[go: up one dir, main page]

JP3854408B2 - リン酸カルシウムセメント粉体 - Google Patents

リン酸カルシウムセメント粉体 Download PDF

Info

Publication number
JP3854408B2
JP3854408B2 JP11998698A JP11998698A JP3854408B2 JP 3854408 B2 JP3854408 B2 JP 3854408B2 JP 11998698 A JP11998698 A JP 11998698A JP 11998698 A JP11998698 A JP 11998698A JP 3854408 B2 JP3854408 B2 JP 3854408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium phosphate
powder
weight
parts
phosphate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11998698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11290446A (ja
Inventor
洋一郎 水谷
武憲 澤村
昌晃 服部
雅彦 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP11998698A priority Critical patent/JP3854408B2/ja
Publication of JPH11290446A publication Critical patent/JPH11290446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3854408B2 publication Critical patent/JP3854408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医科用或いは歯科用のリン酸カルシウムセメント粉体、特に、従来のものより優れた強度を有し、且つ骨置換の作用に優れるセメントを得ることができるリン酸カルシウムセメント粉体に関する。本発明の粉体を用いたリン酸カルシウムセメントは、生体骨の欠損部に充填した場合に、容易に吸収され、生体骨に置換される。
【0002】
【従来の技術】
生体に用いられる水硬性リン酸カルシウムセメントとしては、現在までに各種の組成のものが数多く提案されている。これらのうちで、実用的な強度を有する硬化体が得られるリン酸カルシウムセメントは、硬化によってハイドロキシアパタイトが形成されるものが多い。これらのリン酸カルシウムセメントを生体骨の欠損部に充填した場合、硬化体であるハイドロキシアパタイトは高い生体親和性を有するため、生体骨に直接強固に接合される。しかし、このハイドロキシアパタイトは、水に難溶性のリン酸カルシウム化合物である。そのため、生体内において体液に溶解して骨欠損部等に吸収されることがなく、そのまま硬化体として体内に残留するとの欠点がある。
【0003】
そこで、このような欠点を補うものとして、β型第三リン酸カルシウムと第一リン酸カルシウム水和物とからなる粉体を含むリン酸カルシウムセメントが開発された(SILICATES INDUSTRIES 1987/9−10 p141−146)。このセメントの場合、充填後、初期の構成相は、第一リン酸カルシウム水和物とβ型第三リン酸カルシウムとが反応して生成する第二リン酸カルシウムと、未反応物であるβ型第三リン酸カルシウムとからなる。これらの構成相、特にβ型第三リン酸カルシウムは、ハイドロキシアパタイトに比べて水に溶解し易く、生体内で容易に吸収され、その吸収にともない、生体骨が成長し、骨置換されることが報告されている(整形外科 1997,48巻8号p1122−1126)。
【0004】
即ち、粉体としてβ型第三リン酸カルシウムを含有するリン酸カルシウムセメントを、生体骨の欠損部に充填した場合、硬化体に含まれる未反応のβ型第三リン酸カルシウムが溶出し、生体骨に吸収され、生体骨に置換される。このように、欠損部に生体骨が形成されていない初期の段階では、ある程度の強度を有する硬化体によって生体骨が補強され、その後、生体骨の形成とともにβ型第三リン酸カルシウムが吸収され、骨置換されていく。しかし、第一リン酸カルシウム水和物が硬化して生成する第二リン酸カルシウムは強度が小さく、第一リン酸カルシウム水和物とβ型第三リン酸カルシウムとを含むセメントでは、初期の圧縮強度は30kg/cm2程度である。この程度の強度では、適応症例にもよるが、実用上、問題となる場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の問題点を解決するものであり、第一リン酸カルシウム水和物を加熱し、乾燥して無水物として用いることにより、強度の大きな硬化体とすることができるリン酸カルシウムセメント粉体を提供することを目的とする。また、β型第三リン酸カルシウム粉末を含むリン酸カルシウムセメント粉体を用いることにより、生体内で容易に吸収され、且つ骨置換の作用に優れるセメントを得ることができるリン酸カルシウムセメント粉体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明のリン酸カルシウムセメント粉体は、リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合、第一リン酸カルシウム水和物を100〜220℃の温度範囲で加熱することにより得られる第一リン酸カルシウム無水物の粉末を20〜50重量部含有することを特徴とする。
