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JP2001268837A - 車両用交流発電機の固定子とその製造方法 - Google Patents

車両用交流発電機の固定子とその製造方法

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Publication number
JP2001268837A
JP2001268837A JP2000074576A JP2000074576A JP2001268837A JP 2001268837 A JP2001268837 A JP 2001268837A JP 2000074576 A JP2000074576 A JP 2000074576A JP 2000074576 A JP2000074576 A JP 2000074576A JP 2001268837 A JP2001268837 A JP 2001268837A
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JP
Japan
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stator
coil end
varnish
connection
slot
Prior art date
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JP2000074576A
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Yoshito Asao
淑人 浅尾
Katsumi Adachi
克己 足立
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to KR10-2000-0080186A priority patent/KR100441148B1/ko
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁皮膜のない接合側の絶縁性を向上するこ
とができ、含浸されるワニスを必要以上に多くすること
のない車両用交流発電機の固定子を得る。 【解決手段】 電気導体は、長尺の素線30が、固定子
鉄心15の端面側のスロット15a外で折り返されて、
所定スロット数毎にスロット15a内でスロット深さ方
向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線を
複数有し、固定子鉄心15の両端面部において、スロッ
ト15a外で折り返された素線30のターン部が周方向
に並んでコイルエンド260a,260bを構成してお
り、固定子鉄心15の一側において、複数の巻線がコイ
ルエンド上にて結線されている接続側コイルエンド26
0aを有する固定子において、接続側コイルエンド26
0aと反接続側コイルエンド260bのいずれか一方に
含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、他
方より多い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用交流発電機
に関するもので、特に固定子の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の車両用交流発電機を示す
断面図である。この発電機は、アルミニウム製のフロン
トブラケット1及びリヤブラケット2から構成されたケ
ース3と、このケース3内に設けられ一端部にプーリ4
が固定された回転軸6と、この回転軸6に固定されたラ
ンドル型の回転子7と、回転子7の両側面に固定された
冷却ファン5と、ケース3内の内壁面に固定された固定
子8と、回転軸6の他端部に固定され回転子7に電流を
供給するスリップリング9と、スリップリング9に摺動
する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納したブ
ラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され固定子
8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシ
ホルダ11に嵌着されたヒートシンク17と、このヒー
トシンク17に接着され固定子8で生じた交流電圧の大
きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0003】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設
けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア1
4とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み
合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体
22とから構成されている。第1のポールコア体21及
び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状
磁極23,24をそれぞれ有している。
【0004】固定子8は、固定子鉄心15と、この固定
子鉄心15に導線が巻回され回転子7の回転に伴い、回
転子コイル13からの磁束変化で交流が生じる固定子コ
イル16とを備えている。
【0005】上述のような構成の車両用交流発電機で
は、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリップリ
ング9を通じて回転子コイル13に電流が供給されて磁
束が発生し、第1のポールコア体21の爪状磁極23に
はN極が着磁され、第2のポールコア体22の爪状磁極
24にはS極が着磁される。一方、エンジンによってプ
ーリ4は駆動され、回転軸6によって回転子7が回転す
るため、固定子コイル16には回転磁界が与えられ、固
定子コイル16には起電力が生じる。この交流の起電力
は、整流器12を通って直流に整流されるとともに、レ
ギュレータ18によりその大きさが調整されて、バッテ
リに充電される。
【0006】上述のファン5による冷却流は、ブラケッ
ト1,2の吸気孔1a,2aから吸入され、リヤでは発
熱部である整流器12やレギュレータ18を通って冷却
し、各ファンの羽根部51を内径側から外径側へ通って
フロント・リヤの固定子コイルエンド16a,16bを
冷却して、ブラケット1,2の排気孔1b,2bから排
出される。つまり、発熱度合いが高く、高温度が出力性
能に影響を及ぼす固定子コイル16のコイルエンド16
a,16bが、羽根部51とブラケット1,2の排気孔
1b,2bとの間に位置して、確実に冷却されるように
なっている。
【0007】固定子8においては、図16に示されるよ
うに略U字状のセグメント31のリヤ側を亀甲状に(曲
げが3箇所となる)成形し、固定子鉄心15に挿入して
いるので、コイルエンド16a,16bは固定子鉄心1
5から突出する根元から先端まで直線的に、回転軸6に
対して傾きを有しているU字状曲げの先端部分で折り返
すような形になっており、隣り合うセグメント31同士
が先端部などで重なり合うことなく整然と配列される。
このような構成で、ほぼ全周に亘って同形状となり、整
列性が高いものとなっている。
【0008】このような構成の固定子は、図16に示さ
れるように、固定子鉄心15のスロット15aに略U字
状のセグメント31をU字の各両辺を図の下方から挿入
し、固定子鉄心15の図の上方に突出したU字状のセグ
メント31の端部を折り曲げ、その後他のU字状のセグ
メント31の端部と接合して、固定子巻線を構成する。
そして、従来の車両用交流発電機は、U字状のセグメン
ト31の接続側でなるコイルエンド16aに含浸される
ワニスの単位面積当たりの平均塗布量と、U字状のセグ
メント31の湾曲しているターン側(反接続側)のコイ
ルエンド16bに含浸されるワニスの単位面積当たりの
平均塗布量は、均一なものとされていた。
【0009】また、車両用交流発電機の固定子の他の例
においては、両コイルエンド16a,16bに含浸され
るワニスは、全くないものもあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の車両
用交流発電機の固定子においては、ワニスを全く施さな
いものに関しては、絶縁皮膜のない接合側において、各
コイル片間にて絶縁性が損なわれ、短絡による出力低
下、及び電磁音悪化を生じる原因となっていた。さら
に、コイルエンド16a,16bにワニスを施さないも
のにおいては、周方向に並んだ巻線によってコイルエン
ド内周面が凸凹形状となり、回転子7の爪状磁極やファ
ン5の回転による干渉音が発生する問題があった。
【0011】一方、両コイルエンド16a,16bに、
ワニスを均一に含浸するものに関しては、絶縁性があま
り損なわれることのないターン側においてもワニスが同
じように含浸されるので、ワニスの含浸量が多くなりコ
