JP3745284B2 - 光ディスク装置における記録条件決定方法、光ディスク装置、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう光ディスク装置に関するものである。具体的には、本発明は、適当な記録条件を短時間で精度よく設定できる光ディスク装置における記録条件決定方法、光ディスク装置、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光磁気ディスクを含めた光ディスクの記録密度を高める研究が盛んに行なわれている。光ディスクの記録密度を高めるには、光ディスク装置は、光ディスクに一様な記録を行なう必要があり、すなわち、光ディスクに光ビームを照射することにより記録される記録マークの大きさをほぼ一定とする必要がある。このため、光ディスク装置は、光ビームの記録光量、光磁気ディスクに印加する磁界強度などの記録条件をほぼ一定とすることが望ましい。
【0003】
しかしながら、個々の光ディスクは、製造のばらつきにより記録感度が異なるため、光ディスク装置としては、光ディスクごとに最適な記録条件が異なることになる。また、上記記録感度は、環境温度によっても変化することになる。
【0004】
このため、光ディスク装置は、装填された光ディスクごとに、または、環境温度の変化ごとに最適な記録条件を調べる必要がある。実際には、最適な記録条件は、光ディスク上の記録領域に設けられたテスト領域において試し書きを行なうことによって取得される。すなわち、上記テスト領域において、種々の記録条件で情報を記録し、記録された情報を再生して比較することにより、最適な記録条件が取得される。
【0005】
このとき、光ディスクの1周ごとに記録条件を変化させて情報を記録すると、最適な記録条件を求めるまでに時間がかかるため、光ディスクの1周のうちに、複数の記録条件で情報を記録することが行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ディスクでは、周方向におけるチルトの変動、記録膜の生膜上のばらつきなどから、周方向に記録感度のむらが生じる場合がある。この場合に、光ディスクの1周のうちに複数の記録条件で情報を記録すると、最適な記録条件を精度よく求めることができないという問題点が生じることになる。
【0007】
この問題点を解決するものとして、公開特許公報「特開平11−273073号公報」に開示された光ディスク記録再生装置がある。該装置では、異なる記録パワーで形成した記録ビットのビット形成情報に基づいて、記録ビットを形成した領域での最適記録パワーを求め、これを、光ディスクの周方向の複数箇所においても同様に行なって、各箇所での最適記録パワーを求め、これらの最適記録パワーの平均値をその光ディスクの最適記録パワーとしている。
【0008】
これにより、光ディスクにおける周方向の記録感度のむらによる最適記録パワーの誤差を少なくできるから、記録感度のむらによる記録特性への影響を改善することができる。
【0009】
また、上記の問題点を解決する他のものとして、公開特許公報「特開2001−60320号公報」に開示された光ディスクドライブ装置がある。該装置では、所定のテストエリアを複数領域に分け、記録パワーを変化させて各領域に記録し、上記複数領域の再生信号から得た複数の検出量の平均値を算出し、算出した平均値に基づき最適記録パワーを設定している。
【0010】
この装置では、光ディスクにおける異なる角度位置の領域から得られた複数の検出量を平均しているため、光ディスクの周期的な変動の影響を低減することができる。
【0011】
しかしながら、上記2つの公報の装置では、記録パワーを変化させて記録する領域内で記録感度にむらが生じている場合には、求められた最適記録パワーに記録感度のむらによる誤差が残ることになる。
【0012】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光ディスクの周方向に記録感度のむらが発生する場合であっても、適当な記録条件を短時間で精度よく設定できる光情報記録再生方法、光情報記録再生装置、該装置の制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る光ディスク装置における記録条件決定方法は、光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう光ディスク装置において記録条件を決定する方法であって、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定ステップと、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成ステップと、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定ステップと、上記組合せごとに測定された上記検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定ステップとを含むことを特徴としている。
【0014】
ここで、検出量とは、再生信号の品質を表わす値を言い、例えば、再生信号の強度を示す再生信号の振幅、BER(ビットエラーレイト)、ジッタ、最尤復号法においてメトリックが最小となるパスの尤度差に基づくもの、などが挙げられる。
【0015】
上記の方法では、まず、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより検出される検出量を上記小領域ごとに測定する。次に、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する。このとき、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、上記検出量が異なることから、記録感度の異なる可能性が高い。
【0016】
次に、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する。すなわち、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれには、同じ記録条件で記録が行なわれることになる。このとき、組合せごとに異なる記録条件で記録を行なうことが望ましい。
【0017】
従って、記録感度の異なる可能性が高い小領域に対して、同じ記録条件で記録が行なわれるから、上記小領域からの再生により検出される検出量の総和または平均値は、記録感度のむらによる誤差の少ないものとなる。
【0018】
そして、上記組合せごとに測定された上記検出量に基づいて、記録条件を決定するので、決定された記録条件は、記録感度のむらによる誤差の少ないものとなる。
【0019】
従って、本発明の方法は、複数の小領域に対し記録条件を変えて記録して検出量を測定することにより記録条件を決定できるから、同じ記録条件で複数の小領域に記録して検出量を測定し、記録条件を変えてこれを繰り返すことにより記録条件を決定する従来の方法に比べて、処理時間を短縮することができる。
【0020】
また、記録感度の異なる可能性の高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録感度の異なる可能性のある小領域に対し異なる記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定している2つの上記公報に記載された方法に比べて、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定することができる。
【0021】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、上記組合作成ステップは、複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返すステップであることを特徴としている。
【0022】
上記の方法によると、検出量が最大である小領域と、最小である小領域とを組み合わせ、残りの小領域についても同様に組み合わせている。このため、ある組合せに含まれる小領域の検出量の総和または平均値は、他の組合せのそれと同程度になる、すなわち、記録感度のむらによる誤差が著しく少なくなると考えられる。
【0023】
従って、上記の方法では、上記組合せごとに測定された検出量に基づいて、記録条件を決定するので、記録条件を精度よく決定することができる。
