JP3676693B2 - ベルト搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
ベルト搬送装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3676693B2 JP3676693B2 JP2001132823A JP2001132823A JP3676693B2 JP 3676693 B2 JP3676693 B2 JP 3676693B2 JP 2001132823 A JP2001132823 A JP 2001132823A JP 2001132823 A JP2001132823 A JP 2001132823A JP 3676693 B2 JP3676693 B2 JP 3676693B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- roller
- collar member
- rib
- transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクス、コピー等の画像形成装置に使用される転写用紙搬送用ベルトや像担持体ベルト等のベルト部材を無端走行させるためのベルト搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の画像形成ユニットを備えるカラー画像形成装置では、各画像形成ユニットにおいて転写用紙への画像転写を行うために、転写用紙を各画像形成ユニットに搬送する長尺状のベルトを無端走行させるベルト搬送装置を備えている。このベルトは、駆動ローラ及び従動ローラ等からなる複数のローラに張架されて、駆動ローラの回転により無端走行するものである。そして、ベルト走行時の蛇行を防止するために、ベルト裏面側の幅方向端部に、走行方向に沿ってリブ等を設け、当該リブに対応した形状の切り欠き部を駆動ローラ及び従動ローラに設けた構成とし、この切り欠き部にリブが嵌合した状態でベルトを走行させるようにしたベルト搬送装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のベルト搬送装置では、ベルト走行時にベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧部分に差し掛かったときにベルトのリブが圧縮されて縮みが発生し、また、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧部分から離れて直線に戻るときはリブが圧縮から開放されて伸びるため、リブの内面や端面の移動速度が変化し、リブが駆動ローラ又は従動ローラと摺擦して削られる事態を避けることができない。リブの削れ屑が生じると、駆動ローラ、従動ローラ、転写ローラ等に付着し、転写不良、ベルトクリーニング性能の低下、蛇行防止効果の低下等の不具合が発生し、各色の画像の重ね合わせがずれたり(いわゆるカラーレジストの悪化)、画像形成装置内の汚染等を引き起こす要因になる。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造でもってベルトのリブと駆動ローラ又は従動ローラとの摺擦をなくし、リブの削れ屑の発生を防止することができるベルト搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、少なくとも駆動ローラと従動ローラからなる複数のローラと、これらのローラに張架され、駆動ローラの回転に伴って無端走行されるベルトとを備え、ベルト裏面側の幅方向端部に走行方向に沿ったリブが設けられているベルト搬送装置において、
前記複数のローラの内、少なくとも一つのローラの軸方向端部には、前記ベルトのリブと嵌合する切り欠き部を有するカラー部材が、ローラに対して回転自在に取り付けられ、
前記カラー部材の径は、前記ローラの径よりも小さいものである。
【0006】
この構成によれば、リブがカラー部材の切り欠き部に嵌合した状態でベルトが走行するので、ベルトの幅方向における移動が規制されてベルトの蛇行が防止されると共に、さらに、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かりリブ部分の移動速度が変化した場合にも、リブの移動速度変化に応じてカラー部材がローラとは独立して別回転するため、リブの移動速度変化が吸収され、リブとカラー部材との摺擦が防止される。このカラー部材の取り付けによる作用は、ベルト部材が張架される全てのローラに取り付けても、いずれか1つのローラのみに取り付けても得られるものである。
【0007】
また、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かってリブ部分が圧縮されローラ内側に撓んだ場合であっても、リブの撓みが吸収され、リブとカラー部材との摺擦が防止される。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベルト搬送装置であって、前記カラー部材は、前記ローラ表面の塗装部分に接触しないようにして前記ローラ端部に取り付けられているものである。
【0009】
この構成によれば、カラー部材がローラと異なる速度で回転してローラと摺擦する場合であっても、この摺擦によってローラ表面の塗装が剥がれることがない。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のベルト搬送装置であって、前記カラー部材の切り欠き部は、前記ベルトのリブと非接触状態で嵌合するように形成されているものである。
