JPH11124042A - ステアリングホイール - Google Patents
ステアリングホイールInfo
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Abstract
ることができるステアリングホイールを提供すること。 【解決手段】 ステアリングホイールには、操舵時に把
持するリング部Rの芯金2を被覆する被覆層7の表面
に、加飾層12が形成されている。加飾層12は、被覆
層7の表面を覆うように水圧転写される印刷層13と、
印刷層13の保護のために印刷層13の表面を覆う透明
な保護コーティング層14と、を備えて構成されてい
る。
Description
用するステアリングホイールとその製造方法に関する。
において、操舵時に把持するリング部表面に、滑らかな
加飾層を設けたものとしては、特開平8−310407
号公報等に記載されているものが知られている。上記ス
テアリングホイールの成形は、ステアリングホイールの
芯金の周囲に、隙間を空けて加飾層となる外皮をセット
して、芯金と外皮との間に被覆層を注入して成形してい
た。
位を一体的に準備しておくものであり、リング部の三次
元的な外周面に対応するように、加飾層を準備する必要
があるため、製造に大変手間がかかることとなってい
た。
加飾層を接着等して配設することが考えられるが、ステ
アリングホイールの軸方向に沿う断面の外周に段差が生
じないように、端末の処理に手間がかかってしまう。
り、リング部表面に容易に滑らかな加飾層を設けること
ができるステアリングホイールとその製造方法を提供す
ることを目的とする。
グホイールは、操舵時に把持するリング部の芯金を被覆
する被覆層の表面に、加飾層が形成されているステアリ
ングホイールであって、前記加飾層が、前記被覆層の表
面を覆うように水圧転写される印刷層と、該印刷層の保
護のために前記印刷層の表面を覆う透明な保護コーティ
ング層と、を備えて構成されていることを特徴とする。
ーク部からはなれた部位に配設させることが望ましい。
〜90とした合成樹脂材料から形成したり、あるいは、
硬度(JIS A)を95以上とした合成樹脂材料から
形成しても良い。
るリング部の芯金を被覆する被覆層の表面に、印刷層と
該印刷層を保護する透明な保護コーティング層とからな
る加飾層が形成されているステアリングホイールの製造
方法であって、前記芯金の周囲に型成形により前記被覆
層を成形した後、前記被覆層の表面に、水圧転写により
前記印刷層を形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コ
ーティング剤を塗布して前記保護コーティング層を形成
して製造する。
行なって、前記印刷層を形成することが望ましく、その
バリ取り作業時には、バリ取り後におけるバリ取り部位
とその周囲の一般部との段差が、0.5mm以下とするこ
とが望ましい。
脂材料として、バリ取り作業時、バリを加熱軟化させる
とともに被覆層表面に押し付けてなくすようにする熱処
理を利用して、バリ取り作業を行なっても良い。
ルの製造方法では、前記リング部におけるスポーク部か
ら離れた芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形し
た後、前記被覆層の表面に、水圧転写により前記印刷層
を形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コーティング
剤を塗布して前記保護コーティング層を形成し、つい
で、前記リング部の芯金周囲の残部に、型成形により、
前記被覆層と硬度を異ならせた第2の被覆層を成形し、
該第2被覆層の表面に外皮を配設して製造しても良く。
イールの製造方法では、前記芯金の周囲に型成形により
前記被覆層を成形した後、前記被覆層の表面の一部に、
水圧転写により前記印刷層を形成し、さらに、前記印刷
層の表面に、コーティング剤を塗布して前記保護コーテ
ィング層を形成し、ついで、前記被覆層表面の残部に、
外皮を配設して製造しても良い。
は、リング部の芯金を被覆する被覆層の表面に配設され
る加飾層が、被覆層を覆った水圧転写による印刷層と、
印刷層の保護のために印刷層の表面を覆う透明な保護コ
ーティング層と、を備えて構成されている。
面が曲面であっても、薄くかつ均等な厚さで印刷されて
形成されることから、リング部表面に容易に滑らかな加
