JP3884720B2 - 整髪剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は整髪剤、特に毛髪に対するセット保持力と、使用性・仕上がり感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、整髪剤として毛髪セット剤、スタイリング剤などが広く一般に使用されている。これらの整髪剤の多くは、髪型を固定するための主成分として、皮膜形成性高分子もしくは固形油分を、水、低級アルコールあるいはそれらの混合溶媒等に溶解したものである。
【0003】
皮膜形成性高分子もしくは固形油分は、毛髪同士を固着してセットを保持させる作用を有するものであるが、従来用いられてきたものは、毛髪に塗布してから乾燥仕上げするまでの過程でべたつきがありなめらかではなかった。また仕上がった感触がしなやかでなく、近年求められるしっとりした感触や軽い仕上がり、ツヤやかな仕上がりが得られていなかった。このような欠点を解消するため、高分子化合物や固形油分に化粧品用油脂類、界面活性剤、多価アルコール等を添加して乾燥中のべたつきや乾燥後の仕上がり感を改善する試みがなされてきた。しかしながら、未だ十分満足すべきセット保持力と使用感触、特しっとりした感触や軽い仕上がり、ツヤやかな質感を付与する効果を併せ有する整髪剤は得られていなかった。
【0004】
近年、両性高分子化合物と陽イオン性ポリマーを配合した毛髪処理剤(例えば、特許文献1、2参照)や、両性高分子化合物と陰イオン性ポリマーを配合した毛髪処理剤(例えば、特許文献3参照)が開発されている。
しかしながら、これらの毛髪処理剤も、塗布後乾燥までのべたつきのなさの点では不十分であり、また、仕上がった髪のゴワゴワ感もあり、必ずしも満足できるものではなかった。
【0005】
さらに、近年、ポリオキシエチレンジカルボン酸エステルと皮膜形成性高分子とを配合した整髪剤(例えば、特許文献4参照)が開発されているが、仕上がった髪のしっとり感と毛髪へのツヤ付与効果において必ずしも満足のいくものではなかった。
【0006】
【特許文献1】
特公平2−44446号公報
【特許文献2】
特公平3−14805号公報
【特許文献3】
特公平3−21524号公報
【特許文献4】
特開2001−206824号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
また、近年では、皮膜形成性高分子や固形油分と別途調製した乳化組成物とを組み合わせた技術が多く見受けられるが、これらの組成物は、乳化物が混在するため、クリーミングを起こしてしまい、使用前に振って使用しなければならないといった課題を有していた。
【0008】
このような背景から、毛髪同士の固着力が充分であり、形成皮膜が弾力に富んでゴワゴワせず、優れたセット保持力を有し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べたつかず、さらに仕上がった感じが軽くツヤやかな質感を演出する整髪剤の開発が望まれていた。
本発明の目的は、毛髪に対し優れたセット保持力と、良好な使用性及び仕上がり感とを併せ持つ整髪剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述の問題に鑑みて鋭意研究行った結果、整髪剤に、特定構造のアルキレンオキシド誘導体を、皮膜形成性高分子あるいは固形油分とともに配合することにより、優れたセット保持力と、良好な使用性、具体的には手のべたつきがなく、さらに仕上がりが軽く、ツヤやかな質感を併せ持つ整髪剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の整髪剤は、下記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体と、下記(II)から選択される1種又は2種以上の皮膜形成性高分子及び/又は融点が40℃以上の固形油分とを含有し、セット保持力を有することを特徴とする。
【化2】
R 1 O−[(AO)m(EO)n]−R2 (I)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R1,R2は、同一もしくは異なってもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子である。ただし、R 1 ,R 2 のいずれか1つが水素原子であるモノアルキルエーテル体及びR 1 ,R 2 の両方が水素原子である非アルキルエーテル体は不純物であって、R1及びR2の炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である範囲内で、これらモノアルキルエーテル体及び/又は非アルキルエーテル体を含んでいてもよい。)
(II) ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリルアミドのテロマー、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキルエステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアクリル樹脂、N−メタクリロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液。
【0011】
また、前記整髪剤において、アルキレンオキシド誘導体が、オキシアルキレン基とオキシエチレン基がランダム状に付加していることが好適である。また前記整髪剤において、アルキレンオキシド誘導体の含有量が、整髪剤全量に対して0.01〜20.0質量%であることが好適である。
【0012】
また、前記整髪剤において、皮膜形成性高分子の含有量が、乾燥固形分として整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%であることが好適である。
【0013】
また、前記整髪剤において、融点が40℃以上の固形油分の含有量が、整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%であることが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について詳述する。
本発明において特徴的な式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
【0015】
