JP3633514B2 - 連続鋳造用浸漬ノズルおよび金属の連続鋳造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、連続鋳造用の浸漬ノズルおよびこの浸漬ノズルを用いた金属の連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳片を連続的に製造する方法として、連続鋳造方法が知られている。この方法は、タンディッシュ内に収容された溶融金属を、その下部に設けられた浸漬ノズルから、上下が開放された鋳型の上部に供給して鋳型内で凝固殻を形成させ、その後下部から引き抜いて鋳片を連続的に製造する方法である。
【0003】
このタンディッシュ内に収容された例えばAlで脱酸された溶鋼を鋳型内に供給する際、溶鋼中のAlの酸化物などが浸漬ノズルの内面に付着しやすく、浸漬ノズル内の溶鋼の流れが阻害される。そのため、スラブの連続鋳造に通常用いられている例えば2つの吐出孔を有する浸漬ノズルの場合は、片方の吐出孔からの吐出流が強くなるなど、2つの吐出孔からの吐出流が均一にならず、いわゆる鋳型内の溶鋼の流れが片流れになりやすい。片流れが発生すると、鋳型内の溶鋼表面に添加したモールドパウダが溶鋼中に巻き込まれる。また、浸漬ノズルの内面に付着したAlの酸化物などが剥離した場合は、剥離したAlの酸化物などが溶鋼中に巻き込まれる。
【0004】
鋳型内の溶鋼中に巻き込まれたモールドパウダやAlの酸化物などは、鋳型内の凝固殻に捕捉されて、製造された鋳片の表層部に欠陥が発生しやすい。これらの鋳片の表層部の欠陥は、その鋳片を素材として圧延された製品の表面または内部の欠陥の原因となる。また、浸漬ノズルの内面に付着したAlの酸化物などの付着量が多くなって、浸漬ノズルが閉塞された場合は、連続鋳造作業を中断せざるを得なくなる。
【0005】
浸漬ノズルの内面にAlの酸化物が付着するのを防止する方法として、Ca処理法がある。この方法は、Ca−Si合金のワイヤを溶鋼中に添加して溶鋼中にCaを溶解させ、Al2O3−CaOを生成させる方法である。この方法では、Alの酸化物はCaOと化合してAl2O3−CaOとされるため、浸漬ノズルの内面に付着することはない。しかし、この方法では、溶鋼中に介在物を極力少なくする必要のある高純度鋼の連続鋳造には適さない。
【0006】
浸漬ノズルの内面にAlの酸化物などの付着物が付着するのを防止する方法として、浸漬ノズルの内面に不活性ガスを吹き込む方法がある。しかしこの方法では、連続鋳造された鋳片にピンホールが発生するという問題がある。
【0007】
また、浸漬ノズルの内面にAlの酸化物などの付着物が付着して溶鋼の片流れが生じるのを防止するために、内面形状に工夫を凝らした次のような浸漬ノズルが提案されている。
【0008】
特開平11−47896号公報に提案された浸漬ノズルは、内面に螺旋状の突起が設けられた浸漬ノズルである。この浸漬ノズルでは、螺旋状の突起により浸漬ノズル内で溶鋼を旋回攪拌させて、浸漬ノズルの内面にAlの酸化物などが付着するのを防止するとともに、片流れを防止する。
【0009】
特開平11−77257号公報および特開平11−123509号公報に提案された浸漬ノズルは、内面に一段あるいは複数段の段部が設けられた浸漬ノズルである。この浸漬ノズルでは、段部を設けることにより、浸漬ノズル内の溶鋼の流速を均一化して片流れを防止するとされている。しかし、上記のいずれの浸漬ノズルの場合も、浸漬ノズルの内面に内径の小さい部分が存在する。すなわち、内面に螺旋状の突起が設けられた浸漬ノズルでは、螺旋状の突起を設けた部分の内径が小さく、また、段部が設けられた浸漬ノズルでは、段部の内径が小さい。
【0010】
そして、この内径が小さい部分にはAlの酸化物などが付着しやすく、また、その付着の程度も均一ではない。このように、浸漬ノズルのもともと流路の狭い部分にAlの酸化物などが不均一に付着すると、Alの酸化物などが付着した部分が更に狭くなって大きな片流れが生じ、極端な場合は操業を中止せざるを得なくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、片流れを防止するとともに、内面付着するAlの酸化物などが付着するのを防止することのできる連続鋳造用浸漬ノズル、および鋳片を素材とする製品にモールドパウダ、Alの酸化物、気泡などの鋳片の欠陥に起因する欠陥の発生を防止することのできる金属の連続金属方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、次の(1)の連続鋳造用浸漬ノズルと、(2)の金属の連続鋳造方法にある。
