JP3858464B2 - 船外機の駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機の駆動制御装置、詳しくは、船外機のエンジン回転数の急激な低下を防止し得るよう制御する駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船外機では運転中にスロットルを急激に閉じ、スロットルバルブを全閉状態にすると、エンジン回転数が急激に低下してエンジンストールを発生させることがある。そこで、こうした不都合を解消するため、従来では、点火時期の進角制御(遅角を遅らせる制御)を行い、エンジン回転数を漸次緩やかに減少させる、所謂テーリングを行い、エンジンストールの発生防止、航走の快適性向上を図るようになっていた。
また、スロットルバルブを急激に閉じるのを防止するため、機械的にスロットルバルブの閉じ時間を遅らせるメカニカルダッシュポットの取り付けも行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにの点火時期の進角の制御を行う従来の技術にあっては、エンジンに十分なトルクを発生させることができず、航走快適性を損なわずにエンジン回転数を減少させることが困難になるという問題があり、これは4サイクルエンジンにあっては特に顕著であった。
また、メカニカルダッシュポットを使用した場合、これによる閉じ角時間の遅延作用と、EFIなどで使用しているエアーコントロールバルブの作用とが適合しにくく、エンジン回転がハンチングとなり不安定な駆動状態になるという問題が発生する。
【0004】
本発明は上記従来技術の課題に着目してなされたもので、スロットルを急激に閉じ、スロットルバルブが急激に全閉状態となっても、エンジンストールなどを発生させることなく適正に回転数を低下させることができ、快適な航走性を実現できる船外機の駆動制御装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プロペラシャフトの回転駆動源であるエンジンに連結される吸気通路内にスロットルバルブを設けると共に、前記スロットルバルブより下流側の吸気通路にエアーを供給するエアー供給路を設け、前記エアー供給路から供給するエアーをエアーコントロールバルブにて制御することにより、エンジンの回転数を制御するようにした船外機の駆動制御装置であって、スロットルバルブが全閉状態にあるとき全閉検出信号を出力する全閉状態検出手段と、前記エアーコントロールバルブの開度を制御する制御手段と、前記全閉検出信号を受けて一定時間の計時動作を行う計時手段と、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記全閉検出信号を受けて前記制御手段により開度制御を開始すべきエンジン回転数を設定する初期値設定手段とを備え、前記制御手段は、前記全閉検出信号受信した時点から前記計時手段によって計時される一定時間が経過するまでエアーコントロールバルブの開度を開弁して固定し、前記一定時間が経過した時点で前記初期値設定手段により設定されたエンジン回転数(初期値)に基づいてエンジン回転数が単位時間当たり所定の割合で減少するようエアーコントロールバルブの開度を制御するようにしたものである。
また、上記のようなにエアーコントロールバルブの開度制御として、エンジン回転数の単位時間当たりの減少の割合を一定に保つようにすることが考えられるが、さらに、単位時間当たりの減少の割合を段階的に変化させるようにすることも可能である。
また、前記制御手段は、シフト位置のニュートラルへの切り換えを判断すると、点火時期を遅角制御すると共に、エアーコントロールバルブを一旦閉じ、その後再び開くように制御することも可能である。
【0006】
そして、上記構成を有する本発明において、運転者がスロットルを急激に閉じ、それに伴ってスロットルバルブが急激に全閉状態となると、全閉状態検出手段から全閉検出信号が出力され、この信号に基づいて制御手段はエアーコントロールバルブの開度を固定し、その固定時間が予め定めた一定時間に達するまで保持する。また、この間に初期設定手段は開度制御を開始すべきエンジン回転数(初期回転数)を設定する。制御手段は、前記固定時間が経過した後、エンジン回転数が初期回転数に達した時点で、エアーコントロールバルブのバルブ開度を制御し、エンジン回転数が単位時間当たり所定割合で回転数を減少させて行き、エンジンの回転数を所定の目標回転数に漸次緩やかに設定する。従って、本発明によれば、エンジンストールが発生するのを確実に防止することができ、運転操作が容易になると共に、航走快適性も大幅に向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る船外機の外観側面図、図2は図1に示したものの背面図、図3は図2に示したものの一部切欠平面図、図4はこの実施形態における船外機の全体構成を概念的に示す説明図、図5は図4に示したコントロールユニットのブロック図、図6は図5に示したものによる動作を示すフローチャート、図7は図5に示したものの負荷変動特性を示すタイミングチャートである。
【0008】
図1に示すように、この実施形態に用いられる船外機1は、船体3のトランサム(船尾梁)4にブラケット5を介して装着される。また、この船外機1は、前記ブラケット5の後部に上下方向に延出する中空体であって、かつ、水平方向断面が概略紡錘形のドライブシャフトハウジング6を有しており、このドライブシャフトハウジング6の上部にエンジンホルダ7が形成され、このホルダ7上部にエンジンカバー14によって覆われたエンジン1が設置されている。そして、前記ドライブシャフトハウジング6の下部には、ギアケース8が連接されており、このギアケース8には、水平後方にプロペラ9を向けたプロペラシャフトが回転自在に支持されている。
【0009】
図2に示すように、このエンジン2は、シリンダヘッド10、シリンダブロック11及びクランクケース12を有してなる4サイクル4気筒のもの(4気筒以外の気筒数でも良い)であって、図外の燃料タンクからインジェクタ16(図4参照)によって燃料が前記シリンダヘッド10内に噴射されるようになっている。また、クランクケース12内には、クランクシャフト13がほぼ鉛直方向に沿って回転自在に支持されており、このクランクシャフト13には発電機のフライホイール15が固定され、その周面にフライホイールマグネット15aが固定されている。
なお、図中、17は前記エンジン2の排気を行うエキゾーストマニホールド、18はサイレンサである。
【0010】
この吸気経路は、サイレンサ18と、このサイレンサ18に連結管19を介して連結されるスロットルボディ20と、このスロットルボディ20に連結されるサージタンク21と、このサージタンク21とシリンダヘッド10のインレットポート10aを連結するインレットパイプ22とからなる。前記スロットルボディ20にはスロットルバルブ23が収納され、図外のスロットルレバーを操作することにより、前記スロットルバルブ23の開き角度(スロットル開度)を調整し得るようになっている。
【0011】
また、前記スロットルバルブ23の下流側に位置するサージタンク21には、小断面形状を有するエアー供給路24の一端部が連結されている。
そして、前記エアー供給路24には、ここを流通するエアーの流通面積(開度)を制御するエアーコントロールバルブとしてのリニアソレノイドバルブ(以下、単にソレノイドバルブと称す)25が配設されており、そのバルブ開度を制御することにより、エアー供給路24の開度が制御されるようになっている。
【0012】
一方、30はコントロールユニットであり、このコントロールユニット30は、その入力側において、図4及び図5に示すように、クランク角センサ26、全閉スイッチ27、ニュートラルスイッチ(シフト位置検出センサ)28(図3参照)などが接続される一方、コントロールユニット30の出力側において、各気筒のシリンダヘッドに設けられた各インジェクタ16及びソレノイドバルブ25が接続されており、前記スイッチ27,28及びセンサ26から入力された信号に基づき前記インジェクタ16及びソレノイドバルブ25などを制御するようになっている。
【0013】
ここで、前記クランク角センサは、図4に示すようにフライホイールマグネット15aの回転移動経路の近傍に180度の角度間隔を介して対向配置された一対の磁気センサ26a,26bによって構成されており、フライホイールマグネット15aが対向した時点で各磁気センサ26a,26bからは所定の検出信号が出力されるようになっている。
また、前記全閉スイッチ27は、スロットルバルブ23が全閉状態にあるとき、所定の全閉信号を出力するものとなっている。
さらに、前記ニュートラルスイッチ28は、船舶の運転状態、すなわち、前進、ニュートラル、後退を指示するシフトがニュートラル位置に設定されたとき、所定の検出信号を出力するものとなっている。
【0014】
また、前記コントロールユニット30は、図5に示すような構成を有するものとなっている。すなわち、このコントロールユニット30は、前記ソレノイドバルブ25の駆動を制御するソレノイド制御部32、前記インジェクタ16の駆動を制御する燃料噴射制御部33、及び各イグニッションコイル40の駆動を制御する点火制御部39を有し、これらを演算部31によって制御するようになっている。そして、この演算部31には、計数、計時動作を行う計時手段としてのカウンタ34や、所定のデータを格納する不揮発性メモリ35等が接続されている。なお、前記演算部31とソレノイド制御部32とにより制御手段が構成されており、また、演算部31は後述の初期値設定動作を行う初期値設定手段としても機能する。
【0015】
そしてさらに、前記演算部31の入力側には、A/D変換器36aによってデジタル信号に変換されたクランク角センサ26からの検出信号を受けて、エンジン回転数(クランクシャフトの回転数)を検出する回転数検出部(回転数検出手段)36と、A/D変換器37aによってデジタル信号に変換された全閉スイッチ27からの検出信号を受けて、スロットルバルブ23が全閉位置にあるか否かを判別する全閉位置判別部37と、前記ニュートラルスイッチ(シフト位置検出手段)28からの検出信号等に基づき設定されているシフト位置を判断するシフト位置判別部(シフト位置判別手段)38とが接続されており、各部からの出力データ信号に基づき前記ソレノイド制御部32、燃料噴射制御部33及び点火制御装置39などが制御されるようになっている。
なお、前記ニュートラルスイッチ28は、ニュートラルインターロックに使用するニュートラルスイッチを共用しており、これによってコスト低減を図っている。
【0016】
次に作用を説明する。
この実施形態においては、船外機の運転中に急激にスロットルを閉じた場合、エンジンの回転数が急激に低下してエンジンストールが発生するのを防止するため、図6及び図7に示すような制御動作を行う。すなわち、電源が投入され、エンジンが駆動されると、コントロールユニット30の全閉位置判定部37では、全閉スイッチ27から全閉状態を表す全閉信号が出力されたか否かを判定し(ステップ1)、その判定結果を演算部31へと出力する。全閉スイッチが全閉状態にあると判定されると、その判定結果を受けた演算部31はソレノイド制御部32を制御し、ソレノイドバルブ25の開度をA秒間固定する(ステップ2)。この開度の固定により、スロットルバルブ23が急激に全閉状態に切り換えられた場合にも、エンジン回転数の急激な低下を防止することができる。但し、この固定時間A秒が必要以上に長い場合には、エンジンの回転数の低下が緩慢になり過ぎ、操作感覚が逆に悪化する可能性があるため、適度な時間設定が必要となる。
【0017】
そして、カウンタ34の計時動作によって開度の固定開始からA秒間(図7参照)が計時されると、演算部31はさらにソレノイドバルブ25の開度制御を開始する際のエンジン回転数の初期値α(図7参照)を設定する(ステップ3)。この初期値αは、ソレノイドバルブ25の開度制御における上限値であり、この実施形態では、前述のソレノイドバルブ25の開度固定が終了した際の回転数が、1200rpm以上である場合には、前記初期値αを1200rpmに設定し、開度固定が終了した際の回転数が1200rpmより低い回転数であった場合には、その回転数を初期値として設定するようになっている。
【0018】
この後、演算部31はソレノイド制御部32を制御し、図7に示すように先に設定した初期値αから、全閉時の目標回転数まで所定割合(Brpm/Csec)でエンジン回転数を緩やかに漸減(テーリング)させる(ステップ4)。これにより、エンジン回転数の急激な低下を防止でき、エンジンストールの発生を回避することができる。
また、この実施形態では、上記のように初期値αから目標回転数までの範囲をテーリングさせるようになっているため、外的状況に拘わりなく、常に一定の安定した回転数の低下感覚を得ることができる。しかも前述のように、テーリングを開始する初期値αの上限値を1200rpmと比較的低い値に設定しているため、回転低下が緩慢になり過ぎることもなく、適度な減速効果が得られると共に、シフトチェンジを高い回転数で行わずに済み、軽快なシフト操作を実現でき、操作に伴うシフトの耐久性低下も回避することができる。
なお、テーリングにおける回転数の減少の割合(Brpm/Csec)は、初期値αから目標回転数まで、一定に保つようにしても良いが、時間と共に段階的に変化させるようにしても良く、この実施形態においては、段階的に変化させるものとなっている。
【0019】
上記のように、この実施の形態によれば、他の特殊な部品、高価な部品などを使用することなく、アイドリング回転数の調整制御などにおいて従来より使用されているソレノイドバルブを用いて、ダッシュポット機能を安価かつ高性能に実現することができる。
【0020】
一方、この実施の形態においては、前進からニュートラルへのシフトチェンジが行われた際に、無負荷状態となってエンジン回転数が上昇し、運転者に不快感を与えるという不都合を解消するため、ニュートラルが設定された時の点火時期について図7に示すように遅角制御を行うようになっている。
すなわち、ニュートラルスイッチ23からの出力によりシフト位置判別部38が前進からニュートラルへのシフト位置の切り換えを判断すると、これに伴って演算部31が点火制御部39を制御し、各イグニッションコイルにおける点火時期の遅角を行う。これにより、エンジン回転数は、図7の実線aにて示すようになり、全く点火時期制御を行わない場合(図7中一点鎖線bにて示す)場合に比べ、大幅にエンジン回転数を抑制することができ、運転の快適性を高めることができる。
なお、遅角制御開始回転数は、アイドリング、トローリング時の回転数の範囲外に設定する必要がり、ここでは、1000rpmを下限とし、それ以上に設定している。
また、設定点火時期は、図7のB5°に示すように、アイドリング、トローリング時の点火時期以下に設定する必要がある。
【0021】
