JP3609956B2 - ラッチ回路、シフトレジスタ回路、および画像表示装置 - Google Patents
ラッチ回路、シフトレジスタ回路、および画像表示装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パルス信号を伝送するラッチ回路、このラッチ回路をもつシフトレジスタ回路、およびこのシフトレジスタ回路を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ここでは、従来のラッチ回路をもつシフトレジスタ回路および画像表示装置の例として、液晶表示装置と、そのデータ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路を構成するシフトレジスタ回路とを挙げて説明する。但し、この発明に関するシフトレジスタおよび画像表示装置は、上記液晶表示装置およびその液晶表示装置用のシフトレジスタに限定されるものではなく、他の画像表示装置およびその画像表示装置用のシフトレジスタにも適用できるものである。
【0003】
従来より、上記液晶表示装置として、アクティブ・マトリックス駆動方式の液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置は、図37に示すように、画素アレイARY,走査信号線駆動回路GDおよびデータ信号線駆動回路SDで構成される。上記画素アレイARYにおいては、互いに交差する多数の走査信号線GLと多数のデータ信号線SLとの各交差位置近傍に画素PIXが配置されて隣接する走査信号線GLとデータ信号線SLとに接続されると共に、マトリックス状に配列されている。
【0004】
上記データ信号線駆動回路SDは、クロック信号cks等のタイミング信号に同期して、入力された映像信号datをサンプリングし、必要に応じて増幅して各データ信号線SLに書き込む。走査信号線駆動回路GDは、クロック信号ckg等のタイミング信号に同期して、走査信号線GLを順次選択し、画素PIX内にあるスイッチング素子の開閉を制御することによって、各データ信号線SLに書き込まれた映像信号(データ)datを対応する画素PIXに書き込むと共に、各画素PIXに書き込まれたデータを保持させる。
【0005】
上記画素PIXは、図38に示すように、上記スイッチング素子としての電界効果トランジスタSWと、液晶容量CLおよび補助容量(必要に応じて付加される)CSでなる画素容量とで構成される。そして、トランジスタSWのドレインおよびソースを介してデータ信号線SLと上記画素容量の一方の電極とが接続される一方、トランジスタSWのゲートは走査信号線GLに接続されている。さらに、上記画素容量の他方の電極は全画素に共通の共通電極(図示せず)に接続されている。上記構成において、各液晶容量CLに印加される電圧によって液晶の透過率または反射率が変調されて、当該画素が表示されるのである。
【0006】
次に、上記映像信号datをデータ信号線SLに書き込む方法について述べる。上記データ信号線SLの駆動方式としては、点順次駆動方式と線順次駆動方式とがあるが、ここでは点順次駆動方式について述べる。図39は、データ信号線駆動回路SDの詳細な回路構成を示す。映像信号線DATに入力された映像信号datを、この映像信号datと同期されたシフトレジスタ回路1の各段の出力パルスでサンプリング回路ASを開閉することによってデータ信号線SLに書き込むのである。
【0007】
より具体的に述べると、上記シフトレジスタ回路1を構成する隣接するラッチ回路SRの出力信号nの連なり信号を複数のインバータ回路からなるバッファ回路で増幅すると共に、必要に応じて反転信号を生成して、サンプリング信号sおよびその反転信号/sをサンプリング回路(アナログスイッチ)ASに出力する。そして、サンプリング回路ASは、サンプリング信号s,/sに基づいて開閉して、映像信号線DATからの映像データをデータ信号線SLに供給するのである。その場合のラッチ回路SRへのクロック信号cks,/cksと、ラッチ回路SRの出力信号n1〜n3と、サンプリング信号s1,s2を、図40に示す。
【0008】
図41は、上記走査信号線駆動回路GDの詳細な回路構成を示す。この走査信号線駆動回路GDでは、シフトレジスタ回路2を構成する隣接するラッチ回路SRの出力信号nの連なり信号をナンド回路によってとり、さらに外部からのパルス幅制御信号gpsとの重なりをとることによって、所望のパルス幅を得る。その場合におけるラッチ回路SRへのクロック信号ckg,/ckgと、ラッチ回路SRの出力信号n1〜n3と、パルス幅制御信号gpsと、走査信号線GLへの走査信号gl1,gl2を、図42に示す。
【0009】
ここで、上記データ信号線駆動回路SD及び走査信号線駆動回路GDにおいて、シフトレジスタ回路1,2を構成する各ラッチ回路SRは、図43に示すような構成を有している。尚、図43は一方向にのみ走査が可能なシフトレジスタ回路1,2を構成するためのラッチ回路SRの例である。ここで、ラッチ回路SRに用いられているクロックト・インバータ回路3の具体的構成例を図44に示す。これに対して、双方向に走査が可能なシフトレジスタ回路を構成する場合には、図45に示すような構成のラッチ回路SRを用いる。これらのラッチ回路SRは何れもハーフラッチ回路であり、クロックck,/ckの立ち上り及び立ち下がりの何れか一方で入力信号をラッチするので、クロックck,/ck1周期分のパルス幅の出力信号nを出力する。
【0010】
ところで、近年、液晶表示装置の小型化や高解像度化や実装コストの低減等を図るために、表示を司る画素アレイARYおよび信号線駆動回路SD,GDを同一基板上に一体形成する技術が注目を集めている。このような駆動回路一体型の液晶表示装置においては、現在広く用いられている透過型液晶表示装置を構成する場合には、基板として透明基板を使う必要がある。その場合には、画素PIXのトランジスタSWやクロックト・インバータ回路3を構成するトランジスタ等の能動素子として、石英基板やガラス基板上に構成することができる多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いる場合が多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の液晶表示装置においては以下のような問題がある。すなわち、上記データ信号線駆動回路SDは、図39に示すように、隣接する2個のラッチ回路SRの出力信号nの連なり信号に基づいてサンプリング信号s,/sを得るようにしている。そのために、図40に示すように、データ信号線SL1に対応するサンプリング信号s1の立ち下がりと、次段のデータ信号線SL2に対応するサンプリング信号s2立ち上がりとのタイミングが、略一致しているのである。
【0012】
したがって、例えば、データ信号線駆動回路SDを構成するトランジスタの特性が変化することによって、サンプリング信号s,/sの波形が鈍ったり、隣接する2つのラッチ回路SRからの出力信号nのタイミングに僅かなズレが生じたりした場合には、隣接するデータ信号線SL1,SL2に対応するサンプリング信号s1,s2に重なりが生ずる場合がある。その場合には、データ信号線SLに雑音が重畳されることになり、表示画像に滲みやゴーストやクロストーク等の不具合を来す恐れがある。
【0013】
また、上記従来の液晶表示装置においては、上記シフトレジスタ回路1,2に入力されるクロック信号cks,ckgやスタート信号sps,spg等は、図40および図42に示すクロック信号cks,ckgのように、駆動回路SD,GDの電源電圧と同振幅の信号として外部から直接入力されている。一方において、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いた駆動回路一体型の液晶表示装置においては、そのトランジスタ特性が単結晶シリコントランジスタに比べて劣っており、特に閾値電圧の絶対値が1V〜6Vと高い。したがって、駆動電源電圧も15〜20Vまで高くせざるを得ない。そのため、上記駆動回路一体型の液晶表示装置の場合には、外部から直接入力されるクロック信号cks,ckgやスタート信号sps,spg等の振幅も大きくする必要が生ずる。
【0014】
ところが、上記クロック信号cks,ckg等の振幅を大きくすると、クロック信号等を生成するコントロール回路(図示せず)等の外部回路における消費電力の増大を招くという問題が生ずる。また、信号線による不要幅射も大きな問題となる。
【0015】
上述のような上記クロック信号cks,ckg等の振幅を大きくすることによる問題を解消するために、液晶表示装置の信号線駆動回路SD,GD側にレベルシフタ回路(信号昇圧回路)を搭載して、入出力インターフェースの低電圧化を図ることが提案されている。
【0016】
図46に、上記レベルシフタ回路を搭載したデータ信号線駆動回路SDを示す。図46に示すデータ信号線駆動回路SDにおいては、シフトレジスタ回路5の直前にレベルシフタ回路LSを配置している。そして、入力されるクロック信号cksおよびスタート信号spsの振幅(5V)を15Vに昇圧して、シフトレジスタ回路5に供給している。こうして、入力信号5Vで動作電圧15Vを得るのである。ところが、この構成において多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いた場合には、その特性のバラツキによって、昇圧後の信号におけるデューティー比が大きく変化し、データ信号線駆動回路SDの出力パルスnのタイミングや幅にバラツキが生じるため、データ信号線SLに雑音が重畳されて画質の低下を招く恐れがある。また、レベルシフタ回路LS自体の駆動能力が低いため、それ以後の信号線を駆動させるためにバッファが必要となり、消費電力が増加するという問題もある。
【0017】
図47に、上記レベルシフタ回路を搭載した走査信号線駆動回路GDを示す。図47に示す走査信号線駆動回路GDにおいては、シフトレジスタ回路6の直前およびパルス幅制御信号線GPSにレベルシフタ回路LSを配置している。そして、入力されるクロック信号ckg,スタート信号spg及びパルス幅制御信号gpsの振幅(5V)を15Vに昇圧して、シフトレジスタ回路6あるいはノア回路に供給している。この場合にも、レベルシフタ回路LSを搭載したデータ信号線駆動回路SDの場合と同様に、画質低下の恐れや消費電力増大の問題がある。
【0018】
図48及び図49は、上記レベルシフタ回路LSの具体的な回路構成図である。尚、図中、M1,M2はp型トランジスタであり、M3〜M6はn型トランジスタである。また、図50は、図48あるいは図49に示すレベルシフタ回路LSに対する入力信号in,/inおよび出力信号out,/outの波形を示す。
【0019】
上述の画質低下の恐れや消費電力増大の問題を回避する方法として、各信号線駆動回路SD,GDを構成するシフトレジスタ回路夫々に昇圧機能を持たせる方法がある。この方法によれば、シフトレジスタ回路を構成する各段のラッチ回路に昇圧機能があるために、個々のラッチ回路間の信号線を駆動するための信号線駆動用のバッファを必要とはしない。また、各ラッチ回路に入力されるクロック信号やスタート信号等の制御信号ではなく個々のラッチ回路の出力を直接昇圧するために、トランジスタの特性のバラツキに対して安定なサンプリング信号s,/s等の出力パルス信号を得ることができるのである。
【0020】
但し、上記レベルシフタ回路LSには、図48及び図49に示すような構造上、上記クロック信号in,/inを入力するトランジスタに高駆動力が求められる。そのため、上記トランジスタのゲート面積が大きくなり、それに伴ってクロック信号線の負荷増大および消費電力の増大という別の問題が生ずる。
【0021】
そこで、この発明の目的は、ラッチ回路に昇圧機能を内蔵させることにより、クロック信号線の負荷軽減および消費電力の低下を図り、低電圧インターフェースと低消費電力とを両立させたシフトレジスタ回路、および、このシフトレジスタ回路用いた低消費電力性と高表示品位を兼ね備えた画像表示装置を提供することにある。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、第1および第2の論理積−否定論理和回路からなり、上記第1の論理積−否定論理和回路の論理積回路部の入力は、上記クロック信号および上記パルス信号であり、上記第1の論理積−否定論理和回路の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と上記第2の論理積−否定論理和回路の出力信号であり、上記第2の論理積−否定論理和回路の論理積回路部の入力は、上記クロック信号と上記パルス信号の反転信号であり、上記第2の論理積−否定論理和回路の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と上記第1の論理積−否定論理和回路の出力信号であることを特徴とする。
【0038】
上記構成においては、クロック信号がアクティブ状態にあるときのみ入力信号が取り込まれ、クロック信号が非アクティブ状態にあるときには内部状態は保持される。したがって、このラッチ回路は、レベルシフト機能を備えたラッチ回路として動作するので、これを組み合わせることによってシフトレジスタ回路を構成した場合、クロック信号の振幅を、走査されるパルス信号の振幅、すなわち、シフトレジスタ回路の電源電圧よりも小さくすることが可能となる。