【0007】
第1発明では、第一リン酸カルシウム水和物ではなく、その無水物を含むセメント粉体とすることにより、従来のものより優れた強度を有する硬化体が得られることを特徴とする。また、第2発明では、第二リン酸カルシウムと、ハイドロキシアパタイトに比べて生体内で吸収され易い、未反応のβ型第三リン酸カルシウムとを構成相とする硬化体が得られることを特徴とする。この第一リン酸カルシウム無水物を含むセメント粉体が硬化してなる第二リン酸カルシウムは、相当に強度が大きく、生体骨の欠損部が補強される。更に、未反応のβ型第三リン酸カルシウムは、骨欠損部等に容易に吸収され、骨置換される。このように、特に、第2発明の粉体を用いたセメントでは、初期段階では、欠損部の補強がなされ、且つその後の生体骨の成長とともに骨置換が容易に進み、欠損部は生体骨のみとなり、骨欠損部は完治する。
【0008】
上記「第一リン酸カルシウム水和物」を加熱、乾燥し、上記「第一リン酸カルシウム無水物の粉末」を得るための温度が100℃未満では、水和物を十分に無水物とすることができない。一方、この温度が220℃を越える場合は、水和物が分解し、非晶質のリン酸カルシウム化合物になってしまう。この加熱、乾燥の温度は特に140〜200℃、更には160〜200℃とすることが好ましい。この温度範囲であれば、水和物のすべてが無水物となり、また、分解して非晶質のリン酸カルシウム化合物が生ずることもない。尚、加熱、乾燥の時間は特に限定されず、加熱の温度にもよるが、2〜24時間とすることができ、特に5〜20時間、更には10〜15時間とすることが好ましい。
【0009】
第1及び第2発明のリン酸カルシウムセメント粉体において、第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量は、リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合に20〜50重量部であり、第3発明のように、リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合に20〜40重量部とすることが好ましい。第1及び第2発明のリン酸カルシウムセメント粉体では、酸性の化合物である第一リン酸カルシウム無水物が先ず水等の混練液に溶解し、混練体のpHが低下することにより、硬化反応が進行する。そのため、第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量が10重量部未満では、セメントは十分に硬化しない。
【0010】
一方、含有量が50重量部を越える場合は、この第一リン酸カルシウム無水物が硬化して生成する第二リン酸カルシウムからなる硬化体に含まれる未反応のβ型第三リン酸カルシウムの量比が低くなり、セメント硬化体から骨への置換が十分に行われない。また、このように第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量が多い場合は、非常に短時間で硬化が進み、セメントを骨欠損部等へ充填する際の作業性などが低下するため好ましくない。
【0011】
尚、第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量が10重量部である場合、初期の硬化体の濡れ圧縮強度は35kg/cm2程度と、水和物を用いた場合に比べてそれほど優れているとはいえない。しかし、第一リン酸カルシウム無水物の粉末が少量であるため、骨欠損部に吸収され易く、骨置換が十分に進むβ型第三リン酸カルシウム粉末の量比を相対的に高くすることができる。そのため、このように第一リン酸カルシウム無水物が少量であっても、水和物を用いた場合に比べて骨置換の作用に優れるリン酸カルシウムセメントを得ることができる。
【0012】
また、第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量は、特に20〜45重量部とすることが好ましい。この範囲の含有量であれば、リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合に、30重量部の水を添加して混練し、JIS T 6602に定められた方法によって硬化させた場合に、得られる硬化体の濡れ圧縮強度が90kg/cm2以上と、従来のものより優れた強度を有する硬化体を得ることができる。この濡れ圧縮強度は、90〜320kg/cm、特に120〜320kg/cm、更には150〜320kg/cmとすることができる。
