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JP3846425B2 - 演奏情報再生装置及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数種類の演奏情報(メディア情報)を同期的に再生させる演奏情報再生システム、特に、同期再生される演奏情報の読出しに用いられる再生データの作成を考慮した演奏情報再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、音楽や映像などの複数種類のデータを音楽演奏のタイミングで同期的に再生するためのデータを作成し、作成されたデータに基づいて複数種類のデータを同期的に再生する装置は、例えば、特許文献1により知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−124093号公報
【0004】
しかしながら、このような従来装置では、音楽演奏のタイミングに合わせて再生されるように各種データを予め作り込んでおくので、一部の種類のデータを変更したり、新たな種類のデータを追加することが難しいという不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の主たる目的は、このような不都合に鑑み、音楽や映像などの複数種類の演奏情報(メディア情報)を同期的に再生する際に、各種演奏情報ファイルの再生態様を規定する管理データに従って各ファイルを読み出すための再生データを簡単に作成し、この再生データを用いてファイルを読み出すことで、所望の同期再生を容易に実現することができる演奏情報再生システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、楽音情報を記録した楽音データファイル(MF)及び他の種類のメディア情報を記録したメディアデータファイル(AF,VF)をそれぞれ複数(例えば、MF11,MF12,…;AF11,AF12,…;VF11,VF12,…:図3)記憶すると共に、これらデータファイル(MF〜VF)について複数の読出し態様(群データGd=例えば、Gd11,Gd12,…:図3)を記録した管理ファイル(MN=例えば、MN1:図3)を記憶するファイル記憶手段(3,4F)と、ファイル記憶手段(3,4F)に記憶された管理ファイル(MN)から、ユーザ操作に基づき指示される読出し態様(k群データGdjk=ページj・群kの群データ)を指定する読出し態様指定手段(CPb;C1〜C5)と、読出し態様指定手段(CPb;C1〜C5)により指定された読出し態様(k群データGdjk)に基づいて、再生すべき楽音データファイル(MF)の楽音情報(例えば、EVp1,EVp2,…:図9)を指定すると共に再生すべきメディアデータファイル(例えば、AFq1,AFq2,…;VFr1,VFr2,…:図9)を楽音情報の読出しと同形式で指定する再生データ(RD:図9)を作成する再生データ作成手段(MPa,VPa;M4〜M10)と、再生データ作成手段(MPa,VPa;M4〜M10)により作成された再生データ(RD)を保持する再生データ保持手段(MPb,VPa,2M,2V;M1〜M12)と、再生データ保持手段(MPb,VPa,2M,2V;M1〜M12)により保持された再生データ(RD)を読み出す再生データ読出し手段(MPd,MPe)とを具備する演奏情報再生装置(PC,ED)〔請求項1〕、並びに、楽音情報を記録した楽音データファイル(MF)及び他の種類のメディア情報を記録したメディアデータファイル(AF,VF)をそれぞれ複数(例えば、MF11,MF12,…;AF11,AF12,…;VF11,VF12,…:図3)記憶すると共に、これらデータファイル(MF〜VF)について複数の読出し態様(群データGd=例えば、Gd11,Gd12,…:図3)を記録した管理ファイル(MN=例えば、MN1:図3)を記憶するファイル記憶手段(3,4F)を備え、演奏情報再生装置として機能するコンピュータ(PC,ED)に、ファイル記憶手段(3,4F)に記憶された管理ファイル(MN)から、ユーザ操作に基づき指示される読出し態様(k群データGdjk=ページj・群kの群データ)を指定する読出し態様指定ステップ(C1〜C5)と、読出し態様指定ステップ(C1〜C5)で指定された読出し態様(k群データGdjk)に基づいて、再生すべき楽音データファイル(MF)の楽音情報(例えば、EVp1,EVp2,…:図9)を指定すると共に再生すべきメディアデータファイル(例えば、AFq1,AFq2,…;VFr1,VFr2,…:図9)を楽音情報の読出しと同形式で指定する再生データ(RD:図9)を作成する再生データ作成ステップ(M4〜M10;MPa,VPa)と、再生データ作成ステップ(M4〜M10;MPa,VPa)で作成された再生データ(RD)を保持する再生データ保持ステップ(M1〜M12;MPb,VPa)と、再生データ保持ステップ(M1〜M12;MPb,VPa)で保持された再生データ(RD)を読み出す再生データ読出しステップ(MPd,MPe)とから成る手順を実行させるための演奏情報再生プログラム〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した対応する実施例の参照記号、用語、箇所等を示す。
【0007】
また、この演奏情報再生装置(PC,ED)は、さらに、情報再生手段(MPd,APa,VPc)を具備し、再生データ読出し手段(MPd,MPe)は、楽音情報再生プログラムによる楽音再生用クロックに従って再生データを読み出し、情報再生手段(MPd,APa,VPc)は、再生データ読出し手段(MPd,MPe)により読み出された再生データ(RD)により指定されるメディアデータファイル(例えば、AFq1,AFq2,…;VFr1,VFr2,…)をファイル記憶手段(3,4F)から読み出し、再生データ(RD)中の楽音情報(例えば、EVp1,EVp2,…:図9)と読み出されたメディアデータファイル(例えば、AFq1,AFq2,…;VFr1,VFr2,…:図9)のメディア情報とを独立して再生する〔請求項2〕ように構成することができる。
【0008】
〔発明の作用〕
この発明による演奏情報再生装置(PC,ED)においては、複数種類のメディア情報を夫々複数記録したデータファイル(MF;AF;VF=例えば、MF11,MF12,…;AF11,AF12,…;VF11,VF12,…)が、これらデータファイル(MF〜VF)について複数の再生態様(群データGd=例えば、Gd11,Gd12,…)を制御するための管理ファイル(MN=例えば、MN1)と共に、ファイル記憶手段(3,4F)に蓄積されている(図3)。これらのメディア情報には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格などの所定フォーマットで表現されMIDI再生プログラムなどの楽音情報再生プログラムに従って再生可能な楽音情報と、オーディオデータなどの音波形情報やビデオデータなどの映像情報といった、夫々に専用の再生プログラムに従って再生される他種類の1乃至複数のメディア情報とがある。
【0009】
これら複数種類のメディア情報を演奏情報として再生する際には、ユーザ指示操作に基づいて、管理ファイル(MN)から所望の読出し態様(k群データGdjk=ページj・群kの群データ)を指定すると(CPb;C1〜C5)、この演奏情報再生装置(PC,ED)の再生データ作成・保持機能(MPa,VPa,2M、2V;M1〜M12)により、指定された読出し態様(k群データGdjk)に沿って、楽音データファイル(MIDIファイルMF)の楽音情報及び他種類メディアデータファイル(オーディオ及びビデオファイルAF,VF)を楽音情報再生プログラム(MIDI再生プログラム)で読み出すことができるようにした再生データ(RD)が作成されて一時的に保持され、保持された再生データ(RD)は、その後、楽音情報及び他の種類のメディア情報の再生のために読み出される(MPd,MPe)。そして、読み出された再生データ(RD)に基づき、楽音データファイル(MF)の楽音情報及び各メディアデータファイル(AF,VF)が読み出され、楽音情報及び他種類メディア情報が夫々のメディア再生プログラム(MIDI再生、オーディオ再生及びビデオ再生プログラム)によって独立的に再生される(MPd,APa,VPc)。
