JP3684140B2 - 樹脂製中空体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して得られる樹脂製中空体の製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂製のパイプ等の管状体を成形する方法として、合成樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して中空成形品を得る方法は公知である。
また、半割り体どうしを接合する際に、上記接合用樹脂通路への溶融樹脂の充填を、半割り体を成形する成形型内で行えるようにした方法が知られている。
【0003】
例えば、特公平2−38377号公報には、基本的に、一方の金型に一組の半割り体を成形する雄型成形部と雌型成形部とが設けられ、他方の金型にこれらの成形部に対向する雌型成形部と雄型成形部とが設けられた一対の金型構造が開示されており、そして、かかる金型を用いることによって、各半割り体を同時に成形(射出成形)した後、一方の金型を他方に対してスライドさせることにより、各雌型成形部に残された半割り体どうしを衝合させ、この衝合部の周縁に溶融樹脂を射出して両者を接合するようにした方法(所謂、ダイスライド・インジェクション(DSI)法)が開示されている。
【0004】
また、例えば特公平7−4830号公報には、基本的に、互いに開閉可能に組み合わされる成形型であって、一方の成形型が他方に対して所定角度回転可能とされ、各成形型に、上記所定角度毎の回転方向に雄/雌/雌の繰り返し順序で、少なくとも1つの雄型成形部と2つの雌型成形部からなる成形部を設けた回転式射出成形用の型構造が開示されており、かかる成形型を用いることによって、回転(例えば正逆反転)動作毎に、各半割り体の成形と、衝合された一対の半割り体どうしの接合を行い、各回転動作毎に完成品が得られるようにした方法(所謂、ダイロータリ・インジェクション(DRI)法)が開示されている。
【0005】
上記半割り体どうしを接合させる溶融樹脂が充填される接合用樹脂通路は、良好な接合状態を得る上で、あるいは成形品(完成品)の外観性を向上させる上で、基本的には上記衝合部の外表面に露出しないようにすることが望ましい。つまり、上記接合用樹脂通路は、内部通路として衝合部内で閉断面状に形成することが望ましい。
しかしながら、接合用樹脂通路をこのように内部通路として閉断面状に形成した場合には、成形品を金型から取り出した後、実際に上記内部通路内に樹脂が十分に充填されているか否か(つまり、充填不良が無いかどうか)を確かめることが非常に難しい。
【0006】
このような充填不良は、一般的に、内部通路内への溶融樹脂の供給口であるゲート部から、溶融樹脂の流れに沿って遠くなる程、生じ易い。
特に、例えば開口した管端部を複数有する多岐管では、管端部の成形性あるいは成形品精度の確保等の理由により、上記内部通路が管端面を回避した閉ループ状に形成されることが考えられるが、かかる場合には、内部通路の形状がより複雑化して、一般に溶融樹脂の流動性の確保が難しくなり、上述のような充填不良がより発生し易くなる。
このように、上記内部通路を衝合部内で閉断面状に形成した場合には、充填不良による不具合の有無をチェックすることが必要であり、このための実用的な方法を確立することが望まれている。
【0007】
かかる問題に関して、例えば特開平10−15947号公報では、上述のような内部通路内に溶融樹脂を充填し半割り体どうしを接合して樹脂製多岐管を製造するに際し、溶融樹脂の内部通路内への充填不良の有無をできるだけ簡単な方法で判定できるように、上記内部通路のゲート部からできるだけ離れた部位に、該部位まで溶融樹脂が到達したか否かを判定するための判定部を設けることが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、自動車用エンジンのインレットマニホールドのように、使用条件が厳しい樹脂製中空体を半割り体どうしの接合によって製造する場合、耐久性向上のためにその接合部には高い接合強度が求められる。特に、軽量化の観点から、前述の接合用の内部通路の壁部の板厚を大きくしないで接合強度を高めることを要求される。
このような場合には、溶融樹脂をより高温・高圧で充填速度をできるだけ高めて内部通路内に注入すれば、より高い接合強度を得ることができるのであるが、過充填による内部通路からの(つまり、半割り体どうしの衝合部からの)溶融樹脂の漏洩(つまり、樹脂洩れ)を生じる可能性がある。
【0009】
一方、このような過充填による樹脂洩れを確実に回避しようとした場合には、充填不足による接合強度の低下を招く惧れがあり、内部通路内への充填量を適正に制御するには、上記内部通路内への溶融樹脂の注入充填を行う成形機の充填圧力や注入速度等の設定を微細に調整・制御する必要がある。
ところが、上記成形機の充填特性についても実際には微妙なバラツキがあり、各成形機ごとに、また、一つの成形機についても毎ショットごとに、厳密に一定した注入・充填を行うことは実際上難しい。
このように、上記内部通路内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安定して行うことは、実際にはなかなかに困難であった。
【0010】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに該衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して樹脂製中空体を得るに際して、上記接合用樹脂通路内への過不足のない確実な溶融樹脂の注入・充填を、比較的容易かつ安定して行えるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本願の請求項1に係る発明(以下、第1の発明という)は、一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して中空体を得るようにした樹脂製中空体の製造方法であって、上記接合用樹脂通路には、該通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けられており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が制御されるようにしたものである。
【0012】
また、本願の請求項2に係る発明(以下、第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されていることを特徴としたものである。
【0013】
更に、本願の請求項3に係る発明(以下、第3の発明という)は、上記第1または第2の発明において、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特徴としたものである。
【0014】
また更に、本願の請求項4に係る発明(以下、第4の発明という)は、一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して得られる樹脂製中空体の製造装置であって、上記衝合部に対応する金型部分には、上記接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けられており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出値に応じて充填量を制御する制御手段とが設けられていることを特徴としたものである。
【0015】
また更に、本願の請求項5に係る発明(以下、第5の発明という)は、上記第4の発明において、上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されていることを特徴としたものである。
【0016】
また更に、本願の請求項6に係る発明(以下、第6の発明という)は、上記第4または第5の発明において、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特徴としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、例えば、自動車用のエンジン吸気系のインテーク・マニホールドの製造に適用した場合を例にとって、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図10〜図16に、本実施の形態に係る成形品であるインテーク・マニホールドWが示されている。該インテーク・マニホールドWは、例えば、一つの入口部Wiと複数(本実施の形態では三つ)の出口部Woとを備え、入口部Wiと各出口部Woとが所定の角度(本実施の形態では略直角)をなすように設定されている。
