JP3681992B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体集積回路に関し、特に半導体素子が3次元的に集積された半導体集積回路の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の3次元集積化は半導体集積回路の集積度を上げるために重要であるとともに、光スイッチアレイの構築にも極めて重要な基本技術である。光スイッチアレイは光信号処理や光情報処理のキーデバイスとしてその開発が非常に望まれている。従来この種の素子としては、例えば文献「IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS 7 巻、360 頁(1995)」に見られるように、シリコン集積回路基板上に多重量子井戸型pinダイオードを半田バンプにより実装し、多重量子井戸型pinダイオードを受光素子あるいは光変調器として用いて光の入出力を行い、論理機能をシリコン集積回路に行わせる「ハイブリッド・シード(H-SHEED )」と呼ばれる素子が提案されている。この素子では、入力用多重量子井戸型pinダイオードに入射した入力光信号を電気信号に変換して、シリコン集積回路基板に伝達し電気的に処理した後に、出力用多重量子井戸型pinダイオードにかかる電圧を制御する。このとき、出力用多重量子井戸型pinダイオードでは電圧変化に応じた量子閉じ込めシュタルク効果により、一定強度でバイアスされた光の反射強度を制御することができる。その構成を図12に、特性を図13に示す。
【0003】
図12(a)に示すように、エピタキシャル基板10には、p−GaAs基板11上に、p−AlGaAs層12、i−MQW層13および(n- −GaAs層およびn+−GaAs層)14を順次積層し、Beイオン注入層15および反射層としてのTi/Au膜16を形成した光変調部が構成される。p側およびn側の電極は同一平面上にあり、Beイオン注入層15およびTi/Au膜16上に半田17が形成されている。一方、表面にCMOSが形成されているシリコン集積回路基板20の表面には濡れ性を改善するためのAl:Ti/Pt/Au膜21が形成され、その上に半田17が設けられている。この二つの基板を図12(b)に示すように、半田バンプにより接合して光変調器はシリコン集積回路基板に実装される。接合後、接合部の周囲はエポキシ樹脂18によって充填され、次いで、GaAs基板が除去される。エポキシ樹脂はその後除去することができる。最後に、図12(c)に示すように、反射防止コーティング19を施して、シリコンCMOSと集積化された光変調器が得られる。この従来例は、2入力2出力スイッチ機能を持っている。
【0004】
図13はこのようにして作成されたハイブリッド・シード素子におけるゲート−ソース間電圧と反射率の関係を示す。CMOSのゲート−ソース間電圧の制御によってスイッチング動作が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した光スイッチアレイには、以下のような問題点があった。
【0006】
第1に、光変調部として多重量子井戸型pinダイオードを用いているために消光比が低く、かつ損失が大きい。
【0007】
第2に、光変調部にはバイアス光を入射する必要があるので、光学系が複雑になる。
【0008】
第3に、光変調部の動作電圧が10V程度と大きなために、応答速度が遅い。
【0009】
第4に、量子閉じ込めシュタルク効果を用いた変調器は動作波長が数nmに制限され、さらにシリコン集積回路からの発熱により変調器の動作波長が変動するため、バイアス光の光源への波長の制限が厳しく、さらに、素子を一定温度に制御する必要がある。
【0010】
一方、前述した従来素子のような半田バンプによる電子素子と光素子の3次元構造の構成方法には以下のような問題がある。
【0011】
すなわち、例えば受光器と面発光レーザのような異なる層構造を有する光素子を同時にシリコン集積回路上に配置しようとすると、それぞれの光素子が異なる構造を有するため、それらを同一基板上に形成することは困難になり、従って、それぞれの素子を別個に半田バンプによってシリコン集積回路に配置する必要がある。この様な個別搭載には次のような困難が伴う。
【0012】
第1に半田バンプを複数回行わなければならないので工程が複雑化する。
【0013】
第2に、光スイッチアレイでは各光素子の相対位置は、予め決められている入出射光の位置関係に一致しなければならないが、半田バンプを個々の光素子毎に行うことにより個々の光素子間の相対位置を正確に定めることは困難である。従って、各光素子の位置関係を入出射光の位置関係に一致させることは困難である。
【0014】
本発明の目的は、従来の光スイッチアレイにあった上記問題点を解決した半導体集積回路の製造方法を実現することにある。