JP3735566B2 - 半導体光素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に用いる半導体光素子に関し、特に、半絶縁性基板を用いたハイメサリッジ構造の半導体光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、全体が700で表される、従来の半導体光変調器素子の斜視図である。
半導体光変調素子700は、半絶縁性InPの基板1を含む。基板1の上には、n−InP下部クラッド層2、InGaAsP光吸収層3、p−InP上部クラッド層4、及びp−InGaAsコンタクト層5が、順次積層されている。InGaAsP光吸収層3は、単一組成の層であっても、量子井戸構造であっても良い。
最上層のコンタクト層5から、下部クラッド層2の途中までは、メサエッチングされてリッジ部10が形成されている(ハイメサリッジ構造)。基板1上には、リッジ部10の片側に下部クラッド層2が残されている。
リッジ部のコンタクト層5の上には、Ti/Auアノード電極6が設けられている。また、下部クラッド層2の上には、Ti/Auカソード電極7が設けられている。
【0003】
半導体光変調器素子700では、一の端面(入射側端面)から、光吸収層3近傍に入った入射光21が、他の端面(出射側端面)から出射光22として出る。この時、半導体光変調器素子700のアノード電極6とカソード電極7との間に、電圧(変調電気信号)を印加すると、フランツケルディッシュ効果、又は量子閉じ込めシュタルク効果により、半導体層である光吸収層3の光吸収係数が変化する。これにより、出射側の端面より、強度変調された出射光22が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カソード電極7のオーミック接合抵抗を十分小さくするためには、n−InP下部クラッド層2のキャリア濃度を7×1018cm−3以上とする必要がある。
しかしながら、以下の式(1)からわかるように、キャリア濃度が高いほど、半導体の光吸収係数(自由キャリア損失)は大きくなる(H. C. Casey, Jr and M..B. Panish, "Heterostructure Lasers", Academic Press, (1978), Chapter .3)。
【0005】
αfc:自由キャリア損失
n、p:電子、正孔密度(単位:cm−3)
【0006】
このため、下部クラッド層2のキャリア濃度を高くするほど、半導体光変調器素子700から出射する出射光22の強度が低下するという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、半絶縁性基板を用いたハイメサリッジ構造の半導体光素子において、良好なオーミック接合が得られ、かつ光強度の低下を防止した半導体光素子の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハイメサリッジ構造を有する導波路型の半導体光素子であって、半絶縁性基板と、該半絶縁性基板上に形成されたリッジ部であって、該半絶縁性基板上に順次積層された下部クラッド層、コア層、及び上部クラッド層とを含むリッジ部とを備え、該下部クラッド層が、リッジ部から側方に延在して、上面に電極が載置された高濃度層と、該高濃度層よりキャリア濃度が低く、該コア層に接した低濃度層とを含むことを特徴とする半導体光素子である。
かかる半導体光素子では、下部クラッド層が、高濃度層と低濃度層からなり、高濃度層上に電極が設けられているため、電極のオーミック抵抗が小さくなる。また、コア層の近傍は低濃度層となっているため、光の吸収損失が低減できる。従って、かかる構造を用いることにより、電極のオーミック特性が良好であり、かつ光強度の低下が少ない半導体光素子を提供できる。
【0009】
上記高濃度層のキャリア濃度は、好適には略7×1018cm−3以上、略1×1019cm−3以下の濃度であり、上記低濃度層のキャリア濃度は、好適には略1×1017cm−3以上、略3×1017cm−3以下の濃度である。
【0010】
上記半絶縁性基板、上記下部クラッド層に含まれる上記低濃度層及び上記高濃度層、及び上記上部クラッド層は、例えばInPからなり、上記コア層がInGaAsPからなるとする構成が考えられる。
【0011】
上記低濃度層の膜厚は、好適には、略0.1μm以上、略0.6μm以下である。
発光モードを基本モードに維持しながら、低濃度層での光吸収損失を抑えることができるからである。
【0012】
上記低濃度層の膜厚は、更に好適には、略0.1μm以上、略0.5μm以下である。
【0013】
また、上記低濃度層と上記高濃度層との間に、InGaAsP又はInAlAsからなるエッチングストッパ層を含むものであっても良い。