【0011】
この構成によれば、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かってリブ部分が圧縮されてローラ内側に撓んだ場合、この撓み分がカラー部材の切り欠き部に吸収されるため、リブとカラー部材との摺擦が更に確実に防止される。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のベルト搬送装置であって、前記カラー部材は合成樹脂からなるものである。
【0013】
この構成によれば、カラー部材の絶縁性が高められるので、ベルトが感光体ドラム及び転写ローラ等と当接してベルトに電荷が伝達されるような場合であっても、駆動ローラ等を軸支するユニットハウジングへの当該電荷の漏出を防止することができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、転写用紙搬送用ベルト又は像担持体ベルトのベルト部材を無端走行させるために請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のベルト搬送装置を備えた画像形成装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る現像装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成図である。
【0016】
図1に基づいて本発明を適用したカラープリンタ1の概略構成を説明する。カラープリンタ1は転写体としてのシート部材3を1枚ずつ送り出す給紙部4と、この給紙部4から送り出されたシート部材3を搬送する搬送部6と、シート部材3に転写すべきトナー像を形成する作像部5と、作像部5で形成されたトナー像をシート部材3に転写する転写部7と、転写部7で転写されたシート部材3のトナー像を定着する定着部8と、この定着部8から排出されたシート部材3を受け取る排紙部10と、レーザビームにより感光体ドラム28上に静電潜像を形成する光学ユニット11とを具備している。
【0017】
給紙部4は、第1の給紙トレイ12に積載されたシート部材3を給紙ローラ13、リタードローラ14とで1枚ずつ下流側へ送り出す第1給紙部15と、手差しトレイ16からシート部材3を給紙ローラ17で1枚ずつ下流側へ送り出す第2給紙部18とから構成されている。
【0018】
搬送部6は第1給紙部15から送り出されたシート部材3の搬送を案内する搬送路20と、この搬送路20の途中に配設された搬送ローラ21と、この搬送ローラ21からシート部材3を受け取り、シート部材3の先端部を一旦停止させ斜め送りを規制(補正)して下流側の作像部5へ送り込むレジストローラ対22と、第2給紙部18に通じる手差し搬送路23とから構成されている。
【0019】
作像部5は、黒トナーを有する第1作像部24、シアントナーを有する第2作像部25、マゼンタトナーを有する第3作像部26、イエロートナーを有する第4作像部27とから構成されている。第1ないし第4作像部24,25,26,27は、円筒状の感光体ドラム28と、感光体ドラム28上に電荷を付与して感光体ドラム28の表面を均一に帯電させる帯電装置29と、感光体ドラム28の表面上の静電潜像に現像剤を供給してトナー像を形成する現像装置30と、感光体ドラム28上の残留トナーを除去するファーブラシ31及びクリーニングブレード32を具備するクリーニング装置33とから構成されている。
【0020】
転写部7は、フッ素系樹脂材料の無端状の転写ベルト37と、この転写ベルト37を駆動する駆動ローラ38及びテンションローラ(従動ローラ)40と、各感光体ドラム28と対向する位置にそれぞれ配置された転写ローラ41a,41b,41c,41dを有するベルト搬送装置とからなり、シート部材3への画像転写機能と共に、シート部材3を下流側へ搬送する機能も有している。転写ベルト37は転写ローラ41a,41b,41c,41dと各感光体ドラム28とで挟持された状態とされている。転写ベルト37内周側の適所にはガイドローラ42,43が配設されている。なお、転写部7は、白黒画像のみを形成する場合、黒の転写ローラ41aのみ使用して、他のマゼンタ、シアン、イエローの各転写ローラ41b,41c,41dは感光体ドラム28から離間される。
【0021】
定着部8は、ヒータを内蔵した加熱ローラ44と、定着ローラ45と、これら加熱ローラ44と定着ローラ45とに巻き掛けられた金属製の無端状ベルト46と、定着ローラ45に押し付けられる加圧ローラ47とを有している。そして、無端状ベルト46の外表面にシリコンオイルを塗布するオイル塗布ローラ48と、オイル塗布ローラ48にオイルを供給するオイル供給ローラ50とオイル供給ローラ50の表面をクリーニングするクリーニングローラ51とが備えられている。
【0022】
排紙部10は、定着部8から排出されたシート部材3を受け取り、画像形成面を上にして排出される第1排紙部52(図1に仮想線で図示)と、定着部8から排出されたシート部材3を排出路53により装置本体36上部に導き、画像形成面を下にして排出される第2排紙部54とを有している。なお、第1排紙部52は不使用時には装置本体36内に収容される。
【0023】
光学ユニット11は、ポリゴンミラー55、レンズ56,57及びミラー58が各感光体ドラム28のそれぞれに対応して配設されており、レーザ光を光学ユニット支持板60に形成されたスリット61から各感光体ドラム28に向けて照射するようになっている。
【0024】