【0039】
また、論理積−否定論理和は、1つの論理ゲートとして構成することができるので、回路規模を小さくすることができる。
【0040】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のラッチ回路において、上記論理積−否定論理和回路は、夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記他方の論理積−否定論理和回路の出力信号が入力される第1n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第11n型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、ソース電極が上記第11および第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記他方の論理積−否定論理和回路の出力信号の反転信号が入力される第12n型トランジスタとを備えて、上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されることを特徴とする。
【0041】
上記構成では、このような論理積−否定論理和回路を、例えば、シフトレジスト機能を備えたロジック回路(論理積−否定論理和回路)に適用した場合には、入力信号が電源電圧よりも小さいときにも正常に動作するので、これを組み合わせることによってシフトレジスタ回路を構成した場合、クロック信号の振幅を、走査されるパルス信号の振幅、すなわち、シフトレジスタ回路の電源電圧よりも小さくすることが可能となる。
【0042】
また、この論理積−否定論理和回路においては、入力信号のレベルの切り替わりに依存せず、出力信号が反転する時のみ電流が流れるので、消費電力の増加が殆どないというメリットがある。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
請求項3に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第1および第2のn型トランジスタとを備えて、上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とする。
【0048】
上記構成によれば、ゲート電極にクロック信号が入力される第3および第4のp型トランジスタを付加しているので、上記出力パルスまたはその反転信号が出力される出力ノードが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタが、電源電位側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0049】
請求項4に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第1および第2のn型トランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号の反転信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第7および第8のn型トランジスタとを備えて、上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とする。
【0050】
上記構成によれば、ゲート電極にクロック信号が入力される第3および第4のp型トランジスタを付加しているので、上記出力パルスまたはその反転信号が出力される出力ノードが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタが、電源電位側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0051】
請求項5に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続され、ドレイン電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第5および第6のp型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第1および第2のn型トランジスタとを備えて、上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とする。
【0052】
上記構成によれば、ゲート電極にクロック信号が入力される第3および第4のp型トランジスタと、ゲート電極に入力パルス信号およびその反転信号が入力される第5および第6のp型トランジスタとを付加しているので、上記出力パルスまたはその反転信号が出力される出力ノードが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタが、電源電位側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0053】
請求項6に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続され、ドレイン電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第5および第6のp型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第1および第2のn型トランジスタと、ソース電極が上記第1および第2のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号の反転信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第7および第8のn型トランジスタとを備えて、上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とする。
【0054】
上記構成によれば、ゲート電極にクロック信号が入力される第3および第4のp型トランジスタと、ゲート電極に入力パルス信号およびその反転信号が入力される第5および第6のp型トランジスタとを付加しているので、上記出力パルスまたはその反転信号が出力される出力ノードが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタが、電源電位側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0055】
請求項7に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続された第1n型トランジスタと、ソース電極が上記第1n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第7n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続された第2n型トランジスタと、ソース電極が上記第2n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第8n型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、ソース電極が上記第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第6n型トランジスタを備えて、上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されるとともに、上記第1,2,3,5n型トランジスタがデュアルゲート構造であり、上記第4,6,7,8n型トランジスタがシングルゲート構造であることを特徴とする。
【0056】
上記構成においては、ラッチ回路の出力端子と接地端子の間にトランジスタを直接接続させる場合、接地電位側のトランジスタがシングルゲート構造であって、出力端子側のトランジスタがデュアルゲート構造であるとき、素子数の削減と、素子耐圧の確保を両立させることができる。一般に、直列に接続された複数のトランジスタにおいては、ソース側(nチャネル型トランジスタでは低電位側、pチャネル型トランジスタでは高電位側)よりもドレイン側(nチャネル型トランジスタでは高電位側、pチャネル型トランジスタでは低電位側)の方に強い電圧が印加されるので、ドレイン側のトランジスタをデュアルゲート構成として、素子耐圧を大きくすることが有効である。また、ソース側には、比較的小さな電圧しか印加されないので、シングルゲート構成にすることで、負荷を小さくすることができ、シフトレジスタ回路の高速動作と、素子数削減を実現することが可能となる。
【0057】
請求項8に係る発明は、パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、上記ラッチ回路は、夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続された第1n型トランジスタと、ソース電極が上記第1n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第7n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続された第2n型トランジスタと、ソース電極が上記第2n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第8n型トランジスタと、ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、ソース電極が上記第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第6n型トランジスタを備えて、上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されるとともに、上記第4,6,7,8n型トランジスタのチャネル長よりも、上記第1,2,3,5n型トランジスタのチャネル長の方が長いことを特徴とする。
【0058】
上記構成のラッチ回路においては、上記同様にラッチ回路の出力端子と接地端子の間にトランジスタを複数、直接接続させる場合、接地電位側のトランジスタのチャネル長よりも、出力端子側のトランジスタのチャネル長の方を長くすることによっても、素子数の削減と、素子耐圧の確保を両立させることができる。上述のように、直列に接続された複数のトランジスタにおいては、ソース側(nチャネル型トランジスタでは低電位側、pチャネル型トランジスタでは高電位側)よりもドレイン側(nチャネル型トランジスタでは高電位側、pチャネル型トランジスタでは低電位側)の方に強い電圧が印加されるので、ドレイン側のトランジスタのチャネル長を長くして、素子耐圧を大きくすることが有効である。また、ソース側には、比較的小さな電圧しか印加されないので、チャネル長を短くすることで、負荷を小さくすることができ、シフトレジスタ回路の高速動作と、素子数削減を実現することが可能となる。
【0059】
【0060】
【0061】
請求項9に係る発明は、クロック信号に同期してパルス信号を伝送する複数のラッチ回路を有するシフトレジスタ回路において、上記各ラッチ回路内に、供給されるクロック信号の入力および停止を制御するクロック信号入力制御部を有すると共に、上記クロック信号の振幅は上記パルス信号の振幅よりも小さく、上記各ラッチ回路の出力信号は、第1のトランスファゲートを介して後段のラッチ回路に入力されるとともに、第2のトランスファゲートを介して前段のラッチ回路に入力され、上記第1または第2のトランスファゲートを外部信号により選択的に導通することによって、その走査方向が制御されることを特徴とする。
【0062】
上記構成によれば、クロック信号の振幅は、パルス信号の振幅よりも小さく、つまりは上記パルス信号を伝送するための電源電圧よりも小さい。したがって、上記クロック信号を生成する外部回路による消費電力を増大させることなく、大きな振幅の上記パルス信号を伝送できる。その場合に、高駆動力が求められる能動素子で構成された上記各ラッチ回路に供給される上記クロック信号の入力を、上記ラッチ回路が非アクティブ時にクロック信号入力制御部で停止することによって、クロック信号線の負荷低減および消費電力の低減が図られる。
【0063】
また、上記ラッチ回路の各出力信号は、それぞれ第1および第2のトランスファゲートを介して、前段及び後段のラッチ回路に入力され、外部信号により、上記第1または第2のトランスファゲートの一方を導通させることにより、シフトレジスタの走査方向を制御している。
【0064】
このような構成のシフトレジスタ回路においては、トランスファゲートヘの入力信号によって、パルス信号の伝播方向をいずれの方向にも設定することができるので、双方向に走査可能なシフトレジスタ回路を構成することができる。
【0065】
請求項10に係る発明は、クロック信号に同期してパルス信号を伝送する複数のラッチ回路を有するシフトレジスタ回路において、上記各ラッチ回路内に、供給されるクロック信号の入力および停止を制御するクロック信号入力制御部を有すると共に、上記クロック信号の振幅は上記パルス信号の振幅よりも小さく、上記各ラッチ回路の出力信号は、バッファ回路を介して、後段のラッチ回路に入力されることを特徴とする。
