JP3643130B2 - 自動二輪車の車体フレーム - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばオフロードタイプの自動二輪車の車体フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車の車体フレームでは、ヘッドパイプから後方に延びる左, 右一対のメインフレームにエンジン,動力伝達装置等からなるエンジンユニットを懸架支持する場合がある。この種の従来の車体フレームとして、側面視でメインフレームを上記ヘッドパイプからエンジンの上方を通り、該エンジンの後側にて下方に屈曲するよう延長したタイプのものが一般的である。またダウンチューブを有するタイプのフレームでは、上記ダウンチューブはヘッドパイプからエンジンの下方を通るように構成するのが一般的である。
【0003】
このような車体フレームでは、上記エンジン等の重量物を支持し、かつ路面からの荷重に対応するために高い強度,剛性が要求されている。上記従来の車体フレームにおいては強度剛性を向上する場合、上記メインフレームをヘッドパイプから車幅方向に拡げるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の車体フレームにおいてメインフレームを幅方向に拡げると、ヘッドパイプを中心とする捩じりモーメントが大きくなり、上下方向の縦剛性を向上するのは困難であるという問題がある。その結果、特に不整地走行用車両のように大きくジャンプする車両の場合、落下強度が不足しがちであるという問題がある。
【0005】
また上記従来タイプの車体フレームでは、左, 右のメインフレームの後部が下方に大きく屈曲しているので、該屈曲部の強度,剛性が低いという問題もある。
【0006】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、捩じりモーメントを低減し、もって落下強度に対する縦剛性を向上できる自動二輪車の車体フレームを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フロントフォークを軸支するヘッドパイプとリヤアームを軸支するリヤアーム支持ブラケットとを左, 右一対のメインフレームで接続してなりエンジンユニットを懸架支持する自動二輪車の車体フレームにおいて、上記左,右のメインフレームは、上記ヘッドパイプとリヤアーム支持ブラケットのリヤアームピボット部とを略直線状に結びかつエンジンユニットの左, 右側方を覆うように形成されており、該左,右のメインフレームの何れか一方の、クランク軸と同軸をなすように配置されたジェネレータに対向する部分に逃げ穴が形成されており、上記逃げ穴は、上記ジェネレータの周囲を囲む形状を有し、かつ上記ヘッドパイプとリヤアームピボット部とを結ぶ直線上に位置していることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、上記エンジンがクランクピンを共用するLツイン型エンジンであって、上記両メインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分同士が略平行になっていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1の発明に係る自動二輪車の車体フレームによれば、左, 右のメインフレームでエンジンの側方を覆うようにしたので、該メインフレームの上下方向の高さ寸法を充分に確保することができ、その結果、ジャンプ時の落下強度に対する縦剛性を向上できる。即ち、従来のエンジン上方を通るメインフレームでは、エンジンとの干渉を回避するためにメインフレームの上下寸法を大きくできないことから車幅方向に脹らませて剛性を上げていた。しかしこのようにすると上述のようにヘッドパイプ回りの捩じりモーメントが大きくなるという問題があった。これに対して本発明では、メインフレームの幅方向寸法を拡げる必要はないので捩じりモーメントを小さくできる。
【0010】
また本発明では、両メインフレームがエンジン側方を通るので、側面視でヘッドパイプとリヤアームのピボット軸とを直線状に結ぶことが可能であり、従来のようなエンジン後側にてメインフレームを下方に大きく屈曲させる必要はなく、従って該屈曲部を有する場合に比べて剛性を向上できる。
【0011】
さらに本発明によれば、メインフレームの高さ方向寸法を大きくして剛性を確保するようにしたので、同じ剛性を確保する場合はメインフレーム間の車幅方向寸法を従来より小さくできることから、車体全体をスリム化でき、操縦性を向上できる。
【0012】
請求項2の発明では、クランクピン共用Lツイン型エンジンとするとともに、左, 右のメインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分を略平行にしたので、エンジンの幅が狭くなった分だけメインフレーム間寸法をさらに小さくでき、より一層車体のスリム化に貢献できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1ないし図6は、請求項1〜3の発明に係る一実施例による自動二輪車用車体フレームを説明するための図であり、図1は本実施例エンジンを車体フレームに懸架支持した状態の側面図、図2〜図4はそれぞれ自動二輪車の側面図,正面図,底面図であり、図5は車体フレームの背面図、図6はリヤアームの底面図である。
【0014】
図において、1はオフロード用自動二輪車であり、これの車体フレーム2の前端にはヘッドパイプ3が溶接されており、該ヘッドパイプ3には前フォーク4の操向軸が左右に操向自在に軸支され、該前フォーク4の下端で前輪5が軸支されている。また上記車体フレーム2の後端にはリヤアーム6が上下に揺動自在に軸支されており、該アーム6の後端で後輪7が軸支されている。
【0015】
上記車体フレーム2にはエンジンユニット10が懸架支持されており、該エンジンユニット10の上方にはシート11が配設され、該シート11の下方には燃料タンク12が配設されている。この燃料タンク12はシート11の前部,後部にわたって延びており、これによりマスの集中を考慮するとともに容量配分の適正化を図っている。また上記シート11の周囲はサイドカバー13で囲まれており、上記車体フレーム2,エンジンユニット10,及び前フォーク4部分はアッパ,ロアカウリング14a,14bで囲まれている。このロアカウリング14bの底部には図示しないツールボックス収納部が形成されている。
【0016】
上記エンジンユニット10は、水冷式4サイクル5バルブのL型ツインエンジンであり、これはクランクケース15の上壁に上側シリンダボディ16a,シリンダヘッド17aを、前壁に前側シリンダボディ16b,シリンダヘッド17bをそれぞれ締結し、各シリンダヘッド17a,17bにヘッドカバー18a,18bを装着した構造のものである。上記上側シリンダボディ16aの気筒は略垂直に向けられており、下側シリンダボディ16bの気筒は略水平に向けられている。なお、19は吸気,排気バルブ用カム軸を回転駆動するカムチェーンである。
【0017】
上記クランクケース15の後部にはこれに近接させてリヤクッション20が配設されており、該クッション20の軸芯は上側シリンダボディ16aの気筒と略平行となっている。上記リヤクッション20の上端20aは上記車体フレーム2の支持部2aに軸支されており、下端20bは車体フレーム2とリヤアーム6の間に介設されたリンク部材21に軸支されている。
【0018】
上記クランクケース15の左側部にはジェネレータ25が配設されており、右側部にはクラッチ機構26が配設されている。また上記両シリンダボディ16a,16bの間にはスタータモータ27が、これの上部の車体フレーム2内にはオイルタンク28がそれぞれ配設されており、下側シリンダボディ16bの下部にはウオータポンプ24が配設されている。
【0019】
上記各シリンダヘッド17a,17bにはそれぞれ吸気ダクト29,29が接続されており、この両ダクト29の軸芯は車幅方向中心線から左右に若干偏位している。また上記両ダクト29の途中にはスロットルボディ29aが介設され、これの下流側には図示しない燃料噴射用インジェクタが配設されている。上記吸気ダクト29は車体フレーム2の前端部に配置されたエアクリーナ30に接続されており、このエアクリーナ30への導風ダクト30aは車体前方に延び、上記アッパカウリング14a部分に開口している。またエアクリーナ30内には一対のエレメント31が左右に配設されており、上記導風ダクト30aはエアクリーナ30の上端の吸い込み口に連通している。これにより耐水性,防塵性の向上を図っている。
【0020】
また上記車体フレーム2の前方左右にはそれぞれラジエータ32a,32bが配設されており、右側ラジエータ32aの下部にはバッテリ33が配置されている。各ラジエータ32a,32bに臨むアッパカウリング14a部分には開口が形成されており、該開口からの走行風をラジエータ32a,32bに導入するダクト32c,32dが形成されている。この走行風がラジエータを通過した後エンジン補機等を冷却するようになっている。また上記両ダクト32c,32dはマッドガードの機能を果たしている。
【0021】
上記上側シリンダヘッド17aの背面に上側排気管35が、下側シリンダヘッド17bの下面に下側排気管36がそれぞれ接続されている。上記上側排気管35は、シリンダヘッド17aから一旦後方に延びたのち前方左側部に屈曲し、続いてジェネレータ25の外周を回り込んで車体下部後方に延びている。
【0022】
また上記下側排気管36は、下側シリンダボディ17から一旦下方に延びたのち車体右側部に屈曲し、続いてエンジンの外周を回り込んで車体左側部に延び、ここから車体後方に延びて上記上側排気管35に合流している。そしてこの合流部37aにマフラ37が接続されている。このように各排気管35,36を屈曲させることにより排気管の必要長さを確保し、もって低中速域での出力の向上を図っている。
【0023】
上記車体フレーム2は、上記ヘッドパイプ3と、該ヘッドパイプ3から車体後方に延びる左, 右一対のメインフレーム41,41´とから構成されている。この両メインフレーム41,41´はエンジンユニット10の左, 右側方を覆う幅広の板状のものであり、該両フレーム41,41´は前部から後端にかけて略平行に形成されており、かつ側面視でヘッドパイプ3とピボット軸42とを略直線状に結ぶ形状となっている。さらに上記両メインフレーム41,41´の間隔はエンジンユニット10の幅より若干広い程度の幅に設定されており、これにより該両フレーム41,41´でエンジンユニット10を挟み込んでいる。
【0024】
そして上記左側のメインフレーム41は上部フレーム41aと下部フレーム41bとの2分割構造となっており、該両フレーム41a,41bはボルトで着脱可能に結合されている。またこの上部フレーム41aと下部フレーム41bとの間にはジェネレータ25の外周に沿う円弧状の逃げ穴41cが形成されている。また上記左右のメインフレーム41,41´の上部には三角形状の開口41dが形成されており、該開口41d間に上記オイルタンク28が架け渡して配置されている。
【0025】
上記両メインフレーム41,41´の後端部外側面にはリヤアーム支持ブラケット42がボルト締め固定されており、この支持ブラケット42によりリヤアーム6の左右ピボット部40aがピボット軸43を介して軸支されている。上記リヤアーム6は、左, 右一対のアーム本体40,40の中央部同士を接続してなる平面視大略H状のもので、各アーム本体40の前端に上記ピボット部40aが一体形成されている。上記両アーム本体40の後端間には車軸7aが挿通締結されており、該車軸7aに上記後輪7が軸支されている。
【0026】
また上記両メインフレーム41,41´の後端部内側には、上記リヤクッション20に沿って上下方向に延びる左,右一対のリブ部46が一体形成されている。このリブ部46の上端間に上記リヤクッション20を軸支する支持部2aが一体形成されており、これによりバウンド荷重に対する剛性,強度を確保している。また上記リブ部46の下端同士は連結部材46a及びボルト46bによって互いに結合されており、この連結部材46aに形成されたブラケット46cによって上記リンク部材21の前端部21aが軸支されている。
【0027】
上記クランクケース15内にはクランク軸50が車幅方向に配置されており、該クランク軸のクランクピン50aは上記両気筒で共用されている。また上記クランクケース15の下部には変速機構51が収容配置されている。この変速機構51はメイン軸52,ドライブ軸53に装着された多数の変速歯車同士を噛合させたもので、上記メイン軸52,ドライブ軸53は上記クランク軸50と平行に配置されており、該メイン軸52の右端に上記クラッチ機構26が装着されている。
【0028】
上記変速機構51のメイン軸52は上記クランク軸50より下方で、かつ車体前方に配置されており、上記ドライブ軸53は上記メイン軸52より後方で、かつクランク軸50より車体前方に配置されている。
【0029】
また上記クランクケース15内のドライブ軸53の後方には出力軸54が上記クランク軸50と平行に配設されており、該出力軸54は上記ピボット軸43と同軸上に配置されている。
【0030】
ここで上記上側のシリンダボディ16aが略垂直になっている点と、上記出力軸54がクランク軸下方でかつこれの後側近傍に位置していることから、上記上側シリンダボディ16aの後壁とクランクケース後壁15aとが略面一で垂直をなすこととなり、この点からエンジン後側にデッドスペースを生じさせることなくリヤクッション20をエンジンユニット10により近接させることができる。
【0031】
また上記出力軸54には図示しない出力歯車が結合されており、該出力歯車は上記ドライブ軸53の駆動歯車に噛合している。また上記出力軸54の右端部はケースから突出しており、該突出部には駆動スプロケット55が結合されている。また、この出力軸54は上述のリヤアーム60のピボット軸43と同軸をなしている。
【0032】
上記駆動スプロケット55と上記後輪7に固定された従動スプロケット56とはチェーン57で連結されている。このチェーン57の図示上側部分は上記リヤアーム6の右側のアーム本体40´に前後方向に貫通形成されたガイド穴40a内に配設されている。またこのチェーン57にはこれを内側に絞り込むチェンガイド58,59が噛合している。該チェンガイド58,59は上記リヤアーム6に回転自在に軸支されており、かつリヤアーム軸線Aと直角方向位置を調節可能になっている。なお、上記チェーンガイド58は上記ガイド穴40a内に配設されている。この上側チェンガイド58は駆動時におけるチェーンの張り側の角度調整用のもので、下側チェンガイド59はエンジンブレーキ時の調整用のものである。
【0033】
上記チェンガイド58,又は59は、上記ピボット軸43と後輪7の車軸7aとを結ぶリヤアーム軸線Aとチェーン57の上側ラインB又は下側ラインCとのなす角度θを0度あるいはこれより若干大きい角度に調整可能となっている。ここで上記θを0度に調整することによって上記リヤアーム軸線Aと直角方向の分力を零にすることができ、このようにすることにより実走時の車体ピッチングを抑制でき、操縦性を向上できる。
【0034】
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の自動二輪車1によれば、変速機構51のメイン軸52をクランク軸50の下方かつ車体前方に配置し、ドライブ軸53をメイン軸52の後方かつクランク軸50より車体前方に配置したので、エンジンユニット10全体の車体前後方向長さを短縮することができ、これによりエンジン重量を車両重心に集中させることができ、重心回りの慣性モーメントを軽減できる。
【0035】
上記エンジン全体をコンパクト化できることから、エンジン,エンジン補機,あるいはリヤクッション等の車体搭載位置の自由度を向上でき、操縦性,走破性の向上を図ることができる。即ち、上記リヤクッション20,燃料タンク12等の重量物を車両重心に集中させることができ、この点からも慣性モーメントの低減が可能となる。
【0036】
また本実施例では、上記メイン軸52,ドライブ軸53をクランク軸50前方に配置したので、それだけ前,後輪5,7の軸間距離を短縮でき、操縦性を向上できる。ここで、上記軸間距離を同じとした場合はリヤアーム6を長くすることができるから、揺動角を小さくできる分だけ挙動の安定化を図ることができる。
【0037】
さらに本実施例では、エンジン出力軸54とリヤアーム6のピボット軸43とを同軸上に配置したので、後輪7の上下動に起因するチェーン57の張力変動を抑制できるとともに、軸間距離が長くなるのを抑制できる。またこの場合、上側シリンダボディ16aを略垂直に配置し、出力軸をクランク軸の後側近傍に配置したので、クランクケース後壁が略面一かつ略垂直となり、クッションユニット20をよりエンジンユニットに近接させることができ、この点からも重量物を車体重心に近づけることができ、重心回りの慣性モーメントを軽減できる。
【0038】
また、本実施例では、両メインフレーム41,41´でエンジンユニット10の左, 右側方を覆うようにしたので、上下方向の幅寸法を充分に確保でき、捩じり剛性,横剛性の向上を図りながら落下強度に対する縦剛性を向上できる。また両メインフレーム41,41´間の寸法を狭くし、かつ平行としたので、ヘッドパイプ回りの捩じりモーメントを小さくでき、この点からも剛性を向上できる。
【0039】
さらに上記メインフレーム41,41´の間隔を狭小化したので、これに伴ってシート11,燃料タンク12,あるいはラジエータ32等のエンジン補機をスリム化でき、ひいては車体全体をスリム化でき、操縦性を向上できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明に係る自動二輪車の車体フレームによれば、左, 右のメインフレームをエンジンユニットの側方を覆うように形成したので、メインフレームの高さ寸法を充分に確保でき、左,右メインフレームを幅方向に拡げる必要がなく、捩じりモーメントを抑制でき、落下強度に対する縦剛性を向上できる効果がある。
【0041】
請求項2の発明では、クランクピン共用のLツインエンジンとするとともに、上記両メインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分を略平行にしたので、車幅方向寸法をさらに狭小化できるとともに、より一層車体のスリム化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明の一実施例による自動二輪車の車体フレームを説明するための側面図である。
【図2】上記実施例フレームを備えた自動二輪車の側面図である。
【図3】上記実施例の自動二輪車の正面図である。
【図4】上記実施例自動二輪車の底面図である。
【図5】上記実施例の車体フレームの背面図である。
【図6】上記実施例のリヤアームの底面図である。
【図7】上記実施例の車体フレームの右側面図である。
【図8】上記実施例の車体フレームの左側面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 フロントフォーク
6 リヤアーム
10 エンジンユニット
41 メインフレーム
42 リヤアーム支持ブラケット
50a クランクピン
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばオフロードタイプの自動二輪車の車体フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車の車体フレームでは、ヘッドパイプから後方に延びる左, 右一対のメインフレームにエンジン,動力伝達装置等からなるエンジンユニットを懸架支持する場合がある。この種の従来の車体フレームとして、側面視でメインフレームを上記ヘッドパイプからエンジンの上方を通り、該エンジンの後側にて下方に屈曲するよう延長したタイプのものが一般的である。またダウンチューブを有するタイプのフレームでは、上記ダウンチューブはヘッドパイプからエンジンの下方を通るように構成するのが一般的である。
【0003】
このような車体フレームでは、上記エンジン等の重量物を支持し、かつ路面からの荷重に対応するために高い強度,剛性が要求されている。上記従来の車体フレームにおいては強度剛性を向上する場合、上記メインフレームをヘッドパイプから車幅方向に拡げるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の車体フレームにおいてメインフレームを幅方向に拡げると、ヘッドパイプを中心とする捩じりモーメントが大きくなり、上下方向の縦剛性を向上するのは困難であるという問題がある。その結果、特に不整地走行用車両のように大きくジャンプする車両の場合、落下強度が不足しがちであるという問題がある。
【0005】
また上記従来タイプの車体フレームでは、左, 右のメインフレームの後部が下方に大きく屈曲しているので、該屈曲部の強度,剛性が低いという問題もある。
【0006】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、捩じりモーメントを低減し、もって落下強度に対する縦剛性を向上できる自動二輪車の車体フレームを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フロントフォークを軸支するヘッドパイプとリヤアームを軸支するリヤアーム支持ブラケットとを左, 右一対のメインフレームで接続してなりエンジンユニットを懸架支持する自動二輪車の車体フレームにおいて、上記左,右のメインフレームは、上記ヘッドパイプとリヤアーム支持ブラケットのリヤアームピボット部とを略直線状に結びかつエンジンユニットの左, 右側方を覆うように形成されており、該左,右のメインフレームの何れか一方の、クランク軸と同軸をなすように配置されたジェネレータに対向する部分に逃げ穴が形成されており、上記逃げ穴は、上記ジェネレータの周囲を囲む形状を有し、かつ上記ヘッドパイプとリヤアームピボット部とを結ぶ直線上に位置していることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、上記エンジンがクランクピンを共用するLツイン型エンジンであって、上記両メインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分同士が略平行になっていることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1の発明に係る自動二輪車の車体フレームによれば、左, 右のメインフレームでエンジンの側方を覆うようにしたので、該メインフレームの上下方向の高さ寸法を充分に確保することができ、その結果、ジャンプ時の落下強度に対する縦剛性を向上できる。即ち、従来のエンジン上方を通るメインフレームでは、エンジンとの干渉を回避するためにメインフレームの上下寸法を大きくできないことから車幅方向に脹らませて剛性を上げていた。しかしこのようにすると上述のようにヘッドパイプ回りの捩じりモーメントが大きくなるという問題があった。これに対して本発明では、メインフレームの幅方向寸法を拡げる必要はないので捩じりモーメントを小さくできる。
【0010】
また本発明では、両メインフレームがエンジン側方を通るので、側面視でヘッドパイプとリヤアームのピボット軸とを直線状に結ぶことが可能であり、従来のようなエンジン後側にてメインフレームを下方に大きく屈曲させる必要はなく、従って該屈曲部を有する場合に比べて剛性を向上できる。
【0011】
さらに本発明によれば、メインフレームの高さ方向寸法を大きくして剛性を確保するようにしたので、同じ剛性を確保する場合はメインフレーム間の車幅方向寸法を従来より小さくできることから、車体全体をスリム化でき、操縦性を向上できる。
【0012】
請求項2の発明では、クランクピン共用Lツイン型エンジンとするとともに、左, 右のメインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分を略平行にしたので、エンジンの幅が狭くなった分だけメインフレーム間寸法をさらに小さくでき、より一層車体のスリム化に貢献できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1ないし図6は、請求項1〜3の発明に係る一実施例による自動二輪車用車体フレームを説明するための図であり、図1は本実施例エンジンを車体フレームに懸架支持した状態の側面図、図2〜図4はそれぞれ自動二輪車の側面図,正面図,底面図であり、図5は車体フレームの背面図、図6はリヤアームの底面図である。
【0014】
図において、1はオフロード用自動二輪車であり、これの車体フレーム2の前端にはヘッドパイプ3が溶接されており、該ヘッドパイプ3には前フォーク4の操向軸が左右に操向自在に軸支され、該前フォーク4の下端で前輪5が軸支されている。また上記車体フレーム2の後端にはリヤアーム6が上下に揺動自在に軸支されており、該アーム6の後端で後輪7が軸支されている。
【0015】
上記車体フレーム2にはエンジンユニット10が懸架支持されており、該エンジンユニット10の上方にはシート11が配設され、該シート11の下方には燃料タンク12が配設されている。この燃料タンク12はシート11の前部,後部にわたって延びており、これによりマスの集中を考慮するとともに容量配分の適正化を図っている。また上記シート11の周囲はサイドカバー13で囲まれており、上記車体フレーム2,エンジンユニット10,及び前フォーク4部分はアッパ,ロアカウリング14a,14bで囲まれている。このロアカウリング14bの底部には図示しないツールボックス収納部が形成されている。
【0016】
上記エンジンユニット10は、水冷式4サイクル5バルブのL型ツインエンジンであり、これはクランクケース15の上壁に上側シリンダボディ16a,シリンダヘッド17aを、前壁に前側シリンダボディ16b,シリンダヘッド17bをそれぞれ締結し、各シリンダヘッド17a,17bにヘッドカバー18a,18bを装着した構造のものである。上記上側シリンダボディ16aの気筒は略垂直に向けられており、下側シリンダボディ16bの気筒は略水平に向けられている。なお、19は吸気,排気バルブ用カム軸を回転駆動するカムチェーンである。
【0017】
上記クランクケース15の後部にはこれに近接させてリヤクッション20が配設されており、該クッション20の軸芯は上側シリンダボディ16aの気筒と略平行となっている。上記リヤクッション20の上端20aは上記車体フレーム2の支持部2aに軸支されており、下端20bは車体フレーム2とリヤアーム6の間に介設されたリンク部材21に軸支されている。
【0018】
上記クランクケース15の左側部にはジェネレータ25が配設されており、右側部にはクラッチ機構26が配設されている。また上記両シリンダボディ16a,16bの間にはスタータモータ27が、これの上部の車体フレーム2内にはオイルタンク28がそれぞれ配設されており、下側シリンダボディ16bの下部にはウオータポンプ24が配設されている。
【0019】
上記各シリンダヘッド17a,17bにはそれぞれ吸気ダクト29,29が接続されており、この両ダクト29の軸芯は車幅方向中心線から左右に若干偏位している。また上記両ダクト29の途中にはスロットルボディ29aが介設され、これの下流側には図示しない燃料噴射用インジェクタが配設されている。上記吸気ダクト29は車体フレーム2の前端部に配置されたエアクリーナ30に接続されており、このエアクリーナ30への導風ダクト30aは車体前方に延び、上記アッパカウリング14a部分に開口している。またエアクリーナ30内には一対のエレメント31が左右に配設されており、上記導風ダクト30aはエアクリーナ30の上端の吸い込み口に連通している。これにより耐水性,防塵性の向上を図っている。
【0020】
また上記車体フレーム2の前方左右にはそれぞれラジエータ32a,32bが配設されており、右側ラジエータ32aの下部にはバッテリ33が配置されている。各ラジエータ32a,32bに臨むアッパカウリング14a部分には開口が形成されており、該開口からの走行風をラジエータ32a,32bに導入するダクト32c,32dが形成されている。この走行風がラジエータを通過した後エンジン補機等を冷却するようになっている。また上記両ダクト32c,32dはマッドガードの機能を果たしている。
【0021】
上記上側シリンダヘッド17aの背面に上側排気管35が、下側シリンダヘッド17bの下面に下側排気管36がそれぞれ接続されている。上記上側排気管35は、シリンダヘッド17aから一旦後方に延びたのち前方左側部に屈曲し、続いてジェネレータ25の外周を回り込んで車体下部後方に延びている。
【0022】
また上記下側排気管36は、下側シリンダボディ17から一旦下方に延びたのち車体右側部に屈曲し、続いてエンジンの外周を回り込んで車体左側部に延び、ここから車体後方に延びて上記上側排気管35に合流している。そしてこの合流部37aにマフラ37が接続されている。このように各排気管35,36を屈曲させることにより排気管の必要長さを確保し、もって低中速域での出力の向上を図っている。
【0023】
上記車体フレーム2は、上記ヘッドパイプ3と、該ヘッドパイプ3から車体後方に延びる左, 右一対のメインフレーム41,41´とから構成されている。この両メインフレーム41,41´はエンジンユニット10の左, 右側方を覆う幅広の板状のものであり、該両フレーム41,41´は前部から後端にかけて略平行に形成されており、かつ側面視でヘッドパイプ3とピボット軸42とを略直線状に結ぶ形状となっている。さらに上記両メインフレーム41,41´の間隔はエンジンユニット10の幅より若干広い程度の幅に設定されており、これにより該両フレーム41,41´でエンジンユニット10を挟み込んでいる。
【0024】
そして上記左側のメインフレーム41は上部フレーム41aと下部フレーム41bとの2分割構造となっており、該両フレーム41a,41bはボルトで着脱可能に結合されている。またこの上部フレーム41aと下部フレーム41bとの間にはジェネレータ25の外周に沿う円弧状の逃げ穴41cが形成されている。また上記左右のメインフレーム41,41´の上部には三角形状の開口41dが形成されており、該開口41d間に上記オイルタンク28が架け渡して配置されている。
【0025】
上記両メインフレーム41,41´の後端部外側面にはリヤアーム支持ブラケット42がボルト締め固定されており、この支持ブラケット42によりリヤアーム6の左右ピボット部40aがピボット軸43を介して軸支されている。上記リヤアーム6は、左, 右一対のアーム本体40,40の中央部同士を接続してなる平面視大略H状のもので、各アーム本体40の前端に上記ピボット部40aが一体形成されている。上記両アーム本体40の後端間には車軸7aが挿通締結されており、該車軸7aに上記後輪7が軸支されている。
【0026】
また上記両メインフレーム41,41´の後端部内側には、上記リヤクッション20に沿って上下方向に延びる左,右一対のリブ部46が一体形成されている。このリブ部46の上端間に上記リヤクッション20を軸支する支持部2aが一体形成されており、これによりバウンド荷重に対する剛性,強度を確保している。また上記リブ部46の下端同士は連結部材46a及びボルト46bによって互いに結合されており、この連結部材46aに形成されたブラケット46cによって上記リンク部材21の前端部21aが軸支されている。
【0027】
上記クランクケース15内にはクランク軸50が車幅方向に配置されており、該クランク軸のクランクピン50aは上記両気筒で共用されている。また上記クランクケース15の下部には変速機構51が収容配置されている。この変速機構51はメイン軸52,ドライブ軸53に装着された多数の変速歯車同士を噛合させたもので、上記メイン軸52,ドライブ軸53は上記クランク軸50と平行に配置されており、該メイン軸52の右端に上記クラッチ機構26が装着されている。
【0028】
上記変速機構51のメイン軸52は上記クランク軸50より下方で、かつ車体前方に配置されており、上記ドライブ軸53は上記メイン軸52より後方で、かつクランク軸50より車体前方に配置されている。
【0029】
また上記クランクケース15内のドライブ軸53の後方には出力軸54が上記クランク軸50と平行に配設されており、該出力軸54は上記ピボット軸43と同軸上に配置されている。
【0030】
ここで上記上側のシリンダボディ16aが略垂直になっている点と、上記出力軸54がクランク軸下方でかつこれの後側近傍に位置していることから、上記上側シリンダボディ16aの後壁とクランクケース後壁15aとが略面一で垂直をなすこととなり、この点からエンジン後側にデッドスペースを生じさせることなくリヤクッション20をエンジンユニット10により近接させることができる。
【0031】
また上記出力軸54には図示しない出力歯車が結合されており、該出力歯車は上記ドライブ軸53の駆動歯車に噛合している。また上記出力軸54の右端部はケースから突出しており、該突出部には駆動スプロケット55が結合されている。また、この出力軸54は上述のリヤアーム60のピボット軸43と同軸をなしている。
【0032】
上記駆動スプロケット55と上記後輪7に固定された従動スプロケット56とはチェーン57で連結されている。このチェーン57の図示上側部分は上記リヤアーム6の右側のアーム本体40´に前後方向に貫通形成されたガイド穴40a内に配設されている。またこのチェーン57にはこれを内側に絞り込むチェンガイド58,59が噛合している。該チェンガイド58,59は上記リヤアーム6に回転自在に軸支されており、かつリヤアーム軸線Aと直角方向位置を調節可能になっている。なお、上記チェーンガイド58は上記ガイド穴40a内に配設されている。この上側チェンガイド58は駆動時におけるチェーンの張り側の角度調整用のもので、下側チェンガイド59はエンジンブレーキ時の調整用のものである。
【0033】
上記チェンガイド58,又は59は、上記ピボット軸43と後輪7の車軸7aとを結ぶリヤアーム軸線Aとチェーン57の上側ラインB又は下側ラインCとのなす角度θを0度あるいはこれより若干大きい角度に調整可能となっている。ここで上記θを0度に調整することによって上記リヤアーム軸線Aと直角方向の分力を零にすることができ、このようにすることにより実走時の車体ピッチングを抑制でき、操縦性を向上できる。
【0034】
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例の自動二輪車1によれば、変速機構51のメイン軸52をクランク軸50の下方かつ車体前方に配置し、ドライブ軸53をメイン軸52の後方かつクランク軸50より車体前方に配置したので、エンジンユニット10全体の車体前後方向長さを短縮することができ、これによりエンジン重量を車両重心に集中させることができ、重心回りの慣性モーメントを軽減できる。
【0035】
上記エンジン全体をコンパクト化できることから、エンジン,エンジン補機,あるいはリヤクッション等の車体搭載位置の自由度を向上でき、操縦性,走破性の向上を図ることができる。即ち、上記リヤクッション20,燃料タンク12等の重量物を車両重心に集中させることができ、この点からも慣性モーメントの低減が可能となる。
【0036】
また本実施例では、上記メイン軸52,ドライブ軸53をクランク軸50前方に配置したので、それだけ前,後輪5,7の軸間距離を短縮でき、操縦性を向上できる。ここで、上記軸間距離を同じとした場合はリヤアーム6を長くすることができるから、揺動角を小さくできる分だけ挙動の安定化を図ることができる。
【0037】
さらに本実施例では、エンジン出力軸54とリヤアーム6のピボット軸43とを同軸上に配置したので、後輪7の上下動に起因するチェーン57の張力変動を抑制できるとともに、軸間距離が長くなるのを抑制できる。またこの場合、上側シリンダボディ16aを略垂直に配置し、出力軸をクランク軸の後側近傍に配置したので、クランクケース後壁が略面一かつ略垂直となり、クッションユニット20をよりエンジンユニットに近接させることができ、この点からも重量物を車体重心に近づけることができ、重心回りの慣性モーメントを軽減できる。
【0038】
また、本実施例では、両メインフレーム41,41´でエンジンユニット10の左, 右側方を覆うようにしたので、上下方向の幅寸法を充分に確保でき、捩じり剛性,横剛性の向上を図りながら落下強度に対する縦剛性を向上できる。また両メインフレーム41,41´間の寸法を狭くし、かつ平行としたので、ヘッドパイプ回りの捩じりモーメントを小さくでき、この点からも剛性を向上できる。
【0039】
さらに上記メインフレーム41,41´の間隔を狭小化したので、これに伴ってシート11,燃料タンク12,あるいはラジエータ32等のエンジン補機をスリム化でき、ひいては車体全体をスリム化でき、操縦性を向上できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明に係る自動二輪車の車体フレームによれば、左, 右のメインフレームをエンジンユニットの側方を覆うように形成したので、メインフレームの高さ寸法を充分に確保でき、左,右メインフレームを幅方向に拡げる必要がなく、捩じりモーメントを抑制でき、落下強度に対する縦剛性を向上できる効果がある。
【0041】
請求項2の発明では、クランクピン共用のLツインエンジンとするとともに、上記両メインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分を略平行にしたので、車幅方向寸法をさらに狭小化できるとともに、より一層車体のスリム化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明の一実施例による自動二輪車の車体フレームを説明するための側面図である。
【図2】上記実施例フレームを備えた自動二輪車の側面図である。
【図3】上記実施例の自動二輪車の正面図である。
【図4】上記実施例自動二輪車の底面図である。
【図5】上記実施例の車体フレームの背面図である。
【図6】上記実施例のリヤアームの底面図である。
【図7】上記実施例の車体フレームの右側面図である。
【図8】上記実施例の車体フレームの左側面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 フロントフォーク
6 リヤアーム
10 エンジンユニット
41 メインフレーム
42 リヤアーム支持ブラケット
50a クランクピン
Claims (2)
- フロントフォークを軸支するヘッドパイプとリヤアームを軸支するリヤアーム支持ブラケットとを左, 右一対のメインフレームで接続してなりエンジンユニットを懸架支持する自動二輪車の車体フレームにおいて、上記左,右のメインフレームは、上記ヘッドパイプとリヤアーム支持ブラケットのリヤアームピボット部とを略直線状に結びかつエンジンユニットの左, 右側方を覆うように形成されており、該左,右のメインフレームの何れか一方の、クランク軸と同軸をなすように配置されたジェネレータに対向する部分に逃げ穴が形成されており、上記逃げ穴は、上記ジェネレータの周囲を囲む形状を有し、かつ上記ヘッドパイプとリヤアームピボット部とを結ぶ直線上に位置していることを特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
- 請求項1において、上記エンジンがクランクピンを共用するLツイン型エンジンであって、上記両メインフレームの少なくともエンジンユニット側方部分同士が略平行になっていることを特徴とする自動二輪車の車体フレーム。
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- 1994-05-10 JP JP09673094A patent/JP3643130B2/ja not_active Expired - Fee Related
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