ストの向上する原因となっていた。さらに、ワニスの含
浸量が多くなることは、固定子8の冷却性を損なう原因
にもなっていた。
【0012】また、屈曲・接合されているコイルエンド
においては、屈曲変形時の残留応力による負荷がかかる
が、ワニス量が少ないと機械的固着力が少なく剛性が低
いので振動する原因となり、この振動は、騒音を引き起
こしたり、絶縁皮膜の剥離を生じさせるものであった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、絶縁皮膜のない接合側の絶縁性
を向上することができ、含浸されるワニスを必要以上に
多くすることがなく、固定子の冷却性を向上させ、ま
た、風騒音を低減し、さらに固定子の機械的剛性を向上
させることができる車両用交流発電機の固定子を得るこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用交流発
電機の固定子においては、回転軸に嵌着される爪状磁
極、及びファンを有する回転子と、回転子の外周に配さ
れ三相交流結線されたコイルが巻装されファンによって
送風冷却される固定子とを有する車両用交流発電機にお
いて、固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄
心と、固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、固
定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されてお
り、電気導体は、長尺の素線が、固定子鉄心の端面側の
スロット外で折り返されて、所定スロット数毎にスロッ
ト内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るよ
うに巻装された巻線を複数有し、固定子鉄心の両端面部
において、スロット外で折り返された素線のターン部が
周方向に並んでコイルエンドを構成しており、固定子鉄
心の一側において、複数の巻線がコイルエンド上にて結
線されている接続側コイルエンドを有する固定子におい
て、接続側コイルエンドに含浸されるワニス及び反接続
側コイルエンドに含浸されるワニスのいずれか一方のワ
ニスの単位面積当たりの平均塗布量は、他方より多い。
【0015】請求項2の車両用交流発電機の固定子にお
いては、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有
する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線され
たコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定
子とを有する車両用交流発電機において、固定子は、複
数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に
装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の
電気導体を接合して構成されており、電気導体は、導体
セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグ
メントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲
成形、接合されてなり、 固定子鉄心の一側において、
複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエ
ンド有する固定子において、接続側コイルエンドに含浸
されるワニス及び反接続側コイルエンドに含浸されるワ
ニスのいずれか一方のワニスの単位面積当たりの平均塗
布量は、他方より多い。
【0016】請求項3の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単
位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンド
に含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より
多い。
【0017】請求項4の車両用交流発電機の固定子にお
いては、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの
単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンド
に含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より
多い。
【0018】請求項5の車両用交流発電機の固定子にお
いては、スロット内において、接続側コイルエンドに含
浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸され
るワニス量より多い。
【0019】請求項6の車両用交流発電機の固定子にお
いては、スロット内において、反接続側コイルエンドに
含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸され
るワニス量より多い。
【0020】請求項7の車両用交流発電機の固定子にお
いては、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスは全
くない。
【0021】請求項8の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側コイルエンドに含浸されるワニスは、固
定子周方向に傾斜している電気導体間にほぼ隙間なく充
填されている。
【0022】請求項9の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜して
いる各コイル間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定
子周方向に傾斜している各コイル間の隙間より小さい。
【0023】請求項10の車両用交流発電機の固定子に
おいては、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜し
ているコイルの軸方向高さは、反接続側コイルエンドの
固定子周方向に傾斜しているコイルの軸方向高さより小
さい。
【0024】請求項11の車両用交流発電機の固定子に
おいては、スロット内において、径方向最内層の電気導
体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、隙間
には、ワニスが含浸されている。
【0025】請求項12の車両用交流発電機の固定子に
おいては、回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、
固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファ
ンが設けられている。
【0026】請求項13の車両用交流発電機の固定子に
おいては、整流器は、接続側コイルエンドの側に配置さ
れている。
【0027】請求項14の車両用交流発電機の固定子に
おいては、整流器は、反接続側コイルエンドの側に配置
されている。
【0028】請求項15の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、コイルエン
ドのいずれか一方にのみワニスを含浸する工程を有す
る。
【0029】請求項16の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の軸方向よりワニスを滴下して、コイルエンド
のいずれか一方のみにワニスを含浸する工程を有する。
【0030】請求項17の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の外径方向または軸方向より、コイルエンドの
いずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、滴下した
側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置に
保ちながらワニスをゲル化、乾燥させる工程とを有す
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。実施の形態1.図1はこの発明の実
施の形態1における三相で、16極96スロットを有す
る車両用交流発電機を示す断面図である。図1におい
て、本実施の形態の発電機は、アルミニウム製のフロン
トブラケット1及びリヤブラケット2から構成されたケ
ース3と、このケース3内に設けられ一端部にプーリ4
が固定された回転軸6と、この回転軸6に固定されたラ
ンドル型の回転子7と、回転子7の両側面に固定された
冷却ファン5と、ケース3内の内壁面に固定された固定
子8と、回転軸6の他端部に固定され回転子7に電流を
供給するスリップリング9と、スリップリング9に摺動
する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納したブ
ラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され固定子
8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシ
ホルダ11に嵌着されたヒートシンク17と、このヒー
トシンク17に接着され固定子8で生じた交流電圧の大
きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0032】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設
けられその磁束によって磁極が形成されるポールコア1
4とを備えている。ポールコア14は一対の交互に噛み
合った第1のポールコア体21及び第2のポールコア体
22とから構成されている。第1のポールコア体21及
び第2のポールコア体22は鉄製で、かつ爪形状の爪状
磁極23,24をそれぞれ有している。
【0033】固定子8は、固定子鉄心15と、この固定
子鉄心15に導線が巻回され回転子7の回転に伴い、回
転子コイル13からの磁束変化で交流が生じる固定子コ
イル160とを備えている。
【0034】上述のような構成の車両用交流発電機で
は、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリップリ
ング9を通じて回転子コイル13に電流が供給されて磁
束が発生し、第1のポールコア体21の爪状磁極23に
はN極が着磁され、第2のポールコア体22の爪状磁極
24にはS極が着磁される。一方、エンジンによってプ
ーリ4は駆動され、回転軸6によって回転子7が回転す
るため、固定子コイル160には回転磁界が与えられ、
固定子コイル160には起電力が生じる。この交流の起
電力は、整流器12を通って直流に整流されるととも
に、レギュレータ18によりその大きさが調整されて、
バッテリに充電される。
【0035】上述のファン5による冷却流は、ブラケッ
ト1,2の吸気孔1a,2aから吸入され、リヤでは発
熱部である整流器12やレギュレータ18を通って冷却
し、各ファンの羽根部51を内径側から外径側へ通って
フロント・リヤの固定子コイルエンド160a,160
bを冷却して、ブラケット1,2の排気孔1b,2bか
ら排出される。つまり、発熱度合いが高く、高温度が出
力性能に影響を及ぼす固定子コイル160のコイルエン
ド160a,160bが、羽根部51とブラケット1,
2の排気孔1b,2bとの間に位置して、確実に冷却さ
れるようになっている。
【0036】固定子8においては、従来例と同じように
略U字状のセグメント31のリヤ側を亀甲状に(曲げが
3箇所となる)成形し、固定子鉄心15に挿入している
ので、コイルエンド160a,160bは固定子鉄心1
5から突出する根元から先端まで直線的に、回転軸6に
対して傾きを有しているU字状曲げの先端部分で折り返
すような形になっており、隣り合うコイル同士が先端部
などで重なり合うことなく整然と配列される。このよう
な構成で、ほぼ全周にわたって同形状となり、整列性が
高いものとなっている。
【0037】図2は車両用交流発電機の固定子構造を説
明する図である。図2において、固定子8は、従来例と
同じように、固定子鉄心15のスロット15aに略U字
状のセグメント31がU字の各両辺を図2の下方から挿
入され、固定子鉄心15の図2の上方に突出したU字状
のセグメント31の端部が、他のU字状のセグメント3
1の端部と接合されて固定子巻線が構成されている。
【0038】図3乃至図5はU字状のセグメント31の
屈曲成形される様子を示す図である。略U字状のセグメ
ント31は、まず、固定子鉄心15のスロット15a
に、図3の下方からの一方の側端面から矢印Cの方向に
挿入される。その後、直線部が、径方向に所定の角度を
もって周方向に所定の角度に曲げられる(図4,図
5)。
【0039】図6は同じく略U字状のセグメント31が
固定子鉄心15に挿入され巻線が構成される様子を示し
た図である。固定子鉄心15のスロット15aに略U字
状のセグメント31をU字の各両辺を図の下方から挿入
し、固定子鉄心15の図の上方に突出したU字状のセグ
メント31の端部を折り曲げ、その後他のU字状のセグ
メント31の端部と接合部26にて接合して、固定子巻
線を構成する。
【0040】図2において、160aは、U字状のセグ
メント31の端部同士が接合された接続側のコイルエン
ド、一方、160bはU字状のセグメント31の湾曲部
が配列されたターン側のコイルエンドである。この各コ
イルエンド160a,160bは、回転子7の回転軸6
と平行な面に投影した場合に、冷却ファン5の各羽根部
51と軸方向に各々重複するように構成されている。
【0041】両コイルエンド160a,160bには、
溶接の為に絶縁皮膜のなくなっている接合側の絶縁性を
向上する目的や固定子巻線の機械的固着力を高める目的
でワニスが塗布されている。ワニスは、巻線の表面全体
を覆うように塗布され、特に隣り合うセグメント31が
接触した部分には多く留まり、隣り合うセグメント31
を互いに固定することにより、巻線全体の機械的強度を
向上させている。また、ワニスの塗布は、絶縁皮膜のな
い接合側の短絡による出力低下、及び電磁音悪化を防ぐ
ことができ、さらに、屈曲・接合されているセグメント
31には、屈曲変形時の残留応力による負荷がかかる
が、ワニスの塗布によってこの残留応力による機械的固
着力の低下を防ぐことができる。
【0042】そして、本実施の形態の接続側のコイルエ
ンド160aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平
均塗布量は、ターン側(反接続)のコイルエンド160
bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量よ
り多いものとされている。このようにすることにより、
最低限必要な部位のワニス量を減らさずにし、トータル
としてワニスの付着量を減らし、ワニスの付着による冷
却性ダウンを最小限に抑えるとともに、ワニス材料費を
削減することができる。
【0043】また、スロット15a内において、固定子
鉄心15端とセグメント31間の隙間は屈曲・接合され
る接続側のコイルエンド160a側の方が大きい。その
ため、スロット15a内において、接続側のコイルエン
ド160aに含浸されるワニス量は、ターン側のコイル
エンド160bに含浸されるワニス量より多いものとさ
れている。これにより、接続側のコイルエンド160a
の機械的固着力を高めている。
【0044】また、接続側の各コイルエンド160aに
おいて、周方向に隣接したU字状のセグメント31間の
隙間である絶縁距離(屈曲成形部のセグメント間の隙
間)δは、セグメント31の周方向厚さDの80%にな
るように構成されている、
【0045】そして、接続側のコイルエンド160aの
固定子周方向に傾斜している各セグメント31間の隙間
δは、ターン側のコイルエンドの固定子周方向に傾斜し
ている各セグメント31間の隙間より小さいものとされ
ている。接続側のコイルエンド160aは、ワニス量が
多くされ絶縁性が向上しているので、固定子8の軸方向
に傾斜している各セグメント31間の隙間は、ターン側
のコイルエンド160bの固定子の軸方向に傾斜してい
る各セグメント31間の隙間より小さくすることができ
る。その結果、セグメント31間にワニスが充填、保持
されやすく、更に絶縁性が向上する。また、セグメント
31間が狭いので、コイルエンド内層面がフラットとな
り、回転子7の爪状磁極やファンの回転による干渉音を
低減することができる。
【0046】また、接続側のコイルエンド160aの固
定子周方向に傾斜しているセグメント31の軸方向高さ
Maは、ターン側のコイルエンド160bの固定子周方
向に傾斜しているセグメント31の軸方向高さMbより
小さいものとされている。接続側のコイルエンド160
aの固定子周方向に傾斜しているセグメント31の傾斜
している各セグメント31間の隙間は、ターン側のコイ
ルエンド160bの固定子の軸方向に傾斜している各セ
グメント間の隙間より小さくすることができる。そのた
め、屈曲角度を大きく、結果的に軸方向高さMaを小さ
くすることができ、発電機の大きさを小さくすることが
できる。また、セグメント31間が狭いので、コイルエ
ンド内周面がフラットとなり、回転子7の爪状磁極やフ
ァンの回転による干渉音を低減することができる。
【0047】さらに、本実施の形態においては、接続側
のコイルエンド160aにおいて、溶接接合部間には溶
接接合部の周方向厚さと略同等以上の周方向厚さを有す
る径方向通風空間Nが形成されている。通風空間Nは、
冷却ファン5の効果により、図6の矢印Eに示すように
通風経路となっており、そのため、通風抵抗が減り、冷
却風量が増え、且つ干渉音を低減することができる。
【0048】図7は固定子鉄心15のスロットの断面図
である。図7において、セグメント31は、固定子鉄心
15のティース32間のスロット15aに各々装着さ
れ、平角銅線からなり、断面が矩形状で略U字状をなし
ている。矩形状は、径方向に縦長で4層を成して配列さ
れている。