【0066】
上記構成のシフトレジスタ回路において、例えば、ラッチ回路出力パルス信号をバッファ回路を介して次段のラッチ回路に入力するような構成とすれば、駆動力が比較的小さいレベルシフト機能付きのラッチ回路においても、バッファ回路を付加することによって、次段に対する駆動力を大きくすることができるので、シフトレジスタ回路の安定動作や高速動作が可能となる。
【0067】
請求項11に係る発明は、複数配列されたデータ信号線と、複数配列された走査信号線と、上記データ信号線および上記走査信号線で囲まれた位置に配置された複数の画素と、上記データ信号線に映像信号を供給するデータ信号線駆動回路と、上記走査信号線に走査信号を供給する走査信号線駆動回路を有するアクティブ・マトリクス型の画像表示装置において、上記データ信号線駆動回路および上記走査信号線駆動回路の少なくとも一方は、請求項9または10に記載のシフトレジスタ回路を用いて構成されていることを特徴とする。
【0068】
上記構成によれば、上記データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路の少なくとも一方は、請求項9または10に記載のシフトレジスタ回路を用いて構成されている。したがって、上記一方の信号線駆動回路は、転送パルス信号の振幅(つまり電源電圧)よりも振幅の小さい上記クロック信号によって駆動される。そのために、配線長が長いために配線負荷容量が大きいクロック配線の消費電力やクロック生成用の外部回路の消費電力が大幅に低くなる。さらには、当該信号線駆動回路のシフトレジスタ回路を構成するラッチ回路が非アクティブ状態の場合には、上記クロック信号入力制御部によって上記シフトレジスタ回路へのクロック信号の入力が停止されて、クロック信号線の負荷が低減される。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、請求項5に記載のシフトレジスタ回路の一例を示すブロック図である。このシフトレジスタ回路11は、複数のラッチ回路(ハーフラッチ回路)LATを直列に接続して構成されている。すなわち、1段目のラッチ回路LATの入力ノードにはスタート信号(パルス信号)stが入力される一方、出力ノードには2段目のラッチ回路LATの入力ノードが接続されている。以下同様に、各ラッチ回路LATの入力ノードに前段のラッチ回路LATの出力ノードが接続される一方、出力ノードに後段のラッチ回路LATの入力ノードが接続されている。そして、奇数段目のラッチ回路LATの制御ノードにはクロック信号ckが入力される。これに対して、偶数段目のラッチ回路LATの制御ノードにはクロック信号ckの反転信号であるクロック信号/ckが入力される。
【0070】
こうして、本実施の形態における各ラッチ回路LATは、クロック信号ckあるいはクロック信号/ckの何れか一方によって制御されるのである。ここで、シフトレジスタ回路11の駆動電圧は16Vであるのに対して、クロック信号ck,/ckの振幅は5Vであるとする。このように、シフトレジスタ回路11の駆動電圧よりも低い電圧のクロック信号ck,/ckを入力することによって、クロック信号ck,/ckによる消費電力を抑えることが可能となる。尚、一部の信号では、その反転信号を必要とするものもあるがここでは省略(後に詳述)している。
【0071】
図2は、図1におけるシフトレジスタ回路11を構成する請求項4に記載のラッチ回路の回路構成例を示す。第1,第2p型トランジスタとしての2つのp型トランジスタM11,M12のソース電極には、電源電位Vcc(=16V)が接続されている。そして、p型トランジスタM11のゲート電極はp型トランジスタM12のドレイン電極に接続される一方、p型トランジスタM12のゲート電極はp型トランジスタM11のドレイン電極に接続されている。
【0072】
上記p型トランジスタM11のドレイン電極には、第1n型トランジスタとしてのn型トランジスタM13のソース電極が接続されて出力ノード/OUTを形成している。そして、n型トランジスタM13のドレイン電極は接地電位GNDに接続される一方、ゲート電極はp型トランジスタM12のドレイン電極に接続されている。同様に、p型トランジスタM12のドレイン電極には、第2n型トランジスタとしてのn型トランジスタM14のソース電極が接続されて出力ノードOUTを形成している。そして、上記n型トランジスタM14のドレイン電極は接地電位GNDに接続される一方、ゲート電極はp型トランジスタM11のドレイン電極に接続されている。
【0073】
さらに、上記p型トランジスタM11のドレイン電極(出力ノード/OUT)と接地電位GNDとの間には、第3,第4n型トランジスタとしての直列に接続された二つのn型トランジスタM15,M16を介設している。そして、n型トランジスタM15のゲート電極には入力端子INからパルス信号が入力される一方、n型トランジスタM16のゲート電極には入力端子CKからクロック信号が入力される。同様に、上記p型トランジスタM12のドレイン電極(出力ノードOUT)と接地電位GNDとの間には、第5,第6n型トランジスタとしての直列に接続された二つのn型トランジスタM17,M18を介設している。そして、n型トランジスタM17のゲート電極には入力端子/INから上記パルス信号の反転信号が入力される一方、n型トランジスタM18のゲート電極には入力端子CKからクロック信号が入力される。
【0074】
図3は、図2のラッチ回路に第1,第2クロック信号入力部12,13を付加してなるシフトレジスタ回路の一例としてのラッチ回路LATを示している。
上記第1クロック信号入力制御部12は、上記n型トランジスタM15の入力端子INに接続されて第1制御信号としての上記パルス信号が入力される入力ノードとクロック信号ck(クロック信号/ck)が入力されるクロック入力ノードCK、および上記n型トランジスタM16のゲートに接続された出力ノードCKIAを有している。そして、上記第1制御信号の論理レベルが“H”であり、且つ、クロック信号ck(/ck)がアクティブの場合に出力ノードCKIAの電位レベルが“H”となる。
上記第2クロック信号入力制御部13は、上記出力ノードOUTに接続されて第2制御信号としての出力パルス信号outが入力される入力ノードとクロック信号ck(/ck)が入力されるクロック入力ノードCK、および上記n型トランジスタM18のゲートに接続された出力ノードCKIBを有している。そして、上記第2制御信号の論理レベルが“H”であり、且つ、クロック信号ck(/ck)がアクティブの場合に出力ノードCKIBの電位レベルが“H”となる。
【0075】
上記構成のラッチ回路LATは、以下のように動作する。図4は、クロック入力ノードCKに入力されるクロック信号ck(/ck)と、入力ノードIN,/INに入力されるパルス信号in,/inと、出力ノードCKIAからの出力信号ckiaと、出力ノードCKIBからの出力信号ckibと、出力ノードOUT,/OUTから出力されるパルス信号out,/outの波形図である。以下、図3および図4に基づいて、ラッチ回路LATの動作を説明する。尚、本実施の形態においては、上記第1制御信号として入力パルス信号inを用いる一方、上記第2制御信号として出力パルス信号outを用いている。
【0076】
先ず、図4における時点t1において、上記クロック信号ck(/ck)が“H(アクティブ)”になる。そうすると、入力パルス信号in(第1制御信号))は“H”であるから、第1クロック信号入力制御部12の出力ノードCKIAからの出力信号ckiaは“H”になる。その結果、n型トランジスタM15,M16がオンして、出力ノード/OUTはGNDレベルになる。そうすると、p型トランジスタM12のゲート電位は“L”となり、p型トランジスタM12はオンして、時点t2において、出力ノードOUTはVcc(16V)レベルになる。したがって、上記p型トランジスタM11はオフして出力ノード/OUTの電位はGNDに確定される。
【0077】
また、上記出力ノードOUTからの出力パルス信号out(第2制御信号)はVccであり、上記クロック信号ck(/ck)も“H”であるから、第2クロック信号入力制御部13からの出力信号ckibは“H”となり、n型トランジスタM18はオンする。ところが、入力パルス信号/inは“L”であるからn型トランジスタM17はオフする。さらに、出力ノード/OUTはGNDレベルであるからp型トランジスタM14はオフしている。したがって、出力ノードOUTの電位はVccに確定される。
【0078】
すなわち、本実施の形態におけるラッチ回路LATは、第1,第2制御信号の論理レベルが“H”であり、且つ、クロック信号ck(/ck)がアクティブの場合は、図48に示すような通常のレベルシフタ回路として動作するのである。
【0079】
次に、図4における時点t3において、上記クロック信号ck(/ck)が“L”になる。そうすると、上記第1,第2クロック信号入力制御部12,13からの出力信号ckia,ckibは“L”となる。そのため、n型トランジスタM16,M18はオフし、当該ラッチ回路LATは単にレベル保持回路として動作し、出力ノード/OUTのレべルはGNDに、出力ノードOUTのレベルはVcc(16V)に保持されるのである。
【0080】
すなわち、本実施の形態におけるラッチ回路LATは、上記時点t1〜時点t3の間において上記レベルシフタ回路として動作する以外は、レベル保持回路として動作するのである。
【0081】
次に、時点t4において、上記クロック信号ck(/ck)が“H”になる。そうすると、出力パルス信号out(第2制御信号)は“H”であるから、第2クロック信号入力制御部13の出力ノードCKIBからの出力信号ckibは“H”になる。また、入力反転パルス信号/inは“H”である。その結果、n型トランジスタM17,M18がオンして、時点t5において出力ノードOUTはGNDレベルになって出力信号ckibは“L”になる。そうすると、p型トランジスタM11のゲート電位は“L”となってp型トランジスタM11はオンし、時点t6において、出力ノード/OUTはVcc(16V)レベルになる。
【0082】
上述したように、本実施の形態におけるラッチ回路LATは、第1,第2制御信号の論理レベルが“H”であり、且つ、クロック信号ck(/ck)がアクティブの場合は上記レベルシフタ回路として動作し、それ以外の場合はレベル保持回路として動作する。すなわち、本ラッチ回路LATは、レベルシフタ機能を有したラッチ回路として機能するのである。したがって、図1に示すように、本ラッチ回路LATを複数個直列に接続してシフトレジスタ回路11を構成することによって、駆動電圧(Vcc)よりも低い振幅のクロック信号で動作させることができ、クロック信号生成用の外部回路の消費電力を低減できるのである。
【0083】
さらに、図4に示すように、出力信号outの立ち上りは出力信号/outの立ち下がりよりも遅れることになる。したがって、本ラッチ回路LATを複数個直列に接続してシフトレジスタ回路11を構成した場合、隣接する2つのラッチ回路LATからの出力信号outの立ち上りのタイミングに所定時間の間隔を設けることができる。したがって、本シフトレジスタ回路11を画像表示装置におけるデータ信号線駆動回路に用いれば、例えトランジスタM11〜M18の特性が変化して隣接する2つのラッチ回路LATからの出力信号のタイミングに僅かなズレが生じても、隣接するデータ信号線に対応するサンプリング信号に重なりが生ずることを防止できる。したがって、データ信号線に雑音が重畳されることがなく、表示画像に滲みやゴーストやクロストーク等の不具合を来す恐れはないのである。
【0084】
その際に、図4に示すように、上記出力信号のパルス幅はクロック信号のパルス幅とは異なるものになるが、何れの段のラッチ回路LATにおいても同様にレベル変化するので、上記出力信号のパルス幅が各段のラッチ回路LATにおいて交互に変化することはない。したがって、上記データ信号線駆動回路においては、画像データをデータ信号線に取り込むタイミングにズレが生ずることがなく、良好な表示品位を得ることができるのである。
【0085】
さらに、上述したように、本実施の形態におけるラッチ回路LATは、非アクティブ状態の場合には、レベル保持回路として動作してクロック信号ck(/ck)の状態に拘わらず一定の状態を保ち続けるだけであるからクロック信号ck(/ck)は必要としない。そこで、上記非アクティブ状態の場合には、第1,第2クロック信号入力制御部12,13において、クロック入力ノードCKと出力ノードCKIA,CKIBとの間を電気的に切り離すことによって、クロック信号線の負荷低減および消費電力の低減を図ることができるのである。
【0086】
図5は、請求項7 , 8に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図2のラッチ回路の第1,第2n型トランジスタM13,M14の接地電位GND側に、反転クロック信号/CKがゲートに入力される第7,第8n型トランジスタとしてのトランジスタM19,M20を設けた点のみが図2のラッチ回路と異なる。つまり、トランジスタM19のソース電極,ドレイン電極は、トランジスタM13のドレイン電極,接地電位GNDに夫々接続され、トランジスタM20のソース電極,ドレイン電極は、トランジスタM14のドレイン電極,接地電位GNDに夫々接続されている。
