JP3747141B2 - 皮膚化粧料キット - Google Patents
皮膚化粧料キット Download PDFInfo
- Publication number
- JP3747141B2 JP3747141B2 JP32101199A JP32101199A JP3747141B2 JP 3747141 B2 JP3747141 B2 JP 3747141B2 JP 32101199 A JP32101199 A JP 32101199A JP 32101199 A JP32101199 A JP 32101199A JP 3747141 B2 JP3747141 B2 JP 3747141B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- skin
- cosmetic kit
- sodium
- skin cosmetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚化粧料キットに関し、更に詳細には、不要な角質を除去するための組成物と、皮膚を保護し、肌のpHを正常に戻すための組成物を組合わせた皮膚化粧料キットに関する。
【0002】
【従来の技術】
加齢と共に皮膚の新陳代謝の速度が低下するが、その状態のまま放置すると皮膚のくすみ、肌荒れ等好ましくない状態になることが知られている。この状態を改善するためには、古くなった不要な角質を除去し、新しい角質の再生を促進することが必要である。
【0003】
従来、不要となった角質を除去したり、これを溶解する目的のために、化学的手段や物理的手段が取られており、そのための化粧料が既に上市されている。例えば、化学的手段による化粧料の例としては、サリチル酸や乳酸等のα−ヒドロキシ酸類を角質溶解剤として配合する化粧料等が、物理的な手段による化粧料としてはスクラブ剤を配合した化粧料等がそれぞれ挙げられる。
【0004】
最近では、pH3.5以下の角質除去用強酸性水(特開平9−124431号公報)、カフェ−酸/誘導体と角質溶解剤を組合わせた組成物(特許第2659618号公報)、高分子シリコ−ンと角質溶解剤を組合わせた皮膚外用剤(特開平10−245331号公報)、高級脂肪酸のアルカリ塩、ベタイン誘導体およびノニオン系界面活性剤を組合わせた角質除去化粧水(特開平11−106325号公報)等が知られている。
【0005】
上記従来技術のいくつかで、角質溶解剤と他の成分を組合わせる理由は、本来肌に大きな負担をかける角質除去あるいは角質溶解を穏和なものとし、肌への負担を軽減するためである。しかし、角質溶解あるいは角質除去を穏和なものとすることは当然に角質除去等の効果自体を低下せしめるものであり、そのバランスを図ることは極めて困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、角質除去自体の効果を低下せしめることなく、肌への負担を軽減することのできる皮膚化粧料を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意研究を行った結果、皮膚化粧料を角質を除去するための組成物と、皮膚を保護するための組成物に分け、これらを順次適用するキットとして提供すれば、角質除去と肌への負担軽減の相反する効果が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0008】
すなわち本発明は、次の組成物(A)および(B)、
(A)角質除去剤を含有し、pHが9.0〜11.5である組成物
(B)保湿剤を含有し、pHが4〜6.9である組成物
を含有する皮膚化粧料キットを提供するものである。
【0009】
また本発明は、皮膚に上記組成物(A)を適用した後、同じく組成物(B)を適用することを特徴とする化粧方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚化粧料キットのうち、組成物(A)は、角質除去剤を含有し、そのpHが9.0〜11.5のものである。更に、pHが9.5〜11であれば、十分に角質除去効果が得られ、且つ肌負担の低減という観点から好ましい。pHが9.0未満であると角質除去効果が十分に得られず、pHが11.5を超えると、過度の皮膚刺激を生じる場合があり、好ましくない。
【0011】
本発明の組成物(A)は、系のpHを9.0〜11.5に保つ必要があることから、アルカリ性物質でもある角質除去剤を含有させることが好ましく、具体的な例としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を選択し、含有させることが可能である。なかでも系のpHを安定に保ち、角質除去効果が優れているという観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが特に好ましい。
【0012】
