JP3804329B2 - 精米装置における糠処理部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、精米装置で発生する糠を処理する糠処理部に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような技術分野に関して、例えば建家内に精米装置を有する精米施設において、精米装置で発生した糠を送風ファンで空気搬送してサイクロンで空気と糠とを分離して糠移送樋内のラセンで横移送して糠袋に排出する技術が知られている。そして、糠袋内の糠がオーバーフローすることを検出する方法として、圧力センサを糠袋の入口近傍に設けて、糠袋に所定量以上糠が貯留していくと糠が圧力センサに押圧することで検出する構成がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように圧力センサを用いて糠の押圧力により糠袋のオーバーフローを検出する方法においては、糠が湿っている状態において、センサに糠が付着してセンサが誤検出をすることが生じる。また、糠を移送するラセンを内装する糠移送樋の移送終端側には通常オーバーフロー孔を設けているが、前記送風ファンの送風量が大きいと糠が移送終端側まで空気搬送されてオーバーフロー孔より外に漏れてしまう。したがって、送風ファンの風量を調節する必要があり、作業者にとって大変煩わしいものであった。
【0004】
本発明は、糠袋より糠のオーバーフローを検出するにあたって、誤作動を防止して検出精度の向上を図ると共に、糠をできるだけ機外に排出するのを防止して、作業者が送風ファンの風量調節の煩わしさから開放することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次のような技術的手段を講じる。すなわち、玄米を精白処理する精米装置と、精米作業で発生した糠を空気搬送する送風ファンと、送風ファンで搬送した空気と糠を分離するサイクロンと、サイクロンで分離した糠を移送する糠ラセンと、糠ラセンを内装する糠移送樋と、糠移送樋の底部に設ける糠排出口と、糠排出口の下方に備える糠袋と、糠ラセンの搬送終端部の糠移送樋の底部に設けるオーバーフロー孔と、オーバーフロー孔の糠搬送方向手前側でかつ糠排出口の上方に設けるものであって糠ラセンを股いで略糠移送樋内の空間を遮蔽すると共に上端側を支点にして糠搬送方向に回動する糠検出板と、該糠検出板が所定角度以上回動するのを検出する検出手段とを設けることを特徴とする精米装置における糠処理部とする。
【0006】
また、糠検出板が所定角度以上回動するのを前記検出手段が検出すると糠ラセンが停止するものとする。さらに、前記検出手段は前記糠移送樋の外側に設けていることが望ましい。
【0007】
【発明の作用効果】
精米装置で玄米を精白処理する際発生する糠を送風ファンで搬送してサイクロンで空気と糠とに分離する。分離して糠移送樋内に供給された糠は糠ラセンで移送されて糠排出口より糠袋へ落下して糠袋内に貯留される。その際、送風ファンの風量が少々強く搬送された空気がサイクロンで分離されず糠と共に糠移送樋内に入っても検出板によって風を止めて糠のみを糠袋へ落下させる。
【0008】
そして、糠袋内の糠量が貯留されて糠排出口より溢れると糠の押圧力によって検出板が回動し、該検出板が所定以上回動したことを検出手段が検出する。該検出手段が検出すると糠ラセンは停止するものである。本発明のように、糠検出板を介して糠のオーバーフローであることを検出することができるので糠が湿っているとき等における誤検出を防止することができ、糠袋のオーバーフローの検出精度の向上を図ることができる。
【0009】
また、送風ファンの風量が少々強い場合においても、糠がオーバーフロー孔より糠移送樋外に排出するのを防止することができるので、クリーンな作業ができると共に作業者が送風ファンの風量調節に煩わされることが少ない。また、オーバーフローを検出すると糠ラセンを停止するよう構成することで糠処理部をオーバーフローの状態のまま作動させることによる糠ラセンの故障等を防止することができる。
【0010】
さらに、検出手段は糠移送樋の外側に設けることで検出手段にオーバーフローする糠が直接付着することを防止することができ、検出手段検出精度が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、精米施設の平面から見た建家内の内部構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4等を設けると共に、原料投入タンク5の投入口を臨ませ、機械室側Bには、石抜装置用昇降機6、石抜装置7、異物除去装置8、精米装置用昇降機9、精米装置10、糠処理部11、開閉扉12等を設けている。
