JP3634102B2 - 断熱内壁パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱内壁パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄骨構造の建物において、外壁がカーテンウォール構造をとっているような場合、内壁の施工に当たって、自立した下地材および断熱材の施工が必要となる。
【0003】
そこで、従来より、図7に示すように、矩形に枠組みした木製下地枠bの枠内に断熱材cを設けるとともに、この木製下地枠bの内面側に防湿シートdを貼設して断熱内壁パネルaを構成し、この断熱内壁パネルaを施工することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の断熱内壁パネルaの場合、木製下地枠bの枠内に断熱材cを設けるとともに、この木製下地枠bの内面側に防湿シートdを設けているため、断熱内壁パネルaの施工後にコンセント取り付けなどの配線工事を行う際、この断熱材cや防湿シートdの一部分を破らなければならなず、断熱効果が低下してしまうといった不都合を生じることとなる。
【0005】
また、この断熱内壁パネルaは、木製下地枠bの枠内に断熱材cが詰まった状態でパネル化されているため、この断熱内壁パネルaを床面に固定する場合、木製下地枠bを直接床面に釘固定するといったことができない。したがって、床面に、断面溝型となったランナなどの取付金具を固定しておき、この取付金具を利用して断熱内壁パネルaの縁部を支持するといったことで施工しなければならず、施工作業が煩わしいといった不都合を生じることとなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、簡単に施工でき優れた断熱効果を得ることができる断熱内壁パネルを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の断熱内壁パネルは、外壁がカーテンウォール構造をとっている鉄骨構造の建物の内壁に用いられ、鉄骨躯体の梁の直下の床面上に立設される断熱内壁パネルであって、矩形に枠組みされた木製下地枠の外面側に防湿シートが貼設されるとともに、この防湿シートの外面側であって、木製下地枠の枠外に、フィルム包装された断熱材が貼設され、この断熱材は、梁の直下の床面上に立設された状態で木製下地枠の上辺の横桟材と梁との間隙を被覆することができるように、木桟材の上方にはみ出した状態となされるとともに、木製下地枠の一方の縦桟材に沿って設けられた気密材の分だけ幅方向にもはみ出した状態となされたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1および図2は断熱内壁パネル1の全体構成の概略を示し、図3は同断熱内壁パネル1の施工完了状態を示している。
【0010】
すなわち、この断熱内壁パネル1は、木製下地枠2の外面側に防湿シート3が貼設されるとともに、この防湿シート3の外面側に断熱材4が貼設されたものである。
【0011】
木製下地枠2は、縦桟材21と横桟材22とを矩形に枠組みして構成されている。また、縦桟材21間には、横桟材22と平行する複数の中桟材23が設けられて木製下地枠2全体が補強されている。この木製下地枠2は、中桟材23に配線孔20が設けられており、この配線孔20を利用して木製下地枠2内に自由に配線(図示省略)を取りまわせるようになされている。また、木製下地枠2の内面側であって、上辺の横桟材22に隣接した位置には、この木製下地枠2の内面側と面一となるように、上辺の横桟材22と直交して天井下地取付桟材24が設けられている。さらに、木製下地枠2の端面の内、一方の縦桟材21の外面寄りの位置に、この縦桟材21に沿って気密材25が設けられている。
【0012】
防湿シート3は、木製下地枠2の外面側全体に貼設される。この防湿シート3としては、アルミニウム蒸着したポリエチレン製フィルムを使用することができる。
【0013】
断熱材4は、上記防湿シート3の外面側であって、木製下地枠2の枠外に貼設される。この断熱材4は、木製下地枠2と略同じ大きさに貼設されるが、断熱内壁パネル1を施工した状態で、木製下地枠2の上辺の横桟材22と梁5との間隙を充分に被覆することができるように、木製下地枠2の上辺の横桟材22から、かなり上方にはみ出した状態となるように貼設される。また、幅方向にも、木製下地枠2よりも気密材25の分だけはみ出した状態となるように貼設される。この断熱材4としては、例えば、フィルム包装された高密度グラスウール製の断熱材4を使用することができる。この断熱材4は、木製下地枠2の外面側に当接した状態で、この木製下地枠2に、鋲41によって固定される。この断熱材4は、木製下地枠2に対して一体となった一つの断熱材4を貼設するものであっても良いし、複数の断熱材4を貼設するものであっても良い。
【0014】
このようにして構成される断熱内壁パネル1を施工するに先立って、梁5およびラーメン柱(図示省略)によって構成される建物躯体に、床材6および外壁パネル7を施工しておく。そして、図3に示すように、まず、断熱内壁パネル1を梁5の直下の床下地材61の上に立設させる。そして、木製下地枠2の枠内から、下辺の横桟材22に釘8を打ちつけて、この横桟材22を床下地材61に固定する。
【0015】
また、図4および図5に示すように、隣接する断熱内壁パネル1の縦桟材21同士の間隙に、木板片からなるスペーサ80を介在させて縦桟材21同士を釘8で固定する。この際、縦桟材21の間隙には、気密材25が介在するので、スペーサ80としては、気密材25による気密性を保つために、この気密材25よりも若干幅の狭いものを使用する。また、スペーサ80は、釘8の位置にだけ介在する木板片であっても良いし、縦桟材21の長さに相当し、間隙全体に介在するようになされた帯板状のものであっても良い。
【0016】
さらに、上辺の横桟材22に固定金具9を取り付け、この固定金具9を梁5に固定する。この固定金具9は、図6に示すように、木製下地枠2の上辺の横桟材22に嵌め込む溝型に形成された金具本体91と、梁5のフランジ部50に噛み込む固定部材92とがボルト93によって連結されている。そして、ボルト93の回動具合によって、梁5に固定された固定部材92に対して金具本体91を矢符A、B方向に動かすことができ、これによって断熱内壁パネル1の出入り調整を行うことで、梁5の直下に断熱内壁パネル1が施工されることとなる。
【0017】
このようにして断熱内壁パネル1を施工した後は、木製下地枠2の表面に、石膏ボードなどの内壁仕上げ材10が貼設される。また、梁5の内側に断熱材4が設けられる。さらに、木製下地枠2の天井下地取付桟材24に野縁ランナ51を介して野縁52が設けられ、この野縁52に、石膏ボードなどの天井仕上げ材53が施工される。さらに、床下地材61の表面には、フローリング材などの床仕上げ材62が貼設される。
【0018】
このように、この断熱内壁パネル1によると、木製下地枠2の枠内に断熱材4が無く、この枠内が空隙となっているので、釘8を打ちつけることによって簡単に床下地材61の上に固定したり、隣接する断熱内壁パネル1同士を固定することができる。また、空隙内の中桟材23に、配線孔20を設けているので、この配線孔20に配線を挿通させて配線を自由にとりまわすことができる。この場合、木製下地枠2の外面側に防湿シート3や断熱材4を貼設しているので、これらの防湿シート3や断熱材4を破ることなく配線工事をすることができる。
【0019】
また、防湿シート3には、アルミニウム蒸着をしているため、木製下地枠2の枠内の空気中に熱を輻射させることができ、優れた断熱効果が得られることとなる。
【0020】
さらに、施工完了状態で、木製下地枠2と梁5との間は、通常、固定金具9が取り付けられるために間隙を生じることとなるが、この断熱内壁パネル1は、木製下地枠2よりも上方に突出するように断熱材4を貼設しているため、この間隙の部分を断熱材4で塞いだ状態とすることができる。したがって、室内から外部へと熱橋が形成されることが無く、優れた断熱性を保つことができる。また、この断熱材4は、木製下地枠2の外面側に貼設しているため、この木製下地枠2の枠内に納めるといったことを考えることなく、自由な幅や厚みのものを貼設することができるので、一般地域や寒冷地域などの断熱地域区分に簡単に対応することができる。
【0021】
なお、本実施の形態における断熱内壁パネル1の木製下地枠2については、特に木製のものに限定されず、鋼製のものであっても良い。ただし、この場合、釘8を打ち付けて固定できるように、釘8を打ち付ける位置に釘孔(図示省略)などをあらかじめ形成しておくなどの考慮をしておかなければならない。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、木製下地枠の外面側に防湿シートを貼設し、この防湿シートの外面側であって、木製下地枠の枠外に断熱材を貼設しているので、木製下地枠の枠内は、空隙となる。したがって、コンセント取り付けなどの配線工事の際、この防湿シートや断熱材を破ったりすることなく木製下地枠内に配線を取りまわすことができる。また、この断熱内壁パネルを床面に固定する際や、隣接するパネルと固定する際などには、木製下地枠の枠内から、床面や隣接する木製下地枠に、直接釘固定することができ、簡単に施工することが可能となる。
【0023】
また、木製下地枠の枠外に断熱材を貼設しているため、この木製下地枠の大きさに関係なく断熱材の厚みや大きさを設定することができる。したがって、木製下地枠の周囲にはみ出す大きさに断熱材を貼設しておけば、断熱内壁パネルを施工した際に、木製下地枠の外側を隙間無く断熱材によって被覆することができ、この木製下地枠の部分で熱橋が形成されるのを解消することができる。また、断熱材の厚みや種類を変更することで、一般地域や寒冷地域などの断熱地域区分に簡単に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱内壁パネルの全体構成の概略を示す分解斜視図である。
【図2】(a)ないし(c)は、断熱内壁パネルの全体構成の概略を示す平面図、正面図および側面図である。
【図3】断熱内壁パネルの施工状態を示す側断面図である。
【図4】断熱内壁パネルの施工状態を示す部分拡大図である。
【図5】断熱内壁パネルの施工状態を示す部分断面図である。
【図6】固定金具による断熱内壁パネルと梁との固定状態を示す部分拡大図である。
【図7】従来の断熱内壁パネルを示す側断面図である。
【符号の説明】
1 断熱内壁パネル
2 木製下地枠
3 防湿シート
4 断熱材
Claims (1)
- 外壁がカーテンウォール構造をとっている鉄骨構造の建物の内壁に用いられ、鉄骨躯体の梁の直下の床面上に立設される断熱内壁パネルであって、
矩形に枠組みされた木製下地枠の外面側に防湿シートが貼設されるとともに、この防湿シートの外面側であって、木製下地枠の枠外に、フィルム包装された断熱材が貼設され、 この断熱材は、梁の直下の床面上に立設された状態で木製下地枠の上辺の横桟材と梁との間隙を被覆することができるように、木桟材の上方にはみ出した状態となされるとともに、木製下地枠の一方の縦桟材に沿って設けられた気密材の分だけ幅方向にもはみ出した状態となされたことを特徴とする断熱内壁パネル。
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JP4762597A JP3634102B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 断熱内壁パネル |
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1997
- 1997-03-03 JP JP4762597A patent/JP3634102B2/ja not_active Expired - Fee Related
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