この組成物(A)は水性のものであり、その性状は特には問わない。具体的には、化粧水状、美容液状、ゲル状、クリ−ム状等を例示することができる。また、本発明に用いられる組成物(A)に、粘性を付与し、使用性を向上させる目的で、増粘剤を含有させることも可能である。具体的な増粘剤の例としては、キサンタンガム、クインスシ−ドガム、グア−ガム、カラギ−ナン等の天然系高分子、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス等の半合成高分子系、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等の合成高分子およびベントナイト、スメクタイト等の粘土鉱物を例示する事ができる。なかでも、水溶性高分子であればキサンタンガム、クインスシ−ドガム等の天然系高分子が、粘土鉱物であればベントナイトが特に好ましい。
【0013】
一方、本発明に用いられる組成物(B)は、保湿剤を含有し、そのpHが4〜6.9のものである。更に、pHが4.5〜6.5であれば、肌負担の低減という観点から好ましい。pHが4未満であると、肌刺激を生じる場合があり、pHが6.9を超えると肌のpHを弱酸性領域にコントロ−ルする事が困難である。
【0014】
本発明の組成物(B)に配合される保湿剤は、肌に保湿作用を付与するものである。具体的な保湿剤の例としては、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル等のグリコ−ル類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロ−ル類;ヒアルロン酸類;ソルビト−ル、マルチト−ル等の糖アルコ−ル類;ショ糖、マルト−ス、グルコ−ス等の糖類;カミツレエキス、アロエベラ、ウイッチヘ−ゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダ−、ロ−ズ等の植物抽出液が挙げられる。このうち、より高い保湿効果を得ることができるため好ましいものとしては、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリン、ジグリセリンを挙げることができる。
【0015】
また、本発明の組成物(B)は、pHを4〜6.9とする為に、酸性物質を含有せしめることができる。具体的な酸性物質の例としては、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、コハク酸、リン酸、カルボキシビニルポリマ−、アルキル変性カルボキシビニルポリマ−等が挙げられる。
【0016】
この組成物(B)は水性であり、その性状は特には問わないが、具体的には、化粧水状、美容液状、ゲル状、クリ−ム状、固型状等を例示することができる。
【0017】
本発明の組成物(A)および組成物(B)は、それぞれ通常の化粧料を製造する方法によって製造することができる。また、目的とする効果を損なわない範囲において、上記各成分の他、必要に応じ、炭化水素、高級脂肪酸エステル、植物油脂、シリコ−ン油等の油性成分、アルコ−ル類、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料等の任意成分を配合することも可能である。
【0018】
本発明では、上記組成物(A)および組成物(B)を、組合わせて用いる皮膚化粧料キットとし、順次皮膚に適用する。
【0019】
上記の皮膚化粧料キットを用いる化粧は、以下の如くして行う。すなわち、まず組成物(A)を、皮膚の必要な部分に適用し、不要な角質を除去する。組成物(A)を皮膚に適用する手段としては、塗布やスプレー等の方法が挙げられる。この組成物(A)の皮膚への適用は、皮膚のくすみや肌あれの程度によっても相違するが、通常は1から10分間程度とすれば良い。また、不要な角質を除去する手段としては、塗布またはスプレーされた組成物(A)と共にコットンまたはティッシュ等を用いて拭き取る方法や、水やぬるま湯等により洗い流す方法が挙げられる。
【0020】
次いで、組成物(B)を、組成物(A)を適用した部位に適用する。この組成物(B)の適用手段も塗布やスプレー等の方法を使用すればよく、更に、その上から他の化粧料等を使用しても良い。
【0021】
【作用】
本発明の皮膚化粧料キットは、弱アルカリ性〜アルカリ性の組成物(A)によって効率的に不要な角質を除去した後、弱酸性で保湿作用を有する組成物(B)の組合わせによって初めて、肌への負担が軽く、且つ十分に不要な角質を除去し、肌の潤いを保つことを可能にしたものである。
【0022】
すなわち、本発明は物理的な作用に依存することなく、アルカリ性の領域としては低い領域で効果的に肌に作用せしめ、不要な角質を除去し、その後に保湿剤を含有し、酸性としては、肌負担の少ない弱酸性領域の組成物を皮膚に適用して、皮膚を健やかに保つことを可能としたのである。なお、組成物(A)の角質除去作用が弱い場合においても、塗布に不織布等を用いるか、または組成物(A)に粘性を付与し、付着性を高めることにより角質除去作用を上げることが可能となる。
【0023】
以上説明した本発明の皮膚化粧料キットは、スキンケア化粧料の用途に使用することができるもので、くすみや肌あれ等の原因と考えられている不要になった角質を除去することが主目的であり、メイクアップ化粧料を除去する化粧料とは全く相違するものである。