【0012】
図2は実施例における精米施設の作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部には原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出すロ−タリバルブ13を設けている。そして、ロ−タリバルブ13の繰り出し側を石抜装置用昇降機6のホッパ部6aに連通し、石抜装置用昇降機6の排出口6bは石抜装置7の投入口側に臨ませる。
【0013】
石抜装置7は、図4に示すように、傾斜して配置している揺動選別板7a、さらにその下方には送風ファン7bを配置しており、送風ファン7bからの送風が揺動選別板7aに多数設けられている孔(図示せず)を通過する周知の構成で、石抜装置用の駆動モ−タ7eから動力が伝達され、前記揺動選別板7aや送風ファン7bを駆動するよう構成されている。そして、揺動選別板7aの揺下側には穀粒排出口7cを設け、揺上側には石排出シュ−ト7dを設け、穀粒排出口7cは、わら屑などの異物を除去する異物除去装置8の供給部8aに臨ませる。
【0014】
図5に示すように異物除去装置8の機体内部は石抜装置7の穀粒排出口7cから排出される穀粒を受けて異物除去装置8に供給する供給部8aと、穀粒と藁等の異物とを選別分離する選別板20と選別された穀粒を搬送する流穀板21等とからなる選別搬送部8bと、選別搬送部8bを支持する支持体22と、選別搬送部8bを円運動させる異物除去装置駆動モータ23と、選別搬送部8bの選別搬送終端側に設けている穀粒落下筒24と、穀粒排出筒25と異物排出筒26とからなる排出部8cとから構成している。
【0015】
そして、異物除去装置8の穀粒排出筒25aより搬送ホ−ス27を経て精米装置用昇降機9のホッパ部9aに臨ませ、精米装置用昇降機9の排出口9bは玄米タンク30に臨むよう構成し、その下方には精米装置10を配置している。さて、精米装置10は図7に示すように、精白金網10a内に精白ロ−ル10b、送穀ラセン10cを内装して精白室31を形成し、送穀ラセン10cと精白ロール10bは精白ロール駆動モータ32からの動力を駆動軸10dを介して回転駆動する周知の形態である。また、駆動軸10dは内部を空洞に形成して送風ファン10gからの風を精白室31に送り込むよう形成している。
【0016】
精白室28の下方には糠落下筒33を介して糠ファン31を設け、糠ファン34は可変速の糠ファン駆動モータ35で駆動するよう構成する。さらに、精米装置10の穀粒排出口10e側には、圧迫板10fを配置しており、白米を取り出す白米タンク4に臨ませている。圧迫板10fと白米タンク4側との間には、穀粒排出口10eより白米タンク4側に排出する穀粒を再度機械室B側へ還元するための還元用シャッタ36を設けており、還元用シャッタ36が切り替わると穀粒排出口10eより排出した穀粒を還元シュート37に貯留できるよう構成しており、還元シュート用シャッタ37aを開くと還元シュート37より精米装置用昇降機9に還元できるよう構成している。
【0017】
なお、図3に示すように糠ファン34の一側には糠搬送経路40を形成する。そして、糠搬送経路40途中の糠分岐ケース41で分岐し、一方は機械室側糠搬送経路42を経て糠処理部のサイクロン15に連通するよう構成し、他方は操作室側糠搬送経路43を経て操作室側用サイクロン44に連通するよう構成する。そして、操作室側用サイクロン44の下方には糠が落下する糠取り出し筒45及び操作室A側より糠を取り出す糠取り出しホッパ46を設けている。
【0018】
ここで、図12に基づいて糠分岐ケース41内部について説明すると、精米装置10から取り出された糠は糠搬送経路40から円筒状の糠分岐ケース41に送られる構成とし、糠分岐ケース41には3個の開口部が円周方向に等間隔に配置されていて、第1の開口部50aに糠搬送経路40の終端部を接続し、第2の開口部50bに機械室側糠搬送経路42の始端側を接続して、また、第3の開口部50cに操作室側糠搬送経路43の始端側を接続する。
【0019】
