JP3859829B2 - 一缶二水路風呂給湯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯熱交換器と追い焚き熱交換器が一体化され、その一体化した熱交換器を共通のバーナーで加熱する一缶二水路風呂給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4には出願人らが開発している一缶二水路風呂給湯器のシステム構成例が示されている。同図において、この一缶二水路風呂給湯器(器具)は内胴29に囲まれた燃焼室1を有し、この燃焼室1にはバーナー2が配設され、燃焼室1の上方側にはバーナー2の上方に給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4が設けられている。これら給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4は一体化されて配設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート5に給湯側の管路を貫通装着して給湯熱交換器3と成し、同じくフィンプレート5に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換器4と成しており、上記バーナー2は給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共に加熱する構成になっている。
【0003】
上記バーナー2の下方側の燃焼室1は給気通路6に連通され、この給気通路6には燃焼ファン7が組み込まれており、燃焼ファン7の回転駆動により外部から給気通路6を介してバーナー2へ空気が送り込まれると共に、バーナー2の燃焼により生じた排気ガスがバーナー2の上方の燃焼室1に連通する排気通路9から外部へ排出される。
【0004】
上記バーナー2のガス導入口にはガスノズル19が対向配設され、このガスノズル19には燃料ガスを導入するためのガス供給通路8が接続されており、このガス供給通路8により導かれた燃料ガスはガスノズル19を介してバーナー2に供給される。また、上記ガス供給通路8には通路の開閉を行う電磁弁10,11a,11bと、ガスの供給量を開弁量により制御する比例弁12とが介設されている。
【0005】
前記給湯熱交換器3の入口側には給水通路13の一端側が連通接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯通路14の一端側が連通接続されており、上記給水通路13の他端側は外部配管を介して水供給源に接続され、前記給湯通路14の他端側(出側)は外部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれている。また、上記給湯熱交換器3を迂回して給水通路13と給湯通路14を連通接続する常時バイパス通路27とバイパス通路15が設けられており、上記バイパス通路15には通路の開閉を行うバイパス弁16が介設されている。
【0006】
前記追い焚き熱交換器4の入側には管路18の一端側が接続され、この管路18の他端側は循環ポンプ20の吐出口に接続されており、循環ポンプ20の吸入口には戻り管21の一端側が接続され、戻り管21の他端側は浴槽22に連接されている。また、追い焚き熱交換器4の出側には管路23の一端側が接続されており、この管路23の他端側は前記浴槽22に連接されている。上記戻り管21と循環ポンプ20と管路18と追い焚き熱交換器4と管路23により追い焚き循環通路24が構成される。
【0007】
上記追い焚き循環通路24の管路18と前記給湯通路14は湯張り通路25により連通されており、この湯張り通路25には通路の開閉を制御する注湯制御弁26と、浴槽22の水位を検出する水位センサ28とが設けられている。
【0008】
なお、図中に示す30は燃焼室1内の風量を検出する風量センサであり、31は給水通路13に設けられて給水の流量を検出する水量センサであり、32は給水通路13の水の温度を検出する入水温度センサであり、34は給湯通路14に設けられて通水流量を制御する流量制御弁であり、35は給湯通路14に設けられて給湯が行われていることを水流により検出する給湯確認スイッチであり、36は追い焚き循環通路24の水流を検出する水流センサであり、37は追い焚き循環通路24の湯水を浴槽湯水の温度(風呂温度)として検出する循環通路湯水温度検出手段である風呂温度センサであり、38は給湯熱交換器3で作り出された湯の温度を検出する出湯温度センサである。
【0009】
この一缶二水路風呂給湯器には制御装置40が設けられており、この制御装置40にはリモコン41が接続されている。このリモコン41には給湯温度を設定するための給湯温度設定手段や、浴槽22の風呂の温度を設定する風呂温度設定手段や、浴槽22の湯水の水位を設定する風呂水位設定手段等が設けられている。
【0010】
上記制御装置40は各種センサのセンサ出力信号やリモコン41の情報を取り込み、それら情報と予め与えられているシーケンスプログラムに従って、給湯運転や、湯張り運転や、追い焚き運転等の各種の器具運転の動作を次のように制御する。
【0011】
例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓が開けられ、水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検出すると、器具は給湯運転を開始する。まず、燃焼ファン7の回転駆動を開始させ、電磁弁11a,11bの両方又はどちらか一方と電磁弁10を開動作させガス供給通路8を通してバーナー2に燃料ガスを供給し、図示されていない点着火手段によりバーナー2の点着火を行い燃焼を開始させる。
【0012】
そして、給湯湯温が前記給湯温度設定手段に設定されている給湯設定温度となるように比例弁12の開弁量を制御して(バーナー2への供給ガス量を制御して)バーナー2の燃焼能力を制御し、給湯熱交換器3の通水をバーナー2の燃焼火炎により加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を給湯通路14を通して給湯場所に供給する。
【0013】
湯の使用が終了して水栓が閉められると、給湯熱交換器3への通水が停止し、水量センサ31が給水通路13の通水を検知しなくなったときに、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させる。その後、予め定められたポストパージ期間(例えば、5分間)が経過したときに、燃焼ファン7の回転駆動を停止して給湯運転を終了し次の給湯に備える。
【0014】
湯張り運転を行うときには、例えば、注湯制御弁26を開弁し、この注湯制御弁26の開弁動作により水供給源から給水通路13に水が流れ込んで水量センサ31が給水通路13の通水を検知すると、上記給湯運転と同様にバーナー2の燃焼を開始させる。
【0015】
このバーナー2の燃焼火炎により給湯熱交換器3で作り出された湯は給湯通路14と湯張り通路25を順に介して追い焚き循環通路24に送り込まれ、追い焚き循環通路24に流れ込んだ湯は戻り管21を通る経路と追い焚き熱交換器4を通る経路との2経路で浴槽22に落とし込まれる。そして、水位センサ28が検出する浴槽22の水位がリモコン41に設定されている設定水位に達したときに、注湯制御弁26を閉じ、電磁弁10を閉じてバーナー2の燃焼を停止させ、湯張り運転を終了する。
【0016】
追い焚き運転を行うときには、循環ポンプ20を駆動させて浴槽22内の湯水を追い焚き循環通路24を通して循環させると共に、バーナー2の燃焼を開始させ、バーナー2の燃焼火炎により追い焚き熱交換器4の循環湯水を加熱して追い焚きを行う。そして、風呂温度センサ37により検出される風呂温度が前記風呂温度設定手段により設定されている設定温度に達したときに、バーナー2の燃焼を停止させ、追い焚き運転を終了する。
【0017】
前記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、一体化された給湯熱交換器3と追い焚き熱交換器4を共通のバーナー2を用いて加熱する方式であるので、別途に設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個のバーナーを用いて燃焼加熱する方式に比べて、装置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置の小型化とコストの低減が図れることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、追い焚き運転が行われるときには、給湯熱交換器3の水管をバーナー2の燃焼火炎によって加熱し、この給湯熱交換器3の水管内の水を熱媒体として該給湯熱交換器3に接している追い焚き熱交換器4の水管を加熱し追い焚き熱交換器4内の循環湯水を加熱しており、また、一缶二水路風呂給湯器が給湯運転を行わず追い焚き運転のみの追い焚き単独運転を行っているときには、給湯熱交換器3内に湯水が滞留している状態にあるので、追い焚き運転によるバーナー2の燃焼火炎によって給湯熱交換器3内の滞留湯水の温度が上昇し非常に高温になる。
【0019】
このため、追い焚き単独運転中や追い焚き単独運転終了直後等に給湯が開始されると、上記追い焚き単独運転に起因して高温に加熱された給湯熱交換器3内の湯が出湯し、湯の使用者に高温出湯による不快感を与えてしまったり、高温の湯によって湯の使用者に火傷を負わせてしまうといった重大な問題を生じる虞がある。
【0020】
そこで、上記問題を回避する手段として、例えば、バイパス弁16を開弁し、追い焚き単独運転中や追い焚き単独運転停止直後に出湯が行われるときには、給湯熱交換器3から流れ出た高温の湯にバイパス通路15から水を加え給湯通路14の湯温を下げて上記高温出湯の問題を回避する手段が提案されている。
【0021】
しかしながら、追い焚き単独運転に起因して給湯熱交換器3の滞留湯水が高温となってしまうと、上記給湯熱交換器3の湯にバイパス通路15の水を加えても前記高温出湯を防止できるまで湯温が下がらず、上記高温出湯の問題を回避することができない場合がある。特に、追い焚き単独運転中は、給湯通路14の出口側に設けられている給湯栓(図示せず)が閉じられていて、例えば図4のAに示す給湯熱交換器3の出側の水圧が3〜3.5kg/cm2程度となっているのに対し、前記給湯栓が開けられて給湯が開始されると、給湯熱交換器3の出側の水圧が2kg/cm2程度に下がることから、給湯熱交換器3の出側の湯温が、ますます高くなり、突沸して蒸気になってしまうことがある。
【0022】
そうなると、その蒸気にバイパス通路15の水を加えても蒸気と水とがうまく交ざり合わないために、高温の湯が出たり、バイパス通路15からの水が給湯通路14の出口側からそのまま出てしまったりして給湯通路14から出る湯水の温度が乱高下してしまい、危険であり、かつ、利用者に非常に不快な思いをさせてしまうことになる。
【0023】
したがって、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器3の滞留湯水が沸騰したり、沸騰に近い状態になるのを防止するためには、例えばバーナー2の燃焼を断続的に行ったり、バーナー2の燃焼能力を低めに設定するしかなく、追い焚き単独運転の燃焼効率を向上させて風呂の沸きあがり時間を短くすることは困難であった。
【0024】
本発明は上記課題を解決するために出されたものであり、その目的は、追い焚き単独運転に起因した給湯側の高温出湯や出湯湯温の乱高下を防止することができ、しかも、追い焚き単独運転の効率を向上させて風呂の沸きあがり時間の短縮化を図ることができる一缶二水路風呂給湯器を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次の様な構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、本第1の発明は、給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側から前記バイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を前記給水通路に沿わせて配設し、該給湯通路が沿う給水通路部位を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴として構成されている。また、本第2の発明は、前記第1の発明の構成を備えた上で、前記給湯熱交換器の出側からバイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位はバイパス通路との接続部よりも下流側の給水通路の通路部位に沿わせたことを特徴とする。
【0026】
また、本第3の発明は、給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側から前記バイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を前記バイパス通路に沿わせて配設し、該バイパス通路を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴として構成されている。
【0027】
さらに、本第4の発明は、給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側の給湯通路をファンの風の通風部を介して前記バイパス通路との接続部に導く構成とし、該通風部を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴として構成されている。
【0028】
上記構成の本発明において、給湯熱交換器の出側の給湯通路は、第1の発明においては給水通路に沿わせて配設され、この給水通路が給湯熱交換器で加熱された湯の冷却のための冷却部と成し、第2の発明においては、前記給湯通路は給湯熱交換器を迂回するバイパス通路に沿わせて配設され、このバイパス通路が前記冷却部と成している。そのため、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器が加熱されて、給湯熱交換器の滞留湯水が沸騰、または沸騰に近い状態になったとしても、この高温の湯は冷却部と成した給水通路やバイパス通路を通る水によって冷却されて給湯通路の出側に導かれるために、沸騰または沸騰に近い湯が給湯通路の出側から出湯されることはなく、高温出湯の虞は回避される。
【0029】
また、第3の発明においては、前記給湯通路はファンの風の通風部を介して出湯側に導かれ、この通風部が前記冷却部と成しているために、上記と同様に、給湯熱交換器の滞留湯水はファンの風によって冷却されて給湯通路の出側に導かれ、沸騰又は沸騰に近い湯が給湯通路の出側から出湯される虞は回避される。
【0030】
また、このように、給湯熱交換器の滞留湯の温度が冷却部によって下げられるために、沸騰した蒸気が給湯通路に通されることはなく、しかも、給湯熱交換器を迂回して給湯通路と給水通路とを接続するバイパス通路が設けられていて、給湯通路を通る湯水にバイパス通路からの水を加えるタイプの給湯器としたので、バイパス通路からの水が蒸気に加えられることはないために、給湯される湯温の乱高下は回避される。
【0031】
さらに、上記構成の本発明においては、以上のように、給湯熱交換器から給湯通路に通される湯水が冷却部によって冷却されるために、冷却部が設けられていない給湯器に比べて、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器内の温度を高くしても、前記高温出湯の虞などを回避できるために、その分だけ追い焚き単独運転中のバーナー燃焼の効率を向上させることが可能となり、それにより、風呂の沸き上がり時間の短縮化が図られ、上記課題が解決される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明に係る一缶二水路風呂給湯器の一実施形態例のシステム構成図が示されている。なお、同図において、図4に示した一缶二水路風呂給湯器と同一名称部分には同一符号が付してあり、その重複説明は省略する。また、図1に示す本実施形態例の一缶二水路風呂給湯器にも、図4に示した制御装置40及びリモコン41は設けられているが、図1にはこれらを省略して示してある。
【0033】
本実施形態例の一缶二水路風呂給湯器は、図4に示した一缶二水路風呂給湯器とほぼ同様に構成されており、本実施形態例が図4の器具と異なる特徴的なことは、給湯熱交換器3の出側の給湯通路14(常時バイパス通路27との合流部39aより上流側の通路)を給水通路13に沿わせて配設し、この給水通路13を給湯熱交換器3で加熱された湯の冷却のための冷却部として構成したことである。なお、本実施形態例では、図1に示すように、給湯通路14の給水通路13に沿わせて配設した領域よりも上流側の通路を内胴29に巻きつけており、このようにすることで、給湯熱交換器3の出側の給湯通路14を通る湯を内胴29によっても冷却する構成としている。
【0034】
本実施形態例は以上の様に構成されており、本実施形態例も図4に示した一缶二水路風呂給湯器とほぼ同様の動作により、制御装置14(図1には図示せず)の制御に従って、給湯運転や湯張り運転や追い焚き運転などの各種の器具運転の動作を行うが、本実施形態例では、給湯熱交換器3の出側の給湯通路14が給水通路13に沿わせて配設されており、給湯熱交換器3で加熱された湯が給水通路13を通る水に熱を奪われて冷却されて給湯通路14の出側に導かれる。そのため、例えば追い焚き単独運転中に給湯熱交換器3の滞留湯水が加熱されて沸騰したとしても、沸騰によって形成された蒸気のままで給湯通路14の合流部39a,39bに至ることはない。
【0035】
そして、冷却部によって冷却された湯が給湯通路14を通って給湯通路14の出側から出湯されるために、前記高温出湯の虞は回避される。また、バイパス通路15のバイパス弁16を開き、給湯通路14を通る湯水にバイパス通路15からの水を加えれば、湯水の温度をより一層下げることができるために、より一層確実に高温出湯の虞を回避することが可能となり、蒸気に水を加えた時の様な湯温の乱高下を生ずることはなく、ほぼ安定した湯温の湯を給湯通路14の出側から出湯することが可能となり、利用者に不快な思いをさせることを回避できる。
【0036】
さらに、上記の様に給湯熱交換器3の滞留湯水が沸騰しても高温出湯の虞や湯温の乱高下を防止できることから、例えば追い焚き単独運転を断続的に行う場合にも、バーナーの燃焼停止期間を短くすることができるし、高い燃焼能力でのバーナー燃焼運転を行うことができる。そのため、追い焚き単独運転の燃焼効率を向上させることが可能となり、それにより、風呂の沸きあがり時間の短縮化をはかることもできる。
【0037】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を取り得る。例えば、上記実施形態例では、給湯通路14の一部を給水通路13に沿わせて配設し、給水通路13を冷却部としたが、例えば図2に示すように、給湯通路14の一部を常時バイパス通路27に沿わせて配設し、この常時バイパス通路27を冷却部としてもよいし、図3に示すように、給湯通路14を通る湯を冷却するための専用の冷却ファン33を給湯器に設け、冷却ファン33の通風部を介して給湯通路14を出湯側に導く構成とし、この通風部を冷却部としてもよい。また、冷却ファン33を設けずに、燃焼ファン7の風を利用し、燃焼ファン7の通風部を、給湯通路14を冷却する冷却部としてもよい。
【0038】
さらに、上記実施形態例では、給湯熱交換器3の出側の給湯通路14を内胴29に巻き付けて構成したが、給湯通路14は必ずしも内胴29に巻き付けなくともよく、上記のいずれかの冷却部を介して出湯側に導けばよい。
【0039】
さらに、上記実施形態例では、常時バイパス通路27とバイパス通路15の両方を備えた一缶二水路風呂給湯器としたが、本発明の一缶二水路風呂給湯器は、常時バイパス通路27が設けられていないタイプや、バイパス通路15が設けられていないタイプの一缶二水路風呂給湯器にも適用されるものであり、本発明は、給湯機能と追い焚き機能を備えたバイパス通路を有する一缶二水路風呂給湯器に広く適用されるものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、給湯熱交換器の出側からバイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を給水通路に沿わせて配設して、給水通路を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したり、前記給湯通路の出側からバイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を、前記バイパス通路に沿わせて配設してバイパス通路を前記冷却部と成したり、前記給湯熱交換器の出側の給湯通路をファンの風の通風部を介して前記バイパス通路との接続部に導く構成とし、該通風部を前記冷却部と成したりしたものであるから、たとえ、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器内の滞留湯水が沸騰または沸騰に近い状態になったとしても、沸騰によって生じた蒸気や高温の湯の温度を冷却部によって下げて、給湯通路の出側から出湯することが可能となり、高温出湯の虞を回避することができる。
【0041】
また、給湯通路と給水通路とを連通接続するバイパス通路が設けられていて、給湯通路を通る湯水にバイパス通路からの水を加えて出湯させるタイプの一缶二水路給湯器としたので、例えば、風呂の単独運転によって給湯熱交換器内の滞留湯水が沸騰して蒸気となり、給湯通路のバイパス通路との合流部に至った場合には、蒸気にバイパス通路からの水を加えることにより湯温の乱高下が生じる虞があるが、本発明によれば、蒸気がそのままで前記合流部に至ることはなく、冷却部によって温度が下げられた湯が合流部に至るために、この湯にバイパス通路からの水を加えることにより、より一層確実に高温出湯の虞を回避することが出来るとともに、湯温の安定化をはかることが可能となり、利用者に不快な思いをさせることを回避できる。
【0042】
さらに、以上の様に、追い焚き単独運転中に給湯熱交換器内の滞留湯水が沸騰したとしても、給湯側の高温出湯や出湯湯温の乱高下の虞を回避できるために、その分だけ追い焚き単独運転の効率を向上させることが可能なり、風呂の沸きあがり時間の短縮化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一缶二水路風呂給湯器の一実施形態例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係る一缶二水路風呂給湯器の他の実施形態例の冷却部構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一缶二水路風呂給湯器のさらに他の実施形態例の冷却部構成を示す説明図である。
【図4】一缶二水路風呂給湯器のモデル例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 燃焼室
2 バーナー
3 給湯熱交換器
4 追い焚き熱交換器
7 燃焼ファン
13 給水通路
14 給湯通路
24 追い焚き循環通路
33 冷却ファン
Claims (4)
- 給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側から前記バイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を前記給水通路に沿わせて配設し、該給湯通路が沿う給水通路部位を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
- 給湯熱交換器の出側からバイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位はバイパス通路との接続部よりも下流側の給水通路の通路部位に沿わせたことを特徴とする請求項1記載の一缶二水路風呂給湯器。
- 給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側から前記バイパス通路との接続部に至る給湯通路の部位を前記バイパス通路に沿わせて配設し、該バイパス通路を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
- 給湯熱交換器の入口側に給水通路が連通接続され、前記給湯熱交換器の出側には給湯通路が連通接続され、前記給水通路と給湯通路は前記給湯熱交換器を迂回するバイパス通路によって連通接続されており、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ上記追い焚き循環通路を循環する湯水を加熱する追い焚き熱交換器を有し、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器は一体化され、上記給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を共通に加熱するバーナーが設けられ、上記給湯熱交換器で作られた湯を給湯通路を通して供給する給湯機能と、浴槽湯水を上記追い焚き循環通路の追い焚き熱交換器を通して加熱し風呂の追い焚きを行う追い焚き機能を備えた一缶二水路風呂給湯器であって、前記給湯熱交換器の出側の給湯通路をファンの風の通風部を介して前記バイパス通路との接続部に導く構成とし、該通風部を給湯熱交換器で加熱されて出る湯の冷却のための冷却部と成したことを特徴とする一缶二水路風呂給湯器。
Priority Applications (1)
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JP22195697A JP3859829B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 一缶二水路風呂給湯器 |
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- 1997-08-04 JP JP22195697A patent/JP3859829B2/ja not_active Expired - Fee Related
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