mは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは2≦m≦20である。nはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、好ましくは2≦n≦20である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基又はオキシエチレン基が0であるとしっとり感が落ち、70を越えるとべたつき感がでてきて、すべすべ感が十分に得られない。
また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80質量%であることが好ましい。オキシエチレン基の割合が20質量%未満であるとしっとり感に劣る傾向にあり、80質量%より大きいとすべすべ感が劣る傾向にある。
【0016】
エチレンオキシド及び炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は特に指定はない。またオキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。ブロック状には2段ブロックのみならず、3段ブロックも含まれる。好ましくはランダム状に付加されているものが挙げられる。
R1及びR2はそれぞれ同種のものを用いても、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、異種の炭素数1〜4の炭化水素基が混在しても良い。但しR1及びR2の炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましくは0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越えると、べたつき感がでてくる。
【0017】
本発明に用いられるアルキレンオキシド誘導体としては、例えば、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシプロピレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(6モル)ポリオキシプロピレン(14モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(15モル)ポリオキシプロピレン(5モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(25モル)ポリオキシプロピレン(25モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシブチレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシブチレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジエチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジプロピルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジブチルエーテル等が挙げられる。
【0018】
本発明のアルキレンオキシド誘導体は公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
アルキレンオキシド誘導体の配合量は、好ましくは整髪剤全量中0.01〜20.0質量%、更に好ましくは0.5〜10.0質量%である。0.01質量%未満では配合による効果が発揮されず、20.0質量%を越えて配合すると、セット保持力、仕上がりの軽さに劣る傾向にある。
【0019】
本発明に用いる皮膜形成性高分子とは、該高分子を溶解させたアルコールや水等の溶媒を揮発させた場合に、フィルム状の皮膜を形する能力を有し、通常、化粧料に使用される整髪用の高分子が挙げられ、下記のような高分子化合物が挙げられる。
ノニオン性高分子として、例えば、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリルアミドのテロマー等が挙げられる。好ましくは、整髪性やセット力の点から酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体が挙げられる。
【0020】
カチオン性高分子として、例えば、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩等が挙げられる。好ましくは、整髪性や感触の点からビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液が挙げられる。
【0021】
アニオン性高分子として、例えば、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキルエステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアクリル樹脂等が挙げられる。好ましくは、整髪性やセット力の点からアクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体が挙げられる。
【0022】
両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液等が挙げられる。
【0023】
本発明の整髪剤において、皮膜形成性高分子の配合量は、乾燥固形分として整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%、好ましくは1.0〜20.0質量%である。0.1質量%未満では、整髪剤としての効果が得られず、30.0質量%を越えると、頭髪に多量に塗布され洗髪上好ましくない。
【0024】
本発明で用いられる固形油分は融点40℃以上のワックスであり、通常、化粧料に使用されるものが挙げられ、下記のような固形油分が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、融点68〜72℃のキャンデリラロウ、融点80〜86℃のカルナバロウ、融点50〜53.5℃の木ロウ、融点60〜67℃のビーズワックス、その他、ミツロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、モンタンロウ、サトウキビロウ当が挙げられる。炭化水素油としては、例えば、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、12―ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。中でも好ましくは、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ビーズワックス、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックスが挙げられる。
【0025】
本発明の整髪剤において、固形油分の配合量は、整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%、好ましくは1.0〜20.0質量%である。0.1質量%未満では、整髪剤としての効果が得られず、30.0質量%を越えると、頭髪に多量に塗布され洗髪上好ましくない。
【0026】
上記皮膜形成性高分子と固形油分は、それぞれ単独で1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、皮膜形成性高分子の1種又は2種以上と固形油分の1種又は2種以上とを併用してもよい。
【0027】
本発明の整髪剤には、上記した必須構成成分の他に通常化粧品や医薬品等に用いられる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することができる。以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、上記必須配合成分と、下記成分の任意の一種又は二種以上とを配合して本発明の整髪剤を調整できる。
【0028】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0029】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0030】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0031】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0032】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0033】
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、 12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0034】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0035】
アニオン界面活性剤としては、上記必須成分として配合される飽和分岐脂肪酸塩、不飽和脂肪酸塩以外の脂肪酸塩、例えば、直鎖脂肪酸塩(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)の他、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0036】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N'-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0037】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0038】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0039】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0040】
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0041】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0042】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0043】
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン等が挙げられる。
【0044】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0045】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0046】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
【0047】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0048】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
【0049】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0050】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル−1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0051】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0052】
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0053】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0054】
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
【0055】
本発明の整髪剤の剤形は、可溶化系、乳化系、粉末分散系、油−水の2層系、油−水−粉末の3層系等のいずれでも構わないが、中でも乳化系が特に好適である。本発明の整髪剤の好ましい使用態様としては、エアゾール形式ヘアスプレー、ポンプ方式ヘアスプレー、フォーム状エアゾール、ヘアミスト、セットローション、ヘアスタイリングジェル、ヘアリキッド、ヘアワックス等が挙げられる。
【0056】
【実施例】
本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%で示す。
まず始めに本発明で採用した評価方法について説明する。
【0057】
[評価方法]
評価(1)塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ
20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に試料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好(良いと答えた被験者の数が18人以上)