【0010】
この発明によると、このように、複数の読出し態様(群データGd)を規定した管理ファイル(MN)を用意しておき所望の読出し態様(k群データGdjk)に基づき再生データ(RD)を生成・保持し、この再生データ(RD)に従い各種メディア情報を読み出すようにしいるので、楽音情報の再生タイミングに合わせて再生されるように各種メディア情報を予め作り込んでおく等の難しい処理をすることなく、予め管理ファイルに各種メディア情報の読出し態様(ファイル名やタイミング等)を複数セットしておくだけで、再生の度に、この管理ファイル中の所望読出し態様に基づき、複数種類のメディア情報を読み出すための再生データを簡単に作成することができ、メディア情報の同期再生を容易に実現することができる。さらに、各種メディア情報の再生態様を規定する管理ファイルの編集作業は簡単であり、管理ファイルの編集によって、例えば、一部の種類のデータファイルを変更したり新たな種類のデータファイルを追加したり、或いは、各メディアデータファイルの再生タイミングを変更する等、柔軟に所望の再生態様をセットすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0012】
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例による演奏情報再生システムの全体的な構成例を示す。この演奏情報再生システムでは、通信機能及び演奏情報処理機能を有する任意の情報処理装置を用いることができるが、図1は、典型的な2つの適用例を示している。
【0013】
図1(a)の例では、通信機能を有するパーソナルコンピュータPCが演奏情報再生装置に用いられる。パーソナルコンピュータPCには、楽音情報や画像情報などの各種メディア情報(演奏情報とも総称する)が、サーバコンピュータSVからインターネットなどの一般用通信ネットワークを介して配信される。パーソナルコンピュータPCは、制御プログラムとして、管理プログラム及び各メディア情報に対応する専用の各メディア情報再生プログラムを備えており、これらのプログラムに従って、各種メディア情報を同期的に再生可能にする再生データ(RD)を作成すると共に、作成された再生データ(RD)に基づいて各種メディア情報を読み出して同期的に再生する。
【0014】
そして、この再生出力のうち、映像出力については、パーソナルコンピュータPCの表示部に与えられ、対応するメディア情報に応じた映像を発生し、音響出力については、電子楽器などの楽音発生機能を有する楽音専用の情報処理装置EMに与えられ、対応するメディア情報に応じた音響を発生する。なお、パーソナルコンピュータPCに音源やサウンドシステム等を設けて、楽音情報などに基づく音響出力機能を持たせて、音響出力用として電子楽器などの別の情報処理装置EMを用いることなく、パーソナルコンピュータPC自体で各種メディア情報に応じた音響及び映像を発生させるようにしてもよい。
【0015】
一方、図1(b)の例では、電子楽器などの楽音専用の情報処理装置EDが演奏情報再生装置に用いられる。この情報処理装置EDは、楽音情報処理機能だけでなく、管理プログラム及び各種再生プログラムなどの制御プログラムに基づく各種メディア情報処理機能並びに一般的な通信機能を有しており、各種メディア情報がサーバSVから一般用通信ネットワークを介して配信される。そして、これらのプログラムに従って、各種メディア情報を同期的に再生可能にする再生データ(RD)を作成すると共に、作成された再生データ(RD)に基づいて各種メディア情報を読み出して同期的に再生し、対応するメディア情報に応じた音響乃至映像を発生する。
【0016】
なお、演奏情報再生装置には、図1(1),(2)で説明したパーソナルコンピュータPCや電子楽器などの情報処理装置EDに限らず、同様の機能を有する種々の形態の情報処理装置を用いることができる。また、以下の実施例においては、これらの演奏情報再生装置(PC,ED)自体が音響出力機能を有するものについて説明する。
【0017】
図2は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。この演奏情報再生装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、検出回路5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、通信インターフェース(通信I/F)9などを備え、これらの装置1〜9はバス10を介して互いに接続されている。
【0018】
装置全体を制御するCPU1は、所定の制御プログラムに従い各種演奏情報再生処理を実行する。RAM2は、これらの処理で利用される種々の情報を一時的に記憶するための処理バッファとして機能し、例えば、コンテンツバッファ(2C)、再生データバッファ(2M)、ビデオ再生用データ(ビデオ制御データ)バッファ(2V)などが設けられる。また、ROM3には、CPU1に演奏情報再生処理などを実行させるための制御プログラムや各種データ、テーブル等が記憶されている。この制御プログラムには、例えば、管理プログラム(CP)、MIDI再生プログラム(MP)、オーディオ再生プログラム(AP)、ビデオ再生プログラム(VP)、楽譜再生プログラム(SP)などを含む演奏情報再生プログラムがある。
【0019】
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の記憶媒体を用いた記憶手段である。演奏情報再生に関する各種制御プログラムや各種データは、ROM3だけでなく外部記憶装置4に記憶しておくことができる。例えば、ROM3に制御プログラムが記憶されていない場合、HDやCD−ROMなどの外部記憶装置4に制御プログラムを記憶させておいてそれをRAM2に読み込むことで、ROM3に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。また、制御プログラムとして演奏情報再生プログラムを外部記憶装置4のHD等にインストールすることによって、演奏情報再生装置を実現することができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。
【0020】
検出回路5は、これに接続される操作子装置11の各種操作子の操作内容を検出してシステム内に導入する。操作子装置11は、文字キーボードやポインチングデバイス(マウス等)などの各種設定用パネル操作子を備え、この演奏情報再生が電子楽器EDの場合、更にユーザによる演奏音入力用演奏操作子を備える。
【0021】
表示回路6は、これに接続される表示部12の表示内容をCPU1からの指令に従って制御し、表示部12は、演奏情報再生用画面などの各種画面を表示するためのディスプレイを備える。この演奏情報再生用画面は、“ページ画面”とも呼ばれ、管理プログラム(CP)、ビデオ再生プログラム(VP)、楽譜再生プログラム(SP)等に従ってその表示態様が制御される。
【0022】
音源回路7は楽音情報に対応する楽音波形情報を出力し、DSP等で構成される効果(付与)回路8は楽音波形情報及び音波形情報を所望の音響信号に変換する。効果回路8には、D/A変換器やアンプ、スピーカから成るサウンドシステム13が接続され、MIDI再生プログラム(MP)やオーディオ再生プログラム(AP)等に従って生成される楽音情報や音波形情報に基づく音響信号を、サウンドシステム13により、アナログ信号化し更に増幅して発音出力する。
