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JP3833475B2 - インクジェット記録シート、インクジェット記録シート用アクリル樹脂および樹脂組成物 - Google Patents

インクジェット記録シート、インクジェット記録シート用アクリル樹脂および樹脂組成物 Download PDF

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JP3833475B2
JP3833475B2 JP2000557962A JP2000557962A JP3833475B2 JP 3833475 B2 JP3833475 B2 JP 3833475B2 JP 2000557962 A JP2000557962 A JP 2000557962A JP 2000557962 A JP2000557962 A JP 2000557962A JP 3833475 B2 JP3833475 B2 JP 3833475B2
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進一郎 小林
武史 吉本
展弘 久保田
清志 岩本
淳 杉山
弘幸 大西
ゆかり 佐野
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Seiko Epson Corp
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙材料に関するものであり、さらに詳しくは、インクジェット記録シートのインク受容層や光沢層に使用することにより、画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化等の光劣化全般にわたって優れた防止効果を発揮するインクジェット記録シートおよびその形成に用いるインクジェット記録シート用樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタは、記録の鮮明さ、音の静かさ、カラー化の容易さ等の特徴を有するため、近年その普及が益々増大している。
インクジェットプリンタは、インクの乾燥によるジェットノズルのつまりを防止するため、乾燥しにくいインクを使用する必要がある。この特性を有するインクとして、一般には、結着剤、染料、溶媒、添加剤等を水に溶解または分散した水性のインクが使用されている。しかしながら、水性インクを使用して記録メディア上に形成した文字、画像等は、室内光(蛍光灯)、直射日光等により光劣化を起こしやすい。水性インクによる文字、画像等における画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化は、顔料系のインクによる印刷物や銀塩写真の場合よりも起こりやすいのが現状である。
【0003】
近年、インクジェットプリンターが安価になり、インクジェットプリンターの優れた鮮鋭性や色彩性が身近なものとなるに従い、耐光性などに対する厳しい要求が次第に高くなってきている。
したがって、これら画像の光劣化全般を完全に防止することが今やインクジェット記録メディアの必須要件となっているのが現状である。
【0004】
この現状に鑑み、インクジェット記録シートの光劣化防止が検討されてきている。例えば、インク受容層への酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等の金属化合物を添加することによって光劣化防止効果を発揮させることに関する特許が多数提案されている。しかしながら、これら金属化合物の添加では効果が十分でないばかりか、画像の鮮明性が低下してしまうという弊害の方が大きいことが判明している。以上のように、金属化合物等を添加することは、光劣化防止効果に比べて画像鮮明性の低下などの弊害の方が大きいことが懸念されるが、現状でのこの問題に対する検討は、インク受容層等における添加剤に関するものが中心であり、光劣化防止効果を有するインクジェット記録シート用樹脂組成物からの検討はあまり行われていない。また、一般的なインクジェット記録シートの光劣化防止に関する研究は、室内光に関して行われているに過ぎず、光劣化全般に十分な効果を有する発明は未だなされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、インクジェット記録シート用の樹脂組成物について検討したものであって、本発明の目的は、画像の画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化などの光劣化に対して優れた光劣化防止効果を有するインクジェト記録シートおよびその形成に用いるインクジェット記録シート用の樹脂組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、インクジェット記録シート用樹脂組成物について種々の検討を重ねた結果、特定の条件で合成した水溶性アクリル樹脂を含む樹脂組成物をインクジェット記録シートのインク受容層に使用することによって、画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化等の光劣化全般が極めて効果的に防止されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明のインクジェット記録シートは、基体上に、インク受容層として、顔料および成分(a)、成分(b)および成分(c)を共重合成分とし、成