さらに、消光比が大きく、光学系が簡単で、高速な応答速度を有し、動作マージンの大きい光スッチアレイの作製方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体集積回路の製造方法は、化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、コンタクト層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、光吸収層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板とを、前記光入出力基板の前記積層体を形成した面と前記シリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、前記第一の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子および受光素子とを形成し、当該発光素子および受光素子の各々の電極を形成する第二の工程と、前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子および受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第三の工程とを備え、前記第二の工程は、前記コンタクト層と前記第1のDBR層と前記活性層と前記第2のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第2のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
また、化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、光吸収層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、コンタクト層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板の前記積層体を形成した面と石英基板とをワックスを用いて貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を除去した面と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、加熱により前記ワックスを溶かして前記石英基板を取り外す第二の工程と、前記第二の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子および受光素子とを形成し、当該発光素子および受光素子の各々の電極を形成する第三の工程と、前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子および受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第四の工程とを備え、前記第三の工程は、前記コンタクト層と前記第2のDBR層と前記活性層と前記第1のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第1のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、光吸収層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、コンタクト層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成し、前記積層体を加工して複数の発光素子および複数の受光素子ならびに各々の電極を形成して光入出力基板を形成する第一の工程と、前記光入出力基板の前記複数の発光素子および複数の受光素子ならびに各々の電極を形成した面と石英基板とをワックスを用いて貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第二の工程と、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を除去した面と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて、赤外光を用いて位置決めを行い、有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、加熱により前記ワックスを溶かして、前記石英基板を取り外す第三の工程と、前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記複数の発光素子および複数の受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第四の工程とを備え、前記第一の工程は、前記コンタクト層と前記第2のDBR層と前記活性層と前記第1のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第1のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
また、化合物半導体基板の一方の主面上に、第1の選択エッチング層、コンタクト層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、第2の選択エッチング層、FET素子構成層、光吸収層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板とを、前記光入出力基板の前記積層体を形成した面と前記シリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記第1の選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、前記第一の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子およびFET素子ならびに受光素子とを形成し、当該発光素子およびFET素子ならびに受光素子の各々の電極を形成する第二の工程と、前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子およびFET素子ならびに受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