【0023】
また、通信I/F9は、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット、電話回線などの一般用通信ネットワーク、或いは、他のMIDI機器との通信のためのMIDI用ネットワークに接続されるインターフェース(I/F)であり、これらのネットワークを介して、外部の情報処理装置から、各種制御プログラムやデータを取得したり、外部のMIDI機器などからMIDIデータなどの楽音情報を取得するなど、外部機器と必要な各種情報を授受することができる。例えば、上述したように、ROM3や外部記憶装置4に制御プログラムや各種データ等が記憶されていない場合、通信ネットワークを介してサーバコンピュータSV等から制御プログラムやデータ等をダウンロードすることができる。
【0024】
〔コンテンツ〕
この発明の一実施例による演奏情報再生装置には、演奏情報再生のために多数のコンテンツファイル(単にコンテンツともいう)が外部記憶装置4のコンテンツファイリング部4Fに用意されており、これらのコンテンツは、例えば、前述のようにサーバSV或いは外部の情報処理端末から取得したり、或いは、当該演奏情報再生装置において取得した各種データを編集して作成したものがある。また、コンテンツファイルは、予めROM3に記録されている場合があり、これを演奏情報再生に利用することもできる。
【0025】
図3は、この発明の一実施例による演奏情報再生に用いられるコンテンツファイルの構成例及びコンテンツファイル中の管理データの構成例を示す。なお、以下においては、楽音情報等にMIDI規格の情報を用いるものとして説明する。
【0026】
演奏情報再生装置に用意されるコンテンツは、図3の最左欄に示すように、複数のコンテンツファイルCF1,CF2,…,CFnから成り、1つのコンテンツファイルCFには、左から2番目の欄に示すように、管理ファイルMNと複数種類のメディアデータファイルMF,AF,VF,SFが含まれる。なお、以下の説明では、記号“CF”は、これらのコンテンツファイルを総称し、記号“CFi”は、任意の1コンテンツファイルを一般的に表わす。また、記号“MNi”は、当該コンテンツファイルCFiの管理ファイルを一般的に表わす。
【0027】
この例では、メディアデータファイル(以下、メディアファイルという)は、MIDIファイル(楽音情報ファイル)MF、オーディオファイル(音波形情報ファイル)AF、ビデオファイル(画像情報ファイル)VF及び楽譜ファイルSFで構成される。1つのコンテンツCFには、何れも複数のMIDIファイルMF11,MF12,…、オーディオファイルAF11,AF12…、ビデオファイルVF11,VF12,…及び楽譜ファイルSF11,SF12,…(各参照記号は、第1コンテンツファイルCF1に対応する)が含まれている。なお、以下の説明では、記号“MF”、“AF”、“VF”、“SF”も、これらのメディアファイルを総称し、これら“MF”、“AF”、“VF”、“SF”に続く第1番目の添字“i”も、任意のコンテンツファイルCFiに対応する各メディアファイルを一般的に表わす。
【0028】
各コンテンツの管理ファイル(1コンテンツ分)MNは、左から3番目の欄に示すように、複数の頁データPD1,PD2,…で構成され、各頁データは複数の群データGd11,Gd12,…;Gd21,Gd22,…;…から成る。各群データ(1再生分データ)Gdは、当該群データGdにより再生されるメディアファイルをユーザが個別に指定する単位である「群」(k)毎に設定され、各「群」(k)は“1再生分”とも呼ばれる。
【0029】
1つの群データ(1再生分)Gdは、例えば、XML(eXtensible Markup Language)のように、ユーザ独自の意味付けができるページ記述言語で記述された1再生分の再生データの設計図を表わしたものであり、図3の右上欄に示すように、制御指示(表示指示)情報Cd及び複数のメディアファイル指定情報Md,Ad,Vd,Sdにより構成される。メディアファイル指定情報Md,Ad,Vd,Sdは、当該群データ(1再生分)Gdに対応して再生されるメディアファイルMF,AF,VF,SFを群(再生分)毎に指定する。
【0030】
また、制御指示情報(表示指示情報)Cdは、当該群(当該再生分)(k)で再生すべき旨が指定されているデータをディスプレイ12のページ画面に表示する際に、各データの表示サイズや表示位置などの表示態様を指示する表示指示情報を含む制御情報であり、当該群の表題や概略コメント等の表示データを含む。なお、表示データには、指定されたメディアデータの表示エリア(ウインドウ)に初期表示されるメディアファイルの名称や初期静止画像を含ませることができる。また、制御指示情報Cdには、さらに、MIDIファイル指定情報MdなどのMIDIクロックタイミングを規定する情報がない場合にMIDIクロックタイミングを設定するためのタイミング設定情報などの設定情報が含まれる。
【0031】
この例では、これらのメディアファイル指定情報には、MIDIファイル指定情報Md、オーディオファイル指定情報Ad、ビデオファイル指定情報Vd及び楽譜ファイル指定情報Sdが含まれており、各メディアファイル指定情報Md,Ad,Vd,Sdにより、再生すべきMIDI、オーディオ、ビデオ及び楽譜ファイルMF,AF,VF,SFを群(再生分)(k)毎に指定する。
【0032】
また、メディアファイル指定情報のうちオーディオ及びビデオファイルAF,VFを指定するためのオーディオファイル及びビデオファイル指定情報(1再生分)Ad,Vdは、右下欄に示すように、それぞれ、指定ファイル名データFn1,Fn2,…と、各指定ファイル名データFn1,Fn2,…で指定されるオーディオ及びビデオファイルAF,VFの再生を開始すべきタイミングを表わすタイミングデータTm1,Tm2,…とを対にして、再生開始タイミング順に配列したものである。各タイミングデータTm1,Tm2,…は、指定されたビデオファイルVFの再生開始タイミングを小節数と拍数で指定するなど、任意の方法で設定することができる。
【0033】
次に、図4は、各メディアファイル(1ファイル分)の構成例を示す。各コンテンツファイルCFiには複数種類のメディアファイルが含まれる。メディアファイルの種類は、例えば、図4の左側に示すように、前述したMIDI、オーディオ、ビデオ及び楽譜ファイルMF,AF,VF,SFがあり、何れの種類のメディアファイルも、それぞれ、複数のファイルMFi1,MFi2,…;AFi1,AFi2,…;VFi1,VFi2,…;SFi1,SFi2,……から成るファイルグループMFi;AFi;VFi;SFiで構成される。
【0034】
各MIDIファイル(1ファイル分)MFiaは、図4の左上部に示すように〔参照記号“a”はファイルグループi内の任意のファイルを表わし、図には、ファイルグループi内の第1MIDIファイルMFi1(a=1)の内容として示される〕、マスタトラックCT及び再生トラックRTから成る。マスタトラックCTは、当該MIDIファイル(1ファイル分)MFiの楽音(楽曲)情報に関する基本的なデータ(例えば、テンポ、調、作曲者等)を記録したものである。再生トラックRTは、当該楽音(楽曲)情報の内容を記録したものであり、右側最上段(第1MIDIファイルMFi1の再生トラックRTの内容)に示すように、MIDIクロックタイミングMC11,MC12,…と、各MIDIクロックタイミングMC11,MC12,…でのMIDIイベントEV11,EV12,…とを対にして、MIDIクロックタイミング順に配列したものである。
【0035】
各オーディオファイル(1ファイル分)AFiaの内容は、右側上から2番目の段に示すように(図は、第1オーディオファイルAFi1の内容)、複数のオーディオサンプルAS11,AS12,AS13,…を再生順に配列したものであり、連続するオーディオサンプルAS11,AS12,AS13,…は、音声や楽器音、自然音などの音情報を波形(ウェーブ)で表わす。