【0024】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによりなんら制約されるものではない。
【0025】
実 施 例 1
皮膚化粧料キット(1):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0026】
組成物(A)[化粧水]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレンセチルエ−テル(15E.O.) 0.5
2.香 料 0.05
3.エタノ−ル 10
4.防腐剤 適 量
5.炭酸カリウム 0.2
6.ジプロピレングリコ−ル 10
7.精製水 残 量
【0027】
( 製 法 )
a : 1〜4を混合溶解する。
b : 5〜7を混合溶解した後、aを添加し、化粧水とする。
このものの最終pHは10.5であった。
【0028】
組成物(B)[化粧水]
( 組 成 ) (%)
1.酢酸トコフェロ−ル 0.1
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.2
3.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.2
4.プロピレングリコ−ル 10
5.香 料 0.03
6.精製水 残 量
7.1,3−ブチレングリコ−ル 8
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.5
10.ヒアルロン酸ナトリウム 0.002
【0029】
( 製 法 )
a : 1〜5を6〜7に添加混合する。
b : 8〜10にaを添加し、化粧水とする。
このものの最終pHは5.5であった。
【0030】
実 施 例 2
皮膚化粧料キット(2):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0031】
組成物(A)[ジェル状パック]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 0.5
セチルエ−テル(20E.O.、8P.O.)
2.ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタ 0.5
ノ−ルアミド(5E.O.)
3.香 料 0.05
4.エタノ−ル 10
5.炭酸ナトリウム 0.2
6.1,3−ブチレングリコ−ル 10
7.キサンタンガム 0.3
8.防腐剤 適 量
9.精製水 残 量
【0032】
( 製 法 )
a : 1〜5を混合溶解する。
b : 6〜9を混合溶解した後、aを添加し、ジェル状パックとする。
このものの最終pHは11.0であった。
【0033】
組成物(B)[美容液]
( 組 成 ) (%)
1.カルボキシビニルポリマ− 0.3
2.アルギン酸ナトリウム 0.1
3.ヒドロキシエチルセルロ−ス 0.1
4.防腐剤 適 量
5.メチルポリシロキサン(50mm2/s) 1
6.ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) 0.2
メチルポリシロキサン共重合体
7.アルコ−ル 10
8.水酸化ナトリウム(1%溶液) 6
9.ジプロピレングリコ−ル 3
10.グリセリン 5
11.グルコ−ス 0.03
12.精製水 残 量
【0034】
( 製 法 )
a : 1〜3を12に混合溶解する。
b : 4〜7を混合溶解した後、aに添加し乳化する。
c : 8〜11をbに添加混合し、美容液とする。
このものの最終pHは、6.2であった。
【0035】
実 施 例 3
皮膚化粧料キット(3):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0036】
【0037】
( 製 法 )
a : 1〜4を混合溶解する。
b : 5〜10を混合溶解した後、aを添加し、美容液とする。
このものの最終pHは9.0であった。
【0038】
組成物(B)[クリ−ム]
( 組 成 ) (%)
1.モノステアリン酸ポリエチレングリコ−ル 2.5
2.親油型モノステアリン酸グリセリン 2
3.ベヘニルアルコ−ル 2
4.セタノ−ル 4
5.ワセリン 1
6.流動パラフィン 12
7.防腐剤 適 量
8.1,3−ブチレングリコ−ル 10
9.乳酸 0.1
10.乳酸ナトリウム 0.5
11.カミツレ抽出液 0.1
12.精製水 残 量
【0039】
( 製 法 )
a : 7〜11を12に70℃にて混合溶解する。
b : 1〜6を70℃にて混合溶解した後、aに添加し乳化する。
c : bを室温まで冷却し、クリ−ムとする。
このものの最終pHは4.1であった。
【0040】
実 施 例 4
皮膚化粧料キット(4):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0041】
組成物(A)[美容液]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレンコレステリルエ−テル 0.5
(20E.O.)
