JP3595773B2 - 液体封入式振動吸収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車用エンジンを車体に弾性支持させて振動を吸収し減衰するエンジンマウント等に用いられる液体封入式振動吸収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の液体封入式振動吸収装置は、弾性ゴム及びダイヤフラム等の弾性体を含む中空状本体ボディの内部に仕切り用隔壁を設けることで主,副二つの液室が区画形成され、振動付加時の弾性ゴムの変形に伴って圧縮される主液室内の封入液体の一部が緩衝用オリフィスを通過して副液室側に流動することによって、主液室内の液圧変動を吸収させて振動を減衰するように構成されているのが一般的である。
【0003】
しかし、上記のごとく緩衝用オリフィスのみを有し、仕切り用隔壁が固定されてなる液体封入式振動吸収装置では、振動が低周波数領域の場合は封入液体がオリフィスを通過して副液室側に流動するので、主液室内の液圧変動を吸収して振動を減衰することが可能であるものの、振動が高周波数領域の場合はオリフィスが閉ざされたと同様な状態となるために、主液室内の液圧変動を吸収することができず、高周波振動を減衰することができない。
【0004】
そこで、従来、二つの液室を区画する仕切り用隔壁をゴムエマトラマーなどを用いた弾性膜から構成し、高周波数領域の振動が作用したとき、弾性膜からなる仕切り用隔壁を弾性変位させることで主液室の液圧変動を吸収させるように構成したものが提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の液体封入式振動吸収装置の場合は、仕切り用隔壁が弾性膜であっても、1つの部材である限りその剛性は一定で、振動周波数に応じて剛性を変化させることができないために、特定(一つまたは非常に狭い範囲)の周波数領域の振動に対してのみ減衰効果が発揮されるだけで、それ以外の周波数領域の振動に対しては十分な減衰効果を発揮することができないという問題があった。
【0006】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、仕切り用隔壁自体の剛性を可変にして、広い高周波数領域の振動に対して所定の減衰効果を発揮させることができ、しかも、全体を低コストに構成することができる液体封入式振動吸収装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る液体封入式振動吸収装置は、弾性体を含む中空状本体ボディの内部に仕切り用隔壁を介して主,副二つの液室が形成されているとともに、それら主,副二つの液室を連通させることにより振動付加時の弾性体の変形に伴い圧縮される主液室内の封入液体の一部を副液室側に流動させて主液室内の液圧変動を吸収する緩衝用オリフィスが設けられ、上記仕切り用隔壁が、主,副二つの液室の体積を可変する方向に変位可能なピストン状部材から構成され、このピストン状隔壁にこれと同一方向に一体に変位可能な小型ピストンが連結されているとともに、この小型ピストンを摺動可能に内装保持するシリンダ内には、液体中に強磁性金属微粒子を分散させてなり、磁界の大きさによって粘度が変化するMR流体が密封状態で封入され、かつ、上記シリンダの外部周辺には、上記MR流体の粘度変化のための磁界強さを調整可能な電磁石が配設されていることを特徴とするものである。
【0008】
上記のような特徴構成を有する本発明によれば、電磁石への通電をオン・オフしたり、通電(印加)電流をコントロールしたりして磁界強さの大きさを調整しMR流体の粘度を増減変化させることによって、低周波数領域では小型ピストンを変位させずこれに連結されている仕切り用ピストン状隔壁を一定位置に固定保持させて低周波数領域の振動作用時に主液室内の封入液体を緩衝用オリフィスを通して副液室に流動させるという本来の液圧吸収作用によって振動を減衰する。一方、高周波数領域では小型ピストンを変位自由としこれに連結されている仕切り用ピストン状隔壁を主,副二つの液室の体積が相対的に可変される方向に変位させて隔壁自体の剛性を変化させることにより、主,副両液室の体積弾性率を任意に、かつ応答性よく変更させることが可能であり、これによって、高周波数領域の振動作用時の減衰係数のピーク周波数を可変として広い高周波数領域での振動に対して十分な減衰効果を発揮させることができる。