【0013】
(1)ノズル本体の内面にその内部を通過する溶融金属の流れを制御する整流部を備え、前記整流部が連続鋳造で対象とする金属の融点以上の温度において1×104〜1×106S/mの電気伝導率を有する耐火物で構成されると共に、前記整流部に電極が設けられ、さらに、前記ノズル本体と前記整流部との間に絶縁体を有することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。この浸漬ノズルは、ノズル本体が電気伝導性を有する耐火物からなり、前記ノズル本体に他方の電極を設けてもよい。
【0014】
(2)底部に上ノズルが設けられたタンディッシュと、上ノズルの下部に設けられたス ライディングゲートと、スライディングゲートに続いて設けられた、ノズル本体の内面にその内部を通過する溶融金属の流れを制御する整流部を備え前記整流部が連続鋳造で対象とする金属の融点以上の温度において1×10 4 〜1×10 6 S/mの電気伝導率を有する耐火物で構成されると共に前記整流部に電極が設けられた連続鋳造用浸漬ノズルとを有し、前記浸漬ノズルとスライディングゲートとの間および前記浸漬ノズルとこれを支持するノズル支持部との間に絶縁体を備えた溶融金属供給部を有する連続鋳造装置を用い、整流部と前記浸漬ノズルの内部を通過する溶融金属との間に通電しながらタンディッシュ内の溶融金属を前記溶融金属供給部から鋳型に供給することを特徴とする金属の連続鋳造方法。この溶融金属供給部において、浸漬ノズルのノズル本体に他方の電極が設けられる場合は、タンディッシュから浸漬ノズルまでの間の内部空間に臨む他方の電極は設けなくてもよい。
【0015】
本発明者らは、浸漬ノズルなどの耐火物の内面に、溶鋼中のAlの酸化物などが付着するのを防止する方法として、電気毛管現象に着目して研究を重ねた。なお、電気毛管現象とは、イオン溶液中に存在する電極と溶液との界面張力が、電極の電位によって変化する現象である。その結果、次の(a)〜(d)の知見を得た。本発明は、この知見に基づいて完成されたものである。
【0016】
(a)連続鋳造装置の上ノズル、流量制御機構および浸漬ノズルは、耐火物で構成され、これらの耐火物には、高温において電子伝導性やイオン伝導性を有するものがある。
【0017】
(b)したがって、連続鋳造において、高温において電子伝導性やイオン伝導性を有する耐火物と溶鋼との間に電位差を付与すれば、前記耐火物と溶鋼との接触界面に電気毛管現象が生じてこれらの界面における張力が減少し、溶鋼中のAlの酸化物などの介在物が耐火物の表面に付着しようとする力が減少して、耐火物の表面に付着し難くなるものと推定される。
【0018】
(c)上記の推定に基づき、試験規模の坩堝内の溶鋼中に、電気伝導性を有する耐火物製の棒と電極とを浸漬し、耐火物製の棒と電極とに通電して耐火物と溶鋼の間に電位差を付与する実験をおこなった。その結果、電位差が小さくても耐火物の表面に付着する溶鋼中のAlの酸化物などの付着量が減少し、また、電位の正負に拘わらず、電位差の絶対値が大きくなるほど、耐火物の表面に付着する溶鋼中のAlの酸化物などの付着量が少なくなるという結果が得られた。
【0019】
(d)したがって、内面に螺旋状の突起や段部などの整流部が設けられた浸漬ノズルの前記整流部と、その内部を通過する溶鋼との間に電位差を付与すれば、内径が小さく流路の狭い整流部に付着する溶鋼中のAlの酸化物などが付着するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の連続鋳造用浸漬ノズルを図1および図2に基づいて説明する。図1は、本発明の整流部および絶縁体を備えた連続鋳造用浸漬ノズルの一例を示す縦断面図であり、同図(a)は、内面に螺旋状の突起が設けられた浸漬ノズル、同図(b)は、内面に段部が設けられた浸漬ノズル、同図(c)は、内面に整流板が設けられた浸漬ノズル、同図(d)は、内面に内装ノズルが設けられた浸漬ノズルである。
【0021】
同図(a)に示す浸漬ノズル1aは、ノズル本体11の内面に2条の螺旋状の突起12aを備える。ノズル本体11は、有底の円筒体11aの上部にフランジ部11bを有し、下部に2つの吐出孔11cが形成されている。螺旋状の突起12aは、断面形状がほぼ半円形で、ノズル本体11のフランジ部11bの下端付近から吐出孔11cの上部付近の間の内面に軸対象に2条設けられている。また、螺旋状の突起12aの内部には、その全長に亘って線状の電極13aが埋設されている。