【0087】
図5のラッチ回路は、図2で述べたレベルシフタ回路と同様に動作する。すなわち、クロック信号CKがアクティブのときには、トランジスタM11,M12,M15,M16よりレベルシフタ回路が構成され、反転クロック信号/CKがアクティブのときには、トランジスタM11,M12,M17,M18よりラッチ回路(相互に接続された二つのインバータ回路)が構成される。このラッチ回路のクロック信号(CK,/CK)、入力パルス信号(IN,/IN)、出力パルス信号(OUT,/OUT)の波形は、信号ckia,ckibがない点を除いて図4で述べた信号波形と同じである。
上記ラッチ回路は、レベルシフト機能およびラッチ(保持)機能を同時に有する回路として動作し、レベルシフト機能とラッチ機能とを司る夫々の回路構成のうち、一部のトランジスタ(M11およびM12)が共有化されているので、夫々別々の回路構成とした場合と比べて回路サイズが極端に拡大することがない。
【0088】
この結果、上記ラッチ回路には、小さな振幅のクロック信号CK,/CKまたは入力信号IN,/INを入力させて、比較的大きな駆動電圧Vccを出力することができる。
尚、ここで、直列に接続されたトランジスタは夫々の位置を入れ替えても良い(これは、他の実施形態に対しても当てはまるものである)。
【0089】
図6は、本発明のラッチ回路の一例を示している。
図6のラッチ回路は、図2のラッチ回路のn型トランジスタM16,M18に代えて、第9,第10n型トランジスタとしてn型トランジスタM21,M22を用い、n型トランジスタM21のソース電極をn型トランジスタM15,M17のドレイン電極に,ドレイン電極を接地電位GNDに夫々接続する一方、n型トランジスタM22のソース電極をn型トランジスタM13,M14のドレイン電極に,ドレイン電極を接地電位GNDに夫々接続した点のみが図2のラッチ回路と異なる。
つまり、このラッチ回路は、図2のクロック信号(CK)が入力されるトランジスタM16,M18を共通の1個のトランジスタM21とし、図2のトランジスタM13,M14の接地端子側に反転クロック信号(/CK)が入力される共通のトランジスタM22を設けているので、図5で述べたラッチ回路に比してトランジスタの共有化により、一段と素子数が少なく、回路サイズが縮小できる。
【0090】
尚、本発明は、全てのトランジスタの極性を本実施形態とは逆にし、電源や信号の極性を全て逆にしても成り立つものであり、上述と同様の効果が期待できる。このことは、本実施形態に限らず、他の実施形態についても同様である(但し、論理積回路及び論理和回路を用いている場合には、それぞれ、論理和回路及び論理積回路に置き換える必要がある)。
【0091】
図7は、本発明のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図2のラッチ回路のn型トランジスタM16,M18に代えて、第9n型トランジスタとしてn型トランジスタM21を用い、n型トランジスタM21のソース電極をn型トランジスタM15,M17のドレイン電極に,ドレイン電極を接地電位GNDに夫々接続した点のみが図2のラッチ回路と異なる。
つまり、このラッチ回路は、図2のラッチ回路のクロック信号(CK)が入力されるトランジスタM16,M18を1個のトランジスタM21としているので、素子数を更に少なくできる。
【0092】
図8は、請求項1に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、第1および第2の論理積−否定論理和回路AND-NOR1,AND-NOR2からなり、第1の論理積−否定論理和回路AND-NOR1の論理積回路部の入力は、クロック信号(CK)およびパルス信号(IN)であり、第1の論理積−否定論理和回路AND-NOR1の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と第2の論理積−否定論理和回路AND-NOR2の出力信号B(/OUT)である。また、第2の論理積−否定論理和回路AND-NOR2の論理積回路部の入力は、クロック信号(CK)とパルス信号の反転信号(/IN)であり、第2の論理積−否定論理和回路AND-NOR2の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と第1の論理積−否定論理和回路AND-NOR1の出力信号A(OUT)である。
ここで、入力信号の一方(IN,CKのうちの一方)の振幅は、駆動電圧Vccよりも小さくなっている。尚、各信号(CKとIN、または、/CKと/IN)はそれぞれ反転信号を必要とするが、図示していない。
【0093】
図9は、図8に示した論理積−否定論理和回路AND-NOR1,AND-NOR2を構成する請求項7に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図2のラッチ回路のn型トランジスタM14に代えて、ゲート電極に反転クロック信号(/CK)が入力される第11n型トランジスタとしてのトランジスタM23を用い、図2のn型トランジスタM18に代えて、ゲート電極に上記出力信号の反転信号(/B)が入力され,ソース電極が上記トランジスタM23にも接続された第12n型トランジスタとしてのトランジスタM24を用いた点のみが図2のラッチ回路と異なる。
このような構成によっても、電源電圧よりも振幅の小さいクロック信号(CK,/CK)を入力して、所望の振幅(電源振幅)の論理結果を得ることができる。
【0094】
尚、上述のように、図9においてトランジスタM17,M23とトランジスタM24の位置を入れ替えてもよい。
【0095】
図10は、本発明のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、第1〜第4の否定論理積回路NAND1,NAND2,NAND3,NAND4からなり、第1の否定論理積回路NAND1の入力は、クロック信号(CK)およびパルス信号(IN)であり、第2の否定論理積回路NAND2の入力は、クロック信号(CK)および反転パルス信号(/IN)であり、第3の否定論理積回路NAND3の入力は、第1の否定論理積回路NAND1の出力信号Xと第4の否定論理積回路NAND4の出力信号(/OUT)であり、第4の否定論理積回路NAND4の入力は、第2の否定論理積回路NAND2の出力信号Yと第3の否定論理積回路NAND3の出力信号(OUT)である。
このラッチ回路においても、第1,第2の否定論理積回路NAND1,NAND2へ入力する信号のうち一方(CKまたは/CK)の振幅を駆動電圧Vccよりも小さくすることができる。尚、ここでも、各信号(CKとIN、または、/CKと/IN)は夫々反転信号を必要とするが、図示していない。
【0096】
図11は、図10に示した第1,第2の否定論理積回路NAND1,NAND2を構成するラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図9のラッチ回路のトランジスタM13およびトランジスタM24を省略するとともに、図9のトランジスタM17とM23を、ドレイン電極が接地電位GNDに接続された第13,第14n型トランジスタとしてのトランジスタM25,M26で置換した点のみが図9のラッチ回路と異なる。
この構成によっても、電源電圧Vccよりも振幅の小さいクロック信号(CK,/CK)を入力して、所望の振幅(電源振幅)の論理結果を得ることができる。
【0097】
図12は、請求項7に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路では、図5のn型トランジスタのうちの出力端子OUT,/OUT側のトランジスタM13,M14,M15,M17を図示の如くデュアルゲート構造のトランジスタM13a,M13b、M14a,M14b、M15a,M15b、M17a,M17bとし、接地電位GND側のトランジスタM16,M18,M19,M20をシングルゲート構造としている。
これにより、入力容量の増加を最小限に抑えながら、回路の信頼性向上を実現することができる。
【0098】
図13は、請求項8に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路では、図5のn型トランジスタのうちの接地電位GND側のトランジスタM16,M18,M19,M20のチャネル長を6μmとし、出力端子OUT,/OUT側のトランジスタM13,M14,M15,M17のチャネル長を8μmと長くしている。これにより、入力容量の増加を最小限に抑えながら、回路の信頼性を向上させることができる。
【0099】
図14は、図5で述べたラッチ回路の変形例を示している。このラッチ回路は、図5の出力端子OUT,/OUT側のトランジスタM13,M14をn型トランジスタM27,M28に置き換え、図5の接地電位GND側のトランジスタM19,M20をn型トランジスタM29,M30で置き換えるとともに、これらの直列接続の仕方を逆にし、図5のトランジスタM15,M16およびM17,M18の直列接続の仕方を逆にした点が図5のラッチ回路と異なる。なお、図14のトランジスタM15,M16およびM17,M18のゲート電極に入力する信号IN,CKおよび/IN,CKは夫々逆にすることもできる。このように逆にすれば、振幅の小さい方の信号(CK,/CK)が図14の接地電位GND側のトランジスタM15,M17に入力されて、動作が安定するとともに動作速度も向上する。つまり、図14のような構成よりも図5のような構成の方が望ましい。
【0100】
図15は、請求項3に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図2で述べたラッチ回路に、第3,第4のp型トランジスタとしてのトランジスタM41,M42を付加した変形例である。上記第3p型トランジスタM41は、ソース電極が第1p型トランジスタM11のドレイン電極に,ドレイン電極が第1n型トランジスタM13のソース電極に,ゲート電極がクロック信号(CK)の入力される第4n型トランジスタM16のゲート電極に夫々接続され、上記第4p型トランジスタM42は、ソース電極が第2p型トランジスタM12のドレイン電極に,ドレイン電極が第2n型トランジスタM14のソース電極に,ゲート電極がクロック信号(CK)の入力される第6n型トランジスタM18のゲート電極に夫々接続される。
このラッチ回路では、図2のラッチ回路の電源電位Vccと両出力ノードOUT,/OUTとの間に、ゲート電極にクロック信号(CK)が入力される第3,第4p型トランジスタM41,M42を付加しているので、両出力ノードOUT,/OUTが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタM41,M42が、電源電位Vcc側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0101】
図16は、請求項4に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図5で述べたラッチ回路に、図15で述べたと同じ第3,第4のp型トランジスタとしてのトランジスタM41,M42を同様に接続して付加した変形例である。
従って、このラッチ回路では、図5のラッチ回路の電源電位Vccと両出力ノードOUT,/OUTとの間に、ゲート電極にクロック信号(CK)が入力される第3,第4p型トランジスタM41,M42を付加しているので、両出力ノードOUT,/OUTが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記p型トランジスタM41,M42が、電源電位Vcc側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが拡大する。
【0102】
図17は、請求項5に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図2で述べたラッチ回路に、第3〜第6のp型トランジスタとしてのトランジスタM41,M42,M43,M44を付加した変形例である。上記第3,第4p型トランジスタM41,M42は、図15で述べたと同様に第1,第2p型トランジスタM11,M12と第1,第2n型トランジスタM13,M14との間に接続される一方、第5p型トランジスタM43が第3p型トランジスタM41と,第6p型トランジスタM44が第4p型トランジスタM42と夫々並列に接続され、かつ第5p型トランジスタM43のゲート電極には入力パルス信号(IN)が, 第6p型トランジスタM44のゲート電極には入力パルス信号の反転信号(/IN)が夫々入力される。
このラッチ回路では、図2のラッチ回路の電源電位Vccと両出力ノードOUT,/OUTとの間に、ゲート電極にクロック信号(CK),入力パルス信号(IN)が夫々入力され,互いに並列に接続された第3,第5p型トランジスタM41,M43、およびゲート電極にクロック信号(CK),入力パルス信号の反転信号(/IN)が夫々入力され,互いに並列に接続された第4,第6p型トランジスタM42,M44を付加しているので、両出力ノードOUT,/OUTが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記各p型トランジスタM41,M42,M43,M44が、電源電位Vcc側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが一層拡大する。
