JP3666853B2 - 磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録装置 - Google Patents
磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録媒体、その製造方法および磁気記録装置に係り、より詳細には、優れた特性を有するシード層を備えることによりS/N比などの記録再生特性の向上を実現した磁気記録媒体、その製造法と、この磁気記録媒体を備えた磁気記録装置に関するもので、本発明に係る磁気記録媒体は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープなどに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気記録媒体は、高密度で大容量な記録媒体としてハードディスク装置等で多用されているが、更なる高密度化を図るためにその記録再生特性の向上が求められている。図10と図11は、磁気記録媒体の一例であるハードディスクを示す概略図である。図10は、円盤型の磁気記録媒体の斜視図であり、図11は図10に示すA−A線に沿う断面構造図である。図10に示す磁気記録媒体90は、円盤型の非磁性体からなる基板92と、この基板92上に形成されたシード層93と、金属下地層94と強磁性金属層95と保護層96とを備えて構成されている。
【0003】
この例の磁気記録媒体90では、例えばガラスからなる非磁性の基板92の表面上にNi−Al等からなるシード層93を設けてなるものが用いられている。そして、この基板92上には、例えばCrやCr合金からなる金属下地層94,CoCrTaPtあるいはCoCrPtBからなる磁性膜の強磁性金属層95、カーボンなどからなる保護層96が順次積層されている。典型的な各層の厚さは、シード層93が25nm〜100nm、金属下地層(Cr)94が10nm〜30nm、強磁性金属層(Co基強磁性合金)95が15nm〜50nm、保護層96が3nm〜40nmである。尚、保護層96上には、図示されないが、パーフルオロポリエーテルなどのフッ素系の潤滑剤などが被覆されることもある。
【0004】
上記のようにガラス基板92を用いた磁気記録媒体においては、その金属下地層94や強磁性金属層95の結晶配向が、NiP−Al基板上に成膜された金属下地層や強磁性金属層とは大きく異なるものである。具体的には、NiP−Al基板上に高温で成膜されたCrあるいはCr合金の金属下地層は通常(100)配向となり、この配向面上に形成されたCo基強磁性合金からなる強磁性金属層はc軸が基板面内方向と平行になる(110)配向となるが、この磁気記録媒体と同様の条件でガラス基板上に金属下地層、強磁性金属層を成膜すると上記NiP−Al基板に成膜したものとは異なる結晶配向を示すものとなり、結果として記録再生特性に劣るものとなる。このために、上記ガラス基板91を用いた磁気記録媒体においては、結晶配向と結晶粒径を制御するためのシード層93が設けられている。
【0005】
上記磁気記録媒体は、金属下地層94と基板92との間に、NiAlシード層93を有する材料の層を設けることにより、記録層である強磁性金属層95の結晶粒を微細化して磁気記録媒体の低ノイズ化を図るものである。このような構成の磁気記録媒体によれば、Co基強磁性合金からなる強磁性金属層において、hcp構造のc軸が基板92とほぼ平行となるように配向させることができるとされている。(「The Control and Characterization of the Crystallographic Texture of Longitudinal Thin Film Recording Media」,IEEE Trans. Magnetic.32(5), 1996, 3632)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の磁気記録媒体は、シード層93が設けられていない磁気記録媒体と比較して大幅な記録再生特性の向上を実現したが、依然として磁気記録媒体の高記録密度化にはノイズ特性の向上が不可欠であり、媒体ノイズを低減するためには、強磁性金属層95の結晶粒を微細化することが必要である。しかしながら、上記磁気記録媒体のようにNiAlをシード層93として用いる場合には、図9のグラフに示すようにNiAlシード層93の膜厚を大きくしなければ高保磁力が得られない。