【0022】
同図(b)に示す浸漬ノズル1bは、ノズル本体11の内面に2つの段部12bを備える。ノズル本体11は、同図(a)に示すノズル本体11と同じ構造である。段部12bは、その外径がノズル本体11の内径とほぼ等しく、内径がノズル本体11の内径より小さい円筒体で、ノズル本体11のフランジ部11bの下端付近から吐出孔11cの上部付近の間の内面に、ノズル本体11の軸方向に2つ設けられている。また、段部12bの内部には、段部12bの長さにほぼ等しい長さの筒状の電極13bが埋設されている。
【0023】
同図(c)に示す浸漬ノズル1cは、ノズル本体11の内面に1枚の整流板12cを備える。ノズル本体11は、同図(a)に示すノズル本体11と同じ構造である。整流板12cは、ノズル本体11の軸方向に長くノズル本体11の内径に相当する幅の矩形の板状体で、ノズル本体11のフランジ部11bの下端付近から吐出孔11cの上部付近の間の内面に流路を2分割するように設けられている。また、整流板12cの側面の上部には、棒状の電極13cの先端が埋設されている。
【0024】
同図(d)に示す浸漬ノズル1dは、ノズル本体11の内面に内装ノズル12dを備える。ノズル本体11は、同図(a)に示すノズル本体11と同じ構造である。内装ノズル12dは、上部の外径がノズル本体11の内径にほぼ等しい逆円錐台状でその内面に孔を有し、ノズル本体11のフランジ部11b付近の内面に設けられている。また、内装ノズル12dの内部には、棒状の電極13dが複数埋設されている。
【0025】
同図(a)〜(d)に示す浸漬ノズル1a、1b、1c、1dにおいて、螺旋状の突起12a、段部12b、整流板12cおよび内装ノズル12dは、連続鋳造の際に、内部を通過する溶融金属の流れを制御して片流れを防止するために形成された部分で、いずれも、本発明における整流部12を構成する。なお、同図(a)〜(d)に示すノズル本体11の形状、同図(a)に示す螺旋状の突起12aの形状、角度、数および配位置、同図(b)に示す段部12bの形状、数および配置位置、同図(c)に示す整流板12cの形状、数および配置位置、同図(d)に示す内装ノズル12dの形状は、図示したものに拘らず、通常用いられているものでよい。
【0026】
また、同図(a)〜(d)では、電極13a、13b、13cおよび13dを整流部12に埋設したが、ノズル本体11と整流部12との間に設けてもよい。電極の形状、配置位置および配置方向も、同図(a)〜(d)に示す電極13a、13b、13cおよび13dに拘らない。要するに、電極が整流部12の一部に接して設けられていればよい。
【0027】
このように、ノズル本体11の内部に整流部12を設けると、溶融金属が流れる流路の断面積が変化し、一般に、この部分における断面積が減少することになる。このような構造を持つ場合、流路断面積が小さい整流部12自体の下部側の表面にAlの酸化物などが付着しやすい。その理由は、整流部12が設けられた部分の断面積が小さいため、溶鋼中のAlの酸化物などの衝突頻度が大きくなること、および流れが変化するために渦が発生することが原因と考えられる。断面積の小さい部分にAlの酸化物などが付着すると流動に及ぼす影響が大きく、整流部12を備えない浸漬ノズルと比較して、かえって片流れを発生させるなどの悪影響をおよぼす。
【0028】
本発明の浸漬ノズルは、これらの整流部12が、連続鋳造時に前記タンディッシュに収容される溶融金属の融点以上の温度で電気伝導性を有する耐火物(以下、電気伝導性を有する耐火物と表す)で構成される。そして、後述するように、連続鋳造の際に、整流部12と浸漬ノズル内を流れる溶融金属との間に通電して、溶鋼中のAlの酸化物などの付着を防止する。
【0029】
電気伝導性を有する耐火物は、具体的には、連続鋳造で対象とする金属の融点以上の温度において、電気伝導率が1×104〜1×106S/mの耐火物とする必要がある。このような電気伝導性および抵抗率を有する耐火物として、次の耐火物を挙げることができる。
【0030】
アルミナグラファイト質の耐火物
通常の浸漬ノズルに多く用いられるアルミナグラファイト質の耐火物では、黒鉛を5〜35質量%含有するのが好ましい。黒鉛の含有率が5質量%以上であれば、室温から金属が溶融状態のときの温度までの温度領域において電気伝導性を有する。ただし、黒鉛の含有率が35質量%を超えると、強度が劣化して浸漬ノズルとしての使用が困難となる。また溶融金属に対して耐食性が劣化し、溶損の問題が発生する。このアルミナグラファイト質の耐火物は、SiO2 を20質量%程度まで含有させても、後述する通電の際に支障はない。SiO2 は、主としてアルミナグラファイト質の耐火物の熱膨張率を低減し、熱衝撃による折損などを防止する効果がある。また、SiO2 の代わりに、SiCを同様に含有させても構わない。
【0031】
ジルコニアグラファイト質の耐火物
ジルコニアグラファイト質の耐火物の場合は、黒鉛を5〜20質量%含有するのが好ましい。黒鉛の含有率が5質量%以上であれば、室温から金属が溶融状態のときの温度までの温度領域において電気伝導性を有する。ただし、黒鉛の含有率が20質量%を超えると、強度が低下する問題がある。ここで、アルミナグラファイト質の耐火物より、黒鉛の含有率の上限を少なくするのは、アルミナに比較してジルコニアの密度が大きく、密度の小さい黒鉛を含有させたときの耐火物自体の密度変化が大きくなるからである。
【0032】
マグネシアグラファイト質の耐火物
マグネシアグラファイト質の耐火物の場合は、黒鉛を5〜20質量%含有するのが好ましい。黒鉛の含有率が5質量%以上であれば、金属が溶融状態のときの温度において電気伝導性を有する。ただし、黒鉛の含有率が20質量%を超えると、強度および耐食性が低下する。
【0033】
なお、同図(a)〜(d)に示す電極13a、13b、13cおよび13dを構成する材料は、銅、炭素鋼、ステンレス鋼などの通常の電極に用いられている金属、モリブデンやタングステンなどの高融点金属、グラファイトやグラファイトを含有する耐火物(たとえばアルミナグラファイト)などの導電性耐火物である。
【0034】
ノズル本体11と整流部12との間には、電気的に絶縁する図示を省略した絶縁体を設ける。すなわち、同図(a)に示す浸漬ノズル1aでは、ノズル本体11と螺旋状の突起12aとの間に絶縁体を設ける。同図(b)に示す浸漬ノズル1bでは、ノズル本体11と段部12bとの間に絶縁体を設ける。同図(c)に示す浸漬ノズル1cでは、ノズル本体11と整流板12cとの間に絶縁体を設ける。同図(d)に示す浸漬ノズル1dでは、ノズル本体11と内装ノズル12dとの間に絶縁体を設ける。
【0035】
絶縁体を設ける形態としては、鉱物性の繊維やガラス繊維などからなる絶縁性のシートや小片等をノズル本体11と整流部12との間に挟んだ後セメントで固定する。電極13a、13b、13cおよび13dをノズル本体11と整流部12との間に設ける場合は、絶縁体を、ノズル本体11と電極13a、13b、13cおよび13dとの間に設ける。
【0036】
このように、電気伝導性を有する耐火物で構成された整流部12と、ノズル本体11との間に電気的に絶縁する絶縁体を設けると、後述するように、整流部12に通電した際に、ノズル本体11に電流が流れることが防止され、効率良く溶融金属に通電される。
【0037】
図2は、本発明の整流部および絶縁体を備えた連続鋳造用浸漬ノズルの他の例を示す縦断面図である。
【0038】
同図に示す連続鋳造用浸漬ノズル1eは、ノズル本体11が電気伝導性を有する耐火物で構成され、ノズル本体11の有底の円筒体11aと段部12bとの間に絶縁体14が設けられ、円筒体11aの前記段部12bが設けられた領域外の部分に他方の電極15が埋設されている。その他の構成は、図1(b)に示す浸漬ノズル1bと同じ構成であるため、同一部分は同一符号で示し、詳細な説明は省略する。このように、ノズル本体11と段部12bとを共に電気伝導性を有する耐火物で構成し、これらの間に絶縁体を設けるとともに両者に電極を設ければ、後述するように連続鋳造の際に通電したとき、段部12bとノズル本体11の両者の内面に、溶鋼中のAlの酸化物などが付着するのを防止することができる。
【0039】
なお、図2に示す浸漬ノズル1eは、整流部12として段部12bを備えるが、整流部12は、図1(a)に示す螺旋状の突起12a、図1(c)に示す整流板12cおよび図1(d)に示す内装ノズル12dであってもよい。また、他方の電極15をノズル本体11の有底の円筒体11aに埋設したが、有底の円筒体11aの外面に設けてもよい。
【0040】
図3は、本発明の連続鋳造方法に用いる連続鋳造装置の溶融金属供給部の一例を模式的に示す縦断面図である。
【0041】
同図において、溶融金属供給部は、底部に上ノズル2aが設けられたタンディッシュ2と、上ノズル2aの下部に設けられたスライディングゲート3と、スライディングゲート3の下部に設けられたノズル支持部4と、ノズル支持部4に支持された浸漬ノズル1と、タンディッシュ2の内部に設けられた他方の電極5と、他方の電極5と浸漬ノズル1に設けられた電極13bとに接続された電源部6とを備える。
【0042】
浸漬ノズル1の構造は、ノズル本体1に他方の電極15が設けられていない点を除いて、前記図2に示す浸漬ノズル1eと同じ構造であるため、同一部分は同一符号で示し、詳細な説明は省略する。
【0043】
タンディッシュ2は、溶融金属8を収容する部分で、その形状、内張耐火物は、通常用いられているものでよい。
【0044】
タンディッシュ2の底部に設けられた上ノズル2aは、タンディッシュ2内の溶融金属8を下部に供給する供給孔2bを有し、耐火物で構成されている。この上ノズル2aの形状も通常用いられているものでよい。
【0045】
スライディングゲート3は、上プレート31、下プレート32およびこれらの間に設けられた可動プレート33とを備える3層構造のものである。上プレート31、下プレート32および可動プレート33は、それぞれ通流孔31a、32a、33aが設けられた耐火物製で、図示を省略した駆動機構により可動プレート33を水平移動させることにより、下部に供給される溶融金属8の供給量を制御する。このスライディングゲート3の構造も、通常用いられている2層構造のものであってもよい。
【0046】
他方の電極5は、タンディッシュ2の上方から内部に挿入され、先端がタンディッシュ2の内部空間に臨み、タンディッシュ2内に溶融金属8が供給された際は、その先端が溶融金属8内に浸漬される。溶融金属8内に浸漬されて溶融金属8と接触する部分の表面積は、10cm2 程度以上であればよい。
【0047】
この電極5を構成する材料は、タンディッシュ2内の溶融金属8に接触した状態でできるだけ長時間耐えること、電気伝導性を有することの2条件を満たせばよく、耐火物、黒鉛、モリブデンやタングステンなどの高融点金属、またはこれらの複合材料とするのがよい。
【0048】
電源部6は、他方の電極5および浸漬ノズル1に設けられた電極13dに電気配線6aにより接続され、必要時にこれらの電極6、13dに通電する。
【0049】
なお、同図に示す溶融金属供給部は、浸漬ノズル1と、この浸漬ノズル1と接するスライディングゲート3およびノズル支持部4との間に絶縁体7を備える。
【0050】
このように、電気伝導性を有する耐火物で構成され、電極13dが設けられた段部12bを有する浸漬ノズル1と、隣接するスライディングゲート3およびノズル支持部4との間に電気的に絶縁する絶縁体7を設けると、浸漬ノズル1に設けられた絶縁体14による絶縁が不十分であっても、後述するように、連続鋳造の際に、整流部12である段部12bと浸漬ノズル内を流れる溶融金属との間に通電した際に、浸漬ノズル1に隣接する部分に電流が流れることが防止され、効率良く溶融金属に通電される。
【0051】
図3に示す本発明の連続鋳造方法に用いる溶融金属供給部は、ガス吹き込み部を備えない。しかし、上ノズル2とスライディングゲート3のうち、いずれか一方に図示を省略した多孔性の耐火物からなるガス吹き込み部を設けてもよい。このガス吹き込み部は、次のようにして使用される。すなわち、転炉、RHなどの操業状態によって溶鋼中のAlの酸化物などが多くなり、この溶鋼を処理する場合に、浸漬ノズル1の内面にAlの酸化物などが付着するのを防ぐために、不活性ガスを吹き込む。また、鋳造開始時に溶鋼が凝固することによる浸漬ノズルの開口不良を防止するためや鋳型内の溶鋼の流動を改善するために、不活性ガスを吹き込む。
【0052】
なお、図3に示す溶融金属供給部では、整流部12として段部12bが形成された浸漬ノズル1を備えるが、図1に示す他の整流部が形成された浸漬ノズルを備えてもよい。また、他方の電極5は、先端がタンディッシュ2の内部空間に臨むようにタンディッシュ2の上方から内部に挿入して設けたが、タンディッシュ2の側壁を貫通して設けてもよく、タンディッシュ2の側壁の一部を電気伝導性を有する耐火物で構成し、この部分に設けてもよい。
【0053】
また、上ノズル2aまたはスライディングゲート3のいずれかを電気伝導性を有する耐火物で構成して他方の電極5を設けてもよい。この場合は、他方の電極5が設けられた上ノズル2aまたはスライディングゲート3と整流部12との間には、必ず絶縁体を設ける。
【0054】
図3に示す溶融金属供給部は、流量制御機構としてスライディングゲート3を備えているが、流量制御機構は、スライディングゲートを備えない例えばストッパー方式であってもよい。この場合は、他方の電極5をストッパーに設けてもよい。
【0055】
なお、浸漬ノズルとして図2に示す浸漬ノズル1eを用いる場合は、他方の電極5を設ける必要はない。この場合、電源部6は、浸漬ノズル1eの段部12bに設けられた電極13dとノズル本体11に設けられた他方の電極15とに電気配線6aにより接続される。
【0056】
つぎに、本発明の連続鋳造方法を、図3に示す溶融金属供給部を備える連続鋳造装置を用いた場合について説明する。
【0057】
図3に示す溶融金属供給部を図示を省略した鋳型の上に配置し、タンディッシュ2内の溶融金属8を、上ノズル2a、スライディングゲート3および浸漬ノズル1により、鋳型内に供給する。
【0058】
この際、電源部6をONの状態とする。電源部6は、浸漬ノズル1の段部12bに設けられた電極13bおよび他方の電極5に電気配線6aにより接続されている。そして、一他方の電極5は、タンディッシュ2内の溶融金属8に浸漬されている。したがって、浸漬ノズル1の段部12bと浸漬ノズル1の内部を通過する溶融金属との間は通電される。
【0059】
通電する電流は、直流、交流のいずれでもよい。直流の場合、浸漬ノズル側を正負のいずれの電位としてもよい。また、パルス波、矩形波であってもよい。この通電は、連続的でなく、断続的であってもよい。
【0060】
このように、浸漬ノズル1の内面に形成された段部12bと浸漬ノズル1内を通過する溶融金属との間に通電すると、前述の電気毛管現象により、段部12bに最も近い溶融金属の界面張力が小さくなる。そのため、溶鋼中のAlの酸化物などは、段部12bに付着しようとする力が減少し、段部12bには、Alの酸化物などが付着しなくなる。
【0061】
通電の際、段部12bの表面積当たりの電流密度は0.04〜0.5アンペア/cm2 (A/cm2 )とするのが望ましい。0.5A/cm2 を超えると効果が飽和する。また、電源部6や配線などの装置が大がかりとなり、多量の電力が必要となるとともに、感電のおそれが生じる。電源部6の端子間の電位差は1〜60ボルト(V)とするのがよい。
【0062】
図4は、耐火物の表面に付着したAlの酸化物などの付着物の厚さと耐火物側の電位との関係を示す図である。
【0063】
同図における試験条件は、5kgの低炭素Alキルドの溶鋼に、直径20mm、長さ150mmの耐火物製の棒の先端約130mmと電極とを浸漬して、これらの間に電流一定で電圧を変化させて1時間通電した。なお、耐火物として、電気伝導性を有するアルミナグラファイトおよびジルコニアグラファイトと、電気伝導性を有しない高純度アルミナを用いた。
【0064】
同図から次のことがわかる。耐火物として電気伝導性を有するアルミナグラファイトあるいはジルコニアグラファイトを使用した場合には、電位の正負に拘わらず付着量が顕著に減少する。負の電位を付与した場合の方が、付着量はやや少ない。電位の増加に伴い付着物の厚さは減少する。電気伝導性を有しない高純度アルミナを使用した場合には、電位を付与しない場合での付着量が、アルミナグラファイトやジルコニアグラファイトに比べて少ないが、電位を付与しても付着物の厚さの減少は認められなかった。電流値を一定に制御しても同様の結果が得られた。
【0065】
このように、電気伝導性を有する耐火物と溶鋼との間に電位差を付与すると、その電位の正負に拘わらず表面のAlの酸化物などの付着が抑制される。さらに電流一定の制御とした場合にも、耐火物としてアルミナグラファイトあるいはジルコニアグラファイトを使用した場合には、同様の付着防止効果が得られた。
【0066】
以上述べたように、整流部である段部12bと浸漬ノズル1の内部を通過する溶融金属8との間に通電しながら、タンディッシュ2内の溶融金属8を鋳型内に供給する。また鋳型内の溶融金属の上面には、鋳型内の溶融金属の保温と酸化防止、および鋳型と凝固殻との潤滑のためにモールドパウダを添加する。鋳型内に供給された溶融金属8は、鋳型に接する表面から凝固殻が形成され、その後図示を省略した引き抜き装置により引き抜かれて鋳片とされる。
【0067】
溶融金属8が浸漬ノズル1内を通過する際に、段部12bとの間で通電されて、電位差が付与されるため、段部12bにAlの酸化物などが付着することはない。また、Arガスなどの不活性ガスを溶融金属中に吹き込まないので、鋳片に気泡性の欠陥は生じない。
【0068】
なお、上ノズル2aまたはスライディングゲート3にガス吹き込み部が設けられた溶融金属供給部を備える連続鋳造装置により連続鋳造する場合は、ガス吹き込み部から鋳片表層部に気泡性欠陥が発生しない程度に、その内部を通過する溶融金属中に不活性ガスを吹き込んでも構わない。ただし、不活性ガスを吹き込まないのが望ましい。吹き込まないことにより、より確実に鋳片表層部に気泡性欠陥の発生するのを防止できるからである。
【0069】
本発明の連続鋳造方法は、Alで脱酸した溶鋼の連続鋳造に適している。また浸漬ノズルなどの閉塞の原因となる元素である例えば、ジルコニウム、カルシウム、希土類金属などを含有する金属の連続鋳造においても効果がある。
【0070】
【実施例】
垂直曲げ型連続鋳造機を用い、Alで脱酸した表1に示す化学組成の極低炭素鋼からなる溶鋼から、厚さ270mm、幅1320〜1600mmの鋳片を製造した。
【0071】
【表1】
垂直曲げ型連続鋳造機は、電気伝導性を有する耐火物からなる整流部に電極を埋設した浸漬ノズルを有する溶融金属供給部を備えたものを用いた。用いたタンデイッシュの形状は通常の箱形で、容量は約85tである。
【0072】
浸漬ノズルは、内径が90mmで、下向き35°の通常の2つの吐出孔を有するものを用いた。浸漬ノズルのノズル本体および整流部は、質量%で、黒鉛を22%、SiO2を12%含有し、残部がアルミナおよび不純物からなるアルミナグラファイト質の電気伝導性を有する耐火物で構成した。
【0073】
浸漬ノズルとスライディングゲートとの間には、アルミナとシリカの繊維からなる絶縁性シートを介在させた。また、一部の試験では、整流部とノズル本体との間に絶縁性セメントまたは絶縁性小片を介在させた。なお、整流部に埋設した電極の材料は低炭素鋼、他方の電極の材料は、アルミナグラファイトとした。
【0074】
連続鋳造の際は、1ヒート270tの溶鋼を、5ヒート連続して鋳造した。このとき、タンデイッシュ内の溶鋼の過熱度は20〜35℃、鋳造速度は1.4〜1.6m/分とした。また、他方の電極と整流部に埋設された電極との間に、電流値一定または電圧値一定として直流を通電した。一部の試験では、他方の電極と整流部に埋設された電極との間に通電しなかった。また、一部の試験では、スライディングゲートに設けられたガス吹き込み部から、Arガスを2〜5リットル(Normal)/分の流量で溶鋼中に吹き込んだ。これらの試験条件を表2に示す。
【0075】
【表2】
前記の連続鋳造が終了した後、浸漬ノズルを回収して縦断し、整流部およびノズル本体に付着した付着物の厚さを測定した。
【0076】
また、各連続鋳造試験において得られた5ヒート目の鋳片を素材として熱間圧延、酸洗および冷間圧延により、0.8mmの厚さの鋼帯を製造し、鋼帯の表面疵発生率を調査した。結果を表2に併せて示す。
【0077】
なお、内面の付着量の厚さは、整流部およびノズル本体に付着した付着物の最も厚い部分の厚さを表す。鋼帯の表面疵発生率は、鋼帯の表面疵の発生有無を目視により調査し、表面疵が発生した部分をその長さだけ切断し、切断した合計の長さを冷間圧延長さで除して、表面疵発生率として表した。
【0078】
同表から次のことがわかる。
【0079】
No.1〜3は、整流部として図1(b)に示す段部が浸漬ノズルの内面に形成され、絶縁体を浸漬ノズルとスライディングゲートとの間に設け、Arガスを吹き込んだ例である。これらのうち、他方の電極をタンディッシュ内に設け、電流一定(20A)で整流部側を正の電位として通電したNo.1および整流部側の電位を負として通電したNo.2は、通電しなかったNo.3に比べて整流部に付着した付着物の厚さが薄く、表面疵の発生率も低い。
【0080】
No.4およびNo.5は、整流部として図1(c)に示す整流板が浸漬ノズルの内面に形成され、絶縁体を浸漬ノズルとスライディングゲートとの間に設け、Arガスを吹き込んだ例である。これらのうち通電しなかったNo.5では、整流板にAlなどの酸化物が多量に付着したので、3ヒート目で作業を中断した。したがって、付着物厚さは3ヒート後の結果であり、また表面疵の発生率は、3ヒート目の鋳片から製造した鋼帯における結果である。
【0081】
他方の電極をタンディッシュ内に設け、電圧一定(10V)で整流部側の電位を負として通電したNo.4は、通電しなかったNo.5に比べて整流部およびノズル本体に付着した付着物の厚さが薄く、表面疵の発生率も大幅に低い。
