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JP3736264B2 - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁性基材を備えた被処理体を均一に処理できるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】
プラズマ処理装置、例えば半導体の製造に用いられるドライエッチング装置においては、一般的に被処理体として半導体ウエハが用いられ、半導体ウエハが下部電極上に載置され固定された状態でプラズマにさらされてドライエッチングが行われる。ドライエッチングに先立って、半導体ウエハを下部電極上に載置する際には、まず、搬送機構の被処理体保持部によって下面周縁部が支持された半導体ウエハが、下部電極の上方に搬送される。そして、下部電極に形成されたピン穴を介して下部電極から被処理体の中央部付近に向けてリフターピンが突出した状態とされ、その状態で搬送機構の被処理体保持部を下降させてリフターピンに半導体ウエハが受け渡される。その後に、搬送機構の被処理体保持部がプラズマ処理装置の外部に移動される。そして、ピン穴から突出していたリフターピンを後退させて下部電極から引っ込ませる。それによって、被処理体が下部電極上に載置された状態となり、その後プラズマ処理が行われる。
【0003】
プラズマ処理が行われる間は、下部電極と上部電極との間に電圧が印加され、下部電極上に載置された半導体ウエハは下部電極とほぼ同電位となり、上部電極との電位差によってプラズマが半導体ウエハに集まってプラズマ処理が行われる。そのため、前述したピン穴に対応する半導体ウエハの領域は、下部電極と幾分異なる電位となり、その領域におけるエッチングが周囲の領域とは異なった速度で進む可能性がある。しかしながら、半導体製造における被処理体は一般的に電気伝導度の高い半導体ウエハであるため、被処理体においてピン穴に対応する領域においても、その周囲の領域とほぼ同電位となり、エッチングの速度もほぼ等しくなる。
【0004】
ところが、被処理体の基材がガラスなどの不導体で形成されている場合、例えば液晶パネルに用いられるガラス基板が被処理体の基材である場合には、ピン穴に対応する領域と、その周囲の領域とで電位差が発生してしまい、エッチングの速度が大幅に異なってしまうことがある。このように、被処理体の基材が不導体である場合には、ピン穴に対応する領域と、その周囲の領域とでプラズマ処理の均一性が損なわれることがあった。
【0005】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであって、その目的は、被処理体の基材が不導体である場合でも、リフターピン用のピン穴に対応した領域とその周囲の領域とにおいてプラズマ処理がほぼ均一となるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るプラズマ処理装置は、
気密容器と、前記気密容器内に配置されたプラズマ発生源と、前記気密容器内に配置され、被処理体が載置される下部電極と、前記気密容器内において前記下部電極に対向する上部電極と、前記下部電極に設けられた貫通孔に挿通されて前記被処理体を前記下部電極から押し上げ可能に形成され、導電性材料からなり、前記下部電極と同電位とされたリフターピンとを備えるプラズマ処理装置であって、前記リフターピンは、その先端領域より軟質な材料からなる前記先端領域を被覆する被覆部をさらに有し、前記被覆部は導電性を有する材料で形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、被処理体の損傷を防止するために軟質性の材料でリフターピンを被覆した場合でも、リフターピンの先端領域と、先端領域を被覆する被覆部の外表面との間に殆ど電位差が生じない。したがって、被覆部を介してリフターピンを被処理体に接触させることによって、被処理体において下部電極の貫通孔に対応する領域を、下部電極と同電位となっているリフターピンの先端領域が直に被処理体に接触する場合と、同様な電位とすることができる。したがって、貫通孔に対応する領域も含めて被処理体の電位分布をほぼ均一とすることができ、被処理体を均一にプラズマ処理することができる。
【0008】
(2) 本発明に係るプラズマ処理装置は、前記リフターピンを前記被処理体に弾性をもって当接させる弾性体をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、リフターピンが弾性体の弾性によって被処理体に当接されるため、リフターピンを被処理体に確実に接触させることができる。また、リフターピンが弾性体を介して押圧されることによって被処理体に押圧されるため、適度な弾性定数の弾性体を適切な変形量で用いることによって被処理体に過度の力が加わって被処理体が破損したり傷ついたりすることを防ぐことができる。
【0012】
(3)本発明に係るプラズマ処理装置は、(1)において、前記被覆部は厚さ10μm〜100μmの樹脂で形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、被覆部は厚さ10μm〜100μmの樹脂で形成されており、リフターピンの先端領域と、先端領域を被覆する被覆部の外表面との間に殆ど電位差が生じない。したがって、被覆部を介してリフターピンを被処理体に接触させることによって、被処理体において下部電極の貫通孔に対応する領域を、下部電極と同電位となっているリフターピンの先端領域が直に被処理体に接触する場合と、同様な電位とすることができる。したがって、貫通孔に対応する領域も含めて被処理体の電位分布をほぼ均一とすることができ、被処理体を均一にプラズマ処理することができる。しかも、リフターピンがその先端領域より軟質な材料で形成された被覆部を介して被処理体に接触するため、被処理体を損傷させる可能性が低い。
【0016】
(4) 本発明に係るプラズマ処理装置は、前記被処理体を前記下部電極に対して固定する固定機構をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、固定機構によって被処理体を下部電極に確実に密着させることができ、被処理体を均一な電位分布とすることができる。また、リフターピンが弾性をもって被処理体に接触する場合でも、被処理体が下部電極から浮き上がることがない。
【0018】
(5) 本発明に係るプラズマ処理方法は、請求項1に記載のプラズマ処理装置を用いて被処理体をプラズマ処理する方法であって、前記下部電極から突出した状態の前記リフターピン上に前記被処理体を載置する載置工程と、前記リフターピンが前記被処理体に当接し、かつ、前記被処理体が前記下部電極上に固定された状態とする固定工程と、前記固定工程による固定状態において前記被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理工程と、を有することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、下部電極上に被処理体が固定されてプラズマ処理されている間は、下部電極の貫通孔に位置するリフターピンが被処理体に当接している。したがって、下部電極の貫通孔が位置する部分においても下部電極と同電位となっているリフターピンが被処理体に接触するため、貫通孔に対応する領域も含めて被処理体の電位分布が均一となり、被処理体を均一にプラズマ処理することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら、さらに具体的に説明する。
【0021】
1. <プラズマ処理装置の構造>
図1は、本実施形態におけるプラズマ処理装置としてのエッチング装置10の全体構成を示す模式的な断面図である。この図に示すように、エッチング装置10は、気密容器20と、高周波電源30と、上部電極40と、下部電極50と、リフターピン60とを備えて形成されている。
【0022】
気密容器20は、形状、材質については特に限定されないが、例えば円筒形状を有し、表面がアルマイト処理されたアルミニウムで形成されており、プラズマ発生源30、上部電極40、および下部電極50が内部に収容されている。気密容器20は、図示しない開閉機構例えばゲートバルブ機構等により開閉可能で、開閉機構を閉じると気密状態となり、排気パイプ22に接続された図示しない真空ポンプで所望の真空状態、例えば数Pa〜数十Pa程度とすることが可能となっている。
【0023】
上部電極40は、形状、材質については特に限定されないが、例えば中空の円盤形状をもち、アルミニウムで形成され表面がアルマイト処理され、気密容器20内の上部において電極昇降機構44例えばエアシリンダやボールネジ等と連結棒を介して昇降可能となっている。上部電極40は、その中空部に、図示しないガス供給源からの反応ガス例えばアルゴン、ヘリウム、六フッ化硫黄、四フッ化炭素などの少なくともいずれか1つを導入する反応ガス供給パイプ24に接続されている。また、上部電極40下部表面には多数の図示しない小孔が設けられ、この小孔から気密容器20内に反応ガスが流出可能となっている。また、上部電極40は例えば電力が500〜1500W程度で 300kHz 〜13MHz 程度の高周波電源30に接続されている。上部電極40外周および下面の周縁には、下部電極50に保持される被処理体90とほぼ同じ大きさの領域にプラズマが発生するように、絶縁性例えば四弗化エチレン樹脂製のシールドリング42が設けられている。なお、上部電極40は、カーボンまたはシリコンで形成されていてもよい。
【0024】
また、上部電極40の上面に接して、上部電極40を冷却する上部電極冷却ブロック48が設けられている。上部電極冷却ブロック48内には、図示しない冷却液循環器から冷却液パイプ49を介して冷却液が循環可能となっている。
【0025】
下部電極50は、円板形状を持ち、アルミニウムで形成され表面がアルマイト処理され、気密容器20内の下方に配置されており、電気的に接地されている。下部電極50は被処理体90(例えばガラス基板)の載置台を兼ねており、その載置面すなわち上面は幾分凸状に形成されている。図示しない搬送機構の被処理体保持部に保持されて搬入された被処理体は、下部電極50上に載置されるようになっている。また、下部電極50の中央付近には、被処理体を押し上げるリフターピン60を貫通させるための貫通孔52が設けられている。さらに、下部電極50の上側外周には、載置した被処理体90周縁を下部電極50に所望のクランプ荷重で固定するクランプリング80が、連結棒81を介してリング昇降機構82たとえばエアシリンダ等で昇降可能に設置されている。クランプリング80はアルミニウムで形成され表面がアルマイト処理されている。被処理体を固定する固定機構は、前述したクランプリング80と、連結棒81と、リング昇降機構82とを含んで構成されている。
【0026】
また、気密容器20の下部には、下部電極50の下面に接して下部電極冷却ブロック56が設けられている。下部電極冷却ブロック56には、図示しない冷却液循環器から冷却パイプ57を介して、冷却液例えば水等が循環可能となっている。
【0027】
本実施形態のプラズマ処理装置としてのエッチング装置10においては、反応ガス供給パイプ24および高周波電源30に接続された上部電極40と、接地された下部電極50とによってプラズマ発生部が形成され、上部電極40と下部電極50との間の空間にプラズマが発生する。
【0028】
リフターピン60は、3本または4本備えられ、下部電極50に設けられた貫通孔52を貫通して被処理体90を押し上げ可能に形成されている。具体的には、リフターピン60は、連結部66を介してピン昇降機構62例えばエアシリンダ等に連結されている。また、リフターピン60は、先端付近の部分拡大縦断面図として図2に示すように、無底の中空円筒形状を持つ被覆部64によって本体部63が被覆されて形成されている。リフターピン60の本体部63は導電性材料たとえばステンレスなどで形成され、下部電極50と同電位とされている。リフターピン60の被覆部64は、本体部より軟質で、厚さ10μm〜100μmの樹脂、さらに好ましくは厚さ20μm〜70μmの樹脂、例えばポリイミド樹脂、フッ素樹脂、またはシリコン樹脂、もしくは、有機系、無機系顔料を分散した前記樹脂で形成されている。リフターピン60は、図1に示したように、少なくともプラズマ発生源からプラズマが発生している間すなわちプラズマ処理が行われている間は、下部電極50上に載置されている被処理体90の下面に当接した状態とされる。リフターピン60とピン昇降機構62とを連結する前述した連結部66には、弾性体としてのバネ67が組み込まれている。リフターピン60は、このバネ67の作用によって被処理体90に弾性をもって当接する。
【0029】
このように、本実施形態に係るプラズマ処理装置であるエッチング装置10においては、リフターピン60がバネ67の弾性によって被処理体90に当接されるため、リフターピン60を被処理体90に確実に接触させることができる。また、リフターピン60がバネ67を介してピン昇降機構62によって押圧されることによって、リフターピン60が被処理体90に押圧される。したがって、適度な弾性定数のバネ67を適切な変形量で用いることによってリフターピン60を被処理体90に適切な押圧力で押圧することができ、被処理体90にリフターピン60から過度の力が加わって被処理体90が破損したり傷ついたりすることを防ぐことができる。
【0030】
また、リフターピン60は、その本体部63より軟質な材料で形成された被覆部64を介して被処理体90に接触することになるため、被処理体90を損傷させる可能性をさらに低下させることができる。
【0031】
さらに、被覆部64は、前述したように、樹脂で形成されているため殆ど導電性はないが、その厚さは、10μm〜100μm程度であり、被覆部64の外表面と本体部63の先端領域との間に殆ど電位差を生じない厚さとなっている。したがって、被覆部64を介してリフターピン60を被処理体90に接触させることによって、被処理体90において下部電極50の貫通孔に対応する領域を、下部電極50と同電位となっているリフターピン60の先端領域が直に被処理体90に接触する場合と、ほぼ同様な電位とすることができる。それによって、基材が導電性の低いもの、例えばガラスまたはセラミックなどで形成された被処理体を用いた場合でも、貫通孔に対応する領域とその周囲の領域とにおいて均一なプラズマ処理を行うことが可能となる。
【0032】
また、本実施形態のエッチング装置10においては、クランプリング80と連結棒81とリング昇降機構82とを含んで構成される固定機構によって、被処理体90が下部電極50に対して固定されている。したがって、固定機構によって被処理体90を下部電極50に確実に密着させることができ、被処理体90を均一な電位分布とすることができる。また、弾性をもって被処理体90に接触するリフターピン60の押圧力によって、被処理体90が下部電極50から浮き上がることがない。
【0033】
2. <プラズマ処理装置の動作>
次に、本実施形態のプラズマ処理装置としてのエッチング装置10の動作について説明する。
【0034】
まず、リフターピン60が下部電極50から突出した状態とされる。そして、被処理体90が、図示しない搬送機構の被処理体保持部によって下面周縁部が支持されて気密容器20内部に搬入され、図3(A)に模式的な部分断面図として示すようにリフターピン60上に載置される。
【0035】
その後、ピン昇降機構62を動作させてリフターピン60を下降させて下部電極50から引っ込ませることによって、図3(B)に模式的な部分断面図として示すように被処理体90が下部電極50上に載置された状態とされる。
【0036】
そして、搬送機構の被処理体保持部を気密容器20の外部に移動させた後、気密容器20を密閉する。その後、リング昇降機構82を動作させてクランプリング80を下降させ、被処理体90を下部電極50に圧着する。その後、ピン昇降機構62によって、再びリフターピン60をいくぶん上昇させて、図3(C)に模式的な部分断面図として示すようにリフターピン60が適切な押圧力で被処理体90に当接する状態とされる。
【0037】
そして、気密容器20内は、図示しない真空ポンプで所定の真空度、例えば数Pa〜数十Pa程度まで真空引きされる。さらに、電極昇降機構44の動作により連結棒45で連結された上部電極40が下降し、下部電極50との電極間隔が適切な間隔例えば数mm程度となるように設定される。
【0038】
次に、図示しないガス供給源より反応ガス例えばアルゴン、ヘリウム、六フッ化硫黄、四フッ化炭素などの少なくともいずれか1つが反応ガス供給パイプ24を介して上部電極40に供給され、この反応ガスは上部電極40下面の図示しない小孔より気密容器20内部に流出する。同時に、高周波電源30により上部電極40へ高周波電圧が印加され、接地された下部電極50との間の空間にプラズマを発生させる。このプラズマで下部電極50上の被処理体90がエッチング処理される。
【0039】
エッチングが完了すると前述とは逆の工程、すなわち、クランプリング80を上昇させて被処理体90と下部電極50との圧着を解き、そしてリフターピン60を上昇させて被処理体90が突き上げられた状態とし、その状態で搬送機構の被処理体保持部によって下方から被処理体90が受け取り保持されて気密容器20から取り出される。
【0040】
3. <変形例>
3.1 前記においては、上部電極40に高周波電源30が接続され下部電極50が接地された例を示した。しかしながら、印加する電位を逆にして、上部電極40を接地し、下部電極50に高周波電源30を接続するようにしてもよい。この場合においても、下部電極50とリフターピン60とは同電位とされる。
【0041】
3.2 前記においては、リフターピン60が、本体部63の先端領域が樹脂からなる被覆部64によって被覆されて形成された例を示した。しかしながら、被処理体の下面を傷つけることなく当接させることができるのであれば、リフターピンは本体部のみで形成されていてもよい。このリフターピンを用いた場合でも、下部電極の貫通孔が位置する部分においても下部電極と同電位となっているリフターピンが被処理体に接触することになるため、貫通孔に対応する領域も含めて被処理体の電位分布が均一となり、被処理体を均一にプラズマ処理することができる。
【0042】
3.3 前記においては、本体部63が無底の中空円筒形状を持つ被覆部64によって被覆されて形成されたリフターピン60の例を示した。しかしながら、図4に示すように、本体部96の先端に樹脂フィルム98たとえば厚さ25μm程度のポリイミド樹脂、フッ素樹脂の膜を、10〜25μm程度の接着剤99で接着した被覆部97を備えるリフターピン95であってもよい。また接着剤は、被処理体90などから伝わる熱に起因する温度の上昇による変質がなければ特に指定はない。このリフターピン95を用いた場合でも、下部電極の貫通孔が位置する部分においても下部電極とほぼ同電位となっているリフターピンが被処理体に接触することになるため、貫通孔に対応する領域も含めて被処理体の電位分布がほぼ均一となり、被処理体をほぼ均一にプラズマ処理することができる。
【0043】
3.4 前記においては、リフターピンが、本体部の先端に本体部より軟質で絶縁性を持つ樹脂たとえばポリイミド樹脂で覆って形成された例を示した。しかしながら、被覆部は、導電性を有し本体部よりも軟質な材料、例えばカーボン、またはメタルを分散した樹脂材または導電性高分子材で形成されていてもよい。
【0044】
3.5 さらに、上記においては、プラズマ処理装置の例としてプラズマエッチング装置の例を示したが、本発明は、プラズマCVD装置、スパッタリング装置、イオン注入装置にも適用することが可能である。
【0045】
3.6 上記においては、プラズマを上部電極40と下部電極50との間で発生させる例を示した。しかしながら、プラズマを気密容器20内ではあるが、上部電極40と下部電極50との間ではない領域において発生させ、下部電極50に集まるように形成したプラズマ処理装置であってもよい。
【0046】
3.7 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のエッチング装置を示す模式的な断面図である。
【図2】実施形態のエッチング装置に用いられたリフターピンの先端付近を示す縦断面図である。
【図3】(A),(B),および(C)は、実施形態のエッチング装置の動作を説明するための部分断面図である。
【図4】変形例におけるリフターピンの先端付近を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 エッチング装置
20 気密容器
40 上部電極
50 下部電極
52 貫通孔
60 リフターピン
64 被覆部
67 バネ(弾性体)
90 被処理体

Claims (5)

  1. 気密容器と、前記気密容器内に配置されたプラズマ発生源と、前記気密容器内に配置され、被処理体が載置される下部電極と、前記気密容器内において前記下部電極に対向する上部電極と、前記下部電極に設けられた貫通孔に挿通されて前記被処理体を前記下部電極から押し上げ可能に形成され、導電性材料からなり、前記下部電極と同電位とされたリフターピンとを備えるプラズマ処理装置であって、前記リフターピンは、その先端領域より軟質な材料からなる前記先端領域を被覆する被覆部をさらに有し、前記被覆部は導電性を有する材料で形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1において、前記リフターピンを前記被処理体に弾性をもって当接させる弾性体をさらに備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項1において、前記被覆部は厚さ10μm〜100μmの樹脂で形成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、前記被処理体を前記下部電極に対して固定する固定機構をさらに備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項1に記載のプラズマ処理装置を用いて被処理体をプラズマ処理する方法であって、前記下部電極から突出した状態の前記リフターピン上に前記被処理体を載置する載置工程と、前記リフターピンが前記被処理体に当接し、かつ、前記被処理体が前記下部電極上に固定された状態とする固定工程と、前記固定工程による固定状態において前記被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理工程とを有することを特徴とするプラズマ処理方法。
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