JP3799245B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特にモノカラー画像形成モードとフルカラー画像形成モードで異なるプロセス速度を有する複写機、プリンター、ファクス等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に従来のフルカラー画像形成装置を示す。図11は中間転写体を用いた画像形成装置である。この装置は第一の像担持体である感光体101を有し、この感光体101の周囲には回転方向に沿って上流から該感光体の表面を一様に帯電する一次帯電器102、画像信号に基づいて感光体101を露光して静電潜像を形成する画像露光器103、静電潜像にトナーを付着させて現像する現像器104、色現像器105が配置されている。色現像器105は3つの現像器が回転自在な回転体に配置され、回転体が回転することで現像器が感光体と対向して現像工程が行われる。
【0003】
感光体101の現像位置下流には第二の像担持体として中間転写体106、除電器110、クリーナー109が配置されている。中間転写体106の下流には二次転写ベルトユニット107が配置され、二次転写ベルトユニット107の下流にはバイアス印加ローラー111が配置されている。二次転写ベルトユニット107は二次転写ベルト107a、転写ローラー107b、駆動ローラー107cで構成されている。
【0004】
二次転写ベルトユニット107から紙搬送方向の下流には定着器108が配置されている。この定着器108は一対のローラー108a,108bで一方または両方に内蔵されるヒーター108cを持ち、ローラー108a,108bは一定の圧力で互いに加圧されて定着ニップを形成している。そして、上記感光体101には一次転写高圧電源112(HVT・T1)、転写ローラー107bには二次転写高圧電源113(HVT・T2)、バイアス印加ローラー111には高圧バイアス電源114(HVT・ICL)が接続されている。
【0005】
次にその画像形成工程を説明する。
【0006】
コロナ帯電器やローラー帯電器などの一次帯電器102にACバイアスとDCバイアスを印加することによって、感光体表面が一様に例えば−550Vに帯電される。帯電された感光体表面にレーザーやLEDなどの画像露光器103によって画像パターンが露光されると、感光体表面の露光部の表面電位が−150V程度まで減衰し、露光部と未露光部には電位差が生じて画像パターンに応じた静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像器104、色現像器105において現像することで、ネガ帯電性のトナーが露光部に付着し、トナー画像(可視画像)が形成される。
【0007】
中間転写体106は一次転写部で感光体101と対向して一次転写ニップN1を形成している。一次転写部では中間転写体106に定電圧もしくは定電流でトナーと逆極性の電荷を付与している。例えば一次転写高圧電源112で電圧(一次転写バイアス:T1)を+300Vの一定値で印加することで、感光体101上に現像されたトナー画像が中間転写体106に転写される。
【0008】
フルカラー画像形成ではこの工程を複数色のトナーについて位置合わせをしながら繰り返すことで中間転写体106の表面に複数色の重なった画像が形成される。
【0009】
次に二次転写部では中間転写体106と対向して二次転写ベルトユニット107が二次転写ニップN2を形成している。二次転写ベルト107aにも定電圧もしくは定電流の電荷を付与するが、例えば二次転写高圧電源113でトナーと逆極性の電圧(二次転写バイアス:T2)を+1.5kVの一定値で印加することで、中間転写体106上のマイナス極性に帯電した単色もしくは複数色のトナー画像を紙などの記録媒体(以下、紙、記録紙、被転写材などと称する)Pに転写させている。さらに二次転写ベルト107aは二次転写バイアスで表面がプラスに帯電することによって、記録媒体Pを吸着搬送して定着器110に送り込む。
【0010】
定着器108は一対のローラー108a,108bで一方または両方に内蔵されるヒーターや外部からの加熱手段108cを持ち、一対のローラー108a,108bは一定の圧力で互いに加圧されている。記録媒体Pが定着器108のローラー108a,108b間を通過すると、熱と圧力によってトナー像は混色と同時に記録媒体P上に定着され、フルカラー画像が得られる。
【0011】
上記画像形成装置は例えばA3用紙に出力可能なフルカラープリンタであり、中間転写体106の全周長はA3用紙の長辺方向の長さ以上に用意されているので、A3よりも小さい例えばA4用紙に出力する際には中間転写体106の同一面内に2ページの画像形成が可能となっている。
【0012】
このような1つの像担持体としての感光体101に対して複数色のトナー画像の形成と中間転写体106への一次転写を順次繰り返してフルカラー画像を得る画像形成装置においては、モノカラー画像形成モードのプロセス速度と4色のトナーを用いたフルカラー画像形成モードのプロセス速度が同一の場合は、白黒出力の生産性はフルカラー出力の生産性の4倍までにしか上がらなかった。