糠分岐ケース41の中心部には内側分岐筒51が軸52を介して回転自在に支持されていて、内側分岐筒51には円周方向に分岐開口部53a・53bが所定間隔を隔てて一対構成されている。しかして、内側分岐筒51を正転すると、一方の分岐開口部53aが糠分岐ケース41側の糠排出開口部54を経由して糠搬送経路40に連通すると共に、他方の分岐開口部53bが機械室側糠搬送経路42に連通する状態となったり、あるいは、内側分岐筒51を逆転すると、他方の分岐開口部53bが糠分岐ケース41側の糠排出開口部54を経由して糠搬送経路40に連通すると共に、一方の分岐開口部53aが操作室側糠搬送経路43に連通する状態となる構成である。
【0020】
内側分岐筒51の一端部には、カップリング55を介してモータ56の原動軸を連結し、モータ56により内側分岐筒51を正転あるいは逆転できる構成である。なお、57は内側分岐筒の側壁を閉鎖する蓋である。また、内側分岐筒51の回転位置はリミットスイッチ(図示省略)により位置検出できる構成としている。
【0021】
なお、図11の(2)に示す58は残留糠防止板であり、内側分岐筒内の2つの開口部と開口部との円弧壁59に図11の(1)のように糠が残留することを防止するものである。糠処理部11は図8に示すように、サイクロン15、サイクロン15より落下した糠を水平移送する糠ラセン16、糠ラセン16を駆動する糠ラセン駆動モータ16a、糠ラセン16を内装する糠移送樋17、糠移送樋17の底前後に設けている糠排出口17a・17bより排出される複数の糠袋18a・18b、糠ラセン搬送終端部の糠移送樋底部に設けるオーバーフロー孔17c、糠ラセン搬送終端側の糠排出口17bの近傍に糠検出板19a等を設ける。
【0022】
糠検出板19aは糠ラセン16を股いで糠移送樋17内の空間を略遮蔽し、糠移送樋17内の上面とをヒンジ19bで連結しており、該ヒンジ19bを支点に糠搬送終端側に回動するよう形成している。そして、糠移送樋17の外側にはリミットスイッチ19cを設けている。該リミットスイッチ19cは、糠移送樋17内外を貫通するプッシュロッド19dの移動によって検知するもので、糠検出板19aが搬送終端側に所定角度以上回動するとプッシュロッド19dが糠検出板に押されて矢印(イ)の方向へ移動するよう構成している。
【0023】
次に、前記操作盤3の盤面には、図14に示すように、コインメック60、プリペイドカード投入口61、もち選択ボタン62、白度選択ボタン63・63・63(本実施例では上白・標準・8分の3段階に選択できる)、二度つき用ボタン64、高品質精米ボタン65等を配設している。そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部66を備えている。
【0024】
図13に示すように、前記制御部66にはコインセンサ67、プリペイドカード検出手段68からの検出情報、白度選択ボタン63からの白度選択情報、もち選択ボタン62、二度つき用ボタン64、高品質精米ボタン65、操作室側糠取り出しボタン74による選択情報、精米装置10の負荷電流センサ69の検出情報等が入力される。一方、ロ−タリバルブ駆動モ−タ70への制御信号、石抜装置用・精米装置用昇降機駆動モ−タ71、石抜装置駆動モ−タ72への制御信号、精白ロール駆動モ−タ32、糠ファン駆動モータ35、白度調節モ−タ73、糠ラセン駆動モ−タ16a、異物除去装置8の駆動モ−タ23等が出力される。
【0025】
次に、精米施設の標準作業である1回通しの作業工程について説明する。作業者は操作室A側に立って、穀粒袋に穀粒を入れている場合には袋置き台2に袋を置いてから、穀粒量に見合う運転時間を確保できるだけのコイン、若しくはプリペイドカードをコインメック25、プリペイドカード投入口61に投入する。そして、原料となる穀粒を原料投入タンク5の投入口に投入する。そして、次に、白度選択ボタン63のいずれかを選択し精白度を設定すると、白度調節モ−タ73が作動し圧迫板12fの位置を設定する。これらの設定準備が完了すると、制御部66は投入コインの枚数を読み込み、運転時間を算出し、当該算出時間にわたり精米施設の装置各部は運転を開始する。
【0026】
原料投入タンク5に投入された穀粒はロ−タリバルブ13で石抜装置用昇降機6に供給され、石抜装置用昇降機6で揚穀され、石抜装置7に落下投入される。石抜装置7に落下投入された穀粒は揺動選別板7aの揺上側に穀粒が供給される。そしてその間、揺動選別板7aの揺動作用と送風ファン7bからの送風により、穀粒中の小石や異物等が揺上側に選別搬送され、石排出シュ−ト7dより排出される。一方、穀粒は揺動選別板7aの揺下側に流下し、穀粒排出口7cより異物除去装置8の供給部8aに供給される。
【0027】