上記構成でなるカラープリンタ1においては、第1給紙部15または第2給紙部18からシート部材3が送り出されると、そのシート部材3が搬送部6によって第1作像部24の感光体ドラム28と転写ベルト37との間に送り込まれる。そしてシート部材3は各色それぞれの感光体ドラム28と対応する転写ローラ41a,41b,41c,41dとの間に次々と搬送され、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各感光体ドラム28においてトナー像が順次シート部材3に転写される。このように各色のトナー像が重ねられカラー画像の転写が終了したシート部材3は、定着部8の定着ローラ45と加圧ローラ47との間に送り込まれ、ここでカラー画像が定着される。定着終了後、シート部材3は第1排紙部52または第2排紙部54に排出される。
【0025】
上記ベルト搬送装置の転写ベルト37及び駆動ローラ38について説明する。図2は転写ベルト37が張架された駆動ローラ38部分を示す側面図、図3は図2のA−A線断面図である。なお、図3では駆動ローラ38の支持構造を明確にすべくユニットハウジングを図示している。
【0026】
駆動ローラ38はアルミニウム等からなり、その表面にはウレタンコーティング膜38aが設けられている。この駆動ローラ38の表面のウレタンコーティング膜38aによって、転写ベルト37と駆動ローラ38との摩擦抵抗を高めて転写ベルト37の走行安定性を向上させると共に、感光体ドラム28からの画像転写時の転写バイアスが漏出しないように絶縁性(10E+8Ωcm以上)を付与している。ウレタンコーティング膜38aは、駆動ローラ38における転写ベルト37との接触面に設けられ、更に接着安定性を高めるために駆動ローラ38の側端面の一部にも設けられている。駆動ローラ38の回転軸39は、転写部7のユニットハウジング70に設けられた軸受71によって回転自在に軸支されている。
【0027】
転写ベルト37は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、CRゴム又はウレタンゴム等からなり、駆動ローラ38及びテンションローラ40間に張架されている。転写ベルト37は、駆動ローラ38の回転により、上記各感光体ドラム28の回転に同期して走行するようになっている。この転写ベルト37の裏面側の幅方向端部にはベルト走行方向に沿ってリブ37aが設けられている。このリブ37aは、図3に示すように転写ベルト37から突出した形状とされ、PETフィルム37bを介して転写ベルト37に取り付けられている。転写ベルト37は、リブ37aを有する幅方向端部領域を、駆動ローラ38の回転軸方向においてローラ本体部38bから突出させた状態として駆動ローラ38に張架されている。
【0028】
また、ローラ本体部38aとユニットハウジング70の間の回転軸39にはカラー部材72が取り付けられている。このカラー部材72は、ポリアセタール,ポリカーボネート等の合成樹脂からなり、略中心部に回転軸39を通すための開口72aを有するドーナツ状の形状とされている。カラー部材72の径は、駆動ローラ37の径よりも小さく設定されている。このカラー部材72の駆動ローラ38の回転軸方向の幅は、カラー部材72が駆動ローラ38から独立して回転可能となるように、ユニットハウジング71内壁からローラ本体部38bまでの距離よりもわずかに小さな寸法とされている。また、上記開口部72aの径は回転軸39とは独立してカラー部材72が回転するように、回転軸39よりもわずかに大きな寸法とされている。このような構成によって、カラー部材72は駆動ローラ38に対して回転自在とされている。
【0029】
カラー部材72の外周部分であって、転写ベルト37のリブ37aに対向する部分には、リブ37aに対応した形状の切り欠き部72bが形成されているが、これら切り欠き部72b及びリブ37aは接触しないように互いの大きさが設定されている。切り欠き部72bの側方にあたるカラー部材72の外周部分には突部72cが形成されており、転写ベルト37は走行時に、リブ37aの側部が突部72cに係止することによって、転写ベルト37の幅方向の移動が規制され、転写ベルト37の蛇行が防止されるようになっている。
【0030】
カラー部材72において、ローラ本体部38bに対向する側面部72dは、ローラ本体部38bに接触しないように、ローラ本体部38bから一定間隔を有するように形成されている。また、ローラ本体部38bの側端部においては、カラー部材72と接触する部分にはウレタンコーティング膜38aが設けられておらず、カラー部材72とウレタンコーティング膜38aとが常に非接触状態となるように保たれている。
【0031】
また、駆動ローラ38は回転軸方向両端部において、上記と同様にウレタンコーティング膜38a及びカラー部材72が設けられており、テンションローラ40も同様の構成とされる。
【0032】
上記構成でなる転写ベルト37、駆動ローラ38及びテンションローラ40によるベルト走行動作について説明する。駆動ローラ38が回転駆動されると、駆動ローラ38表面のウレタンコーティング膜38aと転写ベルト37との摩擦により転写ベルト37が搬送される。これに従って、テンションローラ40も回転する。ベルト走行時、転写ベルト37が駆動ローラ38又はテンションローラ40に差し掛かかると、転写ベルト37は駆動ローラ38又はテンションローラ40の外周の円弧形状に沿って走行するため、転写ベルト37は幅方向における両側端が圧縮されてローラの内側に撓む。このとき、リブ37aがローラ中心方向に移動する(カラー部材72に接近する)が、カラー部材72の径はローラ本体部38bの径よりも小さく設定されており、またカラー部材72には切り欠き部72bが形成されているので、このリブ37aの移動は切り欠き部72bに吸収される。また、このリブ37aの撓み量が大きく、リブ37aが切り欠き部72bに接触した場合であっても、カラー部材72は駆動ローラ38又はテンションローラ40から独立して別回転するので、リブ37aの撓みによって転写ベルト37のリブ37a部分の走行速度が変化しても、この速度変化に応じてカラー部材72が回転することにより、リブ37aとカラー部材72との間に摺擦は生じない。
【0033】
また、カラー部材72の突部72cが転写ベルト37のリブ37aに係止することによって、転写ベルト37の幅方向の移動が規制されるので、転写ベルト37の蛇行が防止される。さらに、ローラ本体部38aとカラー部材72との接触部分には、ウレタンコーティング膜38aが設けられておらず、またカラー部材72は、ローラ本体部38b側端部のウレタンコーティング膜38aが設けられている部分からは間隔を有するので、カラー部材72が駆動ローラ38又はテンションローラ40と独立して別回転した場合にも、両部材の摺擦によってウレタンコーティング膜38aが剥がれることがない。
【0034】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、カラー部材72の径はローラ本体部38bの径よりも小さいものとされているが、カラー部材72の径をローラ本体部38bの径と略同一の大きさとしてもよい。また、上記実施形態では、カラー部材72はローラ本体部38bのウレタンコーティング膜38aに非接触とされているが、カラー部材72がウレタンコーティング膜38aに接触するような構成としてもよい。これらの場合であっても、リブ37aとカラー部材72との摺擦を回避するという効果は得ることができる。
【0035】
また、上記実施形態では、転写ベルト37のリブ37aとカラー部材72の切り欠き部72bとは非接触とされているが、リブ37aと切り欠き部72bとが接触する構成であっても、カラー部材72が駆動ローラ38又はテンションローラ40から独立して別回転する限り、リブ37aとカラー部材72との摺擦の防止は可能である。また、上記実施形態では、カラー部材72はポリアセタール,ポリカーボネート等の合成樹脂からなるものとしているが、これらの以外の材質からなるものであっても適用は可能である。
【0036】
また、上記実施形態では、本発明に係るベルト搬送装置を転写用紙搬送用の転写ベルト37に適用する例を示しているが、ベルト状感光体や中間転写体ベルト等の像担持体ベルトを無端走行させるために当該ベルト搬送装置を適用することも可能である。
【0037】
また、上記実施形態では、ベルト搬送装置を、カラープリンタに適用する例を示しているが、本ベルト搬送装置は、タンデム記録方式のカラーコピー機やファクス等の画像形成装置にも適用可能であり、さらには、転写用紙をベルトで搬送する構成であれば、モノクロ印刷の画像形成装置にも適用が可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、カラー部材72は駆動ローラ38及びテンションローラ40に取り付けられるものとされているが、転写ベルト37が張架される全てのローラ(上記転写ローラ41a乃至41d、ガイドローラ42,43等)に取り付けても、これらのローラの内のいずれか1つのローラのみに取り付けてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ベルトのリブとカラー部材の切り欠き部との嵌合により、ベルトの幅方向における移動が規制されてベルトの蛇行が防止されるという効果に加えて、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かりリブ部分の移動速度変化が生じた場合であっても、このリブ部分の移動速度変化に応じてカラー部材がローラから独立して別回転することによって、リブ部分とカラー部材との摺擦が防止されるという効果を有する。これにより、簡単な構造でもってリブ部分の削れ屑の発生を防止することができ、リブの削れ屑が駆動ローラ、従動ローラ又は転写ローラ等に付着することによって引き起こされる転写不良、ベルトクリーニング性能の低下、蛇行防止効果の低下等の弊害を解消し、更には画像形成装置内の汚染等を防止し、性能安定性を向上させることができる。特に、本ベルト搬送装置をタンデム記録方式のカラー画像形成装置に使用する場合には、各色の画像の重ね合わせのずれを引き起こすことなく(いわゆるカラーレジストを悪化させることなく)、良好な画像形成を行うことができる。
【0040】
また、カラー部材の径をローラの径よりも小さいので、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かりリブ部分が圧縮されローラ内側に撓んだ場合であっても、リブの撓みが吸収され、リブとカラー部材との摺擦が防止される。
【0041】
また、カラー部材をローラ表面の塗装部分に接触しないようにローラ端部に取り付けた構成とすれば、カラー部材がローラと異なる速度で回転してローラと摺擦する場合であっても、この摺擦によってローラ表面の塗装が剥がれることがない。
【0042】
また、カラー部材の切り欠き部をベルトのリブと非接触状態で嵌合するように形成した構成の場合は、ベルトが駆動ローラ又は従動ローラの円弧に差し掛かりリブ部分が圧縮されてローラ内側に撓んだ場合、この撓み分がカラー部材の切り欠き部に吸収されるため、リブとカラー部材との摺擦が更に確実に防止される。
【0043】