【0036】
各ビデオファイル(1ファイル分)VFiaの内容は、右側上から3番目の段に示すように(図は、第1ビデオファイルVFi1の内容)、複数のビデオフレームFR11,FR12,FR13,…を再生順に配列したものである。各ビデオフレームFR11,FR12,FR13,…は、静止画のように、互いに個別の画像(シーン)を表わすものでも、動画(アニメーション)のように、前後で互いに関連のある画像(シーン)を表わすものであってもよい。
【0037】
各楽譜ファイル(1ファイル分)SFiaの内容は、右側最下段に示すように(図は、第1楽譜ファイルSFi1の内容)、当該楽譜ファイルSFの楽譜情報で表わされる楽譜上の(楽譜可変表示部分の)表示位置DP11,DP12,…と、各表示位置DP11,DP12,…での楽譜イベントSE11,SE12,…とを対にして、表示位置順に配列したものである。
【0038】
〔設定動作及び再生データの作成〕
この発明の一実施例による演奏情報再生装置においては、演奏情報再生の度に、設定動作モードで、MIDIファイルMFと、オーディオやビデオ、楽譜などの他の種類のメディアファイルAF,VF,SFとから、各ファイルMF,AF,VF,SFのメディア情報を同期再生させるための再生データRDを作成し、再生動作モードで、この再生データRDを用いて、管理ファイルMNの内容に沿った再生態様で、MIDIファイルMFによる楽音情報に従う楽音再生に同期して、他種メディアファイルAF,VF,SFによる他種メディア情報を再生することができる。図5は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作モード時における機能を概略的に表わす機能ブロック図〔1〕である。なお、図中、破線部は、再生動作モード時(図12で後述)に機能する部分を表わす。
【0039】
ここで、図5を用いてこの発明の一実施例による演奏情報再生システムの機能を概略的に説明しておく。この演奏情報再生システムでは、複数種類のメディア情報(演奏情報)データファイルMF,AF,VF,SFが、これらデータファイルMF〜SFの再生態様を管理する管理ファイルMNと共に、コンテンツファイリング部4F等に蓄積される。これらメディア情報を同期再生する際には、再生の度に、まず、楽音情報(MIDI)再生プログラム実行部MPの再生データ作成部MPa等により、管理ファイルMNに沿って、楽音(MIDI)及び楽譜データファイルMF,SF及び他種メディア(オーディオ・ビデオ)データファイルAF,VFを楽音情報再生プログラムに従って読み出すことができる状態の再生データRDを作成し、続いて、各メディア情報再生プログラム実行部MP,SP;AP,VPの再生部により、作成された再生データRDの楽音及び楽譜情報、並びに、当該再生データRDに基づいて読み出される他種メディアデータファイルAF,VFの他種メディア情報を再生する。
【0040】
以下、具体的に説明する。この演奏再生システムは、図5に示すように、各メディア情報の進行を管理するための管理プログラム(ブラウザプログラム)実行部CPと、管理プログラム実行部CPの指示に従い独立して各メディア情報の再生動作を行う複数のメディア情報再生プログラム実行部とを備え、これらのメディア情報再生プログラム実行部は、例えば、MIDI再生、オーディオ再生、ビデオ再生及び楽譜再生プログラム実行部MP,AP,VP,SPから成る。
【0041】
管理プログラム(ブラウザプログラム)実行部CPは、ROM3に格納されている管理プログラムに従って各ファイルの管理制御を行い、処理バッファ(RAM)2上に設けられたコンテンツバッファ2Cを管理する。また、演奏情報再生装置の設定動作時には、読出処理部CPa、分配処理部CPb及び頁(ページ)画面表示処理部CPcが能動的に機能する。
【0042】
MIDI再生プログラム実行部MPは、管理プログラム実行部CPからの制御指示に応答して、MIDI再生プログラムに従って、所定のMIDIファイルMFの演奏情報を処理すると共に、処理バッファ2上に確保された再生データバッファ2Mを管理する。また、他のメディアファイルAF,VF,SFに関する処理に必要な制御をも行い、演奏情報再生装置の設定動作時には、再生データ作成部MPa及び再生データ保持部MPbのモジュール機能が能動化される。
【0043】
オーディオ再生及びビデオ再生プログラム実行部AP,VPは、それぞれ、管理プログラム実行部CPからの制御指示及びMIDI再生プログラム実行部MPからの情報に応じて、オーディオ再生プログラム及びビデオ再生プログラムに従い、指示されたオーディオファイルAFの音波形情報及びビデオファイルVFの画像情報を処理する。演奏情報再生装置の設定動作時には、オーディオ再生プログラム実行部APには能動化するモジュールはないが、ビデオ再生プログラム実行部VPでは、ビデオ用再生データ変換保持部VPaが能動化される。ビデオ再生プログラム実行部VPは、また、処理バッファ2上のビデオ制御データバッファ2Vを管理する。
【0044】
楽譜再生プログラム実行部SPは、管理プログラム実行部CPからの制御指示及びMIDI再生プログラム実行部MPからの情報に応じて、楽譜再生プログラムに従い、指示された楽譜ファイルAFの楽譜情報を処理し、演奏情報再生装置の設定動作時には、楽譜表示処理部SPa及び楽譜再生データ作成部SPbの機能が能動化される。
【0045】
以下、更に図6〜図11を参照しつつ、(1)管理プログラム実行部CPによる設定処理、(2)各再生プログラム実行部MP,AP,VP,SPにおける設定動作モード時の処理、及び、(3)MIDI再生プログラム実行部MPによるMIDI作成処理の順に、より具体的に説明していく。
【0046】
(1)管理プログラム実行部CPによる設定処理
さて、この演奏情報再生装置の設定動作時には管理プログラム実行部CPによる設定処理が行われる。ユーザは、装置を設定動作モードとし、ディスプレイ12上の案内画面に表示されたツリー構造のコンテンツメニューに対し、所定の操作子11を操作して所望のコンテンツ番号“i”及び当該コンテンツiのページ“j”を指示する。これにより、まず、管理プログラム実行部CPの読出処理部CPaは、外部記憶装置4のコンテンツファイリング部4F乃至ROM3のコンテンツ格納部に記録されているコンテンツファイルCF1〜CFnから、指示されたコンテンツ番号“i”に該当する1コンテンツ分のコンテンツファイルCFi、つまり、当該コンテンツCFiに含まれる管理ファイルMNi、MIDIファイルMFi、オーディオファイルAFi、ビデオファイルVFi及び楽譜ファイルSFiを読み出してコンテンツバッファ2Cに保持する。
【0047】
次に、分配処理部CPbは、指示されたページjに対応する頁データPDj中に含まれる全ての群データGdj1,Gdj2,…を、ページ画面表示処理部CPcに対して初期設定する。すなわち、コンテンツバッファ2C上に保持されているコンテンツファイルCFiの管理ファイルMNiから、当該ページjの全群データGdj1,Gdj2,…を読み出しページ画面表示処理部CPcに送る。
【0048】
ページ画面表示処理部CPcは、当該ページjにおける全群(初期設定された全群データGdj1,Gdj2,…)の表示指示情報Cdに基づいて、ディスプレイ画面中に表示すべきメディア情報等の配置位置及び表示態様を決定し、全群データGdj1,Gdj2,…に沿ったページ画面を、例えば、図7に示されるような配置で、ディスプレイ12に表示する。但し、各群のビデオ映像や楽譜画像(図形)などのメディア情報を表示するためのメディア表示ウインドウ内は空白であるが、表示指示情報Cdに予め用意されたメディア初期表示データが表示される場合もある。なお、図7中、「その他の表示」の表示エリア(ウインドウ)には、表示指示情報Cdによる当該群の表題や概略コメント等が表示される。
【0049】
また、分配処理部CPbは、これら全ての群データGdj1,Gdj2,…の楽譜ファイル指定情報Sdにより指定される楽譜ファイル(1頁分)を楽譜再生プログラム実行部SPに転送する。楽譜再生プログラム実行部SPは、転送された楽譜ファイル(1頁分)SFiの各群楽譜を表わす楽譜表示情報(楽譜の静止表示部分にかかる画像又は図形データ)を作成し、これをページ画面表示処理部CPcに転送してくる。これに応じて、ページ画面表示処理部CPcは、当該楽譜表示情報に基づき展開される静止楽譜画像をページ画面中の各群楽譜表示エリアに組み込む処理を行い、例えば、図7のページ画面の第1群(再生分)に示すような楽譜画像SCを表示する。なお、図7のページ画面では、楽譜画像SCは五線譜のみで簡略表示されており、第2ページ以下も簡略化され縮小表示されている。また、このページ画面は、ユーザが操作子装置11のスクロールボタンを操作することによりスクロールさせて、所望の群を表示することができる。
【0050】
ここで、ユーザがページ画面の表示を参照して、当該ページjの初期設定された全群1,2,…から、再生すべき所望の群(再生分)“k”を指示する操作を行うと、分配処理部CPbは、指示された管理データMNiの1再生分、即ち、指定頁データPDjの群kに対応する群データGdjkと、当該群データGdjkのMIDIファイル指定情報Mdで指定される1再生分のMIDIファイルMFia(“a”は、当該MIDIファイルMFi中の指定された個々のファイルを表わす)とをMIDI再生プログラム実行部MPに転送し、また、当該管理データMNiの1再生分、即ち、指定群データGdjkの制御指示情報Cd及びビデオファイル指定情報Vdをビデオ再生プログラム実行部VPに転送する。
【0051】
図6は、上述した管理プログラム実行部CPによる設定処理(ブラウザ処理)の動作をフローチャートで示すものである。管理プログラムに従ってこの設定処理(ブラウザ処理)がスタートすると、まず、読出処理部CPaは、指示されたコンテンツCFiをコンテンツファイリング部4Fから読み出してコンテンツバッファ2Cに記録する(ステップC1)。次いで、データ分配処理部CPbは、コンテンツバッファ2Cに記録されたコンテンツCFiの管理ファイルMNiから、指定されたページの頁データPDjがもつ全ての群データGdj1,Gdj2,…を読み出し、ページ画面表示処理部CPcに対して、当該群データGdj1,Gdj2,…に沿ったページ画面をディスプレイ12上に表示させる(ステップC2)。
【0052】
データ分配処理部CPbは、さらに、全ての群データGdj1,Gdj2,…から楽譜ファイル指定情報Sdを読み出し、これら楽譜ファイル指定情報Sdにより指定される楽譜ファイルSFiaを楽譜再生プログラム実行部SPに送る(ステップC3)。これに対応して楽譜ファイル再生プログラム実行部SPでは楽譜表示情報を作成し管理プログラム実行部CPに送ってくるので、管理プログラム実行部CPは、この楽譜表示情報を受け取って、当該楽譜表示情報に基づく楽譜をページ画面内の対応するエリアに表示する(ステップC4)。これにより、指定されたページ(j)に含まれる全ての群(1,2,…)の楽譜SCを表示する〔図7参照(但し、図は簡略表示)。この段階ではカーソルCLは不表示〕。
【0053】
ここで、ユーザが再生対象の群kを指示し或いは変更する操作を行うと、新たに指示或いは変更された群kを再生対象に設定し、この群kに対応する群データGdjkについて以下の処理を行なう。まず、初期指定の群データGdj1,Gdj2,…から、再生に使われるファイル種類(MF,AF,VF,SF)を検出する処理を行う(ステップC5)。
【0054】
ここで、最初に、MIDIファイル指定情報Mdの指定内容から、MIDIファイル(MF)を再生に使うことが検出されたか否かを判断し(ステップC6)、MIDIファイル(MF)を再生に使うときは(C6→YES)、当該群データGdjkとその群kで使うMIDIファイルMFiaをMIDI再生プログラム実行部MPに送る(ステップC7)。また、MIDIファイル(MF)を再生に使わないと判断したきは(C6→NO)当該群データGdjkをMIDI再生プログラム実行部MPに送る(ステップC8)。
【0055】
このように、MIDI再生プログラム実行部MPに該当データを送信した後は(C7,C8)、さらに、ファイル指定情報Vdの指定内容を調べて、ビデオファイル(VF)を再生に使うことが検出されたか否かを判断する(ステップC9)。ここで、ビデオファイル(VF)を再生に使うと判断したときには(C9→YES)、当該群データGdjk内のビデオファイル指定情報Vdをビデオ再生プログラム実行部VPに送る処理を行った後(ステップC10)、この設定処理(ブラウザ処理)を終了する。また、ビデオファイル(VF)を再生に使わないときには(C9→NO)、そのまま、設定処理を終了する。
【0056】
(2)各再生プログラム実行部MP〜SPにおける設定動作モード時の処理
次に、この演奏情報再生装置の設定動作時における各メディア情報再生プログラム実行部MP〜SPの動作について説明する。図5において、まず、楽譜再生プログラム実行部SPでは、楽譜表示処理部SPaにより、前述のように、管理プログラム実行部CPのデータ分配処理部CPbから送られてきた楽譜ファイルSFi(1頁分)に基づいて、楽譜表示情報(楽譜静止部分の画像又は図形データ)を生成し、管理プログラム実行部CPのページ画面表示処理部CPcに転送する。さらに、楽譜再生データ作成部SPbにより、当該楽譜ファイルSFi(1頁分)中の群kに対応する1再生分の楽譜情報から、楽譜の可動表示部分(音休符イベント)のデータ部分を抽出して楽譜再生データを作成し、MIDI再生プログラム実行部MPの再生データ作成部MPaに転送する。
【0057】
MIDI再生プログラム実行部MPにおいては、再生データ作成部MPaにより、分配処理部CPbから転送されてきた管理ファイルMNiの1再生分(群データ)Gdjk及び1再生分のMIDIファイルMFiaに基づいてオーディオ再生用データ及びMIDI再生データを作成し、さらに、これらのデータと楽譜再生データ作成部SPbからの楽譜再生データとを合せて、例えば、図8(a)に示されるような再生データRDを作成する。そして、再生データ作成部MPaで作成された再生データRDは、再生データ保持部MPbによって再生データバッファ2Mに格納され保持される。
【0058】
再生データ作成部MPaは、管理ファイルMNiの指定群データGdjkのオーディオファイル指定情報Ad(図3)に基づいてMIDIクロックタイミングに合わせたオーディオ再生用データATrを作成する。従って、オーディオ再生プログラム実行部APは、この画像情報再生装置の設定動作時には、分配処理部CPbから分配されるデータはなく、コンテンツデータに対する処理はない。
【0059】
一方、ビデオファイル指定情報Vd(図3)については、この例では、MIDI再生プログラム実行部MPの再生データ作成部MPaの負担を軽減するために、ビデオ再生プログラム実行部VPのビデオ用再生データ変換保持部VPaにより処理する。すなわち、ビデオ用再生データ変換保持部VPaは、分配処理部CPbから分配される1再生分(管理ファイルMNiの指定群データGdjk)のビデオファイル指定情報Vdから、図8(b)に示されるビデオ再生用データVTrを作成し、これをビデオ制御データバッファ2Vに格納してこれを保持させる。
【0060】
再生データ作成部MPaで作成され再生データ保持部MPbにより再生データバッファ2Mに保持される再生データRDは、例えば、MIDIファイルMFの楽音情報形式に合わせてSMF(Standard MIDI File)形式で記述され、図8(a)の例では、再生用マスタトラック情報CTrと、楽譜MIDIトラック(楽譜トラック)情報STr、MIDIトラック情報MTr及びオーディオトラック情報ATrから成る。また、ビデオ用再生データ変換保持部VPaで作成されビデオ制御データバッファ2Vに保持されるビデオ再生用データも、図8(b)のように、SMF形式で記述される。