尚、図9は、NiAlシード層93の膜厚に対する磁気記録媒体の保磁力を示すグラフである。これは、NiAlのシード層93の配向面の均一性が必ずしも良好ではないために、金属下地層94における配向面が不均一になり、高保磁力を発現しうる配向面を有する結晶粒の成長が阻害されるためであると考えられる。このように高保磁力を得るために大きな膜厚を必要とするNiAlシード層93では、その上に形成される金属下地層94の結晶粒が大きくなるために、強磁性金属層95の結晶粒を微細化することができず、この点における低ノイズ化を達成できていなかった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、薄いシード層厚でも高保磁力を発現可能であって、かつ良好なS/N比を有する磁気記録媒体、およびその製造方法、並びに磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性基板と、該非磁性基板上に直接または間接的に形成された核生成層と、金属下地層と、磁気情報を記録するための強磁性金属層とを備える磁気記録媒体において、前記核生成層が、Ni−Nb合金からなることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る磁気記録媒体は、前記核生成層のNb含有量が20at%以上80at%以下であることが好ましい。本発明に係る磁気記録媒体は、前記核生成層のNb含有量が30at%以上50at%以下であることが好ましい。
【0010】
次に、本発明に係る磁気記録媒体は、前記核生成層の膜厚が、2.5nm以上500nm以下であることを特徴とする。
【0011】
次に、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、非磁性基板上に、少なくとも核生成層と、金属下地層と、強磁性金属層を成膜法により積層形成する磁気記録媒体の製造方法において、前記核生成層が、Ni−Nb合金を成膜してなる層であり、該核生成層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を、物理的に吸着させる工程を含むことを特徴とする。
【0012】
次に、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、前記核生成層の成膜に用いるガスが、Arまたはそれ以外の希ガスに、酸素または窒素を混合してなる混合ガスであることを特徴とする。
【0013】
次に、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、前記核生成層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を、物理的に吸着させる工程が、酸素および/または窒素を含む雰囲気に、前記核生成層表面を曝露する工程であることを特徴とする。
【0014】
次に、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、前記核生成層表面の酸素暴露量を、25ラングミュア以上とすることを特徴とする。
【0015】
次に、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、前記核生成層、金属下地層、強磁性金属層のうち少なくとも1層以上を、到達真空度3×10-9Torr(=2.4×10-7Pa)以下の成膜室において、不純物濃度が1ppb以下の成膜用ガスを用いて成膜することを特徴とする。
【0016】
次に、本発明に係る磁気記録装置は、先に記載の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を駆動するための駆動部と、磁気情報の記録再生を行うための磁気ヘッドとを備え、移動する前記磁気記録媒体に対して前記磁気ヘッドにより磁気情報の記録再生を行うことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る磁気記録媒体をコンピュータのハードディスクに適用した一実施形態の断面構造を模式的に示すもので、この図において磁気記録媒体は、円盤状の非磁性体からなる基板1上に、シード層(核生成層)2、金属下地層3、強磁性金属層4、保護層5を順次積層してなる構造とされている。そして、シード層2と金属下地層3との界面6には酸素が物理的に吸着されて構成されている。
【0018】
尚、図1に示す本実施形態の磁気記録媒体の積層構造は、本発明に係る磁気記録媒体の基本的な構造であるので、基板1と保護層5との間に他の中間層を必要に応じて設けた構成としても、金属下地層3を2層以上の複数の層からなる構成としても良い。また、保護層5上にフッ素系の潤滑剤からなる潤滑層を設けても良いのはもちろんである。
【0019】
以下、本発明に係る磁気記録媒体をさらに詳細に説明する。
(基板)
本発明に係る基板1としては、例えば、アルミニウムとその合金或いは酸化物、チタンとその合金或いは酸化物、またはシリコン、ガラス、カーボン、セラミック、プラスチック、樹脂およびそれらを複合体化したものを用いることができる。または、上記に挙げた基板の表面に、異種材質の非磁性層をスパッタ法、蒸着法、メッキ法等の成膜法により表面コーティング処理を行ったものを例示することができる。基板1表面に非磁性層を設ける場合には、高温で磁化せず、導電性を有し、機械加工などが施しやすい反面、適度な表面硬度を有していることが好ましい。このような条件を満たす非磁性層の材料としては、特にメッキ法により作製されたNi−P膜を挙げることができる。特に、極めて平滑な表面形状を低コストで得られ、高温プロセスが可能なガラス基板を本発明に係る磁気記録媒体に好適なものとして挙げることができる。
【0020】
基板1の形状としては、磁気ディスク用途の場合、ドーナツ円盤状のものが使われる。後述する強磁性金属層等を設けた基板、すなわち磁気記録媒体は、磁気記録および再生時、円盤の中心を軸として、例えば3600rpm〜15000rpmの速度で回転させて使用する。このとき、磁気記録媒体の表面又は裏面の上空を磁気ヘッドが0.1μm程度の高さ、あるいは数10nmの高さを持って浮上走行する。また、さらに低浮上量の数nm程度の高さで浮上走行する磁気ヘッドの開発もなされている。従って、基板1としては表面又は裏面の平坦性、表裏両面の平行性、基板円周方向のうねり、および表裏面の粗さが適切に制御されたものが望ましい。
【0021】
(シード層(核生成層))
本発明に係るシード層2は、金属下地層3や強磁性金属層4の結晶配向および結晶粒径を制御するために設けられている層である。特に、基板1としてガラス基板などNiP−Al基板以外の基板を用いる場合には、磁気記録媒体の記録再生特性を向上させる上で重要な構成要素である。本発明に係る核生成層であるシード層2としては、Ni−Nb合金が好ましい。
【0022】
上記Ni−Nb合金において、Nbの含有量は20at%〜80at%とすることが好ましい。Nbの含有量が上記範囲を越えると、シード層2上に形成される金属下地層3との格子整合性が悪化することによる保磁力の低下や、強磁性金属層4の結晶粒の肥大化により磁気記録媒体の記録再生特性が劣化するためである。また、上記Nbの含有量は、30at%〜50at%とすることがより好ましい。このような構成とするならば、金属下地層3との格子整合性を最適なものとすることができるので、高保磁力の磁気記録媒体を得ることができる。
【0023】
上記Ni−Nb合金によれば、アモルファスないし微結晶の金属を容易に作成でき、この金属膜をシード層として用いる場合、シード層の上に成膜された下地層および磁性層の結晶粒径を微細化することができる。
【0024】
本発明に係るシード層2として、上記のように複数の金属元素を合金化した材料を用いる場合に、より好適な材料を選択するために合金化される金属元素の酸素との親和力を基準とすることができる。具体的には、組み合わせる金属元素どうしの酸化物標準生成自由エネルギーの差が70kcal/molO2より小さくなるように元素を選択することが好ましい。より具体的な例を図2を参照して説明する。図2は、複数の元素についての酸化物標準生成自由エネルギーの温度特性を示す図である。この図に示すように、例えば、一方の元素としてNbを選択するならば、他方の合金としてNi、W、V、Coなどを選択すればよい。
【0025】
シード層2の膜厚は、2.5nm以上500nm以下とすることが好ましい。膜厚が2.5nm未満であると磁気記録媒体の保磁力が不足するので、高密度記録には不適である。また、膜厚が500nmを越えると、シード層2の結晶粒径が大きくなりすぎるために所望の記録再生特性が得られなくなることと、成膜時間が極めて長くなることから実用的ではない。
【0026】
図1に示す本実施形態の磁気記録媒体においては、シード層2と金属下地層3との界面6において、シード層2の表面に酸素が物理的に吸着されて構成されている。これは、シード層2を成膜した後、酸素を含む雰囲気にシード層2の表面を曝すことにより形成されたもので、シード層2上に形成される金属下地層3の結晶粒径を小さくするとともに、金属下地層3の結晶粒径のばらつきを抑える効果を奏するものである。この結果、金属下地層3上に形成される強磁性金属層4の結晶粒を微細化して媒体ノイズを低減することができる。また、上記と同様の効果が得られる構成として、成膜用のガスに酸素または窒素を添加してシード層2を形成しても良い。あるいはまた、シード層2の表面に窒素または空気を物理的に吸着させた構成とすることもできる。あるいはまた、シード層に酸化物または窒化物を添加することもできる。
【0027】
(金属下地層)
本実施形態の磁気記録媒体の金属下地層3としては、CrまたはCr合金を用いることが好ましい。Cr合金を用いる場合には、例えば、Mo、W、Ti、V、Nb、Nb、Ta等との組み合わせを適用することができる。金属下地層2としてCrあるいはCr合金を用いることにより、金属下地層3上に形成される強磁性金属層4に対して偏析作用を起こさせることができる。これにより、強磁性金属層4の結晶粒間の磁気的な相互作用を抑えて規格化保磁力を高めることができる。また、金属下地層3上の強磁性金属層4の磁化容易軸(c軸)が基板面内方向を取るようにすることができる、すなわち、基板面内方向の保磁力を高める方向に強磁性金属層4の結晶成長を促すものである。
【0028】
(強磁性金属層)
本発明で用いられる強磁性金属層4は、hcp構造を有する強磁性金属からなる層である。強磁性金属層4を構成する材料としては、Coを主成分とするCo基強磁性合金を用いることが好ましい。その具体的な材料としては、例えばCoCrNi、CoCrTa、CoCrPt、CoNiCrTa、CoCrPtTa等を挙げることができる。また、これらの合金にB、N、O、Nb、Zr、Cu、Ge、Si等から選ばれる1種または2種以上の元素を添加した合金を用いることもできる。本発明では、従来の成膜条件より超清浄な雰囲気下(すなわち超清浄プロセス)において、シード層2、金属下地層3、および強磁性金属層4を成膜することにより、次の2つの特徴が得られる。
(1)強磁性金属層の飽和磁化Msと異方性磁界Hkgrainが、4πMs/Hkgrain≦1という関係にある材料にある媒体では、強磁性金属層の結晶粒径に依存せず、高い規格化保磁力(Hc/Hkgrain)が安定して得られる。
(2)上記(1)の特徴において、強磁性金属層を構成する個々の結晶粒子の粒径が10nm以下の領域にある媒体では、媒体のS/N比を向上させることができるとともに、媒体の表面粗さも低減することができる。尚、上記の規格化保磁力とは、磁気記録媒体の保磁力Hcを、異方性磁界Hkgrainで割った値であり、磁性結晶粒の磁気的孤立性が高まる度合いを表すものである。("Magnetization Reversal Mechanism Eva1uated by Rotational Hysteresis Loss Ana1ysis for the Thin Film Media"Migaku Takahashi,T.Shimatsu, M.Suekane,M.Miyamura,K.Yamaguchi and H.Yamasaki: IEEE TRANSACTI0NS0N MAGUNETICS,V0L.28,1992,pp.3285)
【0029】
以下に、上記のような構成の磁気記録媒体をスパッタ法により製造する場合について説明する。
(スパッタ法)
本発明に係る磁気記録媒体を製造する方法の一例であるスパッタ法として、例えば、基板がターゲットの前を移動しながら薄膜が形成される搬送型スパッタ法と、基板をターゲットの前に固定して薄膜が形成される静止型スパッタ法を例示することができる。前者の搬送型スパッタ法は、量産性が高いため低コストな磁気記録媒体の製造に有利であり、後者の静止型スパッタ法は、基板に対するスパッタ粒子の入射角度が安定なために記録再生特性に優れる磁気記録媒体の製造が可能とされる。本発明に係る磁気記録媒体を製造する際には、搬送型あるいは静止型のいずれかに限定されるものではない。
【0030】
(シード層表面への酸素および/または窒素の物理的な吸着)
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法においては、シード層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を物理的に吸着させる処理を行うことが好ましい。この処理について以下に詳細に説明する。