【0103】
図18は、請求項6に記載のラッチ回路の一例を示している。
このラッチ回路は、図5で述べたラッチ回路に、図17で述べたと同じ第3〜第6のp型トランジスタとしてのトランジスタM41〜M44を同様に接続して付加した変形例である。
従って、このラッチ回路では、図5のラッチ回路の電源電位Vccと両出力ノードOUT,/OUTとの間に、ゲート電極にクロック信号(CK),入力パルス信号(IN)が夫々入力され,互いに並列に接続された第3,第5p型トランジスタM41,M43、およびゲート電極にクロック信号(CK),入力パルス信号の反転信号(/IN)が夫々入力され,互いに並列に接続された第4,第6p型トランジスタM42,M44を付加しているので、両出力ノードOUT,/OUTが低レベル(接地電位)になる動作時に、上記各p型トランジスタM41,M42,M43,M44が、電源電位Vcc側からの電流を制限するように働いて、動作マージンが一層拡大する。
【0104】
さて、図3で述べた第1,第2クロック信号入力制御部12,13について次に具体的に説明する。尚、第1クロック信号入力制御部12と第2クロック信号入力制御部13とは同じ回路構成を有するので、以下の説明は第1クロック信号入力制御部12で代表して行う。
図19は、本発明のシフトレジスタの第1クロック信号入力制御部12の一例を示している。
【0105】
上記第1クロック信号入力制御部12は、スイッチング手段と電位固定手段としての二つのn型トランジスタTGとTDで概略構成される。そして、スイッチング手段をなす第15n型トランジスタとしてのトランジスタTGのドレイン電極は、ラッチ回路LATを構成するn型トランジスタM16のゲートに接続されて上記出力ノードCKIAを形成している。そして、トランジスタTGのソース電極にはクロック入力ノードCKが接続される一方、ゲート電極には上記第1制御信号(入力パルス信号in)が入力される。また、出力ノードCKIAには電位固定手段をなす第17n型トランジスタとしてのトランジスタTDのソース電極が接続される一方、ドレイン電極には接地電位GNDが接続されている。さらに、ゲート電極は電源電位Vcc(=16V)に接続されている。なお、第2クロック信号入力制御部13には、スイッチング手段である第16n型トランジスタおよび電位固定手段である第18n型トランジスタが同様に設けられる。
【0106】
上記構成の第1クロック信号入力制御部12において、第1制御信号(入力パルス信号in)の論理レベルが“H”になると、n型トランジスタTGがオンしてクロック入力ノードCKと出力ノードCKIAとが接続されて、n型トランジスタM16にクロック信号ckが入力される。また、入力パルス信号inは、n型トランジスタM15のゲートにも入力されている。その結果、上述したように、入力パルス信号inおよび出力パルス信号outが“H”であり且つクロック信号ck(/ck)がアクティブな場合に、直列に接続されたn型トランジスタM15,M16はオンして、ラッチ回路LATはレベルシフタ回路として動作するのである。
【0107】
一方、上記第1制御信号inの論理レベルが“L”の場合にはn型トランジスタTGがオフして、出力ノードCKIAがフローティング状態になる。そのため、ゲート電極が電源電位Vccに接続される一方,ドレイン電極が接地電位GNDに接続されて、常時オン状態にあるn型トランジスタTDのオン抵抗をプルダウン抵抗として用いて、出力ノードCKIAの電位を固定するのである。その結果、上述したように、クロック信号ck(/ck)の状態に拘わらずn型トランジスタM16はオフして、ラッチ回路LATはレベル保持回路として動作するのである。
【0108】
すなわち、この第1クロック信号入力制御部12においては、上記n型トランジスタTGで上記スイッチング手段を構成し、n型トランジスタTD,電源電位Vccおよび接地電位GNDで上記電位固定手段を構成するのである。
【0109】
図20は、本発明のシフトレジスタの第1クロック信号入力制御部12の一例を示している。図19の場合と同様に、n型トランジスタM16のゲート電極とクロック入力ノードCKとの間に、ゲート電極に上記第1制御信号(入力パルス信号in)が入力されるトランジスタTGを介設して出力ノードCKIAを形成している。更に、この出力ノードCKIAに、出力ノードCKIAのプルダウン抵抗として用いられ,電位固定手段である第19n型トランジスタとしてのトランジスタTDのソース電極を接続し、このn型トランジスタTDのドレイン電極には接地電位GNDを接続し、ゲート電極を自身のソース電極に接続している。したがって、上記プルダウン電圧はn型トランジスタTDの閾値電圧となる。すなわち、図20に示す第1クロック信号入力制御部12aでは、図19に示す第1クロック信号入力制御部12の構成と比較して配線の引き回しが単純になるという利点がある。
なお、第2クロック信号入力制御部13には、電位固定手段である第20n型トランジスタが同様に設けられる。
【0110】
図21は、本発明のシフトレジスタ回路の第1クロック信号入力制御部12の一例を示している。図19および図20の場合と同様に、n型トランジスタM16のゲート電極とクロック入力ノードCKとの間に、ゲート電極に上記第1制御信号(入力パルス信号in)が入力されるn型トランジスタTGを介設して出力ノードCKIAを形成している。さらに、この出力ノードCKIAに、出力ノードCKIAのプルダウン抵抗として用いられ,電位固定手段である第21n型トランジスタとしてのトランジスタTDのソース電極を接続し、このn型トランジスタTDのドレイン電極には接地電位GNDを接続し、このn型トランジスタTDのゲート電極にはn型トランジスタTGのゲート電極に入力される上記第1制御信号の反転信号(第2クロック信号入力制御部13の場合には上記第2制御信号の反転信号)を入力している。したがって、n型トランジスタTGがオンしている場合にはn型トランジスタTDはオフすることになり、クロック入力ノードCKと出力ノードCKIAとが電気的に接続されている場合に生ずるn型トランジスタM16のゲート電極から接地電位GNDへの貫通電流を防止できるのである。
なお、第2クロック信号入力制御部13には、電位固定手段である第22n型トランジスタが同様に設けられる。
【0111】
図22は、本発明のシフトレジスタ回路の第1クロック信号入力制御部12の一例を示している。図19〜図21の場合と同様に、n型トランジスタM16のゲート電極とクロック入力ノードCKとの間に、ゲート電極に上記第1制御信号(入力パルス信号in)が入力されるn型トランジスタTGを介設して出力ノードCKIAを形成している。さらに、この出力ノードCKIAに、出力ノードCKIAのプルダウン抵抗として用いられる第1抵抗体としての抵抗体Rの一端を接続し、他方には接地電位GNDを接続している。ここで、同じ抵抗値を持つ抵抗体とトランジスタとの素子面積を単純に比較した場合には、抵抗体の方がその面積は大きくなる。ところが、抵抗体には、その単純な構造を活かして多層配線(抵抗体を配線の下側に形成する)を行うことによって実質の占有面積を小さくできるという利点がある。
なお、第2クロック信号入力制御部13には、第2抵抗体としての抵抗体が同様に設けられる。
【0112】
上述のように、本実施の形態においては、上記シフトレジスタ回路11を構成する個々のラッチ回路LATは、クロック信号ckあるいは反転クロック信号/ckの何れか一方のみに同期して動作するようになっている。したがって、図43に示すラッチ回路SRのようにクロック信号ckおよび反転クロック信号/ckの両信号を使用する場合に比してクロック信号線の負荷を半減でき、低消費電力化を図ることができるのである。
【0113】
また、上記シフトレジスタ回路11を構成する個々のラッチ回路LATは、2つのp型トランジスタM11,M12及び2つのn型トランジスタM15,M17(図48に示したレベルシフタ回路の接地電位GNDに接続されたn型トランジスタM3,M4に相当)と接地電位GNDとの間に、n型トランジスタM16,M18を夫々介設する。そして、n型トランジスタM16,M18のゲート電極には第1,第2クロック信号入力制御部12,13の出力信号ckia, ckibを入力している。さらに、出力ノード/OUT,OUTの夫々と接地電位GNDとの間にn型トランジスタM13,M14を介設する。そして、n型トランジスタM13,M14のゲート電極には出力ノードOUT,/OUTを接続している。
【0114】
したがって、上記第1クロック信号入力制御部12への入力パルス信号inおよび第2クロック信号入力制御部13への出力パルス信号outが“H”(つまり、ラッチ回路LATがアクティブ)であってクロック信号ckがアクティブである場合は、当該ラッチ回路LATは図48に示すレベルシフタ回路LSと同様にレベルシフタとして機能する。一方、それ以外は、レベル保持回路して機能することができる。
【0115】
その結果、シフトレジスタ回路11は、駆動電圧(Vcc)よりも低い振幅のクロック信号で動作させることができ、クロック信号生成用の外部回路の消費電力を低減できるのである。さらに、出力信号outのパルス幅は出力信号/outのパルス幅より狭くなる。したがって、駆動信号として出力信号outを用いることによって、隣接する2つのラッチ回路LATからの出力信号に時間的間隔を設けることができ、画像表示装置の信号線駆動回路に利用した場合には、画像信号に雑音が重畳されることがない。また、ラッチ回路LATが非アクティブな場合には、第1,第2クロック信号入力制御部12,13によってクロック入力ノードCKと出力ノードCKIA,CKIBとの間を電気的に切り離すことによって、クロック信号線の負荷低減および消費電力の低減を図ることができるのである。
【0116】
図23は、本発明のシフトレジスタ回路を構成するラッチ回路LATの一例を示している。図23において、p型トランジスタM11,M12、n型トランジスタM13〜M18、および、第1,第2クロック信号入力制御部15,16は、図3におけるp型トランジスタM11,M12、n型トランジスタM13〜M18、および、第1,第2クロック信号入力制御部12,13と同じ構成を有して、同様に機能する。尚、第1,第2クロック信号入力制御部15,16の具体的回路構成は、図19〜図22に示す通りである。
【0117】
本実施の形態においては、上記p型トランジスタM11のドレイン(図3に示すラッチ回路LATにおける出力ノード/OUT)に第1インバータINVの入力端子を接続する。同様に、p型トランジスタM12のドレイン(図3に示すラッチ回路LATにおける出力ノードOUT)に第2インバータ回路INVを接続する。そして、第1インバータINVの出力端子を出力ノードOUTとする一方、第2インバータINVの出力端子を出力ノード/OUTとしている。一般に、レベルシフタ回路は、他の論理演算回路に比べて駆動力が小さい。そこで、インバータ回路INV等のバッファ作用(増幅作用)を有する回路を付加することによって、後段への信号伝播を確実にし、安定にシフトレジスタ動作を行うことができるのである
図24は、上記クロック入力ノードCKに入力されるクロック信号ck(/ck)と、入力ノードIN,/INに入力されるパルス信号in,/inと、出力ノードCKIAから出力される出力信号ckiaと、出力ノードCKIBから出力される出力信号ckibと、出力ノードOUT,/OUTから出力されるパルス信号out,/outの波形を示す。図4に示す波形図と比較して、図3における出力ノードOUT,/OUTにインバータ回路INVが付加されたために出力信号out,/outの位相が反転し、その結果、出力信号outの立ち上りが出力信号/outの立ち下がりよりも早くなっている。
【0118】
したがって、図3に示すラッチ回路LATの場合と同様に、本ラッチ回路LATで形成したシフトレジスタ回路11をデータ信号線駆動回路に用いると共に出力信号/outを利用した場合に、隣接するラッチ回路LATからの出力信号/outのタイミングに僅かなズレが生じても、隣接するデータ信号線に対応するサンプリング信号に重なりが生ずることを防止できるのである。
【0119】
なお、図23のラッチ回路の第1,第2クロック信号入力制御部15,16を除去し、トランジスタM16,M18のゲート電極にクロック信号(CK)を入力して、図17で述べたラッチ回路の出力端子OUT,/OUTに第1,第2インバータINVを介設した構成とすることもできる。この構成でも、上記インバータINVのバッファ作用により後段への信号伝播を確実にし、安定にシフトレジスタ動作を行うことができる。
【0120】
図25は、請求項9に記載のシフトレジスタ回路の一例を示すブロック図である。このシフトレジスタ回路21は、互いに隣接するラッチ回路LATの出力ノードと入力ノードとが、アナログスイッチASWを介して接続されて構成されている。すなわち、1段目のラッチ回路LATの入力ノードには、外部からの制御信号lrでオン/オフ制御されるアナログスイッチASW1を介してスタート信号(パルス信号)stが入力される。一方、出力ノードは、アナログスイッチASW1を介して2段目のラッチ回路LATの入力ノードに接続されている。次に、2段目のラッチ回路LATの入力ノードは、1段目のラッチ回路LATの出力ノードの他に、外部からの制御信号/lrでオン/オフ制御されるアナログスイッチASW2を介して3段目のラッチ回路LATの出力ノードに接続されている。一方、出力ノードは、アナログスイッチASW2を介して1段目のラッチ回路LATの入力ノードに接続されると共に、アナログスイッチASW1を介して3段目のラッチ回路LATの入力ノードに接続されている。次に、3段目のラッチ回路LATの入力ノードは、2段目のラッチ回路LATの出力ノードの他に、アナログスイッチASW2を介して4段目のラッチ回路LATの出力ノードに接続されている。一方、出力ノードは、2段目のラッチ回路LATの入力ノードの他に、アナログスイッチASW1を介して4段目のラッチ回路LATの入力ノードに接続されている。そして、最終段である上記4段目のラッチ回路LATの入力ノードには、3段目のラッチ回路LATからの出力信号の他に、アナログスイッチASW2を介してスタート信号stが入力されるようになっている。
【0121】
上記構成のシフトレジスタ回路21は、以下のようにして走査方向を切り換えることができる。すなわち、上記制御信号lrがアクティブになると、制御信号lrでオン/オフ制御されるアナログスイッチASW1がオンする一方、制御信号/lrでオン/オフ制御されるアナログスイッチASW2がオフする。したがって、スタート信号stは1段目のラッチ回路LATに入力され、以下順次前段のラッチ回路LATからの出力パルス信号が後段のラッチ回路LATに入力される。つまり、シフトレジスタ回路21は先頭のラッチ回路LATから最後尾のラッチ回路LATの方へ走査することになるのである。一方、上記制御信号lrが非アクティブになると、アナログスイッチASW1がオフする一方、アナログスイッチASW2がオンする。したがって、スタート信号stは4段目(最終段)のラッチ回路LATに入力され、以下順次後段のラッチ回路LATからの出力パルス信号が前段のラッチ回路LATに入力される。つまり、シフトレジスタ回路21は最後尾のラッチ回路LATから先頭のラッチ回路LATの方へ走査することになるのである。
【0122】
図26は、図25におけるシフトレジスタ回路21を構成するラッチ回路LATおよびアナログスイッチASWの回路構成図を示す。アナログスイッチASW1は、ゲート電極に制御信号lrが入力されるn型トランジスタM31とゲート電極に制御信号/lrが入力されるp型トランジスタM32とのソース電極同士およびドレイン同士を接続して構成されている。そして、ソース電極側にラッチ回路LATの出力ノード/OUTあるいは出力ノードOUTを接続する一方、ドレイン側を後段側への出力ノード/OUT1,OUT1としている。また、アナログスイッチASW2は、ゲート電極に制御信号/lrが入力されるn型トランジスタM33とゲート電極に制御信号lrが入力されるp型トランジスタM34とのソース電極同士及びドレイン同士を接続して構成されている。そして、ソース電極側にラッチ回路LATの出力ノード/OUTまたは出力ノードOUTを接続する一方、ドレイン側を前段側への出力ノード/OUT2,OUT2としている。尚、図26におけるラッチ回路LATは、図3に示すラッチ回路部と図19に示すクロック信号入力制御部とに基づいて構成されているが、図23のラッチ回路部や図20〜図22のクロック信号入力制御部に基づいて構成しても差し支えない。
【0123】
図27は、請求項10に記載されたシフトレジスタの一例,かつ図25で述べたシフトレジスタ回路の変形例を示すブロック図である。このシフトレジスタ回路では、各ラッチ回路LATの出力と前段,後段のラッチ回路に向かう第1,第2のトランスファゲートであるアナログスイッチASW1,ASW2との間にバッファ回路BUFを付加している。
このシフトレジスタ回路でも、図25のシフトレジスタ回路と同じくシフトレジスタ回路の走査方向を切り替えることができるうえ、ラッチ回路LATの駆動力(信号伝播性能)がアナログスイツチASWを介することで低下する場合でも、バッファ回路BUFを付加しているので、大きな駆動力を得ることができ、シフトレジスタ回路の安定動作を図ることができる。
なお、上記シフトレジスタ回路を構成する各ラッチ回路等は、図26で述べたラッチ回路LATの両側のアナログスイッチASW1,ASW2に向かう出力端子に、夫々図23で述べたインバータINVを介設することによって構成できる。
【0124】
図28は、図2に示すシフトレジスタ回路11または図25に示すシフトレジスタ回路21(但し、この場合は上記制御信号lrがアクティブになって順方向に走査するようになっている)を用いたデータ信号線駆動回路SDの回路構成図である。本データ信号線駆動回路SDの基本構成は、図39に示す従来のデータ信号線駆動回路SDと略同一である。すなわち、シフトレジスタ回路25を構成する隣接するラッチ回路LS SRの出力信号/nの連なり信号を複数のインバータ回路からなるバッファ回路で増幅すると共に、必要に応じて反転信号を生成して、サンプリング信号sおよびその反転信号/sをサンプリング回路(アナログスイッチ)ASに出力する。そして、サンプリング回路ASは、サンプリング信号s,/sに基づいて開閉して、映像信号線DATからの映像データdatをデータ信号線SLに供給する。その場合のラッチ回路LS SRへのクロック信号cks,/cksと、ラッチ回路LS SRの出力信号n1,/n1〜n3,/n3と、サンプリング信号s1,s2を、図29に示す。
【0125】
この場合、上記シフトレジスタ回路25を構成するラッチ回路LS SRは、図3あるいは図23に示すラッチ回路LATと同じ構成を有しており、レベルシフタ機能を有したラッチ回路である。したがって、振幅が5Vのクロック信号cks,/cksで振幅16Vの出力信号n1,/n1〜n3,/n3を出力することができる。したがって、このようなラッチ回路LS SRを有するシフトレジスタ回路25で構成されたデータ信号線駆動回路SDを用いた場合には、低い振幅のクロック信号cks,/cksで高い駆動電圧を得ることができ、閾値電圧の絶対値が高い多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いて上記駆動回路一体型の液晶表示装置を構成する場合におけるクロック信号cks,/cksによる消費電力の増大を防止できるのである。
【0126】
ここで、上記ラッチ回路LS SRは、図23に示す回路構成のラッチ回路LATであるとする。そして、映像データdatを取り込むためのサンプリング信号s,/sは、シフトレジスタ回路25における各段のラッチ回路LS SRからの出力信号n,/nのうちロウアクティブな出力信号/nに基づいて生成されている。その場合、図23に示す回路構成を有するラッチ回路LATの出力信号out,/outは、図24に示すように出力信号/outのパルス幅が出力信号outのパルス幅よりも狭くなっている。したがって、本データ信号線駆動回路SDによって生成されるサンプリング信号s,/sにおいては、図29に示すように、隣接するサンプリング信号s1,s2同士に時間的な重なりを持つことがない。すなわち、あるデータ信号線SLへの映像データの書き込みが終了する直前に他のデータ信号線SLに映像データを書き込み始めることがなく、データ信号線SLに雑音が重畳されるのを防止して、良好な画像表示を得ることができるのである。
【0127】
尚、上記の説明においては、上記シフトレジスタ回路25を構成するラッチ回路LS SRは図23に示す回路構成のラッチ回路LATであるとし、ロウアクティブな出力信号/nに基づいてサンプリング信号s,/sを生成している。しかしながら、ラッチ回路LS SRは、図3に示す回路構成のラッチ回路LATで構成しても差し支えない。その場合には、ハイアクティブな出力信号nに基づいてサンプリング信号s,/sを生成すれば、隣接するサンプリング信号s1,s2同士が時間的に重なりを持たないようにできるのである。
【0128】
さらに、上述したように、上記シフトレジスタ回路25を構成するラッチ回路LS SR(すなわち、図3あるいは図23に示すラッチ回路LAT)は、第1,第2クロック信号入力制御部12,13と同一の第1,第2クロック信号入力制御部を有している。そして、非アクティブ状態の場合には単にレベル保持回路として動作するのであるからクロック信号cks,/cksは必要としない。したがって、上記非アクティブ状態の場合には、上記第1,第2クロック信号入力制御部によってクロック信号cks,/cksの入力を停止することによって、クロック信号線の負荷低減および消費電力の低減を図ることができるのである。
なお、図28の各ラッチ回路LS SRに入力されるクロック信号およびスタート信号のうち反転信号/cks,/spsの入力を省略することも可能である。
【0129】
図30は、上記シフトレジスタ回路11またはシフトレジスタ回路21を用いたデータ信号線駆動回路SDの他の構成例を示す回路構成図である。本データ信号線駆動回路SDにおいては、シフトレジスタ回路26の1段目のラッチ回路LS SRへのスタート信号線SPSに、図48または図49に示すような回路構成を有する通常のレベルシフタ回路LSを介設している。そして、レベルシフタ回路LSによって、クロック信号cks,/cksと同じ振幅5Vのスタート信号sps,/spsを振幅16Vに昇圧して1段目のラッチ回路LS SRに供給している。
【0130】
このように、上記スタート信号spsの振幅を5Vにすることによって、本データ信号線駆動回路SDへの総てのディジタル入力信号の振幅を5Vにすることができる。すなわち、本実施の形態によれば、外部信号生成回路の出力レベルを5Vに統一することができ、低消費電力化とシステムの簡略化とを図ることができるのである。
【0131】
図31は、図2に示すシフトレジスタ回路11あるいは図25に示すシフトレジスタ回路21(但し、この場合は上記制御信号lrがアクティブになって順方向に走査するようになっている)を用いた走査信号線駆動回路GDの回路構成図である。本走査信号線駆動回路GDの基本構成は、図41に示す従来の走査信号線駆動回路GDのバッファ回路からパルス幅制御信号線GPSおよびノア回路を除去したバッファ回路を有している。すなわち、シフトレジスタ回路27を構成する隣接するラッチ回路LS SRの出力信号/nの連なり信号をナンド回路によってとり、複数のインバータ回路からなるバッファ回路で増幅して走査信号線GLに供給する。その場合のラッチ回路LS SRへのクロック信号ckg,/ckgと、ラッチ回路LS SRの出力信号n1,/n1〜n3,/n3と、走査信号線GLへの走査信号gl1,gl2を、図32に示す。
【0132】
この場合、上記シフトレジスタ回路27を構成するラッチ回路LS SRは、図3あるいは図23に示すラッチ回路LATと同じ構成を有するレベルシフタ機能を有したラッチ回路である。したがって、図28あるいは図30に示すデータ信号線駆動回路SDの場合と同様に、低い振幅のクロック信号ckg,/ckgで高い駆動電圧を得ることができ、多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いて駆動回路一体型の液晶表示装置を構成する場合におけるクロック信号ckg,/ckgによる消費電力の増大を防止できる。
【0133】
また、上記ラッチ回路LS SRは図23に示す構成のラッチ回路LATであるとし、映像データdatを画素に書き込むための走査信号glを各段のラッチ回路LS SRからのロウアクティブな出力信号/nに基づいて生成している。したがって、図28あるいは図30に示すデータ信号線駆動回路SDの場合と同様に、図32に示すように、隣接する走査信号gl1,gl2同士に重なりを持つことがない。すなわち、ある行の画素への映像データの書き込みが終了する直前に他の行の画素にも映像データを書き込み始めることがなく、画像信号に雑音が重畳されるのを防止して、良好な画像表示を得ることができるのである。このように、本走査信号線駆動回路GDによれば、ラッチ回路LS SRからのロウアクティブな出力信号/nに基づいて走査信号glを生成するだけで隣接する走査信号gl同士の重なりを無くすことができるので、図41に示す走査信号線駆動回路GDの場合のように走査信号glのパルス幅を制御するためのパルス幅制御信号gpsの供給回路は必要としないのである。
【0134】
尚、本走査信号線駆動回路GDの場合も、ラッチ回路LS SRを、図3に示す回路構成のラッチ回路LATで構成して、ハイアクティブな出力信号nに基づいて走査信号glを生成すれば、隣接する走査信号gl1,gl2同士に重なりがないようにできる。
【0135】
さらに、図28または図30に示すデータ信号線駆動回路SDの場合と同様に、非アクティブ状態の場合には、ラッチ回路LS SRを構成する上記第1,第2クロック信号入力制御部でクロック信号ckg,/ckgの入力を停止することによって、クロック信号線の負荷低減および消費電力の低減を図ることができる。
【0136】
図33は、上記シフトレジスタ回路11またはシフトレジスタ回路21を用いた走査信号線駆動回路GDの他の構成例を示す回路構成図である。本走査信号線駆動回路GDにおいては、シフトレジスタ回路28の1段目のラッチ回路LS SRへのスタート信号線SPG,/SPGに、図48あるいは図49に示すような回路構成を有する通常のレベルシフタ回路LS1を介設している。さらに、図41の場合と同様のパルス幅制御信号線29を設け、このパルス幅制御信号線29に上述のようなレベルシフタ回路LS2を接続している。そして、レベルシフタ回路LS1によって、クロック信号ckg,/ckgと同じ振幅5Vのスタート信号spg,/spgを振幅16Vに昇圧して1段目のラッチ回路LS SRに供給している。さらに、レベルシフタ回路LS2によって、クロック信号ckg,/ckgと同じ振幅5Vのパルス幅制御信号gps,/gpsを振幅16Vに昇圧して各段目のノア回路30〜33に供給している。
【0137】
したがって、上記スタート信号spg,/spgおよびパルス幅制御信号gps,/gpsの振幅を5Vにすることによって、本走査信号線駆動回路GDへの総てのディジタル入力信号の振幅を5Vにすることができる。すなわち、本実施の形態によれば、外部信号生成回路の出力レベルを5Vに統一することができ、低消費電力化とシステムの簡略化とを図ることができるのである。
【0138】
また、上記隣接するラッチ回路LS SRの出力信号/nの連なりとパルス幅制御信号gps,/gpsとの重なりをとって走査信号glを生成することによって、走査信号glのパルス幅をより最適に設定できるのである。
【0139】
尚、本実施の形態においては、上記各データ信号線駆動回路SDおよび各走査信号線駆動回路GDを構成するラッチ回路LS SRからの出力信号out,/outのうち、パルス幅が狭い方の出力信号を用いて制御信号を生成する場合を例に説明した。しかしながら、この発明では、パルス幅が広い方の出力信号を用いても一向に構わない。但し、その場合には、上述したような隣接するラッチ回路LS SRからの出力信号に基づく制御信号に生ずる時間的な重なりを積極的に無くすことはできないが、クロック信号の振幅を小さくする効果は得ることができる。
【0140】
以上の説明のごとく、本実施の形態におけるデータ信号線駆動回路SDおよび走査信号線駆動回路GDの少なくとも一方を、図37に示すような液晶表示装置のデータ信号線駆動回路SDあるいは走査信号線駆動回路GDとして使用することによって、低消費電力と高表示品位を兼ね備えた画像表示装置を構成できるのである。
【0141】
特に、図37に示すような液晶表示装置の回路構成においては、上記データ信号線駆動回路SDおよび走査信号線駆動回路GDは、画面(つまり表示領域)の辺と略同じ長さの範囲に亘って広く分散して配置されるので、クロック信号cks,ckg等の配線長は極めて長くなっている。したがって、クロック配線等の配線負荷容量が大きく、各信号の振幅を小さくすることによって低消費電力化を図ることの効果は極めて大きいのである。
なお、図31の各ラッチ回路LS SRに入力されるクロック信号およびスタート信号のうち反転信号/cks,/spsの入力を省略することも可能である。また、図33の各ノア回路30〜33に入力されるパルス幅制御信号のうち反転信号/gpsを省略することもできる。
【0142】
図34は、請求項11に記載の画像表示装置の一例である液晶表示装置を示す構成図である。この液晶表示装置41は、図28または図30に示すデータ信号線駆動回路SDと、図31または図33に示す走査信号線駆動回路GDとを備えている。データ信号線駆動回路SDは、図28または図30に示すデータ信号線駆動回路SDと同じ回路構成を有している。また、走査信号線駆動回路GDは、図31または図33に示す走査信号線駆動回路GDと同じ回路構成を有している。また、画素アレイARYは、図37に示す液晶表示装置における画素アレイARYと同じ構成を有している。
【0143】
本液晶表示装置41においては、画素PIXと、データ信号線駆動回路SDと、走査信号線駆動回路GDは、同一基板SUB上に形成されて所謂ドライバモノリシック構造を呈している。そして、外部コントロール回路CTLからの映像信号dat,クロック信号cks,スタート信号sps,クロック信号ckg,スタート信号spg,パルス幅制御信号gpsと、外部電源回路VGENからの各種駆動電源とに従って、駆動される。
【0144】
このような回路構成においても、図37に示す液晶表示装置の場合と同様に、配線負荷容量が極めて大きいので、両信号線駆動回路SD,GDを上記構成に成して両信号線駆動回路SD,GDへの上記各入力信号の振幅を両信号線駆動回路SD,GDの駆動電圧の振幅よりも小さくすることによって、大きな低消費電力化の効果を得ることができるのである。
【0145】
また、上記データ信号線駆動回路SDおよび走査信号線駆動回路GDを画素アレイARYと同一基板SUB上に(モノリシックに)形成することによって、別に基板上に形成して実装する場合よりも、信号線駆動回路SD,GD等の製造コストや実装コストの低減を図ることができると共に、信頼性の向上という効果を得ることもできるのである。
【0146】
ところで、図34に示すようなモノリシック型の液晶表示装置においては、基板SUBとして石英基板やガラス基板等の透明基板を使うため、能動素子として、従来のアクティブ・マトリクス型液晶表示装置に用いられている非晶質シリコン薄膜トランジスタに比べて極めて駆動力の高い特性を有する多結晶シリコン薄膜トランジスタが使用される。図35は、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタの構造例を示す。49はガラス基板等の絶縁基板であり、50はシリコン酸化膜であり、54は多結晶シリコン膜であり、59aはソース領域であり、59bはドレイン領域である。さらに、55はゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜であり、56はゲート電極であり、63は層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜であり、65は金属配線である。また、図36は、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造手順の一例を示す構造断面図である。以下、600℃以下で多結晶シリコン薄膜トランジスタを形成する場合の製造プロセスについて簡単に説明する。
【0147】
先ず、図36(b)に示すように、ガラス基板51上に非晶質シリコン薄膜52を堆積する。そして、図36(c)に示すように、エキシマレーザ53を照射して多結晶シリコン薄膜54を形成する。次に、図36(d)に示すように多結晶シリコン薄膜54を活性領域の形状にパターニングした後、図36(e)に示すように上面に二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜55を形成する。次に、図36(f)に示すように、ゲート絶縁膜55上に薄膜トランジスタのゲート電極56をアルミニウム等で形成する。
【0148】
そうした後、図36(g)に示すように、p型薄膜トランジスタの領域をレジスト57で覆い、ゲート電極56を照射マスクとして、n型薄膜トランジスタのソースおよびドレイン領域に不純物「燐58」を注入する。こうして、多結晶シリコン薄膜54におけるゲート電極56の両側にn+領域59a,59bを形成する。同様にして、図36(h)に示すように、n型薄膜トランジスタの領域をレジスト60で覆い、ゲート電極56を照射マスクとして、p型薄膜トランジスタのソースおよびドレイン領域に不純物「棚素61」を注入する。こうして、多結晶シリコン薄膜54におけるゲート電極56の両側にp+領域62a,62bを形成する。その後、図36(i)に示すように、二酸化シリコンまたは窒化シリコン等からなる層間絶縁膜63を堆積する。そして、図36(j)に示すように、層間絶縁膜63にn+領域59a,59bおよびp+領域62a,62b(つまり、ソースおよびドレインの領域)に達するコンタクトホール64を開口した後、図36(k)に示すように、コンタクトホール64を介してアルミニウム等の金属配線65を形成する。
【0149】
上述の製造手順においては、プロセスの最高温度は、ゲート絶縁膜55形成時の600℃であるので、米国コーニング社の1737ガラス等の高耐熱性ガラスを使用することができる。さらに、600℃以下で形成可能であるから安価で大面積のガラス基板を用いることができ、液晶表示装置の低価格化と大面積化とを実現できるのである。
【0150】
また、上記液晶表示装置を形成する際には、この後に、更に、別の層間絶縁膜を介して、透明電極(透過型液晶表示装置の場合)や反射電極(反射型液晶表示装置の場合)を形成することになる。
【0151】
尚、上記説明においては相補型の多結晶薄膜トランジスタを例に説明しているが、相補型でなくとも一向に構わない。さらに、絶縁性基板49(51)上の多結晶シリコン薄膜54を活性層59a,59bとする順スタガー(トツプゲート)を例にしているが、これに限定するものではなく、逆スタガ一構造等の他の構造のものであってよい。
【0152】
上記のような多結晶シリコン薄膜トランジスタを能動素子として用いることによって、実用的な駆動能力を有する走査信号線駆動回路GDおよびデータ信号線駆動回路SDを、図34における画素アレイARYと同一基板SUB上に略同一の製造工程で構成することができるのである。
【0153】
さらに、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタは、単結晶シリコントランジスタ(MOS(金属酸化膜半導体)トランジスタ)に較べて駆動能力が1〜2桁小さいので、データ信号線駆動回路SDのように高速動作させる場合には、その駆動力を稼ぐためにゲート幅を大きくする必要がある。そして、それに伴ってゲート容量も大きくなり、数百のトランジスタのゲートに接続されているクロック信号線等自体が大きな負荷となって消費電力の増大を招いてしまう。ところが、本実施の形態によれば、データ信号線駆動回路SDに図1あるいは図25に示すような低振幅のクロック信号ck,/ckを用いるシフトレジスタ11,21を使用するので、クロック信号線CLK,/CLKの負荷を軽減させて、消費電力を抑えることが可能となるのである。
【0154】
また、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタによって、図30及び図33に示すレベルシフタ回路LSを構成した場合には、単結晶トランジスタで構成した場合に比較して、その駆動能力が小さいことからパルスのデューティ変化が大きくなる。ところが、本実施の形態によれば、図1あるいは図10に示すようなシフトレジスタ11,21を使用するので、サンプリング信号のパルス幅を揃えることができ、隣接するサンプリング信号との間で時間的に重なりを持たないようにできる。したがって、表示品位の劣化を抑えることができるのである。
【0155】
以上、この発明の実施の形態について幾つか述べたが、この発明はこれらに限定されることなく、上記実施の形態の組み合わせ等の他の構成(液晶表示装置以外の画像表示装置等)についても同様に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシフトレジスタ回路の一例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるラッチ回路の一例を示す回路構成図である。
【図3】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図4】図3におけるクロック信号,入力パルス信号,クロック信号入力制御部の出力信号および出力パルス信号の波形図である。
【図5】図8に示すシフトレジスタを構成するラッチ回路の一例を示す回路構成図である。
【図6】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図7】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図8】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図9】図8のラッチ回路を構成する論理積−否定論理和回路の一例を示す図である。
【図10】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図11】図10のラッチ回路を構成する論理積−否定論理和回路の一例を示す図である。
【図12】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図13】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図14】図1におけるラッチ回路の他の例を示す回路構成図である。
【図15】図2におけるラッチ回路の変形例を示す回路構成図である。
【図16】図5におけるラッチ回路の変形例を示す回路構成図である。
【図17】図2におけるラッチ回路の他の変形例を示す回路構成図である。
【図18】図5におけるラッチ回路の他の変形例を示す回路構成図である。
【図19】図3におけるクロック信号入力制御部の回路構成例を示す図である。
【図20】図19とは異なる回路構成例を示す図である。
【図21】図19および図20とは異なる回路構成例を示す図である。
【図22】図19〜図21とは異なる回路構成例を示す図である。
【図23】図3とは異なるラッチ回路の回路構成図である。
【図24】図23におけるクロック信号,入力パルス信号,クロック信号入力制御部の出力信号および出力パルス信号の波形図である。
【図25】図1とは異なるシフトレジスタ回路のブロック図である。
【図26】図25におけるラッチ回路およびアナログスイッチの回路構成図である。
【図27】本発明に係るシフトレジスタ回路の他の例を示すブロック図である。
【図28】図1あるいは図25に示すシフトレジスタ回路を用いたデータ信号線駆動回路の回路構成図である。
【図29】図26におけるラッチ回路へのクロック信号,ラッチ回路の出力信号およびサンプリング信号の波形図である。
【図30】図28とは異なるデータ信号線駆動回路の回路構成図である。
【図31】図1あるいは図25に示すシフトレジスタ回路を用いた走査信号線駆動回路の回路構成図である。
【図32】図31におけるラッチ回路へのクロック信号,ラッチ回路の出力信号および走査信号の波形図である。
【図33】図31とは異なる走査信号線駆動回路の回路構成図である。
【図34】この発明の画像表示装置としてのモノリシック型液晶表示装置の概略構成図である。
【図35】図34の液晶表示装置に用いられる多結晶シリコン薄膜トランジスタの断面図である。
【図36】図35に示す多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造手順を示す図である。
【図37】アクティブ・マトリックス駆動方式の液晶表示装置の概略構成図である。
【図38】図37における画素の詳細な構成図である。
【図39】図37におけるデータ信号線駆動回路の詳細な回路構成を示す図である。
【図40】図39におけるラッチ回路へのクロック信号,ラッチ回路の出力信号およびサンプリング信号の波形図である。
【図41】図37における走査信号線駆動回路の詳細な回路構成を示す図である。
【図42】図41におけるラッチ回路へのクロック信号,ラッチ回路の出力信号,パルス幅制御信号および走査信号の波形図である。
【図43】図39および図41におけるラッチ回路の回路構成図である。
【図44】図43におけるクロックト・インバータ回路の具体的構成例を示す図である。
【図45】双方向に走査可能なラッチ回路の回路構成図である。
【図46】レベルシフタ回路を搭載したデータ信号線駆動回路の回路構成図である。
【図47】レベルシフタ回路を搭載した走査信号線駆動回路の回路構成図である。
【図48】図46および図47におけるレベルシフタ回路の具体的な回路構成図である。
【図49】図48とは異なるレベルシフタ回路の回路構成図である。
【図50】図48あるいは図49における入力信号および出力信号の波形図である。
Claims (11)
- パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、第1および第2の論理積−否定論理和回路からなり、
上記第1の論理積−否定論理和回路の論理積回路部の入力は、上記クロック信号および上記パルス信号であり、上記第1の論理積−否定論理和回路の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と上記第2の論理積−否定論理和回路の出力信号であり、
上記第2の論理積−否定論理和回路の論理積回路部の入力は、上記クロック信号と上記パルス信号の反転信号であり、上記第2の論理積−否定論理和回路の否定論理和回路部の入力は、上記論理積回路部の出力信号と上記第1の論理積−否定論理和回路の出力信号であることを特徴とするラッチ回路。 - 請求項1に記載のラッチ回路において、上記論理積−否定論理和回路は、
夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記他方の論理積−否定論理和回路の出力信号が入力される第1n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第11n型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、
ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、
ソース電極が上記第11および第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記他方の論理積−否定論理和回路の出力信号の反転信号が入力される第12n型トランジスタとを備えて、
上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第1および第2のn型トランジスタとを備えて、
上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第1および第2のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号の反転信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第7および第8のn型トランジスタとを備えて、
上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続され、ドレイン電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第5および第6のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第1および第2のn型トランジスタとを備えて、
上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
ソース電極が電源電位に接続される第1および第2のp型とトランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続される第3および第4のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続され、ドレイン電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第5および第6のp型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が入力パルス信号および入力パルス信号の反転信号に夫々接続される第3および第5のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第5のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第4および第6のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第3および第4のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極が上記第4および第3のp型トランジスタのドレイン電極に夫々接続される第1および第2のn型トランジスタと、
ソース電極が上記第1および第2のn型トランジスタのドレイン電極に夫々接続され、ゲート電極がクロック信号の反転信号に接続され、ドレイン電極が接地電位に接続される第7および第8のn型トランジスタとを備えて、
上記第4のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスが出力され、上記第3のp型トランジスタのドレイン電極から出力パルスの反転信号が出力されることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続された第1n型トランジスタと、
ソース電極が上記第1n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第7n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続された第2n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第8n型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、
ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、
ソース電極が上記第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第6n型トランジスタを備えて、
上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されるとともに、
上記第1,2,3,5n型トランジスタがデュアルゲート構造であり、上記第4,6,7,8n型トランジスタがシングルゲート構造であることを特徴とするラッチ回路。 - パルス信号とクロック信号とが入力され、このクロック信号に同期して上記パルス信号を伝送するラッチ回路において、
上記クロック信号またはパルス信号の振幅は、上記ラッチ回路から出力されるパルス信号の振幅よりも小さく、
上記ラッチ回路は、
夫々のソース電極が電源電位に接線される一方、夫々のゲート電極が互いのドレイン電極に接続された第1p型トランジスタおよび第2p型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続された第1n型トランジスタと、
ソース電極が上記第1n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第7n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続され、ゲート電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続された第2n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2n型トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号の反転信号が入力される第8n型トランジスタと、
ソース電極が上記第1p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号が入力される第3n型トランジスタと、
ソース電極が上記第3n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第4n型トランジスタと、
ソース電極が上記第2p型トランジスタのドレイン電極に接続されると共に、ゲート電極に上記パルス信号の反転信号が入力される第5n型トランジスタと、
ソース電極が上記第5n型トランジスタのドレイン電極に接続される一方、ドレイン電極が上記接地電位に接続されると共に、ゲート電極に上記クロック信号が入力される第6n型トランジスタを備えて、
上記第2p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号が出力され、上記第1p型トランジスタのドレイン電極から上記パルス信号の反転信号が出力されるとともに、
上記第4,6,7,8n型トランジスタのチャネル長よりも、上記第1,2,3,5n型トランジスタのチャネル長の方が長いことを特徴とするラッチ回路。 - クロック信号に同期してパルス信号を伝送する複数のラッチ回路を有するシフトレジスタ回路において、
上記各ラッチ回路内に、供給されるクロック信号の入力および停止を制御するクロック信号入力制御部を有すると共に、
上記クロック信号の振幅は上記パルス信号の振幅よりも小さく、
上記各ラッチ回路の出力信号は、第1のトランスファゲートを介して後段のラッチ回路に入力されるとともに、第2のトランスファゲートを介して前段のラッチ回路に入力され、上記第1または第2のトランスファゲートを外部信号により選択的に導通することによって、その走査方向が制御されることを特徴とするシフトレジスタ回路。 - クロック信号に同期してパルス信号を伝送する複数のラッチ回路を有するシフトレジスタ回路において、
上記各ラッチ回路内に、供給されるクロック信号の入力および停止を制御するクロック信号入力制御部を有すると共に、
上記クロック信号の振幅は上記パルス信号の振幅よりも小さく、
上記各ラッチ回路の出力信号は、バッファ回路を介して、後段のラッチ回路に入力されることを特徴とするシフトレジスタ回路。 - 複数配列されたデータ信号線と、複数配列された走査信号線と、上記データ信号線および上記走査信号線で囲まれた位置に配置された複数の画素と、上記データ信号線に映像信号を供給するデータ信号線駆動回路と、上記走査信号線に走査信号を供給する走査信号線駆動回路を有するアクティブ・マトリクス型の画像表示装置において、
上記データ信号線駆動回路および上記走査信号線駆動回路の少なくとも一方は、請求項9または10に記載のシフトレジスタ回路を用いて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
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