2.香 料 0.03
3.エタノ−ル 10
4.水酸化カリウム 0.03
5.乳 酸 0.05
6.クインスシ−ドエキス 40
7.グリセリン 2
8.プロピレングリコ−ル 8
9.防腐剤 適 量
10.精製水 残 量
【0042】
(製 法)
a : 1〜6を混合溶解する。
b : 7〜10を混合溶解した後、aを添加し、美容液とする。
このものの最終pHは10.8であった。
【0043】
組成物(B)[乳液]
( 組 成 ) (%)
1.N-ステアロイル−L-グルタミン酸 0.1
2.親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3
3.ベヘニルアルコ−ル 0.3
4.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2
(20E.O.)
5.ワセリン 1
6.流動パラフィン 4
7.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 0.5
8.1,3−ブチレングリコ−ル 8
9.ジグリセリン 2
10.水酸化ナトリウム(1%溶液) 3
11.カルボキシビニルポリマ− 0.12
12.精製水 残 量
【0044】
( 製 法 )
a : 1〜7を70℃にて混合溶解する。
b : 8〜12を70℃にて混合溶解した後、aを添加し乳化する。
c : bを室温に冷却し、乳液とする。
このものの最終pHは6.2であった。
【0045】
実 施 例 5
皮膚化粧料キット(5):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0046】
組成物(A)[化粧水]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレンオレイルエ−テル 0.5
(20E.O.)
2.香 料 0.1
3.エタノ−ル 5
4.水酸化ナトリウム 0.03
5.乳 酸 0.05
6.キサンタンガム 0.35
7.1,3−ブチレングリコ−ル 10
8.防腐剤 適 量
9.精製水 残 量
【0047】
( 製 法 )
a : 1〜3を混合溶解する。
b : 4〜9を混合溶解した後、aを添加し、化粧水とする。
このものの最終pHは11.0であった。
【0048】
組成物(B)[美容液]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン 0.1
共重合体
2.メチルフェニルポリシロキサン 0.1
3.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.05
4.ポリオキシエチレンアルキルエ−テルリン酸 0.01
5.防腐剤 適 量
6.ポリエチレングリコ−ル(MW=400) 2
7.1,3−ブチレングリコ−ル 10
8.グリセリン 8
9.精製水 残 量
【0049】
( 製 法 )
a : 1〜4を混合溶解する。
b : 5〜9を混合溶解した後、aを添加し、美容液とする。
このものの最終pHは4.5であった。
【0050】
実 施 例 6
皮膚化粧料キット(6):
下記の、組成物(A)および(B)よりなる皮膚化粧料キットを得た。
【0051】
組成物(A)[パック]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレンステアリルエ−テル 0.2
(15E.O.)
2.香 料 0.05
3.エタノ−ル 10
4.ベントナイト 2.5
5.1,3−ブチレングリコ−ル 10
6.炭酸ナトリウム 0.2
7.乳酸 0.03
8.防腐剤 適 量
9.精製水 残 量
【0052】
( 製 法 )
a : 1〜3を混合溶解する。
b : 4〜9を均一に分散し、aを添加し、パックとする。
このものの最終pHは11.5であった。
【0053】
組成物(B)[化粧水]
( 組 成 ) (%)
1.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1
モノイソステアレ−ト(60E.O.)
2.香 料 0.05
3.パルミチン酸レチノ−ル 0.1
4.ジプロピレングリコ−ル 10
5.グリセリン 10
6.1,3−ブチレングリコ−ル 15
7.リン酸二水素ナトリウム 0.05
8.リン酸一水素ナトリウム 0.02
9.精製水 残 量
【0054】
( 製 法 )
a : 1〜4を混合溶解する。
b : 5〜9を混合溶解した後、aを添加し、化粧水とする。
このものの最終pHは6.4であった。
【0055】
比 較 例 1
乳 液:
下記組成および製法で、組成物(A)の比較品として乳液を調製した。
【0056】
( 組 成 ) (%)
1.ステアリン酸 1
2.親油型モノステアリン酸グリセリン 0.2
3.セスキオレイン酸ソルビタン 0.3
4.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.3
(20E.O.)
