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JP3702604B2 - テープカセット - Google Patents

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JP3702604B2
JP3702604B2 JP25622597A JP25622597A JP3702604B2 JP 3702604 B2 JP3702604 B2 JP 3702604B2 JP 25622597 A JP25622597 A JP 25622597A JP 25622597 A JP25622597 A JP 25622597A JP 3702604 B2 JP3702604 B2 JP 3702604B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷用のテープカセットに関し、更に詳しくはカラー印刷装置に用いられるカラー印刷用のテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷用のテープカセットには、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の色インクを長手方向に順次繰り返し塗布したインクリボンを備えているほかに、印刷用テープをも備えたものがある。
このようなテープカセットでは、カセットケース内に、印刷用テープを供給するテープ供給リール、インクリボンを供給するリボン供給リール、およびインクリボンを巻き取るリボン巻取リールが設けられ、テープ供給リールから繰り出された印刷用テープとリボン供給リールから繰り出されたインクリボンとがカセットケースの外部で重なり合い、この状態で印刷が行われる。なお、インクリボンは、印刷が行われる度に順次リボン巻取リールに巻き取られる。
【0003】
このカラー印刷用のテープカセットを用いてカラー印刷をする印刷装置は、Y、M、Cの各色インクを順次重ねて印刷する必要があるため、1つの色インク、例えばYインクを印刷用テープに印刷した後、印刷用テープを自動的に巻き戻して所定位置に位置合わせし、この後、Mインクを印刷用テープに重ね印刷し、これを各色インクごとに繰り返し行うことにより、カラー印刷を行うように構成されている。
このようなカラー印刷装置では、Y、M、Cの各色インクを順次重ね印刷する際、自動的に印刷用テープを巻き戻して位置合わせを行っているため、印刷装置の構造が複雑になり、部品点数も多く、コスト的に非常に高価なものになる。
【0004】
このような価格問題を解消するために、従来では、カラー印刷用の印刷装置の基本構造を単色印刷用の印刷装置つまり白黒印刷用の印刷装置とほぼ同じ構造にし、この印刷装置でカラー印刷をする際には、Y、M、Cの各色インクの印刷が終了するごとに、使用者自身が印刷用テープを巻き戻して位置合わせをすることにより、カラー印刷を行うことが検討されている。
【0005】
この印刷装置に用いられるカラー印刷用のテープカセットは、印刷用テープを巻き戻す必要があるため、図12に示すような構成になっている。すなわち、このテープカセットは、カセットケース1を備えており、このカセットケース1内には、印刷用テープ2を供給するテープ供給リール3、インクリボン4を供給するリボン供給リール5、およびインクリボン4を巻き取るリボン巻取リール6がそれぞれ回転自在に設けられている。
この場合、テープ供給リール3は、その端部がカセットケース1から外部に露出し、この露出した部分に手動用の操作つまみ7が設けられ、この操作つまみ7を使用者が手で操作して印刷用テープ2を巻き戻せるように構成されている。また、インクリボン4には、Y、M、Cの各色インクが長手方向に順次繰り返し塗布されている。なお、カセットケース1には、印字ヘッドが挿入する切欠部8が設けられており、この切欠部8には、印刷用テープ2およびインクリボン4が重なり合って繰り出される送出口9が設けられている。
【0006】
