JP3675819B2 - Cd40に対する抗体 - Google Patents
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Description
本発明は一般に抗体に関し、さらに詳しくは、CD40に対する抗体に関する。
発明の背景
CD40はB細胞、樹枝状細胞、ある種の癌細胞系及びヒト胸腺上皮細胞上に発現する50kDa表面抗原である。CD40はBリンパ球の増殖及び分化に重要な役割を果たすことが知られる。アミノ酸配列の類似性に基づいて、CD40はタンパク質のTNF受容体ファミリーの要素として同定されており、このファミリーは神経成長因子の低アフィニティ受容体、両形式のTNF受容体、CD27、OX40及びHodgkinリンパ腫マーカーCD30のような分子を含む。CD40リガンド(CD40L)のヒト形とネズミ形の両方が最近クローン化され、主として活性化CD4+T細胞上に発現するII型内在性(integral)膜タンパク質であると実証された。CD40Lはヒトとネズミ種の両方からのB細胞に強い刺激シグナルを与える;しかし、他の種類の細胞上のCD40Lの発現及びCD40Lの効果については殆ど知られていない。
CD40表面抗原に対するモノクローナル抗体がヒトB細胞に対する種々な生物学的活性を仲介することも判明している。例えば、CD40mAbはホモ型及びヘテロ型付着を誘導し(Barrett等,J.Immunol.146:1722,1991;Gordon等,J.Immunol.140:1425,1988)、細胞サイズを増加させる(Gordon等,J.Immunol.140:1425,1988;Valle等,Eur.J.Immunol.19:1463,1989)。CD40は抗IgM、CD20mAb又はホルボールエステル単独によって(ClarkとLedbetter,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 83:4494,1986;Gordon等,LEUCOCYTE TYPING III.A.J.McMichael編集,Oxford University Press.Oxford,426頁;Paulie等,J.Immunol.142:590,1989)、又はIL−4と共に(Valle等,Eur.J.Immunol.19:1463,1989;Gordon等,Eur.J.Immunol.17:1535,1987)活性化されたB細胞の増殖を誘導し、IgE(Jabara等,J.Exp.Med.172:8,1991、Gascan等,J.Immunol.147:8,1991)、IgG及びIgM(Gascan等,J.Immunol.147:8,1991)をIL−4刺激T細胞欠損培養から生成する。さらに、CD40mAbはB細胞からのIL−4仲介溶解性CD23/FcεRII放出を強化し(GordonとGuy,Immunol.Today 8:339,1987;Cairns等,Eur.J.Immunol.18:349,1988)、IL−6のB細胞産生を促進する(ClarkとShu,J.Immunol.145:1400,1990)と報告されている。最近、CDW32+付着細胞の存在下で、ヒトB細胞ラインがIL−4及びCD40mAbによって一次(primary)B細胞集団から形成されている(Banchereau等,Science 241:70,1991)。さらに、胚中心のリンパ芽球(centrocyte)が、CD40及び/又はAgの受容体によって活性化される場合には、アポプトシス(apoptosis)を受けるのを防止することができる(Liu等,Nature 342:929,1989)。上記刊行物の各々はB細胞の生物学的活性を刺激するCD40mAbを開示する。
しかし、CD40リガンドへのCD40の結合を阻止するモノクローナル抗体はまだ開示されていない。このような阻止抗体は、例えば、CD40の役割をさらに解明するための研究用途に及びCD40仲介生物学的活性の阻害を必要とする治療用途にも有用であると考えられる。CD40リガンド阻止mAbは例えばCD40関連疾患の診断のための臨床用途にも有用であると考えられる。さらに、例えば組換え的に産生したCD40の精製のような、種々な研究用途に、又はCD40の存在を検出する分析に抗体を使用することができる。
本発明はこのような抗体を提供し、さらに他の関連利益を提供する。
発明の概要
本発明は、特異的にヒトCD40分子に結合し、CD40リガンドへのCD40分子の結合を阻止するモノクローン抗体を提供する。モノクローナル抗体はヒトモノクローナル抗体とマウスモノクローナル抗体とから成る群から選択することができる。同様に、CD40はネズミCD40とヒトCD40から成る群から選択してもよい。上記のようなCD40に対するモノクローナル抗体と生理学的に許容されるキャリヤー又は希釈剤とを含む治療用組成物も提供する。
本発明はまた、例えば抗体フラグメント又は、抗体から誘導される少なくとも1つのドメインを含む融合タンパク質である、哺乳動物CD40に特異的に結合する結合タンパク質をも提供する。哺乳動物CD40に特異的に結合する結合タンパク質と、生理学的に許容されるキャリヤー又は希釈剤とを含む治療用組成物も提供する。