第三の工程とを備え、前記第二の工程は、前記コンタクト層と前記第1のDBR層と前記活性層と前記第2のDBR層とを加工して発光素子部を形成するとともに前記第2の選択エッチング層を露出させる工程と、露出した第2の選択エッチング層をエッチングして前記FET素子構成層を露出させ、露出した前記FET素子構成層を加工してFET素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第2のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、形成したFET素子部に電極を形成してFET素子を形成する工程と、前記FET素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明による素子の一実施形態を示す。MOSFET、トランジスタ、ダイオード等の半導体素子が一主面上に集積化された集積回路基板200上に、絶縁層300を介して光入出力基板100が一体化されている。この光入出力基板100には複数の受光素子100Aと垂直共振器型面発光レーザ(以下、面発光レーザと記す)100Bが配置されている。絶縁層300には窓が設けられ、受光素子100Aおよび面発光素子100Bはこの窓を通して配線400により集積回路基板200の金属配線200Aと接続されている。100Cおよび100Dはそれぞれ受光素子100Aおよび面発光素子100Bの配線である。この素子は、受光素子100Aが入力した光を電気信号に変換し、その電気信号を集積回路基板200に集積されている半導体素子で増幅、スイッチング等の処理を行い、処理結果を電流出力として面発光レーザ100Bに伝達し、その動作を制御するすることができる。
【0020】
図2にこの素子の動作特性を示す。図2の例では、入力信号を同期、増幅および波形整形した結果を示している。本発明の素子の場合、集積回路基板の処理機能により様々な処理が可能となり、この例のほかに2×2のスイッチングや種々の演算処理、画像処理などが挙げられる。
【0021】
本発明による光スイッチアレイでは、光変調部として垂直共振器型面発光レーザを用いているため、バイアス光が必要なく、高コントラストが得られるため、光学系が簡単になる。また、動作電圧も3V程度で充分なので、高速動作が実現できる。加えて、本発明の素子を多段に構成し、前段からの出力光を入力光とするような光接続を行って光インターコネクション等の処理を行う場合、面発光レーザは、発振波長が膜厚の揺らぎに対して非常に敏感であり、制御が難しいが、受光部としてpinダイオード、MSMフォトダイオード等を用いれば、100nm以上の広範囲な波長でほぼ均一な光感度を得られるため、前段の面発光レーザの発振波長に制限がなくなり、多段化に有利であるという特徴も持つ。
【0022】
以上のような光スイッチアレイを製造しようとすると、垂直共振器型面発光レーザと受光器の層構造が異なるため、一枚の基板上に同時に形成することができないので、上述したように半田バンプ技術が使用できない。この問題を解決するために、本発明は、半導体素子が一方の主面上に集積化された半導体基板上に、絶縁層を介して垂直共振器等の半導体素子を配置し、さらに、この絶縁層に形成された窓を通して半導体基板上に集積化された半導体素子と絶縁層上に配置された垂直共振器等の間に配線を施している。
【0023】
絶縁層としてはポリイミドやSiO2等があるが、いずれも適切な工程により、半導体同士を貼り合わせる能力を有する。従って、これらの絶縁層を接着層として用いることにより、半導体素子の立体配置が容易となる。さらに、絶縁性であるためにこの接着層の上には容易に配線が可能になり、従って、集積回路上に配置された素子に必要な配線を施すことができる。例えば、一枚の基板上にレーザのための層構造と受光器のための層構造を積層し、これを絶縁性の接着層により半導体集積回路に貼り合わせると、図1のようにエッチングにより各層構造を必要に応じて露出させた後、必要な配線が容易にできる。
【0024】
【実施例】
実施例1 光入出力基板の成長面を集積回路基板側に向けて接着した場合
本発明を光スイッチアレイに適用した第1の具体例を図3および図4に示す。
【0025】
図3は活性層にGaAs/AlGaAs多重量子井戸を用いた場合の光入出力基板の断面図である。半絶縁性GaAs基板101上に、選択エッチング用AlAs層102、n+−GaAsコンタクト層103、n−DBR(Distributed Bragg Reflector) 層104、活性層105、p−DBR層106およびi−GaAs光吸収層107を、順次分子線エピタキシャル成長法により形成した。p型およびn型ドーパントにはそれぞれBeおよびSiを用いた。ここで、n−DBR層はn−AlAs(71.5nm)/n−Al0.15Ga0.85As(62.9nm)を交互に25周期積層した構造からなり、p−DBR層はp−AlAs(71.5nm)/p−Al0.15Ga0.85As(62.9nm)を交互に30周期積層した構造からなる。
【0026】
図4に光スイッチの作製法を示す。まず、図4(a)のように、光入出力基板100の成長層100Eをシリコン集積回路基板200の半導体素子が集積されている主面側に向けて接着剤300で接着する。この場合、両方の基板の接着面にそれぞれスピンコートにより接着剤としてポリイミドを塗布し気泡が入らないようにする。その後、両基板を貼り合わせ、荷重をかけながら高温で熱処理して硬化させる。貼り合わせの手順は、まず150℃程度の温度で仮接着を行い、ここでGaAs基板101を1チップ程度の大きさに分割する。その後350℃で最終硬化させる。これは2インチ以上の大きな基板になった場合、シリコンとGaAsの熱膨張係数の違いにより基板が反り割れるのを防ぐためである。この際、集積回路基板200上に電気接続および冷却用の厚い金属膜200Aを作製した場合、金属膜200A部分は、光入出力基板100との間に入ったポリイミド300が接着時に荷重をかけることによって押し出され、その結果、図4(b)に示すように、光入出力基板100と直接接触するようになる。