【0049】31a,31b,31c,31dは、スロ
ット15a内に装着された各セグメント31の直線部、
34は、固定子鉄心15のスロット15aに形成された
最外周内面、35は、ティース32の内周先端部で、周
方向に幅広に形成されており、互いの内周先端部間の隙
間36は極めて小さく設定されている。37は、上記テ
ィース32の側面、38はティース32の先端部35の
スロット側内周面である。28は固定子鉄心15と各セ
グメント31a,31b,31c,31dとの間に介在
するシート状の絶縁紙(電気絶縁部材)である。
【0050】固定子8は、図の下から複数の略U字状セ
グメント31を固定子鉄心15のスロット15aに挿入
してコイルエンドで端同士を接合結線することにより、
1スロットあたり4ターンのコイルとなっている。これ
は、図6において、スロットAに入っている最内層セグ
メント31dとそのスロット15aから6スロット離れ
たスロットFの内層側から2層目のセグメント31cを
接合する内径側接合部と、スロットAの内層側から3層
目のセグメント31bとスロットFの最外層のセグメン
ト31aとを接合結線する外径側接合部より構成されて
いる。このセグメント31はコイルの発熱を出来るだけ
抑えるために抵抗が小さくなるようにコイル断面積を大
きくする必要があるが、セグメント31挿入時にコア1
5との接触により皮膜が剥離してしまうおそれがあるた
めコア15との間に絶縁紙28や絶縁樹脂を設けて、ス
ロットスペースに対し約80%以下の含有率にする必要
がある。
【0051】本実施の形態においてU字状セグメント3
1を固定子鉄心15に挿入した固定子スロット15aの
断面が図7のように固定子8の周方向に絶縁紙28とコ
アのティース32を、セグメント31と絶縁紙28を密
着させ、径方向には絶縁紙28のスペース以上の隙間G
を設けている。つまり、スロット15a内において、径
方向最内層のセグメント31dとスロット開口部のスロ
ット側内周面28との間に径方向に隙間Gを設けてい
る。そして、隙間Gには、ワニスが含浸されている。そ
のため、ワニス浸透性が向上する。
【0052】図8乃至図10は固定子8のワニスの含浸
方法を示す斜視図である。図8において、固定子8は、
支持台60によって、軸芯を水平にして且つ軸芯回りに
回転するよう支持されている。固定子8は、この状態で
回転されながら外径方向上方に離れて設置されたワニス
供給機70によって、両コイルエンド160a,160
bにワニスを滴下される。この際、ワニス供給機70
は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニス
の単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側のコイルエ
ンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平
均塗布量より多くなるように、ワニスを滴下する。
【0053】そしてさらに、ワニス供給機70は、スロ
ット15a内においても接続側に浸透されるワニスの単
位面積当たりの平均量が、ターン側より多いように、ワ
ニスを滴下する。
【0054】このような固定子8のワニス含浸方法にお
いては、固定子鉄心15の外径方向よりワニスを滴下し
て、ワニスをコイルエンド160a,160bに含浸さ
せる。そのため、固定子鉄心15の外径方向からのワニ
ス滴下でも十分に浸透させることができる。また、両コ
イルエンド160a,160bに必要なワニス量を個別
にコントロールすることができ、屈曲・接合側のコイル
エンド160aへのワニス量を多くすることができる。
【0055】図9において、固定子8は、支持台61に
よって、軸芯を鉛直にして且つ軸芯回りに回転するよう
支持されている。固定子8は、この状態で回転されなが
ら外径方向上方に離れて設置されたワニス供給機70に
よって、両コイルエンド160a,160bにワニスを
滴下される。この際、ワニス供給機70は、接続側のコ
イルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当た
りの平均塗布量が、ターン側のコイルエンド160bに
含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多
くなるように、ワニスを滴下する。
【0056】図10において、固定子8は、支持台62
によって、軸芯を鉛直に対して45度傾け且つ軸芯回り
に回転するよう支持されている。本支持台62は、軸芯
回りと鉛直方向と2軸同時に回転する。固定子8は、2
軸で回転されながら外径方向上方に離れて設置されたワ
ニス供給機70によって、両コイルエンド160a,1
60bにワニスを滴下される。この際、ワニス供給機7
0は、接続側のコイルエンド160aに含浸されるワニ
スの単位面積当たりの平均塗布量が、ターン側のコイル
エンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの
平均塗布量より多くなるように、ワニスを滴下する。
【0057】このような固定子8のワニス含浸方法にお
いては、接続側のコイルエンド160aをターン側のコ
イルエンド160bより高い位置とした状態でゲル化、
乾燥させるので、接続側からターン側への浸透性を向上
させることができる。
【0058】このような構成の車両用交流発電機におい
ては、含浸されるワニスを必要以上に多くすることな
く、絶縁皮膜のない接合側の絶縁性を向上することがで
きる。また、絶縁皮膜のない接合側のコイル間の短絡よ
る出力低下、及び電磁音悪化を防ぐことができる。さら
に、接合側のコイルエンドは屈曲変形時の残留応力によ
る負荷がかかるが、ワニス量を増やして機械的固着力を
高めることができる。
【0059】尚、本実施の形態においては、接続側のコ
イルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当た
りの平均塗布量は、ターン側のコイルエンド160bに
含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多
いものとされている。しかし、逆にターン側のコイルエ
ンド160bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平
均塗布量は、接続側のコイルエンド160aに含浸され
るワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものと
しても良い。このような構成とすることにより、固定子
8全体の剛性を高めることができる。すなわち、U字状
セグメント31の湾曲部が整列する反接続側は接続箇所
がないので接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、こ
の反接続側のコイル間のワニスを含浸し平均塗布量を多
くすることでさらにコイルエンドの剛性を高めることが
でき、ひいては固定子8全体の剛性を高めることができ
る。
【0060】また、このような構成の車両用交流発電機
においては、ケース3は、固定子8の両コイルエンド1
60a,160bを外周側より囲むように配され、その
少なくとも一側は、コイルエンド160a,160bの
径方向外側に複数の窓部(吸気孔1a,2a、排気孔1
b,2b)を有する。すなわち、複数の窓部を有したケ
ース3は、固定子8のコイルエンド160a,160b
を外周側より囲むように配されているため、コイルエン
ド160a,160bの冷却性が向上する。さらに、接
合部側のケース窓からの外部からの被水や異物の混入に
対して本発明は好適である。
【0061】さらに、ファン5は、回転子7の軸方向両
端部に設けられている。すなわち、ファン5は、回転子
7の軸方向両端部に設けられているので、さらに冷却性
が向上する。
【0062】さらにまた、ファン5は、接続側のコイル
エンド160b側の回転子7の軸方向端部に設けられて
いる。すなわち、ファン5は、接続側のコイルエンド1
60b側の回転子7軸方向端部に設けられているので、
接続側のコイルエンド160bのワニス付着による冷却
性のダウンを補うことができる。
【0063】さらに、ファン5は、ターン側のコイルエ
ンド160a側の回転子7の軸方向端部に設けられてい
る。すなわち、ワニスの少ないターン側のコイルエンド
160a側の回転子7軸方向端部にファン5を設けてい
るので、さらに冷却性が向上する。
【0064】さらにまた、接続側のコイルエンド160
bにおいて、溶接接合部間には溶接接合部の周方向厚さ
と略同等以上の周方向厚さを有する径方向通風空間が形
成されている。そのため、ファン5対向部は径方向通風
空間が形成されているので通風抵抗が減り、冷却風量が
増え、且つ干渉音を低減することができる。
【0065】また、接続側のコイルエンド160bと対
向するファン5は、回転子7の回転軸6と平行な面に投
影した場合に、ターン側のコイルエンド160aと重な
る。そのため、接続側のコイルエンド160bと対向す
るファン5は、少なくとも軸方向において溶接接合部と
重なるため、溶接接合部の熱伝達率が向上し、更に冷却
