に所定の角度をもって周方向に所定の角度に曲げられる(図4,図5)。
【0039】
図6は同じく略U字状のセグメント31が固定子鉄心15に挿入され巻線が構成される様子を示した図である。固定子鉄心15のスロット15aに略U字状のセグメント31をU字の各両辺を図の下方から挿入し、固定子鉄心15の図の上方に突出したU字状のセグメント31の端部を折り曲げ、その後他のU字状のセグメント31の端部と接合部26にて接合して、固定子巻線を構成する。
【0040】
図2において、160aは、U字状のセグメント31の端部同士が接合された接続側のコイルエンド、一方、160bはU字状のセグメント31の湾曲部が配列されたターン側のコイルエンドである。この各コイルエンド160a,160bは、回転子7の回転軸6と平行な面に投影した場合に、冷却ファン5の各羽根部51と軸方向に各々重複するように構成されている。
【0041】
両コイルエンド160a,160bには、溶接の為に絶縁皮膜のなくなっている接合側の絶縁性を向上する目的や固定子巻線の機械的固着力を高める目的でワニスが塗布されている。ワニスは、巻線の表面全体を覆うように塗布され、特に隣り合うセグメント31が接触した部分には多く留まり、隣り合うセグメント31を互いに固定することにより、巻線全体の機械的強度を向上させている。また、ワニスの塗布は、絶縁皮膜のない接合側の短絡による出力低下、及び電磁音悪化を防ぐことができ、さらに、屈曲・接合されているセグメント31には、屈曲変形時の残留応力による負荷がかかるが、ワニスの塗布によってこの残留応力による機械的固着力の低下を防ぐことができる。
【0042】
そして、本実施の形態の接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、ターン側(反接続)のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとされている。このようにすることにより、最低限必要な部位のワニス量を減らさずにし、トータルとしてワニスの付着量を減らし、ワニスの付着による冷却性ダウンを最小限に抑えるとともに、ワニス材料費を削減することができる。
【0043】
また、スロット15a内において、固定子鉄心15端とセグメント31間の隙間は屈曲・接合される接続側のコイルエンド160a側の方が大きい。そのため、スロット15a内において、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニス量は、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニス量より多いものとされている。これにより、接続側のコイルエンド160aの機械的固着力を高めている。
【0044】
また、接続側の各コイルエンド160aにおいて、周方向に隣接したU字状のセグメント31間の隙間である絶縁距離(屈曲成形部のセグメント間の隙間)δは、セグメント31の周方向厚さDの80%になるように構成されている、
【0045】
そして、接続側のコイルエンド160aの固定子周方向に傾斜している各セグメント31間の隙間δは、ターン側のコイルエンドの固定子周方向に傾斜している各セグメント31間の隙間より小さいものとされている。接続側のコイルエンド160aは、ワニス量が多くされ絶縁性が向上しているので、固定子8の軸方向に傾斜している各セグメント31間の隙間は、ターン側のコイルエンド160bの固定子の軸方向に傾斜している各セグメント31間の隙間より小さくすることができる。その結果、セグメント31間にワニスが充填、保持されやすく、更に絶縁性が向上する。また、セグメント31間が狭いので、コイルエンド内層面がフラットとなり、回転子7の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0046】
また、接続側のコイルエンド160aの固定子周方向に傾斜しているセグメント31の軸方向高さMaは、ターン側のコイルエンド160bの固定子周方向に傾斜しているセグメント31の軸方向高さMbより小さいものとされている。接続側のコイルエンド160aの固定子周方向に傾斜しているセグメント31の傾斜している各セグメント31間の隙間は、ターン側のコイルエンド160bの固定子の軸方向に傾斜している各セグメント間の隙間より小さくすることができる。そのため、屈曲角度を大きく、結果的に軸方向高さMaを小さくすることができ、発電機の大きさを小さくすることができる。また、セグメント31間が狭いので、コイルエンド内周面がフラットとなり、回転子7の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0047】
さらに、本実施の形態においては、接続側のコイルエンド160aにおいて、溶接接合部間には溶接接合部の周方向厚さと略同等以上の周方向厚さを有する径方向通風空間Nが形成されている。通風空間Nは、冷却ファン5の効果により、図6の矢印Eに示すように通風経路となっており、そのため、通風抵抗が減り、冷却風量が増え、且つ干渉音を低減することができる。
【0048】
図7は固定子鉄心15のスロットの断面図である。図7において、セグメント31は、固定子鉄心15のティース32間のスロット15aに各々装着され、平角銅線からなり、断面が矩形状で略U字状をなしている。矩形状は、径方向に縦長で4層を成して配列されている。
【0049】
31a,31b,31c,31dは、スロット15a内に装着された各セグメント31の直線部、34は、固定子鉄心15のスロット15aに形成された最外周内面、35は、ティース32の内周先端部で、周方向に幅広に形成されており、互いの内周先端部間の隙間36は極めて小さく設定されている。37は、上記ティース32の側面、38はティース32の先端部35のスロット側内周面である。28は固定子鉄心15と各セグメント31a,31b,31c,31dとの間に介在するシート状の絶縁紙(電気絶縁部材)である。
【0050】
固定子8は、図の下から複数の略U字状セグメント31を固定子鉄心15のスロット15aに挿入してコイルエンドで端同士を接合結線することにより、1スロットあたり4ターンのコイルとなっている。これは、図6において、スロットAに入っている最内層セグメント31dとそのスロット15aから6スロット離れたスロットFの内層側から2層目のセグメント31cを接合する内径側接合部と、スロットAの内層側から3層目のセグメント31bとスロットFの最外層のセグメント31aとを接合結線する外径側接合部より構成されている。このセグメント31はコイルの発熱を出来るだけ抑えるために抵抗が小さくなるようにコイル断面積を大きくする必要があるが、セグメント31挿入時にコア15との接触により皮膜が剥離してしまうおそれがあるためコア15との間に絶縁紙28や絶縁樹脂を設けて、スロットスペースに対し約80%以下の含有率にする必要がある。