○:良好(良いと答えた被験者の数が8人以上、18人未満)
△:やや悪い(良いと答えた被験者の数が5人以上、8人未満)
×:悪い(良いと答えた被験者の数が5人未満)
【0058】
評価(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ
20名の被験者によって、毛髪ストランド(4g)に試料3gを塗布し、くしで形を整え、乾燥するまでのなめらかさを官能評価した。評価基準は、上記(1)と同様である。
【0059】
評価(3)セット保持力
長さ15cm、重さ1gの毛束に試料0.5gを均等に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45℃の高温室内に6時間放置して、完全に乾燥させた。乾燥後、ロッドをはずして、毛束の見かけの長さ(L1)を測定した。次に温度25℃、湿度90%の恒温恒湿内に毛束を吊し、30分後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ(L2)を測定し、セット保持効果を次式にて求めた。この値が100に近いほどセット保持効果が高い。
セット保持力={(15−L2)/(15−L1)}×100(%)
◎:非常に良好(セット保持力80%以上)
○:良好(セット保持力50%以上、80%未満)
△:やや悪い(セット保持力30%以上、50%未満)
×:悪い(セット保持力30%未満)
【0060】
評価(4)仕上がった髪の軽さ
(1)で乾燥した毛髪ストランドの仕上がりの軽さを20名の被験者によって官能評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:軽い(軽いと答えた被験者の数が18人以上)
○:やや軽い(軽いと答えた被験者の数が8人以上、18人未満)
△:やや重い(軽いと答えた被験者の数が5人以上、8人未満)
×:重い(軽いと答えた被験者の数が5人未満)
【0061】
評価(5)仕上がった髪のしっとり感
(1)で乾燥した毛髪ストランドの仕上がりのしっとり感を20名の被験者によって官能評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好(しっとりと答えた被験者の数が18人以上)
○:良好(しっとりと答えた被験者の数が8人以上、18人未満)
△:やや悪い(しっとりと答えた被験者の数が5人以上、8人未満)
×:悪い(しっとりと答えた被験者の数が5人未満)
【0062】
評価(6)仕上がった髪のツヤ
(1)で乾燥した毛髪ストランドのツヤやかさを20名の被験者によって官能評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好(ツヤがあると答えた被験者の数が18人以上)
○:良好(ツヤがあると答えた被験者の数が8人以上、18人未満)
△:やや悪い(ツヤがあると答えた被験者の数が5人以上、8人未満)
×:悪い(ツヤがあると答えた被験者の数が5人未満)
【0063】
次に、本発明にかかるアルキレンオキシド誘導体の合成例について示す。なお、以下、オキシエチレン基をEO、オキシプロピレン基をPO、オキシブチレン基をBOと略して示す。
【0064】
合成例1 ブロックポリマーの合成
ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル
【化3】
CH3O(EO)5(PO)10(EO)5CH3
【0065】
プロピレングリコール76gと触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりプロピレンオキシド522gを滴下させ、2時間攪拌した。ひきつづき滴下装置によりエチレンオキシド440gを滴下させ、2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、前記化3に示すアルキレンオキシド誘導体を得た。
塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が110、化合物1の水酸基価が0.3、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.003であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に変換されている。
【0066】
合成例2 ランダムポリマーの合成例
ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル
【化4】
CH3O[(EO)10/(PO)10]CH3
【0067】
なお、以下の実施例において、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、[(EO)/(PO)]はランダム状結合を表す。
プロピレングリコール76gと触媒として水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりエチレンオキシド440gとプロピレンオキシド522gの混合物を滴下させ、2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有する水分を除去するため減圧−0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、前記化4に示すアルキレンオキシド誘導体を得た。
塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が107、化合物1の水酸基価が0.4、末端メチル基数に対する水素原子数の割合は0.004であり、ほぼ完全に水素原子がメチル基に変換されている。
【0068】
A)皮膜形成性高分子配合系整髪剤
本発明者らは最初に、皮膜形成性高分子を配合した整髪剤への適用について検討するため、以上の各合成例に準じ、各種アルキレンオキシド誘導体を調製し、下記の試験用基本組成を用いて実際に整髪剤(非乳化系水性セットローション)を調製し、その評価を行った。
【0069】
試験用基本組成1 非乳化系水性セットローション
(1)アクリル樹脂アルカノールアミン液 12.0 質量%
(プラスサイズL-53P:互応化学株式会社製)
(2)アルキレンオキシド誘導体 5.0
(3)イオン交換水 残 余
(4)エタノール 30.0
(5)プロピレングリコール 5.0
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
(製法)
(1)〜(6)を混合攪拌し、非乳化系水性セットローションを得た。
【0070】
最初に、本発明者らは前記基本組成1において、各種アルキレンオキシド誘導体又は各種の保湿成分を各5.0質量%配合した非乳化系水性セットローションについて、前記基準による官能評価を行った。結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
この結果、皮膜形成性高分子を配合した整髪剤において、両末端に炭化水素基が結合したオキシエチレン/オキシアルキレン誘導体を配合することにより、ジプロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン等の一般的な保湿成分を等量配合した場合と比較して、セット保持力に優れ、べたつかず、なめらかな使用感触を有し、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感が付与されることが明らかとなった。
【0072】
つづいて、本発明者らは、前記試験用基本組成1において、配合する皮膜形成性高分子の種類を各種変化させて、前記表1と同様にして官能評価を行った。結果を表2〜4に示す。
・N-メタクロイルN,N-シ゛メチルアンモニウム・α-N-メチルカルホ゛キシヘ゛タイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(ユカフォーマーSM:三菱化学株式会社製) 12.0質量%
【表2】
【0073】
・ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン・N,N-シ゛メチルアミノエチルメタクリル酸共重合体シ゛エチル硫酸塩液(HCホ゜リマー:大阪有機化学株式会社製) 15.0質量%
【表3】
【0074】
・ヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン・酢酸ヒ゛ニル共重合体(PVP/VA:ISP株式会社製) 5.0質量%
【表4】
上記のように、いずれの皮膜形成性高分子を配合した場合にも、本発明のアルキレンオキシド誘導体を配合することにより、他の保湿成分を配合した場合と比較して、セット保持力に優れ、べたつかず、なめらかな使用感触を有し、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感を持った整髪剤を得ることができた。
【0075】
アルキレンオキシド誘導体
以上の結果から、本発明者らは、アルキレンオキシド誘導体の組成に関し、整髪剤としての適性についての検討を進めた。
[R1,R2の決定]
本発明者らは、アルキレンオキシド誘導体のR1,R2と整髪剤としての適性との相関について検討するため、R1、R2の異なる各種アルキレンオキシド誘導体を配合した整髪剤について、前記基準による官能評価を行った。結果を表5に示す。なお、配合処方としては前記基本組成1(非乳化系水性セットローション)を用い、特に断りの無い限り、いずれの化合物もEO,PO部は
[(EO)10/(PO)10]
を用いている。
【0076】
【表5】
表5より明らかなように、R1,R2の両者の炭素数が1〜4の場合(化合物2,3,4)には、いずれも使用感触、セット保持力、仕上がり感に優れていた。
これに対し、R1,R2が水素であった場合(化合物1)には、べたつき感が強く、またR1がC12であった場合(化合物6)には、使用感触、仕上がり感がともに好ましくないものとなった。一方、R1,R2の炭素数の和が7であって、化合物4よりも少ない場合にも、R1がC6となる(化合物5)としっとり感が劣る傾向にあった。
以上のことから、本発明にかかるアルキレンオキシド誘導体には、R1,R2ともに炭素数が1〜4の炭化水素基であることが必要である。
【0077】
なお、実際の製造にあたってはR1,R2のすべてが炭化水素基により置換されるとは限らないため、その未置換(H)の化合物の許容存在割合について検討を行った。結果を表6に示す。なお、未置換の割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xで表わす。なお、下記表6中、1:2=5:95は、化合物1と化合物2を5:95の割合で混合し、所定のY/Xを調整したことを意味する。
【0078】
【表6】
前記表6より明らかなように、R1,R2について未反応のものが存在しても、その量が少なければ(Y/X=0.054)大きな影響はないが、Y/Xが0.203になると明らかにべたつき感を生じる。更に本発明者等の詳細な検討の結果、Y/Xは0.15以下であることが必要であることが明らかとなった。
【0079】
[オキシアルキレン基、オキシエチレン基]
次に本発明者らはアルキレンオキシド誘導体におけるオキシアルキレン基、オキシエチレン基の存在と整髪剤としての適性について検討を行った。結果を次の表7に示す。
【0080】
【表7】
【0081】
【化5】
表7において、化合物11、化5に示す化合物12においては効果が低いことから明らかなように、本発明においては、使用中、仕上がりの感触の点から、オキシアルキレン基及びオキシエチレン基の両者の存在が不可欠である。また、化合物12の結果から、本発明の効果は単に親水性、疎水性の調整効果ではないものとも考えられる。本発明者らの更なる詳細な検討によりオキシアルキレン基及びオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の好適な割合は20〜80質量%であることが明らかとなった。
【0082】
更に本発明者らは同一アルキレン基数、オキシエチレン基数でブロックポリマー、ランダムポリマーを製造し、その比較を行った。
【表8】
前記表8より明らかなように、ブロックポリマーであってもランダムポリマーであっても本発明の効果を奏することができるが、特にランダムポリマーの場合に優れた使用感を得ることができる。
【0083】
アルキレンオキシド誘導体の配合量
前記基本組成1において、アルキレンオキシド誘導体の配合量を各種変化させた整髪剤(非乳化系水性セットローション)を調製し、官能評価を行った結果を表9に示す。なお、アルキレンオキシド誘導体としてはCH3[(EO)14/(PO)7]CH3を用いた。
【0084】
【表9】
表9に示す結果より、本発明の効果は、0.01質量%程度から認められるが、特に顕著に認められるのは1.0質量%以上である。但し、20.0質量%を超えると、セット保持力、仕上がり後の軽さが劣る傾向にある。したがって、アルキレンオキシド誘導体の配合量は、好ましくは1.0〜20.0質量%、更に好ましくは5.0〜10.0質量%である。
【0085】
B)固形油分配合系整髪剤
つづいて本発明者らは、固形油分配合系の整髪剤へのアルキレンオキシド誘導体の適用について検討するため、前記各種アルキレンオキシド誘導体を用い、下記の試験用基本組成2を用いて実際に整髪剤(乳化系ヘアワックス)を調製し、官能評価を行った。