【0009】
また、本発明では、高,低両周波数領域での振動減衰効果を発揮させるように仕切り用ピストン状隔壁の剛性を変化させる上で必要なピストン状部材として、仕切り用ピストン状隔壁を用いるのではなく、この仕切り用ピストン状隔壁に連結された別個の小型ピストンを用いることにより、小型ピストンを内装保持するシリンダに封入するMR流体の容量の節減が図れるだけでなく、その小容量MR流体の粘度を振動周波数に応じて増減変化させる際に必要な電磁石への通電電流値も小さくして省電力化が図れ、装置全体としてのコストを低減することが可能である。
【0010】
上記の液体封入式振動吸収装置における小型ピストン及びシリンダは、ピストン状隔壁の中央部に相当する副液室内に一つだけ設けられたものであってもよいが、副液室内に周方向に等間隔を隔てて複数個設けることが望ましい。この場合は、ピストン状隔壁をこじれ等が生じない状態で円滑に変位させて主、副両液室の体積弾性率の変更動作の応答性を高め、振動減衰性能のより一層の向上を図ることができる。
【0011】
また、上記の液体封入式振動吸収装置における小型ピストンとシリンダ内周面との間の間隔は、MR流体の粘度をシリンダに形成される磁界の大きさ調整によって効率よく増減変化させる上で0.4mm以下に設定された部分を有していることが望ましい。
【0012】
さらに、上記の液体封入式振動吸収装置において、ピストン状隔壁をばね要素により中立点位置に弾性保持させる構成を採用することによって、小型ピストン側に余分な負荷をかけないですみ、ピストン状隔壁の変位動作(主、副両液室の体積弾性率の変更動作)の応答性を一層高めることができる。そのばね要素としては、コイルばねでもゴム弾性体のいずれであってもよく、ゴム弾性体を用いる場合、それをピストン状隔壁と本体ボディとの間に設けることによって、このゴム弾性体を主,副両液室間のシールに兼用でき、ピストン状隔壁にOリングなどのシールリングを装着することが不要となり、部品点数の低減を図ることができる。
【0013】
なお、上記電磁石は、シリンダの外部周辺に1個だけ配置されても、2個以上配置されてもよく、また、本体ボディ側に配置してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
図1は実施例1の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造を示し、この液体封入式振動吸収装置は、自動車用エンジン等の振動発生源側に取付け可能な取付金具1と、環状形の主金具2と、これら両金具1,2間に連結された円錐形状の本体弾性ゴム3と、自動車用フレーム等の振動受部側に取付け可能な環状形の取付け部材4と、この取付け部材4と主金具2とを固定連結する円筒状のシリンダ部材5と、上記取付け部材4内に張設保持されたダイヤフラム6とにより中空状の本体ボディ7が構成されている。この本体ボディ7におけるシリンダ部材5の内部に仕切り用隔壁8を設置することにより該仕切り用隔壁8の上下に主,副二つの液室10,9が区画形成されている。
【0015】
上記主,副二つの液室10,9を区画する仕切り用隔壁8には、両液室10,9を相互に連通し、振動付加時の弾性ゴム3の弾性変形に伴い圧縮される主液室10内封入液体の一部を副液室9側に流動させて主液室10内の液圧変動をダイヤフラム6の変形と相俟って吸収する緩衝用オリフィス11が設けられている。
【0016】
上記のような基本構成を有する液体封入式振動吸収装置において、上記仕切り用隔壁8の外周部にはOリング12が嵌着されており、このOリング12をシリンダ部材5の内周面に摺接させることにより、仕切り用隔壁8が、上記主,副二つの液室10,9の体積を相対的に可変するa−b方向に変位可能なピストン状部材に構成されている。
【0017】
このピストン状隔壁8の下面には副液室9側に突出する小型ピストン13がピストン状隔壁8と同一方向(a−b方向)に一体に変位可能に連結されているとともに、この小型ピストン13を摺動可能に内装保持する小径シリンダ14が本体ボディ7におけるシリンダ部材5に固定支持されている。この小径シリンダ14内には、MR流体15が密封状態に介在されているとともに、小径シリンダ14の内周面と小型ピストン13の先端外周面との間隔dは0.4mm以下に設定され、かつ、小径シリンダ14及び小型ピストン13は鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性材料から構成され、ピストン状隔壁8及び本体ボディ7におけるシリンダ部材5は非磁性もしくは弱磁性材料から構成されている。
【0018】
上記小径シリンダ14の外周部には、小型ピストン13と同芯に電磁石16が円環状に配設されており、この電磁石16の両極部に接続されたヨーク17を小径シリンダ14に接触するように配置することにより、ヨーク17、小径シリンダ14、MR流体15及び小型ピストン13によって磁路が形成されている。また、上記ピストン状隔壁8の主液室10に臨む面と本体ボディ7のシリンダ部材5との間及びピストン状隔壁8の副液室9に臨む面と小径シリンダ14との間にはそれぞれコイルばね18,19が介在されており、これらコイルばね18,19によってピストン状隔壁8は変位範囲の中立点位置に弾性保持されている。
【0019】
なお、上記小型ピストン13、MR流体15封入の小径シリンダ14及び電磁石16は、図2に示すように、副液室9内にその円周方向に等間隔を隔てて複数個(図2では4個で示すが、3個でも5個以上であってもよい。)設けられている。また、上記MR流体15は、高濃度の懸濁液中に1〜10μm程度の粒子径をもつ強磁性金属微粒子を分散させてなるビンガム流体で、−40〜150℃の作動温度域を有し磁界強さの大きさによって粘度が変化するものであり、磁気粘性流体あるいは磁気流動学的流体と呼ばれている。
【0020】
上記構成の液体封入式振動吸収装置において、低周波数領域の振動が作用する条件下では、電磁石スイッチ(図示省略)をONにして電磁石16へ一定の印加電流を通電させることによって、磁路に形成される磁界強さが大きくなり、これに伴ってMR流体15の粘度が増大して、図3(a)中の点線で示すように、小型ピストン13及びこれに連結されているピストン状隔壁8の剛性、つまり、動ばね定数が大きくなる。これによって、ピストン状隔壁8はコイルばね18,19による中立点位置に固定され、振動付加に伴い圧縮される主液室10の封入液体が緩衝用オリフィス11を通過して副液室9側に流動して主液室10内の液圧変動を吸収することになり、図3(b)中の点線で示すように、低周波数領域で大きな減衰係数が得られる。
【0021】
一方、高周波数領域の振動が作用する条件下では、電磁石スイッチをOFFにして電磁石16への通電を停止することによって、磁界強さが小さくなり、これに伴ってMR流体15の粘度が減少して、図3(a)中の実線に示すように、小型ピストン13及びこれに連結されているピストン状隔壁8の剛性、つまり、動ばね定数が通電時よりも小さくなる。これによって、ピストン状隔壁8は中立点位置から自由にa−b方向に変位可能な状態となり、低周波数領域での減衰係数は図3(b)中の実線で示すように、電磁石スイッチがONの場合に比べて小さくなる反面、主,副二つの液室10,9の体積弾性率が応答性よく変更されることになるため、高周波数領域での振動に対して十分大きな減衰効果を発揮させることが可能となる。
【0022】
また、電磁石スイッチがONにある時の電磁石16への印加電流値を増減して磁界強さを変化させることによって、MR流体15の粘度が変動して図4(a)中に太さの相違する複数の実線で示すように、小型ピストン13及びピストン状隔壁8の動ばね定数のピーク値及びそのピーク値周波数を変更可能となり、これによって、図4(b)中に太さの相違する複数の実線で示すように、低周波数領域での減衰係数のピーク周波数を可変し、これに伴って電磁石スイッチが0FFの時、つまり、高周波数領域での主,副二つの液室10,9の体積弾性率を任意に変更して、高周波数領域の広い周波数範囲での振動に対して大きな減衰効果を発揮させることが可能となる。
【0023】
図5は実施例2の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造を示し、この実施例2では、オリフィス11を本体ボディ7におけるシリンダ部材5に形成している点で実施例1と相違するのみで、その他の構成は実施例1と同様であるため、該当部分に同一の符号を付してそれらの詳しい構造説明は省略する。
【0024】
図6及び図7は実施例3の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造及び横断面図であり、この実施例3では、小型ピストン13及びMR流体15を封入の小径シリンダ14を副液室9内にその円周方向に等間隔(120°の位相角間隔)を隔てて3個設けるとともに、ピストン状隔壁8を変位範囲の中立点位置に弾性保持するためのコイルばね18,19を小型ピストン13等に対しては60°の位相角間隔を隔て、かつ、円周方向に等間隔(120°の位相角間隔)を隔てて3組配置し、また、電磁石16を本体ボディ7におけるシリンダ部材5内に環状に収納配置している点で実施例2と相違し、その他の構成は実施例2と同様であるため、該当部分に同一の符号を付してそれらの詳しい構造説明は省略する。なお、この実施例3の場合は、MR流体15を通る磁路を確保するために電磁石16の両極部に接続されたヨーク17、ピストン状隔壁8及びシリンダ部材5も強磁性材料から構成する必要がある。
【0025】
図8は実施例4の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造、図9は実施例5の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造を示し、これら実施例4及び5では、共に小型ピストン13及びMR流体15を封入の小径シリンダ14を副液室9内の中央部に同芯状態で1個設置していることとピストン状隔壁8を変位範囲の中立点位置に弾性保持するためのばね要素として、コイルばね18とゴム弾性体20とを用いている点で実施例2と相違し、その他の構成は実施例1と同様であるため、該当部分に同一の符号を付してそれらの詳しい構造説明は省略する。これら実施例4及び5の場合は、ゴム弾性体20が主,副両液室10,9間のシールを兼用することになるため、実施例1〜3で場合に必要としていたOリング12が不要となり、部品点数の低減が図れる。
【0026】
なお、実施例4と5の相違点は、実施例4では電磁石16のヨーク17を小径シリンダ14に接触配置して磁路を形成しているのに対して、実施例5では電磁石16のヨーク17の一部分17aをピストン状隔壁8に連結し垂下させて小型ピストン13、ピストン状隔壁8、垂下ヨーク部分17a、ヨーク17、MR流体15及び小径シリンダ14によって磁路を形成している点である。
【0027】
上記実施例2〜実施例5のいずれの液体封入式振動吸収装置においても、低周波数領域の振動に対しては、小型ピストン13を粘度の上昇したMR流体15により中立点位置に固定してピストン状隔壁8を位置固定することで、振動付加に伴い圧縮される主液室10の封入液体が緩衝用オリフィス11を通過して副液室9側に流動し主液室10内の液圧変動を吸収するといった液体封入式振動吸収装置本来の作用によって大きな減衰係数が得られ、また、高周波数領域の振動に対しては、MR流体15の粘度の減少に伴い小型ピストン13及びこれに連結のピストン状隔壁8の動ばね定数を小さくしてピストン状隔壁8を中立点位置から自由にa−b方向に変位可能な状態とし、振動付加時に主,副二つの液室10,9の体積弾性率を応答性よく変更させることによって十分大きな減衰効果を発揮するといったように、実施例1とほぼ同様な振動低減効果を発揮させることが可能である。
【0028】
なお、上記各実施例においては、ピストン状隔壁8及び小型ピストン13が円形であり、それに伴って、シリンダ部材5及び小径シリンダ14を円筒形とし、かつ、電磁石16を円環状形としたものについて説明したが、それ以外に、ピストン状隔壁8及び小型ピストン13を楕円形や矩形とし、それに応じてシリンダ部材5及び小径シリンダ14を楕円筒形や角筒形にし、かつ、電磁石16の形状を楕円環状形や矩形環状形としてもよいこともちろんである。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、電磁石とそれによって発生される磁界強さの大きさによって粘度が変化するMR流体との組み合わせによって、仕切り用ピストン状隔壁を固定したり、主,副二つの液室の体積を相対的に可変する方向に変位させて隔壁自体の剛性を変化させたりすることが可能であるため、低周波数領域の振動に対しては液封式振動吸収装置が本来備えている高い減衰係数を確保して振動を十分に低減できる上に、高周波数領域の振動が作用する場合は、主,副両液室の体積弾性率を任意に、かつ応答性よく変更させて減衰係数のピーク周波数を可変させることができ、したがって、広い高周波数領域での振動に対しても十分な減衰効果を発揮させることができる。