本発明はまた、(a)標識される、上記のようなモノクローナル抗体と共に細胞をインキュベートし、そして(b)結合した抗体を検出する工程とを含む、細胞上のCD40の検出方法をも含む。本発明はまた、(a)溶解性CD40を含むと疑われる血清を、上記のようなモノクローナル抗体が付着した固体サポートと共に、結合が生ずるために充分な条件下及び時間、インキューベートし、(b)該固体サポートをCD40に特異的な第2標識モノクローナル抗体と共に、結合が生ずるために充分な条件下及び時間、インキューベートし、そして(c)結合した標識抗体の存在を検出する工程とを含む、血清中の溶解性CD40の検出方法をも提供する。
上記その他の態様は下記詳細な説明と、添付図面とを参照するときに明らかになると思われる。
【図面の簡単な説明】
図1は、CD40mAbM2とM3による、ヒトCD40Lに結合する溶解性ヒトCD40の阻害を示す。
図2は、CD40mAbM2とM3による、ネズミCD40Lに結合する溶解性ヒトCD40の阻害を示す。
図3は、GM−CSF、IL−3又はIFN−γの存在下でのCD40L(CV−1/EBNA細胞の表面に発現)と単球のTNF−α産生との間の用量依存性関係を示すグラフである。
図4は、単球のCD40L誘導TNF−α産生がCD40Fc又はCD40mAbM2によって阻害されることを示すグラフである。
図5は、抗IgMとトリマーCD40リガンドとによって刺激された末梢血液B細胞を用いた増殖分析の結果を示す。
図6は、トリマーCD40リガンド単独によって刺激された末梢血液B細胞を用いた増殖分析の結果を示す。
図7は、IL−4とトリマーCD40リガンドとによって刺激された末梢血液B細胞を用いた増殖分析の結果を示す。
発明の詳細な説明
精製CD40を用いて、モノクローナル抗体と、組換え体DNA方法を用いて特に構成されることができる他の結合タンパク質とを形成することができる。これらの結合タンパク質は特異的結合性モノクローナル抗体をコードする遺伝子からの可変領域を組み込む。本発明に関連して、モノクローナル抗体と結合タンパク質とは、それらが107M-1以上のKaで結合するならば、特異的結合性であると定義される。本発明の好ましい態様では、モノクローナル抗体はCD40のCD40リガンド(CD40L)への結合をも阻止する。モノクローナル抗体又は結合タンパク質のアフィニティは当業者によって容易に判定されると考えられる(Dower等,“マウス脾臓細胞上のMHCクラスI抗原とモノクローナル抗体との相互作用。I.結合の機構の分析”,J.Immunol.132:751,1984を参照のこと)。簡単に言えば、放射能標識抗体又は結合タンパク質の増加する量がCD40に暴露される。抗体の1/2が最大に結合する抗体濃度の逆数を算出することによって、抗体のアフィニティを算出することができる(Dower等,上記文献を参照のこと)。当業者に明らかであるように、CD40、全CD40又はCD40の一部を含む細胞に対して抗体が産生される。溶解性CD40.Fc分子を用いてCD40に対して発生させた抗体が特に好ましい。さらに、本発明に関連して、モノクローナル抗体は、当業者によって容易に製造可能である、F(ab’)2とFabフラグメントとを含む。
ポリクローナル抗体は例えばウマ、ウシ、種々な家禽、ウサギ、マウス又はラットのような、多様な温血動物から当業者によって容易に産生されることができる。簡単に言えば、CD40を用いて、動物を腹腔内、筋肉内、眼内又は皮下注入によって免疫化することができる。CD40の免疫原性を例えばFreund完全若しくは不完全アジュバントのようなアジュバントの使用によって増強することができる。幾つかの追加免疫化後に、血清の小サンプルを回収し、特に、例えばELISA、ABC若しくは改良ABCアッセイを含む幾つかの方法のいずれかによって、又はドットブロットアッセイによって、CD40に対する反応性を試験した。特に好ましいポリクローナル抗血清はバックグラウンドよりも少なくとも3倍大きいシグナルをこれらのアッセイの1種で与える。動物の抗体価がCD40へのその反応性に関してプラトーに達したならば、週1回の採血(bleeding)によって又は動物からの放血によって多量のポリクローナル抗体を容易に得ることができる。
モノクローナル抗体も慣習的な方法を用いて、容易に産生されることができる(米国特許第RE32,011号、第4,902,614号、第4,543,439号及び第4,411,993号(これらは本明細書に取り込まれる);Monoclonal Antibodies,Hybridomas:A New Dimension in Biological Analyses,Plenum Press,Kennett,McKearn,及びBechtol(編集),1980,及びAntibodies:A Laboratory Manual,HarlowとLane(編集),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1988(これも本明細書に援用される)を参照のこと)。簡単に言うと、1実施態様では、例えばラット又はマウスのような対象動物にCD40に対して免疫反応を誘発させるために適した形状のCD40を注入する。特に、CD40を発現する細胞、例えばワクチニアウイルスのような、CD40を発現するウイルス、例えばCD40.Fcのような、溶解性形のCD40、又はCD40配列に基づくペプチドのような、種々な形状のCD40による免疫化によって、これを達成することができる。さらに、例えば溶解性受容体若しくはペプチドを他のタンパク質(例えば、オバルブミン若しくはキーホールリンペットヘモシアニン(KLH))に結合させることによる、又は例えばFreund完全若しくは不完全アジュバントのようなアジュバントの使用によるような、多くの方法が生ずる免疫反応を増強するために当該技術分野において知られている。初期免疫化は腹腔内、筋肉内、眼内又は皮下経路によることができる。
初期免疫化後の1週間〜3週間に、動物を他の追加免疫によって再免疫化する。次に、動物を試験採血し、例えばELISA、ドットブロット、ABC又は改良ABCアッセイのようなアッセイを用いて、血清をCD40に対する免疫反応性に関して試験した。追加免疫化は、動物がCD40に対するその反応性においてプラトーに達するまで、実施することができる。次に、動物に溶解性CD40の最終追加免疫(final booster)を与えて、3〜4日後に殺した。この時点で、例えば脾臓及びリンパ節のような、多数のB細胞を含む器官を回収して、この器官をメッシュスクリーンに通すことによって、又は細胞を含む、脾臓若しくはリンパ節の膜を破壊することによって粉砕して、単細胞懸濁液にする。1実施態様では、続いて、低張性溶液の添加によって赤血球を溶解し、その後直ちに、等張性に戻す。
他の実施態様では、インビトロ免疫化方法の使用によって、モノクローナル抗体の製造に適した細胞が得られる。簡単に言うと、動物を殺し、脾臓とリンパ節との細胞を上記のように摘出する。単細胞懸濁液を調製し、上記のような免疫反応を誘発するために適した、CD40の1形式を含む培養物(culture)中に該細胞を入れる。次いで、リンパ球を回収し、下記のように融合する(fused)。
インビトロ免疫化の使用によって又は上記のような免疫化動物から得られる細胞は、例えばEpsteinバーウイルス(EBV)のようなウイルスによるトランスフェクションによって不死化される(immortalized)(GlaskyとReading,Hybridoma 8(4):377〜389,1989を参照のこと)。或いは、好ましい実施態様では、モノクローナル抗体を分泌する“ハイブリドーマ”を形成するために、回収した脾臓及び/又はリンパ節の細胞懸濁液を適当な骨髄腫細胞と融合させる。適当な骨髄腫細胞ラインは特に抗体の構成又は発現に欠陥があり、免疫化動物からの細胞とさらに相乗作用を有する。多くのこのような骨髄腫細胞ラインは当該技術分野において周知であり、例えばAmerican Type Culture Collection(ATCC)(メリーランド州,ロックビル)のようなソースから入手可能である(Catalogue of Cell Lines & Hybridomas,第6版,ATCC,1988を参照のこと)。代表的な骨髄腫細胞ラインは、ヒトに関しては、UC729−6(ATCC No.CRL8061)、MC/CAR−Z2(ATCC No.CRL8147)及びSKO−007(ATCC No.CRL8033);マウスに関しては、SP2/0−AG14(ATCC No.CRL1581)及びP3X63Ag8(ATCC No.TIB9);ラットに関しては、Y3−Ag1.2.3(ATCC No.CRL1631)及びYB2/0(ATCC No.CRL1662)を含む。特に好ましい融合細胞ラインはNS−1(ATCC No.TIB 18)及びP3X63−Ag8.653(ATCC No.CRL1580)を含み、これらはマウス、ラット又はヒト細胞ラインとの融合に利用できる。骨髄腫細胞ラインと免疫化動物からの細胞との融合は、ポリエチレングリコール(PEG)(Antibodies:A Laboratory Manual,HarlowとLane(編集),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1988を参照)又は電気融合(ZimmermanとVienken,J.Membrane Biol.67:165〜182,1982を参照)の使用を含む、種々な方法によって達成することができる。
融合後に、細胞を適当な培地、例えばRPMI 1640又はDMEM(Dulbeccoの改良イーグル培地)(JRH Biosciences,カンサス州,レネキサ)のような、適当な培地を含む培養プレートに入れることができる。この培地は例えばウシ胎児血清(FBS、Hyclone(ユタ州,ローガン)から又はJRH Bioscienceから)、免疫化に用いた種と同じ種の動物幼仔から採取した胸腺細胞、又は培地を凝固させるための寒天のような付加的成分を含むこともできる。さらに、培地は融合した脾臓細胞と骨髄腫細胞の成長を選択的に可能にする試薬も含むべきである。HAT(ハイポキサンチン、アミノプテリン及びチミジン)(Sigma Chemical Co.ミズリー州,セントルイス)の使用が特に好ましい。約7日後に、CD40を認識する抗体の存在を検出するために、得られる融合細胞又はハイブリドーマをスクリーニングすることができる。数回のクローナル希釈と再アッセイ後に、CD40に結合するハイブリドーマ産生抗体を単離することができる。