飾層を設けることができる。勿論、印刷層は、保護コー
ティング層で覆われるため、耐久性が確保され、リング
部を把持操作しても、外観を低下させることは防止され
る。
イールでは、リング部表面に容易に滑らかでかつ耐久性
を有した加飾層を設けることができる。
ーク部からはなれた部位に配設させれば、印刷層の水圧
転写時、リング部の被覆層表面における三次元的に大き
く曲がるスポーク部付近に、印刷層を設けなくとも良く
なることから、印刷層の模様のだれを防止できることと
なって、奇麗な印刷層の模様を得ることができる。
0〜90とした合成樹脂材料から形成した場合には、リ
ング部を把持した際、ソフトな感触を得ることができ、
さらに、被覆層を、硬度(JIS A)を95以上とし
た合成樹脂材料から形成した場合には、逆に、硬いグリ
ップ感を得ることができ、例えば、印刷層に木目模様や
メタル調の色調を付ける場合に、違和感なく、リング部
を把持することができる。
ルの製造方法では、芯金の周囲に型成形により被覆層を
成形した後、その被覆層の表面に、水圧転写により印刷
層を形成し、さらに、印刷層の表面に、コーティング剤
を塗布して保護コーティング層を形成すれば、容易に、
請求項1記載のステアリングホイールを製造することが
できる。
行なっておいて、印刷層を形成すれば、被覆層の凹凸の
影響を抑えて、一層、平滑な加飾層を得ることができ
る。
バリ取り部位とその周囲との段差が、0.5mm以下とす
れば、一層、平滑な加飾層を得ることができる。
圧転写時にエアを巻き込むこととなって、保護コーティ
ング層の形成する際の乾燥時等に、巻き込んだエアが膨
張し、リング部表面に凹凸を発生させる虞れが生ずるた
め、好ましくない。
樹脂材料として、バリ取り作業時、バリを加熱軟化させ
るとともに被覆層表面に押し付けてなくすようにする熱
処理を利用して、バリ取り作業を行なえば、簡単にバリ
取り作業を行なうことができる。
ルの製造時、リング部におけるスポーク部から離れた芯
金の周囲に型成形により被覆層を成形した後、被覆層の
表面に、水圧転写により印刷層を形成し、さらに、印刷
層の表面に、コーティング剤を塗布して保護コーティン
グ層を形成し、ついで、リング部の芯金周囲の残部に、
型成形により、被覆層と硬度を異ならせた第2の被覆層
を成形し、この第2被覆層の表面に外皮を配設して製造
しても良い。
では、リング部が、水圧転写による印刷層と外皮とを備
えるため、意匠効果が向上し、また、印刷層の部位と外
皮の部位との感触も異なるため、把持した際のグリップ
感も向上させることができる。
の製造時、芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形
した後、被覆層の表面の一部に、水圧転写により印刷層
を形成し、さらに、その印刷層の表面に、コーティング
剤を塗布して保護コーティング層を形成し、ついで、被
覆層表面の残部に、外皮を配設して製造しても良く、こ
の場合には、水圧転写による印刷層と外皮とを備えて意
匠効果を向上させたステアリングホイールを、工数やコ
ストを抑えて容易に製造することができる。
に基づいて説明する。
は、図1に示すように、操舵時に把持する円環状のリン
グ部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、
リング部Rとボス部Bとを連結する4本のスポーク部S
と、を備えて構成され、各部には、相互を連結する芯金
1が配置されている。
されるとともに、ボス部芯金4のボス4aが鋼材から形
成され、スポーク部芯金3とボス部芯金4におけるボス
4aを覆うボスプレート部4bとが、ダイカスト鋳造さ
れるアルミニウム合金等から形成されている。なお、ボ
ス部芯金4のボス4aは、車両のステアリングシャフト
に連結されることとなる。
3のリング部芯金2近傍との部位には、オレフィン系熱
可塑性エラストマーからなる被覆層6が被覆されてい
る。実施形態の場合、この被覆層6は、硬度(JIS
A)を70としている。
7には、リング部Rの前部側と後部側との表面に、加飾
層12が形成されている。被覆層7におけるリング部R
の左右両側の表面には、皮革を縫合してなる外皮18が
配設されている。
7の表面を覆うように水圧転写される印刷層13と、印
刷層13の保護のために印刷層13の表面を覆う透明な
保護コーティング層14と、を備えて構成されている。
なお、10は、プライマーであり、16は、外皮18を
接着させる接着剤である。
いて述べれば、まず、図3のAに示すように、芯金1
を、被覆層6を射出成形するための型開き状態の成形型
20にセットし、型締めして成形材料を成形型20のキ
ャビティ内に注入し、硬化後、型開きさせて、図3のB
に示すように離型させる。
バリ22を切除する。このバリ取り作業は、カッタ等で
切除する他、サンドペーパ等で研削したり、バフで研磨
しても良い。この場合、バリ取り後におけるバリ取り部
位7bとその周囲の一般部7aとの段差hは、0.5mm
以下とする。ちなみに、実施形態の場合には、段差h
は、0.2mmとしている。
右の表面に、マスキングを施して、被覆層7におけるリ
ング部Rの前後の表面に、プライマー10を塗布した
後、図3のDに示すように、水圧転写により印刷層13
を形成する。
シートに厚さを1〜3μmとした所定の木目模様等の印
刷層13が印刷され、かつ、水面側にポリビニルアルコ
ール等の厚さ10μm程度の水溶性樹脂層を有した転写
シートを使用する。そして、転写時、図5に示すよう
に、剥離シートを剥離した転写シート23を、水溶性樹
脂層24を下にして、水槽40の水面に浮かべ、木目模
様等の印刷層13を形成するインクや塗料を活性化させ
るように、所定の被覆層7の表面にシンナー等を吹き付
けた後、転写シート23にステアリングホイールW1の
リング部Rを押し付けて、被覆層7の表面に木目模様等
の印刷層13を転写し、その後、水洗して、転写作業を
終了させるものである。なお、この水圧転写では、リン
グ部Rにおける車両装着時の上面側から、水中に沈めて
印刷層13を転写するため、リング部Rにおける車両装
着時の下面側では、リング部Rの断面の両側から転写さ
れる印刷層13・13の端部が衝突するような態様とな
って、図3のD・Eに示すように、印刷層13の模様の
切目30が発生する。しかし、この切目30は、水溶性
樹脂層24が溶融除去されるとともに、印刷層13自体
も薄いことから、リング部R表面に段差を生じさせるこ
とがなく、かつ、リング部Rの車両装着時の下面側に配
置されるため、ステアリングホイールW1の外観意匠を
低下させる虞れも生じさせない。
面に、図3のEに示すように、透明なポリウレタン・ア
クリル樹脂・ポリエステル樹脂等のコーティング剤を塗
布して、乾燥させ、厚さ100〜600μm程度の保護
コーティング層14を形成する。なお、この保護コーテ
ィング14は、硬度を被覆層7の硬度と同程度にしてお
く。
おけるリング部Rの左右の表面とスポーク部被覆層8の
表面とに、接着剤16を塗布して、外皮18を縫合して
配設すれば、第1実施形態のステアリングホイールW1
を製造することができる。
に装着される場合には、ボス部Bの部位にロアカバーや
パッドP等が取り付けられることとなる。
ールW1では、リング部芯金2を被覆する被覆層7の表
面に配設される加飾層12が、被覆層7を覆った水圧転
写による印刷層13と、印刷層13の保護のために印刷
層13の表面を覆う透明な保護コーティング層14と、
を備えて構成されている。
印刷面である被覆層7の表面が曲面であっても、厚さを
1〜3μm程度として薄くし、かつ、転写シートの水溶
性樹脂層は洗浄されて消失し、均等な厚さで印刷されて
形成されるため、平滑な面となって、リング部Rの表面
に容易に滑らかな加飾層12を設けることができる。勿
論、印刷層13は、保護コーティング層14で覆われる
ため、耐久性が確保され、リング部Rを把持操作して
も、外観を低下させることは防止される。
2を、リング部Rにおけるスポーク部Sからはなれた部
位に配設させれば、印刷層13の水圧転写時、リング部
Rの被覆層7表面における三次元的に大きく曲がるスポ
ーク部S付近に、印刷層13を設けなくとも良くなるこ
とから、印刷層13の模様のだれを防止できることとな
って、奇麗な印刷層13の模様を得ることができる。特
に、実施形態のように、スポーク部Sから離れて、ブリ
ング部Rの断面形状がリング部Rの形成方向に沿って同
一断面となる部位に、印刷層13を設けるようにすれ
ば、スポーク部Sの被覆層8の曲面形状の影響を受けな
いため、一層、奇麗な印刷層13の模様を得ることがで
きる。
(JIS A)を70として低くしているため、リング
部Rを把持した際、ソフトな感触を得ることができる。
応させて、被覆層7の硬度(JISA)を40〜90と
すれば、上記効果を得ることができる。ちなみに、被覆
層7の硬度(JIS A)を40未満とすれば、操舵し
難くなり、被覆層7の硬度(JIS A)を90を越す
ようにすれば、硬い感触となってしまう。
樹脂から形成して、被覆層7の硬度(JIS A)を9
5以上とすれば、リング部Rを把持した際、逆に、硬い
グリップ感を得ることができ、例えば、印刷層13に木
目模様を付ける場合に、リング部Rが木質材を使用して
いる感覚となるため、違和感なく、そのリング部Rを把
持することができる。
金2の周囲に型成形により被覆層7を成形した後、その
被覆層7の表面に、水圧転写により印刷層13を形成
し、さらに、印刷層13の表面に、コーティング剤を塗
布して保護コーティング層14を形成するだけで、容易
に第1実施形態のステアリングホイールW1を製造する
ことができる。
層7の成形後に、バリ取り作業を行なっておいて、印刷
層13を形成しているため、被覆層7の凹凸の影響を抑
えて、一層、平滑な加飾層12を得ることができる。
の場合、バリ取り後におけるバリ取り部位7bとその周
囲の一般部7aとの段差hが、0.2mmと小さくしてい
るため、一層、平滑な加飾層12を得ることができる。
ば、加飾層12を平滑な感触とすることができるととも
に、水圧転写時でのエアの巻き込みを防止できるため、
好ましい。ちなみに、図5に示すように、被覆層7に
0.5mmを越えるようなバリ22による段差が発生して
いると、水圧転写時、バリ22の周囲にエアを巻き込ん
で印刷層13が転写される虞れが生ずる。そして、エア
を巻き込んで印刷層13が転写されると、その後の保護
コーティング層14を形成する際における乾燥時等に、
巻き込んだエアが膨張して、リング部Rの表面に凹凸を
生じさせてしまうため、好ましくない。
ように、バリ22を切除して無くす他、バフ研磨で無く
したり、あるいは、ポリエステル系等の塗料を塗布し
て、バリ22を塗膜に埋設させてバリ22自体あるいは
切除・研磨後のバリ取り部位7bを目立たなくしたり、
さらには、図3のCの括弧内のように、バーナや熱ロー
ラ等を使用してバリ22を加熱軟化させるとともに被覆
層7の表面に押し付けて無くすようにしても良い。勿
論、バリ22を加熱軟化させるとともに被覆層7の表面
に押し付けて無くすようにする場合には、被覆層7を熱
可塑性樹脂材料から形成する必要がある。
グホイールW2は、芯金1におけるリング部芯金2やス
ポーク部芯金3を被覆する被覆層26の内、リング部芯
金2の前部側と後部側とを被覆するリング部第1被覆層
27が、ポリプロピレン等の硬度(JIS A)を97
とした硬質合成樹脂製として、リング部芯金2の左右両
側を覆うリング部第2被覆層28とスポーク部芯金3を
覆うスポーク部被覆層29とが、ポリウレタン等の硬度
(JIS A)を80とした軟質合成樹脂製として、構
成されている。なお、他の部材は、第1実施形態のステ
アリングホイールW1と同様に構成されており、同一の
部材に同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
W2の製造は、まず、リング部芯金2におけるスポーク
部Sから離れた部位の周囲に型成形によりリング部第1
被覆層27を成形した後、バリ取り部位とその周囲の一
般部との段差を0.5mm以下とするように、バフ研磨で
バリ取り作業を行なう。そして、第1被覆層27の表面
に、プライマー10を塗布した後、水圧転写により木目
模様等の印刷層13を形成し、さらに、その印刷層13
の表面に、コーティング剤を塗布して透明な保護コーテ
ィング層14を形成する。ついで、リング部芯金2の周
囲の残部とスポーク部芯金8の一部に、型成形により、
第1被覆層27と硬度を異ならせた第2被覆層28とス
ポーク部被覆層29とを成形し、所定の接着剤16を塗
布した後、この第2被覆層28とスポーク部被覆層29
との表面に外皮18を縫合して配設すれば、ステアリン
グホイールW2を製造することができる。
W2では、リング部Rが、水圧転写による印刷層13と
外皮18とを備えるため、意匠効果が向上し、また、印
刷層13の部位と外皮18の部位との感触も、印刷層1
3の部位が硬く、外皮18の部位が軟らかくなって、把
持した際のグリップ感も向上させることができる。
ルW1では、被覆層6が1種類であるため、上記グリッ
プ感の向上は望み難いものの、水圧転写による印刷層1
3と外皮18とを備えて意匠効果を向上させたものを、
ステアリングホイールW2に比べて、工数やコストを抑
えて容易に製造することができる。
位の第1被覆層27の硬度を、外皮18の部位の第2被
覆層28の硬度より、硬くした場合を示したが、印刷層
13の模様や外皮18の種類に応じて、適宜、硬度を逆
にしても良い。
ールの平面図である。
ある。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 操舵時に把持するリング部の芯金を被覆
する被覆層の表面に、加飾層が形成されているステアリ
ングホイールであって、 前記加飾層が、前記被覆層の表面を覆うように水圧転写
される印刷層と、該印刷層の保護のために前記印刷層の
表面を覆う透明な保護コーティング層と、を備えて構成
されていることを特徴とするステアリングホイール。 - 【請求項2】 前記加飾層が、前記リング部におけるス
ポーク部からはなれた部位に配設されていることを特徴
とする請求項1記載のステアリングホイール。 - 【請求項3】 前記被覆層が、硬度(JIS A)を4
0〜90とした合成樹脂材料から形成されていることを
特徴とする請求項1若しくは請求項2記載のステアリン
グホイール。 - 【請求項4】 前記被覆層が、硬度(JIS A)を9
5以上とした合成樹脂材料から形成されていることを特
徴とする請求項1若しくは請求項2記載のステアリング
ホイール。 - 【請求項5】 操舵時に把持するリング部の芯金を被覆
する被覆層の表面に、印刷層と該印刷層を保護する透明
な保護コーティング層とからなる加飾層が形成されてい
るステアリングホイールの製造方法であって、 前記芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形した
後、前記被覆層の表面に、水圧転写により前記印刷層を
形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コーティング剤
を塗布して前記保護コーティング層を形成して製造する
ことを特徴とするステアリングホイールの製造方法。 - 【請求項6】 前記被覆層の成形後、バリ取り作業を行
なって、前記印刷層を形成することを特徴とする請求項
5記載のステアリングホイールの製造方法。 - 【請求項7】 前記バリ取り作業時、バリ取り後におけ
るバリ取り部位とその周囲の一般部との段差が、0.5
mm以下とすることを特徴とする請求項6記載のステアリ
ングホイールの製造方法。 - 【請求項8】 前記被覆層の成形材料を熱可塑性樹脂材
料として、バリ取り作業時、バリを加熱軟化させるとと
もに被覆層表面に押し付けてなくすようにする熱処理を
利用して、バリ取り作業を行なうことを特徴とする請求
項6乃至請求項7記載のステアリングホイールの製造方
法。 - 【請求項9】 操舵時に把持するリング部の芯金を被覆
する被覆層の表面に、印刷層と該印刷層を保護する透明
な保護コーティング層とからなる加飾層が形成されてい
るステアリングホイールの製造方法であって、 前記リング部におけるスポーク部から離れた芯金の周囲
に型成形により前記被覆層を成形した後、前記被覆層の
表面に、水圧転写により前記印刷層を形成し、さらに、
前記印刷層の表面に、コーティング剤を塗布して前記保
護コーティング層を形成し、 ついで、前記リング部の芯金周囲の残部に、型成形によ
り、前記被覆層と硬度を異ならせた第2の被覆層を成形
し、該第2被覆層の表面に外皮を配設して製造すること
を特徴とするステアリングホイールの製造方法。 - 【請求項10】 操舵時に把持するリング部の芯金を被
覆する被覆層の表面に、印刷層と該印刷層を保護する透
明な保護コーティング層とからなる加飾層が形成されて
いるステアリングホイールの製造方法であって、 前記芯金の周囲に型成形により前記被覆層を成形した
後、前記被覆層の表面の一部に、水圧転写により前記印
刷層を形成し、さらに、前記印刷層の表面に、コーティ
ング剤を塗布して前記保護コーティング層を形成し、 ついで、前記被覆層表面の残部に、外皮を配設して製造
することを特徴とするステアリングホイールの製造方
法。
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- 1997-10-22 JP JP28965197A patent/JP3852186B2/ja not_active Expired - Fee Related
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