本成形品Wは、後で詳しく説明するように、例えば所謂ダイロータリ・インジェクション(DRI)法により、一つの成形型にて上下の半割り体WU及びWLをそれぞれ成形するとともに、その成形型内で両者WU及びWLを衝合させて接合することにより、中空の管状体として得られるものである。
【0021】
図12から良く分かるように、上記成形品Wの型割線Lpは、管端部(入口部Wiおよび各出口部Wo)を回避するように、つまり型割線Lpが管端面に現れることがないように、かつ、成形品Wの周囲に沿った閉ループを構成するように設定されている。尚、半割り体WU,WLどうしの衝合面は、上記型割線Lpに沿って形成されることになる。この型割線Lpを管端部を回避した閉ループ状に形成することにより、管端円筒部の真円度を高めることができる。これにより、相手部品との組付状態におけるシール性を良好に保つことができる。
また、より好ましくは、上記入口部Wiおよび出口部Woの各管端部分は、いずれも、例えば上側半割り体(アッパハーフ)WU側に一体的に成形されるようになっている。
【0022】
そして、図14〜図16から良く分かるように、この閉ループに沿って(つまり衝合面の外周に沿って)、好ましくは各半割り体WU,WLの壁部で形成された閉断面の溝状の内部通路WPが設けられており、この内部通路WP内に、上下の半割り体WU,WLどうしを互いに衝合させた後に両者を相互に接合するための接合用樹脂(二次樹脂)が充填されるようになっている。
すなわち、本実施の形態で示す例では、上記成形品Wの型割線Lpが(従って、内部通路WPが)、管端部(入口部Wiおよび各出口部Wo)を回避して成形品Wの周囲に沿った閉ループを構成するように設定されている。
尚、上記内部通路Wpが、本願請求項に記載した「接合用樹脂通路」に相当している。
【0023】
本実施の形態では、上記内部通路WP内に溶融樹脂(二次樹脂)を充填して両半割り体WU,WLどうしを接合するに際して、接合用樹脂通路(内部通路Wp)内への過不足のない溶融樹脂の注入・充填を、比較的容易かつ安定して行えるように、半割り体WU,WLどうしの衝合部に設けた上記内部通路WPに対応する部分の所定部位の外側に、溶融樹脂の通過断面積を絞った絞り部(オリフィス部:後述する)に対応した連接部を介して余肉部が2段で直列式に形成されている。
【0024】
以下、この連接部および余肉部について説明する。かかる連接部および余肉部は、図17〜図21に示すように、成形品Wの入口側と出口側とにそれぞれ設けられており、入口側のものについては、上記内部通路Wpを充填した上で該通路Wp内から溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部Ki1が第1連接部Ji1を介して連接されるとともに、該第1余肉部Ki1には、該余肉部Ki1から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部Ki2が第2連接部Ji2を介し連接されて構成されている。
【0025】
また、出口側についても、上記と同様に内部通路Wpを充填した上で該通路Wp内から溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部Ko1が第1連接部Jo1を介して連接されるとともに、該第1余肉部Ko1には、上記と同様に該余肉部Ko1から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部Ko2が第2連接部Jo2を介し連接されて構成されている。尚、本実施の形態の場合、上記出口側の第1連接部Jo1およびこれに連なる第1および第2余肉部Ko1及びKo2は、好ましくは、型割線Lpに沿って例えば下側半割り体(ロアハーフ)WL側に設けられている。
【0026】
図17に示されるように、製品形状に応じて複雑な形状の内部通路WP内に二次樹脂を十分に供給・充填することができるように、上記内部通路WPに対するゲート部GPが複数箇所(本実施の形態では2箇所)に設けられており、上記内部通路Wpを充填した上で該通路Wp内から溢れた溶融樹脂で形成された各第1余肉部Ki1,Ko1を内部通路Wpとそれぞれ連接させる第1連接部Ji1,Jo1は、上記内部通路Wpの左右2箇所のゲート部Gpから溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位、より好ましくは、これら各ゲート部Gpから上記内部通路Wp内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に対応する部位に設けられている。
【0027】
すなわち、入口側の第1連接部Ji1が成形品Wの入口部Wiの平面視における最外側に設けられるとともに、出口側の第1連接部Jo1は3つの出口側管端のうちの中央の管端の出口部Wo側に設けられている。換言すれば、入口側および出口側ともに、第1連接部Ji1,Jo1は、左右のゲート部GPから溶融樹脂の流れ方向において最も離れた部位に設けられていることになる。
また、上記各第2連接部Ji2,Jo2は、それぞれ対応する第1連接部Ji1,Jo1よりも、溶融樹脂通過方向に直交する断面積が小さく設定されている。
【0028】
上記第1および第2余肉部Ki1,Ko1及びKi2,Ko2は、成形後にこれら第1連接部Ji1,Jo1でそれぞれ切断され除去されるものであるが、各第1連接部Ji1,Jo1は、上記内部通路WPの一部を半割り体WU,WLどうしの衝合部の表面まで連通させて設けられているおり、成形後に、若しくは切断後に、各第1連接部Ji1,Jo1での樹脂(二次樹脂)の充填度合いを見ることにより、それぞれ入口側および出口側の内部通路WP内における二次樹脂の充填度合いを、目視にて確かめることができる。
【0029】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、半割り体WU,WLどうしの衝合部に対応する部分には、上記内部通路Wp(接合用樹脂通路)のゲート部Gpから溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、上記通路Wpを充填した上で通路Wp内から溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部Ki1,Ko1が第1連接部Ji1,Jo1を介して連接されるとともに、該第1余肉部Ki1,Ko1には、該余肉部Ki1,Ko1から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部Ki2,Ko2が第2連接部Ji2,Jo2を介して連接され、つまり、接合用樹脂通路Wpに対する余肉部Ki1,Ko1及びKi2,Ko2を2段で直列式に設けられているので、上記接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂を充填する際には、該通路Wpを充填した上で通路Wp内から溢れた溶融樹脂を上記第1余肉部Ki1,Ko1として押出させ、更に、この第1余肉部Ki1,Ko1から溢れた溶融樹脂を上記第2余肉部Ki2,Ko2として押出させることが可能になる。
【0030】
これにより、接合用樹脂通路Wp内の圧力を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れを生じることなく、上記通路Wp内へ必要な量の溶融樹脂を充填することができる。尚、成形後に上記第1余肉部Ki1,Ko1を目視観察することによって、上記通路Wp内への充填不良(不足)があった場合には、容易にこれを検出することができる。また、ゲート部Gpから注入されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路Wp内を通過中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部分の溶融樹脂を余肉部Ki1,Ko1又はKi2,Ko2として押出し、通路Wp内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合強度の向上に寄与することができる。尚、上記ら第1および第2余肉部Ki1,Ko1及びKi2,Ko2は、成形後に上記第1連接部Ji1,Jo1で切断され除去される。
【0031】
