JP3729600B2 - 遅延制御回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遅延制御回路に関するものである。さらに詳細に述べれば、本発明は、入力データ信号の位相を基準クロック信号に同期させて出力する遅延制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15はテレビジョン画面にチャネル表示等の表示をテレビジョン画面と同時に表示する表示システムを示す図である。図15において、104はテレビジョン信号が入力するTV信号入力端子、200はテレビジョン信号を画像信号に変換するTVチューナ、102はテレビジョン画面に重畳するチャネル番号等のデータ信号が入力するデータ信号入力端子、100は入力端子102に入力したデータ信号を画像処理する遅延制御回路、101は遅延制御回路100に供給する基準クロックが入力する基準クロック入力端子、400は、ブラウン管、プラズマディスプレイおよび液晶パネル(TFT)等のディスプレイ画面、300はTVチューナ200からのテレビジョン画像信号をディスプレイ画面400に表示させるために各走査線を1ライン分蓄積するラインメモリ、401は、ディスプレイ画面400の一部に表示されるチャネル等のデータ信号を表示する表示画面である。
【0003】
図15において、TV信号入力端子104に入力したテレビジョン信号はTVチューナ200で画像処理され、各走査線1ラインごとにラインメモリ300に送出される。一方、データ信号入力端子102に入力したデータ信号は遅延制御回路100で画像処理され、各走査線1ラインごとにラインメモリ300に送出される。TVチューナ200からの出力TV信号および遅延制御回路100からの出力データ信号はラインメモリ300で合成され、ディスプレイ画面400に表示され、データ信号はディスプレイ画面400の所定の位置に表示される。
【0004】
基準クロック信号は基準クロック入力端子101からTVチューナ200および遅延制御回路100に供給され、TVチューナ200および遅延制御回路100はこの同じ基準クロック信号によってそれぞれ画像処理され、それぞれの出力信号はラインメモリ300に出力され、そこで重畳されディスプレイ画面400に表示される。従って,もし、TVチューナ200からの出力信号と遅延制御回路100からの出力信号が同期しない場合は、ラインメモリ300上でテレビジョン画像信号と遅延制御回路100からのデータ信号とに位置ずれができ、ディスプレイ画面400上で所定の位置に表示されないことになる。従って、データ信号入力端子102から入力するデータ信号を基準クロックに正確に同期させる遅延制御回路100が必要であった。
【0005】
このような遅延制御回路は、たとえば、図16に示すような遅延回路を用いた回路が知られている。図16は、基準クロック入力信号に対する入力データ信号の遅延量を制御するための、従来の遅延制御回路の構成を示すブロック図である。図17は図16中の遅延回路2の一例を示す図である。図18は図16中の出力回路3の一例を示す図である。また、図19は、図16に示す遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0006】
図16において、1はDタイプのフリップフロップである。その端子Tには、基準クロック入力端子101を介して基準クロック信号(図19(a)参照)が入力され、そのD端子にはデータ信号入力端子102を介して重畳信号等のデータ信号(図19(b)参照)が入力される。2は遅延回路であり、Dフリップフロップ1からのデータ信号を所定の時間遅延させ出力する回路である。3は遅延回路2からのデータ信号に所定の遅延を与えることによって基準クロック信号に同期させてしデータ信号を出力する出力回路である。
【0007】
図17の遅延回路2は、入力端子203、複数のインバータ回路4a〜4d、および出力端子204から構成され、Dフリップフロップ1から出力されたデータ信号に対して、これらのインバータ回路のそれぞれの遅延時間の総和に相当する遅延を与えるものである。図18の出力回路3は、入力端子204、インバータ回路4e〜4h、出力端子103から構成され、これらのインバータ回路のそれぞれの遅延時間の総和に相当する遅延を与えるものである。なお、この出力回路3は遅延を与えるのみでなく、外部回路とのバッファの働きも有する。
【0008】
次に、図16に示す従来の遅延制御回路の動作を図19を用いて説明する。図19(b)に示すように、外部から入力される重畳信号等の入力データ信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、図19(a)に示す基準クロック信号の立ち下がり時点でラッチされ、図19(c)に示すように、基準クロック信号に同期化される。このDフリップフロップ1から出力されたデータ信号は、遅延回路2において、図19(d)に示ように所定の遅延Δt1が与えられ、さらに出力回路3でも、図19(e)に示す遅延Δt2が与えられる。この遅延Δt1およびΔt2の和(Δt1+Δt2)を基準クロック信号の周期Tに合わせるように調整することによって、すなわち、Δt1+Δt2=Tとすることによって、出力回路3からの出力データ信号が基準クロック信号の立ち下がりに同期するようにできる。
【0009】
このように、従来の遅延制御回路では、その回路における遅延量の合計(Δt1+Δt2)が基準クロック信号の周期Tと同じなるように、あらかじめ遅延回路2のインバータ回路4a〜4dの段数および出力回路3のインバータ回路4e〜4hの段数を決めておく。このように、インバータ回路を複数段縦続接続することによって、入力データ信号が所定の遅延時間(インバータによって決まる固有の遅延時間)遅れて、基準クロック信号の変化点でその基準クロック信号に同期して出力されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遅延制御回路では、その遅延量が、あらかじめ設定された複数のインバータ回路の段数に依存することになり、遅延制御回路に供給される電源電圧の変動や周囲温度の変化等があった場合、これら外的要因の影響を受けて、遅延量が変動するという問題があった。つまり、電源電圧の変動や周囲温度の変化等があると、遅延制御回路での遅延量が基準クロック信号の周期からはずれ、出力データ信号の出力タイミングが基準クロック信号の立ち下がり信号に同期しないという問題が発生する。
【0011】
例えば、電源電圧が低い場合、周囲温度が高い場合、これらの要因が、遅延回路2、出力回路3内の複数のインバータ回路各々の遅延量を大きくする方向に働き、遅延制御回路全体の遅延量が増大する。図20は、電源電圧が低下しまたは周囲温度が高くなった場合の図16の遅延制御回路における各信号のタイミングチャートを示したものである。図20(b)に示すように、外部からの重畳信号等の入力データ信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、図20(a)に示す基準クロック信号の立ち下がり時点でラッチされ、図20(c)に示すように、基準クロック信号に同期化される。このDフリップフロップ1からの出力信号は、遅延回路2において、遅延されるが、電源電圧が低下しまたは周囲温度が高くなった場合図19(d)に示ように所定の遅延Δt1よりも大きな遅延Δt1aが生じ、さらに出力回路3でも、図20(e)に示すように所定の遅延Δt2よりも大きな遅延Δt2aが生じる。このため遅延回路2および出力回路3において、あらかじめ定められた遅延時間(Δt1+Δt2)が(Δt1a+Δt2a)に変化するために、Δt1a+Δt2a>Tとなり、図20(e)に示すように、出力回路3からの出力データ信号は基準クロック信号の立ち下がりに同期しなくなる。このために、入力データ信号がテレビジョン画面上で所定の位置に表示されなくなる欠点があった。また、このような場合は、重畳画面にジッタが生じ、重畳画面が不安定になる欠点もあった。
【0012】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基準クロック信号の変動や、電源電圧や周囲温度の変動の影響による遅延量の変化を軽減し、基準クロック入力信号の変化点で出力データ信号を同期して出力させる遅延制御回路を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備えるように構成され、遅延制御回路における遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備えるように構成され、遅延制御信号発生手段は、出力手段からの出力データ信号によって基準信号を保持する第2の保持手段と、出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるパルス発生手段と、パルスと第2の保持手段からの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1の演算手段と、パルスと第2の保持手段からの反転出力信号とのNAND演算を行う第2の演算手段と、第1演算手段からの出力信号および第2の演算手段からの出力信号をカウントするカウンタ手段と、カウンタ手段で得られたカウント結果を直流電気信号に変換する変換手段とを備えるように構成される。
【0016】
本発明の請求項2の遅延制御回路におけるカウンタ手段は、第1の演算手段からの出力信号をカウントアップし、および第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンするように構成される。
【0017】
本発明の請求項3の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路における遅延手段は、遅延制御信号の電気的レベルに応じて動作抵抗が変化する第1の能動素子からなる手段と、第1の保持手段からの非反転出力信号に基づいてスイッチング動作をする第2の能動素子からなる手段と、第2の能動素子の出力端子に結合され、充放電動作を行う静電容量手段と、静電容量手段に充電された電圧に基づいてオンオフ動作を行う第3の能動素子を備えるように構成される。
【0018】
本発明の請求項4の遅延制御回路において、第1ないし第3の能動素子は、PチャネルトランジスタおよびNチャンネルトランジスタの組によって構成されるように構成される。
【0020】
本発明の請求項5の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路の遅延制御信号発生手段は、T端子に出力手段からの出力データ信号が入力され、D端子に基準信号が入力され、Q端子に出力手段からの出力データ信号によってラッチされた基準信号が出力され、反転Q端子にQ端子の信号が反転された信号が出力されるDフリップフロップと、出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるワンショットパルス発生器と、ワンショットパルス発生器で発生されたパルスとDフリップフロップの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1のNAND回路と、ワンショットパルス発生器で発生されたパルスとDフリップフロップの反転出力信号とのNAND演算を行う第2のNAND回路と、第1演算手段からの出力信号をカウントアップし、第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンするカウンタと、カウンタで得られたカウント結果を直流電気信号である遅延制御信号に変換するD/A変換器とを備えるように構成される。
【0021】
本発明の請求項6の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路における遅延手段は、ゲート電極が遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第1のPチャネルトランジスタと、ゲート電極とソース電極が第1のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第1のNチャネルトランジスタと、ゲート電極が遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第2のPチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第2のNチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が第2のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のPチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が第2のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のNチャネルトランジスタと、一端が第3のPチャネルトランジスタのドレイン電極と第3のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、他端がグラウンドに接続されるコンデンサと、ゲート電極がコンデンサの一端に接続され、ソース電極が電源に接続される第4のPチャネルトランジスタと、ゲート電極がコンデンサの一端に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第4のNチャネルトランジスタと、第4のPチャネルトランジスタのドレイン電極と第4のNチャネルトランジスタのドレイン電極が遅延制御信号出力端子に接続されるように構成される。
【0022】
本発明の請求項7の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備えた遅延量制御回路を、位相同期ループ回路を構成する電圧制御回路(VCO)の出力端子と位相比較回路の入力端子との間に設けるように構成される。
【0023】
本発明の請求項8の遅延制御回路における遅延制御回路は、入力端子に基準信号が入力され、出力端子からの信号が位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の一端に入力される入力回路と、入力端子に位相同期ループ回路中のVCOの出力が入力され、クロック端子に基準信号が入力され、制御端子に出力回路の出力端子から帰還された制御信号が入力され、これらの信号に基づいて、出力端子から位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の他端にVCOからの出力を遅延させて出力する遅延量制御回路と、VCOの出力信号によって入力データ信号をラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力を遅延させる出力回路とを備えるように構成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態1の遅延制御回路について詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態1の遅延制御回路100の構成を示すブロック図である。図2は、本実施の形態1の遅延制御回路100中の遅延量制御回路5の詳細構成を示すブロック図である。図3は、図1に示す遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図4は、図2に示す遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0025】
図1において、1はDフリップフロップである。その端子Tには、基準クロック入力端子101を介して基準クロック信号(図3(a))が入力され、そのD端子にはデータ信号入力端子102を介してデータ信号(図3(b))が入力される。Dフリップフロップ1のQ端子から基準クロック信号でラッチされたデータ信号(図3(c))が端子203に出力される。遅延量制御回路5には、端子203を介してDフリップフロップ1から基準クロック信号でラッチされたデータ信号が入力され、端子101を介して基準クロック信号が入力され、端子202を介して出力回路3の出力データ信号が入力される。遅延量制御回路5は、電源電圧変化または周囲温度変化に関わらず、Dフリップフロップ1から入力したデータ信号の遅延時間を調整し、端子103からの出力データ信号を基準クロック信号に同期させる働きをする。遅延量制御回路5からの出力信号は端子204を介して出力回路3に入力され、出力回路3で所定の遅延時間が与えられ、端子103を介して図15に示されるラインメモリに出力される。
【0026】
出力回路3は図18に示した回路と同じである。遅延量制御回路5で所定の遅延が与えられたデータ信号は、入力端子204を介して出力回路3に入力され、数個のインバータ回路4e〜4hを介して遅延され、端子103に出力される。出力回路3は、これらインバータ回路の各々の遅延時間の総和に相当する遅延を与えると共に、外部回路とのバッファ機能をも有する。なお、この出力回路3からの出力データ信号は、遅延制御回路100の出力端子103に出力されるとともに、端子202を介して遅延量制御回路5にも帰還され、後述するパルス発生回路においてパルスを発生させるための信号および基準クロック信号をラッチするための信号として用いられる。
【0027】
[基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合]
次に、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の図1の遅延制御回路の動作について説明する。データ信号入力端子102を介して入力したデータ信号は基準クロック入力端子101から入力した基準クロック信号によってラッチされ、図3(c)に示すような信号が端子203に得られる。遅延量制御回路5中で生成された遅延制御信号211(詳細は後述する)によって、データ信号はΔtc1だけ遅延され、端子204に出力される。この端子204のデータ信号は出力回路3において、Δt12だけ遅延され、遅延制御回路100の出力端子103に出力される。このΔtc1とΔt12を加算した時間を基準クロック信号の周期Tの整数倍になるように調整すると、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。この遅延制御回路100の出力端子103から出力されたデータ信号は図15に示されるラインメモリに出力され、テレビジョン信号と重畳され表示装置に表示される。ここで、Δt12は出力回路3で遅延される遅延時間であり、その遅延時間の調整はできない。Δtc1は遅延量制御回路5で遅延される遅延時間であり、本発明の特徴をなす部分である。
【0028】
次の、本実施の形態1の遅延制御回路100中の遅延量制御回路5の動作について、その詳細を説明する。図2の遅延量制御回路5において、101は、図3(a)に示す基準クロック信号が入力される入力端子、202は、出力回路3からの出力データ信号(図3(e))が入力される入力端子、203は、Dフリップフロップ1から出力されたデータ信号が入力される端子である。204は遅延量制御回路5からデータ信号が出力される出力端子である。6はDフリップフロップであり、そのD端子には、端子101を介して基準基準クロック信号が入力され、そのT端子には、端子202を介して出力回路3の出力データ信号が入力される。Dフリップフロップ6は、そのT端子に入力された、基準クロック信号の立ち下がり変化点で、以下に説明するように、端子102から入力するデータ信号をラッチする。
【0029】
図4は遅延量制御回路5の遅延制御信号発生手段20において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延制御信号を発生するタイミングチャートを示す図である。図4において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合、Dフリップフロップ6は、Q出力として、図4(c)に示すように、論理「L」から論理「H」に変化する信号を出力する。このとき、パルス発生回路7は、入力端子101を介して上記の出力データ信号を受けて、図4(e)に示すような所定のパルス幅を有するワンショットパルスを出力する。
【0030】
このパルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の非反転端子Qから出力された図4(c)の信号とNANDゲート8aでNAND演算され、図4(f)のようなパルスが端子208に出力される。一方、パルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の反転端子/Q(/QはQの反転を示す)から出力された図4(d)の信号とNANDゲート8bでNAND演算され、図4(g)のような論理「H」の信号が端子209に出力される。
【0031】
NANDゲート8aからのパルスはアップダウンカウンタ9のアップ(UP)端子に入力され、アップダウンカウンタ9のカウンタをカウントアップする。一方、NANDゲート8bからの論理「H」信号はアップダウンカウンタ9のダウン(DOWN)端子に入力されるが、アップダウンカウンタ9のカウンタはカウントダウンされない。
【0032】
このようにカウントアップ動作を行ったアップダウンカウンタ9の出力は、デジタル/アナログ変換回路(以下、D/A変換回路という)10に入力され、図4(h)のAに示すように、その出力電位を上昇させる。この電位上昇によって、次段の遅延回路14(その動作については後述する)は遅延量を大きくするように働く。具体的には、図3(d)に示すように、遅延量制御回路5の遅延時間Δt1が、D/A変換回路10の出力電位上昇の後、遅延時間Δtc1で示すように増大する。これによって、Δtc1+Δt12=Tとなるように調整がなされ、遅延量制御回路5における全体の遅延量が増大する。これによって、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。
【0033】
なお、上記のアップダウンカウンタ9が、例えば、8ビット構成のカウンタの場合には、カウント値として0〜255までの値をとりうるので、現在保持するカウント値がその中心値128のときに、D/A変換回路10が2.5vの直流電位を出力するとすれば、上記のカウントアップ動作でカウント値が中心値128より大きくなり、D/A変換回路10の出力電圧値は、図4(h)に示すように、2.5vより所定電圧だけ上昇する。
【0034】
次に、図2に示す遅延回路14の構成について詳細に説明する。図2において、11aはPチャネルトランジスタであり、そのソース電極は電源に接続され、そのゲート電極は上記のD/A変換回路10の出力端子211に接続される。12aはNチャネルトランジスタであり、そのドレイン電極は端子212を介してトランジスタ11aのソース電極に接続され、そのゲート電極とドレイン電極は接続されている。11bはPチャネルトランジスタであり、そのソース電極は電源に接続され、そのゲート電極は上記の遅延制御信号発生手段20中のD/A変換回路10の出力端子211に接続される。12bはNチャネルトランジスタであり、ゲート電極はNチャネルトランジスタ12aのドレイン電極に接続されソース電極は接地されている。
【0035】
11cはPチャネルトランジスタであり、そのソース電極はPチャネルトランジスタ11bのドレイン電極に接続され、そのゲート電極は入力端子203に接続される。12cはNチャネルトランジスタであり、そのドレイン電極はPチャネルトランジスタ11cのドレイン電極に接続され、そのゲート電極は入力端子203に接続される。Pチャネルトランジスタ11dはそのソース電極が電源に接続され、そのドレイン電極が出力端子204に接続される。Nチャネルトランジスタ12dはそのドレイン電極がPチャネルトランジスタ11dのドレイン電極に接続されると共に出力端子204にも接続される。Pチャネルトランジスタ11cおよびNチャネルトランジスタ12cの各ドレイン電極は端子213を介してコンデンサ13およびPチャネルトランジスタ11dのゲート電極およびNチャネルトランジスタ12dのゲート電極に接続される。
【0036】
次に、遅延回路14の動作について説明する。図2に示すように、遅延回路14の入力端子203には、図1に示されるDフリップフロップ1からのQ出力が入力され、遅延回路14で遅延された信号は、出力端子204から出力される。一方、D/A変換回路10からの出力電位(直流レベル)は、遅延回路14の制御信号として、遅延回路14内のPチャンネルトランジスタ11a,11bのゲート電極に供給される。
【0037】
今、アップダウウンカウンタ9でカウントアップ動作が行われ、図4(h)のように、D/A変換回路10の出力電位が高くなった場合を想定すると、遅延回路14内のPチャンネルトランジスタ11a,11bのゲート電圧が上昇するため、その駆動能力が低下し、これらPチャネルトランジスタ11a,11bのオン抵抗が高くなる。その結果、Pチャネルトランジスタ11aを流れる電流が少なくなり、Pチャネルトランジスタ11aドレイン電極とNチャンネルトランジスタ12aのドレイン電極との接続点212の電位が下がる。
【0038】
この接続点212の電位降下により、Nチャネルトランジスタ12bのオン抵抗が高くなる。また、上述のようにトランジスタ11bのオン抵抗も高いので、Pチャネルトランジスタ11cとNチャネルトランジスタ12cを流れる電流が小さくなる。従って、Pチャネルトランジスタ11cとNチャネルトランジスタ12cをオン/オフすることによって、後述する図7に示すように、コンデンサ13に流れる充放電電流が小さくなりコンデンサ13を充放電する時間が長くなる。このため、入力端子203から入力されたデータ信号が、Pチャネルトランジスタ11dとNチャネルトランジスタ12dへ伝搬される速度が遅くなり、結果として、遅延回路14での信号伝搬の遅延量が大きくなる。
【0039】
図7は、D/A変換回路10の遅延出力信号電圧、すなわち、Pチャネルトランジスタ11a,11bのゲート電圧が高い場合の、遅延回路14の入出力信号の動作波形を示すタイミングチャートである。この場合、上述のように、コンデンサ13への充放電時間が長いので、図7(a)に示す入力信号は、図2の接続点213において、その立ち上がりおよび立ち下がりがゆっくりと変化する波形となる。その様子を示したのが、図7(b)である。このなだらかに変化する波形がPチャネルトランジスタ11d、Nチャネルトランジスタ12dのゲート電極に加えられると、同図(c)に示すように、大きい遅延時間Δtc1を有する出力信号が得られる。
【0040】
[基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合]
次に、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の、図1の遅延制御回路の動作について説明する。図5は、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合、図1に示す遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図6は、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0041】