また、カラー部材を合成樹脂からなるものとした場合は、カラー部材の絶縁性が高められるので、ベルトが感光体ドラム及び転写ローラ等と当接してベルトに電荷が伝達されるような場合であっても、駆動ローラ等を軸支するユニットハウジングへの当該電荷の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略構成図である。
【図2】 転写ベルトが張架された駆動ローラ部分を示す側面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ(画像形成装置)
38 駆動ローラ
37 転写ベルト
37a リブ
38a ウレタンコーティング膜
40 テンションローラ
72 カラー部材
72b 切り欠き部
Claims (5)
- 少なくとも駆動ローラと従動ローラからなる複数のローラと、これらのローラに張架され、駆動ローラの回転に伴って無端走行されるベルトとを備え、ベルト裏面側の幅方向端部に走行方向に沿ったリブが設けられているベルト搬送装置において、
前記複数のローラの内、少なくとも一つのローラの軸方向端部には、前記ベルトのリブと嵌合する切り欠き部を有するカラー部材が、ローラに対して回転自在に取り付けられ、
前記カラー部材の径は、前記ローラの径よりも小さいベルト搬送装置。 - 前記カラー部材は、前記ローラ表面の塗装部分に接触しないようにして前記ローラ端部に取り付けられている請求項1に記載のベルト搬送装置。
- 前記カラー部材の切り欠き部は、前記ベルトのリブと非接触状態で嵌合するように形成されている請求項1又は請求項2のいずれかに記載のベルト搬送装置。
- 前記カラー部材は合成樹脂からなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のベルト搬送装置。
- 転写用紙搬送用ベルト又は像担持体ベルトのベルト部材を無端走行させるために請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のベルト搬送装置を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132823A JP3676693B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001132823A JP3676693B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002326733A JP2002326733A (ja) | 2002-11-12 |
JP3676693B2 true JP3676693B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18980778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001132823A Expired - Lifetime JP3676693B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3676693B2 (ja) |
Families Citing this family (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4843085B2 (ja) * | 2009-12-07 | 2011-12-21 | 住友ゴム工業株式会社 | Oaローラおよびoaローラ用コーティング剤 |
JP5093218B2 (ja) | 2009-12-17 | 2012-12-12 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | ベルト駆動装置および画像形成装置 |
US10632740B2 (en) | 2010-04-23 | 2020-04-28 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing process |
JP5425116B2 (ja) * | 2011-01-20 | 2014-02-26 | 住友ゴム工業株式会社 | Oaローラおよびoaローラ用コーティング剤 |
US10434761B2 (en) | 2012-03-05 | 2019-10-08 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing process |
US10642198B2 (en) | 2012-03-05 | 2020-05-05 | Landa Corporation Ltd. | Intermediate transfer members for use with indirect printing systems and protonatable intermediate transfer members for use with indirect printing systems |
US9643403B2 (en) | 2012-03-05 | 2017-05-09 | Landa Corporation Ltd. | Printing system |
EP2823362B1 (en) | 2012-03-05 | 2020-07-01 | Landa Corporation Ltd. | Printing system |
EP2822778B1 (en) | 2012-03-05 | 2019-05-08 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing process |