【0061】
楽譜トラック情報STrは、それ自体が楽譜を再生するのに用いられる楽譜再生データであり、MIDIトラック情報MTrも、それ自体が楽音情報を再生するのに用いられるMIDI再生データである。つまり、両トラック情報STr、MTrの内容は、図9(1)に例示されるように、MIDIクロックタイミングMCp1,MCp2,…と各MIDIタイミングで生成すべきMIDIイベントEVp1,EVp2,…とを対にして、MIDIクロックタイミング順に配列したものである。この実施例では、楽譜トラック情報STrは、楽譜再生用データ即ち楽譜ファイルSFiaから抽出し音休符イベント(可動部分)の表示位置情報(図4右下DP11等)をMIDIクロックタイミングに換算することにより作成され、MIDIトラック情報MTrの楽音情報演奏による曲の進行状態をカーソルCL(図7参照)の動きで概略的に表示するのに用いられる。
【0062】
これに対して、オーディオトラック情報ATrは、音波形情報の再生開始をMIDIクロックタイミングで規定し、各MIDIクロックタイミングで再生されるオーディオファイルAFia,AFib,…を指定するオーディオ再生用データである。つまり、オーディオトラック情報ATrの内容は、図9(2)に例示されるように、MIDIクロックタイミングMCq1,MCq2,…と、各MIDIタイミングで生成すべき指定オーディオファイル名AFq1,AFq2,…とを対にして、MIDIクロックタイミング順に配列したものである。
【0063】
各MIDIクロックタイミングMCq1,MCq2,…は、当該群データGdjkのオーディオファイル指定情報AdのタイミングデータTm1,Tm2,…をMIDIクロックに換算することにより得られる。また、各指定オーディオファイル名AFq1,AFq2,…は、当該オーディオファイル指定情報Adの指定ファイル名Fn1,Fn2,…をコピーしたもので、既に説明した個々のオーディオファイルAFia(図4右側上から2段目参照)を指示する情報である。
【0064】
図8(b)のビデオ再生用データも、オーディオ再生用データのトラック情報ATrと同様に、MIDIクロックタイミングにビデオファイルを対応させたトラック情報VTrである。このビデオトラック情報VTrの内容は、図9(3)に例示されるように、MIDIクロックタイミングMCr1,MCr2,…と、各MIDIタイミングで生成すべき指定ビデオファイル名VFr1,VFr2,…とを対にして、MIDIクロックタイミング順に配列したものであり、オーディオトラックATrと同様に、当該群データGdjkのビデオファイル指定情報Vdから作成される。つまり、当該ビデオファイル指定情報VdのタイミングデータTm1,Tm2,…をMIDIクロックに換算することで、各MIDIクロックタイミングMCr1,MCr2,…が得られ、各指定ビデオファイル名VFr1,AFr2,…は、指定ファイル名Fn1,Fn2,…をコピーしたもので、個々のビデオファイルVFia(図4右側上から3段目参照)を指示する。
【0065】
(3)MIDI再生プログラム実行部MPによるMIDI作成処理
図10及び図11は、上述したMIDI再生プログラム実行部MPによるMIDI作成処理の動作をフローチャートで示すものである。MIDI再生プログラムに従ってこのMIDI作成処理がスタートすると、まず、MIDI再生プログラム実行部MPの再生データ作成部MPaは、処理バッファ(RAM)2に再生データRDを記録するための領域である再生データバッファ2Mを確保する(ステップM1)。次いで、分配処理部CPbからの指示群データGdjkの各メディア指定情報Md,Ad,Vd,Sdから、再生に使われるファイル種類(MF,AF,VF,SF)を検出する処理を行う(ステップM2)。
【0066】
最初に、MIDIファイル指定情報Mdの指定内容に従って、MIDIファイル(MF)を再生に使うことが検出されたか否かを判断する(ステップM3)。ここで、MIDIファイル(MF)を再生に使うときは(M3→YES)、MIDIファイル指定情報Mdにより指定されるMIDIファイルMFiaにおけるマスタトラックCTの情報を再生データRDのマスタトラック情報CTrとし、再生データ保持部MPbに対して、これを再生データバッファ2Mのマスタトラックに記録させる(ステップM4)。さらに、当該MIDIファイルMFiaにおける再生トラックRTの情報も、MIDIトラック情報MTrとして、再生データ保持部MPbにより、再生データバッファ2MのMIDIトラックに記録する(図11:ステップM5)。
【0067】
また、MIDIファイル(MF)を再生に使わないと判断したきは(図10:M3→NO)、制御指示情報Cd中のタイミング設定情報に従うマスタトラック情報CTrを新たに作成して、再生データ保持部MPbにより、再生データバッファ2Mのマスタトラックに記録する(ステップM6)。
【0068】
マスタトラック情報CTrの記録後は(M5,M6)、オーディオファイル指定情報Adの指定内容に従って、オーディオファイル(AF)を再生に使うことが検出されたか否かを判断する(図11:ステップM7)。ここで、オーディオファイル(AF)を再生に使うと判断したときは(M7→YES)、当該群データGdjkからオーディオファイル指定情報Adを読み出し(ステップM8)、このオーディオファイル指定情報AdのタイミングデータTm1,Tm2,…から、MIDIクロックタイミングデータMCq1,MCq2,…を作成する(ステップM9)。さらに、MIDIクロックタイミングデータMCq1,MCq2,…と指定ファイル名AFq1,AFq2,…から成るオーディオトラック情報ATrを作成し、再生データ保持部MPbにより、再生データバッファ2Mのオーディオトラックに記録する(ステップM10)。
【0069】
オーディオトラック情報ATrの記録後(M10)或いはオーディオファイル(AF)を再生に使わないと判断したきは(M3→NO)、楽譜ファイル指定情報Sdの指定内容に従って、楽譜ファイル(SF)を再生に使うことが検出されたか否かを判断する(ステップM11)。ここで、楽譜ファイル(SF)を再生に使うと判断したときは(M11→YES)、楽譜作成プログラム実行部SPの楽譜再生データRD作成部SPaから楽譜再生データRDを受け取り、再生データ保持部MPbに対して、これを楽譜MIDIトラック情報STrとして再生データバッファ2Mの楽譜トラックに記録する(ステップM12)。そして、この楽譜MIDIトラック情報STrの記録処理を行った後(M12)このMIDI作成処理を終了する。また、楽譜ファイル(SF)を再生に使わないときは(M11→NO)、そのまま、MIDI作成処理を終了する。
【0070】
〔再生動作〕
この発明の一実施例による演奏情報再生装置においては、再生動作の際には、設定動作時に上述のようにして作成された再生データRDを利用して、管理ファイルMNの内容に沿った再生態様で、MIDIファイルMFや他のメディアファイルAF,VF,SFによる各種演奏情報(メディア情報)を同期再生することができる。図12は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の再生動作時における機能を概略的に表わす機能ブロック図〔2〕である。
【0071】
動作設定終了後、ユーザが所定の操作子11によりページ画面(図7参照)上の再生スイッチRSを操作して再生開始を指示すると、管理プログラム実行部CPでは、この演奏情報再生装置の再生動作の開始及び停止を指令する再生開始処理部CPdが、MIDI再生プログラム実行部MPに再生開始を指令して、この演奏情報再生装置の再生動作を開始させる。
【0072】
MIDI再生プログラム実行部MPにおいて、同実行部MPの動作開始及び停止を指令するMIDI再生開始処理部MPcは、この再生開始指令に応じてMIDIクロック源MC及びMIDI再生処理部MPdを始動する。MIDI再生処理部MPdは、MIDIクロック源MCからのMIDIクロックに従って再生データバッファ2Mから再生データRDを読み出す。