そして、上記接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)に応じて「充填量を制御」することにより、上記通路Wp内部の適正な充填圧力を確保して高い接合強度を得ることが可能になる。この場合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある場合には、第2段目の余肉部分である第2余肉部Ki2,Ko2への押出し量が変化することによって、そのバラツキが効果的に吸収される。
すなわち、上記接合用樹脂通路Wp内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安定して行うことができるのである。尚、上述の「充填量を制御」は、当該成形機の各ショット毎あるいは一定サイクル単位での充填量のバラツキが比較的大きい場合(つまり、成形機自体の最大バラツキ量が大きい場合)には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)を成形機の制御系にフィードバックし、成形機の充填量の設定を随時自動的に制御して、上記通路Wp内部の適正な充填圧力を確保するようにしても良い。或いは、当該成形機の充填量のバラツキが比較的小さい場合には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)が良好で、且つ、樹脂洩れのない成形機の設定値を予め実験的に調べておき、成形機の充填量設定値をその値に一定に維持することも「充填量を制御」の範疇に含むものである。
【0032】
また、上記第2連接部Ji2,Jo2はそれぞれ第1連接部Ji1,Jo1よりも、溶融樹脂通過方向に直交する断面積が小さく設定されているので、充填時、第1余肉部Ki1,Ko1内の内部圧力の維持が容易になり、その結果、接合用樹脂通路内Wpの内部圧力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ確実に行えるよういなる。
【0033】
更に、上記接合用樹脂通路Wpには複数のゲート部Gpが設けられ、これら各ゲート部Gpから上記通路Wp内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1連接部Ji1,Jo1が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートGpからの充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の余肉部Ki1,Ko1及びKi2,Ko2に順次流入させることができ、接合用樹脂通路Wp内の充填圧力をバランス良く確保することができるのである。
【0034】
次に、本実施の形態に係るインテーク・マニホールドWの製造(成形)に用いられる成形型の構成について説明する。尚、本実施の形態では、上記インテークマニホールドWは、好ましくは、所謂ダイロータリ・インジェクション(DRI)法により成形される。
図1〜図5は、上記インテーク・マニホールド成形用の成形型の縦断面説明図である。図1,図2および図5から良く分かるように、上記成形型は、成形機(例えば射出成形機:不図示)に連結される固定型1と、該固定型1に対して開閉動作を行う可動型2とで構成され、上記固定型1には、以下に詳しく説明するように、その成形部を含む所定部分を回動させる回動機構が設けられている。
尚、図1〜図5では、上記固定型1と可動型2は上下に配置された状態で描かれているが、実際に成形機(不図示)に取り付けられた状態での両型1,2の配置構造としては、上下に限定されるものではなく、例えば水平(左右)方向に対向配置して使用されても良い。
【0035】
上記固定型1は、本体部10に固定されたベース盤11と、該ベース盤11および本体部10の中央部に固定されたスプールブッシュ12と、このスプールブッシュ12と同軸に配置されたロータ13とを備えており、上記スプールブッシュ12に成形機の射出ヘッド(不図示)が固定される。
上記ロータ13は基本的には円盤状に形成され、その中央部分が円柱状に突出しており、上記スプールブッシュ12のスプール12aは、この中央突出部13aの表面に開口している。
【0036】
図5から良く分かるように、ロータ13の外周部には、その近傍に配置された駆動ギヤ14と噛み合う歯部13gが形成されている。上記駆動ギヤ14は、例えば油圧モータ等の駆動源15に連結されており、この駆動源15によって駆動ギヤ14が回転させられることにより、この回転方向および回転回数に応じて、ロータ13が所定の向きに所定角度(本実施の形態では120度)だけ回動するようになっている。
【0037】
一方、上記可動型2は、本体部30と平行に配設されたベース盤31と、本体部30に固定された型盤40とを備え、該型盤40に後述する成形部が設けられている。尚、上記型盤40は、実際には、中央の円柱部40dと該円柱部40dを取り囲む三つのブロック体とで構成されている。
上記本体部30及びベース盤31は、例えば油圧式の駆動手段(不図示)に連結されており、所定のタイミングで固定型1に対して開閉動作を行えるようになっている。尚、上記本体部30とベース盤31の間には、スペーサブロック32a,32b(図5参照)が介設されている。
また、上記可動型2には、型盤40に沿って可動型2の開閉方向と直交する方向にスライドするスライド型33と、可動型2の開閉動作に連動してスライド型33を駆動する棒状のスライドガイド34とが設けられている。
【0038】
上記スライド型33は、成形品Wの出口部Woに対応するもので、そのコア部33a(図2〜図4参照)が成形品出口部Woの管端部分における内周部に対応している。また、成形品Wの入口部Wiについては、可動型2の本体支持板35に固定されたコア部材36a,36bの先端部分がそれぞれ対応している。
尚、上記スライド型33およびスライドガイド34は、後述するように、可動型2内において、上半割り体(アッパハーフ)WUを成形する箇所および衝合された上下の半割り体WU,WLどうしを二次樹脂で接合する箇所の2箇所について設けられている。
【0039】
上記スライドガイド34の一端側にはテーパ部34cが形成されており、このテーパ部34cが、スライド型33のテーパ穴33cに係合している。一方、スライドガイド34の他端側には、ガイド駆動板37を係合させる凹部34dが形成されており、上記ガイド駆動板37は、いずれか一方のスライドガイド34に係合するようになっている。
上記ガイド駆動板37は、その背面側がバックプレート38で支持されており、該バックプレート38には、図5に示すように、ガイド駆動板37のバックプレート38に沿ったスライド動作を案内する一対のガイドレール38aが固定されている。
【0040】
そして、ガイド駆動板37は、例えば油圧シリンダ等の駆動手段49(図5参照)によってバックプレート38に沿った方向に駆動されることにより、上記ガイドレール38aに沿って移動し、スライドガイド34との係合状態(つまり、左右いずれのスライドガイド34と係合するか)が切り換えられる。
このガイド駆動板37とスライドガイド34との係合状態の切り換えは、成形装置のコントローラ(不図示)からの制御信号により、上記ロータ13の回動動作に対応して行われるようになっている。
【0041】
上記バックプレート38の背面には、可動型2の作動方向(開閉方向)と同一の方向に伸縮作動する、例えば油圧式の駆動シリンダ(不図示)のピストンロッド39が、ベース盤31を貫通して連結されており、該ピストンロッド39の伸縮動作により、バックプレート38及びガイド駆動板37を介して、スライドガイド34を駆動(進退動)することができるようになっている。
また、可動型2の本体部30の内部には、エジェクタプレート46a,46b,46cにそれぞれ取り付けられたエジェクタピン47a,47b,47c及びエジェクタリング48a,48bが設けられている。尚、エジェクタリング48a,48bは、成形品WあるいはアッパハーフWUの入口部Wiの管端部をエジェクトする(突き上げる)もので、それぞれコア部材36a,36bの外周を取り囲むようにして配置されている。
【0042】
上記3枚のエジェクタプレート46(46a,46b,46c)は、ガイド駆動板37が可動型2の本体部30側に駆動(前進動)させられた際、該駆動板37に突設された2本の突設ピン37aが、本体支持板35の各穴部35hを貫通してエジェクタプレート46(46a,46b,46c)の背面側を押圧することにより、3枚のうちの2枚が突き上げられるようになっている。
3枚のうちのどの2枚のエジェクタプレート46(46a,46b,46c)が突き上げられるかは、ガイド駆動板37とスライドガイド34との係合状態によって切り換えられることになる。
【0043】
上記スライドガイド34は、可動型2が固定型1に対して閉じられている状態(図1参照)では初期位置にあり、スライド型33に対して駆動力を及ぼしておらず、該スライド型33は、成形ポシション(成形品出口部Woの管端部分における内周部に対応した位置)に位置している。
また、成形工程終了後、型開きの時点(図2参照)でも、スライドガイド34は初期位置で静止しており、スライド型33は成形ポシションに維持される。
【0044】
その後、図3に示すように、スライドガイド34が可動型2の本体部30側に駆動(前進動)される。これにより、スライド型33のテーパ穴33cがスライドガイド34のテーパ部34cに沿うようにして、スライド型33が外側にスライドさせられ、そのコア部33aが、成形品Wの出口部Woにおける管端部から抜脱される。つまり、可動型2の開閉方向と異なる(直交する)方向にスライドするスライド型33のコア部33aが完成品Wの管端部(出口部Wo)から抜脱される。
【0045】
そして、スライドガイド34が更に前進させられると、図4に示すように、ガイド駆動板37の2本の突設ピン37aが、本体支持板35の三つの穴部35hのうちの二つ(図4の例では、右側の二つ)をそれぞれ貫通して、エジェクタプレート46a,46bを突き上げることにより、エジェクタピン47a,47b及びエジェクタリング48a,48bが作動させられるようになっている。
尚、固定型1側には、例えば油圧駆動式のエジェクタピン27a,27b(図1,図2および図5参照)が設けられており、図1〜図4に示した一連の作動例では、成形工程終了後、型開きの時(図2参照)にエジェクタピン27aが突き出されるようになっている。
【0046】
図6は、上記固定型1のロータ13の型合わせ面側を示す正面説明図である。この図に示すように、該ロータ13には、三つの型盤ブロック20が、円周等配状(つまり、互いに120度の角度をなして)中央突出部13aの周囲に固定されており、これら型盤ブロック20のそれぞれに成形部20A,20B又は20Cが設けられている。
上記成形部20Cは凸状に形成された雄型部であり、また、成形部20A,20B共に凹状に形成された雌型部である。すなわち、固定型1のロータ13は、1個の雄型成形部20Cと2個の雌型成形部20A,20Bとを備えている。
【0047】
尚、この固定型1のロータ13に設けられた各成形部20A,20B,20Cに繋がる樹脂通路は設けられていない。
しかしながら、ロータ13の中央突出部13aの表面には、後述するように、可動型2側の成形部に繋がる樹脂通路とスプールブッシュ12のスプール12aとの接続状態を切り換えるために、長溝状の一群(本実施の形態では、計5本)の切換スロット21(21A,21B,21C)が設けられている。
これら切換スロット21は、1本の切換スロット21Cは成形部20Cを、2本の平行な切換スロット21Bは成形部20Bを、また、2本の平行な切換スロット20Aは成形部20Aを、それぞれ指向するように設けられている。
【0048】
上記ロータ13の外周部には、前述のように、駆動ギヤ14と噛み合う歯部13gが、少なくとも120度の角度に対応する円弧長さ分だけ設けられており、駆動ギヤ14の回転に伴って(つまり、この回転方向および回転回数に応じて)、ロータ13が所定の向きに120度だけ回動するようになっている。該駆動ギヤ14の回転の制御(つまりロータ13の回転制御)は、油圧モータ等の駆動源15(図5参照)を制御することによって行われる。
本実施の形態では、上記ロータ13は、所定のタイミングで120度ずつ正方向と逆方向とに交互に回動させられるように設定されている。例えば、図6の状態で駆動ギヤ14が回転すると、ロータ13は図6における反時計回り方向へ回動することになる。
【0049】
一方、図7は、上記可動型2の型盤40の型合わせ面側を示す正面説明図である。この図に示すように、該型盤40には、三つの成形部40A,40B,40Cが円周等配状(つまり、互いに120度の角度をなして)に設けられている。
上記成形部40Bは凸状に形成された雄型部であり、また、成形部40A,40Cは共に凹状に形成された雌型部である。すなわち、可動型2は、1個の雄型成形部40Bと2個の雌型成形部40A,40Cとを備えている。
尚、上記図1〜図4は、この図7におけるA−C線に沿った縦断面説明図、また、図5は、図7におけるB−B線に沿った縦断面説明図である。
【0050】
この可動型2の型盤40には、各成形部40A,40B,40Cにそれぞれ直接に繋がる一次および二次の樹脂通路41(41A,41B,41C),42(42A,42C)と、型盤40の中央円柱部40dに形成された枝分かれ状の分岐樹脂通路43の2種類の樹脂通路が形成されている。
上記雌型の成形部40A,40Cには、半割り体(WU,WL)成形用の一次樹脂を供給する一次樹脂通路41A,41Cと、衝合された半割り体WU,WLどうしを接合する接合用の二次樹脂を供給する二次樹脂通路42A,42Cが接続されている。一方、雄型の成形部40Bには、一次樹脂通路41Bのみが接続されている。
【0051】
上記各一次樹脂通路41(41A,41B,41C)は、各成形部40(40A,40B,40C)における成形品入口部Wiに対応する部分の側面に接続されている。また、各二次樹脂通路42(42A,42C)は、各成形部40A,40Cの両側に対をなして設けられ、各成形部40A,40Cにおける成形品出口部Woに対応する部分の側面にゲート部42gを設けて接続されている。
【0052】
上記分岐樹脂通路43は、可動型2が固定型1に対して閉じられた際に、スプールブッシュ12のスプール12aに対応するセンタ部分43dを基点として分岐しており、雌型の成形部40A,40Cに接続された一次および二次の各樹脂通路41(41A,41C),42(42A,42C)に対応して6本の分岐部が設けられている。
各分岐部は、その先端が、対応する樹脂通路の一端に対して、その延長線上で所定距離を隔てるように位置設定されている。
【0053】
そして、可動型2が固定型1に対して閉じられた際には、固定型1のロータ13に設けられた切換スロット21により、所定の樹脂通路が分岐部樹脂通路43と(つまり、スプール12aと)接続され、この接続状態はロータ13の回動によって切り換えられるようになっている。
尚、雄型の成形部40Bに接続された一次樹脂通路41Bは、分岐部樹脂通路43に(そのセンタ部分43dに)直接に接続されている。したがって、上記成形部40Bには、ロータ13の回動位置とは無関係に、常時、一次樹脂が供給されることになる。すなわち、上記成形部40B(雄型)は、後述するように、ロータ13の回動状態に拘わらず、常に、ロアハーフWLを成形するようになっている。
【0054】
本実施の形態では、二次樹脂通路42(42A,42C)が設けられた可動型2の成形部40A,40Cに、前述の入口側の第1,第2余肉部Ki1,Ki2及び第1,第2連接部Ji1,Ji2に対応する凹状の樹脂溜まり成形部45Jがそれぞれ設けられている。この入口側樹脂溜まり成形部45Jは、後述するように、成形された半割り体(アッパハーフWU及びロアハーフWL)どうしを型内で衝合させた際に、この衝合部を介して上記内部通路WPの一部と連通し、該内部通路WPから溢れ出た溶融樹脂を流入させるオーバフローキャビティ部として形成されている。
また、この入口側樹脂溜まり成形部45Jは、成形品Wの入口部分について、二次樹脂通路42(42A,42C)のゲート部42gから通路42(42A,42C)内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たる、所謂、ウエルドが生じる部位の外側であって、より好ましくは、上記各ゲート部42gから溶融樹脂の流れ方向において最も離れた部位の外側に繋ぎ込まれている。
【0055】
また、可動型2の成形部40B(雄型)には、前述の出口側の第1,第2余肉部Ko1,Ko2及び第1,第2連接部Jo1,Jo2に対応する樹脂溜まり成形部44Jが設けられている。この出口側樹脂溜まり成形部44Jは、後述するように、成形された半割り体(アッパハーフWU及びロアハーフWL)どうしを型内で衝合させた際に、この衝合部を介して上記内部通路WPの一部と連通し、該内部通路WPから溢れ出た溶融樹脂を流入させるオーバフローキャビティ部として形成されている。
また、この出口側樹脂溜まり成形部44Jは、成形品Wの入口部分について、二次樹脂通路42(42A,42C)のゲート部42gから通路42(42A,42C)内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たる、所謂、ウエルドが発生する部位の外側であって、より好ましくは、上記各ゲート部42gから溶融樹脂の流れ方向において最も離れた部位の外側に繋ぎ込まれている。
【0056】
上記樹脂溜まり成形部44J,45Jは、入口側のもの45Jを例にとって説明すれば、図22及び図23に詳しく示すように、半割り体(アッパハーフWU及びロアハーフWL)どうしの衝合部に対応する金型部分には、上記ゲート部42gから溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部61を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まり71が設けられ、該第1樹脂溜まり71の所定部位には第2オリフィス部62を介して第2樹脂溜まり72が連通して設けられている。
上記第2オリフィス部62の通過断面積は、第1オリフィス部61の通過断面積よりも小さく(例えば、1/10〜1/30程度に)設定されている。
【0057】
上記第1樹脂溜まり71を内部通路Wpに連通させる第1オリフィス61は、上述のようにウエルドが生じる部位にて、幅広に設定されている(図23参照)。具体的には、例えば、内部通路Wpの溝深さ約4mmに対して隙間が1〜2mm、横幅が10〜40mmに設定されている。
このように第1オリィフス61を幅広形状に設定することにより、内部通路Wpの2方向から流入して来た溶融樹脂のそれぞれを共に、比較的小さい抵抗で第1樹脂溜まり71内に押出すことができる。
【0058】
上記第1樹脂溜まり71の充填度合いによって、内部通路Wp内における溶融樹脂の充填不良(不足)の有無を目視観察することができる。すなわち、成形工程終了後、成形型内から成形品を取り出し、第1樹脂溜まり71に対応する余肉部Ki1を目視検査し、この第1樹脂溜まり71に樹脂が溜まっていないか若しくは僅かしか溜まっていない場合には、そもそも内部通路Wpが十分に充填されていないことが分かる。
【0059】
また、この第1樹脂溜まり71が充填されていても完全には充填されていない場合には、内部通路Wp内への溶融樹脂の充填圧力が十分ではなく、余り高い接合強度を得ることができないことを示している。上記第1樹脂溜まり71への充填が完全であるか否かは、第2樹脂溜まり72の(つまり、第2余肉部Ki2の)充填状況によって容易に判断できる。つまり、この第2樹脂溜まり72に樹脂が全く流れ込んでいないか、若しくは充填量が非常に少ない場合には、第1樹脂溜まり71への充填が完全ではないことを示している。
【0060】
また、第1樹脂溜まり71には、上記内部通路Gp内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり71内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段ととして圧力センサSpが設けられている。
そして、この圧力センサSpは、信号ラインVpを介して、成形装置の制御盤内のコントローラ(不図示)に電気的に接続されており、該コントローラは、圧力センサSpの検出値に応じて、射出成形機による内部通路Wp内への充填量を制御するようになっている。
尚、上記の例は、入口側の樹脂溜まり成形部45Jについてのものであったが、出口側の樹脂溜まり成形部44Jについても、同様に構成されている。
【0061】
図24は、本実施の形態の一変形例に係る成形型の説明図であり、図22に対応した部分拡大縦断面図である。上述の実施の形態では、樹脂溜まり成形部45Jは全て可動型2の型盤40側のみに形成されていたが、この変形例では、樹脂溜まり成形部45J’は可動型の型盤40’と固定型の型盤ブロック20’の両方にまたがるようにして形成されている。
【0062】
以上のように構成された成形型を用いて行われるインテークマニホールドWの成形工程について説明する。
まず、初期状態として、固定型1が図6に示された状態で可動型2と組み合わされている場合、これら両型1,2の成形部どうしの組み合わせは、以下のようになる。
・ 可動型2の成形部40A(雌型)/固定型1の成形部20A(雌型)
・ 可動型2の成形部40B(雄型)/固定型1の成形部20B(雌型)
・ 可動型2の成形部40C(雌型)/固定型1の成形部20C(雄型)
【0063】
このとき、固定型1のロータ13の切換スロット21は、図8において破線で示す回転位置にある。すなわち、一対の切換スロット21Aが、可動型2の成形部40Aに対する各2次樹脂通路42Aと分岐樹脂通路43とを連通させる一方、切換スロット21Cが、可動型2の成形部40Cに対する1次樹脂通路41Cと分岐樹脂通路43とを連通させる。また、可動型2の成形部40Bに対する1次樹脂通路41Bは、上記分岐樹脂通路43と常時連通している。
尚、具体的には図示しなかったが、上記固定型1の雄型成形部20C及び可動型2の雄型成形部40Bには、二次樹脂(接合用樹脂)注入用のゲート42g及び上記樹脂溜まり部に一次樹脂(半割体成形用の樹脂)が流入することがないように、上記樹脂溜まりのランナ部(つまり、第1オリフィス部)及び上記ゲート部42gの各凹部に対応して、これらを閉じる凸状部(不図示)がそれぞれ設けられている。
【0064】
したがって、この状態で可動型2を固定型1に対して閉じ合わせ(図1および図5参照)、型締めを行って成形機(不図示)から溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂は、スプール12aを介して、分岐樹脂通路43に連通した上記各樹脂通路42A,41C,41Bに供給される。尚、本実施例では、材料樹脂として、例えば、ガラス強化繊維が配合されたナイロン樹脂を用いた。
その結果、固定型1と可動型2の各成形部が組み合わされた成形キャビティでは、以下の成形体が成形されることになる。
・ 成形部40A(雌型)/成形部20A(雌型):完成品W
・ 成形部40B(雄型)/成形部20B(雌型):ロアハーフWL
・ 成形部40C(雌型)/成形部20C(雄型):アッパハーフWU
【0065】
尚、最初の射出工程の場合には、成形部40A(雌型)/成形部20A(雌型)で形成される成形キャビティには、成形された半割り体(アッパハーフWU及びロアハーフWL)は存在しないので、アッパハーフWUとロアハーフWLとを衝合させたものと同一の外形形状を有するダミーをセットした上で、溶融樹脂の射出が行われる。
また、ガイド駆動板37は、常に、完成品Wに対するスライド型33と係合するスライドガイド34(図1〜図4の例では右側のスライドガイド34)の凹部34dと係合するように設定されている。
【0066】
この射出工程時、可動型2の成形部40Aに対する各2次樹脂通路42Aに2次樹脂が充填されるが、本実施の形態では、上述のように、第1樹脂溜まり71内の樹脂圧力を検出する圧力センサSpの検出値に応じて、射出成形機による内部通路Wp内への充填量が制御されるようになっている。
尚、この場合、上記成形部40Aに接続されている一次樹脂通路41Aは、半割り体WU,WLどうしが型内で衝合された際には、その内部通路WPとは遮断されている。
【0067】
上記射出工程を終えると、可動型2を固定型1から後退させて型開きを行う(図2参照)。
このとき、固定型1側のエジェクタピン27aが突き出され、完成品Wは、固定型1側に残ることはない。
【0068】
次に、ピストンロッド39を前進させることにより、完成品Wに対するスライド型33と係合するスライドガイド34を前進させ(図3参照)、完成品Wに対するスライド型33のコア部33aを完成品Wの出口部Woから抜脱する。
このようにして、成形型(可動型2)の開閉方向と異なる(直交する)方向にスライドするスライド型33のコア部33aを完成品Wから抜脱することができる。
【0069】
そして、スライドガイド34を更に前進させることにより、ガイド駆動板37の各突設ピン37aで対応するエジェクタプレート46a,46bを突き上げ、各エジェクタピン47a,47b及びエジェクタリング48aを作動(突き上げ作動)させる。
これにより、コア部材36aが完成品Wの入口部Wiから抜脱されるとともに、該完成品Wが可動型2から離型されて型外に取り出すことができるようになっている(図4参照)。
【0070】
このようにして、完成品Wの角度をなす二つの管端部(入口部Wiおよび出口部Wo)について、その内周部に対応するコア材(コア部材36aおよびスライド型コア部33a)を支障なく抜脱し、完成品Wを取り出すことができるのである。
この完成品(成形品)Wの取り出し後、第1及び第2樹脂たまり71及び72を(つまり、第1及び第2余肉部Ki1及びKi2を)目視観察することにより、簡単かつ確実に、内部通路WP内における溶融樹脂の充填状況をチェックすることができる。
【0071】
一方、成形部40B(雄型)と成形部20B(雌型)で形成されたキャビティで成形されたロアハーフWLは固定型1の成形部20Bに残され、また、 成形部40C(雌型)/成形部20C(雄型)で形成されたキャビティで成形されたアッパハーフWUは可動型2の成形部40Cに残されている。
そして、固定型1のロータ13が、図6における矢印で示された方向に120度だけ回動させられた後、可動型2が前進させられて固定型1に対して閉じ合わされ、型締めが行われる。
尚、このとき、ガイド駆動板37は、バックプレート37のガイドレール37aに沿ってスライドさせられ、図1〜図4における右側のスライドガイド34との係合が解除されて、今度は左側のスライドガイド34の凹部34dに係合するようになっている。
【0072】
上記の回動状態の固定型1が可動型2と組み合わされることにより、これら両型1,2の成形部どうしの組み合わせは、以下のようになる。
・ 可動型2の成形部40A(雌型)/固定型1の成形部20C(雄型)
・ 可動型2の成形部40B(雄型)/固定型1の成形部20A(雌型)
・ 可動型2の成形部40C(雌型)/固定型1の成形部20B(雌型)
このとき、上述のように、固定型1の成形部20BにはロアハーフWLが、可動型2の成形部40CにはアッパハーフWUが、それぞれ残されているので、上記ロータ13の回動により、アッパハーフWUとロアハーフWLとが、成形部40C(雌型)と成形部20B(雌型)とで形成されるキャビティ内で衝合されることになる。
【0073】
また、このとき、固定型1のロータ13の切換スロット21は、図9において破線で示す回転位置にある。すなわち、切換スロット21Cが、可動型2の成形部40Aに対する1次樹脂通路41Aと分岐樹脂通路43とを連通させる一方、一対の切換スロット21Bが、可動型2の成形部40Cに対する各2次樹脂通路42Cと分岐樹脂通路43とを連通させるる。尚、可動型2の成形部40Bに対する1次樹脂通路41Bは、上記分岐樹脂通路43と常時連通している。
【0074】
したがって、この状態で可動型2を固定型1に対して閉じ合わせ(図1および図5参照)、型締めを行って成形機(不図示)から溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂は、スプール12aを介して、分岐樹脂通路43に連通した上記各樹脂通路41A,42C,41Bに供給される。
その結果、固定型1と可動型2の各成形部が組み合わされた成形キャビティでは、以下の成形体が成形されることになる。
・ 成形部40A(雌型)/成形部20C(雄型):アッパハーフWU
・ 成形部40B(雄型)/成形部20A(雌型):ロアハーフWL
・ 成形部40C(雌型)/成形部20B(雌型):完成品W
尚、可動型2の成形部40B(雄型)では、ロータ13の回動状態に拘わらず、常に、ロアハーフWLが成形されることになる。
【0075】
この後、型開きを行って完成品Wが取り出される。尚、このロータ回動状態では、図1〜図4における左側のスライドガイド34が駆動され、また、エジェクタプレート46a,46b,46cは、左側の2枚(46b,46c)が駆動される。
尚、このとき、固定型1の成形部20AにはロアハーフWLが、可動型2の成形部40AにはアッパハーフWUが、それぞれ残されることになる。
【0076】
そして、この状態でロータ13を120度逆方向に回動させて型締めを行うことにより、初期状態(図4参照)に戻り、同様の工程を繰り返すことにより、1個の完成品Wが得られる。
すなわち、固定型1のロータ13の120度ごとの正転と反転とを繰り返しながら、その都度、型締め,射出および型開きを行うことにより、上記ロータ13の1回動動作ごとに1個の成形品Wを得ることができるのである。
【0077】
このようにして得られた成形品Wについては、各成形品Wに形成された上述の第1及び第2樹脂たまり71及び72を(つまり、第1及び第2余肉部Ki1及びKi2を)目視観察することにより、簡単かつ確実に、内部通路WP内における溶融樹脂の充填状況をチェックされるようになっている。
そして、このチェックの後、上記第1及び第2余肉部Ki1及びKi2は、成形品Wにとっては不必要な余肉部分であるので、切断して除去される。
【0078】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、半割り体(ロアハーフWL及びアッパハーフWU)どうしの衝合部に対応する金型部分には、接合用樹脂通路Wpのゲート部Gpから溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部61を介して上記通路Wpに連通する第1樹脂溜まり71を設け、更に、第1樹脂溜まり71の所定部位には第2オリフィス部62を介して第2樹脂溜まり72を連通して設け、つまり、接合用樹脂通路Wpに対する樹脂溜まり71,72を2段で直列式に設けたので、上記接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂を充填する際には、該通路Wpを充填した上で通路Wp内から溢れた溶融樹脂を上記第1樹脂溜まり71内に流入させ、更に、この第1樹脂溜まり71から溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり72内に流入させることができる。
【0079】
これにより、接合用樹脂通路Wp内の圧力を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れを生じることなく、上記通路Wp内へ必要な量の溶融樹脂を充填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜まり71に対応する余肉部分Ki1を目視観察することによって、上記通路Wp内への充填不良(不足)があった場合には、容易にこれを検出することができる。また、ゲート部Gpから注入されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路Wp内を通過中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部分の溶融樹脂を樹脂溜まり71,72内に押出し、通路Wp内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合強度の向上に寄与することができる。
【0080】
そして、上記通路Wp内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり71内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段(圧力センサ)Spと、該圧力検出手段Spの検出値に応じて充填量を制御する制御手段(不図示)とを設けたので、接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜まり71内の樹脂圧力に応じて充填量が制御され、第1段目の樹脂溜まりである第1樹脂溜まり71に余剰分の溶融樹脂を溜めてその「樹脂圧力に応じて充填量を制御」することにより、上記通路内部Wpの適正な充填圧力を確保して高い接合強度を得ることができる。この場合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある場合には、第2段目の樹脂溜まりである第2樹脂溜まり72への流入量が変化することによって、そのバラツキが効果的に吸収される。
【0081】
尚、上述の「樹脂圧力に応じて充填量を制御」は、当該成形機の各ショット毎あるいは一定サイクル単位での充填量のバラツキが比較的大きい場合(つまり、成形機自体の最大バラツキ量が大きい場合)には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)を成形機の制御系にフィードバックし、成形機の充填量の設定を随時自動的に制御して、上記通路Wp内部の適正な充填圧力を確保するようにしても良い。或いは、当該成形機の充填量のバラツキが比較的小さい場合には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)が良好で、且つ、樹脂洩れのない成形機の設定値を予め実験的に調べておき、成形機の充填量設定値をその値に一定に維持することも「充填量を制御」の範疇に含むものである。この場合には、上記圧力センサSpは、通常時、警報装置に電気的に接続して、上記第1余肉部Ki1,Ko1の樹脂圧力が規定上限値を越えて樹脂洩れの不良が発生したことを知らせる、及び/又は、上記第1余肉部Ki1,Ko1の樹脂圧力が規定下限値を下回って充填不足の不良が発生したことを知らせる手段として用いても良い。