【0031】
シード層の表面のみに酸素および/または窒素を物理的に吸着させる場合には、シード層を成膜後、酸素および/または窒素を含む雰囲気にシード層の表面を曝露することで表面に所定量の酸素や窒素を吸着させることができる。この曝露処理では、酸素や窒素の分圧、および曝露時間によりシード層表面への吸着量を制御することが可能である。先に記載の材料をシード層として用いる場合には25L(ラングミュア:Langmuir)以上とすることが好ましい。ここで、1Lとは、1×10-6Torrで1秒間曝露するか、1×10-7Torrで10秒間曝露することを意味し、25Lとは1×10-6Torrで25秒間曝露するか、1×10-7Torrで250秒間曝露することを意味する。尚、実際の製造における酸素や窒素の分圧、曝露時間は、シード層を構成する材料の酸素との親和力に応じて適宜最適な圧力や時間に設定すればよい。また、酸素や窒素を希ガスで希釈化してもよい。
【0032】
あるいは、シード層の成膜に用いるガスとして、Arまたはこれ以外の希ガスに、酸素および/または窒素を添加して成膜することにより、シード層の表面に酸素や窒素からなるガス成分を物理的に吸着させることができる。この方法では、シード層内部に酸素や窒素が取り込まれるために、過剰な酸素、窒素添加を行うとシード層を構成する材料によっては結晶性の低下や、酸化物、窒化物の生成が起こる場合がある。したがって、酸素や窒素の添加量は、Arまたは希ガスとの混合ガスにおける流量比で0.2以下とすることが好ましい。
【0033】
(シード層、金属下地層、強磁性金属層を形成する際の成膜室の到達真空度)
従来、成膜室の到達真空度は、記録層である強磁性金属層の材料によっては、保磁力の値を左右する成膜因子の1つとして位置づけられている。特に、強磁性金属層の中にTaを含む、Co基の磁性材料では、上記の到達真空度が低い場合(例えば、10-6〜10-7Torr台の場合)には影響が大きいと考えられてきた。よって本発明では到達真空度3×10-9Torr以下の高真空において成膜する超清浄プロセスにより、シード層、金属下地層、強磁性金属層を成膜することが好ましい。このような超清浄プロセスによって、上記各層を成膜するならば、シード層あるいは金属下地層を極めて薄くした場合であっても高い保磁力が得られるとともに、シード層、金属下地層の薄膜化によって強磁性金属層の結晶粒が微細化されて、磁気記録媒体の記録再生特性を向上させることができる。
【0034】
また、本発明における成膜におけるArガスの不純物としては、例えば、H2O、O2、CO2、H2、N2、CxHy、H、C、O、CO等が挙げられる。特に、膜中に取り込まれる酸素量に影響する不純物は、H2O、O2、CO2、O、COと推定される。従って、本発明の不純物濃度は、成膜に用いるArガス中に含まれているH2O、O2、CO2、O、COの和で表すこととする。つまり、Arガスの不純物が1ppb以下という場合は、これらH2O、O2、CO2、O、COの和が1ppb以下であるということである。
【0035】
ただし、本発明に係る磁気記録媒体の構成において上記超清浄プロセスは必須とされるものではなく、目的とする磁気記録媒体の特性に応じて選択すればよい。成膜室の到達真空度を10-7Torr台とする従来のプロセスを用いた場合でも、本発明によれば、記録再生特性に優れる磁気記録媒体を得ることができる。
【0036】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0037】
(実施例1)
本例では、図1に示すように、シード層2および金属下地層3、強磁性金属層4を備える構成の磁気記録媒体を作製した。成膜法としては直流マグネトロンスパッタ法を用い、成膜室の到達真空度を10-7Torr台、プロセスガス中の不純物濃度を1ppm以下とする従来のプロセスを用いて成膜を行った。その際、基板温度は 250℃とし、基板加熱後Ar流量100sccmとしてシード層2を成膜した。続いて、酸素曝露量を0L〜2500L(ラングミュア)まで変化させてシード層2表面を酸素雰囲気下に曝露し、その後、Ar流量100sccmとして金属下地層、強磁性金属層、保護層の順に成膜した。
【0038】
本実施例では、基板として表面粗さ0.3nm未満のディスク状のガラス基板を用い、シード層用のターゲットとしてNi−40at%Nbターゲットを用い、金属下地層用ターゲットとしてCr−10at%Moターゲットを用い、強磁性金属層4用ターゲットとしてCo−24at%Cr−8at%Pt−4at%Bターゲットを用い、保護層用ターゲットとしてカーボンターゲットを用いた。尚、本実施例では上記各層の成膜法として直流マグネトロンスパッタ法を用いたが、RFスパッタ法、レーザ蒸着法、イオンビーム成膜などの他の成膜法を実施しても良いのはもちろんである。以下の表1は本実施例に係る磁気記録媒体の作製条件である。
【0039】
【表1】
【0040】
(比較例)
次に、比較のために膜厚25nmのシード層2をNi−50at%Alターゲットを用いて成膜し、シード層表面の酸素曝露を行わない条件で磁気記録媒体を作製した。尚、シード層の構成と酸素曝露の条件以外は上記実施例1と同様とした。
【0041】
上記実施例1および比較例にて作製された磁気記録媒体の保磁力を、VSM(振動試料型磁力計:理研電子社製BHV−35)を用いて測定した。また、上記磁気記録媒体の記録再生特性を、再生素子として巨大磁気抵抗素子を備えた磁気ヘッドを用いて測定した。尚、記録再生特性の測定は、線記録密度420kFCI(トラック密度が40KTPIとした場合、記録密度16.8Gb/in2に相当する)にて行った。測定結果を図3および図4に示す。図3は、上記実施例1および比較例の磁気特性を示すグラフであり、横軸は酸素曝露量(L:ラングミュア)を示し、縦軸は保磁力(Oe)を示している。また、図4は、上記実施例1および比較例の記録再生特性を示すグラフであり、横軸は酸素曝露量(L)を示し、縦軸はS/N比(dB)および媒体ノイズ(μV)を示している。そして、図4上側の曲線は実施例1の磁気記録媒体のS/N比の酸素曝露量依存性を示し、図4下側の曲線は実施例1の磁気記録媒体の媒体ノイズの酸素曝露量依存性を示している。これらの図に示すように、シード層2としてNi−40at%Nbを用いた実施例1の磁気記録媒体は、保磁力、S/N比とも、シード層2としてNiAlを用いた比較例の磁気記録媒体よりも優れていることが確認された。また、シード層2の表面に酸素を物理的に吸着させるならば、高い保磁力と優れたS/N比を有する磁気記録媒体が得られることが確認された。
【0042】
(実施例2)
次に、シード層2の成膜用にNi−40at%Nbターゲットを用い、このシード層2の成膜用ガスとしてArに酸素を混合した混合ガスを用いて成膜した磁気記録媒体を作製した。本例においては、シード層2の膜厚は25nmとし、混合ガスの酸素流量を0sccm〜10sccmの範囲で変化させた。シード層2表面の酸素曝露は行わず、上記以外の金属下地層3、強磁性金属層4などの成膜条件は上記実施例1と同様とした。表2に本例の磁気記録媒体の成膜条件を示す。
【0043】
【表2】
【0044】
本実施例で作製された磁気記録媒体について、上記実施例1と同様の方法で磁気特性および記録再生特性を測定した。測定結果を図5および図6に示す。図5は、上記実施例2および比較例の磁気特性を示すグラフであり、横軸は酸素流量(sccm)を示し、縦軸は保磁力(Oe)を示している。また、図6は、上記実施例2および比較例の記録再生特性を示すグラフであり、横軸は酸素流量(sccm)を示し、縦軸はS/N比(dB)および媒体ノイズ(μV)を示している。そして、図6上側の曲線は実施例2の磁気記録媒体のS/N比の酸素流量依存性を示し、図6下側の曲線は実施例2の磁気記録媒体の媒体ノイズの酸素流量依存性を示している。これらの図に示すように、成膜ガスへ 酸素を添加すると媒体ノイズが低減し、その結果、S/N比が向上することが確認された。これは、成膜用ガスへの酸素添加によりシード層の結晶粒の微細化が促進され、その結果金属下地層および強磁性金属層の結晶粒が微細化されたためであると考えられる。
【0045】
以上の実施例1および実施例2においては、表1、表2に示すように、成膜プロセスとして成膜室の到達真空度を10-7Torr台とし、Arガスの不純物濃度を1ppm程度とした従来の成膜プロセスを用いてシード層2、金属下地層3、強磁性金属層4を成膜したが、先に記載の通り優れた記録再生特性を有する磁気記録媒体が得られており、到達真空度が比較的低い成膜室においても優れた特性を有する磁気記録媒体が製造可能であることが確認された。
【0046】
(磁気記録装置)
次に、本発明に係る磁気記録装置を図面を参照して以下に説明する。図7は、本発明に係る磁気記録装置であるハードディスク装置の一例を示す側断面図であり、図8は、図7に示す磁気記録層の平断面図である。図7および図8において、50は磁気ヘッド、70はハードディスク装置、71は筐体、72は磁気記録媒体、73はスペーサ、79はスイングアーム、78はサスペンションである。本実施形態に係るハードディスク装置70は、先に記載の本発明の磁気記録媒体を搭載している。
【0047】
ハードディスク装置70は、円盤状の磁気記録媒体72や、磁気ヘッド50などを収納する内部空間を備えた直方体形状の筐体71が外形を成しており、この筐体71の内部には複数枚の磁気記録媒体72がスペーサ73と交互にスピンドル74に挿通されて設けられている。また、筐体71にはスピンドル74の軸受け(図示せず)が設けられ、筐体71の外部にはスピンドル74を回転させるためのモータ75が配設されている。この構成により、全ての磁気記録媒体72は、スペーサ73によって磁気ヘッド50が入るための間隔を空けて複数枚重ねた状態で、スピンドル74の周回りに回転自在とされている。
【0048】
筐体71の内部であって磁気記録媒体72の側方位置には、軸受け76によってスピンドル74と平行に支持されたロータリ・アクチュエータと呼ばれる回転軸77が配置されている。この回転軸77には複数個のスイングアーム79が各磁気記録媒体72の間の空間に延出するように取り付けられている。各スイングアーム79の先端には、その上下位置にある各磁気記録媒体72の表面と傾斜して向かう方向に固定された、細長い三角板状のサスペンション78を介して磁気ヘッド50が取り付けられている。この磁気ヘッド50は、図示されていないが、磁気記録媒体72に対して情報を書き込むための記録素子と、磁気記録媒体72から情報を読み出すための再生素子を備えるものである。
【0049】
そして、磁気記録媒体72は、先に記載のように、非磁性基板とこの基板上に形成されたシード層(核生成層)と、金属下地層と、強磁性金属層を備えるものであり、シード層が、Ni−Nb合金からなる。従って、係る磁気記録媒体は先述の通り、高い保磁力と優れたS/N比を有するものである。
【0050】
上記構成によれば、磁気記録媒体72を回転させ、磁気ヘッド50をスイングアーム79の移動により磁気記録媒体72の半径方向に移動させることができるので、磁気ヘッド50は磁気記録媒体72上の任意の位置に移動可能となっている。上述した構成のハードディスク装置70では、磁気記録媒体72を回転させるとともに、スイングアーム79を移動させて磁気ヘッド50を磁気記録媒体72を構成している強磁性金属層に磁気ヘッド50が発生した磁界を作用させることにより磁気記録媒体72に所望の磁気情報を書き込むことができる。また、スイングアーム79を移動させて磁気ヘッド50を磁気記録媒体72上の任意の位置に移動させ、磁気記録媒体72を構成している強磁性金属層からの漏れ磁界を磁気ヘッドの再生素子で検出することにより磁気情報を読み出すことができる。
【0051】
このように磁気情報の読み出しと書き込みを行う場合において、磁気記録媒体72が、先に説明した如く高い保磁力と優れた記録再生特性を有しているならば、高記録密度での磁気情報の記録再生を安定して行うことができるハードディスク装置70を提供することができる。
【0052】
尚、図6、7を基に先に説明したハードディスク装置70は、磁気記録装置の一例を示すものであるので、磁気記録装置に搭載する磁気記録媒体の枚数は、1枚以上の任意の枚数で良く、搭載する磁気ヘッドの数も1個以上であれば任意の数設けてもよい。また、スイングアーム77の形状や駆動方式も図面に示すものに限らず、リニア駆動方式、その他の方式でも良いのはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、該非磁性基板上に直接または間接的に形成された核生成層と、金属下地層と、磁気情報を記録するための強磁性金属層とを備える磁気記録媒体において、核生成層を、Ni−Nb合金からなるものとすることにより、高い保磁力と優れたS/N比を備える磁気記録媒体を提供することができる。
【0054】
次に、本発明によれば、非磁性基板上に、少なくとも核生成層と、金属下地層と、強磁性金属層を成膜法により積層形成する磁気記録媒体の製造方法において、前記核生成層が、Ni−Nb合金を成膜してなる層であり、該核生成層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を、物理的に吸着させる工程を含む構成としたので、前記核生成層上に形成される金属下地層の結晶粒を微細化、均一化することができる。これにより、金属下地層上に形成される記録層である強磁性金属層の結晶粒を微細化、均一化することができるので、S/N比に優れる磁気記録媒体を安定して製造する方法を提供することができる。
【0055】
次に、先の優れた磁気特性を有する磁気記録媒体を備えた磁気記録装置であるならば、S/N比が高く、記録再生特性に優れた磁気記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態である磁気記録媒体の断面構造を模式的に示す図である。
【図2】 図2は、酸化物標準生成自由エネルギーの温度特性を示す図である。
【図3】 図3は、本発明の実施例1の磁気特性を示す図である。
【図4】 図4は、本発明の実施例1の記録再生特性を示す図である。
【図5】 図5は、本発明の実施例2の磁気特性を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の実施例2の記録再生特性を示す図である。
【図7】 図7は、本発明に係る磁気記録装置の一例を示す側断面図である。
【図8】 図8は、図7に示す磁気記録装置の平断面図である。
【図9】 図9は、磁気記録媒体の一例である従来のハードディスクの磁気特性を示す図である。
【図10】 図10は、磁気記録媒体の一例である従来のハードディスクを示す斜視図である。
【図11】 図11は、磁気記録媒体の一例である従来のハードディスクの断面構造を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 (非磁性)基板
2 シード層(核生成層)
3 金属下地層
4 強磁性金属層
Claims (10)
- 非磁性基板と、該非磁性基板上に直接または間接的に形成された核生成層と、金属下地層と、磁気情報を記録するための強磁性金属層とを備える磁気記録媒体において、前記核生成層が、Ni−Nb合金からなることを特徴とする磁気記録媒体。
- 前記核生成層のNb含有量が、20at%以上80at%以下であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 前記核生成層のNb含有量が、30at%以上50at%以下であることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体。
- 前記核生成層の膜厚が、2.5nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
- 非磁性基板上に、少なくとも核生成層と、金属下地層と、強磁性金属層を成膜法により積層形成する磁気記録媒体の製造方法において、前記核生成層が、Ni−Nb合金を成膜してなる層であり、該核生成層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を、物理的に吸着させる工程を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
- 前記核生成層の成膜に用いるガスが、Arまたはそれ以外の希ガスに、酸素または窒素を混合してなる混合ガスであることを特徴とする請求項5に記載の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記核生成層の少なくとも表面に酸素および/または窒素を、物理的に吸着させる工程が、酸素および/または窒素を含む雰囲気に、前記核生成層表面を曝露する工程であることを特徴とする請求項5または6に記載の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記核生成層表面の酸素暴露量を、25ラングミュア以上とすることを特徴とする請求項7に記載の磁気記録媒体の製造方法。
- 前記核生成層、金属下地層、強磁性金属層のうち少なくとも1層以上を、到達真空度3×10-9Torr以下の成膜室において、不純物濃度が1ppb以下の成膜用ガスを用いて成膜することを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を駆動するための駆動部と、磁気情報の記録再生を行うための磁気ヘッドとを備え、移動する前記磁気記録媒体に対して前記磁気ヘッドにより磁気情報の記録再生を行うことを特徴とする磁気記録装置。
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