5.ベヘニルアルコ−ル 0.5
6.流動パラフィン 0.5
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.5
8.メチルポリシロキサン(10mm2/s) 4
9.アルコ−ル 7
10.防腐剤 適 量
11.グリセリン 2
12.ジプロピレングリコ−ル 10
13.1,3−ブチレングリコ−ル 2
14.トリエタノ−ルアミン 0.8
15.アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
16.精製水 残 量
【0057】
( 製 法 )
a : 16に15を添加し溶解する。
b : 9〜14を混合溶解した後、aを添加し、70℃とする。
c : 1〜8を70℃にて、混合溶解し、bに添加し乳化する。
d : cを室温に冷却し、乳液とする。
このものの最終pHは7.8であった。
【0058】
比較例 2
クリーム:
下記組成および製法で、組成物(B)の比較品としてクリームを調製した。
【0059】
( 組 成 ) (%)
1.モノステアリン酸ポリエチレングリコ−ル 2.5
2.親油型モノステアリン酸グリセリン 2
3.ベヘニルアルコ−ル 2
4.セタノ−ル 4
5.ワセリン 1
6.流動パラフィン 12
7.防腐剤 適 量
8.1,3−ブチレングリコ−ル 10
9.乳 酸 0.2
10.乳酸ナトリウム 0.3
11.精製水 残 量
【0060】
( 製 法 )
a : 7〜10を11に70℃にて混合溶解する。
b : 1〜6を70℃にて混合溶解した後、aに添加し乳化する。
c : bを室温まで冷却し、クリ−ムとする。
このものの最終pHは3.5であった。
【0061】
試 験 例
上記実施例1から6で調製した皮膚化粧料キットについて、化粧品専門パネル10人に組成物(A)、組成物(B)の順で使用してもらい、角質除去効果、肌への刺激感、使用後の潤い感について試験した。また、比較例1の乳液(組成物(A)の比較品)については、実施例1から3の組成物(B)とそれぞれ組合わせたものを比較例1−1から比較例1−3と、比較例2のクリーム(組成物(B)の比較品)については、実施例1から3の組成物(A)とそれぞれ組合わせたものを比較例2−1から比較例2−3とし、比較に用いた。
【0062】
試験は、上記各評価項目について、角質除去効果がある、肌への刺激感がない、潤い感があると積極評価した人の数により、次の判定基準により判定した。この結果は表1に示す。
【0063】
( 判 定 基 準 )
判 定 : 積極評価した人の数
○ : 8〜10
△ : 5〜7
× : 4以下
【0064】
( 結 果 )
【表1】
【0065】
この結果、本発明の皮膚化粧料キットは、角質除去効果と皮膚に対する穏和な作用を両立させることが可能なものであることが明らかとなった。
【0066】
【発明の効果】
本発明の皮膚化粧料キットは、優れた角質除去作用を有しながら、皮膚に対する負担が軽減されたものである。
従って、本発明の皮膚化粧料キットは、肌のくすみの除去や肌あれの改善等のために有利に使用できるものである。
以 上
Claims (3)
- 次の組成物(A)および(B)、
(A)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムより選ばれる1種又は2種以上の角質除去剤および増粘剤を含有し、pHが9.0〜11.5である組成物
(B)プロピレングリコ−ル、1 , 3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリンまたはジグリセリンより選ばれる1種又は2種以上の保湿剤を含有し、pHが4〜6.9である組成物
を含有する皮膚化粧料キット。 - 組成物(A)を皮膚に適用し、次いで組成物(B)を適用する請求項1記載の皮膚化粧料キット。
- 皮膚に次の組成物(A)
(A)水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムより選ばれる1種又は2種以上の角質除去剤および増粘剤を含有し、pHが9.0〜11.5である組成物
を適用後、更に次の組成物(B)
(B)プロピレングリコ−ル、1 , 3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、グリセリンまたはジグリセリンより選ばれる1種又は2種以上の保湿剤を含有し、pHが4〜6.9である組成物
を適用することを特徴とする化粧方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32101199A JP3747141B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 皮膚化粧料キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32101199A JP3747141B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 皮膚化粧料キット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001139446A JP2001139446A (ja) | 2001-05-22 |
JP3747141B2 true JP3747141B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=18127805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32101199A Expired - Fee Related JP3747141B2 (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | 皮膚化粧料キット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3747141B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10959933B1 (en) | 2020-06-01 | 2021-03-30 | The Procter & Gamble Company | Low pH skin care composition and methods of using the same |
US11110049B2 (en) | 2017-06-23 | 2021-09-07 | The Procter & Gamble Company | Composition and method for improving the appearance of skin |