【0013】
更に、第1発明において、第一リン酸カルシウム無水物を除く粉体成分としては、β型第三リン酸カルシウムの他、第四リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、水酸アパタイト及びα型第三リン酸カルシウム等の粉末を使用することができる。これらの粉末は1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの粉体成分としては、β型第三リン酸カルシウム等の、骨置換の性能に優れたものが特に好ましい。また、第2発明において、主成分とは、リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合に、第一リン酸カルシウム無水物の粉末とβ型第三リン酸カルシウム粉末との合計量が40重量部以上、特に60重量部以上であることを意味する。
【0014】
無水物の生成に用いられる第一リン酸カルシウム水和物は、どのような方法によって製造されたものであってもよく、市販品をそのまま使用することができる。また、β型第三リン酸カルシウムとしては、炭酸カルシウムと第二リン酸カルシウムとの混合物を900〜1150℃で焼成したものを用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0015】
本発明のリン酸カルシウムセメント粉体は、純水、蒸留水等を混練液として混練体とし、この混練体を生体骨の欠損部等に充填することによって使用することができる。純水、蒸留水等は、粉体を100重量部とした場合に、15〜70重量部、特に20〜50重量部程度添加することが好ましい。また、混練体の操作性、及び生体内での崩壊性等を考慮して、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、多糖類等の水溶性高分子の水溶液を混練液として使用することもできる。更に、この粉体を用いたセメントは、このセメントのみを骨欠損部等に充填して骨置換させる等の用途に用いることができる他、混練時に、骨形成因子、抗ガン剤及び抗生物質等を添加し、薬物徐放のための担体として利用することができる。また、この粉体には、硫酸バリウム、次炭酸ビスマス等のX線造影剤を配合することもできる。本発明のリン酸カルシウムセメント粉体は、第4発明のように、医科用或いは歯科用のリン酸カルシウムセメント粉体として好適に使用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
(1)第一リン酸カルシウム水和物の加熱温度の検討
実験例1
第一リン酸カルシウム水和物(和光純薬工業株式会社製)を、表1に記載の温度に設定された乾燥器に入れ、2時間、加熱し、乾燥した。得られた乾燥粉末をアルミナ乳鉢によって粉砕し、より微細な粉末とした後、X線回折装置を用いて生成物の同定を行った。結果を表1及び図1に示す。
【0017】
比較実験例1及び2
比較実験例1では、加熱、乾燥の温度を90℃とし、時間を24時間とした。また、比較実験例2では、加熱、乾燥の温度を240℃とした。その他は実験例1と同様にして微粉末とし、同様にして生成物の同定を行った。結果を表1及び図1に示す。
【0018】
【表1】
Figure 0003854408
【0019】
表1の結果によれば、加熱、乾燥の温度が100〜220℃である実験例1では、生成物は、加熱、乾燥の温度にかかわりなく第一リン酸カルシウム無水物(MCPA)のみとなっている。一方、加熱、乾燥の温度が第1発明の下限を下回っている比較実験例1では、MCPAが生成してはいるが、図1において明らかなとおり、実験例1の加熱、乾燥の温度が180℃の場合に比べて、その回折ピークは著しく小さくなっている。また、実験例1の加熱、乾燥の温度が180℃の場合にはまったく表れていない水和物(MCPM)の大きな回折ピークが表れており、加熱、乾燥の時間が非常に長いにもかかわらず、水和物の多くが無水物にならずにそのまま残っていることが分かる。
【0020】
更に、加熱、乾燥の温度が第1発明の上限を上回っている比較実験例2でも、MCPAが生成してはいるが、図1において明らかなとおり、実験例1の加熱、乾燥の温度が180℃の場合に比べて、その回折ピークは非常に小さくなっている。また、この微粉末には、非晶質のリン酸カルシウム化合物が相当量含まれていることがX線回折によって確認された。
【0021】
(2)第一リン酸カルシウム水和物の加熱温度と濡れ圧縮強度との相関
実験例2
第一リン酸カルシウム水和物を、表2に記載の温度に設定された乾燥器に入れ、10時間、加熱し、乾燥した。得られた乾燥粉末を実験例1と同様にして粉砕し、微粉末とした。その後、これらの第一リン酸カルシウム無水物の粉末30重量部と、β型第三リン酸カルシウム粉末70重量部とを混合し、混合粉末を得た。次いで、これらの混合粉末100重量部に対して30重量部の純水を加え、混練した後、JIS T 6602に定められた方法によって硬化させた。得られた硬化体の濡れ圧縮強度をオートグラフを用いて測定した。また、硬化体の構成相をX線回折装置を用いて同定した。結果を表2に示す。