分(a)ジアルキルアミノアルキルメタクリレートであり成分(b)アクリルアミドであり成分(c)アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選択される1種類以上であるアクリル樹脂を含有する層が設けられたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物は、上記のインクジェット記録シートを形成するためのものであって、溶媒、および該溶媒中に溶解された、成分(a)、成分(b)および成分(c)を共重合成分とし、成分(a)ジアルキルアミノアルキルメタクリレートであり成分(b)アクリルアミドであり成分(c)アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選択される1種類以上であるアクリル樹脂を含み、該溶媒が水/アルコール混合溶媒であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物は、インクジェット記録シートにおけるインク受容層の形成に使用することによって、インクジェット記録シートに画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化などの光劣化防止効果を付与するものである。
【0010】
以下、本発明のインクジェット記録シートのインク受容層に含有させるアクリル樹脂について、その原料、合成条件、その他の諸条件について説明する。
(A)アクリル樹脂の原料(単量体)について
本発明におけるアクリル樹脂は、インク受容層に使用される顔料との混和性および塗工用塗料の安定性を付与すると考えられる部分として、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートおよびアクリルアミドの2種類の単量体と、画像の鮮明性を付与すると考えられる部分として、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選ばれる1種類以上の単量体を原料として合成されるアクリル共重合体である。
【0011】
次に、このアクリル樹脂の具体的な原料(単量体)について説明する。
アクリル樹脂に水溶性、顔料との混和性および安定性を付与すると考えられるジアルキルアミノアルキルメタクリレートとしては、特に限定されるものではないが、ジメチルアミノメチルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジプロピルアミノメチルメタクリレートおよびジプロピルアミノエチルメタクリレート等が挙げられる。
【0012】
これら単量体のなかで、ジメチルアミノエチルメタクリレートおよびジエチルアミノエチルメタクリレートが、合成したアクリル樹脂をバインダーとしたインク受容層の水溶性(耐水性)の度合い、光劣化防止を考慮したアミノ部位の活性の度合い、インク受容層に含まれる顔料との混和性の度合い等の点にかんがみて、最も好適である。
【0013】
また、本発明においては、アクリル樹脂の水溶性を微調整し、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートの共重合比を可能な限り少なくし、光劣化を防止するためのものとして、アクリルアミドが併用される。
【0014】
アクリル樹脂の水溶性および透明性(すなわち印字画像の鮮明性)を付与すると考えられるアルコキシポリエチレングリコールメタクリレートは、特に限定されるものではないが、下記の構造式を有するものであって、具体的には、例えば、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、エトキシポリエチレングリコールメタクリレート、プロポキシポリエチレングリコールメタクリレート等が挙げられる。
【0015】
【化1】
Figure 0003833475
(式中、Rはアルキル基、nは重合度)
【0016】
これらの化合物において、アルキル基としては炭素数1〜3のものが好ましく、さらに、ポリエチレングリコール部位の分子量は特に限定されるものではないが、分子量200〜2000程度、好ましくは500〜2000の範囲のものが本発明において好適に用いられる。ポリエチレングリコール部位の分子量が2000よりも大きくなると、合成したアクリル樹脂の水溶性が悪化し、ワックス状となるため、画像の鮮明性に悪影響を及ぼす。また、ポリエチレングリコール部位の分子量が200より小さいと、アクリル樹脂自体の強度が弱くなり、層強度の低下の原因となるので、分子量は200以上であることが必要であり、500以上であることが好ましい。したがって、アクリル樹脂の合成原料としては、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、エトキシポリエチレングリコールメタクリレートおよびプロポキシポリエチレングリコールメタクリレート等の分子量1000程度のものが最も好適である。
【0017】
上記と同様にアクリル樹脂に水溶性および透明性(画像鮮明性)を付与すると考えられる2−ヒドロキシアルキルメタクリレートは、特に限定されるものではないが、2−ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
これらの化合物のなかで、2−ヒドロキシエチルメタクリレートが水溶性の度合いおよび透明性(すなわち画像鮮明性)の点で原料として最も好適である。
【0018】