【0082】
No.6およびNo.7は、整流部として図1(b)に示す段部が浸漬ノズルの内面に形成され、絶縁体を浸漬ノズルとスライディングゲートとの間および整流部とノズル本体との間に設け、電流一定(15A)で整流部側の電位を負として通電し、Arガスを吹き込んだ例である。これらは、付着物の厚さおよび表面疵の発生率ともにNo.1およびNo.4と同程度である。特に、他方の電極をノズル本体に設けたNo.7は、ノズル本体に付着物が付着していない。
【0082】
No.8およびNo.9は、整流部として図1(c)に示す整流板が浸漬ノズルの内面に形成され、絶縁体を浸漬ノズルとスライディングゲートとの間および整流部とノズル本体との間に設け、電流一定(20A)で整流部側の電位を負として通電し、Arガスを吹き込まなかった例である。これらは、付着物の厚さおよび表面疵の発生率ともにNo.1およびNo.4と同程度である。
【0083】
【発明の効果】
この発明の浸漬ノズルによれば、浸漬ノズルの内面に形成された整流部に溶鋼中のAlの酸化物などが付着するのを防止することができる。したがって、この浸漬ノズルを備えた連続鋳造装置により金属の連続鋳造をおこなえば、得られた鋳片を素材とする製品に、モールドパウダ、Alの酸化物、気泡などの鋳片の欠陥に起因する欠陥の発生を防止すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整流部および絶縁体を備えた連続鋳造用浸漬ノズルの一例を示す縦断面図である。(a)は内面に螺旋状の突起が設けられた浸漬ノズルである。(b)は内面に段部が設けられた浸漬ノズルである。(c)は内面に整流板が設けられた浸漬ノズルである。(d)は内面に内装ノズルが設けられた浸漬ノズルである。
【図2】本発明の整流部および絶縁体を備えた連続鋳造用浸漬ノズルの他の例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の連続鋳造方法に用いる連続鋳造装置の溶融金属供給部の一例を模式的に示す縦断面図である。
【図4】耐火物の表面に付着したAlの酸化物などの付着物の厚さと耐火物側の電位との関係を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、1e:浸漬ノズル、
2:タンディッシュ、
2a:上ノズル、
3:スライディングゲート、
4:ノズル支持部、
5:他方の電極、
6:電源部、
7:絶縁体、
8:溶融金属、
11:ノズル本体、
11a:有底の円筒体、
11b:フランジ部、
11c:吐出孔、
12:整流部、
12a:螺旋状の突起、
12b:段部、
12c:整流板、
12d:内装ノズル、
13a、13b、13c、13d:電極、
14:絶縁体、
15:他方の電極。
Claims (3)
- ノズル本体の内面にその内部を通過する溶融金属の流れを制御する整流部を備え、前記整流部が連続鋳造で対象とする金属の融点以上の温度において1×104〜1×106S/mの電気伝導率を有する耐火物で構成されると共に、前記整流部に電極が設けられ、さらに、前記ノズル本体と前記整流部との間に絶縁体を有することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズル。
- ノズル本体が電気伝導性を有する耐火物からなり、前記ノズル本体に他方の電極が設けられた請求項1に記載の連続鋳造用浸漬ノズル。
- 底部に上ノズルが設けられたタンディッシュと、上ノズルの下部に設けられたスライディングゲートと、スライディングゲートに続いて設けられた、ノズル本体の内面にその内部を通過する溶融金属の流れを制御する整流部を備え前記整流部が連続鋳造で対象とする金属の融点以上の温度において1×10 4 〜1×10 6 S/mの電気伝導率を有する耐火物で構成されると共に前記整流部に電極が設けられた連続鋳造用浸漬ノズルとを有し、前記浸漬ノズルとスライディングゲートとの間および前記浸漬ノズルとこれを支持するノズル支持部との間に絶縁体を備えた溶融金属供給部を有する連続鋳造装置を用い、整流部と前記浸漬ノズルの内部を通過する溶融金属との間に通電しながらタンディッシュ内の溶融金属を前記溶融金属供給部から鋳型に供給することを特徴とする金属の連続鋳造方法。
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