モノクローナル抗体を構成するために他の方法を用いることもできる(William D.Huse等,“ファージラムダにおける免疫グロブリンレパートリーの大きい複合ライブラリーの産生”,Science 246:1275〜1281,1989年12月;L.Sastry等,“モノクローナル触媒抗体の産生のための大腸菌における免疫レパートリーのクローニング:H鎖可変領域特異的cDNAライブラリーの構成”,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:5728〜5732,1989年8月;Michelle Alting−Mees等,“モノクローナル抗体発現ライブラリー:ハイブリドーマへの迅速な代替え策”,Strategies in Molecular Biology 3:1〜9,1990年1月も参照のこと;これらの参考文献はStratacyte(カリフォルニア州,ラジョラ)から入手可能な商業的系を説明し、この系は組換え方法による抗体の産生を可能にする)。簡単に言うと、mRNAがB細胞集団から単離され、kImmunoZap(H)ベクター及びkImmunoZap(L)ベクターにおけるH鎖及びL鎖免疫グロブリンcDNA発現ライブラリーの形成に用いられる。これらのベクターは個々にスクーリニングされるか、又は同時発現して、Fabフラグメント又は抗体を形成する(Huse等,上記文献;Sastry等,上記文献をも参照のこと)。陽性プラーク(positive plaque)は続いて、非溶解性(non-lytic)プラスミドに転化し、これは大腸菌からのモノクローナル抗体フラグメントの高レベル発現を可能にする。
同様に、組換えDNA方法を用いて、CD40のCD40Lへの結合を阻止する特異的結合抗体をコードする遺伝子の可変領域を組み入れるように、結合タンパク質を構成することもできる。本明細書に記載する開示を与えるならば、これらのタンパク質の構成は当業者によって容易に達成することができる(James W.Larrick等,“混合ポリマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応:単ハイブリドーマ細胞からのヒトモノクローナル抗体可変領域遺伝子のクローニング”,Biotechnology,7:934〜938,1989年9月;Riechmann等,“療法としてのヒト抗体の再成形”,Nature,332:323〜327,1988年;Roberts等,“タンパク質工学による、その抗原に対して強化されたアフィニティと特異性とを有する抗体の産生”Nature,328:731〜734,1987;Verhoeyen等,“ヒト抗体の再成形:抗リゾチーム活性のグラフティング”,Science,239:1534〜1536,1988年;Chaudhary等,“シュードモナス エキソトキシンに融合した2抗体可変領域から成る組換え体イムノトキシン”,Nature,339:394〜397,1989年を参照)。簡単に言うと、特異的結合性及び阻止性モノクローナル抗体を産生する細胞からの抗原結合部位又はCD40結合ドメインを増幅し、ヒト抗体を産生する細胞のゲノム中に直接挿入する(Verhoeyen等,上記文献;Reichmann等,上記文献を参照のこと)。この方法は、特異的結合性ネズミ又はラットモノクローナル抗体の抗原結合部位のヒト抗体中への転移を可能にする。このような抗体は、ラットまたはマウスの抗体ほど抗原性がないのでヒトの治療に使用するのに好ましい。或いは、抗原結合部位(可変領域)を他の完全に異なるタンパク質へ結合又は挿入して(Chaudhary等,上記文献を参照)、抗体の抗原結合部位と、完全に異なるタンパク質の機能活性(functional activity)とを有する新規なタンパク質を得ることができる。当業者が認識するように、抗体の抗原結合部位又はCD40結合ドメインは抗体の可変領域に発見することができる。さらに、哺乳動物CD40に特異的に結合する、抗体のより小さい部分又は可変領域をコードするDNA配列も本発明に関連して用いることができる。これらの部分は、例えばELISA、ABC又はドットブロットアッセイを含めた、当該技術分野で知られたアッセイを用いて、CD40への結合特異性に関して容易に試験することができる。
好ましい実施態様では、興味の対象となるモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマからの可変領域をコードする遺伝子を可変領域のプライマーを用いて増幅する。これらのプライマーは当業者によって合成するか、又は商業的に入手可能なソースから購入することができる。Stratacyte(カリフォルニア州,ラジョラ)は、特に、VHa、VHb、VHc、VHd、VHl、VL及びCL領域のプライマーを含む、マウス及びヒト可変領域のプライマーを販売する。これらのプライマーを用いて、H鎖又はL鎖可変領域を増幅し、次にこれらを例えばImmunoZAP*H又はImmunoZAP*L(Stratacyte)のようなベクターにそれぞれ挿入することができる。これらのベクターを次に発現のために大腸菌に導入することができる。これらの方法を用いて、VHドメインとVLドメインとの融合を含む一本鎖タンパク質の多量を産生することができる(Bird等,Science,242:423〜426,1988を参照)。
他の実施態様では、結合タンパク質を発現ベクター内で他のタンパク質(例えば、トキシン)に融合させる。したがって、結合タンパク質によって結合される細胞をトキシンの組み入れによって殺すことができる(Chaudhary等)。或いは、結合タンパク質をCD40Lアンタゴニスト(すなわち、CD40を結合するが、生物学的活性を生じないタンパク質)に融合して、CD40を発現する細胞の周囲に大きい局部濃度のアンタガニストを発生させることができる。このアンタゴニストを結合することができる細胞のみが影響され、恐らく治療目的に必要な用量を減ずると考えられる。
適当な抗体又は結合タンパク質が得られたならば、当業者に周知の多くの方法によってこれらを単離又は精製することができる(例えば、Antibodies:A Laboratory Manual,HarlowとLane(編集),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1988を参照)。適当な方法には、ペプチド若しくはタンパク質アフィニティカラム、HPLC若しくはRP−HPLC、プロティンA若しくはプロティンGカラム上での精製、又はこれらの方法の任意の組合せがある。
本発明の抗体と結合タンパク質は多くの用途を有する。例えば、フローサイトメトリーに用いて、CD40含有細胞を選別したり又はCD40含有細胞を組織化学的に染色したりすることができる。簡単に言うと、細胞上のCD40を検出するために、哺乳動物CD40に特異的に結合する標識モノクローナル抗体と共にインキュベートしてから、結合抗体の存在を検出する。これらの工程は非結合抗体を除去するための洗浄のような付加的工程と共に達成することもできる。本発明の範囲内での使用に適した標識は当該技術分野において周知であり、特に、フルオレセイン イソチオシアネート(FITC)、フィコエリシン(PE)、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)及びコロイド状金を含む。フローサイトメトリーに用いるために、“抗体へのフルオレセイン イソチオシアネートの結合.I.結合条件に関する実験”,Immunology,18:865〜873,1970におけるKeltkampの方法によって精製抗体に結合することができるFITCが特に好ましい(Keltkamp,“抗体へのフルオレセイン イソチオシアネートの結合.II.再現可能な方法”,Immunology,18:875〜881,1970;及びGoding,“抗体とフルオロクロムとの結合:標準方法の改良”,J.Immunol.Methods,13:215〜226,1970も参照のこと)。組織化学的染色に関しては、HRPが好ましく、これは“ペルオキシダーゼ標識抗体:新規な結合方法”,J.Histochem.Cytochem.22:1084〜1091,1974におけるNakaneとKawaoiの方法によって精製抗体に結合することができる(TijssenとKurstak,“エンザイムイムノアッセイのためのペルオキシダーゼと活性ペルオキシダーゼ抗体複合体の非常に効果的かつ簡単な製造方法”,Anal.Biochem.136:451〜457,1984をも参照)。
精製した抗体又は結合タンパク質はインビボでのCD40へのCD40Lの結合を阻止するため、又はCD40含有細胞のインビボ中和のために治療的に用いることもできる。好ましい実施態様では、上記のように、例えば、特異的ネズミモノクローナル抗体の抗原結合部位をヒトモノクローナル抗体に転移することによって、免疫学的検出を免れるように、抗体を修飾する。CD40に対する抗体又は結合タンパク質と、生理学的に許容されるキャリヤー若しくは希釈剤とを含む治療組成物の使用が特に好ましい。適当なキャリヤー若しくは希釈剤は、特に、中性緩衝化した生理食塩水又は非特異性アルブミンと生理食塩水との混合物を含む。さらに、治療組成物は例えば緩衝剤、炭水化物(例えば、グルコース、スクロース又はデキストロースを含む)、キレート化剤(例えば、EDTA)又は種々な保存剤のような、他の賦形剤又は安定剤を含むことができる。適当な用量は臨床試験で決定することができるが、投与量と投与頻度とは治療すべき適応症の性質と重症度、所望の反応及び患者の状態のような要素に依存する。
抗体を用いて、患者に投与した循環溶解性CD40の存在を監視することも、又は患者におけるCD40のインビボレベルを測定することもできる。好ましい実施態様では、二重決定基(double determinant)又はサンドイッチアッセイを用いて、CD40を検出する。簡単に言うと、溶解性CD40を含むと疑われる血清を、上記のような、付着したモノクローナル抗体を有する固体サポートと共に結合が生ずるために充分な条件下及び時間、インキュベートする。多くの固体サポートが当該技術分野において周知であり、これらには、特に、ELISAプレート(Linbro,ヴァージニア州,マクレーン)、ニトロセルロース(Milipore Corp.マサチュッセツ州,ベッドフォード)、ビーズ(Polyscience,ペンシルバニア州,ウァーリントン)、及びマグネチックビーズ(Robbin Scientific,カリフォルニア州,マウンテンビュー)がある。さらに、モノクローナル抗体は当該技術分野において周知の方法を用いて固体サポートに容易に付着可能である(Antibodies:A Laboratory Manual,HarlowとLane(編集),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1988を参照)。次に、哺乳動物CD40に特異的な第2標識モノクローナル抗体と共に、結合が生ずるために充分な条件下及び時間、インキュベートし、その後、結合した標識抗体を検出する。
特に好ましい実施態様では、モノクローナル抗体を例えば96孔プレートのような固体サポート上に塗布する。続いて、このプレートを例えばウシ血清アルブミンのようなタンパク質又は脱脂ドライミルクによって約30分間ブロックする。患者からの血清をリン酸塩緩衝化生理食塩水で希釈して、孔中で結合が生ずるために充分な条件下及び時間(一般に、約30分間)インキュベートする。続いて、プレートを洗浄し、異なるCD40エピトープに特異的な標識第2モノクローナル抗体を孔に加え、上記のようにインキュベートする。異なるCD40の抗体はクロスーブロッキングアッセイの使用によって決定することができる。次に、孔を第2標識抗体の存在に関して試験する。第2標識抗体の存在は患者血清中のCD40の存在を実証する。当業者によって理解されるように、上記アッセイに用いるモノクローナル抗体を、CD40に特異的であるポリクローナル抗体又は結合タンパク質に置換することができる。
説明のために、但し限定のためではなく、下記実施例を提供する。
実施例
実施例1
CD40に対するモノクローナル抗体の製造
ヒトCD40に結合し、CD40リガンドに対するCD40の結合を阻止するモノクローナル抗体を以下のように産生させた。ヒトIgG1 Fc分子(HuCD40.Fcと呼ばれる)に融合したCD40の細胞外ドメインから成るヒトCD40免疫原を、実質的にFanslow等,J.Immunol.149:655,1992が述べているように製造した。
BALB/cマウスにhuCD40.Fc(10μg)を腹腔内と皮下の両方で注入し、完全Freundアジュバンドによって乳化した。13〜19日後に、マウスにhuCD40.Fc(10μg)(不完全Freundアジュバンドによって乳化)を皮下注射した。6日後にレトロ−オービタル(retro-orbital)放血によって回収した。血清サンプルをドットブロット、抗体捕獲プレートアッセイ及びFACS分析(analysis)(膜結合huCD40又は溶解性Flag HuCD40のいずれかを用いる)によって試験した。FlagHuCD40は非常に抗原性であるN末端“フラグ(断片)”ペプチドAsp−Tyr−Lys−Asp−Asp−Asp−Asp−Lys(Hopp等,Bio/Technology,6:1204,1988)を有し、特異的モノクローナル抗体によって可逆的結合したエピトープを形成し、発現組換えタンパク質の迅速なアッセイと容易な精製とを可能にする。この配列はまた、Asp−Lys対の直後の残基においてウシ粘膜エンテロキナーゼによって特異的に開裂する。血清サンプルはドットブロットアッセイ(フラグhuCD40 25μg/ドットを用いる)において>1:2100の抗体価と、抗体捕獲フォーマットELISAアッセイ(150ng/mlのビオチン標識フラグhuCD40を用いる)において約1:1600の抗体価と、抗体捕獲プレートアッセイ(3000cpm/μlのI125標識フラグhuCD40を用いる)において>1:1600の抗体価とを有した。細胞の表面上にhuCD40を発現する細胞を用いて血清を1:400希釈度でのFACSアッセイにおいても試験して、正常のマウス血清より4倍大きい平均蛍光シフトを示すことを発見した。
マウスを約8週間試験して、huCD40.Fc(7μg)によって皮下免疫化した(不完全Freundアジュバントによって乳化)。4.5週間後に、マウス1匹にhuCD40.Fc(2μg)をアジュバントなしに静脈内投与した。3日後にこのマウスを殺した。次に、脾臓細胞を回収し、ネズミ骨髄腫細胞ライン(Ag8.653)に融合させた。この融合物を非融合細胞、骨髄腫ハイブリッド及び脾臓細胞ハイブリッドの増殖を阻害するために、96孔プレートのHAT(ハイポキサンチン、アミノプテリン及びチミジン)選択性培地中で培養した。
ハイブリドーマ細胞上清を2種アッセイによってスクリーニングした。両アッセイをヤギ抗マウス抗体(10μg/ml)を塗布した96孔プレートで実施した。簡単に言うと、huCD40.Fc反応性に関する陽性スクリーニングを次のように実施した。被覆し、ブロックしたプレートを洗浄し、第1抗体(ハイブリドーマ細胞上清)を加え、インキュベートした。プレートを再び洗浄し、ストレプトアビジンHRP(西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体)を加え、インキュベートした。最終工程として、プレートを洗浄し、TMB(3,3’,5,5’−テトラメチルーベンジジン)ペルオキシダーゼ基質を加えた。発色させ、色をELISAプレートリーダーを用いて読み取った。
Fc反応性に関する陰性スクリーニングは次のように実施した。被覆し、ブロックしたプレートを洗浄し、第1抗体(ハイブリドーマ細胞上清)を加え、インキュベートした。プレートを再び洗浄し、huIgG1HRP(西洋ワサビペルオキシダーゼ複合体)を加え、インキュベートした。最終工程として、プレートを洗浄し、TMBペルオキシダーゼ基質を加えた。発色させ、色をELISAプレートリーダーを用いて読み取った。
第2スクリーニングとして、細胞表面にhuCD40リガンドを発現する細胞に対するビオチン標識huCD40.Fcの結合を阻止するハイブリドーマ上清の能力に関して、ハイブリドーマ上清をFACS分析を用いて、第1(陽性)スクリーニングと同じアッセイフォーマットにおいてビオチン標識フラグhuCD40に比べて試験した。
上記方法を用いて、CD40を結合し、CD40LへのCD40の結合を阻止する2種類のハイブリドーマクローンを単離した。これらの2種類のクローンはhuCD40m2(M2)及びhuCD40m3(M3)として呼ばれる。上記操作によって産生されたハイブリドーマクローンmuCD40m2はAmerican Type Culture Collection,12301 パークローン ドライブ,ロックビル,MD20852,アメリカ合衆国(受け入れ番号HB1459)にブタペスト条約の条件下で1993年10月6日に寄託されている。
HybridomaクローンはCD40との反応性に関して、例えばEngvall等によって,Immunochemistry,8:871,1971及び米国特許第4,703,004号に開示された方法を適用して、ELISAによってスクリーニングすることができる。陽性クローンを次に同系BALB/cマウスの腹腔内に注入し、高濃度(>1mg/ml)の抗CD40モノクローナル抗体を含む腹水を生じさせる。得られるモノクローナル抗体を硫酸アンモニウム沈降と、その後のゲル排除クロマトグラフィー及び/又は黄色ブドウ球菌のプロテインAに対する抗体結合に基づくアフィニティクロマトグラフィーによって精製することができる。
実施例2
CD40Lに対するCD40結合の阻害
CD40mAb M2及びM3は、下記のように、huCD40Lに対するhuCD40.Fcの結合を阻害することが判明した。精製ヒト末梢血T細胞をPMAとイオノマイシンとによって18時間刺激して、ヒトCD40L発現を誘導した。次に、T細胞に陰性対照タンパク質としてのヒトIL−4R.Fc(5μg/ml)又はhuCD40.Fc(5μg/ml)を結合させ、結合阻害を不適切なmsIgG(20μg/ml)、CD40mAb M2(20μg/ml)又はCD40mAb M3(20μg/ml)によって実施した。結合CD40.Fcはフローサイトメトリー分析によって、抗ヒトFcAb−ビオチンとストレプトアビジンフィコエリスリンとを用いて検出した。図1に示すように、これらの濃度において、CD40M2とM3の両方は、不適切なmsIgGに比べて>90%、CD40.Fc結合を阻害した。
CD40mAb M2とM3はmuCD40へのhuCD40.Fc結合を阻害することが次のように実証された。muCD40Lを本質的に発現するEL40.9細胞を、対照タンパク質又は最適未満濃度のhuCD40.Fcビオチン(2.5μg/ml)と結合させ、結合阻害を不適切なmsIgG(50μg/ml)、対照msIgG1mAbG28.5(50μg/ml)(ワシントン大学Dr.Edward A.Clerkによって提供)、CD40mAbM2(12.5μg/ml)又はCD40mAb M3(12.5μg/ml)によって実施した。結合ビオチン標識CD40.Fcはフローサイトメトリー分析によって、ストレプトアビジン−フィコエリスリンを用いて検出した。図2に示すように、これらの濃度において、CD40mAbM2とM3の両方は、不適切なmsIgG又はmsIgG1mAbG28.5に比べて>95%、CD40.Fc結合を阻害した。
実施例3
CD40mAbを用いるCD40の生物学的活性の阻害
この実施例は、CD40mAbがCD40L仲介TNF−α産生を阻害することによってCD40生物学的活性を阻止することを示す。Alderson等,J.Exp.Med.173:923,1991が述べているような向流傾瀉(elutriation)によって正常ドナーPBMCから単球を最初に精製することによって、単球培養物を確立した。これはギムザ染色細胞遠心分離(cytocentrifuge)標本(preparation)の顕微鏡検査によって少なくとも95%純度であった。10%低エンドトキシンFBSと、50U/mlペニシリンと、50mg/μlストレプトマイシンと、5x10-5M2−メルカプトエタノールとを含むRPMII640培地において、細胞を培養した。
下記試薬を用意した。CD40Lを発現するCV−1/EBNA細胞をArmitage等,Nature(Lond.)357:80,1992及びSpriggs等,J.Exp.Med.176:1543,1992が述べているように、トランスフェクションの2日後にパラホルムアルデヒドによって固定した。組換え体IL−3、IL−4及びGM−CSFをAnderson等,J.Immunol.149:1252,1992が述べているように、精製した、これらは9x104、1x104及び5x104U/μgの比活性を有した。用いたCD40分子は、実施例1に上述したように構成し、精製したヒトIgG1のFc領域に結合したCD40の細胞外ドメインから成る溶解性CD40融合タンパク質であった。
単球培養物を24孔プレート(Costar,マサチュッセツ州,ケンブリッジ)において、一時的にCD40Lを発現する、増加する数のCV−1/EBNA細胞によって単独で又はGM−CSF、IL−3又はIFN−γ(10ng/ml)の存在下で確立した。TNF−αレベルを24時間目にELISAによって検出した。図3はCD40L誘導とTNF−α産生との間の用量依存性関係を示す。GM−CSF,IL−3又はIFN−γの存在下では、CD40Lを発現する103程度の少ないCV−1/EBNA細胞がTNF−α産生を誘導するために充分であったが、さらに多数のこれらの細胞でさえ単独では有意なTNF−α産生を誘導することができなかった。
CD40.Fc又はCD40mAb M2は両方ともCD40L誘導TNF−α産生を阻害することができること判明した。単球はGM−CSFの存在下でCD40Lによって刺激された。CD40.FcとCD40mAb M2を10μg/mlの最終濃度で用いた。培地のみ、GM−CSFのみ、CD40Lのみ、CD40.Fcのみ又はCD40抗体のみによる対照培養ではTNF−αが検出不能であった。図4は、CD40.Fc又はCD40mAb M2の不存在下では、TNF−α産生がGM−CSFの存在下でCD40Lによって刺激されることを示す。これに反して、CD40.FcとCD40ブロッキングmAb M2の両方はGM−CSFの存在下でCD40Lによって誘導されるTNF−α産生を阻害した。イソタイプ対照mAbとヒトIgG1とはこのアッセイにおいてTNF−α産生を阻害することができなかった(データ示さず)。これらのデータは、CD40mAb M2が特異的にヒトCD40分子に結合し、CD40リガンドへのCD40分子の結合を阻止できることを実証する。これらのデータはさらに、CD40mAb M2が、他のサイトカイン(cytokine)と共に用いる場合に、TNF−α仲介炎症(inflammation)の阻止に有用であることをさらに示唆する。
実施例4
抗体の産生と精製
BALB/cマウスをプライスタン(pristane)(2,4,6,10−テトラメチルペンタデカン,Aldrich,ウィスコンシン州,ミルウォーキー)(0.5ml)によって最初に感作した(primed)。2週間後に、PBS中の1x106マウスハイブリドーマをマウスの腹腔内に注入した。約2〜5週間後に、腹水(ascites fluid)をマウスから採取し、遠心分離して、細胞と粒状物質とを除去した。
腹水(5ml)をプロテインAセファロースの3mlカラム(Pharmacia,ニュージャージー州,ピスカタウェイ)に、0.1M硫酸アンモニウム(pH9)によって1:4に希釈して塗布した。カラムをカラム容量の10〜20倍の硫酸アンモニウム(pH9)によって洗浄した。次に、精製した抗体を0.05Mクエン酸(pH3.0)によって溶離し、1M NaOHによって中和した。
実施例5
CD40リガンド誘導B細胞増殖に対するモノクローナル抗体の効果
ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を正常な被験者(volunteer)からHistopaque(登録商標)(Sigma,ミズリー州,セントルイス)上での密度勾配遠心分離によって単離した。2−アミノエチルイソチオウロニウムブロミド処理SRBC(ヒツジ赤血球)によるロゼット形成と、さらにHistopaque(登録商標)上での密度勾配遠心分離とによってT細胞を除去することによって、T細胞欠損標本(E-)を得た。10%CO2雰囲気下、37℃において、10%熱不活化ウシ胎児血清(FBS)を添加したRPMI培地中のE-標本によってB細胞増殖アッセイを実施した。1x105E-細胞/孔を平底96孔マイクロタイタープレート(Corning)内で、溶解性トリマーCD40リガンド単独(実質的にPCT/US92/08990に記載のとおりの、溶解性トリマーCD40Lをコードする発現ベクターによって形質転換された、1:40希釈上清細胞)、溶解性トリマーCD40リガンドと固定された抗IgM(5μg/ml;BioRad,ヴァージニア州,リッチモンド)又は溶解性トリマーCD40リガンドとインターロイキン−4(5ng/ml)の存在下で3日間、培養した。さらに、モノクローナル抗体M2(本明細書で開示)、G28−5(Ledbetter等,米国特許第5,247,069号に記載)、EA5とBE1(両方とも、Doerken等,Leukocyte Typing IV,1980に記載)、他の抗CD40抗体、S2C6、又は対照ネズミIgGを滴定して(titrated in)、B細胞増殖に対する種々な抗体の効果を観察した。細胞にトリチウム化チミジン(25Ci/nmole,Amersham,イリノイ州,アーリントンハイト)の1μCi/孔を適用して(pulsed)、最終8時間培養した。細胞を自動化細胞回収器によってガラス繊維ディスク上に回収して、組み込まれたcpmを液体シンチレーション分光法によって測定した。結果を図5〜7に示す。モノクローナル抗体M2はB細胞のCD40リガンド誘導増殖を阻害したが、抗体G28−5と他の抗CD40モノクローナル抗体(S2C6)とは増殖に効果を及ぼさなかった。抗体EA5とBE1とは実際に増殖を強化した。同様な実験は、モノクローナル抗体M3がモノクローナル抗体M2と同じ形式で作用することを実証した。
上記から、説明のために本発明の特定の実施態様をを本明細書で説明したが、本発明の要旨及び範囲から逸脱せずに、種々な変更を実施することができる。したがって、本発明は請求の範囲による以外は限定されない。
Claims (8)
- ネズミハイブリドーマhuCD40m2(ATCC HB 11459)によって産生されるモノクローナル抗体。
- ネズミハイブリドーマhuCD40m2(ATCC HB 11459)によって産生されるモノクローナル抗体と同一のCD40結合特性を有するモノクローナル抗体。
- ヒト化されている、請求項1又は2に記載のモノクローナル抗体。
- 請求項3のモノクローナル抗体の一本鎖Fvフラグメント、および請求項3のモノクローナル抗体の二価Fvフラグメントとから成る群から選択される、CD40結合タンパク質。
- CD40を検出するための組成物であって、請求項1〜3のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む前記組成物。
- B細胞のCD40リガンド誘導増殖を阻害するための組成物であって、請求項1〜3のいずれかに記載のモノクローナル抗体を含む前記組成物。
- CD40を検出するための組成物であって、請求項4に記載のCD40結合タンパク質を含む前記組成物。
- B細胞のCD40リガンド誘導増殖を阻害するための組成物であって、請求項4に記載のCD40結合タンパク質を含む前記組成物。
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