試験用基本組成2 乳化系ヘアワックス
(1)カルナバロウ 5.0 質量%
(2)マイクロクリスタリンワックス 8.0
(3)アルキレンオキシド誘導体 5.0
(4)イオン交換水 残 余
(5)流動パラフィン 8.0
(6)テトラオクタン酸エリスリット 3.0
(7)ステアリン酸 3.0
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
(10)トリエタノールアミン 0.2
(製法)
(3)、(4)、(8)を攪拌混合した溶液に、(1)、(2)、(5)〜(7)、(9)までを混合し、加温攪拌を行い均一にした溶液を添加し、攪拌混合溶液を得た。これに(10)を添加し中和を行なった後にホモミキサーにて乳化処理を行い、オンレーターにて冷却をすることで、乳化系ヘアワックスを得た。
【0086】
本発明者らは前記基本組成2において、各種アルキレンオキシド誘導体及び各種の保湿成分を各3.0質量%配合した乳化系ヘアワックスについて、前記基準による官能評価を行った。結果を表10に示す。
【表10】
表10に示す結果より、固形油分を配合した整髪剤においても、本発明のアルキレンオキシド誘導体を配合することにより、他の一般的な保湿成分と比較して、セット保持力に優れ、べたつかず、なめらかな使用感触を有し、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感が付与されることが明らかとなった。
【0087】
アルキレンオキシド誘導体の配合量
前記基本組成2において、アルキレンオキシド誘導体の配合量を各種変化させた整髪剤(乳化系ヘアワックス)を調製し、官能評価を行った結果を表11に示す。なお、アルキレンオキシド誘導体としてはCH3[(EO)9/(PO)2]CH3を用いた。
【0088】
【表11】
表11に示す結果より、油分を配合した系においても、前記表9に示した皮膜剤高分子配合系の場合と同様に、アルキレンオキシド誘導体の配合量は、好ましくは1.0〜20.0質量%、更に好ましくは5.0〜10.0質量%であることが明らかとなった。
【0089】
以下、本発明にかかる整髪剤の好適な配合例について示す。
<製法及び効果>
(1)〜(9)を混合撹拌し、均一とする(ヘアスプレー原液)。この原液をエアゾール缶に45重量部詰め、弁をする。次いで、液化石油ガス55重量部を充填し、ヘアスプレーを得た。得られたヘアスプレーは、セット保持力が良好で、且つべたつかず、なめらかで、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感を有するものであった。
【0090】
<製法及び効果>
(9)に(2)〜(5)を添加し、撹拌混合する。次いで、この混合液に、(8)に(1)(6)(7)(10)を添加し混合撹拌したものを添加し、粘度35000mPa・sのヘアジェルを得た。得られたヘアジェルは、セット保持力が良好で、且つべたつかず、なめらかで、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感を有するものであった。
【0091】
配合例3 乳化系ヘアワックス
(1)ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル 5.0質量%
(2)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 2.0
(3)イオン交換水 残 余
(4)プロピレングリコール 10.0
(5)流動パラフィン 7.0
(6)テトラオクタン酸エリスリット 2.0
(7)パラフィン 3.0
(8)ステアリン酸 3.0
(9)セレシン 2.0
(10)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
(11)トリエタノールアミン 0.2
<製法及び効果>
(1)〜(4)を攪拌混合した溶液に、(5)〜(10)までを混合し、加温攪拌を行い均一にした溶液を添加し、攪拌混合溶液を得た。これに(11)を添加し中和を行なった後にホモミキサーにて乳化処理を行い、オンレーターにて冷却をすることで、乳化系ヘアワックスを得た。得られた乳化系ヘアワックスは、セット保持力が良好で、且つべたつかず、なめらかで、仕上がりの軽さ、しっとり感に優れ、さらにつややかな質感を有するものであった。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、特定構造のアルキレンオキシド誘導体を配合することによって、優れたセット保持力と良好な使用感触、仕上がり感、具体的には手のべたつきがなく、なめらかで、仕上がりが軽く、しっとりとし、さらにツヤやかな質感を併せ持った整髪剤を得ることが出来る。
Claims (5)
- 下記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体と、下記(II)から選択される1種又は2種以上の皮膜形成性高分子及び/又は融点が40℃以上の固形油分とを含有し、セット保持力を有することを特徴とする整髪剤。
(II) ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリルアミドのテロマー、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキルエステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアクリル樹脂、N−メタクリロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液。 - 請求項1記載の整髪剤において、アルキレンオキシド誘導体が、オキシアルキレン基とオキシエチレン基がランダム状に付加しているものであることを特徴とする整髪剤。
- 請求項1又は2に記載の整髪剤において、アルキレンオキシド誘導体の含有量が、整髪剤全量に対して0.01〜20.0質量%であることを特徴とする整髪剤。
- 請求項1から3のいずれかに記載の整髪剤において、皮膜形成性高分子の含有量が、乾燥固形分として整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%であることを特徴とする整髪剤。
- 請求項1から3のいずれかに記載の整髪剤において、融点が40℃以上の固形油分の含有量が、整髪剤全量に対して0.1〜30.0質量%であることを特徴とする整髪剤。
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