【0073】
すなわち、再生データRDのMIDIトラック情報MTrのMIDIクロックタイミングMCp1,MCp2,…の到来毎に同トラック情報MTrのMIDIイベントデータEVp1,EVp2,…の内容を楽音情報として音源回路7及び効果回路8に出力する。また、これと同時に始動及びデータ転送部MPeに動作開始の指令を発すると共に、再生データRDのオーディオトラック及び楽譜トラック情報ATr,STrのMIDIクロックタイミングMCq1,MCq2,…;MCp1,MCp2,…の到来毎に、指定オーディオファイル名AFq1,AFq2,…及び楽譜MIDI(カーソル)イベントEVp1,EVp2,…を、始動及びデータ転送部MPeに送る。
【0074】
始動及びデータ転送部MPeは、MIDI再生処理部MPdの制御指令に従って、他種類メディアファイルAP,VP,SPに対して動作の開始及び停止を指令すると共に、動作開始(始動)を指令した場合には、上述した各MIDIクロックタイミングで、指定オーディオファイル名AFq1,AFq2,…及び楽譜MIDIイベントEVp1,EVp2,…を、それぞれ、オーディオ再生及び楽譜再生プログラム実行部AP,SPに送り込む。また、MIDIクロック源MCからは、MIDI再生開始処理部MPcからの再生開始指令に伴ってMIDIクロックがビデオ再生プログラム実行部VPに送信される。
【0075】
オーディオ再生プログラム実行部APのオーディオ再生処理部APaは、始動及びデータ転送部MPeからの始動指令により動作を開始する。各MIDIクロックタイミングMCq1,MCq2,…の到来毎に、オーディオファイル読出部APb並びに管理プログラム実行部CPのオーディオ及びビデオファイル読出処理部CPeを介して、送り込まれた各指定オーディオファイル名AFq1,AFq2,…が指定するオーディオファイルAFia,AFib,…(コンテンツCFiの頁データPdjkのオーディオファイル指定情報Adに基づく)をコンテンツバッファ2Cから読み出して各オーディオファイルAFia,AFib,…の内容を音波形情報として効果回路8に出力する。
【0076】
ビデオ再生プログラム実行部VPのビデオ再生処理部VPcは、始動及びデータ転送部MPeからの始動指令により動作を開始し、MIDIクロック源MCからのMIDIクロックに従ってビデオ制御データバッファ2Vからビデオ再生用データ即ちビデオトラック情報VTrを読み出し、読み出したビデオトラック情報VTrに対応するビデオファイル(VF)を読み出して、当該ビデオファイルを管理プログラム実行部CPのビデオ及び楽譜表示処理部CPfに手渡す。
【0077】
すなわち、ビデオ再生処理部VPcは、ビデオトラック情報VTr,STrのMIDIクロックタイミングMCr1,MCr2,…の到来毎に、ビデオファイル読出部VPd並びにオーディオ及びビデオファイル読出処理部CPeを介して、ビデオトラック情報VTr,STrの指定ビデオファイル名VFr1,VFr2,…が指定するビデオファイルVFia,VFib,…(コンテンツCFiの頁データPdjkのビデオファイル指定情報Vdに基づく)をコンテンツバッファ2Cから読み出し、各ビデオファイルVFia,VFib,…の内容を画像情報としてビデオ及び楽譜表示処理部CPfに出力する。
【0078】
楽譜再生プログラム実行部SPの楽譜再生処理部SPcは、始動及びデータ転送部MPeからの始動指令により動作を開始し、楽譜トラック情報STrの各MIDIクロックタイミングMCp1,MCp2,…の到来毎に、送り込まれてくる楽譜MIDI(カーソル)イベントデータEVp1,EVp2,…の内容を可動楽譜(カーソル)情報としてビデオ及び楽譜表示処理部CPfに出力する。
【0079】
管理プログラム実行部CPのビデオ及び楽譜表示処理部CPfは、ビデオ再生及び楽譜再生処理部VPc,SPcからの画像情報及び可動楽譜情報に基づく映像及び可動楽譜(カーソル)を、ページ画面の当該ページ(j)の各表示エリア(ウインドウ)に表示する。例えば、図7のページ画面の第1群(k=1)には、可動楽譜情報に従い、現在の楽音演奏位置を表わすカーソル画像CLが再生動作に同期して表示される。なお、表示される可動楽譜の表示態様としては、カーソル画像に限らず、表示されている楽譜上における現在演奏中の音休符画像を点滅したり色彩や明度を変えて強調表示する方法もある。
【0080】
また、再生中又は再生終了後、ユーザが所定の操作子11によりページ画面上の停止スイッチSSを操作して再生停止を指示すると、管理プログラム実行部CPの再生開始処理部CPdが、この演奏情報再生装置の再生動作の停止を指令するので、MIDI再生プログラム実行部のMIDI再生開始処理部MPcが、これを受けて、MIDIクロック源MC及びMIDI再生プログラム実行部MPの動作停止を指令するので、この演奏情報再生装置の再生動作は終了する。この場合、再生スイッチRSの再操作で再生動作を再開したり、或いは、別のコンテンツ(i)、ページ(j)又は群(k)を指定して新たな設定動作を行うことができる。
【0081】
〔別の実施態様〕
以上の例では、再生データRDのうちビデオ用再生データ(ビデオトラック情報)VTrをビデオ再生プログラム実行部で作成しているが、MIDI再生プログラム実行部MPでビデオトラック情報をVTrを含む再生データRDを作成するようにしてもよい。図13は、このような場合に適用される別の実施態様による設定動作時における演奏情報再生装置の機能を概略的に表わす機能ブロック図〔3〕である。
【0082】
別の実施態様による演奏情報再生システムでは、ビデオ再生プログラム実行部VPは、オーディオ再生プログラム実行部APと全く同様に構成される。別態様においては、設定動作時には、ビデオ再生用データ(ビデオトラック情報)VTrの作成及び保持をMIDI作成プログラム実行部MPに任せるので、図13に示すように、分配処理部CPbから分配されるデータはなく、コンテンツデータに対する処理がない。従って、先の例のように、処理バッファ(RAM)2上にビデオ制御データバッファ2V(図12参照)を確保しておく必要がない。
【0083】
一方、MIDI再生プログラム実行部MPの再生データ作成部MPaは、管理ファイルMNiの指定群データGdjkのビデオファイル指定情報Vdに基づいて、オーディオ再生用データ(オーディオトラック情報)ATrと同様に、MIDIクロックタイミングに合わせたビデオトラック情報VTrをも作成する。つまり、再生データ作成部MPaでは、図13左上部に示すように(内容は、図9と同じ)、全てのメディアファイルMF,AF,VF,SFに対応する全メディアトラック情報MTr,ATr,VTr,STrを含むデータ再生データRDを作成する。
【0084】
従って、この演奏情報再生装置の再生動作時には、図12を流用して説明すると、ビデオプログラム実行部APのビデオ再生処理部VPcは、始動及びデータ転送部MPeから、始動指令を受けて動作を開始すると共に、ビデオトラック情報VTrを受けとって、オーディオ再生処理部APaと同様の動作をする。従って、MIDIクロック源MCからのMIDIクロック供給は不要である。(なお、他の構成は図12の例と格別の相違がない。)
【0085】
すなわち、ビデオトラック情報VTrの各MIDIクロックタイミングMCr1,MCr2,…の到来毎に、ビデオファイル読出部(VPd)並びに管理プログラム実行部CPのオーディオ及びビデオファイル読出処理部CPeを介して、始動及びデータ転送部MPeから送り込まれる各指定ビデオファイル名VFq1,VFq2,…が指定するビデオファイルVFia,VFib,…をコンテンツバッファ2Cから読み出して各ビデオファイルVFia,VFib,…の内容を画像情報としてビデオ及び楽譜表示処理部CPfに出力する。
【0086】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施することができる。例えば、実施例においては、1再生分の楽音情報や楽譜情報として1つのファイルを指定するようにしているが、1再生分に複数の楽音情報及び楽譜ファイルを指定するようにしてもよい。すなわち、MIDI及び楽譜ファイル指定情報Md,Sdを、図3右下部のオーディオ及びビデオファイル指定情報Ad,Vdと同様の構成にすれば、各群データGdjkにより、1再生分として、複数のMIDI及び楽譜ファイルMFia,MFib,…;SFia,SFib,…(“a”,“b”,…は、当該ファイルMFi;SFiのうち、指定された複数の個々のファイルを表わす)を指定することができる。この場合、MIDI及び楽譜ファイルMFia,MFib,…;SFia,SFib,…に対応する再生データRDのMIDI及び楽譜トラック情報MTr,STrのMIDIクロックタイミング(図9)は、MIDI及び楽譜ファイル指定情報Md,SdのタイミングTm1,Tm2,…だけシフトされる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、予め楽音情報の再生タイミングに合わせて再生されるように各種メディア情報を作り込んでおくなどの難しい処理をすることなく、予め管理ファイルに各種メディア情報の読出し態様(ファイル名やタイミング等)をセットしておくだけで、再生の度に、この管理ファイルを用いて、複数種類のメディア情報を読み出すための再生データを簡単に作成し、この再生データに従って各種メディア情報を読み出すことができるので、メディア情報の同期再生を容易に実現することができる。さらに、各種メディア情報の再生態様を規定する管理ファイルの編集作業は簡単であり、管理ファイルの編集によって、例えば、一部の種類のデータファイルを変更したり新たな種類のデータファイルを追加したり、或いは、各メディアファイルの再生タイミングを変更する等、柔軟に所望の再生態様をセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による演奏情報再生システムの全体的な構成例を表わす図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による演奏情報再生に用いられるコンテンツファイル及び管理データの構成例を説明するための図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による演奏情報再生に用いられる各メディアファイル(1ファイル分)の構成例を説明するための図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作モード時における機能を概略的に表わす機能ブロック図〔1〕である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に行われる設定処理(ブラウザ処理)を表わすフローチャートである。
【図7】図7は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に表示されるページ画面の一例である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に作成される再生データRDの概要の一例である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に作成される再生データRDの内容の一例である。
【図10】図10は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に行われるMIDI作成処理を表わすフローチャートの一部である。
【図11】図11は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の設定動作時に行われるMIDI作成処理を表わすフローチャートの他部である。
【図12】図12は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の再生動作モード時における機能を概略的に表わす機能ブロック図〔2〕である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による演奏情報再生装置の別態様の設定動作モード時における機能を概略的に表わす機能ブロック図〔3〕である。
【符号の説明】
CF:CF1〜CFn;CFi コンテンツファイル、
MN:MN1;MNi 管理データ、
PD1;PD2;PDj 頁データ、
Gd:Gd11,Gd12;Gd21,Gd22;Gdjk 群データ、
MF:MF11,MF12;MFi;MFi1,MFi2 MIDIファイル(楽音情報ファイル)、
AF:AF11,AF12;AFi;AFi1,AFi2 オーディオファイル(音波形情報ファイル)、
VF:VF11,VF12;VFi;VFi1,VFi2 ビデオファイル(画像情報ファイル)、
SF:SF11,SF12;SFi;SFi1,SFi2 楽譜ファイル、
CP 管理プログラム実行部、
MP,AP,VP,SP MIDI再生プログラム、オーディオ再生プログラム、ビデオ再生プログラム及び楽譜再生プログラム実行部、
RD 再生データ。

Claims (3)

  1. 楽音情報を記録した楽音データファイル及び他の種類のメディア情報を記録したメディアデータファイルをそれぞれ複数記憶すると共に、これらデータファイルについて複数の読出し態様を記録した管理ファイルを記憶するファイル記憶手段と、
    ファイル記憶手段に記憶された管理ファイルから、ユーザ操作に基づき指示される読出し態様を指定する読出し態様指定手段と、
    読出し態様指定手段により指定された読出し態様に基づいて、再生すべき楽音データファイルの楽音情報を指定すると共に再生すべきメディアデータファイルを楽音情報の読出しと同形式で指定する再生データを作成する再生データ作成手段と、
    再生データ作成手段により作成された再生データを保持する再生データ保持手段と、
    再生データ保持手段により保持された再生データを読み出す再生データ読出し手段と
    を具備することを特徴とする演奏情報再生装置。
  2. さらに、情報再生手段を具備し、
    前記再生データ読出し手段は、楽音情報再生プログラムによる楽音再生用クロックに従って再生データを読み出し、
    上記情報再生手段は、上記再生データ読出し手段により読み出された再生データにより指定されるメディアデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出し、当該再生データ中の楽音情報と読み出されたメディアデータファイルのメディア情報とを独立して再生する
    ことを特徴とする請求項1に記載の演奏情報再生装置。
  3. 楽音情報を記録した楽音データファイル及び他の種類のメディア情報を記録したメディアデータファイルをそれぞれ複数記憶すると共に、これらデータファイルについて複数の読出し態様を記録した管理ファイルを記憶するファイル記憶手段を備え、演奏情報再生装置として機能するコンピュータに、
    ファイル記憶手段に記憶された管理ファイルから、ユーザ操作に基づき指示される読出し態様を指定する読出し態様指定ステップと、
    読出し態様指定ステップで指定された読出し態様に基づいて、再生すべき楽音データファイルの楽音情報を指定すると共に再生すべきメディアデータファイルを楽音情報の読出しと同形式で指定する再生データを作成する再生データ作成ステップと、
    再生データ作成ステップで作成された再生データを保持する再生データ保持ステップと、
    再生データ保持ステップで保持された再生データを読み出す再生データ読出しステップと
    から成る手順を実行させるための演奏情報再生プログラム。
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