性が向上する。さらにまた、本実施の形態では、冷却性
が高い反接続側に整流器を配置しているため、整流器が
熱的影響をコイルエンドから受けにくい構成となってい
る。尚、接続側に整流器を配置する場合も、接続側のワ
ニス量が多いので、両者の短絡等の不具合を発生するこ
となく、ワニスを削減できる。
【0066】また、接続側のコイルエンド160b側に
通風冷却される風量は、ターン側のコイルエンド160
a側に通風冷却される風量よりも多い。すなわち、ワニ
ス量が多く熱伝達性の低い接続側のコイルエンド160
b側に通風冷却される風量が、ターン側のコイルエンド
160a側に通風冷却される風量よりも多いので、バラ
ンス良く冷却される。
【0067】さらに、接続側のコイルエンド160b側
に通風冷却される冷却風の速度は、ターン側のコイルエ
ンド160a側に通風冷却される冷却風の速度よりも大
きい。すなわち、接続側のコイルエンド160b側に通
風冷却される冷却風の速度は、ターン側のコイルエンド
160a側に通風冷却される冷却風の速度よりも大きい
ため、ワニス量が多く熱伝達性の低い接続側のコイルエ
ンド160b側の冷却性が向上し、バランス良く冷却さ
れる。
【0068】尚、接続側のコイルエンド160aに含浸
されるワニスは、屈曲成形され固定子周方向に傾斜して
いる各セグメント31間にほぼ隙間なく充填されても良
い。このように充填して固着することにより、接続側の
コイルエンド160aにおいて、振動等で接合部が短絡
することによって発生する出力低下、及び電磁音悪化を
防止することができる。また、セグメント31間にほぼ
隙間なくワニスを充填しているので、コイルエンド内周
面がフラットとなり、回転子7の爪状磁極やファンの回
転による干渉音を低減することができる。
【0069】尚、本実施の形態においては、接続側のコ
イルエンド160aに含浸されるワニスの単位面積当た
りの平均塗布量が、ターン側より多くなるように、ワニ
スが滴下されたが、ターン側のコイルエンド160bに
含浸されるワニスは全くないても良い。この構成とする
ことにより、ワニスの量をさらに削減することができ
る。
【0070】また、上述では、三相交流発電機で16
極、96スロットのものを例示したが、これに限定され
るものでなく、12極で36スロット、12極で72ス
ロット、16極で48スロットのものにも適用可能であ
る。さらにまた、20極120スロットなどの多スロッ
トの場合に好適である。
【0071】実施の形態2.図11はこの発明の実施の
形態2における車両用交流発電機の固定子を示す斜視
図、図12はこの車両用交流発電機の固定子の要部を示
す正面図、図13はこの車両用交流発電機における固定
子巻線の1相分の結線状態を説明する正面図、図14は
この車両用交流発電機における固定子巻線の3相分の結
線状態を説明する正面図である。
【0072】本実施の形態においては、固定子8は、図
11および図12に示されるように、軸方向に延びるス
ロット15aが周方向に所定ピッチで複数形成された円
筒状の積層鉄心から成る固定子鉄心15と、固定子鉄心
15に巻装された固定子巻線16と、各スロット15a
内に装着されて固定子巻線16と固定子鉄心15とを電
気的に絶縁するインシュレータ19とを備えている。そ
して、固定子巻線16は、径方向に2列に配設された2
組の巻線アッセンブリ90を備えている。巻線アッセン
ブリ90は、1本の素線30が、固定子鉄心15の端面
側のスロット15a外で折り返されて、所定スロット数
毎にスロット15a内でスロット深さ方向に内層と外層
とを交互に採るように波巻きされて巻装された複数の巻
線から構成されている。そして、3相交流結線用ターミ
ナル100を用いて複数の巻線を3相交流結線し、後述
する2組の3相交流巻線260を構成している。そし
て、スロット15a外で折り返された素線30のターン
部が周方向に並んでコイルエンドを構成しており、固定
子鉄心15の一側において、複数の巻線がコイルエンド
上にて結線されている接続側コイルエンド260aとこ
の接続側コイルエンド260aと反対に位置する反接続
側コイルエンド260bが形成されている。
【0073】なお、図11および図12中、Oa、O
b、Oc、Na、Nb、Ncは、1組の3相交流巻線の
各相の口出し線および中性点を表し、Nabcは、1組
の3相交流巻線の中性点引き出し線を表し、Oa’、O
b’、Oc’、Na’、Nb’、Nc’は、もう1組の
3相交流巻線の各相の口出し線および中性点を表し、N
a’b’c’は、もう1組の3相交流巻線の中性点引き
出し線を表している。また、C1-1は後述する1番地同
士の同一番地渡り結線部を表し、C2-3は2番地と3番
地との隣接番地渡り結線部を表している。ここでは、固
定子鉄心15には、回転子7の磁極数(16)に対応し
て、2組の3相交流巻線を収容するように、96本のス
ロット15aが等間隔に形成されている。即ち、毎極毎
相のスロット数が2である。また、素線30には、例え
ば絶縁被覆された長方形の断面を有する長尺の銅線材が
用いられる。
【0074】つぎに、1相分の固定子巻線260の巻線
構造について図13を参照して具体的に説明する。1相
分の固定子巻線260は、それぞれ1本の素線30から
なる第1乃至第4巻線131〜134から構成されてい
る。そして、第1巻線131は、1本の素線30を、ス
ロット番号の1番から91番まで6スロットおきに、ス
ロット15a内の内周側から1番目の位置と内周側から
2番目の位置とを交互に採るように波巻きして構成され
ている。第2巻線132は、素線30を、スロット番号
の1番から91番まで6スロットおきに、スロット15
a内の内周側から2番目の位置と内周側から1番目の位
置とを交互に採るように波巻きして構成されている。第
3巻線133は、素線30を、スロット番号の1番から
91番まで6スロットおきに、スロット15a内の内周
側から3番目の位置と内周側から4番目の位置とを交互
に採るように波巻きして構成されている。第4巻線13
4は、素線30を、スロット番号の1番から91番まで
6スロットおきに、スロット15a内の内周側から4番
目の位置と内周側から3番目の位置とを交互に採るよう
に波巻きして構成されている。これにより、第1乃至第
4巻線131〜134は、それぞれ、1本の素線30を
6スロット毎にスロット15a内でスロット深さ方向に
内層と外層とを交互に採るように巻装されてなる1ター
ンの巻線を構成している。そして、各スロット15a内
には、素線30が長方形断面の長手方向を径方向に揃え
て径方向に1列に4本並んで配列されている。以降、ス
ロット15a内における素線30の位置を内周側から1
番地、2番地、3番地および4番地と呼ぶ。なお、図示
していないが、素線30が巻装されるスロット15aを
1つずつずらして6相分の固定子巻線260が形成され
ている。
【0075】そして、固定子鉄心15の一端側におい
て、スロット番号の67番の2番地から延出する第1巻
線131の巻線端131bと、スロット番号の61番の
3番地から延出する第3巻線133の巻線端133aと
が渡り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、ついで、
スロット番号の61番の2番地から延出する第2巻線1
32の巻線端132bと、スロット番号の55番の3番
地から延出する第4巻線134の巻線端134aとが渡
り結線(隣接番地渡り結線C2-3)され、さらに、スロ
ット番号の61番の1番地から延出する第1巻線131
の巻線端131aと、スロット番号の55番の1番地か
ら延出する第2巻線132の巻線端132aとが渡り結
線(同一番地渡り結線C1-1)される。これにより、第
1乃至第4巻線131〜134が直列に接続されて、4
ターンの1相分の固定子巻線260、即ちa相の巻線が
形成される。この時、スロット番号の67番の4番地か
ら延出する第3巻線133の巻線端133bと、スロッ
ト番号の61番の4番地から延出する第4巻線134の
巻線端134aとが、a相の巻線の口出し線(Oa)お
よび中性点(Na)となる。
【0076】同様に、図14に示されるように、スロッ
ト番号が5番、11番・・・95番のスロット群に巻装
された素線群において、スロット番号の59番の2番地
から延出する第1巻線131の巻線端131bと、スロ
ット番号の53番の3番地から延出する第3巻線133
の巻線端133aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C
2-3)され、ついで、スロット番号の53番の2番地か
ら延出する第2巻線132の巻線端132bと、スロッ
ト番号の47番の3番地から延出する第4巻線134の
巻線端134aとが渡り結線(隣接番地渡り結線
2-3)され、さらに、スロット番号の53番の1番地
から延出する第1巻線131の巻線端131aと、スロ
ット番号の47番の1番地から延出する第2巻線132
の巻線端132aとが渡り結線(同一番地渡り結線C
1-1)される。これにより、第1乃至第4巻線131〜
134が直列に接続されて、4ターンのb相の巻線が形
成される。また、スロット番号の59番の4番地から延
出する第3巻線133の巻線端133bと、スロット番