このカラー印刷用のテープカセットでは、印刷装置に装着してカラー印刷する際、テープ供給リール3から繰り出された印刷用テープ2とリボン供給リール5から繰り出されたインクリボン4とが切欠部8に重なり合って繰り出され、この状態で印字ヘッドにより1回目の印刷、例えばYインクの印刷が行われると、インクリボン4はカセットケース1内のリボン巻取リール6に巻き取られるが、印刷用テープ2は印刷された分だけ送り出されることなり、この繰り出された印刷用テープ2を使用者自身がテープ供給リール3の操作つまみ7を操作して巻き戻し、印刷開始位置に位置合わせし、この後2回目のMインクの印刷を行い、この動作および巻き戻し作業を各色インクごとに繰り返し行うことにより、カラー印刷を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカラー印刷用のテープカセットでは、手動で操作つまみ7を操作して印刷用テープ2を巻き戻す際に、例えば、矢印などによって巻き戻し方向を示しておいても、誤って操作つまみ7を逆方向に回転させてしまうことがある。
このような場合には、テープ供給リール3に巻かれた印刷用テープ2が巻き癖によってほどけたり、たるんだりし、また剥離紙付きの印刷用テープでは剥離紙が印刷用テープから浮き上がったりし、次に行う印刷を精度良く良好に行うことができないという問題が生じる。
【0008】
この発明の課題は、印刷用テープを巻き戻す際に、誤って印刷用テープが繰り出されないようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、カセットケース内にテープが巻かれた供給リールが回転自在に設けられ、この供給リールからテープがカセットケースの外部に繰り出されるテープカセットにおいて、前記供給リールの一部を前記カセットケースの外部に露出させ、この露出した前記供給リールの一部に、前記テープを前記カセットケース内に巻き戻すべく前記供給リールを所定方向に回転操作するときに指が引っ掛かってその回転操作を可能にする段差部を備えると共に、前記供給リールを前記所定方向とは反対方向に回転操作するときには指が滑ってその回転操作を防止する傾斜部を備えた逆転防止手段を備えたことを特徴とする。
したがって、この発明によれば、テープを巻き戻す際に逆転防止手段によってテープの繰り出し方向への回転が阻止されるので、誤ってテープ供給リールを逆方向に回転させることがなく、このため印刷用テープの繰り出しを確実に防ぐことができる。
【0010】
この場合、請求項に記載のごとく、更に、本発明のテープカセットには、手動操作によってテープを巻き戻す方向に供給リールを回転させるときに、供給リール側に設けられた係止片がカセットケース側に設けられた係止爪を乗り越え、手動操作によってテープを繰り出す方向に供給リールを回転させるときに、前記係止片が前記係止爪に当接するロック機構を備えていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して、この発明のテープカセットの一実施形態について説明する。
図1は印刷装置にテープカセットを装着した状態においてテープカセットの上部を取り除いて破断した平面図、図2はテープカセットの外観斜視図、図3は図2の分解斜視図である。
【0012】
この印刷装置10は、単色印刷用つまり白黒印刷用の印刷装置とほぼ同じ構造のものであり、この印刷装置10には、カセット収納部11が設けられている。このカセット収納部11内における右上側には、プラテンローラ12が回転自在に立設されているとともに、このプラテンローラ12の外周面に接離可能に圧接する印字ヘッド13が移動可能に立設されている。この場合、印字ヘッド13は、図1において紙面の表面から裏面に向かって直線的に発熱素子が配列され、印刷時にプラテンローラ12に圧接し、非印刷時にプラテンローラ12から離間するように構成されている。また、カセット収納部11内には、リボン巻取軸14が回転自在に立設されている。さらに、装置本体1におけるプラテンローラ12と印字ヘッド13との間に対応する個所には、テープ排出口15が設けられており、このテープ排出口15を挟んで対向する個所には、切断装置の一対のカッタ刃16a、16bが対向して設けられている。
【0013】
カセット収納部11内には、カラー印刷用のテープカセット20が着脱可能に装着されている。このテープカセット20は、カセットケース21を備えている。このカセットケース21は、図2および図3に示すように、ケース本体22とこのケース本体22の上部に接合される上蓋23とからなり、印刷用テープ24とインクリボン25とを収納するように構成されている。この場合、インクリボン25には、Y、M、Cの各色インクが長手方向に順次繰り返して塗布されているほか、Y、M、Cの各色インクの位置を検出する検出マーク(図示せず)が設けられていると共に、印刷用テープ24に手合わせ用の位置合わせマーク24aを印刷する黒インク(図示せず)が塗布されている。
【0014】
そして、ケース本体22内には、図1および図3に示すように、テープ供給リール26を収納するテープ収納部27、テープ供給リール26から繰り出された印刷用テープ24をガイドするテープガイド部28、インクリボン25のリボン供給リール29およびリボン巻取リール30を収納するリボン収納部31が設けられている。また、ケース本体22および上蓋23からなるカセットケース21の右上には、印字ヘッド13が挿入する切欠部32が設けられている。この切欠部32の上流側(図1では左側)の側面には、テープ送出口33およびリボン送出口34が設けられており、切欠部32の下流側(同図では右側)の側面には、リボン取込み口35が設けられている。
【0015】
このテープカセット20は、印刷装置10のカセット収納部11に装着されると、切欠部32に印字ヘッド13が挿入し、リボン巻取リール30にリボン巻取軸14が挿入した状態になる。この状態では、テープ供給リール26から繰り出された印刷用テープ24は、テープガイド部28を通り、テープ送出口33から切欠部32に送り込まれ、プラテンローラ12と印字ヘッド13との間を経てカセットケース21の外部に送り出される。また、リボン供給リール28から繰り出されたインクリボン25は、リボン送出口34から切欠部32に送り込まれ、印刷用テープ24と重なり合った状態でプラテンローラ12と印字ヘッド13との間を通り、リボン取込み口35からカセットケース21内に取り込まれてリボン巻取リール30に巻き取られる。なお、印刷用テープ24とインクリボン25とが重なり合ってプラテンローラ12と印字ヘッド13との間を通過するときに、印字ヘッド13によって印刷情報が印刷用テープ24に印刷される。また、この印刷された印刷用テープ24は、装置本体1のテープ排出口5から送り出され、この状態で所定個所が切断装置の一対のカッタ刃16a、16bによって切断される。
【0016】
ところで、テープ収納部27に収納されるテープ供給リール26は、図3および図4に示すように、印刷用テープ24が巻き付けられる下側リール36と、この下側リール36に係合して一体的に回転する上側リール37と、下側リール36とケース本体22の底部との間に配置されてテープ供給リール26を押し上げる方向に付勢するコイルばね38と、テープ供給リール26の逆回転つまり印刷用テープ24の繰り出し方向への回転を防止するロック機構39とからなっている。
下側リール36は、テープ収納部27の中央に立設された筒軸40の外側に回転自在に装着する外側筒部41と、この外側筒部41の下部に設けられた円板部42とからなっている。外側筒部41の上端部には、図3に示すように、係合凹部41aが設けられており、外側筒部41の下部には、コイルばね38を収納するばね収納溝(図示せず)が設けられている。
【0017】
上側リール37は、テープ収納部27の中央に立設された筒軸40の内部に回転自在に挿入する内側筒部43と、この内側筒部43の上部に設けられた円板部44とからなっている。円板部44の下面には、図3に示すように、外側筒部41の係合凹部41aに係合して下側リール36と一体的に回転する係合突起44aが設けられている。円板部44の上面は、図2に示すように、その周縁部を除いて、上蓋23の円形孔23aを通して上方に露出するようになっており、この露出する上面には、テープ供給リール26を巻き戻し方向のみに回転させるための傾斜凸部45が設けられている。この傾斜凸部45は、図4(a)および図4(b)に示すように、テープ供給リール26を巻き戻し方向に回転させるときに使用者の指が段差部45aに引っ掛かり、逆方向に回転させるとに指が滑る傾斜面に形成されている。
【0018】
コイルばね38は、下側リール36のばね収納溝に収納された状態で、下側リール36とケース本体22の底部との間に配置されることにより、下側リール36を上方に付勢して上側リール36の上面の周縁部を上蓋23の円形孔23aの縁部に押し当て、これにより印刷用テープ24にバックテンションを付与するように構成されている。
ロック機構39は、上側リール37の内側筒部43内にその軸方向にスライド可能で、内側筒部43内での回転が禁止され(スラスト嵌合)、かつ内側筒部43と一体的に回転するロック部材46を備えている。このロック部材46は、軸部47の外周に複数の係止片48が設けられ、図5(a)および図5(b)に示すように、内側筒部43の内面に設けられた複数の嵌合溝43a内に係止片48が挿入された状態で、内側筒部43内に軸部47が挿入され、これにより軸方向にスライド可能に配置され、かつ軸部47の下端部がケース本体22の底部に設けられた貫通孔22aに挿入されて下側に突出するように構成されている。この場合、上側リール37の内側筒部43の下端部には、図6(a)に示すように、中空部43bが形成されている。
【0019】
そして、この内側筒部43の中空部43bに対応するケース本体22の底部上には、ロック部材46の係止片48を係脱可能に係止する係止爪49が設けられている。この係止爪49は、図6(b)に示すように、印刷用テープ24が巻き戻される方向(同図に矢印で示す方向)にテープ供給リール26が回転されるときに、ロック部材46の係止片48が乗り越え、図6(c)に示すように、印刷用テープ24が繰り出される方向(同図に矢印で示す方向)にテープ供給リール26が回転されるときに、係止片48が当接する傾斜部に形成されている。なお、係止片48の下端面は、係止爪49を乗り越えやすくするために、係止爪49の傾斜面と平行な傾斜面に形成されている。
また、このロック機構39は、印刷装置10のカセット収納部11にテープカセット20が装着された際に、図7に示すように、カセットケース21から突出したロック部材46の軸部47の下端部がカセット収納部11内に設けられた押圧突起18に当接して押し上げられ、これにより係止片48が係止爪49の上方に離間して、係止片48と係止爪49との係合が解除されるように構成されている。
【0020】
なお、カセットケース21におけるテープ収納部27の近傍に位置するケース本体22の側壁には、テープ供給リール26に巻かれた印刷用テープ24の引出し可能な開口部50が設けられている。この開口部50は、印刷用テープ24をカセットケース21の外部に一旦引き出した後、その印刷用テープ24の先端をカセットケース21内のテープガイド部28に差し込んで切欠部32のテープ送出口33から送り出すためのものである。
また、テープガイド部28は、図1に示すように、開口部50の一端部付近から切欠部32のテープ送出口33に亘って印刷用テープ24をガイドするものであり、印刷用テープ24が挿入して移動するガイド経路51が緩やかなS字状をなす曲線形状に形成され、これにより印刷用テープ24に接触抵抗を与えて巻き戻し時に印刷用テープ24に負荷を付与し、印刷用テープ24の巻き戻し過ぎを抑制するように構成されている。
【0021】
さらに、カセットケース21におけるリボン収納部31の近傍に位置するケース本体22の側壁には、図2に示すように、リボン巻取リール30に巻き取られるインクリボン25を外部に露出させるリボン窓部52が設けられている。このリボン窓部52に対向する印刷装置10のカセット収納部11の内面には、図1に示すように、インクリボン25の各色インクに応じて設けられた検出マーク(図示せず)を検出するインクセンサ17が設けられている。このインクセンサ17は、インクリボン25のY、M、Cの各インクの位置を検出して、各インクの頭出しを行うためのものである。
【0022】
次に、このカラー印刷用のテープカセット20を用いてカラー印刷をする場合の動作フローを図9に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、印刷装置10のカセット収納部11にテープカセット20を装着する。このときには、印字ヘッド13がプラテンローラ12から離間しており、これらの間に印刷用テープ24とインクリボン25とが重なり合った状態で配置される。また、テープカセット20が装着されると、ロック部材46の軸部47が図7に示すようにカセット収納部11内の押圧突起18によって押し上げられ、これにより係止片48と係止爪49との係合が解除されるので、テープ供給リール26が巻き戻し方向および繰り出し方向の何れの方向にも回転可能な状態となる。
【0023】
この状態で、印刷をスタートすると、ステップS1に進み、印刷用テープ24およびインクリボン25を搬送させ、インクセンサ17がインクリボン25のYインクに対応する検出マークの検出を開始して、Yインクの先頭を探す。次に、ステップS2に進んで、印刷用テープ24を巻き戻すときの目安となる位置合わせマーク24aを黒インクで印刷する。この後、ステップS3に進んで、印刷装置10に入力されて記憶された印刷データのうち、Yデータを印刷し、ステップS4に進んで、次に印刷するMインクの先頭をインクセンサ17が検出するまで、印刷用テープ24およびインクリボン25を搬送する。
【0024】
ステップS4でインクセンサ17がMインクの先頭を検出したときには、ステップS5に進んで、使用者が印刷装置10からテープカセット20を取り外して印刷用テープ24を巻き戻す。このときには、図6(b)に示すように、ロック機構39のロック部材46が下側に移動して、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49に係脱可能な状態となる。このため、印刷用テープ24を巻き戻す方向にテープ供給リール26を回転させるときには、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49を乗り越え、逆に、図6(c)に示すように、印刷用テープ24を繰り出す方向にテープ供給リール26を回転させるときには、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49に当接し、これによりテープ供給リール26の逆回転が阻止される。
【0025】
この状態で、カセットケース21の上蓋23から露出したテープ供給リール26の傾斜凸部45に指を掛け、図2に示す矢印方向にテープ供給リール26を回転させる。これにより、印刷用テープ24を巻き戻し、ステップS2で印刷された位置合わせマーク24aをカセットケース21の端部21aに位置合わせする。この場合、図2に示す矢印方向にテープ供給リール26を回転させるときには、テープ供給リール26の傾斜凸部45の段差部45aに指が引っ掛かるため、テープ供給リール26を図2に示す矢印方向に回転させることはできるが、逆方向に回転させようとすると、指が傾斜凸部45の傾斜面に沿って滑ってしまうため、テープ供給リール26を逆方向に回転させることができない。このため、誤って、印刷用テープ24を送り出してしまうことがない。
【0026】
また、印刷用テープ24を巻き戻し過ぎてしまったときには、図8(a)に示すように、カセットケース21の下側に突出したロック部材46の軸部47の下端部に指を当て、図8(b)に示すように、指で軸部47を押し上げ、係止片48を係止爪49から上方に離間させて、係止爪49に対する係止片48の係合を解除する。これにより、テープ供給リール26が巻き戻し方向および繰り出し方向の何れの方向にも回転可能な状態となるので、巻き戻し過ぎた分だけ、印刷用テープ24を引き出すことにより、位置合わせマーク24aをカセットケース21の端部21aに位置合わせすることができる。
【0027】
このように、ステップS5で印刷用テープ24の巻き戻しを行って位置合わせした後は、テープカセット20を再び印刷装置に装着する。このときには、ステップS4でインクセンサ17がインクリボン25のMインクの先頭を検出しているので、ステップS6に進んで、印刷装置10に記憶されている印刷データのうち、Mデータを印刷し、ステップS7に進んで、次に印刷するCインクの先頭をインクセンサ17が検出するまで、印刷用テープ24およびインクリボン25を搬送する。この後、ステップS8に進んで、再び使用者がテープカセット20を印刷装置10から取り外し、上述と同様に、テープ供給リール26を図2に示す矢印方向に回転させて、印刷用テープ24を巻き戻し、位置合わせマーク24aをカセットケース21の端部21aに位置合わせする。そして、テープカセット20を再び印刷装置10に装着し、ステップS9に進んで、記憶されている印刷データのうち、Cデータを印刷する。これにより、カラー印刷が終了する。なお、この後は、カラー印刷された印刷用テープ24を切断装置のカッタ刃16a、16bで切断する。
【0028】
このように、このカラー印刷用のテープカセット20では、印刷装置10から取り外されると、図6(b)に示すように、ロック機構39のロック部材46が下側に移動して、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49に係脱可能な状態となる。このため、印刷用テープ24を巻き戻す方向にテープ供給リール26を回転させるときに、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49を乗り越え、逆に、図6(c)に示すように、印刷用テープ24を繰り出す方向にテープ供給リール26を回転させるときに、ロック部材46の係止片48がカセットケース21の係止爪49に当接し、これにより印刷用テープ24の繰り出し方向への回転が阻止されるので、印刷用テープ24を巻き戻すことはできても、印刷用テープ24の繰り出しを確実に防ぐことができる。
【0029】
また、このカラー印刷用のテープカセット20では、印刷装置10から取り外した状態でテープ供給リール26を回転させる際に、図2に示す矢印方向にテープ供給リール26を回転させるときには、テープ供給リール26の傾斜凸部45の段差部45aに指が引っ掛かるため、テープ供給リール26を図2に示す矢印方向に回転させて、印刷用テープ24を巻き戻すことはできるが、逆方向に回転させようとすると、指が傾斜凸部45の傾斜面に沿って滑ってしまうため、テープ供給リール26を逆方向に回転させることができない。このため、誤って、印刷用テープ24を繰り出してしまうことがない。
【0030】
また、このカラー印刷用のテープカセット20では、印刷装置10から取り外した状態で印刷用テープ24を巻き戻し過ぎた場合には、図8(a)に示すように、カセットケース21の下側に突出したロック部材46の軸部47の下端部に指を当て、図8(b)に示すように、指で軸部47を押し上げ、係止片48を係止爪49から上方に離間させて、係止爪49に対する係止片48の係合を解除することにより、テープ供給リール26が巻き戻し方向および繰り出し方向の何れの方向にも回転可能な状態となるため、巻き戻し過ぎた分だけ、印刷用テープ24を引き出すことにより、位置合わせマーク24aをカセットケース21の端部21aに位置合わせすることができる。
【0031】
さらに、このカラー印刷用のテープカセット20では、印刷装置10のカセット収納部11に装着されると、図7に示すように、ロック部材46の軸部47がカセット収納部11内の押圧突起18によって押し上げられ、これにより係止片48が係止爪49から上方に離間するので、係止片48と係止爪49との係合が解除されることになり、このためテープ供給リール26が巻き戻し方向および繰り出し方向の何れの方向にも回転可能な状態となるので、印刷装置10によって印刷用テープ24を繰り出しながら印刷することができる。
【0032】
なお、上記実施形態では、テープ供給リール26の上側リール37の上面に、テープ供給リール26を巻き戻し方向のみに回転させるための傾斜凸部45を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図10および図11に示すように、上側リール37の円板部44の露出する上面に、テープ供給リール26を巻き戻し方向のみに回転させるための傾斜凹部53を設けても良い。この場合の傾斜凹部53は、図11(a)に示すようにテープ供給リール26を巻き戻し方向に回転させるときに使用者の指が段差部53aに引っ掛かり、図11(b)に示すように逆方向に回転させるとに指が滑る傾斜面に形成されていれば良い。
また、上記実施形態では、このカラー印刷用のテープカセット20を単色印刷つまり白黒印刷用の印刷装置とほぼ同じ構造の印刷装置に用いた場合について述べたが、これに限らず、カラー印刷用の印刷装置にも良好に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カセットケース内にテープが巻かれた供給リールが回転自在に設けられ、この供給リールからテープがカセットケースの外部に繰り出されるテープカセットにおいて、前記供給リールの一部を前記カセットケースの外部に露出させ、この露出した前記供給リールの一部に、前記テープを前記カセットケース内に巻き戻すべく前記供給リールを所定方向に回転操作するときに指が引っ掛かってその回転操作を可能にする段差部を備えると共に、前記供給リールを前記所定方向とは反対方向に回転操作するときには指が滑ってその回転操作を防止する傾斜部を備えた逆転防止手段を備えたので、テープを巻き戻す際に逆転防止手段によってテープの繰り出し方向への回転を阻止することができ、このため誤ってテープ供給リールを逆方向に回転させることがなく、印刷用テープの繰り出しを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテープカセットの一実施形態を示し、そのテープカセットを印刷装置に装着した状態においてテープカセットの上部を取り除いて破断した要部平面図。
【図2】図1のテープカセットの外観斜視図。
【図3】図2の分解斜視図。
【図4】図2のテープ供給リールを回転させる状態を示し、(a)は印刷用テープを巻き戻す方向に回転させる状態を示した要部拡大断面図、(b)は印刷用テープを繰り出す方向に回転させる状態を示した要部拡大断面図。
【図5】図3の上側リールの内側筒部のA−A断面を示し、(a)はロック部材が挿入されていない状態の拡大断面図、(b)はロック部材が挿入された状態の拡大断面図。
【図6】図3に示すロック機構の要部を示し、(a)は内側筒部に挿入されたロック部材の軸部の下端部をカセットケースの底部の貫通孔に挿入する状態を示した要部の概略図、(b)はテープ供給リールを印刷用テープの巻き戻し方向に回転させた状態を示した概略図、(c)はテープ供給リールを印刷用テープの繰り出し方向に回転させた状態を示した概略図。
【図7】テープカセットを印刷装置のカセット収納部に装着して、ロック部材の軸部が押圧突起によって押し上げられ、ロック機構によるロックが解除された状態を示した要部の概略図。
【図8】印刷装置からテープカセットを取り外した状態におけるロック機構を示し、(a)はロック部材の軸部を指で押し上げる前のロック状態を示した図、(b)はロック部材の軸部を指で押し上げてロックを解除した状態を示した図。
【図9】図1に示した印刷装置でカラー印刷する場合の動作フローを示した図。
【図10】テープ供給リールの上側リールの変形例を示した斜視図。
【図11】図10のB−B断面を示し、(a)は印刷用テープを巻き戻す方向に回転させる状態を示した要部の拡大断面図、(b)は印刷用テープを繰り出す方向に回転させる状態を示した要部の拡大断面図。
【図12】従来のテープカセットを示した外観斜視図。
【符号の説明】
10 印刷装置
11 カセット収納部
18 押圧突起
20 テープカセット
21 カセットケース
24 印刷用テープ
26 テープ供給リール
39 ロック機構
45 傾斜凸部
46 ロック部材
47 軸部
48 係止片
49 係止爪
53 傾斜凹部

Claims (5)

  1. カセットケース内にテープが巻かれた供給リールが回転自在に設けられ、この供給リールから前記テープが前記カセットケースの外部に繰り出されるテープカセットにおいて、
    前記供給リールの一部を前記カセットケースの外部に露出させ、この露出した前記供給リールの一部に、前記テープを前記カセットケース内に巻き戻すべく前記供給リールを所定方向に回転操作するときに指が引っ掛かってその回転操作を可能にする段差部を備えると共に、前記供給リールを前記所定方向とは反対方向に回転操作するときには指が滑ってその回転操作を防止する傾斜部を備えた逆転防止手段を備えたことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記傾斜部は、前記供給リールの露出する一部に形成された傾斜凸部または傾斜凹部であることを特徴とする請求項記載のテープカセット。
  3. 更に、前記供給リールを前記所定方向に回転操作させるときに、前記供給リール側に設けられた係止片が前記カセットケース側に設けられた係止爪を乗り越えて、その回転操作を可能にすると共に、前記供給リールの前記所定方向とは反対方向の回転に対して、前記係止片が前記係止爪に当接することによりその回転を阻止するロック機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のテープカセット。
  4. 前記ロック機構は、前記供給リールの筒軸内にその軸方向にスライド可能でかつ前記筒軸と一体的に回転するロック部材を備え、このロック部材に前記係止片が設けられ、この係止片が前記係止爪に係脱可能に当接するとともに、前記係止片と前記係止爪との少なくとも一方が、前記供給リールを前記所定方向に回転させるときに、前記係止片が前記係止爪を乗り越える傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項3記載のテープカセット。
  5. 前記ロック機構は、前記ロック部材が手動操作によって軸方向に押された際、または前記カセットケースが機器本体に装着されて該機器本体に設けられた押圧突起によって前記ロック部材が軸方向に押された際に、前記供給リール側の前記係止片と前記カセットケース側の係止爪とが離間してその係合が解除されることを特徴とする請求項記載のテープカセット。
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