US11583488B2 (en) | 2020-06-01 | 2023-02-21 | The Procter & Gamble Company | Method of improving penetration of a vitamin B3 compound into skin |
US11622963B2 (en) | 2018-07-03 | 2023-04-11 | The Procter & Gamble Company | Method of treating a skin condition |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030059450A1 (en) * | 2001-09-24 | 2003-03-27 | Maibach Howard I. | Method and topical formulation for treating skin conditions associated with aging |
JP2005060250A (ja) * | 2003-08-18 | 2005-03-10 | Safe-Tech International Kk | 足裏老化皮膚の除去方法、および、足裏皮膚洗浄用組成物の製造方法 |
JP4740588B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2011-08-03 | 株式会社コーセー | 化粧料キットおよびこれを用いるスキンケア方法 |
JP6763696B2 (ja) * | 2016-05-31 | 2020-09-30 | 花王株式会社 | 水性化粧料 |
JP6957228B2 (ja) * | 2017-06-22 | 2021-11-02 | 小林製薬株式会社 | 美容方法 |
JP6730241B2 (ja) * | 2017-10-04 | 2020-07-29 | 花王株式会社 | スキンケア方法 |
US20200030202A1 (en) * | 2018-07-30 | 2020-01-30 | L'oreal | Two-step treatment for desquamation of skin |
JP7301707B2 (ja) * | 2019-10-03 | 2023-07-03 | 株式会社ナリス化粧品 | ふきとり用化粧料 |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32101199A patent/JP3747141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11110049B2 (en) | 2017-06-23 | 2021-09-07 | The Procter & Gamble Company | Composition and method for improving the appearance of skin |
US11622963B2 (en) | 2018-07-03 | 2023-04-11 | The Procter & Gamble Company | Method of treating a skin condition |
US10959933B1 (en) | 2020-06-01 | 2021-03-30 | The Procter & Gamble Company | Low pH skin care composition and methods of using the same |
US11583488B2 (en) | 2020-06-01 | 2023-02-21 | The Procter & Gamble Company | Method of improving penetration of a vitamin B3 compound into skin |
US11911498B2 (en) | 2020-06-01 | 2024-02-27 | The Procter & Gamble Company | Low pH skin care composition and methods of using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001139446A (ja) | 2001-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5687848B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP3747141B2 (ja) | 皮膚化粧料キット | |
CN114392204A (zh) | 一种皮肤清洁组合物及其制备方法与应用 | |
EP2438902B1 (en) | Cleansing method | |
JPH08283139A (ja) | 皮膚外用剤 | |
CN108379119B (zh) | 一种高保湿卸妆液及其制备工艺 | |
CN105581916A (zh) | 一种抗菌消炎型温和卸妆膏及其制备方法 | |
JP3540165B2 (ja) | ジェル状クレンジング化粧料 | |
JPH0859455A (ja) | 洗顔料 | |
JP2001072548A (ja) | クレンジング用の化粧料 | |
JP2000247860A (ja) | マッサージ化粧料 | |
JPH11193213A (ja) | クレンジング用組成物 | |
CN101427987B (zh) | 一种洁面润肤产品及其制造方法 | |
JP2000219618A (ja) | ゴマージュ化粧料 | |
JP2002241260A (ja) | 角栓除去用化粧料 | |
JP4310008B2 (ja) | 化粧料 | |
JPH0892032A (ja) | 皮膚洗浄料 | |
JP2001064122A (ja) | シート状皮膚外用剤 | |
JP3532285B2 (ja) | パック化粧料 | |
JP2001181134A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物及び皮膚洗浄用シート | |
JP2001316233A (ja) | 髭剃り用組成物 | |
KR102648939B1 (ko) | 산을 고함량으로 함유하는 화장료 조성물 | |
KR0172664B1 (ko) | 세안용 화장료조성물 | |
JP2006137731A (ja) | 水性マッサージ化粧料 | |
JP2000044427A (ja) | シート状化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041008 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |