JP3663402B2 - 自動車用のドア構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の前文に記載したタイプの自動車用のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このタイプのドア構造は、特許文献1ですでに知られている。この周知のドア構造は、2つのほぼ平行な軸、すなわち車両に固定されている第1回転軸およびドアと共に動く第2回転軸を備える。ドアと車体に連結された制御レバーが、ドア開閉時の動きの順序を制御し、その結果として同様のドアの枢動/摺動移動が生じる。
【0003】
ドアの動きの制御を可能にするヒンジ設計の結果として、ドアの開き角を90°以上の角度にすることは容易ではない。さらに、第1開移動段階では、このドアは、長手方向にほんのわずかしか変位しない。しかし、閉じたドアと隣接する車体構造要素との間に重なりがあると、この開移動段階では、その重なりを克服するために、より大きな長手方向の変位が構造上必要となる。
【0004】
【特許文献1】
独国特許発明第19754417号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、90°以上のドアの開き角に関する適応性を向上し、かつドアの開設計における構造的な自由度を著しく増加させるために、請求項1の前文で述べたタイプの車両のドア構造をさらに発展させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づき、上記目的を請求項1の特徴によって実現する。即ち、
閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドアの動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドアのヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドアのロック側端部領域が、ドア開口部に沿ってガイド手段によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドアと一緒に動く回転軸がドア開口部から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドアが、専らその移動した回転軸周りに枢動することができることを特徴とする。
そして、閉じたドアの外側に、ロックする手段に近接するその端部領域で、隣接する車体構造要素が重なっており、該車体構造要素が、第1ドアとは逆の方向に枢動することができる第2ドアであることを特徴とする。
また、従属請求項は、有利な態様で本発明を向上させるさらなる特徴を含む。
【0007】
本発明によって得られる一つの利点は、閉じたドアに、そのロック側端部領域で、そのドアを該ロック側端部領域で制御するガイド手段の変位経路に応じて、該ドアに隣接する車体構造要素を重ねることができることである。およそ90°よりも大きい角度にドアを開くクリアランスが、その開く過程の第1移動段階の間に、ドア側回転軸が、ドア開口部から外に移動すると共に、ドアのロック側端部領域を解除することによって作りだされる。
【0008】
操作を円滑にするために、第1移動段階または両方の移動段階で、駆動装置によってドアを動かすことができる。該駆動装置のコンパクトな構造および省スペースが、回転駆動要素によって得られる。特にシンプルで信頼性のある駆動装置は、公知の2つの作動シリンダを有する油圧システムを備えることができる。駆動要素の動き方とは関係なく、ドアを、その第1および第2移動段階で、それぞれに割り当てられた駆動要素によって動かす場合は、その移動段階をシーケンス制御することが有利である。
【0009】
ドアのロック側端部領域の両側に配置される、上方ガイド手段対と下方ガイド手段対とによって、閉じたドアを確実に固定することができる。ドアを緊急に手動で開く場合は、ドアが閉じているときに、両方のガイド手段対のガイド手段を相互から解除することができる。このことは、専ら枢動/摺動の態様で案内されるサイドドアを有する自動車には、安全面からみて特に重要である。
【0010】
ドアの緊急作動は、例えば、ドアの取っ手によって、従来の枢動可能なドアを開ける作動と同様の形で行うことができる。それによって、緊急援助を行う人が、周知の方法で外側からドアを確実に開くことができる。最も単純な場合では、そのような目的のために、所定水準の力によって、枢動して開く方向へドアに負荷を掛けると、直ちにそのガイド手段対のカップリングを解除する過負荷用カップリングとして、前記ガイド手段対を設計することができる。
【0011】
コストおよび重量を削減した構造を実現するために、ドアを中央ヒンジによってフレームに接合することができる。
【0012】
閉じたドアに、そのロック側端部領域で、該ドアとは逆方向に枢動することができる第2のドアを重ねることができるが、第1および第2ドアは相互に別々に開閉することが可能である。このような重なりは、それによって側壁面の圧壊耐性が増大するので、Bピラーを備えていない車両の場合は特にフロントサイドドアとリアサイドドアの間に有利に働く。
【0013】
Bピラーを備えていない車両の場合は、第2の枢動可能なドアの確実なロックを保証するために、第1ドアの端部側に配置した、閉鎖ブラケットを備える従来の回転ラッチロックによって、閉じたときに前記ドアをロックすることができる。また第1ドアが開いているときに、第2ドアが確実にその閉じた位置に保持されるように、追加的なロック装置によって、その第2ドアを車体のシルに固定することができる。
【0014】
図面を参照して、本発明の典型的な実施形態を以下に詳細に説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には、自動車1のうちで、Aピラー、Cピラー、シルおよびルーフサイドフレームから形成されている車体フレームによって画定されたドア開口部2を備える車体の側面部のみが例示されている。Bピラーを備えていない側壁面の連続的なドア開口部2が、フロントサイドドア3(以下、「フロントドア3」と省略する。)およびリアサイドドア4(以下、「リアドア4」と省略する。)によって閉じられており、これらのドアは、相互に直接隣接しかつ端部が側壁面と同一平面になっている。
【0016】
フロントドア3は、従来のドアヒンジによって車体のAピラーに連結され、したがって枢動可能に取り付けられている。リアドア4は、該ドア後部のヒンジ側5で中央ヒンジ6によって車体のCピラーに連結され、さらにガイド手段によって該ドア前部のロック側7の近傍で車体に結合されている。
【0017】
閉じたフロントドア3が、リアドア4のロック側7に配置した、閉鎖ブラケットを備える従来の回転ラッチロックによって、その後端部側をロックされている。この回転ラッチロック装置は図10に示されており、ハーフロックアーム53およびフルロックアーム54を有し枢軸60を中心として回転するフォーク型ラッチ51と、レバーアーム55およびフック56を有し枢軸59を中心として回転するキャッチ52とを備える。フォーク型ラッチ51は、図示しないドアフレームに取り付けられたロックピン57によって作動され、枢軸60を中心にハーフロック位置からフルロック位置へと回転する。回転の際、ハーフロックアーム53は、最初にハーフロック位置においてフック56に係合しており、ロックピン57の作動によるフォーク型ラッチ51の回転と共にレバーアーム55と接触しながら、最終的にフルロックアーム54をフック56に係合するフル・ロック位置へとガイドする。また、この回転ラッチロック装置は、フロントドア3をシルに固定するために使用することもでき、フロントドア3の後端部領域で、該ドア下方の幅が狭い側部に、付加的かつ解除可能なロック装置として配置され得る。閉じたフロントドア3およびリアドア4は、シール構成によって、それぞれのドアの周囲で車体から封止されている。
【0018】
図2(a)は、フロントドア3の後端部側とリアドア4のロック側7との連結部の水平断面を示す。フロントドア3の後端部側は、ステップ状に形成され、車内側面に車内側段部、車内側面および車外側面とのほぼ中間部に車外側段部とを夫々備えている。これらステップ状に形成されたフロントドア3の後端部側にフロントドア間隙8を有して対合するように、リアドア4のロック側7がステップ状に形成されている。
【0019】
フロントドア3の後端部側とリアドア4のロック側7とを画定する前記間隙8は、内部(車内側)シール断面9および外部(車外側)シール断面10によって封止される。2つのゴム弾性材のシール断面9および10が、リアドア4のロック側7に固定され、フロントドア間隙8の高さ全体にわたって延在される。内部シール断面9が、ドア開口部2に対して横方向に、フロントドア3の後端部側の前記車内側段部に位置付けられ、該段部にシーリングフィンガーまたはシーリングリップが重なる。
【0020】
図2(b)は、リアドア4のヒンジ側5と車体Cピラーの係合面11との連結部の水平断面を示す。図2(a)と同様、リアドア4のヒンジ側5もステップ状に形成されており、該ステップ状の形状にリアドア間隙12を有して対合するように車体Cピラーの係合面11がステップ状に形成されている。但し図2(b)では、車内側において、リアドア4のヒンジ側5の断面がCピラーの係合面断面よりもやや幅が小さくなっている。リアドア4のヒンジ側5と車体のCピラーの係合面11とを画定する前記間隙12が、ゴム弾性材から作製されCピラーの係合面11に固定される外部(車外側)シール断面13及び内部(車内側)シール断面14によってその高さ全体にわたって封止される。
【0021】
図3に、リアドア4の中央ヒンジ6の斜視図を示す。このヒンジ6は、車体側コンソール15およびドア側コンソール16を備え、それらがU字の形状で湾曲したレバーアーム17によって連結されるように相互に結合されている。
【0022】
前記ヒンジのレバーアーム17は、長方形断面を有する上方リム18および下方リム19を備え、前記各リムが、U字の形状で湾曲しかつ車両の外側に向かって開く同じ外形を有しかつ長方形プレートによって、それらの後端部領域の近傍で相互連結する。
【0023】
上方リム18および下方リム19の前端および後端部領域は、円筒形に設計されている。上方リム18および下方リム19の円筒形後端部領域が、車両に固定されかつ垂直軸にほぼ平行に伸びる第1回転軸20周りに回転可能となることができるように、車体側コンソール15に結合されている。上方リム18および下方リム19の円筒形前端部領域が、ドアと共に動作しかつ垂直軸にほぼ平行に伸びる第2回転軸21周りに回転可能となるように、ドア側コンソール16に結合されている。
【0024】
車体側コンソール15は、該車体側コンソール15のフランジ縁部のやや下方で、Cピラーの内側に固定されている。図4に、車体側コンソール15の斜視図を示す。プレート型に設計されたコンソール15が後部長方形部分を備え、該長方形部分にドア開口部2に向かって台形状に広がる部分が隣接する。コンソール15は、その前端部側の上端および下端部に、受入れコンソール22を有するが、該受入れコンソール22内にレバーアーム17の上方リム18および下方リム19が、車両に固定された第1回転軸20周りに回転可能となるように、ボルトによって取り付けられている。
【0025】
一方、ドア側コンソール16は、そのヒンジ側5の近傍でリアドア4の内側に車体側コンソール15とほぼ同じ高さで配置されている。図5にドア側コンソール16の斜視図を示す。ドア側コンソール16は、その中央部分に長方形の開口を有する長方形プレートとして設計されている。2つのリブがそれぞれ、コンソール16の上端および下端部に沿って、受入れコンソール23として、リアドア間隙12に向かって先細りになっている。それらのコンソールの中に、レバーアーム17の円筒形前端部領域が配置され、かつそれらの部分がドア側回転軸21周りに回転できるように、ボルトによって保持される。リアドア4は、2本の作動シリンダによって駆動される。第1作動シリンダ24は、車両に固定した第1回転軸20周りのリアドア4の動きを制御する。第1作動シリンダ24のシリンダ側端部領域は、それが垂直軸周りに回転できるように、車体側コンソール15の後方折曲端部領域に、ボルトによって連結されている。シリンダ24のピストンロッドの端部は、それが垂直軸周りに回転できるように、別のボルトによって固定用アイレット25に装着されているが、該アイレット25は、レバーアーム17の上方リム18から突出し、かつ車両に固定されている回転軸20から間隔を置いてリム18の後方部分に配置されている。
【0026】
第2作動シリンダ26は、ドア側の回転軸21周りにリアドア4の動きを制御する。この第2作動シリンダ26のシリンダ側端部は、それが垂直軸周りに回転できるように、ボルトによってドア側コンソール16の前方折曲端部領域に固定されている。第2作動シリンダ26のピストン・ロッドの端部が、上方リム18の前方部分の固定用ポイント27で係合するが、その部分は、ドア側回転軸21から所定間隔を有して配置されている。ピストンロッドの端部は、上方リム18側面の、長手方向スロットとして設計されている開口部内で係合し、かつその端部が垂直軸周りに回転可能となるように、ボルトによって固定されている。前記開口部を小さくし、したがって構成要素の強度に対するその影響を軽減するために、開口部は垂直軸に対して直角をなし、第2作動シリンダ26に向かって台形状に広がる断面を有する。
【0027】
第1作動シリンダ24および第2作動シリンダ26は、自動車の幌屋根の駆動装置で知られる油圧駆動システムによって動作する。
【0028】
図6は、ガイド手段としてのガイドローラ28およびガイドレール29の係合状態を示す斜視図である。該ガイドローラ28は、リアドア4のロック側7近傍の下端部領域に、該リアドア4の内側で突出する固定手段に取り付けられ、前記ガイドローラ28は、車体のシルに固定されているガイドレール29内に該ガイドローラの円周が案内される。ガイドレール29は長方形の中空断面を有し、その中にガイドローラ28が配置されかつ移動するが、ガイドローラ28の固定手段は、ガイドレール29の長手方向外方側にある開口を通って、該ガイドレール29内に係合する。ガイドレール29は、ドア開口部2の前方部分域に沿って湾曲するようにかつ外向きに傾斜して伸びる。閉じたリアドア4は、ガイドローラ28によってガイドレール29の前端部領域で、ドア開口部2に対して横方向に保持される。ガイドレール29の後端部領域では、リアドア4が長手方向に変位するとき、ガイドローラ28が、ガイドレール29の長手方向外方側の長方形開口によって、ガイドレール29から外れて移動することが可能になる。
【0029】
さらに、図7は、ガイド手段としての保持レール30および保持ボルト31の斜視図を示しており、短い保持レール30が、閉じたリアドア4のロック側の近傍で、車体のルーフサイドフレームに固定されている。この保持レール30は、内部リムと短い外部リムを備え、これらは、円形の後方に向かって台形状に広がる中空断面を囲む。リアドア4が閉じるとき、リアドア4の上端部に固定される円筒形の保持ボルト31が、保持レール30の中空断面中で係合するので、上端部領域で、リアドア4がそのロック側7に追加的に固定される。前記ガイド手段28,29,30,31は、ドアが緊急作動される際の過負荷カップリングとして機能させることもでき、この場合、ガイド手段対28,29;30,31の一方または双方が、所定レベル以上の負荷をかけることにより、破壊または変形するようなカップリングとして設計されるのが好ましい。例えば、ガイドレール29の長手方向外側の前端に所定の破断点を設け、その破断点でドアが閉じたときにガイドローラ28が保持されるようにしておくと、緊急時に緊急援助を行う人が周知の方法でドアの取っ手を持ってドアを枢動させた場合に、ガイド手段対のカップリングを解除することができる。
【0030】
図8は、リアドア4を開けるときの動きの順序を略図で示す。実線が、リアドア4の閉じた位置を示す。ヒンジ6のドア側回転軸21が、ドア開口部2内部に配置されている。ドアが閉じるとき、ガイドローラ28が、ドア開口部2に対して横方向に、車体側ガイドレール29の前端部領域内に保持される。第1作動シリンダ24は、その最大引込み位置にある。
【0031】
リアドア4が開く動きは、2つの連続的な段階でシーケンス制御の下で進行する。第1の移動段階では、リアドア4が、破線によって図8に例示する解除位置まで枢動及び摺動するように動く。このためには、第1作動シリンダ24が伸張され、その結果として、ヒンジ6およびリアドア4のヒンジ側5が、車両に固定された回転軸20周りに、ドア開口部2から外側に枢動される。その第1移動段階全般にわたって、第2作動シリンダ26は、圧力が加えられていない状態で連結されている、すなわちほとんど抵抗なしに変位し得る。
【0032】
リアドア4が閉じているとき、車両に固定された回転軸20とドア側の回転軸21とが、ドア開口部2に対してほぼ平行に伸びる1つの平面上にあるので、第1移動段階の始まりでは、ヒンジ側5に関して、ドア開口部2に対してほぼ垂直に外向きに伸びる接線の変位が起こる。ガイドローラ28の少し前方に配置されているリアドア4のロック側7が、それに対応して、第1移動段階の始まりでは、ドア開口部2に対してほぼ垂直に内向きに伸びる接線において、ガイドレール29の前端部領域内に保持されているガイドローラ28の回転軸周りに枢動される。この過程では、ロック側7に固定されているシール断面9および10がフロントドア3から離れて持ち上がり、かつリアドア4の閉鎖ブラケットが、始動システムによって駆動されることによってすでに自動的にロック解除されている、フロントドア3の回転ラッチロックから外れて移動する。
【0033】
第1移動段階の次の過程では、リアドア4のロック側7が、ガイドレール29に沿って摺動するように解除位置へ案内されるが、リアドア4と一緒に動く保持ボルト31が、保持レール30の分岐した開口から外れて変位する。
【0034】
解除位置では、ドア側の回転軸21が、ドア開口部2から外側に移動する。リアドア4のガイドローラ28は、該ガイドローラ28の係合を外すための開口が位置づけられているガイドレール29の前端部領域内に配置されている。解除位置では、第1作動シリンダ24が、その最大に伸張しきった端部位置に至り、その後に第2移動段階が始まる。
【0035】
第2移動段階では、車両に固定された回転軸20が、第2移動段階全般にわたって加圧される第1作動シリンダ24によって、その位置に保持される。第2作動シリンダ26が伸張するとき、その結果として、リアドア4が、ドア側回転軸21周りに枢動するように動き、一点鎖線によって図8に例示するようにリアドア4が開いた位置になる。
【0036】
リアドア4が開いた位置では、第2作動シリンダ26が、その最大に伸張しきった端部位置に至る。
【0037】
図9に、フロントドア3とリアドア4が開いている自動車1の車体平面図を例示する。開いたリアドア4が、側壁面とほぼ110°の開き角を囲む。回転軸20および21の配置を変更することによって、また作動シリンダ24および26の行程を大きくすることによって、さらに大きな開き角を実現することができる。
【0038】
リアドア4を閉じるときは、説明した移動段階が逆の順序で経過する。最初に、リアドア4が、ドア側回転軸21周りに、第2作動シリンダ26によって枢動するように動き、リアドア4のガイドローラ28が、車体側のガイドレール29内で係合する解除位置にくる。次いで、第2作動シリンダ26の圧力が解放されて、リアドア4が、第1作動シリンダ24の収縮によって、その閉じた位置へ枢動/摺動するように動く。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車用のドアの開き角度を90°以上とすることを可能とし、かつドアの開設計における構造的な自由度を著しく増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】閉じた状態にある、逆方向に動く2つのサイドドアを備える自動車の車体を示す側面図である。
【図2】(a)はフロントサイドドアの後端部側とリアサイドドアのロック側との連結部の水平断面図、(b)はリアサイドドアのヒンジ側と車体のCピラーの係合面との連結部の水平断面図である。
【図3】作動シリンダおよびガイド手段を備えるリアサイドドアのドアヒンジを示す斜視図である。
【図4】図3のドアヒンジの車体側コンソールを示す斜視図である。
【図5】図3のドアヒンジのドア側コンソールを示す斜視図である。
【図6】図3のガイド手段としてのガイドローラおよびガイドレールを示す斜視図である。
【図7】図3のガイド手段としての保持レールおよび保持ボルトを示す斜視図である。
【図8】リアサイドドアを開くときの動きの順序を示す概略図である。
【図9】ドアを全開にした状態の図1に基づく自動車の車体の平面図である。
【図10】フロントドアの後端部側をロックする回転ラッチロック装置を示す図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 ドア開口部
3 フロントサイドドア(第2ドア)
4 リアサイドドア(第1ドア)
5 後部ヒンジ側
6 中央ヒンジ
7 前部ロック側
8 フロントドア間隙
9、14 内部(車内側)シール断面
10、13 外部(車外側)シール断面
11 係合面
12 リアドア間隙
15 車体側コンソール
16 ドア側コンソール
17 レバーアーム
18 上方リム
19 下方リム
20 車体側回転軸(第1回転軸)
21 ドア側回転軸(第2回転軸)
22、23 受入れコンソール
24 第1作動シリンダ
25 固定用アイレット
26 第2作動シリンダ
27 固定用ポイント
28 ガイドローラ
29 ガイドレール
30 短い保持レール
31 保持ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の前文に記載したタイプの自動車用のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このタイプのドア構造は、特許文献1ですでに知られている。この周知のドア構造は、2つのほぼ平行な軸、すなわち車両に固定されている第1回転軸およびドアと共に動く第2回転軸を備える。ドアと車体に連結された制御レバーが、ドア開閉時の動きの順序を制御し、その結果として同様のドアの枢動/摺動移動が生じる。
【0003】
ドアの動きの制御を可能にするヒンジ設計の結果として、ドアの開き角を90°以上の角度にすることは容易ではない。さらに、第1開移動段階では、このドアは、長手方向にほんのわずかしか変位しない。しかし、閉じたドアと隣接する車体構造要素との間に重なりがあると、この開移動段階では、その重なりを克服するために、より大きな長手方向の変位が構造上必要となる。
【0004】
【特許文献1】
独国特許発明第19754417号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、90°以上のドアの開き角に関する適応性を向上し、かつドアの開設計における構造的な自由度を著しく増加させるために、請求項1の前文で述べたタイプの車両のドア構造をさらに発展させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づき、上記目的を請求項1の特徴によって実現する。即ち、
閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドアの動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドアのヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドアのロック側端部領域が、ドア開口部に沿ってガイド手段によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドアと一緒に動く回転軸がドア開口部から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドアが、専らその移動した回転軸周りに枢動することができることを特徴とする。
そして、閉じたドアの外側に、ロックする手段に近接するその端部領域で、隣接する車体構造要素が重なっており、該車体構造要素が、第1ドアとは逆の方向に枢動することができる第2ドアであることを特徴とする。
また、従属請求項は、有利な態様で本発明を向上させるさらなる特徴を含む。
【0007】
本発明によって得られる一つの利点は、閉じたドアに、そのロック側端部領域で、そのドアを該ロック側端部領域で制御するガイド手段の変位経路に応じて、該ドアに隣接する車体構造要素を重ねることができることである。およそ90°よりも大きい角度にドアを開くクリアランスが、その開く過程の第1移動段階の間に、ドア側回転軸が、ドア開口部から外に移動すると共に、ドアのロック側端部領域を解除することによって作りだされる。
【0008】
操作を円滑にするために、第1移動段階または両方の移動段階で、駆動装置によってドアを動かすことができる。該駆動装置のコンパクトな構造および省スペースが、回転駆動要素によって得られる。特にシンプルで信頼性のある駆動装置は、公知の2つの作動シリンダを有する油圧システムを備えることができる。駆動要素の動き方とは関係なく、ドアを、その第1および第2移動段階で、それぞれに割り当てられた駆動要素によって動かす場合は、その移動段階をシーケンス制御することが有利である。
【0009】
ドアのロック側端部領域の両側に配置される、上方ガイド手段対と下方ガイド手段対とによって、閉じたドアを確実に固定することができる。ドアを緊急に手動で開く場合は、ドアが閉じているときに、両方のガイド手段対のガイド手段を相互から解除することができる。このことは、専ら枢動/摺動の態様で案内されるサイドドアを有する自動車には、安全面からみて特に重要である。
【0010】
ドアの緊急作動は、例えば、ドアの取っ手によって、従来の枢動可能なドアを開ける作動と同様の形で行うことができる。それによって、緊急援助を行う人が、周知の方法で外側からドアを確実に開くことができる。最も単純な場合では、そのような目的のために、所定水準の力によって、枢動して開く方向へドアに負荷を掛けると、直ちにそのガイド手段対のカップリングを解除する過負荷用カップリングとして、前記ガイド手段対を設計することができる。
【0011】
コストおよび重量を削減した構造を実現するために、ドアを中央ヒンジによってフレームに接合することができる。
【0012】
閉じたドアに、そのロック側端部領域で、該ドアとは逆方向に枢動することができる第2のドアを重ねることができるが、第1および第2ドアは相互に別々に開閉することが可能である。このような重なりは、それによって側壁面の圧壊耐性が増大するので、Bピラーを備えていない車両の場合は特にフロントサイドドアとリアサイドドアの間に有利に働く。
【0013】
Bピラーを備えていない車両の場合は、第2の枢動可能なドアの確実なロックを保証するために、第1ドアの端部側に配置した、閉鎖ブラケットを備える従来の回転ラッチロックによって、閉じたときに前記ドアをロックすることができる。また第1ドアが開いているときに、第2ドアが確実にその閉じた位置に保持されるように、追加的なロック装置によって、その第2ドアを車体のシルに固定することができる。
【0014】
図面を参照して、本発明の典型的な実施形態を以下に詳細に説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には、自動車1のうちで、Aピラー、Cピラー、シルおよびルーフサイドフレームから形成されている車体フレームによって画定されたドア開口部2を備える車体の側面部のみが例示されている。Bピラーを備えていない側壁面の連続的なドア開口部2が、フロントサイドドア3(以下、「フロントドア3」と省略する。)およびリアサイドドア4(以下、「リアドア4」と省略する。)によって閉じられており、これらのドアは、相互に直接隣接しかつ端部が側壁面と同一平面になっている。
【0016】
フロントドア3は、従来のドアヒンジによって車体のAピラーに連結され、したがって枢動可能に取り付けられている。リアドア4は、該ドア後部のヒンジ側5で中央ヒンジ6によって車体のCピラーに連結され、さらにガイド手段によって該ドア前部のロック側7の近傍で車体に結合されている。
【0017】
閉じたフロントドア3が、リアドア4のロック側7に配置した、閉鎖ブラケットを備える従来の回転ラッチロックによって、その後端部側をロックされている。この回転ラッチロック装置は図10に示されており、ハーフロックアーム53およびフルロックアーム54を有し枢軸60を中心として回転するフォーク型ラッチ51と、レバーアーム55およびフック56を有し枢軸59を中心として回転するキャッチ52とを備える。フォーク型ラッチ51は、図示しないドアフレームに取り付けられたロックピン57によって作動され、枢軸60を中心にハーフロック位置からフルロック位置へと回転する。回転の際、ハーフロックアーム53は、最初にハーフロック位置においてフック56に係合しており、ロックピン57の作動によるフォーク型ラッチ51の回転と共にレバーアーム55と接触しながら、最終的にフルロックアーム54をフック56に係合するフル・ロック位置へとガイドする。また、この回転ラッチロック装置は、フロントドア3をシルに固定するために使用することもでき、フロントドア3の後端部領域で、該ドア下方の幅が狭い側部に、付加的かつ解除可能なロック装置として配置され得る。閉じたフロントドア3およびリアドア4は、シール構成によって、それぞれのドアの周囲で車体から封止されている。
【0018】
図2(a)は、フロントドア3の後端部側とリアドア4のロック側7との連結部の水平断面を示す。フロントドア3の後端部側は、ステップ状に形成され、車内側面に車内側段部、車内側面および車外側面とのほぼ中間部に車外側段部とを夫々備えている。これらステップ状に形成されたフロントドア3の後端部側にフロントドア間隙8を有して対合するように、リアドア4のロック側7がステップ状に形成されている。
【0019】
フロントドア3の後端部側とリアドア4のロック側7とを画定する前記間隙8は、内部(車内側)シール断面9および外部(車外側)シール断面10によって封止される。2つのゴム弾性材のシール断面9および10が、リアドア4のロック側7に固定され、フロントドア間隙8の高さ全体にわたって延在される。内部シール断面9が、ドア開口部2に対して横方向に、フロントドア3の後端部側の前記車内側段部に位置付けられ、該段部にシーリングフィンガーまたはシーリングリップが重なる。
【0020】
図2(b)は、リアドア4のヒンジ側5と車体Cピラーの係合面11との連結部の水平断面を示す。図2(a)と同様、リアドア4のヒンジ側5もステップ状に形成されており、該ステップ状の形状にリアドア間隙12を有して対合するように車体Cピラーの係合面11がステップ状に形成されている。但し図2(b)では、車内側において、リアドア4のヒンジ側5の断面がCピラーの係合面断面よりもやや幅が小さくなっている。リアドア4のヒンジ側5と車体のCピラーの係合面11とを画定する前記間隙12が、ゴム弾性材から作製されCピラーの係合面11に固定される外部(車外側)シール断面13及び内部(車内側)シール断面14によってその高さ全体にわたって封止される。
【0021】
図3に、リアドア4の中央ヒンジ6の斜視図を示す。このヒンジ6は、車体側コンソール15およびドア側コンソール16を備え、それらがU字の形状で湾曲したレバーアーム17によって連結されるように相互に結合されている。
【0022】
前記ヒンジのレバーアーム17は、長方形断面を有する上方リム18および下方リム19を備え、前記各リムが、U字の形状で湾曲しかつ車両の外側に向かって開く同じ外形を有しかつ長方形プレートによって、それらの後端部領域の近傍で相互連結する。
【0023】
上方リム18および下方リム19の前端および後端部領域は、円筒形に設計されている。上方リム18および下方リム19の円筒形後端部領域が、車両に固定されかつ垂直軸にほぼ平行に伸びる第1回転軸20周りに回転可能となることができるように、車体側コンソール15に結合されている。上方リム18および下方リム19の円筒形前端部領域が、ドアと共に動作しかつ垂直軸にほぼ平行に伸びる第2回転軸21周りに回転可能となるように、ドア側コンソール16に結合されている。
【0024】
車体側コンソール15は、該車体側コンソール15のフランジ縁部のやや下方で、Cピラーの内側に固定されている。図4に、車体側コンソール15の斜視図を示す。プレート型に設計されたコンソール15が後部長方形部分を備え、該長方形部分にドア開口部2に向かって台形状に広がる部分が隣接する。コンソール15は、その前端部側の上端および下端部に、受入れコンソール22を有するが、該受入れコンソール22内にレバーアーム17の上方リム18および下方リム19が、車両に固定された第1回転軸20周りに回転可能となるように、ボルトによって取り付けられている。
【0025】
一方、ドア側コンソール16は、そのヒンジ側5の近傍でリアドア4の内側に車体側コンソール15とほぼ同じ高さで配置されている。図5にドア側コンソール16の斜視図を示す。ドア側コンソール16は、その中央部分に長方形の開口を有する長方形プレートとして設計されている。2つのリブがそれぞれ、コンソール16の上端および下端部に沿って、受入れコンソール23として、リアドア間隙12に向かって先細りになっている。それらのコンソールの中に、レバーアーム17の円筒形前端部領域が配置され、かつそれらの部分がドア側回転軸21周りに回転できるように、ボルトによって保持される。リアドア4は、2本の作動シリンダによって駆動される。第1作動シリンダ24は、車両に固定した第1回転軸20周りのリアドア4の動きを制御する。第1作動シリンダ24のシリンダ側端部領域は、それが垂直軸周りに回転できるように、車体側コンソール15の後方折曲端部領域に、ボルトによって連結されている。シリンダ24のピストンロッドの端部は、それが垂直軸周りに回転できるように、別のボルトによって固定用アイレット25に装着されているが、該アイレット25は、レバーアーム17の上方リム18から突出し、かつ車両に固定されている回転軸20から間隔を置いてリム18の後方部分に配置されている。
【0026】
第2作動シリンダ26は、ドア側の回転軸21周りにリアドア4の動きを制御する。この第2作動シリンダ26のシリンダ側端部は、それが垂直軸周りに回転できるように、ボルトによってドア側コンソール16の前方折曲端部領域に固定されている。第2作動シリンダ26のピストン・ロッドの端部が、上方リム18の前方部分の固定用ポイント27で係合するが、その部分は、ドア側回転軸21から所定間隔を有して配置されている。ピストンロッドの端部は、上方リム18側面の、長手方向スロットとして設計されている開口部内で係合し、かつその端部が垂直軸周りに回転可能となるように、ボルトによって固定されている。前記開口部を小さくし、したがって構成要素の強度に対するその影響を軽減するために、開口部は垂直軸に対して直角をなし、第2作動シリンダ26に向かって台形状に広がる断面を有する。
【0027】
第1作動シリンダ24および第2作動シリンダ26は、自動車の幌屋根の駆動装置で知られる油圧駆動システムによって動作する。
【0028】
図6は、ガイド手段としてのガイドローラ28およびガイドレール29の係合状態を示す斜視図である。該ガイドローラ28は、リアドア4のロック側7近傍の下端部領域に、該リアドア4の内側で突出する固定手段に取り付けられ、前記ガイドローラ28は、車体のシルに固定されているガイドレール29内に該ガイドローラの円周が案内される。ガイドレール29は長方形の中空断面を有し、その中にガイドローラ28が配置されかつ移動するが、ガイドローラ28の固定手段は、ガイドレール29の長手方向外方側にある開口を通って、該ガイドレール29内に係合する。ガイドレール29は、ドア開口部2の前方部分域に沿って湾曲するようにかつ外向きに傾斜して伸びる。閉じたリアドア4は、ガイドローラ28によってガイドレール29の前端部領域で、ドア開口部2に対して横方向に保持される。ガイドレール29の後端部領域では、リアドア4が長手方向に変位するとき、ガイドローラ28が、ガイドレール29の長手方向外方側の長方形開口によって、ガイドレール29から外れて移動することが可能になる。
【0029】
さらに、図7は、ガイド手段としての保持レール30および保持ボルト31の斜視図を示しており、短い保持レール30が、閉じたリアドア4のロック側の近傍で、車体のルーフサイドフレームに固定されている。この保持レール30は、内部リムと短い外部リムを備え、これらは、円形の後方に向かって台形状に広がる中空断面を囲む。リアドア4が閉じるとき、リアドア4の上端部に固定される円筒形の保持ボルト31が、保持レール30の中空断面中で係合するので、上端部領域で、リアドア4がそのロック側7に追加的に固定される。前記ガイド手段28,29,30,31は、ドアが緊急作動される際の過負荷カップリングとして機能させることもでき、この場合、ガイド手段対28,29;30,31の一方または双方が、所定レベル以上の負荷をかけることにより、破壊または変形するようなカップリングとして設計されるのが好ましい。例えば、ガイドレール29の長手方向外側の前端に所定の破断点を設け、その破断点でドアが閉じたときにガイドローラ28が保持されるようにしておくと、緊急時に緊急援助を行う人が周知の方法でドアの取っ手を持ってドアを枢動させた場合に、ガイド手段対のカップリングを解除することができる。
【0030】
図8は、リアドア4を開けるときの動きの順序を略図で示す。実線が、リアドア4の閉じた位置を示す。ヒンジ6のドア側回転軸21が、ドア開口部2内部に配置されている。ドアが閉じるとき、ガイドローラ28が、ドア開口部2に対して横方向に、車体側ガイドレール29の前端部領域内に保持される。第1作動シリンダ24は、その最大引込み位置にある。
【0031】
リアドア4が開く動きは、2つの連続的な段階でシーケンス制御の下で進行する。第1の移動段階では、リアドア4が、破線によって図8に例示する解除位置まで枢動及び摺動するように動く。このためには、第1作動シリンダ24が伸張され、その結果として、ヒンジ6およびリアドア4のヒンジ側5が、車両に固定された回転軸20周りに、ドア開口部2から外側に枢動される。その第1移動段階全般にわたって、第2作動シリンダ26は、圧力が加えられていない状態で連結されている、すなわちほとんど抵抗なしに変位し得る。
【0032】
リアドア4が閉じているとき、車両に固定された回転軸20とドア側の回転軸21とが、ドア開口部2に対してほぼ平行に伸びる1つの平面上にあるので、第1移動段階の始まりでは、ヒンジ側5に関して、ドア開口部2に対してほぼ垂直に外向きに伸びる接線の変位が起こる。ガイドローラ28の少し前方に配置されているリアドア4のロック側7が、それに対応して、第1移動段階の始まりでは、ドア開口部2に対してほぼ垂直に内向きに伸びる接線において、ガイドレール29の前端部領域内に保持されているガイドローラ28の回転軸周りに枢動される。この過程では、ロック側7に固定されているシール断面9および10がフロントドア3から離れて持ち上がり、かつリアドア4の閉鎖ブラケットが、始動システムによって駆動されることによってすでに自動的にロック解除されている、フロントドア3の回転ラッチロックから外れて移動する。
【0033】
第1移動段階の次の過程では、リアドア4のロック側7が、ガイドレール29に沿って摺動するように解除位置へ案内されるが、リアドア4と一緒に動く保持ボルト31が、保持レール30の分岐した開口から外れて変位する。
【0034】
解除位置では、ドア側の回転軸21が、ドア開口部2から外側に移動する。リアドア4のガイドローラ28は、該ガイドローラ28の係合を外すための開口が位置づけられているガイドレール29の前端部領域内に配置されている。解除位置では、第1作動シリンダ24が、その最大に伸張しきった端部位置に至り、その後に第2移動段階が始まる。
【0035】
第2移動段階では、車両に固定された回転軸20が、第2移動段階全般にわたって加圧される第1作動シリンダ24によって、その位置に保持される。第2作動シリンダ26が伸張するとき、その結果として、リアドア4が、ドア側回転軸21周りに枢動するように動き、一点鎖線によって図8に例示するようにリアドア4が開いた位置になる。
【0036】
リアドア4が開いた位置では、第2作動シリンダ26が、その最大に伸張しきった端部位置に至る。
【0037】
図9に、フロントドア3とリアドア4が開いている自動車1の車体平面図を例示する。開いたリアドア4が、側壁面とほぼ110°の開き角を囲む。回転軸20および21の配置を変更することによって、また作動シリンダ24および26の行程を大きくすることによって、さらに大きな開き角を実現することができる。
【0038】
リアドア4を閉じるときは、説明した移動段階が逆の順序で経過する。最初に、リアドア4が、ドア側回転軸21周りに、第2作動シリンダ26によって枢動するように動き、リアドア4のガイドローラ28が、車体側のガイドレール29内で係合する解除位置にくる。次いで、第2作動シリンダ26の圧力が解放されて、リアドア4が、第1作動シリンダ24の収縮によって、その閉じた位置へ枢動/摺動するように動く。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車用のドアの開き角度を90°以上とすることを可能とし、かつドアの開設計における構造的な自由度を著しく増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】閉じた状態にある、逆方向に動く2つのサイドドアを備える自動車の車体を示す側面図である。
【図2】(a)はフロントサイドドアの後端部側とリアサイドドアのロック側との連結部の水平断面図、(b)はリアサイドドアのヒンジ側と車体のCピラーの係合面との連結部の水平断面図である。
【図3】作動シリンダおよびガイド手段を備えるリアサイドドアのドアヒンジを示す斜視図である。
【図4】図3のドアヒンジの車体側コンソールを示す斜視図である。
【図5】図3のドアヒンジのドア側コンソールを示す斜視図である。
【図6】図3のガイド手段としてのガイドローラおよびガイドレールを示す斜視図である。
【図7】図3のガイド手段としての保持レールおよび保持ボルトを示す斜視図である。
【図8】リアサイドドアを開くときの動きの順序を示す概略図である。
【図9】ドアを全開にした状態の図1に基づく自動車の車体の平面図である。
【図10】フロントドアの後端部側をロックする回転ラッチロック装置を示す図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 ドア開口部
3 フロントサイドドア(第2ドア)
4 リアサイドドア(第1ドア)
5 後部ヒンジ側
6 中央ヒンジ
7 前部ロック側
8 フロントドア間隙
9、14 内部(車内側)シール断面
10、13 外部(車外側)シール断面
11 係合面
12 リアドア間隙
15 車体側コンソール
16 ドア側コンソール
17 レバーアーム
18 上方リム
19 下方リム
20 車体側回転軸(第1回転軸)
21 ドア側回転軸(第2回転軸)
22、23 受入れコンソール
24 第1作動シリンダ
25 固定用アイレット
26 第2作動シリンダ
27 固定用ポイント
28 ガイドローラ
29 ガイドレール
30 短い保持レール
31 保持ボルト
Claims (12)
- 閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドア(4)の動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドア(4)のヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドア(4)のロック側端部領域が、ドア開口部(2)に沿ってガイド手段(28、29)によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドア(4)と一緒に動く回転軸(21)がドア開口部(2)から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドア(4)が、専らその移動した回転軸(21)周りに枢動することができ、
閉じたドア(4)の外側に、ロックする手段に近接するその端部領域で、隣接する車体構造要素が重なっており、該車体構造要素が、ドア(4)とは逆の方向に枢動することができる第2ドア(3)であることを特徴とするドア構造。 - ドア(4)が、少なくともその第1移動段階の間は、駆動装置(24)によって動かされることを特徴とする請求項1に記載のドア構造。
- ドア(4)が、少なくとも1つの回転駆動要素によって動かされることを特徴とする請求項2に記載のドア構造。
- 閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドア(4)の動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドア(4)のヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドア(4)のロック側端部領域が、ドア開口部(2)に沿ってガイド手段(28、29)によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドア(4)と一緒に動く回転軸(21)がドア開口部(2)から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドア(4)が、専らその移動した回転軸(21)周りに枢動することができ、
ドア(4)が、少なくともその第1移動段階の間は、少なくとも1つの長さが変更可能な駆動要素(24、26)によって動かされることを特徴とするドア構造。 - 駆動要素がそれぞれ、第1および第2移動段階に割り当てられることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のドア構造。
- 油圧システムの2つの作動シリンダ(24、26)が、駆動要素として備えられていることを特徴とする請求項5に記載のドア構造。
- 閉じたドア(4)の外側に、ロックする手段に近接するその端部領域で、隣接する車体構造要素が重なることを特徴とする請求項4に記載のドア構造。
- 車体構造要素が、第1ドア(4)とは逆の方向に枢動することができる第2ドア(3)であることを特徴とする請求項7に記載のドア構造。
- 第1ドア(4)と第2ドア(3)が、閉じたときに、ドアロックによって相互にロックされ、かつ第2ドア(3)が、閉じたときに、追加的なロック装置によって車体フレームに固定可能であることを特徴とする請求項1または8に記載のドア構造。
- 閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレー ムに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドア(4)の動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドア(4)のヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドア(4)のロック側端部領域が、ドア開口部(2)に沿ってガイド手段(28、29)によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドア(4)と一緒に動く回転軸(21)がドア開口部(2)から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドア(4)が、専らその移動した回転軸(21)周りに枢動することができ、
ドア(4)が閉じているとき、それを緊急に開くために、ガイド手段(28、29)が、相互から解除可能であることを特徴とするドア構造。 - 閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドア(4)の動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドア(4)のヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドア(4)のロック側端部領域が、ドア開口部(2)に沿ってガイド手段(28、29)によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドア(4)と一緒に動く回転軸(21)がドア開口部(2)から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドア(4)が、専らその移動した回転軸(21)周りに枢動することができ、
閉じたドア(4)が、そのロック側端部領域で、それぞれのガイド手段対(28、29;30、31)によって保持されることを特徴とするドア構造。 - 閉じたときに、シール構造によってドア開口部を画定する車体フレームに対して密着される枢動可能なドアを有し、ドアがその幅の狭い側の一方でフレームに連結される少なくとも1つのヒンジを有し、閉じたドアを、そのロック側でロックする手段を有し、自動制御の下で、ヒンジを貫通してほぼ平行に伸びる2つの回転軸、すなわち、そのうちの車両に固定されている第1回転軸とそのうちのドアと一緒に動く第2回転軸の周りで、その開位置と閉位置の間でドアの動きが進行し、かつドアが枢動または摺動するように動く、自動車のためのドア構造であって、
ドア(4)の動きが、それが開く過程の間に2つの連続的な段階で行われ、その第1移動段階では、ドア(4)のヒンジ側端部領域が、ドア開口部から外に枢動または摺動するように案内され、かつドア(4)のロック側端部領域が、ドア開口部(2)に沿ってガイド手段(28、29)によって枢動または摺動するように案内されて解除位置になり、そして、ドア(4)と一緒に動く回転軸(21)がドア開口部(2)から外に移動し、さらにその第2移動段階では、ドア(4)が、専らその移動した回転軸(21)周りに枢動することができ、
ドア(4)が、中央ヒンジ(6)によってフレームに接合され、そのヒンジ(6)が、回転軸(20、21)の間に、ほぼU字の形状をなして湾曲するレバーアーム(17)を有することを特徴とするドア構造。
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