【0051】
本実施の形態においてU字状セグメント31を固定子鉄心15に挿入した固定子スロット15aの断面が図7のように固定子8の周方向に絶縁紙28とコアのティース32を、セグメント31と絶縁紙28を密着させ、径方向には絶縁紙28のスペース以上の隙間Gを設けている。つまり、スロット15a内において、径方向最内層のセグメント31dとスロット開口部のスロット側内周面28との間に径方向に隙間Gを設けている。そして、隙間Gには、ワニスが含浸されている。そのため、ワニス浸透性が向上する。
【0052】
図8乃至図10は固定子8のワニスの含浸方法を示す斜視図である。図8において、固定子8は、支持台60によって、軸芯を水平にして且つ軸芯回りに回転するよう支持されている。固定子8は、この状態で回転されながら外径方向上方に離れて設置されたワニス供給機70によって、両コイルエンド160a,160bにワニスを滴下される。この際、ワニス供給機70は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多くなるように、ワニスを滴下する。
【0053】
そしてさらに、ワニス供給機70は、スロット15a内においても接続側に浸透されるワニスの単位面積当たりの平均量が、ターン側より多いように、ワニスを滴下する。
【0054】
このような固定子8のワニス含浸方法においては、固定子鉄心15の外径方向よりワニスを滴下して、ワニスをコイルエンド160a,160bに含浸させる。そのため、固定子鉄心15の外径方向からのワニス滴下でも十分に浸透させることができる。また、両コイルエンド160a,160bに必要なワニス量を個別にコントロールすることができ、屈曲・接合側のコイルエンド160aへのワニス量を多くすることができる。
【0055】
図9において、固定子8は、支持台61によって、軸芯を鉛直にして且つ軸芯回りに回転するよう支持されている。固定子8は、この状態で回転されながら軸方向上方に離れて設置されたワニス供給機70によって、コイルエンド160aにワニスを滴下される。この際、ワニス供給機70は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多くなるように、ワニスを滴下する。
【0056】
図10において、固定子8は、支持台62によって、軸芯を鉛直に対して45度傾け且つ軸芯回りに回転するよう支持されている。本支持台62は、軸芯回りと鉛直方向と2軸同時に回転する。固定子8は、2軸で回転されながら外径方向上方に離れて設置されたワニス供給機70によって、コイルエンド160aにワニスを滴下される。この際、ワニス供給機70は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多くなるように、ワニスを滴下する。
【0057】
このような固定子8のワニス含浸方法においては、接続側のコイルエンド160aをターン側のコイルエンド160bより高い位置とした状態でゲル化、乾燥させるので、接続側からターン側への浸透性を向上させることができる。
【0058】
このような構成の車両用交流発電機においては、含浸されるワニスを必要以上に多くすることなく、絶縁皮膜のない接合側の絶縁性を向上することができる。また、絶縁皮膜のない接合側のコイル間の短絡よる出力低下、及び電磁音悪化を防ぐことができる。さらに、接合側のコイルエンドは屈曲変形時の残留応力による負荷がかかるが、ワニス量を増やして機械的固着力を高めることができる。
【0059】
尚、本実施の形態においては、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとされている。しかし、逆にターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとしても良い。このような構成とすることにより、固定子8全体の剛性を高めることができる。すなわち、U字状セグメント31の湾曲部が整列する反接続側は接続箇所がないので接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、この反接続側のコイル間のワニスを含浸し平均塗布量を多くすることでさらにコイルエンドの剛性を高めることができ、ひいては固定子8全体の剛性を高めることができる。
【0060】
また、このような構成の車両用交流発電機においては、ケース3は、固定子8の両コイルエンド160a,160bを外周側より囲むように配され、その少なくとも一側は、コイルエンド160a,160bの径方向外側に複数の窓部(吸気孔1a,2a、排気孔1b,2b)を有する。すなわち、複数の窓部を有したケース3は、固定子8のコイルエンド160a,160bを外周側より囲むように配されているため、コイルエンド160a,160bの冷却性が向上する。さらに、接合部側のケース窓からの外部からの被水や異物の混入に対して本発明は好適である。
【0061】
さらに、ファン5は、回転子7の軸方向両端部に設けられている。すなわち、ファン5は、回転子7の軸方向両端部に設けられているので、さらに冷却性が向上する。
【0062】
さらにまた、ファン5は、接続側のコイルエンド160b側の回転子7の軸方向端部に設けられている。すなわち、ファン5は、接続側のコイルエンド160b側の回転子7軸方向端部に設けられているので、接続側のコイルエンド160bのワニス付着による冷却性のダウンを補うことができる。
【0063】
さらに、ファン5は、ターン側のコイルエンド160a側の回転子7の軸方向端部に設けられている。すなわち、ワニスの少ないターン側のコイルエンド160a側の回転子7軸方向端部にファン5を設けているので、さらに冷却性が向上する。
【0064】
さらにまた、接続側のコイルエンド160bにおいて、溶接接合部間には溶接接合部の周方向厚さと略同等以上の周方向厚さを有する径方向通風空間が形成されている。そのため、ファン5対向部は径方向通風空間が形成されているので通風抵抗が減り、冷却風量が増え、且つ干渉音を低減することができる。
【0065】