【0024】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、上記組合作成ステップは、上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類する領域分類ステップと、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択ステップとを含むことを特徴としている。
【0025】
なお、上記組合せを作成する際には、検出量の大きい領域群と検出量の小さい領域群とからそれぞれ上記小領域を選択することが望ましい。
【0026】
上記の方法では、上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類し、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成している。上記領域群が異なるならば、各領域群に含まれる小領域の検出量も異なることから、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、記録感度の異なる可能性が高い。
【0027】
従って、上記の方法によると、上述のように、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定することができる。
【0028】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、上記組合作成ステップの後に、上記小領域の組合せを上記記憶手段に記憶する組合記憶ステップをさらに含んでおり、上記記憶手段に上記組合せを記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記組合せに基づいて第2の測定ステップを行なうことを特徴としている。
【0029】
上記の方法では、上記小領域の組合せを上記記憶手段に記憶しているから、例えば、光ディスク装置に装填された光ディスクの環境温度の変化等により、適当な記録条件を決定し直すときには、上記記憶手段に記憶された上記組合せを利用することができ、これにより、第1の測定ステップの処理を省略することができる。従って、本発明の方法は、適当な記録条件を決定し直すときには、決定までの処理を簡略化でき、決定までの処理時間をさらに短縮することができる。
【0030】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、上記領域分類ステップの後に、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成して上記記憶手段に記憶する分類記憶ステップをさらに含んでおり、上記選択ステップは、上記記憶手段に上記領域分類情報を記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記領域分類情報に基づいて、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成するステップであることを特徴としている。
【0031】
上記の方法では、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成して上記記憶手段に記憶しているから、適当な記録条件を決定し直すときには、上記記憶手段に記憶された上記領域分類情報を利用することができ、これにより、第1の測定ステップおよび上記領域分類ステップの処理を省略することができる。従って、本発明の方法は、適当な記録条件を決定し直すときには、決定までの処理を簡略化でき、決定までの処理時間をさらに短縮することができる。
【0032】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、第1の測定ステップは、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうステップであることを特徴としている。
【0033】
上記の方法では、所定の記録条件で記録された情報を再生することにより上記検出量を測定しているから、測定された検出量が異なる小領域どうしは、記録感度の異なる可能性が著しく高い。
【0034】
従って、上記の方法によると、記録感度の異なる可能性が著しく高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録条件を精度よく決定することができる。
【0035】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、上記の方法において、第1の測定ステップは、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうステップであることを特徴としている。
【0036】
ここで、プリフォーマット部分とは、光ディスクの記録領域のうち、トラック溝の片側または両側の側壁の蛇行や、凹凸形状のマーク等が予め形成されている領域をいう。通常、上記プリフォーマット部分からの再生信号には、光ディスクの読み書きを行なうタイミングや、光ディスク固有の情報等が含まれている。また、上記プリフォーマット部分からの再生信号は、光ディスクにおける周方向のチルト変化等の影響により変動する。
【0037】
上記の方法によると、第1の測定ステップは、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうので、記録する処理を行なうことなく上記検出量を測定することができる。従って、記録条件を決定するまでの処理時間を短縮することができる。
【0038】
また、本発明の光ディスク装置は、光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう記録再生手段と、上記記録再生手段を制御する制御手段とを備える光ディスク装置において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより、検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定手段と、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成手段と、上記記録再生手段を制御して、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定手段と、第2の測定手段によって測定された上記組合せごとの検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定手段とを備えることを特徴としている。
【0039】
上記の構成では、第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、複数の上記小領域から再生を行なうことにより検出される検出量を上記小領域ごとに測定する。また、上記組合作成手段は、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する。また、第2の測定手段は、上記組合せ内の上記小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する。
【0040】
このとき、上述にように、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、記録感度の異なる可能性が高く、また、同じ記録条件で記録が行なわれることになる。なお、組合せごとに異なる記録条件で記録を行なうことが望ましい。
【0041】
従って、記録感度の異なる可能性が高い小領域に対して、同じ記録条件で記録が行なわれるから、上記小領域からの再生により検出される検出量の総和または平均値は、記録感度のむらによる誤差の少ない検出量となる。
【0042】
そして、上記記録条件決定手段は、第2の測定手段によって上記組合せごとに測定された検出量に基づいて、記録条件を決定する。これにより、決定された記録条件は、記録感度のむらによる誤差の少ないものとなる。
【0043】
従って、本発明の光ディスク装置は、複数の小領域に対し記録条件を変えて記録して検出量を測定することにより記録条件を決定できるから、同じ記録条件で複数の小領域に記録して検出量を測定し、記録条件を変えてこれを繰り返すことにより記録条件を決定する従来の装置に比べて、短時間で記録条件を決定することができる。
【0044】
また、記録感度の異なる可能性の高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録感度の異なる可能性のある小領域に対し異なる記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定している上記2つの公報に記載された装置に比べて、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定することができる。
【0045】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記組合作成手段は、複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返す手段であることを特徴としている。
【0046】
上記の構成によると、検出量が最大である小領域と、最小である小領域とを組み合わせ、残りの小領域についても同様に組み合わせている。このため、ある組合せに含まれる小領域の検出量の総和または平均値は、他の組合せのそれと同程度になる、すなわち、記録感度のむらによる誤差が著しく少なくなると考えられる。
【0047】
従って、本発明の光ディスク装置は、上記組合せごとに測定された検出量に基づいて、記録条件を決定するので、記録条件を精度よく決定することができる。
【0048】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記組合作成手段は、第1の測定手段によって測定された上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類して、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成する情報作成手段と、該情報作成手段によって作成された上記領域分類情報に基づき、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択手段とを備えることを特徴としている。
【0049】
なお、上記選択手段は、検出量の大きい領域群と検出量の小さい領域群とから上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成することが望ましい。
【0050】
上記の構成では、上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類し、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成している。上記領域群が異なるならば、各領域群に含まれる小領域の検出量も異なることから、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、記録感度の異なる可能性が高い。
【0051】
従って、本発明の光ディスク装置は、上述のように、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定することができる。
【0052】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記組合作成手段によって作成された上記組合せを記憶する記憶手段をさらに備えており、第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記憶手段によって記憶された上記組合せとの何れか一方を使用することを特徴としている。
【0053】
上記の構成では、上記記憶手段が上記組合せを記憶しているから、適当な記録条件を決定し直すときには、上記記憶手段によって記憶された上記組合せを利用することができる。これにより、第1の測定手段を利用することなく、記録条件を決定し直すことができる。従って、本発明の光ディスク装置は、記録条件を決定し直すときには、該決定までに必要な時間を短縮することができる。
【0054】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記組合作成手段によって作成された上記組合せを上記光ディスクに記録する記録制御手段をさらに備えており、第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記組合せとの何れか一方を使用することを特徴としている。
【0055】
上記の構成によると、上記記録制御手段によって上記光ディスクに上記組合せが記録される。従って、例えば、光ディスク装置に装填する光ディスクが交換されることにより、記録条件を決定し直すときには、光ディスクに記録した上記組合せを利用することができる。これにより、第1の測定手段を利用することなく、記録条件を決定し直すことができる。従って、本発明の光ディスク装置は、光ディスクの交換により記録条件を決定し直すときでも、該決定までに必要な時間を短縮することができる。
【0056】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記領域分類情報を記憶する記憶手段をさらに備えており、上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記憶手段によって記憶された上記領域分類情報との何れか一方を使用することを特徴としている。
【0057】
上記の構成では、上記記憶手段が上記領域分類情報を記憶しているから、適当な記録条件を決定し直すときには、上記領域分類情報を利用することができる。これにより、第1の測定手段および上記情報作成手段を利用することなく、記録条件を決定し直すことができる。従って、本発明の光ディスク装置は、記録条件を決定し直すときには、該決定までに必要な時間を短縮することができる。
【0058】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクに上記領域分類情報を記録する記録制御手段をさらに備えており、上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記領域分類情報との何れか一方を使用することを特徴としている。
【0059】
上記の構成によると、上記記録制御手段によって、上記光ディスク上に上記領域分類情報が記録される。従って、例えば、光ディスク装置の交換により記録条件を決定し直すときには、光ディスク上に記録した上記領域分類情報を利用することができる。これにより、第1の測定手段および上記情報作成手段を利用することなく、記録条件を決定し直すことができる。従って、本発明の光ディスク装置は、光ディスクの交換により記録条件を決定し直すときでも、該決定までに必要な時間を短縮することができる。
【0060】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことを特徴としている。
【0061】
上記の構成では、第1の測定手段は、所定の記録条件で記録された情報を再生することにより、上記検出量を測定しているから、測定された検出量が異なる小領域どうしは、記録感度の異なる可能性が著しく高い。従って、本発明の光ディスク装置によると、記録感度の異なる可能性が著しく高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録条件を精度よく決定することができる。
【0062】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうことを特徴としている。
【0063】
上記の構成によると、第1の測定手段は、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうので、上述のように、記録を行なうことなく上記検出量を測定することができる。従って、記録条件を決定するまでに必要な時間を短縮することができる。
【0064】
また、本発明の光ディスク装置は、上記の構成において、第1の測定手段および第2の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、光ディスクにおけるテスト領域から再生を行なうことを特徴としている。
【0065】
これにより、光ディスクにおけるユーザ領域に影響を与えることなく記録条件を決定できるので、例えば、該ユーザ領域の全てに情報が記録されていても、記録条件を決定することができる。
【0066】
なお、上記の光ディスク装置における記録条件決定方法により行なわれる各ステップを、制御プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記制御プログラムを実行させることができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、光磁気記録方式の場合を例に挙げ、図1〜11に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、磁界変調記録方式において記録光量を最適化する場合について説明する。従って、以後は記録用磁界の強度を一定とし、記録光量を変化させながら、適当な記録光量(記録条件)を調べる手法について説明する。
【0068】
図2は、本実施形態にかかる光ディスク装置1の概略構成を示している。光ディスク装置1は、光磁気ディスクD(光ディスク)に情報を記録する際には、まず、回転する光磁気ディスクDの記録領域上へ、制御部20(制御手段)がピックアップ駆動回路14を介してピックアップ13(記録再生手段)を移動させる。ピックアップ13には、光ヘッド11および磁気ヘッド12が設けられている。
【0069】
そして、制御部20がレーザ駆動回路15を介して記録条件を設定し、光ヘッド11から記録用のレーザビームを光磁気ディスクDの記録領域における記録部位に照射するとともに、制御部20が磁気ヘッド駆動回路16を介して、磁気ヘッド12から記録用磁界を発生させる。これにより、光ディスク装置1は、光磁気ディスクDの記録領域に情報を記録することができる。
【0070】
また、光ディスク装置1は、光磁気ディスクDに記録された情報を再生する際には、まず、制御部20がピックアップ駆動回路14を介して、ピックアップ13を光磁気ディスクDの記録部位へ移動させる。次に、制御部20がレーザ駆動回路15を介して光ヘッド11から再生用のレーザビームを光磁気ディスクDに照射する。照射されたレーザビームは、記録部位にて反射され、その反射光を光ヘッド11にて検出する。光ヘッド11にて検出された反射光は、電気信号fに変換された後、再生回路17にて再生信号gに変換されて、制御部20に入力される。これにより、光ディスク装置1は、光磁気ディスクDの記録領域に記録された情報を再生することができる。
【0071】
ここで、光ディスク装置1には、メモリ31およびセンサ32が特に設けられている。メモリ31は、制御部20との間で、後述する領域分類情報をデータaとして読み書き可能である記憶装置である。また、センサ32は、光磁気ディスクDへの記録環境の変化を検出するためのセンサであり、例えば、光磁気ディスクDの記録部位の温度を検出するための温度センサなどである。センサ32にて検出した結果は、検出信号bとして制御部20へ出力される。
【0072】
光ディスク装置1は、図3に示す光磁気ディスクDのテスト領域Dbへの試し書きに基づいて記録条件を設定する。そして、光ディスク装置1は、設定された記録条件で、同図に示す光磁気ディスクDのユーザ領域Daに情報を記録する。
【0073】
なお、ユーザ領域Daへの記録動作は、周知の記録動作と同様であるから、その説明を省略する。また、図3では、テスト領域Dbの位置としては、光磁気ディスクDの最内周部に規定しているが、最外周部など、任意の円周部に規定することができる。また、複数の円周部にテスト領域が存在する場合には、複数のテスト領域に試し書きを行なって適当な記録条件を設定してもよい。
【0074】
また、光磁気ディスクD等の光ディスクは、同心円状または渦巻き状に記録領域が形成され、1周ごとに記録領域が区切られている。以下、1周ごとの記録領域を「トラック」と称する。さらに、トラックは、複数の小領域に区切られている。以下、この小領域を「セクタ」と称する。
【0075】
次に、光ディスク装置1における記録条件の設定について、図1に基づいて説明する。制御部20は、記録条件制御部21、領域分類情報管理部22、試し書き条件設定部23、および記録条件設定部24を備えて構成される。
【0076】
記録条件制御部21は、光磁気ディスクDが光ディスク装置1に装填されたときに加えて、情報の記録動作中であっても、センサ32にて記録環境に所定の変化が検出されたときや、前回の試し書きから所定の時間経過したときなどに、記録条件の設定動作を適宜開始するものである。
【0077】
領域分類情報管理部22は、試し書き条件設定部23が使用する領域分類情報を管理するものである。なお、前述のように、光磁気ディスクDの記録領域は、周内のチルトや記録感度のむらの影響を受けるから、同一の信号を記録したとしても、再生信号が同一であるとは限らない。
【0078】
このため、領域分類情報管理部22における情報作成部22a(情報作成手段)の制御により、所定の記録パワー(記録条件)で、テスト領域Db内の或るトラックに記録し、その再生信号をセクタごとに検出する。この再生信号を「周内変動信号」と称することにする。この周内変動信号が、周内のチルトや記録感度のむらを表わすことになる。
【0079】
次に、上記周内変動信号に関する検出量の大きさに基づいて、1トラック内の複数のセクタを複数のグループに分類する。1つのグループに含まれるセクタの数は、1つでもよいし、複数でもよい。各セクタがどのグループに分類されているかを示す情報を領域分類情報として、領域分類情報管理部22における記憶制御部22bがメモリ31に記憶するように制御する。
【0080】
ここで、上記周内変動信号に関する検出量としては、周内のチルトや記録感度のむらを定量的に示すもの、例えば、エラー、ジッタ、最尤復号法においてユークリッド距離が最小であるパスの尤度差に基づくもの等のような再生信号の品質を表わすものや、再生信号の振幅を用いることができる。
【0081】
上記のエラーおよびジッタの一方または両方は、光ディスクのパワーマージンを規定するものとなっている場合が多い。この場合、記録状態をその光ディスクのマージン規定の閾値と合致する値で示すことができる。
【0082】
また、最尤復号法における上記尤度差に基づいて再生信号の品質を評価できるから、上記尤度差に基づく値を上記検出量として使用することができる。最尤復号法を用いて再生信号の品質を評価する方法については、例えば、T. Perkins, "a Window Margin Like Procedure for Evaluating PRML Channel Performance"; IEEE Transactions on Magnetics, Vol. 31, No. 2, 1995, pp. 1109-1114 に記載されている。
【0083】
次に、試し書き条件設定部23は、領域分類情報管理部22から提供される領域分類情報に基づき、試し書き動作に用いる記録条件を設定する。試し書きは、トラック内の複数のセクタに対して、複数の記録条件で記録することにより行なわれる。
【0084】
このとき、上記領域分類情報に基づいて、各セクタに対する記録条件を設定する。具体的には、複数の記録条件のうち、少なくとも1つの記録条件を、少なくとも2つのグループの中からそれぞれ選択されたセクタの組合せに割り当てるように設定する。
【0085】
上述のように、各グループは、周内変動信号に関する検出量の大きさ、すなわち、周内のチルトや記録感度のむらの度合いに基づいて分類されている。このため、複数のグループについて、各グループから選択されたセクタのそれぞれに同じ記録条件で記録し、その記録条件に対する再生信号を検出することにより、周内のチルトや記録感度のむらの度合いが平均化されて、周内のチルトや記録感度のむらの影響が低減される。
【0086】
記録条件設定部24は、試し書き条件設定部23で設定された条件に基づいて試し書き動作を行ない、複数の記録条件と再生信号とに基づいて適当な記録条件を設定する。
【0087】
その後、記録条件制御部21により記録条件設定動作が再開された時には、領域分類情報管理部22における情報取得部22cがメモリ31から領域分類情報を取得して、試し書き条件設定部23に出力することにより、適当な記録条件を設定するまでに費やす時間を短縮することができる。
【0088】
以上の動作について、テスト領域Dbの1トラック内のセクタ12個を用いて、記録光量を6段階に変化させて試し書きを行ない、適当な記録光量を設定する場合を例に挙げて説明する。なお、上記検出量としては、再生信号のBERを利用し、適当な記録光量としては、BERが閾値5E−4となる記録光量に基づいて設定するものとする。
【0089】
1トラック内のセクタ12個に対して、所定の記録光量で記録し、所定の再生光量で再生信号を検出した結果を図4に示す。すなわち、この再生信号が周内変動信号である。
【0090】
次に、図4に示す周内変動信号の検出量(BER)の大きさに基づいて、12個のセクタを12個のグループに分類する。ここでは、図5に示すように、BERの小さい順に分類するものとする。このとき、図5に示すような分類結果が領域分類情報となる。
【0091】
次に、試し書き動作に用いる記録光量の設定を行なう。このとき、6段階の記録光量Pw1〜Pw6のそれぞれに対して、2つのグループからそれぞれ選択されたセクタの組合せを割り当てる。なお、記録光量Pw1〜Pw6の順序は、光量の小さい順である。
【0092】
ここでは、記録光量Pw1に対して、グループ番号の最大のものと最小のものとを割り当て、以下、次の記録光量に対して、未だ割り当てられていないグループのうち、グループ番号の最大のものと最小のものとを割り当てることを繰り返す。このとき、図6に示すような割り当てとなり、これが試し書き条件となる。
【0093】
図6に示す試し書き条件に基づき、各セクタに割り当てられた記録光量により、トラックに試し書きを行なったところ、図7に示す結果が得られた。図7には、同じ記録光量が照射された2つのセクタから検出されるBERの平均値が、記録光量ごとに示されている。
【0094】
また、図7には、本実施形態における試し書き動作による測定結果(本発明)の他に、基準例として、各記録光量に対する1トラック(12セクタ)の平均BERの変化の測定結果(1周平均)が示されている。
【0095】
さらに、図7には、比較例として、1トラック(12セクタ)におけるセクタ番号1〜6とセクタ番号7〜12との2つの領域に対して、それぞれ1セクタごとに記録光量を6段階に変化させて試し書き動作を行ない、2つの領域にて得られたBERを平均したときの測定結果(2領域平均)が示されている。
【0096】
なお、図7には記載されていないが、記録光量Pw1におけるBERは、本発明、基準例および比較例ともに1E−2台であった。
【0097】
ここで、試し書きの結果が、基準例に近い方が、1トラック(1周の記録領域)に対して安定して記録できる記録光量を設定できることになる。
【0098】
図7を参照すると、BERの閾値5E−4における記録光量を比較したとき、比較例の場合は、記録感度のむらによる周内変動の影響を受けて、基準例からかけ離れた結果になっているのに対して、本実施形態の場合は、基準例に近い結果となっていることが理解できる。すなわち、本発明における記録光量の設定により、周内変動の影響を低減して、高精度に適当な記録光量を設定できることが理解できる。
【0099】
なお、セクタの分類方法や、各記録光量に対するグループおよびセクタの割り当て方法は、種々に変更可能である。例えば、図4に示す周内変動信号の検出量の大きさに基づいて、12個のセクタを2個のグループに分類することができ、この場合について以下に説明する。ここでは、図8に示すように、BERの小さい順に分類するものとする。このとき、図8に示すような分類結果が領域分類情報となる。
【0100】
次に、試し書き動作に用いる記録光量の設定を行なう。このとき、6段階の記録光量Pw1〜Pw6のそれぞれに対して、2つのグループからそれぞれ1つのセクタを選択して割り当てる。このとき、図9に示すような割り当てとなり、これが試し書き条件となる。
【0101】
図9に示す試し書き条件に基づき、各セクタに割り当てられた記録光量により、トラックに試し書きを行なったところ、図10に示す結果が得られた。図10には、図7と同様に、本実施形態における試し書き動作による測定結果(本発明)の他に、基準例の測定結果と、比較例の測定結果とが示されている。
【0102】
図10を参照すると、BERの閾値5E−4における記録光量を比較したとき、比較例の場合は、記録感度のむらによる周内変動の影響を受けて、基準例からかけ離れた結果になっているのに対して、本実施形態の場合は、基準例に近い結果となっていることが理解できる。すなわち、本発明における記録光量の設定により、周内変動の影響を低減して、高精度に適当な記録光量を設定できることが理解できる。
【0103】
図11は、光ディスク装置1において記録光量を設定する具体的動作を説明するものである。以下、図11を参照しながら、記録光量を最適化する基本的な動作について説明する。
【0104】
まず、光ディスク装置1に光磁気ディスクDが装填されると、記録条件制御部21の制御により、領域分類情報管理部22を通じて、テスト領域Dbにアクセスする(ステップ1、以降、S1と称する)。
【0105】
次に、領域分類情報管理部22は、メモリ31内に領域分類情報があるか否かを判断する(S2)。メモリ31内に領域分類情報がある場合は、メモリ31から領域分類情報を取得し(S8)、S5に進む。
【0106】
一方、メモリ31内に領域分類情報がない場合には、テスト領域Db内のトラックに所定の記録光量でテストパターンを記録し、所定の再生光量で、上記トラックにおけるセクタごとにテストパターンを読み出し、周内変動信号を検出する(S3)。次に、周内変動信号の検出量の大きさに基づいて、複数のセクタを複数のグループに分類し、領域分類情報としてメモリ31に記憶する(S4)。
【0107】
次に、領域分類情報に基づいて、試し書き条件として、各セクタに対する記録光量を設定する(S5)。次に、ステップS5にて各セクタに割り当てた記録光量で試し書き動作を行なう(S6)。そして、ステップS6の結果の基づいて、適当な記録光量を決定する(S7)。
【0108】
なお、ステップS3では、トラックに所定の記録光量でテストパターンを記録したものを読み出し、周内変動信号を検出する場合を例に挙げて説明したが、複数領域のそれぞれに含まれるプリフォーマット部分の再生信号の検出量を、周内変動信号の検出量として用いることもできる。この場合、テストパターンを記録する必要がなくなるので、記録光量を決定するまでに必要な時間を短縮することができる。
【0109】
また、図5および図8に示す分類を行なうことなく、図4に示す各セクタのBERの大きさに基づいて、セクタ番号の組合せを行ない、該組合せごとに記録条件を割り当てることにより、図6および図9に示す試し書き条件を設定してもよい。
【0110】
このとき、上記領域分類情報の代わりに、上記組合せを記憶制御部22bがメモリ31に記憶することが望ましい。この場合、記録条件制御部21により記録条件設定動作が再開された時には、情報取得部22cがメモリ31から上記組合せを取得し、試し書き条件設定部23に出力することにより、適当な記録条件を設定するまでに費やす時間を短縮することができる。
【0111】
また、本実施形態では、再生信号の検出量であるBERが閾値5E−4となる記録光量、すなわち、下限の記録光量に基づいて設定する場合を例に挙げて説明しているが、これに限らず、上限の記録光量に基づいて設定してもよいし、下限および上限の両方の記録光量に基づいて設定してもよい。
【0112】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図12および図13に基づいて説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成については、その説明を省略または簡略化する。
【0113】
光ディスク装置1は、記録条件の設定に用いる領域分類情報を光磁気ディスクDに記録することができる。以下、本実施形態では、領域分類情報を記録する光磁気ディスクD上の領域として、テスト領域Dbを用いて説明しているが、光磁気ディスクD上の任意の領域に領域分類情報を記録することができる。
【0114】
図12は、メモリ31に記憶されている領域分類情報を、光磁気ディスクDに記録する記録制御部22d(記録制御手段)の具体的動作を説明するものである。まず、メモリ31から領域分類情報を読み出し(S11)、光磁気ディスクDのテスト領域Dbに記録する(S12)。
【0115】
このように、光ディスク装置1は、作成された領域分類情報を光磁気ディスクDに記録することで、同一の光ディスク装置1だけでなく、異なる光ディスク装置においても、この光磁気ディスクDを装填して情報を記録する際には、光磁気ディスクDに記録された領域分類情報に基づいて記録条件を設定できる。
【0116】
光磁気ディスクDに記録された領域分類情報は、読出制御部22eにより読み出される。図13は、光磁気ディスクDに記録された領域分類情報を読み出す動作を示している。まず、光磁気ディスクD上のテスト領域Dbにアクセスし(S21)、次に、テスト領域Dbの領域分類情報を読み出し(S22)、そして、領域分類情報をメモリ31内に記憶する(S23)。
【0117】
以上のように、本実施形態の光ディスク装置1および該装置における記録条件決定方法は、周方向の記録領域におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどによって、光ディスクの周方向において記録感度のむらが発生する場合においても、周内変動に基づいて、複数のセクタを分類して領域分類情報を作成し、該領域分類情報に基づいて、試し書き動作を行ない、適当な記録光量を設定するので、短時間で精度よく設定して記録することができる。
【0118】
なお、上記の実施の形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0119】
例えば、記録光量の設定は、各トラックにおいて少なくとも1回行なうことが望ましいが、必ずしも全てのトラックで行なう必要はなく、複数のトラックごとであってもよい。
【0120】
また、トラックの複数領域として、セクタ内を複数に分割した領域を使用することができる。
【0121】
また、設定する記録条件として、記録磁界の強度を最適化する場合にも適用できる。また、磁界変調記録方式を例に挙げて説明したが、光変調記録方式においても、好感度に記録光量を設定することができる。さらに、光磁気記録に限定されず、相変化記録等の他の光ディスクにおいても、同様に適用することができる。
【0122】
また、光ディスク装置1は、制御部20の各機能を実現するプログラム(制御プログラム、記録条件設定プログラム等)の命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを記憶するメモリ等の記憶装置(記憶媒体)などを備えてもよい。
【0123】
また、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能にした記録媒体を光ディスク装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出して実行することによっても達成可能である。
【0124】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することにより、そのプログラムコードを記録した記録媒体は、本発明を構成することになる。
【0125】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る光ディスク装置における記録条件決定方法は、光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう光ディスク装置において記録条件を決定する方法であって、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定ステップと、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成ステップと、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定ステップと、上記組合せごとに測定された上記検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定ステップとを含む方法である。
【0126】
ここで、検出量とは、再生信号の品質を表わす値であり、例えば、再生信号の強度を示す再生信号の振幅、BER、ジッタ、最尤復号法においてメトリックが最小となるパスの尤度差に基づくもの、などが挙げられる。
【0127】
これによると、複数の小領域に対し記録条件を変えて記録して検出量を測定することにより記録条件を決定できるから、同じ記録条件で複数の小領域に記録して検出量を測定し、記録条件を変えてこれを繰り返すことにより記録条件を決定する従来の方法に比べて、処理時間を短縮できるという効果を奏する。
【0128】
また、記録感度の異なる可能性の高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録感度の異なる可能性のある小領域に対し異なる記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定している上記2つの公報に記載された方法に比べて、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0129】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、上記組合作成ステップは、複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返すステップである。
【0130】
これによると、ある組合せに含まれる小領域の検出量の総和または平均値は、他の組合せのそれと同程度になり、記録感度のむらによる誤差が著しく少なくなると考えられることから、記録条件を精度よく決定できるという効果を奏する。
【0131】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、上記組合作成ステップは、上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類する領域分類ステップと、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択ステップとを含むステップである。
【0132】
これによると、上記領域群が異なるならば、各領域群に含まれる小領域の検出量も異なることから、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、記録感度の異なる可能性が高い。従って、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0133】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、上記組合作成ステップの後に、上記小領域の組合せを上記記憶手段に記憶する組合記憶ステップをさらに含んでおり、上記記憶手段に上記組合せを記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記組合せに基づいて第2の測定ステップを行なう方法である。
【0134】
これにより、記録条件を決定し直すときには、決定までの処理を簡略化でき、決定までの処理時間をさらに短縮できるという効果を奏する。
【0135】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、上記領域分類ステップの後に、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成して上記記憶手段に記憶する分類記憶ステップをさらに含んでおり、上記選択ステップは、上記記憶手段に上記領域分類情報を記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記領域分類情報に基づいて、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成するステップである。
【0136】
これにより、記録条件を決定し直すときには、決定までの処理を簡略化でき、決定までの処理時間をさらに短縮できるという効果を奏する。
【0137】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、第1の測定ステップは、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうステップである。
【0138】
これにより、記録感度の異なる可能性が著しく高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録条件を精度よく決定できるという効果を奏する。
【0139】
また、本発明の光ディスク装置における記録条件決定方法は、以上のように、上記の方法において、第1の測定ステップは、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうステップである。
【0140】
これにより、記録する処理を行なうことなく上記検出量を測定できるので、記録条件を決定するまでの処理時間を短縮できるという効果を奏する。
【0141】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう記録再生手段と、上記記録再生手段を制御する制御手段とを備える光ディスク装置において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより、検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定手段と、検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成手段と、上記記録再生手段を制御して、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定手段と、第2の測定手段によって測定された上記組合せごとの検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定手段とを備える構成である。
【0142】
これによると、複数の小領域に対し記録条件を変えて記録して検出量を測定することにより記録条件を決定できるから、同じ記録条件で複数の小領域に記録して検出量を測定し、記録条件を変えてこれを繰り返すことにより記録条件を決定する従来の装置に比べて、短時間で記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0143】
また、記録感度の異なる可能性の高い小領域に対し同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録感度の異なる可能性のある小領域に対し異なる記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定している上記2つの公報に記載された装置に比べて、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0144】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記組合作成手段は、複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返す手段である構成である。
【0145】
これによると、ある組合せに含まれる小領域の検出量の総和または平均値は、他の組合せのそれと同程度になり、記録感度のむらによる誤差が著しく少なくなると考えられることから、記録条件を精度よく決定できるという効果を奏する。
【0146】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記組合作成手段は、第1の測定手段によって測定された上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類して、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成する情報作成手段と、該情報作成手段によって作成された上記領域分類情報に基づき、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択手段とを備える構成である。
【0147】
これによると、上記領域群が異なるならば、各領域群に含まれる小領域の検出量も異なることから、ある組合せに含まれる小領域のそれぞれは、記録感度が異なる可能性が高い。従って、記録感度のむらによる誤差の少ない記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0148】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記組合作成手段によって作成された上記組合せを記憶する記憶手段をさらに備えており、第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記憶手段によって記憶された上記組合せとの何れか一方を使用する構成である。
【0149】
これにより、記録条件を決定し直すときには、該決定までに必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【0150】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記組合作成手段によって作成された上記組合せを上記光ディスクに記録する記録制御手段をさらに備えており、第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記組合せとの何れか一方を使用する構成である。
【0151】
これにより、光ディスクの交換により記録条件を決定し直すときでも、該決定までに必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【0152】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記領域分類情報を記憶する記憶手段をさらに備えており、上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記憶手段によって記憶された上記領域分類情報との何れか一方を使用する構成である。
【0153】
これにより、記録条件を決定し直すときには、該決定までに必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【0154】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクに上記領域分類情報を記録する記録制御手段をさらに備えており、上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記領域分類情報との何れか一方を使用する構成である。
【0155】
これにより、光ディスクの交換により記録条件を決定し直すときでも、該決定までに必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【0156】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なう構成である。
【0157】
これにより、記録感度の異なる可能性が著しく高い小領域に対して同じ記録条件で記録して検出量を測定することにより記録条件を決定しているから、記録条件を精度よく決定できるという効果を奏する。
【0158】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なう構成である。
【0159】
これにより、記録を行なうことなく上記検出量を測定できるので、記録条件を決定するまでに必要な時間を短縮できるという効果を奏する。
【0160】
また、本発明の光ディスク装置は、以上のように、上記の構成において、第1の測定手段および第2の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、光ディスクにおけるテスト領域から再生を行なう構成である。
【0161】
これにより、光ディスクにおけるユーザ領域に影響を与えることなく記録条件を決定できるので、例えば、該ユーザ領域の全てに情報が記録されていても、記録条件を決定できるという効果を奏する。
【0162】
なお、上記の光ディスク装置における記録条件決定方法により行なわれる各ステップを、制御プログラムによりコンピュータ上で実行させることができる。さらに、上記制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記制御プログラムを実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る光ディスク装置において、記録条件の設定に関する構成を詳細に示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態において、情報が記録される光磁気ディスクを示す模式図である。
【図4】本実施形態において、記録条件の設定動作に関わる周内変動信号の一例を示すグラフである。
【図5】図4に示す周内変動信号に基づいて作成される領域分類情報の一例を示す図表である。
【図6】図5に示す領域分類情報に基づいて設定される試し書き条件の一例を示す図表である。
【図7】図6に示す試し書き条件に基づいて行なわれる試し書きの結果の一例を示すグラフである。
【図8】図4に示す周内変動信号に基づいて作成される領域分類情報の他の例を示す図表である。
【図9】図8に示す領域分類情報に基づいて設定される試し書き条件の一例を示す図表である。
【図10】図9に示す試し書き条件に基づいて行なわれる試し書きの結果の一例を示すグラフである。
【図11】本実施形態において、記録光量を設定する具体的動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施の形態において、記録条件を設定する動作の概略を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態において、記録条件を設定する動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置
13 ピックアップ(記録再生手段)
20 制御部(制御手段)
22a 情報作成部(情報作成手段)
22d 記録制御部(記録制御手段)
23 試し書き条件設定部
31 メモリ(記憶手段)
D 光磁気ディスク(光ディスク)
Db テスト領域
Claims (21)
- 光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう光ディスク装置において記録条件を決定する方法であって、
上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定ステップと、
検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成ステップと、
上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定ステップと、
上記組合せごとに測定された上記検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定ステップとを含むことを特徴とする光ディスク装置における記録条件決定方法。 - 上記検出量は、再生信号の品質を表わす値であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。
- 上記組合作成ステップは、
複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、
残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返すステップであることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。 - 上記組合作成ステップは、
上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類する領域分類ステップと、
異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択ステップとを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。 - 上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、
上記組合作成ステップの後に、上記小領域の組合せを上記記憶手段に記憶する組合記憶ステップをさらに含んでおり、
上記記憶手段に上記組合せを記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記組合せに基づいて第2の測定ステップを行なうことを特徴とする請求項1から4までの何れかに記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。 - 上記光ディスク装置は、情報を記憶する記憶手段を備えており、
上記領域分類ステップの後に、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成して上記記憶手段に記憶する分類記憶ステップをさらに含んでおり、
上記選択ステップは、上記記憶手段に上記領域分類情報を記憶している場合には、上記記憶手段に記憶された上記領域分類情報に基づいて、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成するステップであることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。 - 第1の測定ステップは、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうステップであることを特徴とする請求項1から6までの何れかに記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。
- 第1の測定ステップは、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうステップであることを特徴とする請求項1から6までの何れかに記載の光ディスク装置における記録条件決定方法。
- 光ディスクに対して情報の記録および再生を行なう記録再生手段と、上記記録再生手段を制御する制御手段とを備える光ディスク装置において、上記制御手段は、
上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクの周方向の記録領域における複数の小領域から再生を行なうことにより、検出される検出量を上記小領域ごとに測定する第1の測定手段と、
検出量の異なる上記小領域の組合せを作成する組合作成手段と、
上記記録再生手段を制御して、上記組合せ内の小領域に対して同じ記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことにより検出される検出量を上記組合せごとに測定する第2の測定手段と、
第2の測定手段によって測定された上記組合せごとの検出量に基づいて、記録条件を決定する記録条件決定手段とを備えることを特徴とする光ディスク装置。 - 第1の測定手段および第2の測定手段によって測定される上記検出量は、再生信号の品質を表わす値であることを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
- 上記組合作成手段は、複数の上記小領域のうち、検出量が最大である小領域と、検出量が最小である小領域との組合せを作成し、残りの小領域について同様の組合せを作成することを繰り返す手段であることを特徴とする請求項9または10に記載の光ディスク装置。
- 上記組合作成手段は、
第1の測定手段によって測定された上記検出量に応じて、複数の上記小領域を複数の領域群に分類して、複数の上記小領域と複数の上記領域群との対応関係を示す領域分類情報を作成する情報作成手段と、
該情報作成手段によって作成された上記領域分類情報に基づき、異なる上記領域群から上記小領域をそれぞれ選択して組合せを作成する選択手段とを備えることを特徴とする請求項9または10に記載の光ディスク装置。 - 上記組合作成手段によって作成された上記組合せを記憶する記憶手段をさらに備えており、
第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記憶手段によって記憶された上記組合せとの何れか一方を使用することを特徴とする請求項9から12の何れかに記載の光ディスク装置。 - 上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記組合作成手段によって作成された上記組合せを上記光ディスクに記録する記録制御手段をさらに備えており、
第2の測定手段は、上記組合作成手段によって作成された上記組合せと、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記組合せとの何れか一方を使用することを特徴とする請求項9から12の何れかに記載の光ディスク装置。 - 上記領域分類情報を記憶する記憶手段をさらに備えており、
上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記憶手段によって記憶された上記領域分類情報との何れか一方を使用することを特徴とする請求項12に記載の光ディスク装置。 - 上記制御手段は、上記記録再生手段を制御して、上記光ディスクに上記領域分類情報を記録する記録制御手段をさらに備えており、
上記選択手段は、上記情報作成手段によって作成された上記領域分類情報と、上記記録制御手段によって光ディスクに記録された上記領域分類情報との何れか一方を使用することを特徴とする請求項12に記載の光ディスク装置。 - 第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、複数の上記小領域に対して所定の記録条件で記録を行ない、かつ該記録の再生を行なうことを特徴とする請求項9から16までの何れか1項に記載の光ディスク装置。
- 第1の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、各小領域におけるプリフォーマット部分から再生を行なうことを特徴とする請求項9から16までの何れか1項に記載の光ディスク装置。
- 第1の測定手段および第2の測定手段は、上記記録再生手段を制御して、光ディスクにおけるテスト領域から再生を行なうことを特徴とする請求項9から18までの何れか1項に記載の光ディスク装置。
- 請求項1から8までの何れか1項に記載の光ディスク装置における記録条件決定方法により行なわれる各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項20に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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