【0022】
比較実験例3、4及び5
比較実験例3では、第一リン酸カルシウム水和物を加熱、乾燥せず、水和物のまま用いた。また、比較実験例4では、加熱、乾燥の温度を90℃とし、時間を24時間とした。更に、比較実験例5では、加熱、乾燥の温度を240℃とした。得られた乾燥粉末を実験例1と同様にして粉砕し、微粉末とした。その後、実験例2と同様にして硬化体を得、この硬化体の濡れ圧縮強度を測定し、また、その構成相を同定した。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
Figure 0003854408
【0024】
表2の結果によれば、加熱、乾燥の温度が100〜220℃である実験例2では、濡れ圧縮強度は102〜305kg/cm2と、従来のものより優れた強度を有する硬化体が得られていることが分かる。また、その構成相は、反応生成物である第二リン酸カルシウム(DCP)と、未反応のβ型第三リン酸カルシウム(β型TCP)であることが確認された。一方、第一リン酸カルシウム水和物をそのまま用いた比較実験例3、及び加熱、乾燥の温度が第1発明の下限を下回っている比較実験例4では、構成相は実験例2と同様であったが、その濡れ圧縮強度は相当に小さいことが分かる。更に、加熱、乾燥の温度が第1発明の上限を上回っている比較実験例5では、硬化体が得られなかった。
【0025】
(3)第一リン酸カルシウム無水物の粉末の含有量と濡れ圧縮強度との相関
実験例3
第一リン酸カルシウム水和物を、180℃で10時間、加熱し、乾燥し、得られた乾燥粉末を実験例1と同様にして粉砕し、微粉末とした。その後、この第一リン酸カルシウム無水物の粉末が表3の量比となるように、β型第三リン酸カルシウム粉末を混合し、混合粉末を得た。次いで、これらの混合粉末を用いて実験例2と同様にして混練し、硬化させ、得られた硬化体の濡れ圧縮強度を測定し、また、構成相を同定した。結果を表3に示す。
【0026】
比較実験例6及び7
比較実験例6では、β型第三リン酸カルシウム粉末のみを用いて実験例2と同様にして混練した。また、比較実験例7では、60重量部の第一リン酸カルシウム無水物の粉末と40重量部のβ型第三リン酸カルシウム粉末との混合粉末を得、実験例2と同様にして混練した。そして、比較実験例6では、実験例2と同様にして混練体の濡れ圧縮強度を測定し、その構成相を同定した。比較実験例7では、実験例2と同様にして硬化体の構成相を同定した。
【0027】
【表3】
Figure 0003854408
【0028】
表3の結果によれば、実験例3では、MCPAの粉末の含有量が20〜50重量部であれば、その濡れ圧縮強度は162〜305kg/cm2と、従来のものより優れた強度を有する硬化体が得られていることが分かる。また、その構成相は、DCPと、未反応のβ型TCPであることが確認された。尚、MCPAの粉末の含有量が第3発明の下限の10重量部である場合は、濡れ圧縮強度は必ずしも十分であるとはいえないが、β型TCPが多量に含まれているため、骨置換の作用には優れたセメントであると思われる。一方、β型TCPのみである比較実験例6では、硬化が進まず、濡れ圧縮強度は0である。更に、MCPAの粉末の含有量が第3発明の上限を越えた60重量部である比較実験例7の場合は、短時間で硬化が完了してしまうため、濡れ圧縮強度を測定するための試料を調製することができなかった。また、その構成相はDCPのみであり、β型TCPの回折ピークはみられなかった。
【0029】
【発明の効果】
第1発明によれば、第一リン酸カルシウム水和物を加熱し、乾燥して無水物とし、これに純水等を添加して混練することにより、従来のものより優れた強度を有する硬化体とすることができる。また、第2発明のように、この無水物の粉末とβ型第三リン酸カルシウム粉末とを主成分とする粉体を用いることにより、骨置換の作用に優れるセメントを得ることができる。更に、第3発明のように、特定量の第一リン酸カルシウム無水物の粉末を含有する粉体を含むセメントとすることにより、容易に十分な強度と優れた骨置換の作用とを併せ有するリン酸カルシウムセメントとすることができる。また、第4発明によれば、医科用或いは歯科用のリン酸カルシウムセメント粉体として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一リン酸カルシウム水和物の加熱、乾燥の温度を変化させた場合の、生成物のX線回折の結果を比較して示すチャートである。

Claims (4)

  1. リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合、第一リン酸カルシウム水和物を100〜220℃の温度範囲で加熱することにより得られる第一リン酸カルシウム無水物の粉末を20〜50重量部含有することを特徴とするリン酸カルシウムセメント粉体。