【0030】
加えて、仕切り用ピストン状隔壁にこれとは別個の小型ピストンを連結した構成を採用することにより、小型ピストンを内装保持するシリンダに封入するMR流体の容量の節減を図れるだけでなく、その小容量MR流体の粘度を振動周波数に応じて増減変化させる際に必要な電磁石への通電電流値も小さくして省電力化を図れ、装置全体としてコストを低減することができるという効果を奏する。
【0031】
特に、請求項2〜4に記載のような構成を採用することにより、ピストン状隔壁をこじれ等が生じない状態で円滑かつ効率よく変位させて主、副両液室の体積弾性率の変更動作の応答性を高め、振動減衰性能を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式振動吸収装置で、実施例1の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造図である。
【図2】図1のX−X線に沿った概略横断面図である。
【図3】(a)は電磁石スイッチをON/0FFした時の動ばね定数と周波数との相関関係を示す特性図、(b)はその時の減衰係数と周波数との相関関係を示す特性図である。
【図4】(a)は電磁石スイッチをONにして印加電流を増減した時の動ばね定数と周波数との相関関係を示す特性図、(b)はその時の減衰係数と周波数との相関関係を示す特性図である。
【図5】本発明に係る液体封入式振動吸収装置で、実施例2の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造図である。
【図6】本発明に係る液体封入式振動吸収装置で、実施例3の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造図である。
【図7】図6のY−Y線に沿った概略横断面図である。
【図8】本発明に係る液体封入式振動吸収装置で、実施例4の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造図である。
【図9】本発明に係る液体封入式振動吸収装置で、実施例5の液体封入式振動吸収装置の縦断面構造図である。
【符号の説明】
3 本体弾性ゴム
6 ダイヤフラム
7 中空状本体ボディ
8 ピストン状隔壁
9 副液室
10 主液室
11 オリフィス
13 小型ピストン
14 小径シリンダ
15 MR流体
16 電磁石
17,17a ヨーク
18,19 コイルばね(ばね要素)
20 ゴム弾性体(ばね要素)
Claims (4)
- 弾性体を含む中空状本体ボディの内部に仕切り用隔壁を介して主,副二つの液室が形成されているとともに、それら主,副二つの液室を連通させることにより振動付加時の弾性体の変形に伴い圧縮される主液室内の封入液体の一部を副液室側に流動させて主液室内の液圧変動を吸収する緩衝用オリフィスが設けられ、
上記仕切り用隔壁が、主,副二つの液室の体積を可変する方向に変位可能なピストン状部材から構成され、
このピストン状隔壁にこれと同一方向に一体に変位可能な小型ピストンが連結されているとともに、
この小型ピストンを摺動可能に内装保持するシリンダ内には、液体中に強磁性金属微粒子を分散させてなり、磁界の大きさによって粘度が変化するMR流体が密封状態で封入され、
かつ、上記シリンダの外部周辺には、上記MR流体の粘度変化のための磁界強さを調整可能な電磁石が配設されている液体封入式振動吸収装置。 - 上記小型ピストン及びシリンダが、副液室内に周方向に等間隔を隔てて複数個設けられている請求項1に記載の液体封入式振動吸収装置。
- 上記小型ピストンとシリンダ内周面との間の間隔が、0.4mm以下に設定された部分を有している請求項1または2に記載の液体封入式振動吸収装置。
- 上記ピストン状隔壁は、ばね要素により変位方向の中立点位置に弾性保持されている請求項1ないし3のいずれかに記載の液体封入式振動吸収装置。
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