【0013】
上記問題を解決すべく特開平10−177283号公報記載の発明においては、白黒モード時のプロセス速度をフルカラーモードのプロセス速度よりも速くする方法が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記解決方法では白黒画像とフルカラー画像を連続して出力する際に以下のような問題があった。
【0015】
連続出力において、たとえば白黒画像形成に続いてフルカラー画像形成を行う場合に、感光体や中間転写体などの像担持体の回転速度を遅くするために駆動モーターの変速が必要であり、画像露光を一つのレーザースキャニングユニットを用いている場合には、スキャナーモーターの変速も必要であり、これらのモーターの回転が安定状態となるまでの待ち時間が必要となる。
【0016】
また、感光体の変速に伴って感光体の一次帯電設定も変える必要があり、感光体の帯電電位が安定状態となるまでに例えば感光体一回転程度の前回転が必要である。
【0017】
中間転写体の同一面内で2ページの画像を形成する際に1ページ目と2ページ目のプロセス速度を変えると、上記待ち時間や前回転を1ページ目と2ページ目の間に設けることになる。すなわち2ページの画像を形成するために必要な中間転写体の全周長を大きくしなければならない。
【0018】
また、特開平8−320608号公報においては、二次転写以降のプロセス速度について単色時に速く、フルカラー時に遅くする方法が提案されているが、フルカラー画像形成に続いて白黒画像形成を行う場合には、被転写材への転写工程でフルカラー画像の転写された後にプロセス速度を速くして白黒画像の転写を行うと、白黒画像の転写された被転写材がフルカラー画像の転写された被転写材に追いついてしまう。これを回避するために十分な紙間を確保する必要があるが、その場合も中間転写体の全周長を大きくしなければならない。
【0019】
本発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、モノカラー画像形成モードの生産性を向上しながら中間転写体や転写材担持体の全周長を必要最小限とし、中間転写体や転写材担持体のコスト、装置全体の小型化を実現する画像形成装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0021】
感光体と、
複数色のトナーで現像して前記感光体上に画像を形成する複数の現像器と、
同一面内に複数の前記画像を形成可能な全周長を有する中間転写体と、
前記感光体に形成された前記画像を前記中間転写体に転写する一次転写手段と、
前記中間転写体上の前記画像を被転写材に転写する二次転写手段と、
を有し、前記被転写材に転写された前記画像を該被転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、
1種類のトナーを用いた第1プロセス速度でモノカラー画像を形成するモノカラー画像形成モード及び、複数色のトナーを用い、前記第1プロセス速度よりも遅い第2プロセス速度でフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成モードを有し、
前記中間転写体の同一面内に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成して、連続的に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成する混載モード中のプロセス速度は、前記第2プロセス速度に固定されることを特徴とする画像形成装置。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。
【0026】
[実施例1]
本発明による実施例ではネガプロセスを用いたフルカラーレーザービームプリンターについて説明する。図1は中間転写体を使用したフルカラーレーザービームプリンター(あるいは複写機など)の概略断面図であり、はじめに構成について説明する。
【0027】
装置は第一の像担持体として感光体1を備えている。この感光体1は矢印方向に回転し、上流から感光体1の表面をマイナス極性に一様に帯電する一次帯電器2、画像信号に基づいて感光体1を露光して静電潜像を形成するレーザー露光装置3、静電潜像にトナーを付着させて現像する現像器4、色現像器5が配置されている。色現像器5は3つの現像器が回転自在な回転体に配置され、回転体が回転することで現像器が感光体と対向して現像工程が行われる。
【0028】