  2. 上記第一リン酸カルシウム無水物の粉末とβ型第三リン酸カルシウム粉末とを主成分とする請求項1記載のリン酸カルシウムセメント粉体。
  3. 上記リン酸カルシウムセメント粉体を100重量部とした場合に、上記第一リン酸カルシウム無水物の粉末が20〜40重量部である請求項1又は2記載のリン酸カルシウムセメント粉体。
  4. 上記リン酸カルシウムセメント粉体は、医科用或いは歯科用のリン酸カルシウムセメント粉体である請求項1乃至3のいずれかに記載のリン酸カルシウムセメント粉体。
JP11998698A 1998-04-13 1998-04-13 リン酸カルシウムセメント粉体 Expired - Fee Related JP3854408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11998698A JP3854408B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 リン酸カルシウムセメント粉体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11998698A JP3854408B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 リン酸カルシウムセメント粉体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11290446A JPH11290446A (ja) 1999-10-26
JP3854408B2 true JP3854408B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=14775089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11998698A Expired - Fee Related JP3854408B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 リン酸カルシウムセメント粉体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3854408B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11290446A (ja) 1999-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5152836A (en) Hydraulic calcium phosphate cement composition and cement composition containing hardening liquid
JP2004083410A (ja) 新規燐酸カルシウムセメント組成物およびそれを調製する方法
TWI573776B (zh) 磷酸二鈣陶瓷、磷酸二鈣與氫氧基磷灰石之雙相陶瓷及其製造方法
JP2501213B2 (ja) 骨接着剤
JP3987220B2 (ja) 速硬性リン酸カルシウムセメント
JP2558262B2 (ja) 人工関節固定材料
JP3854408B2 (ja) リン酸カルシウムセメント粉体
JP2001314497A (ja) 生体材料用組成物及びその硬化体
JP2563186B2 (ja) リン酸カルシウム系硬化体の製造方法
JP2011512207A (ja) リン酸マグネシウムアンモニウムセメントのための調合物
JP3000719B2 (ja) 水硬性リン酸カルシウムセメント
JP2000169199A (ja) 速硬性リン酸カルシウムセメント
JP4319283B2 (ja) 水硬性リン酸カルシウムセメント組成物
JPH07114803B2 (ja) 生体硬組織修復用代替材の製造方法
JP3423951B2 (ja) リン酸カルシウム系硬化体用粉剤
JPH06172007A (ja) 高強度リン酸カルシウムセメント
JPS63294863A (ja) 骨欠損部及び骨空隙部充填材
KR100563714B1 (ko) 고강도의 무기계 골시멘트
JPH0369536A (ja) 水硬性リン酸カルシウムセメント組成物
JP4319280B2 (ja) リン酸カルシウムセメント粉体及びリン酸カルシウムセメント組成物
JPH0412044A (ja) 水硬性リン酸カルシウムセメント組成物
JPH0244054A (ja) 自己硬化型高強度複合生体材料とその製造方法
WO2023119704A1 (ja) リン酸カルシウム硬化性組成物、硬化体の製造方法、及び硬化体
JP2956250B2 (ja) 生体用リン酸カルシウムセメント
JPH085705B2 (ja) 高強度硬化体形成用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees