JP3722886B2 - 放送センタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン放送やラジオ放送などの各種放送施設においてコマーシャルを放送する装置に関し、特に放送するコマーシャルを決められた比率で放送するように自動決定し、これを放送する手段を具備する放送センタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、テレビ番組やラジオ番組の間に、コマーシャル・メッセージ(以下、単にコマーシャルと称す。)を放送することが一般的になされている。そして、この場合のコマーシャル放送は、予め決められた順序にてコマーシャルを放送していた。
【0003】
例えばCATVシステムの放送センタにおいては、チャンネル数を多く取り、加入者に対して多くのサービスを提供することを目的の一つとするため、CATVの放送センタ内部においては、地上波や衛星波の放送センタとは異なり1チャンネルあたりにかけることのできるコストを抑える必要があり、有人のオペレーションより無人のオペレーションを必要としてきた。また、特にCATVシステムでは、1つの放送センタのカバーするエリアが比較的小さく、その放送スタッフも比較的少人数となりがちであるという現状もある。このような場合に各放送センタで、このため、コンピュータによりコマーシャル情報を放送するシステムとしてあらかじめ決められた順序にて放送していた。
【0004】
しかしながら、あらかじめ決められた順序や時間にて放送していたのでは、視聴者から見ていつも同じ順序にてコマーシャルの放送を視聴することになり、飽きがくるという問題があった。また、番組の放送内容によってはコマーシャルの放送時間が異なることも考えられ、その場合には放送されないコマーシャルが生じたり、あるいは放送回数があるコマーシャルだけ増えたりして、均等に放送することができなくなり、公平さを欠いていた。
【0005】
また、そのようなことがないように考慮しながら人が手作業で順番を設定することも可能であるが、上述したようになるべく無人のオペレーションにしたいという要求には背くこととなる。そして、例えば1週間あるいは1日前に全ての放送スケジュールが決まっており、それを考慮しながら設定するのであればまだよいが、その日の番組内容次第で、次に放送するコマーシャルをリアルタイムで順次決定していかなくてはならないとすると、人手による判断ではとうてい追いつかない。
【0006】
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、放送順番の決定を自動的に行うことができ、それでいて放送順番が単調にならず、また所定の放送比率に調整可能な放送センタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
この目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
放送用の複数のコマーシャル情報を記憶するコマーシャル情報記憶手段と、コマーシャルの放送タイミングになった場合、前記コマーシャル情報記憶手段から読み出した所定のコマーシャルを放送可能な放送手段とを備える放送センタであって、
前記コマーシャル情報毎に、指定された放送時間帯の情報及び相対的な放送比率を決定するための情報と対応させて記憶しておく付帯情報記憶手段と、
前記コマーシャル情報毎に、前記放送手段によって放送された放送実績を記憶しておく放送実績記憶手段と、
前記付帯情報記憶手段に記憶されている放送時間帯情報及び相対的放送比率決定用情報と、前記放送実績記憶手段に記憶されている放送実績に基づいて、次に放送するコマーシャル情報を決定する決定手段とを備え、
前記放送手段は、該決定手段によって決定されたコマーシャル情報を放送するように構成されていることを特徴とする放送センタである。
【0008】
本発明の放送センタは、コマーシャルの放送タイミングになった場合、放送用の複数のコマーシャル情報を記憶するコマーシャル情報記憶手段から読み出した所定のコマーシャルを放送手段が放送する。
この場合、放送手段は次のように決定されたコマーシャル情報を放送する。すなわち、付帯情報記憶手段は、コマーシャル情報毎に、指定された放送時間帯の情報及び相対的な放送比率を決定するための情報と対応させて記憶しており、放送実績記憶手段は、コマーシャル情報毎に、前記放送手段によって放送された放送実績を記憶している。そして、決定手段が、付帯情報記憶手段に記憶されている放送時間帯情報及び相対的放送比率決定用情報と、放送実績記憶手段に記憶されている放送実績に基づいて、次に放送するコマーシャル情報を決定するのである。
【0009】
具体的には、例えば請求項2に示すように決定することが考えられる。すなわち、放送実績記憶手段は、放送実績として累積放送回数あるいは累積放送時間を記憶しており、付帯情報記憶手段は、相対的な放送比率を決定するための情報として放送比率決定係数を記憶しており、決定手段が、放送時間帯情報に基づいて現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報を選択した結果、複数存在する場合には、該当する各コマーシャル情報について放送比率決定係数と累積放送回数あるいは累積放送時間とを乗算し、それらを比較して最も値の小さいものを次に放送するコマーシャル情報として決定する。
【0010】
また、この場合、請求項3に示すように、決定手段は、現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報が複数存在し、該当する各コマーシャル情報について放送比率決定係数と前記累積放送回数あるいは累積放送時間とを乗算した結果、最も値の小さいものが複数存在した場合には、それらの中からランダムに選択したものを次に放送するコマーシャル情報として決定するようにしてもよい。
【0011】
このようにすれば、予め放送順番を決めておかなくても、その時点までのコマーシャル放送状況に応じた最適なコマーシャルを決定して、自動的に放送することができる。最適なコマーシャルとは、その放送時間帯に放送されることが要求されているものであり、同じ放送時間帯に放送すべき他のコマーシャルとの関係においても、所定に放送比率に近づくという点で最適なものである。
【0012】
したがって、コマーシャル情報の放送順番の決定を、予め設定されている時間帯情報及び相対的放送比率決定用情報と、放送実績に基づくだけで自動的に行うことができ、それでいて放送順番が単調にならず、また所定の放送比率に調整することができる。特に、毎日、同じ時間には同じコマーシャル情報が放送されるということが生じにくくなり、このコマーシャルの次はこのコマーシャルという具合いに順番が固定されることも生じにくくなるので、単調さを防止する点で好ましい。
【0013】
また、次に放送するコマーシャル情報を決定する際に、人手は必要なく、無人のオペレータションで実現できる。例えば、チャンネル数を多く取り、加入者に対して多くのサービスを提供する放送システムでは、地上波や衛星波の放送センタとは異なり1チャンネルあたりにかけることのできるコストを抑える必要があり、無人のオペレーションでの実現は有効である。特にCATVシステム等では、1つの放送センタのカバーするエリアが比較的小さく、その放送スタッフも比較的少人数となりがちであるという現状もある。したがって、このような状況で用いる放送センタとしては無人オペレータションでの放送実現が非常に有効となってくる。
【0014】
なお、放送するコマーシャルとしては、ラジオ放送によるコマーシャルのような音声だけでもよいし、テレビジョン放送によるコマーシャルのように映像だけ、あるいは映像と音声とがセットになったもの等が考えられる。例えば、請求項4に示すように、放送手段として、音声情報と映像情報が送信可能なテレビジョン放送手段を採用すれば、コマーシャル情報は、音声情報及び映像情報の少なくとも一方を含むものが実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放送センタを具体化した一実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例の放送センタの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本放送センタ10は、おおまかには番組放送ユニット20と、コマーシャル放送ユニット30と、本発明における「放送手段」としての放送手段50とから構成されている。
【0016】
番組放送ユニット20は、所定の番組プログラムにしたがってメインの番組を放送するためのものであり、コマーシャル放送ユニット30は、そのメインの番組間にコマーシャルを放送するためのものである。そして、本実施例の放送手段50はテレビジョン放送手段であり、番組放送ユニット20から送出された番組放送用情報あるいはコマーシャル放送ユニット30から送出されたコマーシャル放送用情報を放送するためのものである。なお、発明の主旨を考えると映像がなくても構わないので、放送手段50がいわゆるラジオ放送手段であっても構わない。
【0017】
そして、放送手段50によって放送された放送内容は、視聴者側のテレビジョン受信機などの受信設備にて受信され、番組及びコマーシャルが視聴可能である。なお、放送センタ10と視聴者側の受信設備はCATVシステムのように有線で接続されていてもよいし、通常の放送システムのように無線でもよい。
【0018】
続いてコマーシャル放送ユニット30の詳細について説明する。コマーシャル放送ユニット30は、本発明の「決定手段」に相当し、コマーシャル放送ユニット全体の制御を行なうCPU31と、「付帯情報記憶手段」及び「放送実績記憶手段」に相当するCPUメモリ33と、「コマーシャル情報記憶手段」に相当する外部記憶装置35と、再生装置37とを備えている。
【0019】
前記外部記憶装置35には、放送用の複数のコマーシャル情報が記憶されている。
また、前記CPUメモリ33には、付帯情報テーブル33aと放送実績テーブル33bとが格納されている。付帯情報テーブル33aには、外部記憶装置35に記憶されているコマーシャル情報の識別情報(ID)毎に、その放送時間帯と係数が記憶されており、放送実績テーブル33bには、コマーシャル情報の識別情報(ID)毎に、放送実績として累積放送回数が記憶されるようになっている。
【0020】
ここで、付帯情報テーブル33aに記憶される放送時間帯と係数について補足説明する。放送時間帯は、例えば「9:00〜10:00」のように記憶されており、この時間帯中に放送されることが希望されていることを示す。そして、その時間帯中であれば特に限定されておらず、例えば「9:00〜9:03」の間と「9:28〜9:30」の間と「9:58〜10:00」の間の3回がコマーシャル放送時間として設定されている場合もあれば、「9:00〜9:02」の間と「9:26〜10:00」の間の2回が設定されている場合もある。
【0021】
これはその時間帯に放送されるメインの番組によって決まるものであり、番組放送ユニット20は、番組プログラムに設定されているコマーシャル放送の指定時間になると、コマーシャル放送ユニット30に放送要求を出してくるだけであり、その内容までは指定しない。そして、コマーシャル放送ユニット30では、その放送要求を受け取ると、現在時刻を参照し、その時刻の属する放送時間帯に対応するコマーシャルを選択するのである。なお、1つのコマーシャルに対して2以上の時間帯が設定されていてもよい。例えば、「10:00〜11:00」と「14:00〜15:00」の2つの時間帯が設定されていれば、その2つの時間帯において放送することが希望されているコマーシャルである。
【0022】
そして、このいくつかの候補のコマーシャルから一つを選択するのに用いるのが係数である。この係数は、そのコマーシャルの相対的な放送比率を決定するための情報であり、例えば、同じ放送時間帯に放送するコマーシャルが2種類ある場合に、AのコマーシャルをBのコマーシャルの2倍の比率で放送する場合には、Aのコマーシャルの係数を「0.5」に設定し、Bのコマーシャルの係数を「1.0」に設定する。これは、本実施例では、後述するように、過去の放送回数とこの係数を乗算した値が少ないものから優先して放送するように制御するので、係数が小さい程放送頻度が高くなることを意味している。
【0023】
もちろん、1日の全放送時間帯において各コマーシャルの放送比率が所定値となるように考慮して係数を設定してもよい。但し、いわゆるゴールデンタイムといったような視聴率が高い時間帯での放送を希望する場合も多く、さらにそのような時間帯ではコマーシャル放送料金も他の時間帯よりも高額に設定することが一般的であるので、1〜2時間の時間帯単位で独立して係数を設定することが好ましいと考えられる。なお、あくまでこの係数は、同じ時間帯中に放送する候補として設定されているコマーシャル同士間での放送比率を決定するためのものであり、全体的な比率を示すものではない。
【0024】
前記再生装置37は、CPU31が決定して、外部記憶装置35から取り出したコマーシャル情報を再生して放送手段50に送るためのものである。
そして、放送手段50は、番組放送ユニット20から送られてきたメインの番組情報あるいはコマーシャル放送ユニット30の再生装置37から送られてきたコマーシャル情報を各視聴者に対して放送する。
【0025】
次に、本実施例の放送センタの動作について説明する。
まず概略を説明すると、上述したように、番組放送ユニット20では、所定の番組プログラムにしたがって番組を放送するのであるが、メインの番組情報は番組放送ユニットが備えており、それを放送手段50を介して放送する。そして、番組放送ユニット20は、番組プログラムにしたがってコマーシャルを放送するタイミングになると、コマーシャル放送ユニット30に放送要求を出す。なお、この放送要求には放送時間の情報が含まれている。つまり、番組プログラムにはコマーシャルを何分間放送するかが設定されているので、その放送時間を放送要求に含めて指定するのである。
【0026】
したがって、コマーシャル放送ユニット30では、その番組放送ユニット20からの放送要求があると、CPU31がCPUメモリ33の付帯情報テーブル33aと放送実績テーブル33bを参照して、まず放送可能なコマーシャルの本数を決定した後、放送するコマーシャル情報を順次決定する。そして、その決定したコマーシャル情報を外部記憶装置35がら読み出して再生装置37に転送する。再生装置37で再生されたコマーシャル情報は放送手段50を介して放送されることとなる。
【0027】
このような動作の中で、コマーシャル放送ユニット30のCPU31が次に放送するコマーシャル情報を決定する処理について図2,3のフローチャートを参照して説明する。
まず、最初のステップS10においては、放送要求に含まれている指定の放送時間から、放送すべきコマーシャル情報の本数nを決定する。本実施例では、1本コマーシャル情報の長さは一律に設定されている。例えばコマーシャル情報は1本が30秒に設定されており、番組放送ユニット20から2分間の放送時間が指定された場合には、4本のコマーシャル情報を放送することができるので、放送本数n=4となる。
【0028】
次のS20においては、CPUメモリ33の付帯情報テーブル33aの放送時間帯の項目を参照して、現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報を全て抽出する。
S30では、その抽出したコマーシャル情報毎に、付帯情報テーブル33aの係数と放送実績テーブル33bの累積放送回数とを乗算する。そして、S40では、その乗算した値を比較して、値が一番小さいコマーシャル情報を抽出する。
【0029】
S50では、S40で抽出したコマーシャル情報が複数ある場合、つまり、一番小さい値となったコマーシャル情報が複数ある場合には、乱数にしたがって1つをランダムに選択する。そして、S60では、その選択したコマーシャル情報を次に放送するものとして決定する。
【0030】
その後、S70(図3参照)にて、その決定したコマーシャル情報に対応する放送実績テーブル33bの累積放送回数をインクリメントする。
続くS80では、放送本数nをデクリメント(n←n−1)し、S90でnが0であるかどうかを判断する。
【0031】
n=0であれば(S90:YES)、そのまま本処理を終了するが、n=0でなければ(S90:NO)、S20へ戻って再度S20〜S90の処理を繰り返す。この場合、1回目の処理でS60で決定されたコマーシャル情報の累積放送回数はS70でインクリメントされているので、2回目の処理のS30で乗算した値は1回目の乗算値よりも大きくなっている。そのため、通常は別のコマーシャル情報の乗算値(係数×累積放送回数)の方が小さくなるので、その別のコマーシャル情報が次に放送するコマーシャル情報として決定されることとなる。
【0032】
このようにして、例えば4本分のコマーシャル放送時間が指定されているのであれば、その4本のコマーシャル情報の識別情報と放送順番が決定されることとなる。
なお、コマーシャル情報の放送処理は、この図2,3の決定処理とは別個に実行される。つまり、決定処理によって決定された4本のコマーシャル情報の識別情報と放送順番が、例えばCPUメモリ33に一時記憶され、それに従ってCPU31は、外部記憶装置35から該当するコマーシャル情報を取り出して再生装置37に転送する。再生装置37に転送されたコマーシャル情報は放送手段50を介して放送されることとなる。
【0033】
また、番組放送ユニット20では、番組プログラムに基づく次のメイン番組の放送開始時間になると、放送手段50を介して放送を開始する。この場合、コマーシャル放送ユニットに対して放送停止指令を出してもよいし、また、放送停止指令は出さずに、コマーシャル放送ユニット30の再生装置37からの情報は無視し、番組放送ユニット20からの番組放送情報を優先して放送手段50から放送するようにしてもよい。上記図2,3の処理が正常になされれば、指定されたコマーシャルの放送時間分しかコマーシャル情報が決定されていないので、続くメイン番組の放送を邪魔することはない。
【0034】
以上説明したように、本実施例の放送センタ10は、コマーシャルの放送タイミングになった場合、番組放送ユニット20からコマーシャル放送ユニット30に放送要求が出され、コマーシャル放送ユニット30では、その放送要求に応じたコマーシャル情報を決定し、それを外部記憶装置35から読み出して再生装置37に転送し、そこで再生して放送手段50より放送する。
【0035】
この場合、放送するコマーシャル情報は次のようにして決定する。つまり、付帯情報テーブル33aには相対的な放送比率を決定するための係数が記憶されており、CPU31は、付帯情報テーブル33aの放送時間帯情報に基づいて現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報を選択した結果、複数存在する場合には、該当する各コマーシャル情報についての係数と累積放送回数との乗算値を比較して最も値の小さいものを次に放送するコマーシャル情報として決定する。また、乗算値が最も小さいものが複数存在した場合には、それらの中からランダムに選択したものを次に放送するコマーシャル情報として決定する。
【0036】
このようにすれば、予め放送順番を決めておかなくても、その時点までのコマーシャル放送状況に応じた最適なコマーシャルを決定して、自動的に放送することができる。最適なコマーシャルとは、その放送時間帯に放送されることが要求されているものであり、同じ放送時間帯に放送すべき他のコマーシャルとの関係においても、所定に放送比率に近づくという点で最適なものである。
【0037】
したがって、コマーシャル情報の放送順番の決定を、予め設定されている時間帯情報及び相対的放送比率を決定するための情報としての「係数」と放送実績としての「累積放送回数」とに基づくだけで自動的に行うことができ、それでいて放送順番が単調にならず、また所定の放送比率に調整することができる。特に、毎日、同じ時間には同じコマーシャル情報が放送されるということが生じにくくなり、このコマーシャルの次はこのコマーシャルという具合いに順番が固定されることも生じにくくなるので、単調さを防止する点で好ましい。
【0038】
また、放送するコマーシャル情報を決定する際に、人手は必要なく、無人のオペレータションで実現できる。例えば、チャンネル数を多く取り、加入者に対して多くのサービスを提供する放送システムでは、地上波や衛星波の放送センタとは異なり1チャンネルあたりにかけることのできるコストを抑える必要があり、無人のオペレーションでの実現は有効である。特にCATVシステム等では、1つの放送センタのカバーするエリアが比較的小さく、その放送スタッフも比較的少人数となりがちであるという現状もある。したがって、このような状況で用いる放送センタとしては無人オペレータションでの放送実現が非常に有効となってくる。
【0039】
以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
例えば、上記実施例においては、放送実績テーブル33bに累積放送回数を記憶するようにしたが、累積放送時間を記憶するようにしてもよい。その場合には付帯情報テーブル33aにはコマーシャル情報毎に放送時間を記憶しておく必要がある。特に、上記実施例では、コマーシャル情報の長さが一律に設定されているという条件で説明したが、例えばコマーシャル情報毎に放送時間が異なる場合も考えられる。その場合には、累積放送回数ではなくては累積放送時間で比較してもよい。もちろん、1本の放送時間が異なる場合にも累積放送回数で比較してもよいが、視聴者へのアピール度合、すなわち広告効果等を考えると放送時間に基づく方が好ましいといえる。
【0040】
また、上記図2,3のフローチャートに示した処理では、最初のステップS10において、放送要求に含まれている指定の放送時間から放送すべきコマーシャル情報の本数nを決定していた。これは、コマーシャル情報の長さが一律に設定されているという条件であるため、最初に決定してもよかったが、1本の放送時間が異なる場合には、最初には決定できない。したがって、その場合には、次に放送するコマーシャル情報を1本決める毎に、残り時間を考慮して確認をする必要がある。例えば、S20〜S50と同様に処理によって選択したコマーシャル情報の放送時間とコマーシャルを放送できる残り時間とを比較して、コマーシャル情報の放送時間が残り時間をオーバーしなければ、それを次に放送するコマーシャル情報として決定し、さらに次に放送するコマーシャル情報の決定処理に移行するが、もしもオーバーするようであれば、そのコマーシャル情報を除いた中から決定するようにすればよい。
【0041】
例えば、S30で得た乗算値が同じであるが、S50での選択で漏れたものがある場合には、そのコマーシャル情報について、やはり残り時間と比較する。そしてオーバーしなければそれを次に放送するコマーシャル情報として決定する。また、もしも乗算値が同じものがなかった場合には、S30で得た乗算値が2番目に小さかったコマーシャル情報について残り時間と比較する。そしてオーバーしなければそれを次に放送するコマーシャル情報として決定する。このような優先順位で決定していけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の放送センタの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施例の放送センタのコマーシャル放送ユニットにて実行される次放送コマーシャル情報の決定処理の前半を示すフローチャートである。
【図3】 実施例の放送センタのコマーシャル放送ユニットにて実行される次放送コマーシャル情報の決定処理の後半を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…放送センタ 20…番組放送ユニット
30…コマーシャル放送ユニット 33…CPUメモリ
33a…付帯情報テーブル 33b…放送実績テーブル
35…外部記憶装置 37…再生装置
50…放送手段
Claims (4)
- 放送用の複数のコマーシャル情報を記憶するコマーシャル情報記憶手段と、コマーシャルの放送タイミングになった場合、前記コマーシャル情報記憶手段から読み出した所定のコマーシャルを放送可能な放送手段とを備える放送センタであって、
前記コマーシャル情報毎に、指定された放送時間帯の情報及び相対的な放送比率を決定するための情報と対応させて記憶しておく付帯情報記憶手段と、
前記コマーシャル情報毎に、前記放送手段によって放送された放送実績を記憶しておく放送実績記憶手段と、
前記付帯情報記憶手段に記憶されている放送時間帯情報及び相対的放送比率決定用情報と、前記放送実績記憶手段に記憶されている放送実績に基づいて、次に放送するコマーシャル情報を決定する決定手段とを備え、
前記放送手段は、該決定手段によって決定されたコマーシャル情報を放送するように構成されていることを特徴とする放送センタ。 - 請求項1に記載の放送センタにおいて、
前記放送実績記憶手段は、前記放送実績として、累積放送回数あるいは累積放送時間を記憶しており、
前記付帯情報記憶手段は、前記相対的な放送比率を決定するための情報として、放送比率決定係数を記憶しており、
前記決定手段は、前記放送時間帯情報に基づいて現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報を選択した結果、複数存在する場合には、該当する各コマーシャル情報について前記放送比率決定係数と前記累積放送回数あるいは累積放送時間とを乗算し、それらを比較して最も値の小さいものを前記次に放送するコマーシャル情報として決定するよう構成されていることを特徴とする放送センタ。 - 請求項2に記載の放送センタにおいて、
前記決定手段は、現在の時間帯に放送可能なコマーシャル情報が複数存在し、該当する各コマーシャル情報について前記放送比率決定係数と前記累積放送回数あるいは累積放送時間とを乗算した結果、最も値の小さいものが複数存在した場合には、それらの中からランダムに選択したものを前記次に放送するコマーシャル情報として決定するよう構成されていることを特徴とする放送センタ。 - 請求項1,2又は3に記載の放送センタにおいて、
前記放送手段は、音声情報と映像情報が送信可能なテレビジョン放送手段であると共に、当該放送手段が放送するコマーシャル情報は、音声情報及び映像情報の少なくとも一方を含むものであることを特徴とする放送センタ。
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JP3233340B2 (ja) | デジタル放送受信再生装置 |
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