さらに、この実施形態では、前述の点火時期制御に加え、ソレノイドバルブの制御をも併せて行うようになっており、これによって、ニュートラルへのシフトチェンジ時のエンジン回転数の上昇を抑えることができるようになっている。
すなわち、演算手段31は、ニュートラル位置への切り換えが判断されると、演算部31がソレノイド制御部32を制御し、ソレノイドバルブ25のバルブ開度を、一旦x°閉じ、その後再びy°開くという制御を行っている。このソレノイドバルブ制御と前記点火時期制御とを同時に行うことにより、エンジン回転数の上昇は、図7の破線cに示すようにさらに抑えられ、運転の快適性は一層良好なものとなる。
【0022】
なお、上記実施の形態においては、エアーコントロールバルブとして、リニアソレノイドバルブを使用した場合を例にとり説明したが、これに代えてデューティーソレノイドバルブを使用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した通り本願請求項1記載の本発明によれば、運転者がスロットルを急激に閉じた場合にも、エアーコントロールバルブのバルブ開度を固定し、次いでエンジン回転数を、所定の初期値から単位時間当たり所定割合で漸次減少させて目標回転数を設定するようになっているため、エンジン回転の急激な低下を確実に抑えることができ、エンジンストールの発生を防止することができる。このため、運転操作が容易になると共に、航走快適性も大幅に向上する。
また、エアーコントロールバルブの制御を初期値から目標回転数までの範囲で行うようになっているため、外的状況などに拘わりなく、安定した制御を行うことができ、しかも、初期値までは迅速に回転数が低下するため、回転数の低下が緩慢になり過ぎることはない。また、回転数が必要以上に高くなることがないため、シフト操作に大きな力が必要になることもなく、軽快なシフト操作が可能となり、シフトの耐久性も維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る船外機の外観側面図である。
【図2】図1に示したものの背面図である。
【図3】図2に示したものの一部切欠平面図である。
【図4】本実施形態における船外機の全体構成を概念的に示す説明図である。
【図5】図4に示したコントロールユニットのブロック図である。
【図6】図5に示したものによる動作を示すフローチャートである。
【図7】図5に示したものの制御動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 船外機
2 エンジン
18 サイレンサ
19 連結管
20 スロットルボディ
21 サージタンク
22 インレットパイプ
23 スロットルバルブ
24 エアー供給路
25 ソレノイドバルブ(エアーコントロールバルブ)
30 コントロールユニット(出制御手段)
32 ソレノイド制御部(制御手段)
34 カウンタ(計時手段)
36 回転数検出部(回転数検出手段)
37 全閉位置判定部(全閉位置判定手段)
Claims (4)
- プロペラシャフトの回転駆動源であるエンジンに連結される吸気通路内にスロットルバルブを設けると共に、前記スロットルバルブより下流側の吸気通路にエアーを供給するエアー供給路を設け、前記エアー供給路から供給するエアーをエアーコントロールバルブにて制御することにより、エンジンの回転数を制御するようにした船外機の駆動制御装置であって、
スロットルバルブが全閉状態にあるとき全閉検出信号を出力する全閉状態検出手段と、
前記エアーコントロールバルブの開度を制御する制御手段と、
前記全閉検出信号を受けて一定時間の計時動作を行う計時手段と、
前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記全閉検出信号を受けて前記制御手段により開度制御を開始すべきエンジン回転数を設定する初期値設定手段とを備え、
前記制御手段は、前記全閉検出信号受信した時点から前記計時手段によって計時される一定時間が経過するまでエアーコントロールバルブの開度を開弁して固定し、前記一定時間が経過した時点で前記初期値設定手段により設定されたエンジン回転数(初期値)に基づいてエンジン回転数が単位時間当たり所定の割合で減少するようエアーコントロールバルブの開度を制御するようにしたことを特徴とする船外機の駆動制御装置。 - 制御手段は、エンジン回転数の単位時間当たりの減少回転数を一定に保つようエアーコントロールバルブの開度を制御することを特徴とする請求項1記載の船外機の駆動制御装置。
- 制御手段は、エンジン回転数の単位時間当たりの減少回転数を段階的に変化させるようエアーコントロールバルブの開度を制御することを特徴とする請求項1記載の船外機の駆動制御装置。
- 制御手段は、シフト位置のニュートラルへの切り換えを判断すると、点火時期を遅角制御すると共に、エアーコントロールバルブを一旦閉じ、その後再び開くように制御することを特徴とする請求項1に記載の船外機の駆動制御装置。
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