【0027】
その後、GaAs基板101を厚さ50μm程度まで研磨し、PA30溶液(H2O2 :NH3OH=30:1)によりGaAs基板101のみを選択的にエッチングし、AlAs層102でエッチングを止める。次に、塩酸によりAlAs層102のみを選択的にエッチングし、図4(c)のようにn+−GaAsコンタクト層103が表面に露出した状態にする。図4(c′)はこの状態での成長層を示す拡大図である。
【0028】
次に、図4(d)に示すように光入出力基板を加工し、面発光レーザ100BとSMSフォトディテクタ100Aを形成する。図4(d′)は面発光レーザ部の拡大図である。面発光レーザのp型電極110としてはAuZnNiを、n型電極111としてはAuGeNiを用い、フォトディテクタのショットキ電極112としてはTi/Pt/Auを用いた。
その後、図4(e)に示すように、光入出力基板100の両基板間の電気配線を行う部分にエッチングにより金属膜200Aが露出するまでスルーホールを開ける。SMSフォトディテクタ部分も区画する。
【0029】
そして、素子間配線用金属400を鍍金によって形成し、また配線113を施して図4(f)に示す構造を得る。
【0030】
従来例のように、半田バンプを用いる場合は、電極は必ずレーザおよび受光器を積層した基板の表面に形成しなければならないので、どちらか一方の素子への電極の形成が困難になる。例えば、図3のような積層構造を用いると、p−DBR層106と活性層105とn−DBR層104よりなるレーザ構造への電極形成が困難である。しかし、本願発明の構造ではこのような問題は生じない。集積回路基板200上の厚い金属膜200Aは両基板間の電気接続の際の段差を減らす効果と、受光素子、発光素子から集積回路基板への光の入射を防ぐ効果および光入出力基板で発生した熱を金属膜を通して取り除く効果がある。
【0031】
実際に1ピクセル内にMSM−PD、MESFET3個、および面発光レーザを有する8×8=64ピクセルの2次元アレイを作製し、850nm波長帯で、0.1mW、200MHzの入力光をMSD−PDに入力し1mWの出力光が面発光レーザから出射する動作が全ピクセルで並列になされることが確認された。
【0032】
また、集積回路内の一つの処理単位(セル)ごとに面発光レーザ、受光素子は一つに限られたものではなく、複数の入出力素子があってもよい。
【0033】
本実施例では、素子間配線用金属の形成に鍍金を用いたが、これに限るものでなく、例えばタングステン等を用いて選択成長により段差を埋めてもよい。また、両基板の貼り合わせにはポリイミドを用いているが、これに限られるものではなく、エポキシ系などの各種接着剤を用いてもよく、SiO2などの誘電体同士の接着なども可能である。
【0034】
なお、光入出力基板を、半絶縁性GaAs基板101上に、選択エッチング用AlAs層、p+−GaAsコンタクト層、p−DBR層、i−GaAs/AlGaAs活性層,n−DBR層およびi−GaAs光吸収層の順に積層し、面発光レーザのDBR層のp、nの極性を入れ換えてもよい。この場合は、p−DBR層は25周期積層し、n−DBR層は30周期積層した構造とする。これは、集積回路基板側のDBRミラーの反射率を出射側のDBRミラーの反射率よりも高く設定することによって、高い効率で出射側に出力光が得られるようにするためである。このことは以下の実施例でも同様である。
【0035】
実施例2 光入出力基板の成長面を集積回路基板側と反対にして接着した場合
(その1) 基板接着後に光入出力基板をプロセスする場合
本発明を光スイッチアレイに適用した第2の具体例を図5から図7に示す。
【0036】
図5は活性層にGaAs/AlGaAs多重量子井戸を用いた場合の光入出力基板の断面図である。半絶縁性GaAs基板101上に、選択エッチング用AlAs層102、i−GaAs光吸収層107、p−DBR層106、i−GaAs/AlGaAs活性層105、n−DBR層104、およびn+−GaAsコンタクト層103を、順次分子線エピタキシャル成長法により形成した。先の実施例1とは受光素子構成層と発光素子構成層の積層順序が逆になっている。ここで、実施例1と同様に、n−DBR層は30周期積層した構造からなり、p−DBR層は25周期積層した構造からなる。
【0037】
図6に光スイッチの作成法を示す。まず、図6(a)の様に光入出力基板100を平坦な石英板400に、成長層100Eを上にしてワックス500により貼り付ける。
【0038】
次いで、図6(b)に示すように、GaAs基板101を厚さ50μm程度まで研磨した後、クエン酸溶液によりGaAs基板のみをエッチングし、AlAs層102でエッチングを止める。次に、塩酸によりAlAs層102のみを選択的にエッチングする。
【0039】
次に、図6(c)の様に、ポリイミド300により集積回路基板200との貼り合わせを行う。まず、100℃程度でベーキングを行ってポリイミドを硬化させる。
【0040】
このとき、石英板400と光入出力基板100の間にあったワックスは熱によって溶けるので、図6(d)に示すように、集積回路基板200と光入出力基板の成長層100Eを一緒に石英板から取り外す。その後、300℃程度の高温でポリイミドを最終硬化させる。この状態は実施例1の図4(c)と同じ状態であり、以後は実施例1と同様にして素子が作製できる。
【0041】
この場合、選択エッチングでi−GaAs光吸収層を露出する必要はなく、半絶縁性GaAs基板101が残ったままで集積回路基板200に貼り付けてもよい。この例を図7に示す。
【0042】
(その2) 光入出力基板をプロセス後に接着する場合
本発明を適用した光スイッチアレイの第3の具体例を図8に示す。光入出力基板は図5に示した第2の具体例と同様である。
【0043】
図8に光スイッチの作製法を示す。まず、面発光レーザ100B、MSMフォトダイオード100Aを半絶縁性GaAs基板101を処理することなしにプロセスした後、図8(a)に示すように、平坦な石英板400とプロセスした面を向い合わせてワックス500により貼り合わせる。図8(a′)は光入出力基板の拡大図である。
【0044】
次に、図8(b)に示すように、GaAs基板を厚さ50μm程度まで研磨し、次いでPA30溶液によりGaAs基板のみをエッチングし、AlAs層でエッチングを止め、さらに、塩酸によりAlAs層のみを選択的にエッチングする。
【0045】
次に、図8(c)に示すように、両方の基板にポリイミド300を塗布した後、赤外線カメラ(CCDカメラ)を用いて集積回路基板200と光入出力基板100の回路パターンをモニタしながら、微動台600を用いて両基板の位置合わせを行い、貼り合わせる。
【0046】
次に、(その1)の場合と同様に、100℃程度でポリイミドを硬化させ、同時に石英板から両基板を取り外した後、300℃まで昇温することによりポリイミド300を最終的に硬化させ、図8(d)に示した構造を得る。この状態は、図4(d)と同様の状態であり、以後は先の具体例と同じプロセスを行う。
【0047】
この場合、第2の具体例と同様に、選択エッチングでi−GaAs光吸収層を露出する必要はなく、半絶縁性GaAs基板101が残ったままで集積回路基板200に貼り付けてもよい。
【0048】
実施例3 光入出力基板にも電気回路を形成した場合
これまでの実施例では光入出力基板100には面発光レーザとフォトディテクタが構成されていたが、光入出力基板100にFETなどの電気回路を構成することも可能である。ここでは、第1の具体例と同様の方法で光スイッチを構成する例を述べる。FETは下記の説明のようにエピタキシャル成長によって構成することも、またイオン注入によって構成することも可能である。
【0049】
図9は活性層にGaAs/AlGaAs多重量子井戸を用いた場合の光入出力基板の断面図である。
【0050】
半絶縁性GaAs基板101上に、選択エッチング用AlAs層102、p+−GaAsコンタクト層120、p−DBR層106、i−GaAs/AlGaAs活性層105、n−DBR層104、選択エッチング層としてn−InGaP層121(10nm)、FET用コンタクト層としてn+−GaAs層122(0.4μm)、FETチャネル層としてn- −GaAsチャネル層123(0.2μm)およびi−GaAs光吸収層107(2μm)を、順次分子線エピタキシャル成長法により形成した。p型およびn型ドーパントにはそれぞれBeおよびSiを用いた。ここで、p−DBR層はp−AlAs(71.5nm)/p−Al0.15Ga0.85As(62.9nm)を交互に25周期積層した構造からなり、n−DBR層はn−AlAs(71.5nm)/n−Al0.15Ga0.85As(62.9nm)を交互に30周期積層した構造からなる。
【0051】
これを図10に示すように加工して光スイッチを作製する。
【0052】
まず、図10(a)に示すように、第1の実施例と同様にして、集積回路基板200上にポリイミド300を用いて光入出力基板100を接着し、その後、研磨とエッチングによりエピタキシャル成長層100Eだけを残す。図10(a′)は成長層の拡大断面図である。
【0053】
次に、図10(b)に示すように、面発光レーザ部100Bのメサエッチングを行う。図10(b′)は面発光レーザ部の拡大断面図である。このとき、選択エッチングによってメサ深さはInGaP層121までに達する。
【0054】
FETのプロセスは、図10(c)に示すように、InGaP層121をエッチングした後、FET100Fのメサエッチングをi−GaAs光吸収層107まで行う。次に、n+−GaAsコンタクト層122にソース、ドレイン電極124を作成する。リセスエッチングはn- −GaAsチャネル層123まで行い、その後、ゲート電極125を作成する。このとき、同時にMSMフォトディテクタ100Aの電極も形成する。
【0055】
最後に図10(d)に示すように、集積回路基板200との電気配線400を施す。
【0056】
このように、光入出力基板にも電気回路を構成した場合は、Siに比べて大きなゲインを持つFETが作成でき、集積回路の方では小さな電圧振幅のみで面発光レーザを駆動できることになり、集積回路基板の負担を軽減でき、より高速な応答が可能となる。
【0057】
これまでの具体例では受光素子としてMSMフォトダイオードを用いた例を説明したが、これ以外にも受光部としてはpinフォトダイオード、フォトコンダクタ等を用いても半発明の素子を構成できる。
【0058】
実施例4
pinフォトダイオードを用いて作成した例を図11に示す。pinフォトダイオード100Gは、図示されるように、n−GaAs層131、i−GaAs光吸収層107、p−GaAs層130から構成され、絶縁膜132を介してポリイミド300によって集積回路基板200に接着され、かつ配線400によって電気的に接続される。面発光レーザ100Bの構成はすでに説明したとおりである。この場合、MSMフォトダイオードの場合と異なり、導電層を受光部にも含むため、各受光部を分離する必要があることと、集積回路基板200と光入出力基板100とを接着する際に光入出力基板100の接着する面に絶縁膜132を蒸着していることが、これまでの具体例と異なっている。
【0059】
これまで説明した具体例では、GaAs/AlGaAsで光スイッチを構成したが、これに限るものではなく、InGaAs/InP、InAlAs/InGaAs、GaAs/InGaAs等の他の材料系も用いることができる。集積回路基板もシリコンのほかに、GaAs, InP等使用できることは言うまでもない。
【0060】
また、以上の実施例では、光スイッチアレイについてのみ記載したが、光スイッチアレイ以外の他の3次元集積回路の構成にも本発明が有効であることは明らかである。なお、本発明は、ポリイミド等の絶縁膜上に集積化される素子がそれぞれ異なる層構造を有しない場合にも、各素子を分離できるので、素子間の電気的分離(アイソレーション)が容易になるという利点がある。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による半導体集積回路の製造方法は、集積回路基板の持つ高速、高機能性と、光入出力基板の持つ高並列、高速性を合わせ持った半導体集積回路を製造できるという特長を持っている。これらの素子を多段に光により接続することにより、将来の光情報処理素子、LSIの光インターコネクション用素子として非常に有望になる。
【0062】
また、本発明によると、異なる層構造を有する半導体素子からなる3次元半導体集積回路の形成が可能になる。さらに、素子間のアイソレーションに優れた3次元半導体集積回路の提供も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による素子の断面構造を示す図である。
【図2】本発明の素子の特性を示す図である。
【図3】光入出力基板の一例の断面図である。
【図4】第1の実施例の光スイッチの作製法を示す図である。
【図5】光入出力基板の他の例の断面図である。
【図6】第2の実施例の光スイッチの作製法を示す図である。
【図7】選択エッチングを用いない場合の実施例の断面図である。
【図8】本発明素子の他の具体例の作製法を示す図である。
【図9】電気回路を形成する光入出力基板の断面図である。
【図10】光入出力基板にも電気回路を形成した実施例の作製法を示す図である。
【図11】受光素子としてpinフォトダイオードを用いた具体例の断面図である。
【図12】従来例の断面図である。
【図13】従来例の特性図である。
【符号の説明】
101 半絶縁性GaAs基板
102 選択エッチング用AlAs層
103 n+−GaAsコンタクト層
104 n−DBR層
105 活性層
106 p−DBR層
107 i−GaAs光吸収層
110 p型電極
111 n型電極
112 ショットキ電極
113 配線用金属
120 p+−GaAsコンタクト層
121 選択エッチングInGaP層
122 n+−GaAsコンタクト層
123 n- −GaAsチャネル層
130 p−GaAs層
131 n−GaAs層
132 絶縁膜
Claims (4)
- 化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、コンタクト層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、光吸収層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板と、
一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板とを、
前記光入出力基板の前記積層体を形成した面と前記シリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、
前記第一の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子および受光素子とを形成し、当該発光素子および受光素子の各々の電極を形成する第二の工程と、
前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子および受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第三の工程とを備え、
前記第二の工程は、前記コンタクト層と前記第1のDBR層と前記活性層と前記第2のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第2のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含む
ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。 - 化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、光吸収層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、コンタクト層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板の前記積層体を形成した面と石英基板とをワックスを用いて貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、
前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を除去した面と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、加熱により前記ワックスを溶かして前記石英基板を取り外す第二の工程と、
前記第二の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子および受光素子とを形成し、当該発光素子および受光素子の各々の電極を形成する第三の工程と、
前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子および受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、
前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第四の工程とを備え、
前記第三の工程は、前記コンタクト層と前記第2のDBR層と前記活性層と前記第1のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第1のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含む
ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。 - 化合物半導体基板の一方の主面上に、選択エッチング層、光吸収層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、コンタクト層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成し、前記積層体を加工して複数の発光素子および複数の受光素子ならびに各々の電極を形成して光入出力基板を形成する第一の工程と、
前記光入出力基板の前記複数の発光素子および複数の受光素子ならびに各々の電極を形成した面と石英基板とをワックスを用いて貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第二の工程と、
前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記選択エッチング層を除去した面と、一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて、赤外光を用いて位置決めを行い、有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、加熱により前記ワックスを溶かして、前記石英基板を取り外す第三の工程と、
前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記複数の発光素子および複数の受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第四の工程とを備え、
前記第一の工程は、前記コンタクト層と前記第2のDBR層と前記活性層と前記第1のDBR層とを加工して発光素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第1のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、前記発光素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含む
ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。 - 化合物半導体基板の一方の主面上に、第1の選択エッチング層、コンタクト層、第1のDBR層、活性層、第2のDBR層、第2の選択エッチング層、FET素子構成層、光吸収層の順にエピタキシャル成長によって積層体を形成した光入出力基板と、
一方の主面上に半導体素子が集積され、かつ電気接続用金属層および放熱用金属層がパタン形成されたシリコン集積回路基板とを、
前記光入出力基板の前記積層体を形成した面と前記シリコン集積回路基板の半導体素子が集積された面とを対向させて有機材料からなる絶縁性の接着層を介して貼り合わせ、前記光入出力基板の前記化合物半導体基板および前記第1の選択エッチング層を研磨および化学エッチング法により除去する第一の工程と、
前記第一の工程に引き続き、前記積層体を加工して発光素子およびFET素子ならびに受光素子とを形成し、当該発光素子およびFET素子ならびに受光素子の各々の電極を形成する第二の工程と、
前記シリコン集積回路基板上の半導体素子と前記発光素子およびFET素子ならびに受光素子の各々の電極とを接続するためのスルーホールを形成し、前記スルーホールを金属で埋めて電気的に接続させる第三の工程とを備え、
前記第二の工程は、前記コンタクト層と前記第1のDBR層と前記活性層と前記第2のDBR層とを加工して発光素子部を形成するとともに前記第2の選択エッチング層を露出させる工程と、露出した第2の選択エッチング層をエッチングして前記FET素子構成層を露出させ、露出した前記FET素子構成層を加工してFET素子部を形成する工程と、形成した発光素子部の前記コンタクト層と前記第2のDBR層とに電極を形成して発光素子を形成する工程と、形成したFET素子部に電極を形成してFET素子を形成する工程と、前記FET素子部を形成する工程によって露出した前記光吸収層に電極を形成して受光素子を形成する工程とを含む
ことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
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