JP3852186B2 - ステアリングホイールの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の操舵時に使用するステアリングホイールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、ステアリングホイールにおいて、操舵時に把持するリング部表面に、滑らかな加飾層を設けたものとしては、特開平8−310407号公報等に記載されているものが知られている。上記ステアリングホイールの成形は、ステアリングホイールの芯金の周囲に、隙間を空けて加飾層となる外皮をセットして、芯金と外皮との間に被覆層を注入して成形していた。
【0003】
すなわち、予め、外皮等の加飾層となる部位を一体的に準備しておくものであり、リング部の三次元的な外周面に対応するように、加飾層を準備する必要があるため、製造に大変手間がかかることとなっていた。
【0004】
ちなみに、被覆層の成形後に、その表面に加飾層を接着等して配設することが考えられるが、ステアリングホイールの軸方向に沿う断面の外周に段差が生じないように、端末の処理に手間がかかってしまう。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リング部表面に容易に滑らかな加飾層を設けることができるステアリングホイールの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るステアリングホイールの製造方法では、操舵時に把持するリング部の芯金を被覆する被覆層の表面に、印刷層と該印刷層を保護する透明な保護コーティング層とからなる加飾層が形成されているステアリングホイールの製造方法であって、
前記リング部におけるスポーク部から離れた芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形した後、前記被覆層の表面に、水圧転写により前記印刷層を形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コーティング剤を塗布して前記保護コーティング層を形成し、
ついで、前記リング部の芯金周囲の残部に、型成形により、前記被覆層より軟らかくした硬度の第2の被覆層を成形し、該第2被覆層の表面に接着剤を塗布して外皮を配設して製造することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の効果】
本発明に係る製造方法で製造したステアリングホイールでは、リング部の芯金を被覆する被覆層の表面に配設される加飾層が、被覆層を覆った水圧転写による印刷層と、印刷層の保護のために印刷層の表面を覆う透明な保護コーティング層と、を備えて構成されている。
【0015】
すなわち、水圧転写による印刷層は、印刷面が曲面であっても、薄くかつ均等な厚さで印刷されて形成されることから、リング部表面に容易に滑らかな加飾層を設けることができる。勿論、印刷層は、保護コーティング層で覆われるため、耐久性が確保され、リング部を把持操作しても、外観を低下させることは防止される。
【0016】
したがって、本発明に係る製造方法で製造したステアリングホイールでは、リング部表面に容易に滑らかでかつ耐久性を有した加飾層を設けることができる。
【0017】
そして、加飾層を、リング部におけるスポーク部からはなれた部位に配設させれば、印刷層の水圧転写時、リング部の被覆層表面における三次元的に大きく曲がるスポーク部付近に、印刷層を設けなくとも良くなることから、印刷層の模様のだれを防止できることとなって、奇麗な印刷層の模様を得ることができる。
【0018】
【0019】
そして、本発明に係るステアリングホイールの製造方法では、芯金の周囲に型成形により被覆層を成形した後、その被覆層の表面に、水圧転写により印刷層を形成し、さらに、印刷層の表面に、コーティング剤を塗布して保護コーティング層を形成すれば、容易に、ステアリングホイールを製造することができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
そして、本発明に係る製造方法で製造したステアリングホイールでは、リング部が、水圧転写による印刷層と外皮とを備えるため、意匠効果が向上し、また、印刷層の部位と外皮の部位との感触も異なるため、把持した際のグリップ感も向上させることができる。
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
参考例としてのステアリングホイールW1は、図1に示すように、操舵時に把持する円環状のリング部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する4本のスポーク部Sと、を備えて構成され、各部には、相互を連結する芯金1が配置されている。
【0029】
芯金1は、リング部芯金2が鋼管から形成されるとともに、ボス部芯金4のボス4aが鋼材から形成され、スポーク部芯金3とボス部芯金4におけるボス4aを覆うボスプレート部4bとが、ダイカスト鋳造されるアルミニウム合金等から形成されている。なお、ボス部芯金4のボス4aは、車両のステアリングシャフトに連結されることとなる。
【0030】
また、リング部芯金2と各スポーク部芯金3のリング部芯金2近傍との部位には、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる被覆層6が被覆されている。実施形態の場合、この被覆層6は、硬度(JIS A)を70としている。
【0031】
そして、リング部芯金2を被覆する被覆層7には、リング部Rの前部側と後部側との表面に、加飾層12が形成されている。被覆層7におけるリング部Rの左右両側の表面には、皮革を縫合してなる外皮18が配設されている。
【0032】
加飾層12は、図2に示すように、被覆層7の表面を覆うように水圧転写される印刷層13と、印刷層13の保護のために印刷層13の表面を覆う透明な保護コーティング層14と、を備えて構成されている。なお、10は、プライマーであり、16は、外皮18を接着させる接着剤である。
【0033】
このステアリングホイールW1の製造について述べれば、まず、図3のAに示すように、芯金1を、被覆層6を射出成形するための型開き状態の成形型20にセットし、型締めして成形材料を成形型20のキャビティ内に注入し、硬化後、型開きさせて、図3のBに示すように離型させる。
【0034】
その後、図3のC及び図4に示すように、バリ22を切除する。このバリ取り作業は、カッタ等で切除する他、サンドペーパ等で研削したり、バフで研磨しても良い。この場合、バリ取り後におけるバリ取り部位7bとその周囲の一般部7aとの段差hは、0.5mm以下とする。ちなみに、実施形態の場合には、段差hは、0.2mmとしている。
【0035】
その後、被覆層7におけるリング部Rの左右の表面に、マスキングを施して、被覆層7におけるリング部Rの前後の表面に、プライマー10を塗布した後、図3のDに示すように、水圧転写により印刷層13を形成する。
【0036】
この水圧転写は、汎用のものであり、剥離シートに厚さを1〜3μmとした所定の木目模様等の印刷層13が印刷され、かつ、水面側にポリビニルアルコール等の厚さ10μm程度の水溶性樹脂層を有した転写シートを使用する。そして、転写時、図5に示すように、剥離シートを剥離した転写シート23を、水溶性樹脂層24を下にして、水槽40の水面に浮かべ、木目模様等の印刷層13を形成するインクや塗料を活性化させるように、所定の被覆層7の表面にシンナー等を吹き付けた後、転写シート23にステアリングホイールW1のリング部Rを押し付けて、被覆層7の表面に木目模様等の印刷層13を転写し、その後、水洗して、転写作業を終了させるものである。なお、この水圧転写では、リング部Rにおける車両装着時の上面側から、水中に沈めて印刷層13を転写するため、リング部Rにおける車両装着時の下面側では、リング部Rの断面の両側から転写される印刷層13・13の端部が衝突するような態様となって、図3のD・Eに示すように、印刷層13の模様の切目30が発生する。しかし、この切目30は、水溶性樹脂層24が溶融除去されるとともに、印刷層13自体も薄いことから、リング部R表面に段差を生じさせることがなく、かつ、リング部Rの車両装着時の下面側に配置されるため、ステアリングホイールW1の外観意匠を低下させる虞れも生じさせない。
【0037】
そして、水圧転写後、その印刷層13の表面に、図3のEに示すように、透明なポリウレタン・アクリル樹脂・ポリエステル樹脂等のコーティング剤を塗布して、乾燥させ、厚さ100〜600μm程度の保護コーティング層14を形成する。なお、この保護コーティング14は、硬度を被覆層7の硬度と同程度にしておく。
【0038】
その後、マスキングを外して、被覆層7におけるリング部Rの左右の表面とスポーク部被覆層8の表面とに、接着剤16を塗布して、外皮18を縫合して配設すれば、参考例のステアリングホイールW1を製造することができる。
【0039】
なお、ステアリングホイールW1は、実車に装着される場合には、ボス部Bの部位にロアカバーやパッドP等が取り付けられることとなる。
【0040】
そして、参考例のステアリングホイールW1では、リング部芯金2を被覆する被覆層7の表面に配設される加飾層12が、被覆層7を覆った水圧転写による印刷層13と、印刷層13の保護のために印刷層13の表面を覆う透明な保護コーティング層14と、を備えて構成されている。
【0041】
すなわち、水圧転写による印刷層13は、印刷面である被覆層7の表面が曲面であっても、厚さを1〜3μm程度として薄くし、かつ、転写シートの水溶性樹脂層は洗浄されて消失し、均等な厚さで印刷されて形成されるため、平滑な面となって、リング部Rの表面に容易に滑らかな加飾層12を設けることができる。勿論、印刷層13は、保護コーティング層14で覆われるため、耐久性が確保され、リング部Rを把持操作しても、外観を低下させることは防止される。
【0042】
そして、参考例のように、加飾層12を、リング部Rにおけるスポーク部Sからはなれた部位に配設させれば、印刷層13の水圧転写時、リング部Rの被覆層7表面における三次元的に大きく曲がるスポーク部S付近に、印刷層13を設けなくとも良くなることから、印刷層13の模様のだれを防止できることとなって、奇麗な印刷層13の模様を得ることができる。特に、実施形態のように、スポーク部Sから離れて、リング部Rの断面形状がリング部Rの形成方向に沿って同一断面となる部位に、印刷層13を設けるようにすれば、スポーク部Sの被覆層8の曲面形状の影響を受けないため、一層、奇麗な印刷層13の模様を得ることができる。
【0043】
また、参考例では、被覆層7の硬度(JIS A)を70として低くしているため、リング部Rを把持した際、ソフトな感触を得ることができる。
【0044】
なお、保護コーティング層14の硬度を対応させて、被覆層7の硬度(JIS A)を40〜90とすれば、上記効果を得ることができる。ちなみに、被覆層7の硬度(JIS A)を40未満とすれば、操舵し難くなり、被覆層7の硬度(JIS A)を90を越すようにすれば、硬い感触となってしまう。
【0045】
また、被覆層6をポリプロピレン等の合成樹脂から形成して、被覆層7の硬度(JIS A)を95以上とすれば、リング部Rを把持した際、逆に、硬いグリップ感を得ることができ、例えば、印刷層13に木目模様を付ける場合に、リング部Rが木質材を使用している感覚となるため、違和感なく、そのリング部Rを把持することができる。
【0046】
そして、参考例の製造方法では、芯金2の周囲に型成形により被覆層7を成形した後、その被覆層7の表面に、水圧転写により印刷層13を形成し、さらに、印刷層13の表面に、コーティング剤を塗布して保護コーティング層14を形成するだけで、容易に参考例のステアリングホイールW1を製造することができる。
【0047】
また、参考例の製造方法では、被覆層7の成形後に、バリ取り作業を行なっておいて、印刷層13を形成しているため、被覆層7の凹凸の影響を抑えて、一層、平滑な加飾層12を得ることができる。
【0048】
ちなみに、このバリ取り作業は、実施形態の場合、バリ取り後におけるバリ取り部位7bとその周囲の一般部7aとの段差hが、0.2mmと小さくしているため、一層、平滑な加飾層12を得ることができる。
【0049】
なお、この段差hは、0.5mm以下とすれば、加飾層12を平滑な感触とすることができるとともに、水圧転写時でのエアの巻き込みを防止できるため、好ましい。ちなみに、図5に示すように、被覆層7に0.5mmを越えるようなバリ22による段差が発生していると、水圧転写時、バリ22の周囲にエアを巻き込んで印刷層13が転写される虞れが生ずる。そして、エアを巻き込んで印刷層13が転写されると、その後の保護コーティング層14を形成する際における乾燥時等に、巻き込んだエアが膨張して、リング部Rの表面に凹凸を生じさせてしまうため、好ましくない。
【0050】
また、バリ取り作業としては、参考例のように、バリ22を切除して無くす他、バフ研磨で無くしたり、あるいは、ポリエステル系等の塗料を塗布して、バリ22を塗膜に埋設させてバリ22自体あるいは切除・研磨後のバリ取り部位7bを目立たなくしたり、さらには、図3のCの括弧内のように、バーナや熱ローラ等を使用してバリ22を加熱軟化させるとともに被覆層7の表面に押し付けて無くすようにしても良い。勿論、バリ22を加熱軟化させるとともに被覆層7の表面に押し付けて無くすようにする場合には、被覆層7を熱可塑性樹脂材料から形成する必要がある。
【0051】
図6・7に示す実施形態のステアリングホイールW2は、芯金1におけるリング部芯金2やスポーク部芯金3を被覆する被覆層26の内、リング部芯金2の前部側と後部側とを被覆するリング部第1被覆層27が、ポリプロピレン等の硬度(JIS A)を97とした硬質合成樹脂製として、リング部芯金2の左右両側を覆うリング部第2被覆層28とスポーク部芯金3を覆うスポーク部被覆層29とが、ポリウレタン等の硬度(JIS A)を80とした軟質合成樹脂製として、構成されている。なお、他の部材は、参考例のステアリングホイールW1と同様に構成されており、同一の部材に同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0052】
この実施形態のステアリングホイールW2の製造は、まず、リング部芯金2におけるスポーク部Sから離れた部位の周囲に型成形によりリング部第1被覆層27を成形した後、バリ取り部位とその周囲の一般部との段差を0.5mm以下とするように、バフ研磨でバリ取り作業を行なう。そして、第1被覆層27の表面に、プライマー10を塗布した後、水圧転写により木目模様等の印刷層13を形成し、さらに、その印刷層13の表面に、コーティング剤を塗布して透明な保護コーティング層14を形成する。ついで、リング部芯金2の周囲の残部とスポーク部芯金8の一部に、型成形により、第1被覆層27と硬度を異ならせた第2被覆層28とスポーク部被覆層29とを成形し、所定の接着剤16を塗布した後、この第2被覆層28とスポーク部被覆層29との表面に外皮18を縫合して配設すれば、ステアリングホイールW2を製造することができる。
【0053】
このように製造したステアリングホイールW2では、リング部Rが、水圧転写による印刷層13と外皮18とを備えるため、意匠効果が向上し、また、印刷層13の部位と外皮18の部位との感触も、印刷層13の部位が硬く、外皮18の部位が軟らかくなって、把持した際のグリップ感も向上させることができる。
【0054】
勿論、参考例のステアリングホイールW1では、被覆層6が1種類であるため、上記グリップ感の向上は望み難いものの、水圧転写による印刷層13と外皮18とを備えて意匠効果を向上させたものを、ステアリングホイールW2に比べて、工数やコストを抑えて容易に製造することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る参考例のステアリングホイールの平面図である。
【図2】 図1のII−II部位の拡大断面図である。
【図3】 同参考例の製造工程を示す図である。
【図4】 同参考例のバリ取り状態を説明する拡大図である。
【図5】 同参考例の水圧転写時を説明する図である。
【図6】 実施形態のステアリングホイールの平面図である。
【図7】 図6の VII− VII部位の拡大断面図である。
【符号の説明】
2…リング部芯金、
6…被覆層、
7…リング部被覆層、
7a…一般部、
7b…バリ取り部位、
12…加飾層、
13…印刷層、
14…保護コーティング層、
18…外皮、
22…バリ、
27…リング部第1被覆層、
28…リング部第2被覆層、
W1・W2…ステアリングホイール、
R…リング部。
Claims (1)
- 操舵時に把持するリング部の芯金を被覆する被覆層の表面に、印刷層と該印刷層を保護する透明な保護コーティング層とからなる加飾層が形成されているステアリングホイールの製造方法であって、
前記リング部におけるスポーク部から離れた芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形した後、前記被覆層の表面に、水圧転写により前記印刷層を形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コーティング剤を塗布して前記保護コーティング層を形成し、
ついで、前記リング部の芯金周囲の残部に、型成形により、前記被覆層より軟らかくした硬度の第2の被覆層を成形し、該第2被覆層の表面に接着剤を塗布して外皮を配設して製造することを特徴とするステアリングホイールの製造方法。
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