かかるエッチングストッパ層を有することにより、リッジ部を正確に形成でき、製造歩留りが向上する。このため、半導体光素子を安価に提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、全体が100で表される、本実施の形態にかかる半導体光変調器素子であり、図1(a)に斜視図を、図1(b)に、(a)のI−I方向の断面図を示す。
【0015】
半導体光変調器素子100は、半絶縁性InPの基板1を含む。基板1の上には、n−InP下部クラッド層2、InGaAsP光吸収層(コア層)3、p−InP上部クラッド層4、及びp−InGaAsコンタクト層5が、順次積層されている。InGaAsP光吸収層3は、単一組成の層であっても、量子井戸構造であっても良い。
最上層のコンタクト層5から、下部クラッド層2の途中までは、メサエッチングされてリッジ部10が形成されている(ハイメサリッジ構造)。基板1上には、リッジ部10の片側に下部クラッド層2が残されている。リッジ部10の幅は、例えば2μmである。
上部クラッド5上にはTi/Auからなるアノード電極6が設けられ、下部クラッド層2の上には、Ti/Auからなるカソード電極7が設けられている。
【0016】
本実施の形態にかかる半導体光変調器素子100では、更に、下部クラッド層2が、上層の高濃度層2aと、下層の低濃度層2bとからなる。図1に示すように、高濃度層2aは、リッジ部10の側方にも広がっている。一方、低濃度層2bは、リッジ部10のみに形成されている。
【0017】
図2は、n型のInP層にオーミック電極を接触させた場合の、InP層のキャリア濃度と、コンタクト抵抗率との関係である。図2からわかるように、電極が良好なオーミック接触となるための目標値であるコンタクト抵抗率1×10−6Ωcm−2を実現するためには、InP層のキャリア濃度を7×1018cm−3以上とすることが必要となる。従って、カソード電極7とオーミック接触する高濃度層2のキャリア濃度は、例えば7×1018cm−3以上、1×1019cm−3以下であることが好ましい。
【0018】
一方、上述の式(1)から、光吸収係数(αfc)を10cm−1以下として、光吸収損失を抑えるためには、光吸収層3に接する低濃度層2bのキャリア濃度は、3×1017cm−3以下とする必要がある。このため、低濃度層2bのキャリア濃度は、1×1017cm−3以上、3×1017cm−3以下であることが好ましい。
【0019】
図3は、図1に示す半導体光変調器素子100における、低濃度層(低濃度n−InPクラッド層)2bの膜厚と、光導波路での光吸収係数との関係である。図3では、濃度層2bのキャリア濃度を3×1017cm−3、その吸収係数を0.9cm−1とし、また、高濃度層2aのキャリア濃度を7×1018cm−3、その吸収係数を0.9cm−1とした。
図3に示すように、低濃度層2bの膜厚を0.5〜0.6μmより大きくすると、光導波路の光分布が、基本モード(単一モード)から高次モードに移る。従って、基本モードの光分布を得るためには、低濃度層2bの膜厚を、0.6μm以下、好ましくは0.5μm以下とする必要がある。
一方、低濃度層2bでの光吸収損失を抑えるために、低濃度層2bの光吸収係数は、少なくとも0.5cm−1以下である必要がある。従って、図3より、低濃度層2bの膜厚は、少なくとも約0.1μm以上とする必要がある。
以上の結果より、低濃度層2bの膜厚は、好適には約0.1μm以上、約0.6μm以下であり、更に好適には、約0.1μm以上、約0.5μm以下である。
【0020】
このように、半導体光変調器素子100では、クラッド層2が、高濃度層2aと低濃度層2bからなり、カソード電極7が高濃度層2a上に設けられているため、カソード電極7のオーミック抵抗が小さくなる。また、InGaAsP光吸収層3の近傍は低濃度層2bとなっているため、光の吸収損失を低減できる。従って、かかる構造を用いることにより、カソード電極7のオーミック特性が良好であり、かつ光強度の低下が少ない半導体光変調器素子100を提供できる。
【0021】
次に、図4を参照しながら、半導体光変調器素子100の製造方法について説明する。図4は、図1のI−I方向における断面図であり、図中、図1と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。
【0022】
かかる製造方法では、まず、図4(a)に示すように、半絶縁性のInPからなる基板1を準備し、その上に、有機金属気相成長法を用いて、高キャリア濃度n−InPの高濃度層2a、低キャリア濃度n−InPの低濃度層2b、InGaAsPの光吸収層3、p−InPの上部クラッド層4、及びp−InGaAsのコンタクト層5を順次、結晶成長させる。
各層の層厚は、例えば、高濃度層2aが1.5μm、低濃度層2bが0.3μm、光吸収層3が0.3μm、上部クラッド層4が1.5μm、そしてコンタクト層5が0.3μmとする。また、各層のキャリア濃度は、特に、低濃度層2bが3×1017cm−1、高濃度層2aが7×1018cm−1とする。
なお、高濃度層2aと低濃度層2bから、下部クラッド層2が形成される。また、InGaAsPの光吸収層3は、単一組成の層であっても、量子井戸構造であっても良い。
【0023】
次に、図4(b)に示すように、メタン、酸素、及び水素の混合ガスをエッチングガスとして用いたドライエッチングにより、ハイメサリッジ型の光導波路構造を形成する。リッジ部10の幅(図面の横方向)は約2μm、リッジ部の高さ(図面の上下方向)は約2.5μmとする。
【0024】
最後に、図4(c)に示すように、レジストマスク(図示せず)を形成し、電子ビーム蒸着法によりTi/Au層を形成し、リフトオフ法を用いてアノード電極6及びカソード電極7を形成する。以上の工程で、図1に示す、ハイメサリッジ型の光導波路構造を有する半導体光変調器素子100が完成する。
【0025】
図5は、全体が200で表される、本実施の形態にかかる他の半導体光変調器素子の断面図である。図5は、図1(a)のI−Iと同じ方向の断面図であり、図5中、図1と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。
【0026】
半導体光変調器素子200では、下部クラッド層2を構成する高濃度層2aと低濃度層2bとの間に、エッチングストッパ層8が設けられている。他の構成は、半導体光変調器素子100と同じである。
エッチングストッパ層8は、リッジ部のエッチング工程において、特に低濃度層2bに対するエッチング選択比の高い材料が用いられる。半導体光変調器素子200では、低濃度層2bがInPからなるので、エッチングストッパ層8には、例えば、InGaAsPやInAlAsを用いる。エッチングストッパ層8のキャリア濃度は、上部にカソード電極7が形成されることから、高濃度層2aと同じく1〜3×1018cm−3程度が好ましい。また、膜厚は10〜200nm程度が好ましい。
【0027】
このように、InGaAsPやInAlAsからなるエッチングストッパ層8を挿入することにより、メタン、酸素、及び水素の混合ガスをエッチングガスに用いてリッジ部10を形成する工程において、エッチング量の制御性が上がり、製造歩留りが向上する。このため、半導体光変調器素子200の低コスト化が可能となる。
【0028】
図6は、全体が300で表される、本実施の形態にかかる他の半導体光変調器素子の断面図である。図6は、図1(a)のI−Iと同じ方向の断面図であり、図5中、図1と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。
【0029】
半導体光変調器素子300では、下層クラッド層2と同様に、上部クラッド層4を、n−InPの高濃度層4aとn−InPの低濃度層4bから形成されている。他の構成は、半導体光変調器素子100と同じである。
【0030】
高濃度層4aは、例えば、キャリア濃度が1×1018cm−3、膜厚が1.5μmであり、低濃度層4bは、例えば、キャリア濃度が3×1018cm−3、膜厚が0.3μmである。
【0031】
このように、半導体光変調器素子300では、クラッド層4が、高濃度層4aと低濃度層4bからなり、アノード電極6が高濃度層4a上に設けられているため、アノード電極6のオーミック抵抗が小さくなる。また、InGaAsP光吸収層3の近傍は低濃度層4bとなっているため、光の吸収損失を低減できる。
従って、かかる構造を用いることにより、アノード電極6のオーミック特性が良好であり、かつ光強度の低下が少ない半導体光変調器素子300を提供できる。
【0032】
実施の形態2.
図7は、全体が400で表される、本実施の形態にかかる半導体光変調器素子の断面図である。図7は、図1(a)のI−Iと同じ方向の断面図であり、図7中、図1と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。
【0033】
半導体光変調器素子400では、下部クラッド層2を、バンドギャップエネルギの小さいナローギャップ層2cとバンドギャップエネルギの大きいワイドギャップ層2dから構成する。
ナローギャップ層2cには、n−InGaAsP層を用いるが、代わりにn−InGaAs層を用いても良い。また、ワイドギャップ層2dには、実施の形態1と同じくn−InP層を用いる。他の構成は、半導体光変調器素子100と同じである。
【0034】
かかる半導体光変調器素子400では、カソード電極7が、バンドギャップエネルギの小さいナローギャップ層2c上に設けられているため、オーミック接合部の抵抗が小さくなる。
一方、InGaAsPの光吸収層3に隣接する下部クラッド層2は、ワイドギャップ層2dとなっているため、バンドギャップが大きく、ワイドギャップ層2dでの光の吸収損失が小さくなる。
従って、半導体光変調器素子400では、カソード電極が良好なオーミック特性を有し、かつ、光強度の低下を防止できる。
【0035】
実施の形態3.
図8は、全体が500で表される、本実施の形態にかかる半導体光変調器素子500の斜視図である。図8中、図7と同一符号は、同一又は相当箇所を示す。
半導体光変調器素子500では、下層クラッド層2を構成するナローギャップ層2cと、ワイドギャップ層2dとが、回折格子11を形成している。図8に示すように、回折格子11は、リッジ部10の長手方向(光の進行方向)に向って繰り返し構造となっている。これにより、ブラッグ波長を有する光の透過効率が向上する。
【0036】
具体的には、回折格子11は、InGaAsP(ナローギャップ層2c)/InP(ワイドギャップ層2d)の繰り返し構造からなる。また、回折格子のピッチ(格子間隔)は、半導体光変調器素子500に入射する光の波長(導波路内での波長)の略1/2とする。例えば、波長1.55μmの光が半導体光変調器素子500に入射して変調される場合には、回折格子11のピッチは略2400Åとなる。
回折格子11のピッチをこのように設定することにより、波長1.55μm近傍の光の伝播特性が向上し、光の伝播損失の低減が可能となる。
【0037】
なお、回折格子11は、ナローギャップ層2cのリッジ部形成領域に、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程を用いて、所定のピッチの凹凸を形成した後に、ワイドギャップ層2d等を有機金属気相成長法を用いて堆積させ、実施の形態1と同じ方法でリッジ部10を形成することにより作製する。
【0038】
このように、半導体光変調器素子500では、下層クラッド層2が回折格子11を有することにより、光の伝播損失が抑制でき、低損失の半導体光変調器素子とすることができる。
【0039】
図9は、全体が600で表される、本実施の形態にかかる他の半導体光変調器素子である。
半導体光変調器素子600では、上層クラッド層4とコンタクト層5との間に回折格子12が形成されている。回折格子12では、InP(上層クラッド層4)/InGaAs(コンタクト層5)の繰り返し構造が、リッジ部10の長手方向に形成され、ピッチは、半導体光変調器素子600に入射する光の波長の略1/2となっている。
【0040】
半導体光変調器素子600では、光吸収層3の上部に回折格子12を形成することにより、光の伝播損失を抑制し、低損失の半導体光変調器素子としている。
【0041】
なお、以上の実施の形態で説明した半導体光変調器素子において、半導体層の導電型(p型、n型)を逆にすることも可能である。
また、実施の形態1〜3では、光吸収層3をInGaAsP層としたが、InGaAlAs層を用いることもできる。
また、実施の形態1〜3では、InP基板を用いた場合について述べたが、基板にGaAs半絶縁性基板を用い、クラッド層をAlGaAs層又はGaAs層、光吸収層をAlGaAs/GaAs層としても構わない。
更に、本実施の形態1〜3では、半導体光変調器素子について説明したが、導波路型フォトディテクタ等の受光素子にも適用することができる。また、実施の形態1及び2の構造については、レーザダイオード等の発光素子にも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、半絶縁性基板を用いたハイメサリッジ構造の半導体光素子において、電極のオーミック特性が良好で、かつ光損失の少ない半導体光素子が提供できる。
【0043】
また、かかる半導体光素子を、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる半導体光変調器素子の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる半導体光変調器素子の断面図である。
【図3】 InP層のキャリア濃度とコンタクト抵抗率との関係である。
【図4】 InPクラッド層の膜厚と光吸収係数との関係である。
【図5】 本発明の実施の形態1にかかる半導体光変調器素子の製造工程の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1にかかる他の半導体光変調器素子の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2にかかる他の半導体光変調器素子の断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態3にかかる半導体光変調器素子の斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態3にかかる他の半導体光変調器素子の斜視図である。
【図10】 従来の半導体光変調器素子の斜視図である。
【符号の説明】
1 基板、2 下層クラッド層、2a 高濃度層、2b 低濃度層、3 光吸収層、4 上層クラッド層、5 コンタクト層、6 アノード電極、7 カソード電極、10 リッジ部、100 半導体光変調器素子。
Claims (6)
- ハイメサリッジ構造を有する導波路型の半導体光素子であって、
半絶縁性基板と、
該半絶縁性基板上に形成されたリッジ部であって、該半絶縁性基板上に順次積層された下部クラッド層、コア層、及び上部クラッド層とを含むリッジ部とを備え、
該下部クラッド層が、リッジ部から側方に延在して、上面に電極が載置された高濃度層と、該高濃度層よりキャリア濃度が低く、該コア層に接した低濃度層とを含むことを特徴とする半導体光素子。 - 上記高濃度層のキャリア濃度が、略7×1018cm−3以上、略1×1019cm−3以下の濃度であり、上記低濃度層のキャリア濃度が、略1×1017cm−3以上、略3×1017cm−3以下の濃度であることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
- 上記半絶縁性基板、上記下部クラッド層に含まれる上記低濃度層及び上記高濃度層、及び上記上部クラッド層がInPからなり、上記コア層がInGaAsPからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子。
- 上記低濃度層の膜厚が、略0.1μm以上、略0.6μm以下であることを特徴とする請求項3に記載の半導体光素子。
- 上記低濃度層の膜厚が、略0.1μm以上、略0.5μm以下であることを特徴とする請求項3に記載の半導体光素子。
- 上記低濃度層と上記高濃度層との間に、InGaAsP又はInAlAsからなるエッチングストッパ層を含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体光素子。
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