JP3864941B2

JP3864941B2 - プリンタ

Info

Publication number: JP3864941B2
Application number: JP2003298258A
Authority: JP
Inventors: 康佐伯
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 2003-08-22
Filing date: 2003-08-22
Publication date: 2007-01-10
Anticipated expiration: 2023-08-22
Also published as: US20050072329A1; US7367734B2; JP2005067781A

Description

この発明は、プリンタに関し、特に紙送り機構を有するプリンタに関するものである。

従来、プリンタは、たとえば特開２００２−５３２４１号公報（特許文献１）に開示されている。
特開２００２−５３２４１号公報

図６は、従来のプリンタの模式的な側面図である。図７は、図６中のシャーシの斜視図である。図６および図７を参照して、従来のプリンタ１は、シャーシ１０を有する。シャーシ１０にプレスローラ２０およびフィードローラ３０が取付けられている。フィードローラ３０は矢印３０ｂで示す方向に回転可能であり、フィードローラ３０が回転することにより、フィードローラ３０とプレスローラ２０との間に挟まれた記録紙１００が送り出される。

シャーシ１０には、モータブラケット６４が取付けられている。モータブラケット６４に近接するようにシャーシ１０には回転可能にシャフト４１が保持され、シャフト４１にはギア４３が取付けられる。ギア４３はモータの回転力を受けて回転することが可能である。

ギア４３と噛合うようにフィードギア３１が取付けられる。フィードギア３１はフィードローラ３０に接続されており、フィードギア３１が回転することでフィードローラ３０も回転する。

シャーシ１０にはプレスローラホルダ２１が矢印２１ａで示す方向に回動可能に取付けられており、プレスローラホルダ２１の先端部にプレスローラ２０が保持されている。プレスローラホルダ２１はプレスローラ２０をフィードローラ３０へ近づく方向へ付勢する。

シャーシ１０にはキャリアアッセイ５１が取付けられており、キャリアアッセイ５１は印刷部５０を含む。印刷部５０は記録紙１００にインクを噴出させることで記録紙１００に文字、画像などを印刷する。

図７で示すように、フィードローラ３０の端部にフィードギア３１が位置しており、フィードローラ３０はベアリング３８によりシャーシ１０に保持される。

このようなプリンタ１では、モータの回転を受けたギア４３が回転すると、フィードギア３１も回転する。これに伴い、フィードギア３１と同軸上に位置するフィードローラ３０は矢印３０ｂで示す方向に回転する。フィードローラ３０とプレスローラ２０との間には記録紙１００が挟まれているため、記録紙１００も移動する。これにより紙送りが実施される。

しかしながら、上述のような従来のプリンタでは、プレスローラ２０を保持するためのプレスローラホルダ２１が必要であり、部品点数が多いという問題があった。

また、プレスローラホルダ２１に取付けられたプレスローラ２０は矢印２１ａで示す方向に回動する。これにより、記録紙１００と印刷部５０との間の距離が変化し、印刷精度が低下するという問題があった。

そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、部品点数を削減し、かつ印刷精度の高いプリンタを提供することを目的とする。

この発明の１つの局面に従ったプリンタは、シャーシと、シャーシに取付けられ、記録紙に印刷する印刷部と、シャーシに回転可能に取付けられ、印刷部との距離がほぼ一定であり、記録紙を押圧するプレスローラと、シャーシに回転可能に取付けられ、プレスローラから遠ざかる方向とプレスローラに近づく方向に移動可能であり、プレスローラと近接して記録紙を保持するフィードローラと、フィードローラをプレスローラに向かって付勢するスプリングとを備える。シャーシはプレスローラとフィードローラとの間に記録紙を案内するように延びる案内部を有する。

このように構成されたプリンタでは、プレスローラを所定方向に回動させる必要がないため、プレスローラを保持するための従来のプレスローラホルダが不要となる。その結果部品点数を削減できる。

また、プレスローラと印刷部との距離がほぼ一定であり、プレスローラとフィードローラとで保持される記録紙と印刷部との距離もほぼ一定となる。その結果記録紙に高精度な印字が可能となる。

また、多量の紙を送った場合であっても、フィードローラがプレスローラから離れる方向へ移動する。その結果紙詰まりの不具合の発生を防止することができる。さらに、厚紙の印刷も可能となる。

この発明の別の局面に従ったプリンタは、シャーシと、前記シャーシに取付けられ、記録紙に印刷する印刷部と、前記シャーシに回転可能に取付けられ、印刷部との距離がほぼ一定であり、記録紙を押圧するプレスローラと、前記シャーシに回転可能に取付けられ、前記プレスローラから遠ざかる方向と前記プレスローラに近づく方向に移動可能であり、前記プレスローラと近接して記録紙を保持するフィードローラとを備える。

好ましくは、プリンタは、フィードローラを前記プレスローラに向かって付勢する付勢手段をさらに備える。

この場合、フィードローラとプレスローラとで記録紙を確実に保持することができ、高精度の印刷が可能となる。

この発明に従えば、部品点数を削減でき、紙詰まりが起こりにくく、かつ、高精度な印刷が可能なプリンタを提供することができる。

以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一または相当する部分については同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。

図１は、この発明に従ったプリンタの模式的な側面図である。図２は、図１中のシャーシの斜視図である。

図１および図２を参照して、この発明に従ったプリンタ１は、シャーシ１０と、シャーシ１０に取付けられ、記録紙１００に印刷する印刷部５０と、シャーシ１０に回転可能に取付けられ、印刷部５０との距離がほぼ一定であり、記録紙１００を押圧するプレスローラ２０とシャーシ１０に回転可能に取付けられ、プレスローラ２０から遠ざかる方向とプレスローラ２０に近づく方向に移動可能であり、プレスローラ２０と近接して記録紙１００を保持するフィードローラ３０と、フィードローラ３０をプレスローラ２０に向かって付勢する付勢手段としてのスプリング３５とを備える。シャーシ１０はプレスローラ２０とフィードローラ３０との間に記録紙を案内するように延びる案内部１１を有する。