図5は図3と比べ、図6(h)に示す遅延制御信号の電圧波形が電圧レベルの低い方向に変化する点が異なる。このときは、遅延量制御回路5中で生成された遅延制御信号211(詳細は後述する)によって、データ信号はΔtc2だけ遅延され、端子204に出力される。この端子204のデータ信号は出力回路3において、Δt22だけ遅延され、遅延制御回路100の出力端子103に出力される。このΔtc2とΔt22を加算した時間を基準クロック信号の周期Tの整数倍になるように調整すると、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。この遅延制御回路100の出力端子103から出力されたデータ信号は図15に示されるラインメモリに出力され、テレビジョン信号と重畳され表示装置に表示される。ここで、Δt22は出力回路3で遅延される遅延時間であり、その遅延時間の調整はできない。Δtc2は遅延量制御回路5で遅延される遅延時間であり、本発明の特徴をなす部分である。
【0042】
図6は遅延量制御回路5の遅延制御信号発生手段20において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延制御信号を発生するタイミングチャートを示す図である。図6において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合、Dフリップフロップ6は、Q出力として、図6(c)に示すように、論理「H」から論理「L」に変化する信号を出力する。このとき、パルス発生回路7は、入力端子101を介して上記の出力データ信号を受けて、図6(e)に示すような所定のパルス幅を有するワンショットパルスを出力する。
【0043】
このパルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の非反転端子Qから出力された図6(c)の信号とNANDゲート8aでNAND演算され、図6(f)のような論理「H」の信号が端子208に出力される。一方、パルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の反転端子/Q(/QはQの反転を示す)から出力された図6(d)の信号とNANDゲート8bでNAND演算され、図6(g)のようなパルスが端子209に出力される。
【0044】
NANDゲート8aからの論理「H」はアップダウンカウンタ9のアップ(UP)端子に入力されるが、アップダウンカウンタ9のカウンタはカウントアップされない。一方、NANDゲート8bからのパルスはアップダウンカウンタ9のダウン(DOWN)端子に入力され、アップダウンカウンタ9のカウンタをカウントダウンする。
【0045】
このようにカウントダウン動作を行ったアップダウンカウンタ9の出力は、D/A変換回路10に入力され、図6(h)のBに示すように、その出力電位を下降させる。この電位下降によって、次段の遅延回路14(その動作については後述する)は遅延量を小さくするように働く。具体的には、図5(d)に示すように、遅延量制御回路5の遅延時間Δt1が、D/A変換回路10の出力電位下降の後、遅延時間Δtc2で示すように減少し、Δtc2+Δt22=Tとなるように調整がなされ、遅延量制御回路5における全体の遅延量が減少する。これによって、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。
【0046】
なお、上記のアップダウンカウンタ9が、例えば、8ビット構成のカウンタの場合には、カウント値として0〜255までの値をとりうるので、現在保持するカウント値がその中心値128のときに、D/A変換回路10が2.5vの直流電位を出力するとすれば、上記のカウントダウン動作でカウント値が中心値128より小さくなり、D/A変換回路10の出力電圧値は2.5vより所定電圧だけ下降する。
【0047】
次に、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延回路14の動作について詳細に説明する。図2に示すように、遅延回路14の入力端子203には、図1に示されるDフリップフロップ1からのQ出力が入力され、遅延回路14で遅延された信号は、出力端子204から出力される。一方、遅延制御信号発生手段20中のD/A変換回路10からの出力電位(直流レベル)は、遅延回路14の制御信号として、遅延回路14内のPチャンネルトランジスタ11a,11bのゲート電極に供給される。
【0048】
今、アップダウウンカウンタ9でカウントダウン動作が行われ、D/A変換回路10の出力電位が低くなった場合を想定すると、遅延回路14内のPチャンネルトランジスタ11a,11bのゲート電圧が下降するため、その駆動能力が上昇し、これらPチャネルトランジスタ11a,11bのオン抵抗が低くなる。その結果、Pチャネルトランジスタ11aを流れる電流が多くなり、Pチャネルトランジスタ11aドレイン電極とNチャンネルトランジスタ12aのドレイン電極との接続点212の電位が上がる。
【0049】
この接続点212の電位上昇により、Nチャネルトランジスタ12bのオン抵抗が低くなる。また、上述のようにトランジスタ11bのオン抵抗も低いので、Pチャネルトランジスタ11cとNチャネルトランジスタ12cを流れる電流が大きくなる。従って、Pチャネルトランジスタ11cとNチャネルトランジスタ12cをオン/オフすることによって、コンデンサ13に流れる充放電電流が大きくなりコンデンサ13を充放電する時間が短くなる。このため、入力端子203から入力されたデータ信号が、Pチャネルトランジスタ11dとNチャネルトランジスタ12dへ伝搬される速度が速くなり、結果として、遅延回路14での信号伝搬の遅延量が小さくなる。
【0050】
図8は、Pチャネルトランジスタ11a,11bのゲート電圧が低い場合の、遅延回路14の入出力信号波形を示すタイミングチャートである。ゲート電圧が低い場合、上述のように、コンデンサ13への充放電時間が短くなるので、図8(a)の入力信号は、図2の接続点213において、図8(b)に示すように、その立ち上がりおよび立ち下がりが速く変化する波形となる。そして、図8(b)に示す波形がPチャネルトランジスタ11d,Nチャネルトランジスタ12を通過することによって、同図(c)に示すように、小さい遅延時間Δtc2を有する出力信号となる。
【0051】
このように、遅延回路14では、D/A変換回路10からの出力電位が高いときに、遅延回路の遅延時間が大きくなり、逆に出力電位が低いときには、遅延時間が小さくなる。すなわち、D/A変換回路10の出力電圧は遅延回路14における遅延量を制御する制御信号として機能する。
【0052】
以上説明したように、この実施の形態1によれば、基準クロック信号でラッチした信号を入力信号とし、この基準クロック信号と出力回路からの信号をもとに発生させた直流レベル信号で遅延回路の遅延量の増減制御を逐次行うことで、電源電圧の変動や外部環境の変化があっても、最終的に基準クロック信号の変化点と出力データ信号の変化点とが同一タイミングとなるように制御できる。
【0053】
特に、本実施の形態1の遅延制御回路を、プラズマディスプレイ(PDP)や薄膜トランジスタ(TFT)を使用した液晶パネル等のフラットパネルの表示制御部に使用した場合、表示すべき画像信号をラインメモリに取り込むタイミングを、フラットパネルのシステムクロック信号に同期させることが容易になり、表示制御部の内部回路での遅延により、ラインメモリへのデータ出力が遅れることに起因するディスプレイ上でのドットずれを防止することができる。
【0054】
実施の形態2.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態2について詳細に説明する。図9は、本発明の実施の形態2の遅延制御回路の構成を示すブロック図である。同図において、30は基準クロック信号が入力する入力回路、5は、入力された信号に対して遅延制御を行う遅延量制御回路である。なお、この遅延量制御回路5は、以下に説明するように上記実施の形態1の遅延量制御回路5と構成が一部異なる。40は入力回路30からの出力と遅延制御回路100からの出力の位相比較を行う位相同期ループ回路(Phase Locked Loop、以下、PLL回路と略記する)、31は、データ信号入力端子102に入力したデータ信号を一時的に記憶するラッチ回路(実施の形態2においてはDフリップフロップで構成される)、3は、ラッチ回路31に記憶されたデータ信号を出力するための出力回路である。
【0055】
図9に示す遅延量制御回路5において、入力端子101を介して、入力回路30に基準クロック信号が入力され、その入力回路30で遅延された出力信号と遅延量制御回路5からの出力信号とが、PLL40内の位相比較器41に入力される。位相比較器41は、これら2つの信号の位相を比較し、入力回路30の出力端子105と遅延量制御回路5の出力端子106の位相とを一致させるように動作する。この位相比較器41での検出結果である位相差はチャージポンプ回路42に入力される。入力回路30からの基準クロック信号の位相が遅延量制御回路5からの出力信号の位相よりも進んでいれば、チャージポンプ回路42中のコンデンサを充電し、遅れていればチャージポンプ回路42中のコンデンサを放電する。チャージポンプ回路42からの出力は、ローパスフィル夕(LPF)43を介して、この位相差に比例した電圧として電圧制御発振回路(Voltage Controlled Oscillator、以下、単にVCOという)44に入力される。
【0056】
VCO回路44は、入力された電圧に応じて、その出力周波数を変化させる。例えば、上記の基準クロック信号の周波数が遅延量制御回路5からの出力信号の周波数よりも高ければ、すなわち、ローパスフィルタ43からの電圧が高ければ、VCO回路44はその出力信号の周波数を高くするように動作し、また、基準クロック信号の周波数の方が低ければ、すなわち、ローパスフィルタ43からの電圧が低ければ、VCO回路44の出力信号の周波数を低くするように動作する。
【0057】
次に、遅延量制御回路5の構成について説明する。図10は実施の形態2の遅延量制御回路5の構成を示す図である。図10において、NANDゲート8aの出力端子はアップダウンカウンタ9の入力端子209に接続され、一方、NANDゲート8bの出力端子はアップダウンカウンタ9の入力端子208に接続される。この点のみが、実施の形態2の遅延量制御回路5が実施の形態1の遅延量制御回路5と異なる。従って、実施の形態2の遅延量制御回路5の構成の詳細な説明は省略する。
【0058】
本実施の形態2の遅延量制御回路5は、端子102に入力したデータ信号をVCO44からの出力信号202によってラッチする。その後ラッチされた信号は出力回路3で遅延され、最終的な出力データ信号が端子103に出力される。この回路の特徴はPLL40を用いて、そのPLL40の出力を遅延量制御回路5に供給すると共に端子102からのデータ信号をラッチするラッチ回路31にも供給することによって、端子103における出力データ信号のタイミングを基準クロック信号のタイミングに合わせるところにある。ここで、遅延量制御回路5は、上述したように、実施の形態1で説明したものと一部接続が異なる他は、上記実施の形態1と同様の遅延動作を行う。すなわち、遅延量制御回路5は、遅延量制御回路5のD端子に入力する基準クロック信号(端子101)を遅延制御回路100の出力(端子103または端子202)によってラッチすることによって、遅延制御信号発生手段20で遅延制御信号を生成し、その遅延制御信号によってIN端子から入力するVCO44からの基準クロック信号を遅延させ、端子106を介して位相比較器41に供給する。この遅延量制御回路5からの信号は入力回路30でΔt0だけ遅延された遅延信号と位相比較器41で位相比較され、VCO44の基準クロック信号の周波数を増減する。ラッチ回路31ではVCO44からの基準クロック信号によってデータ信号入力端子102から入力するデータ信号をラッチし、出力回路3で一定の遅延量を与えられた後に端子103から出力される。
【0059】
すなわち、本実施の形態2では、PLL回路40を構成するVCO回路44と位相比較器41との間に、図2に示す遅延量制御回路5と同様の構成を有する遅延量制御回路5が設けられる。これによって、遅延量制御回路5からの出力と、入力回路30からの出力との位相を合わせるような動作が行われ、その結果、基準クロック信号にタイミング合わせされた出力データ信号が得られる。
【0060】
[基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合]
次に、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の、図9の遅延制御回路の動作について説明する。遅延制御回路100の入力端子101を介して入力した基準クロック信号は端子202から入力した出力データ信号によってラッチされ、図11(c)に示すような信号が端子106に得られる。遅延量制御回路5中で生成された遅延制御信号211(詳細は後述する)によって、端子107に入力されたVCO44の出力クロック信号は遅延量制御回路5でΔtc3だけ遅延され、端子106に出力される。したがって、VCO44の出力クロック信号は端子106の出力クロック信号よりもΔtc3だけ早い。この早いVCO44の出力クロック信号で端子102に入力されたデータ信号をラッチ回路31を介して端子108に出力される。端子108のデータ信号は出力回路3において、Δt32だけ遅延され、遅延制御回路100の出力端子103に出力される。このΔt0−Δtc3+Δt32=0になるように調整すると、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。この遅延制御回路100の出力端子103から出力されたデータ信号は図15に示されるラインメモリに出力され、テレビジョン信号と重畳され表示装置に表示される。ここで、Δt32は出力回路3で遅延される遅延時間であり、その遅延時間の調整はできない。Δtc3は遅延量制御回路5で遅延される遅延時間であり、本発明の特徴をなす部分である。
【0061】
次の、本実施の形態2の遅延制御回路100中の遅延量制御回路5の動作について、その詳細を説明する。図10の遅延量制御回路5において、101は、図11(a)に示す基準クロック信号が入力される入力端子、202は、出力回路3からの出力データ信号(図11(g))が入力される入力端子、107は、VCO44からの基準クロック信号が入力される端子である。108はラッチ回路31からデータ信号が出力される出力端子である。6はDフリップフロップであり、そのD端子には、端子101を介して基準基準クロック信号が入力され(図11(a))、そのT端子には、端子202を介して出力回路3の出力データ信号(図11(g))が入力される。Dフリップフロップ6は、そのT端子に入力された、データ信号の立ち下がり変化点で、以下に説明するように、端子101から入力する基準クロック信号をラッチする。
【0062】
図12は遅延量制御回路5の遅延制御信号発生手段20において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延制御信号を発生するタイミングチャートを示す図である。図12において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合、Dフリップフロップ6は、Q出力として、図12(c)に示すように、論理「L」から論理「H」に変化する信号を出力する。このとき、パルス発生回路7は、入力端子202を介して上記の出力データ信号を受けて、図12(e)に示すような所定のパルス幅を有するワンショットパルスを出力する。
【0063】
このパルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の非反転端子Qから出力された図12(c)の信号とNANDゲート8aでNAND演算され、図12(g)のようなパルスが端子209に出力される。一方、パルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の反転端子/Q(/QはQの反転を示す)から出力された図12(d)の信号とNANDゲート8bでNAND演算され、図12(f)のような論理「H」の信号が端子208に出力される。
【0064】
NANDゲート8aからのパルスはアップダウンカウンタ9のダウン(DOWN)端子に入力され、アップダウンカウンタ9のカウンタをカウントダウンする。一方、NANDゲート8bからの論理「H」信号はアップダウンカウンタ9のアップ(UP)端子に入力されるが、アップダウンカウンタ9のカウンタはカウントアップされない。
【0065】
このようにカウントダウン動作を行ったアップダウンカウンタ9の出力は、デジタル/アナログ変換回路(以下、D/A変換回路という)10に入力され、図12(h)のAに示すように、その出力電位を下降させる。この電位下降によって、次段の遅延回路14(その動作については後述する)は遅延量を小さくするように働く。
【0066】
なお、上記のアップダウンカウンタ9が、例えば、8ビット構成のカウンタの場合には、カウント値として0〜255までの値をとりうるので、現在保持するカウント値がその中心値128のときに、D/A変換回路10が2.5vの直流電位を出力するとすれば、上記のカウントアップ動作でカウント値が中心値128より小さくなり、D/A変換回路10の出力電圧値は、図12(h)に示すように、2.5vより所定電圧だけ下降する。
【0067】
次に、図10に示す遅延回路14の構成は図2中の遅延回路14と同じであるので詳細な説明を省略する。また、遅延回路14の動作についても、同様に、アップダウウンカウンタ9でカウントアップ動作が行われ、図12(h)のように、D/A変換回路10の出力電位が低くなると、遅延回路14での信号伝搬の遅延量が小さくなり、図14(h)のように、D/A変換回路10の出力電位が高くなると、遅延回路14での信号伝搬の遅延量が大きくなる。
【0068】
[基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合]
次に、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の図9の遅延制御回路の動作について説明する。図13は、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の、図9に示す遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。図14は、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0069】
図13は図11と比べ、条件的には、図14(h)に示す遅延制御信号の電圧波形が電圧レベルの高い方向に変化する点が異なる。このときは、遅延量制御回路5中で生成された遅延制御信号211(詳細は後述する)によって、端子107に入力さたVCO44からの基準クロック信号はΔtc4だけ遅延され、端子106に出力される。端子107に出力されるVCO44の出力クロック信号によって、端子102に入力したデータ信号はVCO44の出力クロック信号によって端子108に出力される。この端子108のデータ信号は出力回路3において、Δt42だけ遅延され、遅延制御回路100の出力端子103に出力される。Δt0−Δtc4+Δt42=0になるように調整すると、出力端子103から出力されるデータ信号を基準クロック信号の立ち下がりタイミングに同期させることができる。この遅延制御回路100の出力端子103から出力されたデータ信号は図15に示されるラインメモリに出力され、テレビジョン信号と重畳され表示装置に表示される。ここで、Δt42は出力回路3で遅延される遅延時間であり、その遅延時間の調整はできない。Δtc4は遅延量制御回路5で遅延される遅延時間であり、本発明の特徴をなす部分である。
【0070】
図14は遅延量制御回路5の遅延制御信号発生手段20において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延制御信号を発生するタイミングチャートを示す図である。図14において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合、Dフリップフロップ6は、Q出力として、図14(c)に示すように、論理「H」から論理「L」に変化する信号を出力する。このとき、パルス発生回路7は、入力端子202を介して上記の出力データ信号を受けて、図14(e)に示すような所定のパルス幅を有するワンショットパルスを出力する。
【0071】
このパルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の非反転端子Qから出力された図14(c)の信号とNANDゲート8aでNAND演算され、図14(g)のような論理「H」の信号が端子209に出力される。一方、パルス発生回路7から出力されたパルスはDフリップフロップ6の反転端子/Q(/QはQの反転を示す)から出力された図14(d)の信号とNANDゲート8bでNAND演算され、図14(f)のようなパルスが端子208に出力される。
【0072】
NANDゲート8aからの論理「H」はアップダウンカウンタ9のダウン(DOWN)端子に入力されるが、アップダウンカウンタ9のカウンタはカウントダウンされない。一方、NANDゲート8bからのパルスはアップダウンカウンタ9のアップ(UP)端子に入力され、アップダウンカウンタ9のカウンタをカウントアップする。
【0073】
このようにカウントダウン動作を行ったアップダウンカウンタ9の出力は、D/A変換回路10に入力され、図14(h)のDに示すように、その出力電位を上昇させる。この電位上昇によって、次段の遅延回路14(その動作については後述する)は遅延量を大きくするように働く。
【0074】
なお、上記のアップダウンカウンタ9が、例えば、8ビット構成のカウンタの場合には、カウント値として0〜255までの値をとりうるので、現在保持するカウント値がその中心値128のときに、D/A変換回路10が2.5vの直流電位を出力するとすれば、上記のカウントダウン動作でカウント値が中心値128より大きくなり、D/A変換回路10の出力電圧値は2.5vより所定電圧だけ上昇する。
【0075】
以上説明したように、この実施の形態2によれば、遅延量制御回路5をPLL回路内に組み込み、VCO44の出力クロックの位相を遅延量制御回路5も出力位相よりも速くなるように設定する。このVCO44の出力クロックをラッチ回路31にD端子に入力する入力データ信号をラッチすることによって、基準クロック信号の変化点と出力データ信号の変化点とが同一タイミングとなるように制御できる。
【0076】
特に、本実施の形態2の遅延制御回路を、プラズマディスプレイ(PDP)や薄膜トランジスタ(TFT)を使用した液晶パネル等のフラットパネルの表示制御部に使用した場合、表示すべき画像信号をラインメモリに取り込むタイミングを、フラットパネルのシステムクロック信号に同期させることが容易になり、表示制御部の内部回路での遅延により、ラインメモリへのデータ出力が遅れることに起因するディスプレイ上でのドットずれを防止することができる。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態2によれば、基準クロック信号の周期が変化したり、電源電圧や周囲温度等の外的要因が変わっても、基準クロック信号の変化点と出力データ信号の変化点とが同一タイミングとなるように制御できる。
【0078】
なお、上記実施の形態2の遅延量制御回路5および実施の形態2の遅延量制御回路5では、基準クロック信号の立ち下がりエッジに同期した動作について説明しているが、これに限定されず、基準信号の立ち上がりに同期させるように動作させることもできる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備えるように構成されるので、電源電圧や周囲温度の外的要因の影響による遅延量の変化を軽減して、基準クロック信号の変化点で出力データ信号を確実に同期合わせできる。また、遅延制御回路における遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備えるように構成されるので、回路素子の外的特性に依存することなく、回路全体の遅延量の変化を補償できる。また、遅延制御回路における遅延制御信号発生手段は、出力手段からの出力データ信号によって基準信号を保持する第2の保持手段と、出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるパルス発生手段と、パルスと第2の保持手段からの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1の演算手段と、パルスと第2の保持手段からの反転出力信号とのNAND演算を行う第2の演算手段と、第1演算手段からの出力信号および第2の演算手段からの出力信号をカウントするカウンタ手段と、カウンタ手段で得られたカウント結果を直流電気信号に変換する変換手段とを備えるように構成されるので、外部要因の変化に対応した遅延量の制御が可能となる。
【0082】
また、本発明の請求項2の遅延制御回路におけるカウンタ手段は、第1の演算手段からの出力信号をカウントアップし、および第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンするように構成されるので、外部要因の変化に対応した遅延制御信号の生成が可能となる。
【0083】
また、本発明の請求項3の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路における遅延手段は、遅延制御信号の電気的レベルに応じて動作抵抗が変化する第1の能動素子からなる手段と、第1の保持手段からの非反転出力信号に基づいてスイッチング動作をする第2の能動素子からなる手段と、第2の能動素子の出力端子に結合され、充放電動作を行う静電容量手段と、静電容量手段に充電された電圧に基づいてオンオフ動作を行う第3の能動素子を備えるように構成されるので、簡単な構成で遅延量の制御ができる。
【0084】
さらに、本発明の請求項4の遅延制御回路において、第1ないし第3の能動素子は、PチャネルトランジスタおよびNチャンネルトランジスタの組によって構成されるように構成されるので、回路のコスト上昇を抑制できる。
【0086】
本発明の請求項5の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路における遅延制御信号発生手段は、Dフリップフロップと、出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるワンショットパルス発生器と、ワンショットパルス発生器で発生されたパルスとDフリップフロップの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1のNAND回路と、ワンショットパルス発生器で発生されたパルスとDフリップフロップの反転出力信号とのNAND演算を行う第2のNAND回路と、第1演算手段からの出力信号をカウントアップし、第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンするカウンタと、カウンタで得られたカウント結果を直流電気信号である遅延制御信号に変換するD/A変換器とを備えるように構成されるので、簡単な回路によって遅延制御信号を生成できる。
【0087】
本発明の請求項6の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、遅延制御回路における遅延手段は、ゲート電極が遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第1のPチャネルトランジスタと、ゲート電極とソース電極が第1のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第1のNチャネルトランジスタと、ゲート電極が遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第2のPチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第2のNチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が第2のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のPチャネルトランジスタと、ゲート電極が第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が第2のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のNチャネルトランジスタと、一端が第3のPチャネルトランジスタのドレイン電極と第3のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、他端がグラウンドに接続されるコンデンサと、ゲート電極がコンデンサの一端に接続され、ソース電極が電源に接続される第4のPチャネルトランジスタと、ゲート電極がコンデンサの一端に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第4のNチャネルトランジスタと、第4のPチャネルトランジスタのドレイン電極と第4のNチャネルトランジスタのドレイン電極が遅延制御信号出力端子に接続されるように構成されるので、簡単な構成で遅延回路を提供できる。
【0088】
本発明の請求項7の遅延制御回路は、外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、基準信号の変化点で入力データ信号を保持する第1の保持手段と、第1の保持手段からの出力信号と基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする出力手段とを備え、遅延量制御回路は、基準信号と出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、第1の保持手段で保持された入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備えた遅延量制御回路を、位相同期ループ回路を構成する電圧制御回路(VCO)の出力端子と位相比較回路の入力端子との間に設けるように構成されるので、外的要因としての電源電圧、周囲温度等の影響による遅延量の変化を軽減して、基準クロック入力信号の変化点で出力データ信号をタイミング合わせできる。
【0089】
本発明の請求項8の遅延制御回路における遅延制御回路は、入力端子に基準信号が入力され、出力端子からの信号が位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の一端に入力される入力回路と、入力端子に位相同期ループ回路中のVCOの出力が入力され、クロック端子に基準信号が入力され、制御端子に出力回路の出力端子から帰還された制御信号が入力され、これらの信号に基づいて、出力端子から位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の他端にVCOからの出力を遅延させて出力する遅延量制御回路と、VCOの出力信号によって入力データ信号をラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力を遅延させる出力回路とを備えるように構成されるので、基準クロック入力信号の変化点で出力データ信号をタイミング合わせできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の遅延制御回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の遅延制御回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 実施の形態1において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 実施の形態1において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】 実施の形態1において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延量制御回路5の入出力信号の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図8】 基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延量制御回路5の入出力信号の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態2の遅延制御回路100の構成を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態2の遅延制御回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態2において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】 実施の形態2において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが早い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】 実施の形態2において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延制御回路100の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 実施の形態2において、基準クロック信号に比べて出力データ信号の立ち下がりが遅い場合の遅延量制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】 テレビジョン画面にチャネル表示等の表示をテレビジョン画面と同時に表示する表示システムを示す図である。
【図16】 従来の遅延制御回路の構成を示すブロック図である。
【図17】 従来の遅延回路の構成を示す図である。
【図18】 従来の出力回路の構成を示す図である。
【図19】 従来の遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図20】 従来の遅延制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,6…Dフリップフロップ、2…遅延回路、3…出力回路、5…遅延制御回路、7…パルス発生回路、8a,8b…NANDゲート、9…アップダウンカウンタ、10…D/A変換回路、13…コンデンサ、14…遅延回路、30…入力回路、40…位相同期ループ回路(PLL回路)、31…ラッチ回路(Dフリップフロップ)、100…遅延制御回路
Claims (8)
- 外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、
前記基準信号の変化点で前記入力データ信号を保持する第1の保持手段と、
前記第1の保持手段からの出力信号と前記基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、前記第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、
前記遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする前記出力手段とを備え、
前記遅延量制御回路は、
前記基準信号と前記出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、
前記遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、前記第1の保持手段で保持された前記入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、
前記遅延制御信号発生手段は、
前記出力手段からの出力データ信号によって前記基準信号を保持する第2の保持手段と、前記の前記出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるパルス発生手段と、
前記パルスと前記第2の保持手段からの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1の演算手段と、
前記パルスと前記第2の保持手段からの反転出力信号とのNAND演算を行う第2の演算手段と、
前記第1演算手段からの出力信号および第2の演算手段からの出力信号をカウントするカウンタ手段と、
前記カウンタ手段で得られたカウント結果を直流電気信号に変換する変換手段とを備えたことを特徴とする遅延制御回路。 - 請求項1記載の遅延制御回路において、前記カウンタ手段は、第1の演算手段からの出力信号をカウントアップし、および第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンすることを特徴とする遅延制御回路。
- 外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、
前記基準信号の変化点で前記入力データ信号を保持する第1の保持手段と、
前記第1の保持手段からの出力信号と前記基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、前記第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、
前記遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする前記出力手段とを備え、
前記遅延量制御回路は、前記基準信号と前記出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、前記遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、前記第1の保持手段で保持された前記入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、
前記遅延手段は、
前記遅延制御信号の電気的レベルに応じて動作抵抗が変化する第1の能動素子からなる手段と、
前記第1の保持手段からの非反転出力信号に基づいてスイッチング動作をする第2の能動素子からなる手段と、
前記第2の能動素子の出力端子に結合され、充放電動作を行う静電容量手段と、
前記静電容量手段に充電された電圧に基づいてオンオフ動作を行う第3の能動素子を備えたことを特徴とする遅延制御回路。 - 請求項3記載の遅延制御回路において、
前記第1ないし第3の能動素子は、PチャネルトランジスタおよびNチャンネルトランジスタの組によって構成されることを特徴とする遅延制御回路。 - 外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、
前記基準信号の変化点で前記入力データ信号を保持する第1の保持手段と、
前記第1の保持手段からの出力信号と前記基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、前記第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、
前記遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする前記出力手段とを備え、
前記遅延量制御回路は、前記基準信号と前記出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、前記遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、前記第1の保持手段で保持された前記入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、
前記遅延制御信号発生手段は、
T端子に前記出力手段からの出力データ信号が入力され、D端子に前記基準信号が入力され、Q端子に前記出力手段からの出力データ信号によってラッチされた前記基準信号が出力され、反転Q端子にQ端子の信号が反転された信号が出力されるDフリップフロップと、
前記の前記出力手段からの出力データ信号に基づいてパルスを発生させるワンショットパルス発生器と、
前記ワンショットパルス発生器で発生されたパルスと前記Dフリップフロップの非反転出力信号とのNAND演算を行う第1のNAND回路と、前記ワンショットパルス発生器で発生されたパルスと前記Dフリップフロップの反転出力信号とのNAND演算を行う第2のNAND回路と、
前記第1演算手段からの出力信号をカウントアップし、第2の演算手段からの出力信号をカウントダウンするカウンタと、
前記カウンタで得られたカウント結果を直流電気信号である遅延制御信号に変換するD/A変換器とを備えたことを特徴とする遅延制御回路。 - 外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、
前記基準信号の変化点で前記入力データ信号を保持する第1の保持手段と、
前記第1の保持手段からの出力信号と前記基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、前記第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、
前記遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする前記出力手段とを備え、
前記遅延量制御回路は、前記基準信号と前記出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、前記遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、前記第1の保持手段で保持された前記入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、
前記遅延手段は、
ゲート電極が前記遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第1のPチャネルトランジスタと、
ゲート電極とソース電極が前記第1のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第1のNチャネルトランジスタと、ゲート電極が前記遅延制御信号発生手段の出力端子に接続され、ソース電極が電源に接続される第2のPチャネルトランジスタと、
ゲート電極が前記第1のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第2のNチャネルトランジスタと、
ゲート電極が前記第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が前記第2のPチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のPチャネルトランジスタと、
ゲート電極が前記第1の保持手段の非反転端子に接続され、ソース電極が前記第2のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され第3のNチャネルトランジスタと、
一端が前記第3のPチャネルトランジスタのドレイン電極と前記第3のNチャネルトランジスタのドレイン電極に接続され、他端がグラウンドに接続されるコンデンサと、
ゲート電極が前記コンデンサの一端に接続され、ソース電極が電源に接続される第4のPチャネルトランジスタと、
ゲート電極が前記コンデンサの一端に接続され、ソース電極がグラウンドに接続される第4のNチャネルトランジスタと、
前記第4のPチャネルトランジスタのドレイン電極と前記第4のNチャネルトランジスタのドレイン電極が遅延制御信号出力端子に接続されることを特徴とする遅延制御回路。 - 外部から入力した入力データ信号を基準信号に同期させて出力する遅延制御回路において、
前記基準信号の変化点で前記入力データ信号を保持する第1の保持手段と、
前記第1の保持手段からの出力信号と前記基準信号と出力手段の出力からフィードバックされた出力データ信号によって、前記第1の保持手段からの入力データ信号を遅延させる遅延量制御回路と、
前記遅延量制御回路からの出力を遅延して基準信号にタイミング合わせする前記出力手段とを備え、
前記遅延量制御回路は、前記基準信号と前記出力手段からの出力データ信号に基づいて遅延制御信号を発生するための遅延制御信号発生手段と、前記遅延制御信号発生手段からの遅延制御信号に基づいて、前記第1の保持手段で保持された前記入力データ信号を遅延させる遅延手段とを備え、
前記遅延量制御回路を、位相同期ループ回路を構成する電圧制御回路(VCO)の出力端子と位相比較回路の入力端子との間に設けたことを特徴とする遅延制御回路。 - 請求項7記載の遅延制御回路において、
前記遅延制御回路は、
入力端子に基準信号が入力され、出力端子からの信号が位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の一端に入力される入力回路と、
入力端子に位相同期ループ回路中のVCOの出力が入力され、クロック端子に基準信号が入力され、制御端子に出力回路の出力端子から帰還された制御信号が入力され、これらの信号に基づいて、出力端子から前記位相同期ループ回路中の位相比較器の入力端子の他端にVCOからの出力を遅延させて出力する遅延量制御回路と、前記VCOの出力信号によって入力データ信号をラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路の出力を遅延させる出力回路とを備えたことを特徴とする遅延制御回路。
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