また、接続側のコイルエンド160bと対向するファン5は、回転子7の回転軸6と平行な面に投影した場合に、ターン側のコイルエンド160aと重なる。そのため、接続側のコイルエンド160bと対向するファン5は、少なくとも軸方向において溶接接合部と重なるため、溶接接合部の熱伝達率が向上し、更に冷却性が向上する。
さらにまた、本実施の形態では、冷却性が高い反接続側に整流器を配置しているため、整流器が熱的影響をコイルエンドから受けにくい構成となっている。尚、接続側に整流器を配置する場合も、接続側のワニス量が多いので、両者の短絡等の不具合を発生することなく、ワニスを削減できる。
【0066】
また、接続側のコイルエンド160b側に通風冷却される風量は、ターン側のコイルエンド160a側に通風冷却される風量よりも多い。すなわち、ワニス量が多く熱伝達性の低い接続側のコイルエンド160b側に通風冷却される風量が、ターン側のコイルエンド160a側に通風冷却される風量よりも多いので、バランス良く冷却される。
【0067】
さらに、接続側のコイルエンド160b側に通風冷却される冷却風の速度は、ターン側のコイルエンド160a側に通風冷却される冷却風の速度よりも大きい。すなわち、接続側のコイルエンド160b側に通風冷却される冷却風の速度は、ターン側のコイルエンド160a側に通風冷却される冷却風の速度よりも大きいため、ワニス量が多く熱伝達性の低い接続側のコイルエンド160b側の冷却性が向上し、バランス良く冷却される。
【0068】
尚、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスは、屈曲成形され固定子周方向に傾斜している各セグメント31間にほぼ隙間なく充填されても良い。このように充填して固着することにより、接続側のコイルエンド160aにおいて、振動等で接合部が短絡することによって発生する出力低下、及び電磁音悪化を防止することができる。また、セグメント31間にほぼ隙間なくワニスを充填しているので、コイルエンド内周面がフラットとなり、回転子7の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0069】
尚、本実施の形態においては、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側より多くなるように、ワニスが滴下されたが、ターン側のコイルエンド160bに含浸されるワニスは全くないても良い。この構成とすることにより、ワニスの量をさらに削減することができる。
【0070】
また、上述では、三相交流発電機で16極、96スロットのものを例示したが、これに限定されるものでなく、12極で36スロット、12極で72スロット、16極で48スロットのものにも適用可能である。
さらにまた、20極120スロットなどの多スロットの場合に好適である。
【0071】
実施の形態2.
図11はこの発明の実施の形態2における車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図12はこの車両用交流発電機の固定子の要部を示す正面図、図13はこの車両用交流発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明する正面図、図14はこの車両用交流発電機における固定子巻線の3相分の結線状態を説明する正面図である。
【0072】
本実施の形態においては、固定子8は、図11および図12に示されるように、軸方向に延びるスロット15aが周方向に所定ピッチで複数形成された円筒状の積層鉄心から成る固定子鉄心15と、固定子鉄心15に巻装された固定子巻線16と、各スロット15a内に装着されて固定子巻線16と固定子鉄心15とを電気的に絶縁するインシュレータ19とを備えている。そして、固定子巻線16は、径方向に2列に配設された2組の巻線アッセンブリ90を備えている。巻線アッセンブリ90は、1本の素線30が、固定子鉄心15の端面側のスロット15a外で折り返されて、所定スロット数毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように波巻きされて巻装された複数の巻線から構成されている。そして、3相交流結線用ターミナル100を用いて複数の巻線を3相交流結線し、後述する2組の3相交流巻線260を構成している。
そして、スロット15a外で折り返された素線30のターン部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、固定子鉄心15の一側において、複数の巻線がコイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンド260aとこの接続側コイルエンド260aと反対に位置する反接続側コイルエンド260bが形成されている。
【0073】
なお、図11および図12中、Oa、Ob、Oc、Na、Nb、Ncは、1組の3相交流巻線の各相の口出し線および中性点を表し、Nabcは、1組の3相交流巻線の中性点引き出し線を表し、Oa’、Ob’、Oc’、Na’、Nb’、Nc’は、もう1組の3相交流巻線の各相の口出し線および中性点を表し、Na’b’c’は、もう1組の3相交流巻線の中性点引き出し線を表している。また、C1-1は後述する1番地同士の同一番地渡り結線部を表し、C2-3は2番地と3番地との隣接番地渡り結線部を表している。
ここでは、固定子鉄心15には、回転子7の磁極数(16)に対応して、2組の3相交流巻線を収容するように、96本のスロット15aが等間隔に形成されている。即ち、毎極毎相のスロット数が2である。また、素線30には、例えば絶縁被覆された長方形の断面を有する長尺の銅線材が用いられる。
【0074】
つぎに、1相分の固定子巻線260の巻線構造について図13を参照して具体的に説明する。
1相分の固定子巻線260は、それぞれ1本の素線30からなる第1乃至第4巻線131〜134から構成されている。そして、第1巻線131は、1本の素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a内の内周側から1番目の位置と内周側から2番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成されている。第2巻線132は、素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a内の内周側から2番目の位置と内周側から1番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成されている。第3巻線133は、素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a内の内周側から3番目の位置と内周側から4番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成されている。第4巻線134は、素線30を、スロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15a内の内周側から4番目の位置と内周側から3番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成されている。
これにより、第1乃至第4巻線131〜134は、それぞれ、1本の素線30を6スロット毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装されてなる1ターンの巻線を構成している。そして、各スロット15a内には、素線30が長方形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4本並んで配列されている。以降、スロット15a内における素線30の位置を内周側から1番地、2番地、3番地および4番地と呼ぶ。
なお、図示していないが、素線30が巻装されるスロット15aを1つずつずらして6相分の固定子巻線260が形成されている。
【0075】
そして、固定子鉄心15の一端側において、スロット番号の67番の2番地から延出する第1巻線131の巻線端131bと、スロット番号の61番の3番地から延出する第3巻線133の巻線端133aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、ついで、スロット番号の61番の2番地から延出する第2巻線132の巻線端132bと、スロット番号の55番の3番地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、さらに、スロット番号の61番の1番地から延出する第1巻線131の巻線端131aと、スロット番号の55番の1番地から延出する第2巻線132の巻線端132aとが渡り結線(同一番地渡り結線C1-1)される。これにより、第1乃至第4巻線131〜134が直列に接続されて、4ターンの1相分の固定子巻線260、即ちa相の巻線が形成される。
この時、スロット番号の67番の4番地から延出する第3巻線133の巻線端133bと、スロット番号の61番の4番地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが、a相の巻線の口出し線(Oa)および中性点(Na)となる。
【0076】
同様に、図14に示されるように、スロット番号が5番、11番・・・95番のスロット群に巻装された素線群において、スロット番号の59番の2番地から延出する第1巻線131の巻線端131bと、スロット番号の53番の3番地から延出する第3巻線133の巻線端133aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、ついで、スロット番号の53番の2番地から延出する第2巻線132の巻線端132bと、スロット番号の47番の3番地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、さらに、スロット番号の53番の1番地から延出する第1巻線131の巻線端131aと、スロット番号の47番の1番地から延出する第2巻線132の巻線端132aとが渡り結線(同一番地渡り結線C1-1)される。これにより、第1乃至第4巻線131〜134が直列に接続されて、4ターンのb相の巻線が形成される。また、スロット番号の59番の4番地から延出する第3巻線133の巻線端133bと、スロット番号の53番の4番地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが、b相の巻線の口出し線(Ob)および中性点(Nb)となる。
【0077】
さらに、図14に示されるように、スロット番号が3番、9番・・・93番のスロット群に巻装された素線群において、スロット番号の51番の2番地から延出する第2巻線132の巻線端132bと、スロット番号の45番の3番地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、ついで、スロット番号の45番の2番地から延出する第1巻線131の巻線端131bと、スロット番号の39番の3番地から延出する第3巻線133の巻線端133aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、さらに、スロット番号の45番の1番地から延出する第2巻線132の巻線端132aと、スロット番号の39番の1番地から延出する第1巻線131の巻線端131aとが渡り結線(同一番地渡り結線C1-1)される。これにより、第1乃至第4巻線131〜134が直列に接続されて、4ターンのc相の巻線が形成される。また、スロット番号の51番の4番地から延出する第4巻線134の巻線端134bと、スロット番号の45番の4番地から延出する第3巻線133の巻線端133aとが、c相の巻線の口出し線(Oc)および中性点(Nc)となる。
【0078】
このように形成されたa相の巻線、b相の巻線およびc相の巻線では、各相の同一番地渡り結線C1-1は、結線番地が同じ1番地であり、かつ、8スロットピッチに設けられている。また、3つの口出し線Oa、Ob、Ocが8スロットピッチに設けられ、さらに、3つの中線点Na、Nb、Ncも8スロットピッチに設けられている。
【0079】
また、スロット番号が2番、8番・・・92番のスロット群に巻装された素線群において、各素線30を同様に結線してa’相の巻線が形成され、スロット番号が6番、12番・・・96番のスロット群に巻装された素線群において、各素線30を同様に結線してb’相の巻線が形成され、スロット番号が4番、10番・・・94番のスロット群に巻装された素線群において、各素線30を同様に結線してc’相の巻線が形成されている。
【0080】
また、本実施の形態の接続側のコイルエンド260aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、反接続側のコイルエンド260bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとされている。このようにすることにより、最低限必要な部位のワニス量を減らさずにし、トータルとしてワニスの付着量を減らし、ワニスの付着による冷却性ダウンを最小限に抑えるとともに、ワニス材料費を削減することができる。
【0081】
このように構成された固定子8を交流発電機に搭載することにより得られる効果について以下に述べる。
まず、コイルエンドが素線30のターン部30aで構成されるので、コイルエンド260a、260bにおける接合カ所が著しく削減される。これにより、溶接による素線30の軟化がなく、固定子としての剛性が高くなり、磁気騒音を低減できる。
また、コイルエンド260a、260bは、ターン部30aを周方向に配列して構成されている。これにより、導体セグメントの端部同士を接合している従来のコイルエンド群に比べて、コイルエンド群の固定子鉄心15の端面からの延出高さを低くできる。これにより、コイルエンド260a、260bにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に起因する風音を低減させることができる。また、コイルエンドのコイルの漏れリアクタンスが減少し、出力・効率が向上する。
【0082】
また、4本の素線30がスロット15a内に径方向に1列に配列され、ターン部30aが周方向に2列に並んで配列されている。これにより、コイルエンド260a、260bを構成するターン部30aがそれぞれ径方向に2列に分散されるので、コイルエンド260a、260bの固定子鉄心15の端面からの延出高さを低くできる。その結果、コイルエンド260a、260bにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に起因する風音を低減させることができる。
【0083】
尚、本実施の形態においては、接続側のコイルエンド260aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、反接続側のコイルエンド260bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとされている。しかし、逆に反接続側のコイルエンド260bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、接続側のコイルエンド260aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものとしても良い。このような構成とすることにより、固定子8全体の剛性を高めることができる。すなわち、素線30のターン部が整列する反接続側は結線箇所がないので接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、この反接続側のコイル間にワニスを含浸し平均塗布量を多くすることでさらにコイルエンドの剛性を高めることができ、ひいては固定子8全体の剛性を高めることができる。
【0084】
【発明の効果】
この発明によれば、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
電気導体は、長尺の素線が、固定子鉄心の端面側のスロット外で折り返されて、所定スロット数毎にスロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線を複数有し、固定子鉄心の両端面部において、スロット外で折り返された素線のターン部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、
上記コイルエンドの内周面が、上記ターン部によってほぼ全周に亘って同形状で整列した凹凸形状に形成され、
固定子鉄心の一側において、複数の巻線がコイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンドを有する固定子において、
ワニスが、接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する巻線の表面全体を覆うように塗布され、接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
そのため、絶縁皮膜のない接続側の絶縁性を向上する。また、絶縁皮膜のない接続側の短絡による出力低下、及び電磁音悪化を防ぐことができる。また、屈曲・接合されているコイルエンドは屈曲変形時の残留応力による負荷がかかるが、ワニス量を増やして機械的固着力を高めることができる。
さらに、前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられている。
そのため、ワニスの浸透性が向上すると共に、コイルエンドの冷却性が向上する。
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、かつスロット内において、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
そのため、スロット外で折り返された素線のターン部が整列する反接続側は接続箇所がないので接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、この反接続側のコイル間にワニスを含浸し平均塗布量を多くすることでさらにコイルエンドの剛性を高めることができ、ひいては固定子全体の剛性を高めることができる。
【0085】
また、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
電気導体は、導体セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグメントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲成形、接合されてなり、 固定子鉄心の一側において、複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエンド有する固定子において、
ワニスが、接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する巻線の表面全体を覆うように塗布され、接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、スロット内において、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
そのため、絶縁皮膜のない接続側の絶縁性を向上する。また、絶縁皮膜のない接続側の短絡による出力低下、及び電磁音悪化を防ぐことができる。また、屈曲・接合されているコイルエンドは屈曲変形時の残留応力による負荷がかかるが、ワニス量を増やして機械的固着力を高めることができる。
さらに、前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられている。
そのため、ワニスの浸透性が向上すると共に、コイルエンドの冷却性が向上する。
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、かつスロット内において、反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多い。
そのため、スロット外で折り返された導体セグメントの湾曲部が整列する反接続側は接続箇所がないので接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、この反接続側のコイル間にワニスを含浸し平均塗布量を多くすることでさらにコイルエンドの剛性を高めることができ、ひいては固定子全体の剛性を高めることができる。
【0090】
また、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスは全くない。
そのため、反接続側コイルエンドの冷却性を向上することができ、また全体のワニス量を削減することができる。
【0091】
また、接続側コイルエンドに含浸されるワニスは、固定子周方向に傾斜している電気導体間にほぼ隙間なく充填されている。
そのため、接続側コイルエンドにおいて、浸透されるワニスを固定子周方向に傾斜している各コイル間にほぼ隙間なく充填し、固着することにより、振動等で接合部が短絡することによって発生する出力低下、及び電磁音悪化を防止することができる。コイル間にほぼ隙間なくワニスを充填しているので、コイルエンド内周面がフラットとなり、回転子の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0092】
また、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している各電気導体間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している各電気導体間の隙間より小さい。
そのため、接続側コイルエンドは、ワニス量が多く絶縁性が向上しているので、固定子の軸方向に傾斜している各電気導体間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子の軸方向に傾斜している各電気導体間の隙間より小さくすることができる。その結果、電気導体間にワニスが充填、保持されやすく、更に絶縁性が向上する。また、電気導体間が狭いので、コイルエンド内層面がフラットとなり、回転子の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0093】
また、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している電気導体の軸方向高さは、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している電気導体の軸方向高さより小さい。
そのため、接続側コイルエンドは、ワニス量が多く絶縁性が向上しているので、固定子の軸方向に傾斜している各電気導体間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子の軸方向に傾斜している各コイル間の隙間より小さくすることができるので、屈曲角度を大きく、結果的に軸方向高さを小さくでき、発電機の体格を小さくできる。また、各電気導体間が狭いので、コイルエンド内局面がフラットとなり、回転子の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減することができる。
【0096】
また、整流器は、接続側コイルエンドの側に配置されている。
そのため、整流器が接続側コイルエンド側に配置されていても、本発明は接続側コイルエンドの絶縁性が高いため、両者の短絡による出力低下といった不具合がない。
【0097】
また、整流器は、反接続側コイルエンドの側に配置されている。
そのため、整流器が、冷却性が高く温度が低い反接続側コイルエンド側に配置されているので、整流器が熱的影響を受け難い。
【0098】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、接続側および反接続側コイルエンドの一にワニス量を多く含浸する工程を有する。
そのため、本構成の固定子の場合、固定子鉄心の外径方向からのワニス滴下でも十分に浸透させることができる。また、両コイルエンドに必要なワニス量を個別にコントロールすることができ、一方のコイルエンドへのワニス量を多くすることができる。
【0099】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の軸方向より、接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程を有する。
そのため、固定子鉄心の軸方向より、コイルエンドのいずれか一方にのみ滴下されるので、設備を簡易とすることができる。
【0100】
また、車両用交流発電機の固定子の製造方法においては、固定子鉄心の外径方向または軸方向より、接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、滴下した側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置に保ちながらワニスをゲル化、乾燥させる工程とを有する。
そのため、滴下した側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置とした状態でゲル化、乾燥させるので、滴下した側から他方への浸透性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における車両用交流発電機を示す断面図である。
【図2】 車両用交流発電機の固定子構造を説明する図である。
【図3】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を示す図である。
【図4】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を示す図である。
【図5】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を示す図である。
【図6】 U字状のセグメントが固定子鉄心に挿入され巻線が構成される様子を示した図である。
【図7】 固定子鉄心のスロットの断面図である。
【図8】 固定子のワニスの含浸方法を示す斜視図である。
【図9】 固定子のワニスの含浸方法の他の例を示す斜視図である。
【図10】 固定子のワニスの含浸方法の他の例を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における車両用交流発電機の固定子を示す斜視図である。
【図12】 この車両用交流発電機の固定子の要部を示す正面図である。
【図13】 この車両用交流発電機における固定子巻線の1相分の結線状態を説明する正面図である。
【図14】 この車両用交流発電機における固定子巻線の3相分の結線状態を説明する正面図である。
【図15】 従来の車両用交流発電機を示す断面図である。
【図16】 U字状のセグメントが固定子鉄心に挿入され巻線が構成される様子を示した図である。
【符号の説明】
1a,2a 吸気孔(窓部)、1b,2b 排気孔(窓部)、3 ケース、5ファン(冷却ファン)、6 回転軸、7 回転子、8 固定子、12 整流器、15 固定子鉄心、15a スロット、28 絶縁紙(電気絶縁部材)、31U字状セグメント、160a 接線側コイルエンド、160b 反接続側コイルエンド(ターン側コイルエンド)、260a 接線側コイルエンド、260b反接続側コイルエンド、D セグメントの周方向厚さ、Ma 接続側のコイルエンドの軸方向高さ、Mb 反接続側のコイルエンドの軸方向高さ、N 通風空間、G 径方向隙間、δ 屈曲成形部のセグメント間の隙間。

Claims (13)

  1. 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
    前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
    前記電気導体は、長尺の素線が、前記固定子鉄心の端面側の前記スロット外で折り返されて、所定スロット数毎に前記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線を複数有し、前記固定子鉄心の両端面部において、前記スロット外で折り返された前記素線のターン部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、
    上記コイルエンドの内周面が、上記ターン部によってほぼ全周に亘って同形状で整列した凹凸形状に形成され、
    前記固定子鉄心の一側において、前記複数の巻線が前記コイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンドを有する固定子において、
    ワニスが、前記接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する前記巻線の表面全体を覆うように塗布され、
    前記接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、
    前記スロット内において、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多く、
    前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、
    前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられていることを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  2. 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
    前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
    前記電気導体は、長尺の素線が、前記固定子鉄心の端面側の前記スロット外で折り返されて、所定スロット数毎に前記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線を複数有し、前記固定子鉄心の両端面部において、前記スロット外で折り返された前記素線のターン部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、
    上記コイルエンドの内周面が、上記ターン部によってほぼ全周に亘って同形状で整列した凹凸形状に形成され、
    前記固定子鉄心の一側において、前記複数の巻線が前記コイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンドを有する固定子において、
    ワニスが、前記接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する前記巻線の表面全体を覆うように塗布され、
    前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、
    前記スロット内において、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多く、
    前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、
    前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられていることを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  3. 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
    前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
    前記電気導体は、導体セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグメントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲成形、接合されてなり、
    前記固定子鉄心の一側において、前記複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエンド有する固定子において、
    ワニスが、前記接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する前記巻線の表面全体を覆うように塗布され、
    前記接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、
    前記スロット内において、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多く、
    前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、
    前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられていることを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  4. 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機において、
    前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されており、
    前記電気導体は、導体セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグメントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲成形、接合されてなり、
    前記固定子鉄心の一側において、前記複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエンド有する固定子において、
    ワニスが、前記接続側および反接続側コイルエンドの少なくとも一方のコイルエンドを構成する前記巻線の表面全体を覆うように塗布され、
    前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多く、
    前記スロット内において、前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニス量は、前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス量より多く、
    前記スロット内において、径方向最内層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸され、
    前記回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファンが設けられていることを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  5. 前記反接続側コイルエンドに含浸されるワニスは全くないことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の車両用交流発電機の固定子。
  6. 前記接続側コイルエンドに含浸されるワニスは、固定子周方向に傾斜している前記電気導体間にほぼ隙間なく充填されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子。
  7. 前記接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している前記各電気導体間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している各電気導体間の隙間より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子。
  8. 前記接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している前記電気導体の軸方向高さは、反接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜している前記電気導体の軸方向高さより小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子。
  9. 前記整流器は、前記接続側コイルエンドの側に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の車両用交流発電機の固定子。
  10. 前記整流器は、前記反接続側コイルエンドの側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、前記接続側および反接続側コイルエンドの一方にワニス量を多く含浸する工程を有することを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造方法。
  12. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固定子鉄心の軸方向より、前記接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程を有することを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造方法。
  13. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固定子鉄心の外径方向または軸方向より、前記接続側および反接続側コイルエンドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、
    滴下した側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置に保ちながら前記ワニスをゲル化、乾燥させる工程とを有することを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造方法。
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