異物除去装置8の供給部8aに供給された穀粒は、図6に示す選別板20の受け板部20aにおける領域nに供給される。そして、穀粒は選別板57の全体に拡散され、穀粒は孔pより流穀板21に落ち込み、そのまま、流下して穀粒落下筒24より落下して、穀粒排出筒25、搬送ホ−ス27を経て精米装置用昇降機9のホッパ部8aに供給され、次いで、玄米タンク30に落下供給される。
【0028】
一方、孔pを通過できない藁屑等は選別板20の多孔面20c、及び搬送板20dを搬送され、仕切板20eによって穀粒排出筒25に混入することなく、異物排出筒26より異物貯留室(図示せず)に排出される。玄米タンク11に供給された穀粒は精白室31に供給され、前記精白ロ−ル10bと精白金網10aとの間で設定した精白度になるように精白作用される。そして、精白された白米は穀粒排出口10eを経て白米タンク4に搬送され、適宜操作室A内にて回収される。
【0029】
なお、精白作用の際発生する糠等は糠貯留ホッパ33に貯留され、糠ファン34の吸引・送風作用によって、糠搬送経路40、糠分岐ケース41、機械室側糠搬送経路42を経て糠処理部11に空気搬送され、サイクロン15、糠ラセン16、糠排出口17a・を経て糠袋18a・18bに回収される。糠ファンによる空気搬送が強めに設定してあり、あるいは、操作室側Aに設けている操作室側糠取りだしボタン74を押すと、糠分岐ケース41の内側分岐筒が切り替わり糠搬送経路40と操作室側糠搬送経路43とが連通して、糠は操作室側用サイクロン44を経て糠取り出しホッパ46で取り出される。
【0030】
ここで、精米作業の進行に伴って、搬送終端側の糠袋18bに貯留されている糠が糠排出口17bからオーバーフローすると、糠検出板19aは糠に押圧されて、糠搬送終端側に回動する。そして、所定角度以上回動するとプッシュロッド19dを押すことで、リミットスイッチ19cが検出する。リミットスイッチ19cが検出すると、糠ラセン駆動モータ16aが停止する。あるいは報知するようにしても良い。
【0031】
投入金額で設定された時間が経過するか、精白処理すべき穀粒が無くなってくると精白室31内の搗精圧力が減少し、精白ロール駆動モータ32の負荷電流値が所定値以下を検出すると、各昇降機6・9・石抜装置7・異物除去装置8等が停止していき、所定時間経過後精白ロール駆動モータ32が停止して、精白処理作業が終了する。
【0032】
その際、糠ファン駆動モータ35は精白ロール駆動モータ32が停止した後も、所定時間にわたって駆動することで、精白室31内、及び糠落下筒33内に付着する糠を吸引する。そして、以上の工程が終了すると精米施設は全ての工程を終了する。次に、一度精白した穀粒を再度精白する場合の2度付き用ボタン64を使用する場合の作業について説明する。
【0033】
穀粒量に見合う運転時間を確保できるだけのコイン、若しくはプリペイドカードをコインメック60、プリペイドカード投入口61に投入する。そして、原料となる穀粒を原料投入タンク5の投入口に投入する。そして、次に、2度つき用ボタン64を押して、白度選択ボタン63のいずれかを選択し精白度を設定すると、白度調節モ−タ73が作動し圧迫板12fの位置を設定する。これらの設定準備が完了すると、制御部66は投入コインの枚数を読み込み、運転時間を算出し、当該算出時間にわたり精米施設の装置各部は運転を開始する。
【0034】
上記1回通しの標準の作業工程と同様の工程を経て精米装置で精白処理を受けるが、その際、精白室31内の穀粒の無くなることを検出する精白ロール駆動モータ32の負荷電流値の設定基準値を低く設定している。そして、該低くした設定基準値を下回ると穀粒が無くなっていると判定され、その後は標準の1回通しの場合と同様の工程を経て精米施設の全工程を終了させるものである。
【0035】
あるいは、原料投入タンク5、あるいは玄米タンク30に穀粒の有無を検出するセンサを設け、センサが穀粒の無しを検出して所定時間経過すると精白ロール10bを停止するよう構成しても良い。次に高品質米用ボタン65を用いたときについて説明する。穀粒量に見合う運転時間を確保できるだけのコイン、若しくはプリペイドカードをコインメック25、プリペイドカード投入口61に投入する。そして、原料となる穀粒を原料投入タンク5の投入口に投入する。そして、次に、高品質米用ボタン65を押して、例えば、白度選択ボタン17(例えば上白)を選択し精白度を設定すると(ステッフ゜3)、白度調節モ−タ36が作動し圧迫板12fの位置を設定する。この時、圧迫板12fは低めの精白度(例えば5分)を設定する。これらの設定準備が完了すると、制御部66は投入コインの枚数を読み込み、運転時間を算出し、当該算出時間にわたり精米施設の装置各部は運転を開始する(ステッフ゜4)。