号の53番の4番地から延出する第4巻線134の巻線
端134aとが、b相の巻線の口出し線(Ob)および
中性点(Nb)となる。
【0077】さらに、図14に示されるように、スロッ
ト番号が3番、9番・・・93番のスロット群に巻装さ
れた素線群において、スロット番号の51番の2番地か
ら延出する第2巻線132の巻線端132bと、スロッ
ト番号の45番の3番地から延出する第4巻線134の
巻線端134aとが渡り結線(隣接番地渡り結線
2- 3)され、ついで、スロット番号の45番の2番地
から延出する第1巻線131の巻線端131bと、スロ
ット番号の39番の3番地から延出する第3巻線133
の巻線端133aとが渡り結線(隣接番地渡り結線C
2-3)され、さらに、スロット番号の45番の1番地か
ら延出する第2巻線132の巻線端132aと、スロッ
ト番号の39番の1番地から延出する第1巻線131の
巻線端131aとが渡り結線(同一番地渡り結線
1-1)される。これにより、第1乃至第4巻線131
〜134が直列に接続されて、4ターンのc相の巻線が
形成される。また、スロット番号の51番の4番地から
延出する第4巻線134の巻線端134bと、スロット
番号の45番の4番地から延出する第3巻線133の巻
線端133aとが、c相の巻線の口出し線(Oc)およ
び中性点(Nc)となる。
【0078】このように形成されたa相の巻線、b相の
巻線およびc相の巻線では、各相の同一番地渡り結線C
1-1は、結線番地が同じ1番地であり、かつ、8スロッ
トピッチに設けられている。また、3つの口出し線O
a、Ob、Ocが8スロットピッチに設けられ、さら
に、3つの中線点Na、Nb、Ncも8スロットピッチ
に設けられている。
【0079】また、スロット番号が2番、8番・・・9
2番のスロット群に巻装された素線群において、各素線
30を同様に結線してa’相の巻線が形成され、スロッ
ト番号が6番、12番・・・96番のスロット群に巻装
された素線群において、各素線30を同様に結線して
b’相の巻線が形成され、スロット番号が4番、10番
・・・94番のスロット群に巻装された素線群におい
て、各素線30を同様に結線してc’相の巻線が形成さ
れている。
【0080】また、本実施の形態の接続側のコイルエン
ド260aに含浸されるワニスの単位面積当たりの平均
塗布量は、反接続側のコイルエンド260bに含浸され
るワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものと
されている。このようにすることにより、最低限必要な
部位のワニス量を減らさずにし、トータルとしてワニス
の付着量を減らし、ワニスの付着による冷却性ダウンを
最小限に抑えるとともに、ワニス材料費を削減すること
ができる。
【0081】このように構成された固定子8を交流発電
機に搭載することにより得られる効果について以下に述
べる。まず、コイルエンドが素線30のターン部30a
で構成されるので、コイルエンド260a、260bに
おける接合カ所が著しく削減される。これにより、溶接
による素線30の軟化がなく、固定子としての剛性が高
くなり、磁気騒音を低減できる。また、コイルエンド2
60a、260bは、ターン部30aを周方向に配列し
て構成されている。これにより、導体セグメントの端部
同士を接合している従来のコイルエンド群に比べて、コ
イルエンド群の固定子鉄心15の端面からの延出高さを
低くできる。これにより、コイルエンド260a、26
0bにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に
起因する風音を低減させることができる。また、コイル
エンドのコイルの漏れリアクタンスが減少し、出力・効
率が向上する。
【0082】また、4本の素線30がスロット15a内
に径方向に1列に配列され、ターン部30aが周方向に
2列に並んで配列されている。これにより、コイルエン
ド260a、260bを構成するターン部30aがそれ
ぞれ径方向に2列に分散されるので、コイルエンド26
0a、260bの固定子鉄心15の端面からの延出高さ
を低くできる。その結果、コイルエンド260a、26
0bにおける通風抵抗が小さくなり、回転子7の回転に
起因する風音を低減させることができる。
【0083】尚、本実施の形態においては、接続側のコ
イルエンド260aに含浸されるワニスの単位面積当た
りの平均塗布量は、反接続側のコイルエンド260bに
含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多
いものとされている。しかし、逆に反接続側のコイルエ
ンド260bに含浸されるワニスの単位面積当たりの平
均塗布量は、接続側のコイルエンド260aに含浸され
るワニスの単位面積当たりの平均塗布量より多いものと
しても良い。このような構成とすることにより、固定子
8全体の剛性を高めることができる。すなわち、素線3
0のターン部が整列する反接続側は結線箇所がないので
接続側よりコイルエンドの剛性が高いが、この反接続側
のコイル間にワニスを含浸し平均塗布量を多くすること
でさらにコイルエンドの剛性を高めることができ、ひい
ては固定子8全体の剛性を高めることができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の車両用交流発電機の固定子に
おいては、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを
有する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線さ
れたコイルが巻装されファンによって送風冷却される固
定子とを有する車両用交流発電機において、固定子は、
複数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心
に装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数
の電気導体を接合して構成されており、電気導体は、長
尺の素線が、固定子鉄心の端面側のスロット外で折り返
されて、所定スロット数毎にスロット内でスロット深さ
方向に内層と外層とを交互に採るように巻装された巻線
を複数有し、固定子鉄心の両端面部において、スロット
外で折り返された素線のターン部が周方向に並んでコイ
ルエンドを構成しており、固定子鉄心の一側において、
複数の巻線がコイルエンド上にて結線されている接続側
コイルエンドを有する固定子において、接続側コイルエ
ンドに含浸されるワニス及び反接続側コイルエンドに含
浸されるワニスのいずれか一方のワニスの単位面積当た
りの平均塗布量は、他方より多い。そのため、最低限必
要な部位のワニス量を減らさずに、トータルとしてワニ
スの付着量を減らすことができ、ワニス材料費を削減す
ることができるとともに、ワニスの付着による冷却性ダ
ウンを最小限に抑えることができる。
【0085】請求項2の車両用交流発電機の固定子にお
いては、回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファンを有
する回転子と、回転子の外周に配され三相交流結線され
たコイルが巻装されファンによって送風冷却される固定
子とを有する車両用交流発電機において、固定子は、複
数のスロットが形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に
装備された固定子巻線とを備え、固定子巻線は、複数の
電気導体を接合して構成されており、電気導体は、導体
セグメントが、異なるスロットに位置する他の導体セグ
メントと、互いに開放端を接続されるべく周方向に屈曲
成形、接合されてなり、 固定子鉄心の一側において、
複数の導体セグメントが接合されている接続側コイルエ
ンド有する固定子において、接続側コイルエンドに含浸
されるワニス及び反接続側コイルエンドに含浸されるワ
ニスのいずれか一方のワニスの単位面積当たりの平均塗
布量は、他方より多い。そのため、最低限必要な部位の
ワニス量を減らさずに、トータルとしてワニスの付着量
を減らすことができ、ワニス材料費を削減することがで
きるとともに、ワニスの付着による冷却性ダウンを最小
限に抑えることができる。
【0086】請求項3の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの単
位面積当たりの平均塗布量が、反接続側のコイルエンド
に含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より
多い。そのため、絶縁皮膜のない接続側の絶縁性を向上
する。また、絶縁皮膜のない接続側の短絡による出力低
下、及び電磁音悪化を防ぐことができる。また、屈曲・
接合されているコイルエンドは屈曲変形時の残留応力に
よる負荷がかかるが、ワニス量を増やして機械的固着力
を高めることができる。
【0087】請求項4の車両用交流発電機の固定子にお
いては、反接続側のコイルエンドに含浸されるワニスの
単位面積当たりの平均塗布量が、接続側のコイルエンド
に含浸されるワニスの単位面積当たりの平均塗布量より
多い。そのため、スロット外で折り返された素線のター
ン部あるいは導体セグメントの湾曲部が整列する反接続
側は接続箇所がないので接続側よりコイルエンドの剛性
が高いが、この反接続側のコイル間にワニスを含浸し平
均塗布量を多くすることでさらにコイルエンドの剛性を
高めることができ、ひいては固定子全体の剛性を高める
ことができる。
【0088】請求項5の車両用交流発電機の固定子にお
いては、スロット内において、接続側コイルエンドに含
浸されるワニス量は、反接続側コイルエンドに含浸され
るワニス量より多い。そのため、スロット内において、
固定子端と電気導体間の隙間は屈曲・接合される接続側
コイルエンド側の方が大きいため、相対的にワニス量を
増やして接続側の機械的固着力を高めることができる。
【0089】請求項6の車両用交流発電機の固定子にお
いては、スロット内において、反接続側コイルエンドに
含浸されるワニス量は、接続側コイルエンドに含浸され
るワニス量より多い。そのため、スロット外で折り返さ
れた素線のターン部あるいはU字状セグメントの湾曲部
が整列する反接続側は接続箇所がないので接続側よりコ
イルエンドの剛性が高いが、この反接続側のスロット内
のワニスの含浸量を多くすることでさらにコイルエンド
の剛性を高めることができ、ひいては固定子全体の剛性
を高めることができる。
【0090】請求項7の車両用交流発電機の固定子にお
いては、反接続側コイルエンドに含浸されるワニスは全
くない。そのため、反接続側コイルエンドの冷却性を向
上することができ、また全体のワニス量を削減すること
ができる。
【0091】請求項8の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側コイルエンドに含浸されるワニスは、固
定子周方向に傾斜している電気導体間にほぼ隙間なく充
填されている。そのため、接続側コイルエンドにおい
て、浸透されるワニスを固定子周方向に傾斜している各
コイル間にほぼ隙間なく充填し、固着することにより、
振動等で接合部が短絡することによって発生する出力低
下、及び電磁音悪化を防止することができる。コイル間
にほぼ隙間なくワニスを充填しているので、コイルエン
ド内周面がフラットとなり、回転子の爪状磁極やファン
の回転による干渉音を低減することができる。
【0092】請求項9の車両用交流発電機の固定子にお
いては、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜して
いる各コイル間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定
子周方向に傾斜している各コイル間の隙間より小さい。
そのため、接続側コイルエンドは、ワニス量が多く絶縁
性が向上しているので、固定子の軸方向に傾斜している
各コイル間の隙間は、反接続側コイルエンドの固定子の
軸方向に傾斜している各コイル間の隙間より小さくする
ことができる。その結果、コイル間にワニスが充填、保
持されやすく、更に絶縁性が向上する。また、コイル間
が狭いので、コイルエンド内層面がフラットとなり、回
転子の爪状磁極やファンの回転による干渉音を低減する
ことができる。
【0093】請求項10の車両用交流発電機の固定子に
おいては、接続側コイルエンドの固定子周方向に傾斜し
ているコイルの軸方向高さは、反接続側コイルエンドの
固定子周方向に傾斜しているコイルの軸方向高さより小
さい。そのため、接続側コイルエンドは、ワニス量が多
く絶縁性が向上しているので、固定子の軸方向に傾斜し
ている各コイル間の隙間は、反接続側コイルエンドの固
定子の軸方向に傾斜している各コイル間の隙間より小さ
くすることができるので、屈曲角度を大きく、結果的に
軸方向高さを小さくでき、発電機の体格を小さくでき
る。また、各コイル間が狭いので、コイルエンド内局面
がフラットとなり、回転子の爪状磁極やファンの回転に
よる干渉音を低減することができる。
【0094】請求項11の車両用交流発電機の固定子に
おいては、スロット内において、径方向最内層の電気導
体とスロット開口部との間に径方向に隙間を有し、隙間
には、ワニスが含浸されている。そのため、スロット内
において、内径側に位置する電気導体とスロット開口部
間に径方向隙間があるので、この間のワニス浸透性が向
上する。
【0095】請求項12の車両用交流発電機の固定子に
おいては、回転子の軸方向端部の少なくとも一方には、
固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却するファ
ンが設けられている。そのため、回転子の軸方向端部に
は、固定子のコイルエンドを内径側より通風、冷却する
ファンを少なくとも一方に備えているため、コイルエン
ドの冷却性が向上する。
【0096】請求項13の車両用交流発電機の固定子に
おいては、整流器は、接続側コイルエンドの側に配置さ
れている。そのため、整流器が接続側コイルエンド側に
配置されていても、本発明は接続側コイルエンドの絶縁
性が高いため、両者の短絡による出力低下といった不具
合がない。
【0097】請求項14の車両用交流発電機の固定子に
おいては、整流器は、反接続側コイルエンドの側に配置
されている。そのため、整流器が、冷却性が高く温度が
低い反接続側コイルエンド側に配置されているので、整
流器が熱的影響を受け難い。
【0098】請求項15の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、コイルエン
ドのいずれか一方にのみワニスを含浸する工程を有す
る。そのため、本構成の固定子の場合、固定子鉄心の外
径方向からのワニス滴下でも十分に浸透させることがで
きる。また、両コイルエンドに必要なワニス量を個別に
コントロールすることができ、一方のコイルエンドへの
ワニス量を多くすることができる。
【0099】請求項16の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の軸方向よりワニスを滴下して、コイルエンド
のいずれか一方のみにワニスを含浸する工程を有する。
そのため、固定子鉄心の軸方向より、コイルエンドのい
ずれか一方にのみ滴下されるので、設備を簡易とするこ
とができる。
【0100】請求項17の車両用交流発電機の固定子の
製造方法においては、請求項1乃至14のいずれかに記
載の車両用交流発電機の固定子の製造方法において、固
定子鉄心の外径方向または軸方向より、コイルエンドの
いずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、滴下した
側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高い位置に
保ちながらワニスをゲル化、乾燥させる工程とを有す
る。そのため、滴下した側のコイルエンドを他方のコイ
ルエンドより高い位置とした状態でゲル化、乾燥させる
ので、滴下した側から他方への浸透性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における車両用交流
発電機を示す断面図である。
【図2】 車両用交流発電機の固定子構造を説明する図
である。
【図3】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を
示す図である。
【図4】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を
示す図である。
【図5】 U字状のセグメントの屈曲成形される様子を
示す図である。
【図6】 U字状のセグメントが固定子鉄心に挿入され
巻線が構成される様子を示した図である。
【図7】 固定子鉄心のスロットの断面図である。
【図8】 固定子のワニスの含浸方法を示す斜視図であ
る。
【図9】 固定子のワニスの含浸方法の他の例を示す斜
視図である。
【図10】 固定子のワニスの含浸方法の他の例を示す
斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における車両用交
流発電機の固定子を示す斜視図である。
【図12】 この車両用交流発電機の固定子の要部を示
す正面図である。
【図13】 この車両用交流発電機における固定子巻線
の1相分の結線状態を説明する正面図である。
【図14】 この車両用交流発電機における固定子巻線
の3相分の結線状態を説明する正面図である。
【図15】 従来の車両用交流発電機を示す断面図であ
る。
【図16】 U字状のセグメントが固定子鉄心に挿入さ
れ巻線が構成される様子を示した図である。
【符号の説明】
1a,2a 吸気孔(窓部)、1b,2b 排気孔(窓
部)、3 ケース、5ファン(冷却ファン)、6 回転
軸、7 回転子、8 固定子、12 整流器、15 固
定子鉄心、15a スロット、28 絶縁紙(電気絶縁
部材)、31U字状セグメント、160a 接線側コイ
ルエンド、160b 反接続側コイルエンド(ターン側
コイルエンド)、260a 接線側コイルエンド、26
0b反接続側コイルエンド、D セグメントの周方向厚
さ、Ma 接続側のコイルエンドの軸方向高さ、Mb
反接続側のコイルエンドの軸方向高さ、N 通風空間、
G 径方向隙間、δ 屈曲成形部のセグメント間の隙
間。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA00 AA03 AA04 AA09 AA12 AA15 BB02 BB09 BB12 CA01 CA05 CB02 CB03 CB11 CB22 CB23 CB26 CC05 CD02 CD06 CD12 CD22 CE02 CE05 CE13 EE01 EE09 FA02 FA04 FA08 FA16 5H604 AA03 AA05 AA08 BB03 BB10 BB14 CC01 CC05 CC15 DA13 DB26 PB02 PB03 PC03 5H609 BB05 BB18 PP02 PP09 QQ02 QQ14 RR02 RR16 RR20 RR27 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP13 PP14 QQ03 QQ06 RR07 SS42 TT26 TT31 5H619 AA03 AA04 BB02 BB15 BB17 PP04 PP11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファ
    ンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交
    流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風
    冷却される固定子とを有する車両用交流発電機におい
    て、 前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心
    と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前
    記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されて
    おり、 前記電気導体は、長尺の素線が、前記固定子鉄心の端面
    側の前記スロット外で折り返されて、所定スロット数毎
    に前記スロット内でスロット深さ方向に内層と外層とを
    交互に採るように巻装された巻線を複数有し、前記固定
    子鉄心の両端面部において、前記スロット外で折り返さ
    れた前記素線のターン部が周方向に並んでコイルエンド
    を構成しており、 前記固定子鉄心の一側において、前記複数の巻線が前記
    コイルエンド上にて結線されている接続側コイルエンド
    を有する固定子において、 前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス及び前記反
    接続側コイルエンドに含浸されるワニスのいずれか一方
    のワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、他方より多
    いことを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  2. 【請求項2】 回転軸に嵌着される爪状磁極、及びファ
    ンを有する回転子と、前記回転子の外周に配され三相交
    流結線されたコイルが巻装され前記ファンによって送風
    冷却される固定子とを有する車両用交流発電機におい
    て、 前記固定子は、複数のスロットが形成された固定子鉄心
    と、該固定子鉄心に装備された固定子巻線とを備え、前
    記固定子巻線は、複数の電気導体を接合して構成されて
    おり、 前記電気導体は、導体セグメントが、異なるスロットに
    位置する他の導体セグメントと、互いに開放端を接続さ
    れるべく周方向に屈曲成形、接合されてなり、 前記固定子鉄心の一側において、前記複数の導体セグメ
    ントが接合されている接続側コイルエンド有する固定子
    において、 前記接続側コイルエンドに含浸されるワニス及び前記反
    接続側コイルエンドに含浸されるワニスのいずれか一方
    のワニスの単位面積当たりの平均塗布量は、他方より多
    いことを特徴とする車両用交流発電機の固定子。
  3. 【請求項3】 前記接続側のコイルエンドに含浸される
    ワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記反接続側
    のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの
    平均塗布量より多いことを特徴とする請求項1または2
    に記載の車両用交流発電機の固定子。
  4. 【請求項4】 前記反接続側のコイルエンドに含浸され
    るワニスの単位面積当たりの平均塗布量が、前記接続側
    のコイルエンドに含浸されるワニスの単位面積当たりの
    平均塗布量より多いことを特徴とする請求項1または2
    に記載の車両用交流発電機の固定子。
  5. 【請求項5】 前記スロット内において、前記接続側コ
    イルエンドに含浸されるワニス量は、前記反接続側コイ
    ルエンドに含浸されるワニス量より多いことを特徴とす
    る請求項3記載の車両用交流発電機の固定子。
  6. 【請求項6】 前記スロット内において、前記反接続側
    コイルエンドに含浸されるワニス量は、前記接続側コイ
    ルエンドに含浸されるワニス量より多いことを特徴とす
    る請求項4記載の車両用交流発電機の固定子。
  7. 【請求項7】 前記反接続側コイルエンドに含浸される
    ワニスは全くないことを特徴とする請求項3または5に
    記載の車両用交流発電機の固定子。
  8. 【請求項8】 前記接続側コイルエンドに含浸されるワ
    ニスは、固定子周方向に傾斜している前記電気導体間に
    ほぼ隙間なく充填されていることを特徴とする請求項1
    乃至7のいずれか記載の車両用交流発電機の固定子。
  9. 【請求項9】 前記接続側コイルエンドの固定子周方向
    に傾斜している前記各コイル間の隙間は、反接続側コイ
    ルエンドの固定子周方向に傾斜している各コイル間の隙
    間より小さいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か記載の車両用交流発電機の固定子。
  10. 【請求項10】 前記接続側コイルエンドの固定子周方
    向に傾斜している前記コイルの軸方向高さは、反接続側
    コイルエンドの固定子周方向に傾斜している前記コイル
    の軸方向高さより小さいことを特徴とする請求項1乃至
    9のいずれか記載の車両用交流発電機の固定子。
  11. 【請求項11】 前記スロット内において、径方向最内
    層の前記電気導体とスロット開口部との間に径方向に隙
    間を有し、該隙間には、前記ワニスが含浸されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか記載の車両
    用交流発電機の固定子。
  12. 【請求項12】 前記回転子の軸方向端部の少なくとも
    一方には、前記固定子のコイルエンドを内径側より通
    風、冷却するファンが設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれか記載の車両用交流発電機の
    固定子。
  13. 【請求項13】 前記整流器は、前記接続側コイルエン
    ドの側に配置されていることを特徴とする請求項3記載
    の車両用交流発電機の固定子。
  14. 【請求項14】 前記整流器は、前記反接続側コイルエ
    ンドの側に配置されていることを特徴とする請求項1乃
    至12のいずれか記載の車両用交流発電機の固定子。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固
    定子鉄心の外径方向よりワニスを滴下して、前記コイル
    エンドのいずれか一方にのみワニスを含浸する工程を有
    することを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固
    定子鉄心の軸方向よりワニスを滴下して、前記コイルエ
    ンドのいずれか一方のみにワニスを含浸する工程を有す
    ることを特徴とする車両用交流発電機の固定子の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    車両用交流発電機の固定子の製造方法において、前記固
    定子鉄心の外径方向または軸方向より、前記コイルエン
    ドのいずれか一方のみにワニスを滴下する工程と、 滴下した側のコイルエンドを他方のコイルエンドより高
    い位置に保ちながら前記ワニスをゲル化、乾燥させる工
    程とを有することを特徴とする車両用交流発電機の固定
    子の製造方法。
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