【0082】
すなわち、上記接合用樹脂通路Wp内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安定して行うことができるのである。
【0083】
また、上記第2オリフィス部62の通過断面積が第1オリフィス部61の通過断面積よりも小さく設定されているので、第1樹脂溜まり71内の内部圧力の維持が容易になり、その結果、接合用樹脂通路Wp内の内部圧力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0084】
更に、上記接合用樹脂通路Wpには複数のゲート部Gpが設けられ、これら各ゲート部Gpから上記通路Wp内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部61が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートGpからの充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の樹脂溜まり71,72に順次流入させることができ、接合用樹脂通路Wp内の充填圧力をバランス良く確保することができ、また、高い接合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的に樹脂溜まり71,72に押出すことができ、接合強度をより高めることができる。
【0085】
図25は、射出成形機の射出特性(充填特性)の一例を示すグラフである。
例えば、各半割り体(ロアハーフWL及びアッパハーフWU)の必要充填量をそれぞれ100gとし、接合樹脂用の内部通路Wp内への必要充填量を10gとする。
また、種々実験を重ねた結果、内部通路Wp内への必要充填量の20〜40%の量の溶融樹脂を各樹脂溜まり内に押出せば、所要の高い接合強度が得られることが分かった。そこで、第1樹脂溜まり内への樹脂の押し出し量を、内部通路Wp内への必要充填量の30%(つまり、3g)に設定すると、成形機からの射出樹脂量の目安値は、213g(100g+100g+10g+3g)となる。
【0086】
射出成形機の射出量のバラツキは、一般に設定射出量の1%(±0.5%)と言われているので、上記目安値(213g)に対しては、上限値(最高射出量)が約214g、下限値(最低射出量)は約211.9gで、バラツキの幅が約2.1gとなる。
そこで、射出量の設定値を214gとすれば、最低射出量が約213g、最高射出量は約215.1gとなり、成形機の充填特性のバラツキを吸収し得る設定となる。
【0087】
この場合、成形機の充填特性のバラツキ(射出樹脂量の約1%)を吸収するためには、第2樹脂溜まりの容量は、樹脂重量2.1gに相当する容積とする必要がある。しかし、成形機の充填特性のバラツキ量は、個々の成形機によっても異なるので、金型内でのスペースの許す限り大きく(例えば、上記容量の2〜3倍)設定することが好ましい。
【0088】
尚、上記実施の態様は、所謂DRI法で成形されるインテークマニホールドについてのものであったが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、例えば、所謂DSI法あるいは他の一般的な成形法で成形される場合においても、更には、インテークマニホールド以外の他の種類の樹脂製中空体に対しても、有効に適用することができる。
また、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】
本願の第1の発明によれば、上記接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりを設け、更に、第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりを連通して設け、つまり、接合用樹脂通路に対する樹脂溜まりを2段で直列式に設けたので、上記接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際には、該通路を充填した上で通路内から溢れた溶融樹脂を上記第1樹脂溜まり内に流入させ、更に、この第1樹脂溜まりから溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり内に流入させることができる。
これにより、接合用樹脂通路内の圧力を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れを生じることなく、上記通路内へ必要な量の溶融樹脂を充填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜まりに対応する余肉部分を目視観察することによって、上記通路内への充填不良(不足)があった場合には、容易にこれを検出することができる。また、ゲート部から注入されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路内を通過中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部分の溶融樹脂を樹脂溜まり内に押出し、通路内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合強度の向上に寄与することができる。
そして、上記通路内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が制御されるようにしたので、第1段目の樹脂溜まりである第1樹脂溜まりに余剰分の溶融樹脂を溜めてその樹脂圧力に応じて充填量を制御することにより、上記通路内部の適正な充填圧力を確保して高い接合強度を得ることができる。この場合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある場合には、第2段目の樹脂溜まりである第2樹脂溜まりへの流入量が変化することによって、そのバラツキが効果的に吸収される。
すなわち、上記接合用樹脂通路内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安定して行うことができるのである。
【0090】
また、本願の第2の発明によれば、基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されているので、第1樹脂溜まり内の内部圧力の維持が容易になり、その結果、接合用樹脂通路内の内部圧力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0091】
更に、本願の第3の発明によれば、基本的には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートからの充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の樹脂溜まりに順次流入させることができ、接合用樹脂通路内の充填圧力をバランス良く確保することができ、また、高い接合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的に樹脂溜まりに押出すことができ、接合強度をより高めることができる。
【0092】
また更に、本願の第4の発明によれば、半割り体どうしの衝合部に対応する金型部分には、上記接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりを設け、更に、第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりを連通して設け、つまり、接合用樹脂通路に対する樹脂溜まりを2段で直列式に設けたので、上記接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際には、該通路を充填した上で通路内から溢れた溶融樹脂を上記第1樹脂溜まり内に流入させ、更に、この第1樹脂溜まりから溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり内に流入させることができる。
これにより、接合用樹脂通路内の圧力を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れを生じることなく、上記通路内へ必要な量の溶融樹脂を充填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜まりに対応する余肉部分を目視観察することによって、上記通路内への充填不良(不足)があった場合には、容易にこれを検出することができる。また、ゲート部から注入されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路内を通過中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部分の溶融樹脂を樹脂溜まり内に押出し、通路内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合強度の向上に寄与することができる。
そして、上記通路内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出値に応じて充填量を制御する制御手段とを設けたので、接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が制御され、第1段目の樹脂溜まりである第1樹脂溜まりに余剰分の溶融樹脂を溜めてその樹脂圧力に応じて充填量を制御することにより、上記通路内部の適正な充填圧力を確保して高い接合強度を得ることができる。この場合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある場合には、第2段目の樹脂溜まりである第2樹脂溜まりへの流入量が変化することによって、そのバラツキが効果的に吸収される。
すなわち、上記接合用樹脂通路内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安定して行うことができるのである。
【0093】
また更に、本願の第5の発明によれば、基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されているので、第1樹脂溜まり内の内部圧力の維持が容易になり、その結果、接合用樹脂通路内の内部圧力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0094】
また更に、本願の第6の発明によれば、基本的には、上記第4または第5の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートからの充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の樹脂溜まりに順次流入させることができ、接合用樹脂通路内の充填圧力をバランス良く確保することができ、また、高い接合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的に樹脂溜まりに押出すことができ、接合強度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る成形型の型締め状態を示す、図7におけるA−C線に沿った縦断面説明図である。
【図2】 上記成形型の型開き状態を示す、図1と同様の縦断面説明図である。
【図3】 上記成形型のスライド型駆動状態を示す、図1と同様の縦断面説明図である。
【図4】 上記成形型のエジェクタ機構駆動状態を示す、図1と同様の縦断面説明図である。
【図5】 上記成形型の型締め状態を示す、図7におけるB−B線に沿った縦断面説明図である。
【図6】 上記成形型の固定型のロータの正面説明図である。
【図7】 上記成形型の可動型の正面説明図である。
【図8】 上記可動型の樹脂通路の切換状態を説明するための正面説明図である。
【図9】 上記可動型の樹脂通路の切換状態を説明するための正面説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る成形品の平面説明図である。
【図11】 上記成形品の正面説明図である。
【図12】 上記成形品の側面説明図である。
【図13】 上記成形品の図11におけるD−D線に沿った縦断面説明図である。
【図14】 上記成形品の図10におけるE−E線に沿った縦断面説明図である。
【図15】 上記成形品の図13におけるF部拡大説明図である。
【図16】 上記成形品の図13におけるG部拡大説明図である。
【図17】 上記成形品の余肉部および連接部を説明するための成形品全体の平面説明図である。
【図18】 上記成形品の余肉部および連接部を説明するための成形品全体の側面説明図である。
【図19】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部を説明するための拡大図である。
【図20】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部の説明図であり、図19におけるY20−Y20線に沿った縦断面説明図である。
【図21】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部の説明図であり、図19における矢印Y21−Y21方向からの矢視図である。
【図22】 上記成形品の入口側の樹脂溜まり成形部を説明するための成形型の部分拡大縦断面図である。
【図23】 上記成形品の入口側の樹脂溜まり成形部の説明図であり、図22におけるY23−Y23線に沿った成形型の部分拡大断面図である。
【図24】 上記実施の形態の一変形例に係る成形型の説明図であり、図22に対応した部分拡大縦断面図である。
【図25】 射出成形機の射出特性(充填特性)の一例を示す線図である。
【符号の説明】
1…固定型
2…可動型
20…固定型の型盤ブロック
40…可動型の型盤
42…二次樹脂通路
42g…成形型の二次樹脂通路ゲート部
44J…出口側の樹脂溜まり成形部
45J,45J’…入口側の樹脂溜まり成形部
61…第1オリフィス部
62…第2オルフィス部
71…第1樹脂溜まり
72…第2樹脂溜まり
GP…成形品の内部通路ゲート部
Ji1,Jo1…第1連接部
Ji2,Jo2…第2連接部
Ki1,Ko1…第1余肉部
Ki2,Ko2…第2余肉部
W…インテークマニホールド(中空体)
WL…下側半割り体
WP…内部通路(接合用樹脂通路)
WU…上側半割り体
Claims (6)
- 一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して中空体を得るようにした樹脂製中空体の製造方法であって、
上記接合用樹脂通路には、該通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けられており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が制御されることを特徴とする樹脂製中空体の製造方法。 - 上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製中空体の製造方法。
- 上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂製中空体の製造方法。
- 一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して得られる樹脂製中空体の製造装置であって、
上記衝合部に対応する金型部分には、上記接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けられており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出値に応じて充填量を制御する制御手段とが設けられていることを特徴とする樹脂製中空体の製造装置。 - 上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項4記載の樹脂製中空体の製造装置。
- 上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の樹脂製中空体の製造装置。
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