感光体1の現像位置下流には第二の像担持体として中間転写体6、除電器10、クリーナー9が配置されている。中間転写体6は円筒状でゴム、エラストマー、樹脂などからなるドラム形状またはベルト形状のものである。中間転写体6の下流には二次転写ベルトユニット7が配置され、二次転写部の下流にはバイアス印加ローラー11が配置されている。二次転写ベルトユニット7は二次転写ベルト7a、転写ローラー7b、駆動ローラー7cで構成されている。
【0029】
二次転写ベルトユニット7から紙搬送方向の下流には定着器8が配置されている。この定着器8は一対のローラー8a,8bで一方または両方に内蔵されるヒーター8cを持ち、ローラー8a,8bは一定の圧力で互いに加圧されて定着ニップを形成している。そして、上記感光体1には一次転写手段としての一次転写高圧電源12(HVT・T1)、転写ローラー7bには二次転写手段としての二次転写高圧電源13(HVT・T2)、バイアス印加ローラー11には高圧バイアス電源14(HVT・ICL)が接続されている。
【0030】
本実施例では色現像器5にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナーを用い、現像器4にブラックトナー(K)を用いた。これらのトナーのうち1種類のみを用いて単色画像を得るモノカラーモードではプロセス速度を200mm/secとし、これらのトナーのうち複数のトナーを用いて多色画像を得るフルカラーモードではプロセス速度を100mm/secとした。
【0031】
本実施例の画像形成装置は図示していないコントローラにより制御されている。コントローラはプリンターの場合にパソコンなどのホストから送られてくるデータを展開してプリンタエンジンに送る、あるいは複写機の場合には原稿台から読み取った画像に所定の画像処理を行ってプリンタエンジンにデータを送る部分である。コントローラがプリンタエンジンに画像データを送る際に動作するカラーモードがフルカラーモードかモノカラーモードかの識別信号を送ることによってエンジンは動作を切り替えることが出来る。
【0032】
本実施例では中間転写体6の同一面内にA4サイズを2ページ形成可能であり、複数プリント出力の際にコントローラから2ページ先までのカラーモード情報を送ることによって本発明を実現するものである。
【0033】
そのフローチャートを図12に示す。
【0034】
例えばフルカラーモードでは、感光体1の表面は一次帯電器2によって−550Vに均一に帯電され、次いでレーザー露光装置3によって画像パターンが露光されて静電潜像が形成される。露光後の感光体1の表面は未露光部分電位(VD)が−550V、露光部分電位(VL)は−150Vとなる。現像器4、色現像器5の現像スリーブには−350Vの現像バイアスが印加されると、感光体1の表面電位の低いVL部は負帯電性のネガトナーで現像され、静電潜像は顕像化する。
【0035】
中間転写体6は第一の転写部材を兼ねていて、感光体1とほぼ等速で回転している。中間転写体6の芯金に一次転写高圧電源12によって一次転写バイアス(T1)を+300V印加すると、感光体1上のトナー像は一次転写ニップ部N1において、感光体1のVL部と中間転写体6との450Vの電位差によって中間転写体6に転写される。上記工程をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四色のトナーについて繰り返すことで中間転写体6上に四色の版が重なった画像が形成される。
【0036】
次に二次転写ベルト7aを中間転写体6に加圧して二次転写ニップN2を形成し、中間転写体6上の画像先端と同期させて紙などの記録媒体(以下、紙、記録紙、被転写材などと称する)Pを二次転写ニップに送り込む。そして二次転写ベルト7aに二次転写高圧電源13によって2次転写バイアス(T2)を+1.5kV印加すると、トナー画像は記録媒体Pに転写される。トナー像の転写された記録媒体Pは定着器8に送り込まれる。記録紙Pが定着器8の一対のローラー8a,8b間を通過すると、熱と圧力によってトナー像は混色と同時に紙Pに定着され、フルカラー画像が得られる。図2にその動作シーケンスと中間転写体6の回転数を示す。
【0037】
モノカラーモードではプロセス速度を速くしたことに伴って一次帯電、現像条件、一次転写、二次転写条件等を最適化している。そして上記一次帯電、現像、一次転写の工程を一種類のトナーのみについて行っている。図3にその動作シーケンスと中間転写体6の回転数を示す。
【0038】
本実施例では感光体1に直径φ60mmのものを用い、中間転写体6に直径φ180mmのドラム形状の中間転写ドラムを用いている。中間転写体6の周長は567mmであり、同一面内にレター(LTR)サイズ(8.5×11インチ)2ページ分の画像形成が可能である。連続出力時の各ページの紙間(L1)を45mmとし、レターサイズの画像領域を216mmとすると、
567−45−216×2=90mm
この残りの90mmすなわち0.9秒はフルカラーモード出力時の色現像器5aの切り替え時間、つまり中間転写体6が進む距離(L2)として使っている。
【0039】
本実施例では中間転写体6の同一面内にフルカラーと白黒の画像(モノカラー)を連続形成する場合には、モノカラーモードのプロセス速度をフルカラーモードと同じ100mm/秒とした。そのシーケンスと中間転写体6の回転数を図4に示す。例えば装置本体がフルカラー1枚と白黒画像1枚の画像信号を受け取ると、メインモータは100mm/秒で回転し、1枚目のフルカラー画像についてイエロー、マゼンタ、シアンの各色に対する一次帯電、画像露光、現像、一次転写工程を行う。
【0040】
次に同じプロセス速度のまま1枚目のフルカラー画像のブラックと2枚目の白黒画像のブラックを連続して一次帯電、現像、一次転写工程を行う。これにより中間転写体6上にフルカラーの画像と白黒の画像が形成される。次に二次転写ベルト7aを中間転写体6に当接させて、二次転写ニップN2を形成して、二次転写高圧電源13から転写バイアスを印加するとともに、被記録材Pを2枚連続して送り込むとそれぞれの画像は被記録材Pに転写される。
【0041】
図5に示すように本発明を採用せずに、中間転写体6の同一面内に白黒画像とフルカラー画像をそれぞれのプロセス速度を変えて連続形成する従来方式の場合に必要な中間転写体6の周長を以下に計算する。感光体1の直径は同じくφ60mmとし、フルカラーモード時に色現像器5の切り替えに必要な回転体の回転中に中間転写体6が進む距離(L2)を同じく90mmとする。
【0042】
プロセス速度が100mm/秒から200mm/秒に切り替わった後に感光体1の電位を安定させるために、感光体1を1回転させた場合に必要な中間転写体6の移動距離は60π=188mmとなる。2ページの紙間(L1)を上記値とした条件でレターサイズ2ページ形成するために必要な中間転写体6の周長は
である。
【0043】
上記周長を持つ中間転写体6を用いた場合の画像形成装置の生産性を以下に計算する。
【0044】
フルカラーモードにおいては中間転写体6の回転数が
(100mm/秒×60秒)÷710=8.45回転/分
であり、中間転写体6が4回転する毎にフルカラー画像が2枚出力可能なことから
8.45÷4×2=約4.2枚/分
である。
【0045】
白黒モードでページ間隔(紙間)を45mmとした場合
(200mm/秒×60秒)÷(216+45)=約46枚/分
と計算される。
【0046】
これに対し、本実施例によって中間転写体6の周長を小さくすることが可能な場合の生産性は
(100mm/秒×60秒)÷567=10.58回転/分
であり、中間転写体6が4回転する毎にフルカラー画像が2枚出力可能なことから
10.58÷4×2=約5.29枚/分
となりフルカラー出力の生産性を向上することが可能となった。
【0047】
[参考例]
以下に参考例を示す。
【0048】
本参考例における画像形成装置の説明図を図6に示す。本参考例では周長577mmの転写ドラム20を転写材担持体として用いた例であり、一次帯電、画像露光、現像、転写工程を200mm/秒のプロセス速度で処理を行っている。白黒モード(図8)では同じ200mm/秒のプロセス速度で定着工程を行っている。またフルカラーモード(図9)においては、多色のトナーの定着性を確保するために140mm/secのプロセス速度で定着工程を行っている。
【0049】
本参考例では転写ドラム20の同一面内に2枚の被転写材Pを吸着し、フルカラーと白黒の画像を連続形成する場合(図9)には、定着のプロセス速度をフルカラーモードと同じ140mm/秒とした。例えば装置本体がフルカラー1枚と白黒画像1枚の画像信号を受け取ると、メインモータは200mm/秒で回転し、1枚目のフルカラー画像についてイエロー、マゼンタ、シアンの各色に対する一次帯電、画像露光、現像、転写工程を行う。
【0050】
次に同じプロセス速度のまま1枚目のフルカラー画像のブラックと2枚目の白黒画像のブラックを連続して一次帯電、現像、転写工程を行う。これにより、転写ドラム20上の被転写材Pにそれぞれフルカラーの画像と白黒の画像が形成される。次にプロセス速度を140mm/秒に減速し被転写材Pを転写ドラム20から分離し、定着器8に送り込む。
【0051】
本発明を用いないで1枚目にフルカラー、2枚目に白黒の画像を形成し、それぞれの定着のプロセス速度を変えた従来方式の場合(図10)、2枚目の白黒画像が転写された被転写材Pが1枚目のフルカラー画像が転写された被転写材Pの排出前に追いつかない様に両者の間隔を取っておく必要がある。
【0052】
例えば転写から排出までの距離が200mmである場合、140mm/秒で搬送される1枚目のフルカラー画像の転写された被転写材Pの後端が転写後に排出されるまでの時間は1.43秒である。これに対し200mm/秒で搬送される2枚目の白黒画像の転写された被転写材Pが、転写後に排出されるまでの時間は1秒であるので、両者の差に相当する0.43秒以上の紙間を設ける必要がある。
【0053】
2枚目の搬送速度が200mm/秒とすると、86mmの紙間(L1)が必要となる。色現像器5の切り替え中に中間転写体6の進む距離は、切り替え時間を0.5秒とすると200mm/秒で画像形成している場合100mm(L2)である。レターサイズ(LTR)2枚を形成するために必要な転写ドラム20の周長は
である。
【0054】
これに対し本発明を用いた場合は紙間(L1)はさらに小さくすることが可能であり、実施例1と同等に45mmとした場合の転写ドラム20の周長は
である。
【0055】
フルカラー画像形成時には転写ドラム20が4回転して1枚のフルカラー画像を形成しているため、転写ドラム20の周長を小さくすることはファーストプリント時間を短くすることにも効果が得られる。例えば上記例ではプロセス速度140mm/秒で618mmの転写ドラム20が4回転する時間は4.4秒に対して、577mmの転写ドラム20が4回転する時間は4.1秒であり、プロセス速度を早くすることなく約0.3秒ファーストプリント出力時間の短縮が可能である。
【0056】
なお、本参考例においては、フルカラーモードとブラックモードを例に説明しているがフルカラーモードに替えてレッド、ブルーなどの2つ以上の現像器を動作させて出力する多色モードや、ブラックモードに替えてイエロー、マゼンタ、シアンなどの単色カラープリントを行う場合においても本発明は有効である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1種類のトナーを用いた第1プロセス速度でモノカラー画像を形成するモノカラー画像形成モード及び、複数色のトナーを用い、前記第1プロセス速度よりも遅い第2プロセス速度でフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成モードを有し、前記中間転写体の同一面内に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成して、連続的に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成する混載モード中のプロセス速度は、前記第2プロセス速度に固定されるように構成したので、フルカラー画像とモノカラー画像の混載時の問題を解消し、中間転写体または転写材担持体の小型化が可能となった。これにより中間転写体または転写材担持体のコストの低減、本体サイズの小型化が可能となる。さらにプロセス速度を上げることなくフルカラープリントの生産性、ファーストプリントの時間短縮が実現できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を用いた実施例1における画像形成装置の概略断面図
【図2】 実施例1のフルカラーモード動作の説明図
【図3】 実施例1のモノカラーモード動作の説明図
【図4】 実施例1のフルカラー、白黒連続モード動作の説明図
【図5】 従来方式のフルカラー、白黒連続モード動作の説明図
【図6】 参考例における画像形成装置の概略断面図
【図7】 参考例のフルカラーモード動作の説明図
【図8】 参考例のモノカラーモード動作の説明図
【図9】 参考例のフルカラー、白黒連続モード動作の説明図
【図10】 従来方式のフルカラー、白黒連続モード動作の説明図
【図11】 従来の画像形成装置の概略断面図
【図12】 実施例1におけるフローチャート
【符号の説明】
1 感光体
2 一次帯電器
3 露光器
4 ブラック現像器
5 色現像器
6 中間転写体
7 二次転写部材
8 定着器
12 一次転写高圧電源(一次転写手段)
13 二次転写高圧電源(二次転写手段)
20 転写ドラム
21 転写帯電器
22 吸着帯電器
23 分離帯電器
Claims (1)
- 感光体と、
複数色のトナーで現像して前記感光体上に画像を形成する複数の現像器と、
同一面内に複数の前記画像を形成可能な全周長を有する中間転写体と、
前記感光体に形成された前記画像を前記中間転写体に転写する一次転写手段と、
前記中間転写体上の前記画像を被転写材に転写する二次転写手段と、
を有し、前記被転写材に転写された前記画像を該被転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、
1種類のトナーを用いた第1プロセス速度でモノカラー画像を形成するモノカラー画像形成モード及び、複数色のトナーを用い、前記第1プロセス速度よりも遅い第2プロセス速度でフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成モードを有し、
前記中間転写体の同一面内に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成して、連続的に前記モノカラー画像と前記フルカラー画像を形成する混載モード中のプロセス速度は、前記第2プロセス速度に固定されることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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