プリンタ１の筐体１１０にシャーシ１０が収納されている。シャーシ１０の下側（設置面１１１に近い側）から順にフィードローラ３０、プレスローラ２０が設けられている。シャーシ１０にはモータブラケット６４が設けられており、モータブラケット６４は図示しないモータを保持している。

シャーシの下部、すなわち設置面１１１に近い側にシャフト４１とフィードローラ３０を接続するベルト４９が設けられている。モータ（図示せず）がシャフト４１を回転させると、シャフト４１の回転がベルト４９を介してフィードローラ３０に伝えられる。これにより、フィードローラ３０が回転して記録紙１００を送り出すことができる。

図１で示すプリンタ１では、フィードローラ３０が矢印３０ａで示す方向に移動（回動）可能である点で、従来のプリンタ１と異なる。フィードローラ３０はシャーシ１０に設けられた長孔１２内を移動することが可能であり、スプリング３５によりプレスローラ２０に近づく方向に付勢されている。

また、シャーシ１０の一部分が記録紙１００を案内するための案内部１１を構成している。案内部１１はフィードローラ３０とプレスローラ２０との間に記録紙１００が送り込まれるように記録紙１００を案内する。

図２を参照して、円筒形状のフィードローラ３０の端部はベアリング３８によりシャーシ１０に保持される。ベアリング３８が介在することで、フィードローラ３０はシャーシ１０に回転可能に保持される。

図３は、図２中の矢印ＩＩＩで示す方向から見たシャーシの平面図である。図４は、図２中の矢印ＩＶで示す方向から見たシャーシの正面図である。図５は、図２中の矢印Ｖで示す方向から見たシャーシの側面図である。

図３から図５を参照して、シャーシ１０は長手方向に延び、このシャーシ１０と同じ方向に延びるようにフィードローラ３０およびプレスローラ２０が配置されている。フィードローラ３０およびプレスローラ２０はほぼ平行に配置されている。フィードローラ３０の両端部にはベアリング３８が設けられて、ベアリング３８によりフィードローラ３０はシャーシ１０に回転可能に取付けられる。

シャーシ１０の端部に取り付けられる付勢手段としてのスプリング３５は、シャーシ１０の切り起こされた一部分に係合している。スプリング３５は、弾性体（トーションばね）により構成され、フィードローラ３０を下側から持ち上げる。

フィードローラ３０とプレスローラ２０との間に記録紙が存在するかを検出するためのペーパセンサ６０がシャーシ１０に取付けられる。ペーパセンサ６０が記録紙を検出すると印字が行なわれる。

このように構成された、この発明に従ったプリンタでは、プレスローラ２０はワンピースのシャフトで固定されて回転する。フィードローラ３０下には余裕があり、多量の紙が送られても、フィードローラ３０が設置面１１１へ近づく方向へ逃げる。これにより、フィードローラ３０とキャリアアッセイ５１との間での紙詰まりを防止することができる。

さらに、フィードローラ３０が移動可能であるため厚紙の印刷も可能となる。さらに、印刷部５０とプレスローラ２０との距離がほぼ一定であるため、印刷面高さが一定となる。その結果印字された文字等の画質も向上する。

また、従来プレスローラホルダ２１が行なっていた記録紙１００の案内を、シャーシ１０の一部分である案内部１１が行なうため、プレスローラホルダ２１を設ける必要がない。その結果、各部分の部品点数を削減することができ、コスト削減効果も発生する。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

この発明は、紙送り機構を有するプリンタの分野で用いることができる。

この発明に従ったプリンタの模式的な側面図である。図１中のシャーシの斜視図である。図２中の矢印ＩＩＩで示す方向から見たシャーシの平面図である。図２中の矢印ＩＶで示す方向から見たシャーシの正面図である。図２中の矢印Ｖで示す方向から見たシャーシの側面図である。従来のプリンタの模式的な側面図である。図６中のシャーシの斜視図である。

符号の説明

１プリンタ、１０シャーシ、１１案内部、２０プレスローラ、２１プレスローラホルダ、３０フィードローラ、３０ａ，３０ｂ矢印、３５スプリング、３８ベアリング、４１シャフト、４９ベルト、５０印刷部、１００記録紙。

Claims

シャーシと、
前記シャーシに取付けられ、記録紙に印刷する印刷部と、
前記シャーシに回転可能に取付けられ、前記印刷部との距離がほぼ一定であり、記録紙を押圧するプレスローラと、
前記シャーシに回転可能に取付けられ、前記プレスローラから遠ざかる方向と前記プレスローラに近づく方向に移動可能であり、前記プレスローラと近接して記録紙を保持するフィードローラと、
前記フィードローラを前記プレスローラに向かって付勢するスプリングとを備え、
前記シャーシは、前記プレスローラと前記フィードローラとの間に記録紙を案内するように延びる案内部を有する、プリンタ。
シャーシと、
前記シャーシに取付けられ、記録紙に印刷する印刷部と、
前記シャーシに回転可能に取付けられ、印刷部との距離がほぼ一定であり、記録紙を押圧するプレスローラと、
前記シャーシに回転可能に取付けられ、前記プレスローラから遠ざかる方向と前記プレスローラに近づく方向に移動可能であり、前記プレスローラと近接して記録紙を保持するフィードローラとを備えた、プリンタ。
前記フィードローラを前記プレスローラに向かって付勢する付勢手段をさらに備えた、請求項２に記載のプリンタ。