【0036】
上記1回通しの作業工程と同様の工程を経て精米装置で精白処理を受けるが、精白処理されて穀粒排出口12eより排出した穀粒を、還元シャッタ36が開いて穀粒の排出軌跡を遮断することにより、精白穀粒を機械室B側に還元しての還元シュート37に貯留する。そして、穀粒検出センサ80が原料投入タンク5内の穀粒無しを判定してから、所定時間を経過すると、すなわち、原料投入タンク5内の最後の穀粒が精米装置用昇降機9に達するころに、還元シュート37内の穀粒を精米装置用昇降機9へ供給する。すると、穀粒のすぐ後に連続して精白穀粒が精白室31に供給され、還元シュート37内の穀粒は再度精白室31で仕上げの精白処理される。そして、2度目の仕上げの精白処理を受け、設定精白度の精白米になると順次穀粒排出口12eより白米タンク4へ排出する。
【0037】
なお、本実施例では2回の精白処理を記載しているが、3回以上であっても良いことは言うまでもない。本実施例のような糠検出板19aを用いることで、糠検出板19aを介して糠のオーバーフローであることを検出することができるので糠が湿っているとき等にセンサに直接それら糠が付着することを防止することができるので、センサに糠が付着することで発生する誤検出を防止することができ、糠袋18bのオーバーフローの検出精度の向上を図ることができる。
【0038】
また、糠ファン34の風量が少々強い場合においても、糠がオーバーフロー孔17cより糠移送樋17外に排出するのを防止することができるので、クリーンな作業ができると共に作業者が糠ファン34の風量調節に煩わされることが少ない。また、オーバーフローを検出すると糠ラセン16を停止するよう構成することで糠処理部11をオーバーフローの状態のまま作動させることによる糠ラセン16の故障等を防止することができる。
【0039】
さらに、リミットスイッチ19cを糠移送樋の外側に設けることでリミットスイッチ19cにオーバーフローする糠が直接付着することを防止することができ、リミットスイッチ19cの故障を防止すると共にリミットスイッチ19cによる検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 平面から見た精米施設内の装置各部を示した図
【図2】 精米施設の作業工程図
【図3】 側面から見た精米施設の内部を示す図
【図4】 石抜装置の内部を示す図
【図5】 異物除去装置の断面図
【図6】 異物除去装置の選別盤の平面図
【図7】 精米装置の断面図
【図8】 背面から見た糠処理部の断面図
【図9】 平面から見た糠処理部の断面図
【図10】 側面から見た糠処理部の断面図
【図11】 糠分岐ケースのR断面図
【図12】 糠分岐ケースの分解図
【図13】 ブロック図
【図14】 操作盤図
【符号の説明】
10…精米装置、15…サイクロン、16…糠ラセン、16a…糠ラセン駆動モータ、17…糠移送樋、17a・17b…糠排出口、17c…オーバーフロー孔、18a・18b…糠袋、19a…糠検出板、19b…ヒンジ、19c…リミットスイッチ、19d…プッシュロッド、34…糠ファン
Claims (3)
- 玄米を精白処理する精米装置と、精米作業で発生した糠を空気搬送する送風ファンと、送風ファンで搬送した空気と糠を分離するサイクロンと、サイクロンで分離した糠を移送する糠ラセンと、糠ラセンを内装する糠移送樋と、糠移送樋の底部に設ける糠排出口と、糠排出口の下方に備える糠袋と、糠ラセンの搬送終端部の糠移送樋の底部に設けるオーバーフロー孔と、オーバーフロー孔の糠搬送方向手前側でかつ糠排出口の上方に設けるものであって糠ラセンを股いで略糠移送樋内の空間を遮蔽すると共に上端側を支点にして糠搬送方向に回動する糠検出板と、該糠検出板が所定角度以上回動するのを検出する検出手段とを設けることを特徴とする精米装置における糠処理部。
- 前記糠検出板が所定角度以上回動するのを前記検出手段が検出すると前記糠ラセンが停止することを特徴とする請求項1記載の精米装置における糠処理部。
- 前記検出手段は糠移送樋の外側に設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の精米装置における糠処理部。
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