また、2−ヒドロキシアルキルアクリレートは、特に限定されるものではないが、2−ヒドロキシメチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートおよび2−ヒドロキシプロピルアクリレート等が挙げられる。
これらの化合物のなかで、2−ヒドロキシエチルアクリレートが樹脂組成物の水溶性の度合いおよび透明性(すなわち画像鮮明性)の点で原料として最も好適である。
【0019】
また、一般に、これらの原料には、保存中に重合するのを防止するため、重合禁止剤が添加されていることが知られている。本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂の合成原料としては、この重合禁止剤の添加量が500ppm以下のものを使用するのが好ましく、より好ましくは300ppm以下、特に好ましくは200ppm以下のものである。
【0020】
(B)合成装置等について
前述した化合物を原料として組合わせ、本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂を合成するが、その場合に用いる重合装置、合成条件などについて説明する。
【0021】
<重合装置>
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂は、一般的な水溶性反応溶媒を用いてラジカル重合によって合成することができる。
したがって、本発明のアクリル樹脂を製造する重合装置としては、一般に水溶性樹脂の合成装置として使用されるものであれば、如何なるものでも使用することができ、例えば、反応系撹拌装置、反応温度調整装置、冷却還流装置、2液系で重合反応を行うための滴下装置などがあげられる。
【0022】
<重合比率>
前述した化合物を原料としてインクジェット記録シート用のアクリル樹脂を合成する場合、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、アクリルアミドを主たる原料とし、残りの成分として、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートのうちから少なくとも1種類以上を任意に選択し、共重合させる。
ここで、合成されたアクリル樹脂の耐光性は、アミノ化合物であるジアルキルアミノアルキルメタクリレートの共重合比によって最も影響を受けると考えられるため、アクリル樹脂の水溶性の度合い、顔料との混和性向上効果などを考慮に入れると、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートの共重合比は、重量比率で30〜60%の範囲が好ましく、さらに好ましくは35%〜50%、特に好ましくは45%〜48%の範囲である。
【0023】
また、耐光性への影響を考慮すると、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートのアクリル樹脂中での共重合比は、可能な限り小さくすることが好ましく、その際、アクリル樹脂の水溶性の度合いをも微調整し、顔料との混和性の低下を防止する目的でアクリルアミドが併用される。併用するアクリルアミドの共重合比(重量比率)は2%〜7%の範囲が好ましく、より好ましくは3%〜5%、最も好適な範囲は3.5%〜4.5%である。
【0024】
さらに、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートのアクリル樹脂における共重合比(重量比率)については、インクジェット記録シート用樹脂組成物としての性能を十分に発揮させるために、次の範囲が好ましい。すなわち、成分(c)としてアルコキシポリエチレングリコールメタクリレートのみを用いた場合には33%〜65%、さらには40%〜60%、最も好適には45%〜60%の範囲であり、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートのみまたは2−ヒドロキシアルキルアクリレートのみを用いた場合は、それぞれ33%〜55%、さらには35%〜45%、最も好適には35%〜40%の範囲である。また、これらの単量体を2種以上併用した場合には、成分(c)の合計した共重合比が33〜80%であって、その場合、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート成分は5%〜65%の範囲で含まれるのが好ましく、さらには7%〜60%、最も好適には45%〜55%の範囲で含まれる場合をあげることができ、また、2−ヒドロキシアルキルメタクリレート成分および2−ヒドロキシアルキルアクリレート成分は、それぞれ5%〜55%の範囲で含まれるのが好ましく、さらには15%〜45%、最も好適には20%〜40%の範囲で含まれる場合をあげることができる。
【0025】
各単量体を、上記の共重合比率の範囲内になるように組合わせて共重合反応をコントロールすることによって、画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化などの光劣化全般に対して優れた防止効果を発揮するアクリル樹脂を合成することができる。
【0026】
<重合開始剤>
本発明におけるアクリル樹脂を合成する際の重合開始剤としては、一般的に知られている水溶性アクリル樹脂のラジカル重合開始剤を使用することができ、具体的にはアゾ系開始剤と過酸化物系開始剤とに大別することができる。アゾ系開始剤としては、2,2′−アゾビス−イソブチロニトリル(AIBN)、2,2′−アゾビス−2−メチルブチロニトリル(AMBN)、1,1′−アゾビス−1−シクロヘキサンカルボニトリル(ACHN)、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート(MAIB)および2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロパン)−2塩酸塩(ABAH)等を使用することができる。また、過酸化物系開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレートおよびオクタノイルパーオキサイド、こはく酸パーオキサイド等を使用することができる。これらの重合開始剤の10時間半減期温度は、重合効率、重合と安定性などを考慮して、好ましくは60℃〜90℃、最も好適には65℃〜80℃の範囲である。
【0027】
重合開始剤の半減期温度が低すぎるものを使用すると、反応温度が低くなり、付随して反応時間が長くなるため、重合により得られる水溶性樹脂の分子量が必要以上に大きくなって、アクリル樹脂の溶解性が悪化し、インク吸収性、画像鮮明性に劣るアクリル樹脂が形成される。また、逆に必要以上に高温であると、反応温度が必要以上に高くなり、反応の暴走や必要以上の不純物の生成を招く危険性がある。
【0028】
<重合溶媒>
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂は、水/アルコールの混合溶媒に原料を溶解した後、その溶媒を重合溶媒として使用して合成反応を行い、反応生成物から濃縮等により固形物として取り出すことによって得られる。さらに、残留単量体等の除去、精製のために、目的にあわせて溶媒等で洗浄することができる。
【0029】
原料の溶解性を考慮すると、水、アルコール、水溶性ケトンおよびその混合溶媒などが使用できるが、重合反応温度、重合により合成される樹脂の分子量、重合反応時間などを考慮すると、溶媒としては、沸点が75℃〜100℃のものが好適である。
沸点が低すぎる重合溶媒を使用すると、反応温度が低く、反応時間が長くなるため、重合により合成される水溶性アクリル樹脂の分子量が必要以上に大きくなってしまい、樹脂の溶解性が悪化し、インク吸収性、画像鮮明性に劣るアクリル樹脂が生成する。また、逆に必要以上に高沸点であると、反応温度が必要以上に高くなり、反応暴走や不純物の生成を招く恐れがある。これらの沸点の限定理由は、重合開始剤の選択理由と同じである。
したがって、重合溶媒としては、水/アルコールの混合溶媒、特に水とイソプロピルアルコールとの混合溶媒が好適であり、その混合比は、水/アルコールの重量比で4/1〜1/1、好ましくは2/1〜1/1、最も好ましくは2/1である。
【0030】
<重合反応温度>
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂の重合温度は、単量体の反応活性、合成時の溶媒、重合開始剤の種類、目標とする樹脂の分子量などにより適宜選択されるものではある。しかしながら、あまり温度が低いと重合反応の効率が低下し、また、必要以上に高分子量のアクリル樹脂の生成を招き、一方、あまり高温であると、作業時の安全性の確保や不純物の生成抑制が困難になるため、好ましくは60℃〜100℃であり、最も好適な範囲は80℃〜90℃である。
【0031】
<重量平均分子量>
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物に用いるアクリル樹脂は、その重量平均分子量が2千より少なすぎると、形成されるインク受容層の膜強度不足を招き、10万より大きいとアクリル樹脂の溶解性や、それを使用したインク受容性或いは光沢層のインク吸収性などに悪影響を及ぼす。したがって、アクリル樹脂の重量平均分子量は、2千ないし10万、より好ましくは1万ないし5万、最も好適には1万ないし2万の範囲である。
【0032】
(C)インクジェット記録シート用樹脂組成物の調製
次に、本発明におけるインク受容層の形成に用いるインクジェット記録シート用樹脂組成物について説明する。
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物は、前述の方法で合成し、固体化したアクリル樹脂を基本成分とし、それを溶媒に溶解した塗工用塗料の形態のものである。本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物には、上記した顔料を含有させることが好ましい。顔料としては、一般に使用されている水に不溶または難溶性の顔料が用いられ、それらは1種以上用いることができる。具体的には、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、けいそう土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウムおよび水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント等の有機顔料、ポリエチレン、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機樹脂粒子等があげられる。上記の中でも、白色顔料としては、インクジェットインクの乾燥性や吸収性等に優れていることから、合成非晶質シリカおよびコロイダルシリカが特に好ましく使用される。インク受容層に顔料を含有させる場合、顔料とアクリル樹脂の配合割合は、アクリル樹脂:顔料=1:1〜1:15の範囲が好ましく、特に1:2〜1:10の範囲が好適である。
【0033】
本発明において、アクリル樹脂を溶解させるための溶媒としては、水溶性溶媒であれば特に限定されるものではないが、アクリル樹脂の溶解性、調製したアクリル樹脂溶液又はそれを用いた塗工用塗料の安定性、形成する層のインク透過性、画像鮮明性などを考慮して、溶媒極性を適宜選択して使用すればよい。このなかでも水/アルコールの混合溶媒、アルコールとしてはイソプロピルアルコールが最も好適である。また、溶媒の混合比は、水/アルコールの重量比で4/1〜1/1、好ましくは2/1〜1/1、最も好ましくは1/1である。
上記のようにして合成されたアクリル樹脂、所望によって添加される顔料および他の添加剤と共に溶媒に溶解または分散して、本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物を所望の固形分濃度を有する塗工用塗料の形態で調製する。
【0034】
本発明のインクジェット記録シート用樹脂組成物において、アクリル樹脂の固形分濃度は、インク受容層の強度、顔料との混和安定性、インク透過性、画像鮮明性などの光沢層の画像特性などを考慮すると、20〜50重量%、好ましくは30〜50重量%、最も好ましくは30〜40重量%の範囲である。
また、本発明の好ましい形態によれば、インクジェット記録シート用樹脂組成物には、インクジェット記録シートの特性をさらに改善する目的で、種々の添加剤を含有させることができる。そのような添加剤の好ましい具体例としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、耐水化剤、帯電防止剤などが挙げられる。
【0035】
(D)インクジェット記録シートの作製
本発明のインクジェット記録シートは、基体の上に、上記したインクジェット記録シート用樹脂組成物よりなる塗工用塗料を塗布し、乾燥してインク受容層を形成することによって作製される。基体としては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の木材パルプまたはポリエチレン繊維等の合成繊維パルプを主成分として、顔料、サイズ剤、および必要に応じて定着剤、歩留り向上剤、紙力増強剤等、通常抄紙に使用される各種添加剤を混合し、抄紙した原紙、この原紙に澱粉、ポリビニルアルコール等をサイズプレスで設けた原紙、アンカーコート層を設けた原紙、それら原紙の上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙を使用することができる。また、上記原紙上にポリオレフィン樹脂層を設けたもの、およびプラスチックフィルム、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、レイヨン、ポリウレタン等のフィルムまたはシート、これら合成樹脂を繊維化して成形したシート等も使用することができる。
【0036】
本発明のインクジェット記録シートにおいて、インク受容層は、単層構造のものでも、また、例えば顔料の含有量を異にする2層以上の層が積層された積層構造のものであってもよい。積層構造の場合、少なくとも一つに前記アクリル樹脂が含まれることが必要である。また、インク受容層の表面の形態として、例えば、鏡面光沢度が10以上の光沢性を有するもの(以下、「光沢層」という。)、マット調に仕上げたもの、エンボス加工が施された特殊形態のもの等に表面仕上げされたものでもよい。
【0037】
本発明において、インク受容層は、次にようにして形成することができる。上記したインクジェット記録シート用樹脂組成物よりなる塗工用塗料を、ブレードコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、バーコータ、ロッドブレードコータ、サイズプレス等の各種塗布装置を用いて上記基体上に塗布する。塗工用塗料の塗布量としては、例えば、単層構造の場合には、固形分として、5.0〜30.0g/m2 の範囲、特に5.0〜20.0g/m2 の範囲が好ましい。また、基材上に第1のインク受容層および第2のインク受容層が設けられた2層構造の場合には、第1のインク受容層における塗布量は、固形分として5.0〜30.0g/m2 の範囲、特に5.0〜20.0g/m2 の範囲が好ましく、また、第2のインク受容層おける塗布量は、5.0〜15.0g/m2 の範囲、特に5.0〜10.0g/m2 の範囲が好ましい。塗布量が上記の範囲よりも少なくなると、インク吸収性または定着性が十分得られない場合があり、また、多くなると粉落ち等の問題が発生し、また、生産性の低下およびコストアップを招く。
塗布によるインク受容層の形成後、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用いて仕上げ処理を行ってもよい。
【0038】
【実施例】
次に、本発明に基づく実施例と比較例とを示し、本発明の効果をより明らかにする。
<本発明または比較例のアクリル樹脂の製造方法>
表1〜3に示す組成のアクリル樹脂を以下の溶液重合法に従って製造した。
1)1リットルの4つ口フラスコに水/イソプロピルアルコール混合溶媒(重合溶媒)を仕込み、撹拌装置、温度計、冷却管、滴下びんをセットして重合反応温度まで昇温した。
2)合成原料を重合開始剤(原料である単量体全体に対して5重量%)と共に上記1)と同じ溶媒に混合し、溶解した。
3)上記1)の混合溶媒を撹拌しているところに、上記2)で得られた溶液を2時間かけて連続滴下し、滴下終了後、さらに4時間加熱撹拌して反応を行った。
4)反応終了後、反応混合物を減圧蒸留し、重合溶媒を除去してアクリル樹脂を樹脂固形物として得た。
【0039】
上記4)で得られたアクリル樹脂を用いてアクリル樹脂の溶液を得た。溶解用溶媒および固形分濃度は表1〜3に示す通りであった。なお、表1〜3の単量体成分比率、つまり共重合比率は、アクリル樹脂 1Hフーリエ変換核磁気共鳴スペクトルによる置換基のピーク強度の比較、および、フーリエ変換赤外線吸収スペクトルにより1700cm-1付近の二重結合由来の吸収の削減により共重合反応の完了を確認した後、ジメチルアミノエチルメタクリレートは1050、1450及び2800cm-1付近の吸収、メトキシポリエチレングリコールメタクリレートは1500cm-1より長波長の指紋領域の吸収、2−ヒドロキシエチルメタクリレートは700及び3600cm-1付近の吸収を同定し、そのピーク強度の比較により求めた。また、重量平均分子量はTHFを溶離液としてゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により決定した。
【0040】
【表1】
Figure 0003833475
【0041】
【表2】
Figure 0003833475
【0042】
【表3】
Figure 0003833475
【0043】
<諸特性評価用インクジェット記録シートの作製>
上記のアクリル樹脂を用いた本発明の実施例1〜10および比較例1〜5のインクジェット記録シートは、いずれも基材を坪量90g/m2 の上質紙とし、この基材の片面に、以下の処方の塗工液を塗布・乾燥して第1のインク受容層、第2のインク受容層としての光沢層(60℃鏡面光沢度15になるようにカレンダー処理した)をこの順序で積層して作製されたものである。塗布量は、いずれの層も乾燥塗布量で10g/m2 である。
【0044】
[第1のインク受容層塗工液]
・バインダー樹脂…表1〜3に記載のアクリル樹脂の溶液
50重量部
・顔料 …シリカゲル
(商品名:ミズカシルP78D 水澤化学社製)
90重量部
【0045】
[第2のインク受容層−光沢層塗工液]
・バインダー樹脂…表1〜3に記載のアクリル樹脂の溶液
5重量部
・顔料 …コロイダルシリカゲル
(商品名:スノーテックスUP 日産化学社製)
25重量部
【0046】
<作製したインクジェット記録シートの諸特性評価>
次に、上記のようにして作製された実施例1〜10および比較例1〜5のインクジェット記録シートに、市販のインクジェットプリンタ(セイコーエプソン社製:PM−700C)を使用してカラーパッチやSCID画像などの評価対象物を印刷したところ、いずれも良好な印字画像が得られた。この画像を用いて、下記に示すような方法で耐光性(キセノンランプ加速、蛍光灯加速)、実環境(太陽光)耐光性、インク受容層強度、光沢層強度、インク吸収性、耐水性の評価を行い、その結果を表4に示す。
【0047】
評価方法
1)耐光性1(キセノンランプ加速試験)
キセノンウエザオメータ(ATLAS社 Ci−5000)を使用し、ブラックパネル温度63℃、相対湿度50%、340nm紫外線照射強度0.35W/m2 で45kJ/m2 の暴露試験を行った。
分光光度計GRETAG SPM50(グレタグマクベス社製)を用いてマゼンタの反射濃度を測定することにより耐光性を評価した。
光学濃度残存率 A:暴露後の光学濃度が暴露前の90%を越える
B:80〜90%
C:80%未満
【0048】
2)耐光性2(蛍光灯加速試験)
蛍光灯加速試験機(ATLAS社 HPUV)を使用し、約6W/m2 (300nm〜400nmの紫外線波長域)で100H、白色蛍光灯のみの照射により暴露試験を行った。
分光光度計GRETAG SPM50(グレタグマクベス社製)を用いてマゼンタの反射濃度を測定することにより耐光性を評価した。
光学濃度残存率 A:暴露後の光学濃度が暴露前の90%を越える
B:80〜90%
C:80%未満
【0049】
3)耐光性3(太陽光・実環境試験)
南向きガラス窓越しにイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのカラーパッチを約1ヶ月間放置し、光学濃度残存率の平均値を測定した。
光学濃度残存率 A:暴露後の光学濃度が暴露前の90%を越える
B:80〜90%
C:80%未満
【0050】
4)インク受容層強度(接着性)
塗工したインク受容層にセロファンテープを張り付け、それを引き剥がすことによってインク受容層強度を評価した。
インク受容層強度 A:実用上非常に優れており、全く問題がない
(セロファンテープに全く付着物が認められない)
B:実用上優れており、問題がない
(若干付着物が認められるが、インク受容層の破壊は
起こらない)
C:実用上劣っている
(インク受容層が壊れ、剥がれてしまう)
【0051】
5)光沢層強度(接着性)
塗工した光沢層にセロファンテープを張り付け、それを引き剥がすことによって光沢層強度を評価した。
光沢層強度 A:実用上非常に優れており、全く問題がない
(セロファンテープに全く付着物が認められない)
B:実用上優れており、問題がない
(若干付着物が認められるが、光沢層の破壊は起こらない)
C:実用上劣っている
(光沢層が壊れ、剥がれてしまう)
【0052】
6)インク吸収性
インクジェットプリンタでの混合ブリードおよび単色での滲み出しを評価した。セイコーエプソン社製の純正光沢紙(商品名:スーパーファイン専用光沢紙(厚口)フォトプリント紙)のインク吸収性との比較判定を肉眼で行った。
インク吸収性 A:実用上非常に優れており、全く問題がない
(同等以上))
B:実用上優れており、問題がない
(若干劣るが、SCID画像での差は変わらない)
C:実用上劣っている
【0053】
7)耐水性
イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、ブラックの文字を印字し、各文字にスポイト1滴の水を付着させ、自然乾燥させた。
耐水性の評価 A:どの色も染料の流れ出しがない
B:一部の色で染料の流れ出しがあるが、判読可能
C:判読不可能
【0054】
【表4】
Figure 0003833475
【0055】
表4によれば、本発明に基づく各実施例のアクリル樹脂を用いて作製したインクジェット記録シートは、いずれも優れた耐光性、画像特性、強度を有しているのに対して、各比較例のインクジェット記録シートは、耐光性、画像特性または強度の点で劣るものであった。
【0056】
【発明の効果】
本発明の上記特定のアクリル樹脂を含むインクジェット記録シート用樹脂組成物を用いてインク受容層を構築することによって、画像鮮明性低下、濃度低下・色調変化等の光劣化全般に対して防止効果を有する、従来に無い優れた耐光性、画像特性および強度を有するインクジェット記録シートが得られる。

Claims (13)

  1. 基体上に、インク受容層として、顔料および成分(a)、成分(b)および成分(c)を共重合成分とし、成分(a)ジアルキルアミノアルキルメタクリレートであり成分(b)アクリルアミドであり成分(c)アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選択される1種類以上であるアクリル樹脂を含有する層が設けられたことを特徴とするインクジェット記録シート。
  2. アクリル樹脂における単量体の共重合比が、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートについては30重量%〜60重量%であり、アクリルアミドについては2重量%〜7重量%であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  3. アクリル樹脂における成分(c)の共重合比が33〜80重量%であり、成分(c)としてアルコキシポリエチレングリコールメタクリレートのみを用いた場合は33重量%〜65重量%、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートのみを用いた場合は33重量%〜55重量%、2−ヒドロキシアルキルアクリレートのみを用いた場合は33重量%〜55重量%であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  4. ジアルキルアミノアルキルメタクリレートが、ジメチルアミノエチルメタクリレートおよびジエチルアミノエチルメタクリレートの少なくとも1つよりなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  5. アルコキシポリエチレングリコールメタクリレートがメトキシポリエチレングリコールメタクリレートであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  6. 2−ヒドロキシアルキルメタクリレートが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  7. 2−ヒドロキシアルキルアクリレートが、2−ヒドロキシエチルアクリレートであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  8. アクリル樹脂の重量平均分子量が2000ないし100000であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
  9. 溶媒、および該溶媒中に溶解された、成分(a)、成分(b)および成分(c)を共重合成分とし、成分(a)がジアルキルアミノアルキルメタクリレートであり、成分(b)がアクリルアミドであり、成分(c)がアルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選択される1種類以上であるアクリル樹脂を含み、該溶媒が水/アルコール混合溶媒であることを特徴とするインクジェット記録シート用樹脂組成物。
  10. 水/アルコール混合溶媒における水/アルコールの重量比が4/1〜1/1であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録シート用樹脂組成物。
  11. 溶媒中に顔料が含有されていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録シート用樹脂組成物。
  12. 成分(a)、成分(b)および成分(c)を共重合成分とし、成分(a)がジアルキルアミノアルキルメタクリレートであり、成分(b)がアクリルアミドであり、成分(c)がアルコキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−ヒドロキシアルキルメタクリレートおよび2−ヒドロキシアルキルアクリレートの中から選択される1種類以上であることを特徴とするインクジェット記録シート用アクリル樹脂。
  13. アクリル樹脂の重量平均分子量が2000ないし100000であることを特徴とする請求項12のインクジェット記録シート用アクリル樹脂。
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