CN109940987B (zh) | 2012-03-05 | 2021-02-02 | 兰达公司 | 数字打印系统的控制设备和方法 |
EP3760448A1 (en) | 2012-03-05 | 2021-01-06 | Landa Corporation Ltd. | Method for preparing ink film constructions |
GB2513816B (en) | 2012-03-05 | 2018-11-14 | Landa Corporation Ltd | Digital printing system |
MX381618B (es) | 2012-03-05 | 2025-03-12 | Landa Corp Ltd | Estructuras de película de tinta |
US9498946B2 (en) | 2012-03-05 | 2016-11-22 | Landa Corporation Ltd. | Apparatus and method for control or monitoring of a printing system |
US9902147B2 (en) | 2012-03-05 | 2018-02-27 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing system |
CN104284850B (zh) * | 2012-03-15 | 2018-09-11 | 兰达公司 | 打印系统的环形柔性皮带 |
GB201401173D0 (en) | 2013-09-11 | 2014-03-12 | Landa Corp Ltd | Ink formulations and film constructions thereof |
GB2536489B (en) | 2015-03-20 | 2018-08-29 | Landa Corporation Ltd | Indirect printing system |
GB2537813A (en) * | 2015-04-14 | 2016-11-02 | Landa Corp Ltd | Apparatus for threading an intermediate transfer member of a printing system |
GB201602877D0 (en) | 2016-02-18 | 2016-04-06 | Landa Corp Ltd | System and method for generating videos |
GB201609463D0 (en) | 2016-05-30 | 2016-07-13 | Landa Labs 2012 Ltd | Method of manufacturing a multi-layer article |
US10933661B2 (en) | 2016-05-30 | 2021-03-02 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing process |
US10926532B2 (en) | 2017-10-19 | 2021-02-23 | Landa Corporation Ltd. | Endless flexible belt for a printing system |
WO2019097464A1 (en) | 2017-11-19 | 2019-05-23 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing system |
US11511536B2 (en) | 2017-11-27 | 2022-11-29 | Landa Corporation Ltd. | Calibration of runout error in a digital printing system |
US11707943B2 (en) | 2017-12-06 | 2023-07-25 | Landa Corporation Ltd. | Method and apparatus for digital printing |
JP7273038B2 (ja) | 2017-12-07 | 2023-05-12 | ランダ コーポレイション リミテッド | デジタル印刷処理及び方法 |
IL279556B2 (en) | 2018-06-26 | 2024-06-01 | Landa Corp Ltd | Part for intermediate transfer to a digital printing system |
US10994528B1 (en) | 2018-08-02 | 2021-05-04 | Landa Corporation Ltd. | Digital printing system with flexible intermediate transfer member |
WO2020035766A1 (en) | 2018-08-13 | 2020-02-20 | Landa Corporation Ltd. | Correcting distortions in digital printing by implanting dummy pixels in a digital image |
WO2020075012A1 (en) | 2018-10-08 | 2020-04-16 | Landa Corporation Ltd. | Friction reduction means for printing systems and method |
EP3902680A4 (en) | 2018-12-24 | 2022-08-31 | Landa Corporation Ltd. | DIGITAL PRINTING SYSTEM |
WO2021105806A1 (en) | 2019-11-25 | 2021-06-03 | Landa Corporation Ltd. | Drying ink in digital printing using infrared radiation absorbed by particles embedded inside itm |
US11321028B2 (en) | 2019-12-11 | 2022-05-03 | Landa Corporation Ltd. | Correcting registration errors in digital printing |
WO2021137063A1 (en) | 2019-12-29 | 2021-07-08 | Landa Corporation Ltd. | Printing method and system |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001132823A patent/JP3676693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002326733A (ja) | 2002-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3676693B2 (ja) | ベルト搬送装置及び画像形成装置 | |
US20040076455A1 (en) | Image forming apparatus and belt rotating device | |
US8019259B2 (en) | Development device, process unit, and image forming apparatus | |
JP2002060085A (ja) | ベルト駆動装置及び該ベルト駆動装置を用いた画像形成装置 | |
JP5407128B2 (ja) | 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置 | |
JP2004149241A (ja) | ベルトユニット及び画像形成装置 | |
JP5800220B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3261095B2 (ja) | シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置 | |
JP7297461B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003255642A (ja) | ベルト寄り規制方法及び画像形成装置 | |
US7254356B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP4432364B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7229695B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5181523B2 (ja) | 画像形成装置用の弾性ベルトおよびその製造方法ならびに画像形成装置 | |
JPH1152759A (ja) | 中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置 | |
JP3868201B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法、及び転写装置 | |
JP2004177859A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004191440A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2007304230A (ja) | 画像形成装置 | |
US20240345512A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP3589859B2 (ja) | 帯電デバイス | |
JP7362029B2 (ja) | クリーニング装置、ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP7390564B2 (ja) | 帯駆動装置、転写装置、および画像形成装置 | |
US9170533B2 (en) | Belt driving device, fixing device, and image forming apparatus | |
JP3714376B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040812 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3676693 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513 Year of fee payment: 8 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |