JP3587573B2 - 検査装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内容物充填前における瓶、缶等の容器を被検査物とし、一つの被検査物当たり複数回の画像撮影等を行うことにより、被検査物の内面又は外周の検査を行う検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、検査装置としては、図13に示す構成のものが用いられていた。図13(A)は、被検査物の流れが直線的な直線式の検査装置である。当該直線式の検査装置200においては、搬送コンベアHにより搬送されてくるボトル等の被検査物Bは、所定の検査エリアにおいて、検査ユニットUにより順次検査される。直線式の検査装置200では、被検査物の検査したい部分が検査ユニットUに対抗するように、被検査物Bを搬送コンベアHに載置する必要があり、そして被検査物Bの一面を分解能を高くして検査する場合には被検査物Bを検査ユニットUの前面で所定時間停止するように搬送コンベアHを制御して、検査時間を確保する必要がある。
【0003】
図13(B)は、いわゆるロータリー式検査装置である。当該ロータリー式検査装置201は、容器表面の異物検出を行う検査のように、ある程度の検査時間が必要な検査において用いられる。搬送コンベアHで搬送された被検査物Bは、入口スターホイール96で回転台95に搬入され、検査される。出口スターホイール98は検査の終了した被検査物Bを排出する。ロータリー式検査装置201は、回転台95の回転動作や個々の検査ユニットの動作を制御する必要があるが、多くの被検査物をラインの流れを停止せずに検査できる点で有効な検査装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の検査装置では、検査工程で必要な移動速度及び被検査物同士の間隔が、搬送コンベアで搬送する際の移動速度及び被検査物同士の間隔と異なるため、検査工程の前後で被検査物の速度と間隔を制御する制御機構が必要であった。これら速度・間隔の制御機構は、例えば、図13(A)の直線式の検査装置では、独自の制御で移動・停止を行う専用コンベア帯を設けることで行われ、図13(B)のロータリー式検査装置では、図示したスターホイールの他に、タイミングスクリュー機構といった大がかりな機構構造が必要である。
【0005】
また、いずれの検査装置においても、各検査ユニット間の間隔若しくは角度は一定(図13の「A」)に設定されるので、何らかの事情で搬送コンベアから供給される被検査物に遅れが生じた場合には、検査ユニットがいわゆる「空送り」されることになる。
【0006】
上記制御機構は検査装置全体のコストアップにつながり、検査ユニットの空送り現象は検査効率の低下につながるという問題点を有していた。そこで、本発明の目的は、検査効率がよく、検査装置への被検査物の搬出入を簡単化できる検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためには、従来の如く複数の検査ユニットを備えた検査装置の全体を駆動する代わりに、検査ユニット毎が自ら位置を検出しながら走行(以下「自走」という。)するように検査装置を構成すればよい。
【0008】
請求項1に記載の発明は、閉ループ構造をなす周回軌道と、周回軌道に沿って走行可能に複数基配置された検査ユニットと、被検査物を搬送する搬送路とを具備し、各検査ユニットが、自己の前記周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する位置検出手段と、前記搬送路から前記被検査物を搬入し被検査物を検査した後に当該搬送路に当該被検査物を搬出する搬出入手段と、前記搬出入手段により前記搬送路から前記被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、前記位置検出手段からの位置情報と前記被検査物検知手段からの検知信号とに基づいて当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を出力する走行制御手段と、前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行 駆動手段と、前記位置検出手段からの前記位置情報に基づいて当該検査物を検査する検査手段とを備えて構成される。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検査装置において、搬送路は、各々の検査装置が搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられ、次に検査すべき被検査物が搬入点に近づいたことを検知し、接近信号を出力する接近検知手段と、搬送路により搬送される被検査物の搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、検査ユニットの搬出入手段は、接近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査すべき被検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を行い、検査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段からの搬送速度に同調させるための検査ユニットの走行制御信号を出力する。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の検査装置において、周回軌道上を走行する複数の検査ユニットのうち少なくとも一つの検査ユニットに係止され、当該検査ユニットの走行に伴って回転軸の周りを回転する回転体と、検査ユニット毎の検査信号を出力し検査ユニット毎の制御信号を供給するための伝送信号を回転体との間で送受信する固定体と、を備えて構成される。
【0016】
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の検査装置において、各々の検査手段は、搬入された被検査物の検査信号を出力する画像入力手段と、被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えて構成される。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の検査装置において、各々の検査手段は、搬入された被検査物の開口部より挿入され開口部から被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより被検査物の内面の検査信号を出力する画像入力手段と、被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えて構成される。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の検査装置であって、各々のは、周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれについて被検査物の搬入、検査及び搬出を行う。
【0020】
【作用】
請求項1記載の検査装置によれば、位置検出手段は自らの現在位置を検出する。検査手段は、単独で被検査物の検査、搬入又は搬出を行うようプログラムされており、検査、搬入又は搬出の際のパラメータとして位置検出手段の検出した位置情報を用いる。走行制御手段は、同じく走行制御用のパラメータとして位置検出手段の検出した位置情報を用いて自走制御する。走行駆動手段は、走行制御手段の制御に基づいて自らを走行させる。
【0021】
また、請求項1に記載の発明によれば、周回軌道は検査ユニットを走行させるための閉ループ構造をなす。複数の検査ユニットは、周回軌道に沿って走行し被検査物を検査する。
【0022】
また、請求項1に記載の発明によれば、検査ユニットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をなす周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査ユニットは更に以下の構成を有する。
【0023】
搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニットの閉ループ構造をなす周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は、位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットを周回軌道上を走行させるための走行制御信号を出力する。走行駆動手段は、走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、位置検出手段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0024】
請求項1に記載の発明によれば、検査ユニットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をなす周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査ユニットは更に以下の構成を有する。
【0025】
搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は、位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットを周回軌道上を走行させるための走行制御信号を出力する。走行駆動手段は、走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、被検査物検知手段からの検知信号に基づいて検査物を検査する。
【0026】
請求項1に記載の発明によれば、搬送路は被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する。
【0027】
更に、検査ユニットにおいて、被検査物検知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は位置検出手段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0028】
請求項1に記載の発明によれば、搬送路は被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する。
【0029】
更に、検査ユニットにおいて、被検査物検知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、被検査物検知手段からの検知信号に基づいて検査物を検査する。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、搬送路において、接近検知手段は検査ユニットが搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられており、次に検査すべき被検査物が搬入点に近づいたことを検知する。速度検出手段は搬送路により搬送される被検査物の搬送速度を検出する。検査ユニットの搬出入手段は、接近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査すべき被検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を行い、検査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段からの搬送速度に同調させるための検査ユニットの走行制御信号を出力する。
【0031】
請求項3に記載の発明によれば、回転軸の廻りを回転する回転体は、閉ループ構造をなす周回軌道上を走行する複数の検査装置のうち少なくとも一つの検査装置と係止され、各々の検査装置に電気的に接続され係止された検査装置の走行に伴って回転する。固定体は、回転体と電気信号の送受を行い、検査ユニット毎の検査信号を検査装置外に出力し、検査ユニットの各々に制御信号を供給する。
【0032】
請求項4に記載の発明によれば、各々の検査手段において、画像入力手段は搬入された被検査物の検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる。
【0033】
請求項5に記載の発明によれば、各々の検査手段において、画像入力手段は、搬入された被検査物の開口部より挿入され当該開口部から当該被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより被検査物の内面の検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる。
【0034】
請求項6に記載の発明によれば、検査ユニットは、周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれについて被検査物の搬入、検査及び搬出を行うので、周回軌道上のいずれの一でも検査処理を行うことができる。
【0035】
【実施例】
本発明の検査装置に係る好適な実施例を図面を参照して説明する。
(I)第1実施例
本発明の第1実施例は、検査装置を、いわゆるロータリー式検査装置に適用したものである。本実施例のロータリー式検査装置は、被検査物をボトル(符号B)とし、ボトル表面の異物等の検出検査を行うものである。これら同心円状の周回軌道上を走行する各検査ユニットは、独自に自らの絶対的な位置を検出し絶対位置に対応して検査等を行う。
(A)構成の説明
i) 全体構成
図1に第1実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図を示す。
【0036】
図1において、搬送コンベアH1 は生産ラインで製造された複数のボトルBを搬送し、第1ストッパS1及び第2ストッパS2 は搬送されてきたボトルBを減速してロータリー式検査装置100に搬入する。搬送コンベアH2 は、ロータリー式検査装置100で検査の終了したボトルBを搬出し、箱詰め作業等の次の工程に搬送する。
【0037】
ロータリー式検査装置100は、それぞれが個別にボトルBの搬送、検査処理をするための検査ユニットU1 〜U9 と、各検査ユニットを滑らかに走行させるためのガイドレール70と、各検査ユニットのモータの起動力を検査ユニットの推進力に変換するラック72と、検査ユニットの絶対的な角度を検出するためのマークを表面に表した位置検出マーク74と、を備え、各検査ユニットの走行を補助している。各検査ユニットはそれぞれアーム30等で中心軸50に連結されている。
【0038】
図2に第1実施例のロータリー式検査装置における側面図を示す。図2では、検査ユニットU1 がロータリー式検査装置100に取り付けられている様子を示している。他の検査ユニットU2〜U9 も、同等の構成で取り付けられる。
【0039】
図2に示すように、ロータリー式検査装置100は、回転中心となる回転軸50と、アーム33に沿って配設された電源ライン34により各検査ユニットに電源を供給する電源供給ユニット52と、回転台58と、アーム30に配設された信号ライン32経由で各検査ユニットからの検査信号を入力し、混合する画像伝送ユニット60と、回転部分と固定部分との間の信号伝送をするためのアンテナ部62と、各種制御信号を生成し、また、検査ユニットから伝送される検査信号を判定する制御部3と、を備える。
【0040】
アンテナ部62は、回転部64と固定部66との2つに分離されている。ケーブルダクト68は、回転台58が一時的に静止し各検査ユニットが回転している状態でも、信号ラインが充分な長さを有するため、信号ラインが捩れることがない。
【0041】
電源供給ユニット52と電源ライン34との間の接続は、スリップリング等により行われるので、検査ユニットが回転しても電気的接続は保たれる。アーム30とアーム33は、ベアリング56及び54により、回転軸50を中心に回動可能に固定されている。
【0042】
なお、回転軸50に信号ラインが巻きつかないようにするため、いずれかの検査ユニット(例えば検査ユニットU1 )を連結するアーム30、33と回転軸50との間にベアリングを設けずに回転軸50に固定してもよい。このように構成すれば、回転軸50は検査ユニットの走行に伴って回転し、信号ラインには、力が加わることがなく断線等のおそれがなくなる。
【0043】
ii) 検査ユニットの構成
各検査ユニットU1 〜U9 は、図1に示すように、ボトルBの検査を担う検査ブロック1と、検査ユニット自体の走行を担う位置制御ブロック2と、に分けて動作する。
【0044】
図2に示すように、検査ブロック1は、ボトルB表面の映像を画像信号に変換するCCDカメラ4と、ボトルBの装着の有無を検出するボトルセンサ5aと、ボトルBの開口部より挿入され内部の映像をカメラに伝送する内視鏡6と、高さ方向の検査位置を変更するためCCDカメラ4と内視鏡6よりなる撮影部分を上下動させるエアシリンダ7と、ボトルBを積載し回転させる回転テーブル8と、ボトルB全周を検査するため回転テーブル8に積載されたボトルBを回転させる自転用モータ10と、回転テーブル8を昇降させるエアシリンダ11と、自転用モータ10の回転をホルダ8に伝達する小プーリー12と、ガイドレール70に検査ブロック1を摺動可能に固定するキャリッジ14と、ボトルBを検査ブロックに搬入し、又は、搬出するチャック16と、チャック16を駆動するエアシリンダ17と、検査ブロック1全体を制御する検査ユニットコントローラ18と、を備える。検査ブロック1はアーム20により位置制御ブロック2と連結されている。
【0045】
位置制御ブロック2は、位置制御ブロック2全体を制御する自走用コントローラ22と、ステッピングモータ等からなる自走用モータ24と、床面に設けられたラック72と歯合し、自走用モータ24の回転力を検査ユニットの推進力に変換するピニオン26-1、26-2と、床面に設けられた位置検出マーク74を読み取るための位置検出ヘッド28と、を備える。
【0046】
iii ) ボトルの搬入・搬出機構
図3に、ボトルの搬出入を行う検査ブロックの機構の詳細を示す。チャック16は、環状に配置された複数個の遊びローラ16a、16b、16cでボトルBを外側から把持し口部aの心出しをする。
【0047】
回転テーブル8は、心出し状態にあるチャック16の回転中心軸上に自転軸を有する。吸盤8aは、チャック16により心出しされたボトルBの底dを吸着する回転テーブル8上に配置される。
【0048】
内視鏡6部分は、心出し状態にあるチャック16の中心軸上に配置される。さて、チャック16のローラのうち一つのローラ16aはアーム20に回転自在に取り付けられ、他の二つのローラ16b、16cは、各々レバー16d、16eの先端に回転自在に取り付けられている。各レバー16d、16eは水平面上で回動可能にアーム20にピン16fで軸支され、かつ、三つのローラ16a、16b、16cでボトルBの口部aを狭持することができるよう引張りコイルバネ16gにより引っ張られている。また、レバー16d、16eの後端は内側に屈曲し、その屈曲部分にアーム20に取り付けられた摺動板19に取り付けられたエアシリンダ17のシリンダロッド17aの先端が対向している。エアシリンダ17の駆動でロッドが突出するとレバー16d、16eが回動し、ローラ16a、16b、16cはボトルBの口部aを開放し、ロッドが引っ込むとレバー16d、16eが逆向きに回動し、ローラ16a、16b、16cがボトルBの口部を挟む。
【0049】
摺動板19は、アーム20に沿ってアームの半径方向に摺動可能に保持され、かつ、アーム20に取り付けられたエアシリンダ21によりシリンダロッド21aを介して駆動されるようになっている。摺動板19のローラ16aの近くにはボトルBがローラ16aに接する位置にあることを検知するボトルセンサ19aが設けられている。
【0050】
回転テーブル8は円盤状であって、小プーリー12との接触により回転させられるようになっており、小プーリー12を駆動するための自転用モータ10が検査ブロック1の筐体に取り付けられている。
【0051】
吸盤8aは、ボトルBの底dを適正に吸着固定することができるよう1個又は複数個回転テーブル8上に配置され、真空吸引するための真空ユニット13bが検査ブロック1の筐体内に設置されている。真空ユニット13bと複数個の吸盤8aとの間の配管中にはロータリージョイント13aが取り付けられている。真空ユニット13bは検査ブロック1と共に旋回し、他のロータリージョイント(図示せず)を介して真空ポンプから真空吸引されるようになっている。
【0052】
検査ヘッドは、CCDカメラ4とこのカメラ4の受像部から突出するリレーレンズ、光ファイバー等からなる棒状の内視鏡6を有し、検査ブロック1筐体にアーム7aを介して取り付けられ、エアシリンダ7により検査ヘッド全体が昇降するようになっている。
【0053】
光源5は、内視鏡6を取り囲むように上記アーム7aに取り付けられている。
iv) システム接続図
4に、第1実施例のロータリー式検査装置100における電気的な接続を表すシステム接続図を示す。
【0054】
図4に示すように、各検査ユニットU1 〜U9 (但し、検査ユニットの数は検査装置の全体規模に応じて任意に増減が可能である。)は破線で囲まれたブロックの範囲を構成要素とする。
【0055】
各検査ユニットはいずれも同じ回路構成をしている。自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18を制御するプログラムも基本的に同一のものを用いる。各検査ユニットにおいて、位置検出ヘッド28は、床に備えられた位置検出マーク74より光学的にマークを読み取り、電気信号である位置コードに変換する。自走用コントローラ22は、位置コードを角度情報(図4で説明する角度フラグ)に変換し、角度情報に対応する制御信号(例えば、周波数情報)を出力する。自走用モータ24は、自走用コントローラ22の制御に基づいたスピードで回転し、検査ユニット全体を走行させる。距離センサ23は先行する検査ユニットと自らの検査ユニットとの距離を監視し、先行する検査ユニットが接近し過ぎる場合には検出信号を自走用コントローラ22に出力する。ボトルセンサ19aはボトルBがローラ16aに接しているのを検出し、検知信号を出力する。
【0056】
検査ユニットコントローラ18は、位置検出ヘッド28の検出した位置コードを角度情報に変換し、検査区間に検査ユニットが位置するときに自転用モータ10を回転させてボトルBを回転させ、また、エアシリンダ7を駆動させてCCDカメラ4及び内視鏡6の往復動作させ、エアシリンダ8b、17、21を駆動してボトルの搬入・搬出を行う。
【0057】
自走用コントローラ22と検査ユニットコントローラ18とは、互いに制御ラインで接続され、一方の動作状態に応じて他方の動作状態を変化させることが可能である。
【0058】
各検査ユニットの位置検出ヘッド28からは位置コードがそれぞれ信号ライン32経由で画像伝送ユニット60に供給される。また、各検査ユニットのCCDカメラ4からは映像信号が信号ライン32を経て、画像伝送ユニット60に供給される。
【0059】
画像伝送ユニット60において、ユニット位置検出回路40は、各検査ユニットの位置検出ヘッド28から伝送される位置コードを読み込み、いずれの検査ユニットが画像を伝送すべき検査区間に位置する検査ユニットを判別する。
【0060】
画像セレクタ42は、ユニット位置検出回路40の判別した検査ユニットの画像信号を選択する。変調器44は選択された画像信号を変調する。送信器46は変調された画像信号を送信する。
【0061】
アンテナ部62は回転部と固定部との間で画像信号を伝送し、制御部3に入力する制御部3では、受信機3-1で伝送信号が受信され、復調器3-2で伝送信号が画像信号に復調され、処理判定部3-3で復調された画像信号に対して画像処理が施され、ボトルの不良品を判別する。
【0062】
なお、本実施例のように2つのコントローラに分けて動作を制御する方法の他、1つのメインコントローラにより、位置制御と検査制御の双方を並行して行うよう構成してもよい。
(B)動作の説明
次に第1実施例の動作を説明する。
【0063】
図1に示すように、検査テーブルは搬送コンベアH1 でボトルBが搬入されてから検査が始まるまでの導入エリアA1 、検査を行うための検査エリアA2、検査が終了したボトルBの排出を行うための排出エリアA3 及び新たなボトルBの搬入を待つための待ちエリアA4 の4区間に分割して検査動作を行う。各検査ユニットは、自分の現在位置を判別し、自分の位置するエリアに対応する動作を行う。
【0064】
図2及び図4に示す自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18はマイクロコンピュータで構成され、それぞれ位置制御用のプログラム(図5参照)及び検査制御用のプログラム(図6)に従って動作する。
【0065】
以下、図5のフローチャートに基づいて位置制御ブロック2が行う動作を説明し、図6のフローチャートに基づいて検査ブロック1が行う動作を説明する。位置制御ブロック2と検査ブロック1は、同じ位置情報に基づいて時間的に並行して動作する。
【0066】
まず最初に、ユーザがロータリー式検査装置100の主電源を投入することにより、電源供給ユニット54経由で電力が供給され、マイクロコンピュータによるプログラム動作が始まる。
【0067】
自走用コントローラ22は、位置制御ブロック2を初期化し(図5:ステップS1)、検査ユニットコントローラ18は検査ブロック1を初期化する(図6:ステップS30)。
【0068】
両コントローラは、マイクロコンピュータ内部で設定されるタイマをスタートさせる(図5:ステップS2、図6:ステップS31)。このタイマは位置検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロコンピュータに割り込み処理を要求する。
【0069】
割り込み処理が要求された場合、両コントローラは共に図6に示すIntAの割り込み処理(角度入力処理)を行う。図6のステップS42において、位置検出ヘッド28より位置コードを読み込まれる。位置検出マーク74は、図1の角度0度から359度にかけて、それぞれの位置を一義的に示す絶対的な符号を構成する。そのため、読み込まれた位置コードは検査ユニットの絶対位置を示す。
【0070】
ステップS43において、バイナリコードである位置コードは管理し易い数値データ(例えば、単純に図1におけるそれぞれの角度に対応するもの)に変換される。
【0071】
ステップS44において、得られた数値データの値を角度フラグに代入し、メインルーチンに処理を移行する。
さて、両コントローラは、それぞれのメインルーチンにおいて更新された最新の検査ユニットの角度を入力し(図5:ステップS3、図6:ステップS32)、検出された角度に対応した処理が行われる。
検査ユニットが待ちエリアA4 にあるとき(図5:ステップS4:YES)、検査ユニットはボトルBの搬送を行わない待機状態であるため、位置制御ブロック2はボトルBの搬入を行う時刻に搬入点P1(図1参照)に達するような低速度走行を行う(図5:ステップS5)。
【0072】
検査ユニットが搬入点P1 直前(P0 )に位置するとき(図5:ステップS6:YES)、位置制御ブロックは減速運転を行う。図1では、検査ユニットU9は、この動作に対応する地点に位置している。これにより、搬入点P1 で検査ユニットが停止するような走行特性で検査ユニットは走行する。
【0073】
検査ユニットが搬入点P1 に達したとき(図5:ステップS8:YES、図6:ステップS33:YES)、位置制御ブロック2は自走用モータ24を停止させ(図5:ステップS9)、検査ブロック1はボトルBが搬送されてくるまで待機する(図6:ステップS34)。
【0074】
まず、エアシリンダ8bが駆動され、検査ブロック1の回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入するのに適した高さになる。次いで、エアシリンダ17を作動させてシリンダロッド17aを伸ばし、チャック16を開放状態に維持する。更に、エアシリンダ21をシリンダロッド21aを伸ばす方向に作動させ、ボトルBが搬送されてくるまで待機する。
【0075】
次に、検査ブロック1はボトルBを取り込み動作に入る。
ボトルBは第1ストッパS1及びS2により十分速度が下げられているので、容易にチャック16により把持することができる。まず、ボトルBが搬送コンベアH1 により搬送され、搬送コンベア方向に伸ばされたチェック16に接したとき、ボトルセンサ19aはボトルを検知し(図6:ステップS35)、エアシリンダ17のエアシロット17aを後退させて、ボトルBを把持する。そしてエアシリンダ21をシリンダロッド21aを後退させて、チャック16で把持したボトルBを回転テーブル8上に搬入する(図6:ステップS36)。すると、チャック16の心出し動作によりボトルBの口部aの中心軸が内視鏡6の中心軸と一致する。両中心軸が一致した後は、真空ユニット13bを動作させ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブル8に吸着される。図1では、検査ユニットU1はこの搬入点P1 に位置している。
【0076】
位置制御ブロック2は検査ブロック1の動作状態を監視し、ボトルBの搬入が完了すると(図5:ステップS10:YES)、加速運転に移る(図5:ステップS11)。
【0077】
検査ユニットが検査エリアA2 に達すると(図5:ステップS12:YES、図6:ステップS37:YES)、位置制御ブロック2は検査用運転に移る(図5:ステップS13)。図1では、検査ユニットU2は検査が開始する地点に位置している。
【0078】
また、検査ブロック1はボトルBが検査ユニットに搬入されているか否かをボトルセンサ5aの出力する検知信号により判定し(図6:ステップS38)、ボトルBが存在する場合は(図6:ステップS38:YES)検査処理を行う(ステップS39)。
【0079】
なお、電源投入時等にボトルBを載置しない検査ユニットが検査エリアA2 にある場合は(図6:ステップS36:NO)検査処理は行わない。
検査処理工程においては(図5:ステップS13、図6:ステップS39)、位置制御ブロック2及び検査ブロック1は、搬入されたボトルBのタイプに合わせた動作を行う。位置制御ブロック2は、検査に必要とされる時間長で検査エリアA3を移動できるように定速度運転を行う。検査ブロック1は自転用モータ10を駆動し、回転テーブル8を適宜回転させながら、エアシリンダ7を駆動し検査ヘッドを連携して昇降動作させ、ボトルBの内面の全周に亘って検査を行う。図1では、検査ユニットU3〜U6 が検査処理の最中である。
【0080】
検査が終了し検査ユニットが排出エリアA3 に達すると(図5:ステップS14:YES)、位置制御ブロック2は排出点P4で検査ユニットが停止するように減速運転に移行する(図5:ステップS15)。図1では、検査ユニットU7 は排出エリアA3の開始点P3 に位置している。
【0081】
減速運転により検査ユニットが排出点P4 に達すると(図5:ステップS16:YES、図6:ステップS40:YES)、位置制御ブロック2は検査ユニットを停止させる(図5:ステップS17)。検査ブロック1はボトルBの排出を行う(図6:ステップS41)。則ち、エアシリンダ21のシリンダロッド21aを伸ばしてボトルを搬出コンベアH2に搬出すると同時にエアシリンダ8bが駆動され回転テーブル8が下がる。さらに、エアシリンダ17のシリンダロッド17aを伸ばして、把持していたボトルBを搬出コンベアH2の上で開放し、搬出コンベアH2 はボトルBを排出する。
【0082】
位置制御ブロック2は検査ブロック1より排出完了の信号を受けて(図5:ステップS18:YES)加速運転に移る(ステップS19)。
なお、搬入点P1 又は排出点P4 に達する前に機械的摩擦により検査ユニットの走行が停止してしまった場合は(図5:ステップS20:YES)位置制御ブロック2は微動運転を行って、搬入点P1又は排出点P4 に検査ユニットを移動させる。
【0083】
また、位置制御ブロック2は適宜モータの電流量を検出するための負荷検出を行い(ステップS22)、機械的な障害等の影響で強制的に検査ユニットの移動が止まり過電流が自転用モータ10又は自走用モータ24に流れている場合(図5:ステップS23:YES)には図示しないエラーランプ等を点灯させ、モータの駆動を停止する(ステップS24)。
【0084】
一方、検査ユニット同士が異常に接近した場合には距離センサ23は自走用コントローラ22に近距離の検出信号を出力する。これにより、異常接近防止の為の割り込み処理(IntB)が行われる。
【0085】
図6に近接近処理のフローチャートを示す。距離センサ23により自走用コントローラ22に割り込み要求が出されると、位置制御ブロック2は即座に自走用モータ24を停止する(ステップS50)。
【0086】
距離センサ23の出力を監視し(ステップS51)、距離センサ23の出力が解除されない限り(ステップS52:NO)停止状態を続ける。
先に進んでいる検査ユニットが走行にしたがって距離センサ23の感知する距離から遠ざかると、距離センサ23の出力は解除状態となるので(ステップS52:YES)、メインルーチンに復帰する。
【0087】
図7に、以上の位置制御動作による各検査ユニットの各角度における自走速度の変化の様子を示す。X軸方向は、図1においてボトルの搬入点P1 を0度とした場合の角度の偏位を示している。
【0088】
図7に示すように、検査ユニットは、導入エリアA1 で加速し、検査エリアA2 では一定の定速度運転を行う。排出エリアA3では減速を行い、待ちエリアA4 では所定の加速、減速を行う。また、検査ユニットは搬入点P1 及び排出点P3で一時的に停止する。検査ユニットが行う加速、減速制御は、検査内容に対応させて適宜決めればよい。検査エリアにおける速度も検査内容に応じて変化させれば、種々の検査内容を有する検査装置に対応できる。
(C)効果
上記したように第1実施例に拠れば、各検査ユニットが独自に走行する位置を検出し、対応する走行及び検査動作を行うので、検査ユニットの空送り現象がなくなる。また、一つの検査ユニットが各角度で行うべき動作内容をプログラムしたので、全体的な統括制御を行うことなく簡単にロータリー式検査ユニットを構成できる。検査ユニットの数の増減は、他の設置済みの検査ユニットと無関係に行えるので、検査内容の変更が簡単にできる。
【0089】
また、各検査ユニットは互いに独立したプログラム制御により動作可能なので、異種の検査処理を実行するプログラムを内蔵した検査ユニットを混在させて検査することもできる。各検査ユニットは近接近防止対策がなされているので、他の検査ユニットと多少の走行スピードの違いがあっても、問題なく動作する。
(II)第2実施例
(A)構成の説明
i) 全体構成
図8(A)に第2実施例の長円型軌道検査装置101を示す。
【0090】
図8(A)に示すように、搬送コンベアH3 はボトルB1 〜B3 を搬送し、搬送コンベアH4はボトルB4 〜B6 を搬送している。搬送コンベアH3 と搬送コンベアH4は、同じ駆動源より駆動されて同速度でボトルの搬送を行う。
【0091】
ボトルの搬送速度を検出するために、搬送コンベアH3 には速度センサ80が備えられている。また、ボトルの搬入点で検査ユニットの接近を検出するために、搬送コンベアH3上の搬入点P1 の近傍にはセンサAが備えられ、搬送コンベアH4 上の搬入点P1 ’の近傍にはセンサBが備えられている。
【0092】
長円型軌道検査装置101は、回転中心となる回転軸90と、当該回転軸90から放射状に設けられたガイドレール91と、各検査ユニットが自走するための周回軌道を有するガイドレール92と、ガイドレール92に沿って走行し搬送コンベア上を搬送されるボトルを検査する複数の検査ユニットU10〜U19と、を備えて構成される。各検査ユニットは、ガイドレール91に長円軌道の半径方向に摺動可能に設けられている。そのため、各検査ユニットは自由に速度を調節しながらガイドレール92に沿って自走し、搬送コンベアH3 上の検査エリアA2 でボトルB1〜B3 の検査を行い、搬送コンベアH4 上の検査エリアA2 ’でボトルB1 ’〜B3’の検査を行う。各ガイドレール91は、検査ユニットのガイドレール92上での線速度がエリアに応じて変化するのに対応するため、回転軸90に揺動可能に設けられている。
【0093】
また、ガイドレール92に沿って、第1実施例のラック72、位置検出マーク74が、第1実施例と同様に(図2参照)備えられている。そして、各検査ユニットは第1実施例と同じ位置制御ブロックを有し、自らの位置を検出しながら走行するものとする。
【0094】
各検査ユニットのボトルの搬入・搬出機構は図3で説明したのと同様であるのでその説明は省略する。但し、図3のエアシリンダ21の駆動距離を大きくし、シリンダロッド21aによりチャック16が大きく搬送コンベア上に突出する構造により、ボトルの搬入と排出が行われる。
【0095】
また、各検査ユニットと中心軸90との接続は、第1実施例において説明した図2の機構に準ずるが、アーム30、20及び33がガイドレール91によって置き換えられ、長円軌道の半径方向に摺動可能である点が異なる。
【0096】
ii) システム接続
図9に第2実施例のシステム接続図を示す。
図9において、検査ユニットU10〜U19は、第1実施例の検査ユニットU1 と同様の構成をしており、また、画像伝送ユニット60、アンテナ部62及び制御部3の各構成も第1実施例(図2参照)と同様なので、説明は省略する。
【0097】
第2実施例ではさらに、搬送コンベアに設置されたセンサA、センサB及び速度センサ80からの検出信号を変調する変調器81〜83と、変調器81〜83からの信号を混合する混合器84と、混合された信号を送信する送信機85と、回転部と固定部との信号伝送を行うアンテナ部86と、アンテナ部86からの伝送信号を受信する受信機87と、受信機87受信された伝送信号をそれぞれ復調し、ユニット位置検出回路40に出力する復調器88-1〜88-3と、を備える。
【0098】
画像伝送ユニット60内のユニット位置検出回路40は、搬入点に接近する検査ユニットを特定して、特性した検査ユニットの自走用コントローラ22に各検出信号を伝送する。
【0099】
なお、変調器81〜83、混合器84、送信機85を制御部3に格納し、受信機87、復調器88-1〜88-3を画像伝送ユニット60に格納するよう構成してもよい。この時は、上記回路と、第1実施例で説明した回路との間で、信号妨害が生じないよう、シールド材で仕切る等の配慮が必要である。
【0100】
また、アンテナ部86はアンテナ部62と共に同一の回転軸90に固定されるが、この両者も信号妨害を生じないよう、シールド材での電磁的隔離が必要である。
(B)動作の説明
次に第2実施例の動作を説明する。
【0101】
図8に示すように、本実施例の長円型軌道検査装置では、二つの搬送コンベアにわたって検査が行われる。それぞれの搬送コンベア上での検査は同じボトルに関する検査であっても、異なる種類のボトルに関する検査であってもよい。但し、両搬送コンベアにより搬送され、検査ユニットにより検査されるボトルの数はほぼ等しいことが望ましい。
【0102】
以下、搬送コンベアH3 の加速エリアA1 、検査エリアA2及び減速エリアA3 の半周サイクルについて説明する。もう一方の半周サイクルの搬送コンベアH4 に係る加速エリアA1’、検査エリアA2 ’及び減速エリアA3 ’でも同様に動作が行われる。
【0103】
図10に第2実施例における位置制御フローチャート、図11に検査処理・割り込み制御フローチャートを示す。
図2及び図4に示す自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18は、それぞれ位置制御用フローチャート(図10)及び検査制御用フローチャート(図11)に従って動作する。
【0104】
電源投入に伴って、自走用コントローラ22は位置制御ブロック2を初期化し(図10:ステップS61)、検査ユニットコントローラ18は検査ブロック1を初期化する(図11:ステップS90)。
【0105】
両コントローラは、マイクロコンピュータ内部で設定されるタイマをスタートさせる(図10:ステップS62、図6:ステップS91)。このタイマは位置検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロコンピュータに割り込み処理を要求する。
【0106】
割り込み処理が要求された場合、第1実施例で用いた図6に示すIntAの割り込み処理(角度入力処理)を行い、角度フラグを検出する。両コントローラは、それぞれのメインルーチンにおいて更新された最新の検査ユニットの角度フラグを入力し(図10:ステップS63、図11:ステップS92)、検出された角度に対応した処理が行われる。
【0107】
検査ユニットが加速点P0 (図8(A)参照)にあり、センサAがボトルBを検知したとき(図10:ステップS64:YES)検査ユニットはボトルBと同時に同速度で搬入点P2に達するように、速度センサ80が検出した速度信号に基づいて決定された加速度を維持した加速運転を開始する(図10:ステップS65)。
【0108】
検査ユニットが搬入点P2直前の位置P1に位置するとき(図10:ステップS66:YES)、位置制御ブロックは加速度を減ず減加速度運転を開始する(ステップS67)。このとき、位置制御ブロックは、速度センサ80の検出した速度情報を入力して、加速を終えた時にこの速度情報の示す搬送コンベアH3の搬送速度に収束するように検査ユニットの駆動を制御する。
【0109】
検査ユニットが搬入点P2 に近づいたとき(図11:ステップS93:YES)、検査ユニットの加速は終了しており(図12参照)、検査ユニットはボトルの搬入を行うための動作に移る。則ち、エアシリンダ8bが駆動され、検査ブロック1の回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入するのに適した高さになる。次いで、エアシリンダ17を作動させてシリンダロット17aを伸ばし、チャック16を開放状態に維持する。更に、エアシリンダ21をシリンダロット21aを延ばす方向に作動させ、コンベアH3により搬送されているボトルBに向けてチャック16を突出させる。
【0110】
次にボトルBに向けてチャック16を突出させ、チャック16のローラ16aがボトルBに接すると、ボトルセンサ19aはボトルを検知し(図11:ステップS95)、エアシリンダ17のシリンダロッド17aを後退させて、ボトルBを把持する。
【0111】
検査ユニットが搬入点P2 に達したとき(図10:ステップS68)位置制御ブロック2は自走用モータ24を速度情報の示す搬送コンベアの速度に同期させる(図10:ステップS69)。検査ブロック1はシリンダロット21aを後退させて、チャック16で把持したボトルB回転テーブル8上に引き込む(図11:ステップS96)。ボトルBが回転テーブル8上の位置すると同時にエアシリンダ8bが駆動され、回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入されるのに適する高さになる。次いで、ボトルBの口部aの中心軸と内視鏡6の中心軸とが一致した後は、真空ユニット13bを動作させ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブル8に吸着される。
【0112】
なお、被検査物たるボトルBは検査ユニットに引き込まず、搬送コンベアに積載した状態で検査をしてもよい。簡単な外観検査であれば、ボトルBを回転させる等の操作が必要ない場合があるからである。
【0113】
位置制御ブロック2は検査ブロック1の動作状態を監視し、ボトルBの搬入が成功すると(図10:ステップS70:YES)、定速運転に移る(図10:ステップS71)。また、搬入が失敗した場合(図10:ステップS70:NO)、検査できないボトルが搬送コンベアに残ることになるので、エラーランプを点灯させる(ステップS72)。
【0114】
検査ユニットが検査エリアA2 に位置する場合(図10:ステップS73:YES、図11:ステップS97:YES)、位置制御ブロック2は定速運転を続ける(図10:ステップS74)。また、検査ブロック1は、当該検査ユニットがエラー状態でないこと(図11:ステップS98:NO)を確認して、第1実施例と同様にボトルBの内面検査等の検査処理を行う(図11:ステップS99)。エラー状態でない場合は(図11:ステップS98:YES)検査処理は行わない。
【0115】
検査が終了し検査ユニットが排出点P3 に達すると(図11:ステップS100:YES)、位置制御ブロック2は検査ユニットを排出する(図11:ステップS101)。則ち、再びエアシリンダ21を駆動して回転テーブル8上のボトルを搬送コンベアH3上の定位置に運び、エアシリンダ19を駆動してボトルBを開放する。
【0116】
位置制御ブロック2は搬出が成功した場合(図10:ステップS76:YES)、減速運転に移る(ステップS78)。また、搬出が失敗した場合(ステップS76:NO)、ボトルが検査ユニットに残留している可能性があるので、点検のためのエラーランプを点灯させる(ステップS77)。
【0117】
検査ユニットが停止点P4 に達すると(ステップS79:YES)、一旦検査ユニットを停止させる(ステップS80)。
また、位置制御ブロック2は適宜モータの電流量を検出するための負荷検出を行い(ステップS82)、機械的な障害等の影響で強制的に検査ユニットの移動が止まり過電流が自転用モータ10又は自走用モータ24に流れている場合(ステップS82:YES)にはエラーランプ等を点灯させ、システムの駆動を停止する(ステップS83)。
【0118】
一方、検査ユニット同士が異常に接近した場合には、第1実施例と同様に異常接近防止の為の割り込み処理(IntB)が行われる。図12に、以上の位置制御動作による各検査ユニットの各角度における自走速度の変化の様子を示す。X軸方向は、図7(A)において、ボトルの加速点P0 の角度を0゜とし、停止点P4 の角度を180°とした場合の角度の偏位を示している。
【0119】
図12に示すように、搬送コンベアH3 に関する半周サイクルの検査において、検査ユニットは加速エリアA1で加速し、検査エリアA2 では一定の定速度運転を行う。減速エリアA3 では減速を行う。また、搬送コンベアH4に関する残りの半周サイクルでも同様の走行動作が行われる。
(C)実施例の効果
上記の如く、第2実施例によれば、検査ユニットが走行する軌道を長円型軌道としたので、長円の直線部分の長い直線部分を検査エリアに割当ることができる。長円型軌道ならば直線部分を中心軸の双方に有するので、片方のサイドのみで検査する場合に比べ2倍の検査能力を有することになる。また、周回軌道の前半半周と後半半周とで検査プログラムを変更するように構成すると、両側の搬送コンベアで種類の異なるボトル等の検査を処理することができる。
【0120】
なお、周回軌道(ガイドレール)上のいずれの領域でも、検査エリアとして使用することが可能である。
(III )その他の変形例
本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0121】
例えば、第2実施例では長円型軌道を採用していたが、図8(B)に示すように、ガイド形状の変形例として、ガイドレールの閉ループ形状を方形型にしたものを示す。
【0122】
図8(B)によれば、互いに直交する搬送コンベアH5 〜H8 が一定の段差で設けられ、それぞれボトルBを搬送している。検査ユニットU20〜U29が、方形型に設けられたガイドレール93の上を自走している。
【0123】
当該変形例の方形型検査装置102によれば、方形状のガイドレールの4つの直線部分(辺)で、それぞれボトルの検査を行うこともできる。図8(B)では、検査ユニットU26〜U28が搬送コンベアH5 上のボトルの検査を行い、検査ユニットU29とU20が搬送コンベアH6上のボトルの検査を行う。また、検査ユニットU21〜U23が搬送コンベアH7 上のボトルの検査を行い、検査ユニットU24とU25が搬送コンベアH8上のボトルの検査を行っている。それぞれの搬送コンベア上の搬入点の近傍にはセンサA〜Dを備え、検査ユニットが確実に搬入点でボトルを搬入するための検出信号を出力している。
【0124】
さらに、ガイドレールの閉ループ形状を、方形に限らず複数の直線部分を有する多辺形状とすることもできる。例えば、ガイドレールの形状を三角形の形状、五角形の形状、又はそれ以上の多辺形状とすることも可能である。
【0125】
また、搬入・搬出手段としては、上記実施例では検査ユニット側にチャック機構を設けていたが、搬入点、搬出点で検査ユニットに対してボトルの搬出入を行うチャック機構を搬送コンベア上に設けてもよい。
【0126】
【発明の効果】
請求項1に記載の検査装置によれば、検査ユニットは、単独の他の検査ユニットや検査装置の動作に拘らず、自らの位置に応じて被検査物の検査、搬入又は搬出を行うようにプログラムできるので、ユニット毎に動作内容を変えることができ、小量多種生産等に細やかに柔軟に対応することができる。
【0127】
また、各検査ユニットは単独で被検査物の検査、搬入又は搬出を行うので、空送りという現象がなく検査効率がよい。また、周回軌道が閉ループ形状を有しているので、限られた検査装置が繰り返し被検査物の検査をすることができる。
【0128】
また、位置情報に従って検査ユニットの位置制御を行うので、検出した位置情報に基づいて予め周回軌道上の絶対位置に応じて割り付けられた動作を正確に行うことができる。
【0129】
また、被検査物の有無を検出することができるので、被検査物の有無に応じた綿密な動作処理を行える。
請求項2に記載の発明によれば、搬送路の速度と検査ユニットの接近とを検出できるので、搬送路の動作と検査動作との同期を確立することができ、被検査物を一旦搬送路外に移送しなくても、搬送路の搬送を止めずに検査が行える。
【0130】
請求項3に記載の発明によれば、回転体と固定体との間で相対的に回転しながらの信号伝送が行われるので、ムラのない均質な検査信号が得られる。
請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、回転手段が被検査物を回転させ、画像入力手段が往復動作を行うことにより、検査ユニット内での被検査物の全周にわたる内面検査が行える。
【0131】
請求項6に記載の検査装置によれば、周回軌道が複数の直線部分を有する多辺形状を有しているので、それぞれの直線部分を利用して検査が行え、検査効率が飛躍的に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図である。
【図2】第1実施例のロータリー式検査装置の側面図である。
【図3】ボトルの搬入・排出機構の説明図である。
【図4】第1実施例のシステム接続図である。
【図5】第1実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図6】第1実施例における検査処理・割り込み処理を説明するフローチャートであり、
(A)は検査制御、(B)は絶対角度入力処理、(C)は近接近処理の各フローチャートである。
【図7】第1実施例の各検査ユニットにおける自走速度の変化を示す説明図である。
【図8】第2実施例における長円型軌道検査装置の構成図であり、(A)は長円型軌道検査装置、(B)は変形例である。
【図9】第2実施例のシステム接続図である。
【図10】第2実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図11】第2実施例における検査処理を説明するフローチャートである。
【図12】第2実施例の各検査ユニットにおける自走速度の変化を示す説明図である。
【図13】従来の検査装置の例であり、(A)は直線式の検査装置、(B)はロータリー式の検査装置である。
【符号の説明】
U、U1 〜U29…検査ユニット
B、B1 〜B3 、B1 ’〜B3 ’…ボトル(被検査物)
H、H1 〜H8 …搬送コンベア
1…検査ブロック
2…位置制御ブロック
3…制御部
3-1…受信機
3-2…復調器
3-3…処理判定部
4…CCDカメラ
5…光源
5a…ボトルセンサ
5b…ライト
6…内視鏡
7、8b、17、21…エアシリンダ
7a…アーム
8…回転テーブル
8a…吸盤
10…自転用モータ
12…小プーリー
13a…ロータリージョイント
13b…真空ユニット
14…キャリッジ
16…チャック
16a、16b、16c…ローラ
16d、16e…レバー
16f…ピン
16g…引張りコイルバネ
17a、21a…シリンダロッド
18…検査ユニットコントローラ
19…摺動板
20、30、33…アーム
22…自走用コントローラ
24…自走用モータ
26-1、26-2…ギア
28…位置検出ヘッド
32…信号ライン
34…電源ライン
35…制御ライン
50…回転軸
52…電源供給ユニット
54、56…ベアリング
58…回転台
60…画像伝送ユニット
62…アンテナ部
64…回転部
66…固定部
68…ケーブルダクト
70…ガイドレール
72…ラック
74…位置検出マーク
80…速度センサ
81〜83…変調器
84…混合器
85…送信器
86…アンテナ部
87…受信機
88-1〜88-3…復調器
90、94…回転軸
91、92、93…ガイドレール
95…回転台
96…入口スターホイール
98…出口スターホイール
100、201…ロータリー式検査装置
101…長円型軌道検査装置
102…方形型軌道検査装置
200…直線式検査装置
【産業上の利用分野】
本発明は、内容物充填前における瓶、缶等の容器を被検査物とし、一つの被検査物当たり複数回の画像撮影等を行うことにより、被検査物の内面又は外周の検査を行う検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、検査装置としては、図13に示す構成のものが用いられていた。図13(A)は、被検査物の流れが直線的な直線式の検査装置である。当該直線式の検査装置200においては、搬送コンベアHにより搬送されてくるボトル等の被検査物Bは、所定の検査エリアにおいて、検査ユニットUにより順次検査される。直線式の検査装置200では、被検査物の検査したい部分が検査ユニットUに対抗するように、被検査物Bを搬送コンベアHに載置する必要があり、そして被検査物Bの一面を分解能を高くして検査する場合には被検査物Bを検査ユニットUの前面で所定時間停止するように搬送コンベアHを制御して、検査時間を確保する必要がある。
【0003】
図13(B)は、いわゆるロータリー式検査装置である。当該ロータリー式検査装置201は、容器表面の異物検出を行う検査のように、ある程度の検査時間が必要な検査において用いられる。搬送コンベアHで搬送された被検査物Bは、入口スターホイール96で回転台95に搬入され、検査される。出口スターホイール98は検査の終了した被検査物Bを排出する。ロータリー式検査装置201は、回転台95の回転動作や個々の検査ユニットの動作を制御する必要があるが、多くの被検査物をラインの流れを停止せずに検査できる点で有効な検査装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の検査装置では、検査工程で必要な移動速度及び被検査物同士の間隔が、搬送コンベアで搬送する際の移動速度及び被検査物同士の間隔と異なるため、検査工程の前後で被検査物の速度と間隔を制御する制御機構が必要であった。これら速度・間隔の制御機構は、例えば、図13(A)の直線式の検査装置では、独自の制御で移動・停止を行う専用コンベア帯を設けることで行われ、図13(B)のロータリー式検査装置では、図示したスターホイールの他に、タイミングスクリュー機構といった大がかりな機構構造が必要である。
【0005】
また、いずれの検査装置においても、各検査ユニット間の間隔若しくは角度は一定(図13の「A」)に設定されるので、何らかの事情で搬送コンベアから供給される被検査物に遅れが生じた場合には、検査ユニットがいわゆる「空送り」されることになる。
【0006】
上記制御機構は検査装置全体のコストアップにつながり、検査ユニットの空送り現象は検査効率の低下につながるという問題点を有していた。そこで、本発明の目的は、検査効率がよく、検査装置への被検査物の搬出入を簡単化できる検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためには、従来の如く複数の検査ユニットを備えた検査装置の全体を駆動する代わりに、検査ユニット毎が自ら位置を検出しながら走行(以下「自走」という。)するように検査装置を構成すればよい。
【0008】
請求項1に記載の発明は、閉ループ構造をなす周回軌道と、周回軌道に沿って走行可能に複数基配置された検査ユニットと、被検査物を搬送する搬送路とを具備し、各検査ユニットが、自己の前記周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する位置検出手段と、前記搬送路から前記被検査物を搬入し被検査物を検査した後に当該搬送路に当該被検査物を搬出する搬出入手段と、前記搬出入手段により前記搬送路から前記被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、前記位置検出手段からの位置情報と前記被検査物検知手段からの検知信号とに基づいて当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を出力する走行制御手段と、前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行 駆動手段と、前記位置検出手段からの前記位置情報に基づいて当該検査物を検査する検査手段とを備えて構成される。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検査装置において、搬送路は、各々の検査装置が搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられ、次に検査すべき被検査物が搬入点に近づいたことを検知し、接近信号を出力する接近検知手段と、搬送路により搬送される被検査物の搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、検査ユニットの搬出入手段は、接近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査すべき被検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を行い、検査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段からの搬送速度に同調させるための検査ユニットの走行制御信号を出力する。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の検査装置において、周回軌道上を走行する複数の検査ユニットのうち少なくとも一つの検査ユニットに係止され、当該検査ユニットの走行に伴って回転軸の周りを回転する回転体と、検査ユニット毎の検査信号を出力し検査ユニット毎の制御信号を供給するための伝送信号を回転体との間で送受信する固定体と、を備えて構成される。
【0016】
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の検査装置において、各々の検査手段は、搬入された被検査物の検査信号を出力する画像入力手段と、被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えて構成される。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の検査装置において、各々の検査手段は、搬入された被検査物の開口部より挿入され開口部から被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより被検査物の内面の検査信号を出力する画像入力手段と、被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えて構成される。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の検査装置であって、各々のは、周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれについて被検査物の搬入、検査及び搬出を行う。
【0020】
【作用】
請求項1記載の検査装置によれば、位置検出手段は自らの現在位置を検出する。検査手段は、単独で被検査物の検査、搬入又は搬出を行うようプログラムされており、検査、搬入又は搬出の際のパラメータとして位置検出手段の検出した位置情報を用いる。走行制御手段は、同じく走行制御用のパラメータとして位置検出手段の検出した位置情報を用いて自走制御する。走行駆動手段は、走行制御手段の制御に基づいて自らを走行させる。
【0021】
また、請求項1に記載の発明によれば、周回軌道は検査ユニットを走行させるための閉ループ構造をなす。複数の検査ユニットは、周回軌道に沿って走行し被検査物を検査する。
【0022】
また、請求項1に記載の発明によれば、検査ユニットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をなす周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査ユニットは更に以下の構成を有する。
【0023】
搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニットの閉ループ構造をなす周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は、位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットを周回軌道上を走行させるための走行制御信号を出力する。走行駆動手段は、走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、位置検出手段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0024】
請求項1に記載の発明によれば、検査ユニットは、搬送路により搬送される被検査物を搬入し、検査を行った後再び搬送路に搬出する。閉ループ構造をなす周回軌道は、検査ユニットを移動可能に設ける。検査ユニットは更に以下の構成を有する。
【0025】
搬出入手段は搬送路から被検査物を搬入し搬送路に被検査物を搬出する。被検査物検知手段は、搬出入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する。位置検出手段は、検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は、位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットを周回軌道上を走行させるための走行制御信号を出力する。走行駆動手段は、走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、被検査物検知手段からの検知信号に基づいて検査物を検査する。
【0026】
請求項1に記載の発明によれば、搬送路は被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する。
【0027】
更に、検査ユニットにおいて、被検査物検知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は位置検出手段からの位置情報に基づいて検査物を検査する。
【0028】
請求項1に記載の発明によれば、搬送路は被検査物を搬送し、閉ループ構造をなす周回軌道は検査ユニットを移動可能に設ける。搬入手段は搬送路から一の被検査物を周回軌道を走行する一の検査ユニットへ搬入し、検査ユニットは周回軌道を走行しながら搬送路により搬入された被検査物の検査を行う。搬出手段は検査ユニットにより検査を終了した一の被検査物を搬送路に搬出する。
【0029】
更に、検査ユニットにおいて、被検査物検知手段は搬入手段により搬送路から被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力し、位置検出手段は検査ユニットの周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する。走行制御手段は位置検出手段からの位置情報と、被検査物検知手段からの検知信号と、に基づいて検査ユニットの走行制御信号を出力し、走行駆動手段は走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて検査ユニットを周回軌道に沿って走行させる。検査手段は、被検査物検知手段からの検知信号に基づいて検査物を検査する。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、搬送路において、接近検知手段は検査ユニットが搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられており、次に検査すべき被検査物が搬入点に近づいたことを検知する。速度検出手段は搬送路により搬送される被検査物の搬送速度を検出する。検査ユニットの搬出入手段は、接近検知手段からの接近信号に基づいて次に検査すべき被検査物の移動状態に同期して被検査物の搬入を行い、検査ユニットの走行制御手段は、速度検出手段からの搬送速度に同調させるための検査ユニットの走行制御信号を出力する。
【0031】
請求項3に記載の発明によれば、回転軸の廻りを回転する回転体は、閉ループ構造をなす周回軌道上を走行する複数の検査装置のうち少なくとも一つの検査装置と係止され、各々の検査装置に電気的に接続され係止された検査装置の走行に伴って回転する。固定体は、回転体と電気信号の送受を行い、検査ユニット毎の検査信号を検査装置外に出力し、検査ユニットの各々に制御信号を供給する。
【0032】
請求項4に記載の発明によれば、各々の検査手段において、画像入力手段は搬入された被検査物の検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる。
【0033】
請求項5に記載の発明によれば、各々の検査手段において、画像入力手段は、搬入された被検査物の開口部より挿入され当該開口部から当該被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより被検査物の内面の検査信号を出力し、回転手段は被検査物を画像入力手段の動作に対応させて回転させる。
【0034】
請求項6に記載の発明によれば、検査ユニットは、周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれについて被検査物の搬入、検査及び搬出を行うので、周回軌道上のいずれの一でも検査処理を行うことができる。
【0035】
【実施例】
本発明の検査装置に係る好適な実施例を図面を参照して説明する。
(I)第1実施例
本発明の第1実施例は、検査装置を、いわゆるロータリー式検査装置に適用したものである。本実施例のロータリー式検査装置は、被検査物をボトル(符号B)とし、ボトル表面の異物等の検出検査を行うものである。これら同心円状の周回軌道上を走行する各検査ユニットは、独自に自らの絶対的な位置を検出し絶対位置に対応して検査等を行う。
(A)構成の説明
i) 全体構成
図1に第1実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図を示す。
【0036】
図1において、搬送コンベアH1 は生産ラインで製造された複数のボトルBを搬送し、第1ストッパS1及び第2ストッパS2 は搬送されてきたボトルBを減速してロータリー式検査装置100に搬入する。搬送コンベアH2 は、ロータリー式検査装置100で検査の終了したボトルBを搬出し、箱詰め作業等の次の工程に搬送する。
【0037】
ロータリー式検査装置100は、それぞれが個別にボトルBの搬送、検査処理をするための検査ユニットU1 〜U9 と、各検査ユニットを滑らかに走行させるためのガイドレール70と、各検査ユニットのモータの起動力を検査ユニットの推進力に変換するラック72と、検査ユニットの絶対的な角度を検出するためのマークを表面に表した位置検出マーク74と、を備え、各検査ユニットの走行を補助している。各検査ユニットはそれぞれアーム30等で中心軸50に連結されている。
【0038】
図2に第1実施例のロータリー式検査装置における側面図を示す。図2では、検査ユニットU1 がロータリー式検査装置100に取り付けられている様子を示している。他の検査ユニットU2〜U9 も、同等の構成で取り付けられる。
【0039】
図2に示すように、ロータリー式検査装置100は、回転中心となる回転軸50と、アーム33に沿って配設された電源ライン34により各検査ユニットに電源を供給する電源供給ユニット52と、回転台58と、アーム30に配設された信号ライン32経由で各検査ユニットからの検査信号を入力し、混合する画像伝送ユニット60と、回転部分と固定部分との間の信号伝送をするためのアンテナ部62と、各種制御信号を生成し、また、検査ユニットから伝送される検査信号を判定する制御部3と、を備える。
【0040】
アンテナ部62は、回転部64と固定部66との2つに分離されている。ケーブルダクト68は、回転台58が一時的に静止し各検査ユニットが回転している状態でも、信号ラインが充分な長さを有するため、信号ラインが捩れることがない。
【0041】
電源供給ユニット52と電源ライン34との間の接続は、スリップリング等により行われるので、検査ユニットが回転しても電気的接続は保たれる。アーム30とアーム33は、ベアリング56及び54により、回転軸50を中心に回動可能に固定されている。
【0042】
なお、回転軸50に信号ラインが巻きつかないようにするため、いずれかの検査ユニット(例えば検査ユニットU1 )を連結するアーム30、33と回転軸50との間にベアリングを設けずに回転軸50に固定してもよい。このように構成すれば、回転軸50は検査ユニットの走行に伴って回転し、信号ラインには、力が加わることがなく断線等のおそれがなくなる。
【0043】
ii) 検査ユニットの構成
各検査ユニットU1 〜U9 は、図1に示すように、ボトルBの検査を担う検査ブロック1と、検査ユニット自体の走行を担う位置制御ブロック2と、に分けて動作する。
【0044】
図2に示すように、検査ブロック1は、ボトルB表面の映像を画像信号に変換するCCDカメラ4と、ボトルBの装着の有無を検出するボトルセンサ5aと、ボトルBの開口部より挿入され内部の映像をカメラに伝送する内視鏡6と、高さ方向の検査位置を変更するためCCDカメラ4と内視鏡6よりなる撮影部分を上下動させるエアシリンダ7と、ボトルBを積載し回転させる回転テーブル8と、ボトルB全周を検査するため回転テーブル8に積載されたボトルBを回転させる自転用モータ10と、回転テーブル8を昇降させるエアシリンダ11と、自転用モータ10の回転をホルダ8に伝達する小プーリー12と、ガイドレール70に検査ブロック1を摺動可能に固定するキャリッジ14と、ボトルBを検査ブロックに搬入し、又は、搬出するチャック16と、チャック16を駆動するエアシリンダ17と、検査ブロック1全体を制御する検査ユニットコントローラ18と、を備える。検査ブロック1はアーム20により位置制御ブロック2と連結されている。
【0045】
位置制御ブロック2は、位置制御ブロック2全体を制御する自走用コントローラ22と、ステッピングモータ等からなる自走用モータ24と、床面に設けられたラック72と歯合し、自走用モータ24の回転力を検査ユニットの推進力に変換するピニオン26-1、26-2と、床面に設けられた位置検出マーク74を読み取るための位置検出ヘッド28と、を備える。
【0046】
iii ) ボトルの搬入・搬出機構
図3に、ボトルの搬出入を行う検査ブロックの機構の詳細を示す。チャック16は、環状に配置された複数個の遊びローラ16a、16b、16cでボトルBを外側から把持し口部aの心出しをする。
【0047】
回転テーブル8は、心出し状態にあるチャック16の回転中心軸上に自転軸を有する。吸盤8aは、チャック16により心出しされたボトルBの底dを吸着する回転テーブル8上に配置される。
【0048】
内視鏡6部分は、心出し状態にあるチャック16の中心軸上に配置される。さて、チャック16のローラのうち一つのローラ16aはアーム20に回転自在に取り付けられ、他の二つのローラ16b、16cは、各々レバー16d、16eの先端に回転自在に取り付けられている。各レバー16d、16eは水平面上で回動可能にアーム20にピン16fで軸支され、かつ、三つのローラ16a、16b、16cでボトルBの口部aを狭持することができるよう引張りコイルバネ16gにより引っ張られている。また、レバー16d、16eの後端は内側に屈曲し、その屈曲部分にアーム20に取り付けられた摺動板19に取り付けられたエアシリンダ17のシリンダロッド17aの先端が対向している。エアシリンダ17の駆動でロッドが突出するとレバー16d、16eが回動し、ローラ16a、16b、16cはボトルBの口部aを開放し、ロッドが引っ込むとレバー16d、16eが逆向きに回動し、ローラ16a、16b、16cがボトルBの口部を挟む。
【0049】
摺動板19は、アーム20に沿ってアームの半径方向に摺動可能に保持され、かつ、アーム20に取り付けられたエアシリンダ21によりシリンダロッド21aを介して駆動されるようになっている。摺動板19のローラ16aの近くにはボトルBがローラ16aに接する位置にあることを検知するボトルセンサ19aが設けられている。
【0050】
回転テーブル8は円盤状であって、小プーリー12との接触により回転させられるようになっており、小プーリー12を駆動するための自転用モータ10が検査ブロック1の筐体に取り付けられている。
【0051】
吸盤8aは、ボトルBの底dを適正に吸着固定することができるよう1個又は複数個回転テーブル8上に配置され、真空吸引するための真空ユニット13bが検査ブロック1の筐体内に設置されている。真空ユニット13bと複数個の吸盤8aとの間の配管中にはロータリージョイント13aが取り付けられている。真空ユニット13bは検査ブロック1と共に旋回し、他のロータリージョイント(図示せず)を介して真空ポンプから真空吸引されるようになっている。
【0052】
検査ヘッドは、CCDカメラ4とこのカメラ4の受像部から突出するリレーレンズ、光ファイバー等からなる棒状の内視鏡6を有し、検査ブロック1筐体にアーム7aを介して取り付けられ、エアシリンダ7により検査ヘッド全体が昇降するようになっている。
【0053】
光源5は、内視鏡6を取り囲むように上記アーム7aに取り付けられている。
iv) システム接続図
4に、第1実施例のロータリー式検査装置100における電気的な接続を表すシステム接続図を示す。
【0054】
図4に示すように、各検査ユニットU1 〜U9 (但し、検査ユニットの数は検査装置の全体規模に応じて任意に増減が可能である。)は破線で囲まれたブロックの範囲を構成要素とする。
【0055】
各検査ユニットはいずれも同じ回路構成をしている。自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18を制御するプログラムも基本的に同一のものを用いる。各検査ユニットにおいて、位置検出ヘッド28は、床に備えられた位置検出マーク74より光学的にマークを読み取り、電気信号である位置コードに変換する。自走用コントローラ22は、位置コードを角度情報(図4で説明する角度フラグ)に変換し、角度情報に対応する制御信号(例えば、周波数情報)を出力する。自走用モータ24は、自走用コントローラ22の制御に基づいたスピードで回転し、検査ユニット全体を走行させる。距離センサ23は先行する検査ユニットと自らの検査ユニットとの距離を監視し、先行する検査ユニットが接近し過ぎる場合には検出信号を自走用コントローラ22に出力する。ボトルセンサ19aはボトルBがローラ16aに接しているのを検出し、検知信号を出力する。
【0056】
検査ユニットコントローラ18は、位置検出ヘッド28の検出した位置コードを角度情報に変換し、検査区間に検査ユニットが位置するときに自転用モータ10を回転させてボトルBを回転させ、また、エアシリンダ7を駆動させてCCDカメラ4及び内視鏡6の往復動作させ、エアシリンダ8b、17、21を駆動してボトルの搬入・搬出を行う。
【0057】
自走用コントローラ22と検査ユニットコントローラ18とは、互いに制御ラインで接続され、一方の動作状態に応じて他方の動作状態を変化させることが可能である。
【0058】
各検査ユニットの位置検出ヘッド28からは位置コードがそれぞれ信号ライン32経由で画像伝送ユニット60に供給される。また、各検査ユニットのCCDカメラ4からは映像信号が信号ライン32を経て、画像伝送ユニット60に供給される。
【0059】
画像伝送ユニット60において、ユニット位置検出回路40は、各検査ユニットの位置検出ヘッド28から伝送される位置コードを読み込み、いずれの検査ユニットが画像を伝送すべき検査区間に位置する検査ユニットを判別する。
【0060】
画像セレクタ42は、ユニット位置検出回路40の判別した検査ユニットの画像信号を選択する。変調器44は選択された画像信号を変調する。送信器46は変調された画像信号を送信する。
【0061】
アンテナ部62は回転部と固定部との間で画像信号を伝送し、制御部3に入力する制御部3では、受信機3-1で伝送信号が受信され、復調器3-2で伝送信号が画像信号に復調され、処理判定部3-3で復調された画像信号に対して画像処理が施され、ボトルの不良品を判別する。
【0062】
なお、本実施例のように2つのコントローラに分けて動作を制御する方法の他、1つのメインコントローラにより、位置制御と検査制御の双方を並行して行うよう構成してもよい。
(B)動作の説明
次に第1実施例の動作を説明する。
【0063】
図1に示すように、検査テーブルは搬送コンベアH1 でボトルBが搬入されてから検査が始まるまでの導入エリアA1 、検査を行うための検査エリアA2、検査が終了したボトルBの排出を行うための排出エリアA3 及び新たなボトルBの搬入を待つための待ちエリアA4 の4区間に分割して検査動作を行う。各検査ユニットは、自分の現在位置を判別し、自分の位置するエリアに対応する動作を行う。
【0064】
図2及び図4に示す自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18はマイクロコンピュータで構成され、それぞれ位置制御用のプログラム(図5参照)及び検査制御用のプログラム(図6)に従って動作する。
【0065】
以下、図5のフローチャートに基づいて位置制御ブロック2が行う動作を説明し、図6のフローチャートに基づいて検査ブロック1が行う動作を説明する。位置制御ブロック2と検査ブロック1は、同じ位置情報に基づいて時間的に並行して動作する。
【0066】
まず最初に、ユーザがロータリー式検査装置100の主電源を投入することにより、電源供給ユニット54経由で電力が供給され、マイクロコンピュータによるプログラム動作が始まる。
【0067】
自走用コントローラ22は、位置制御ブロック2を初期化し(図5:ステップS1)、検査ユニットコントローラ18は検査ブロック1を初期化する(図6:ステップS30)。
【0068】
両コントローラは、マイクロコンピュータ内部で設定されるタイマをスタートさせる(図5:ステップS2、図6:ステップS31)。このタイマは位置検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロコンピュータに割り込み処理を要求する。
【0069】
割り込み処理が要求された場合、両コントローラは共に図6に示すIntAの割り込み処理(角度入力処理)を行う。図6のステップS42において、位置検出ヘッド28より位置コードを読み込まれる。位置検出マーク74は、図1の角度0度から359度にかけて、それぞれの位置を一義的に示す絶対的な符号を構成する。そのため、読み込まれた位置コードは検査ユニットの絶対位置を示す。
【0070】
ステップS43において、バイナリコードである位置コードは管理し易い数値データ(例えば、単純に図1におけるそれぞれの角度に対応するもの)に変換される。
【0071】
ステップS44において、得られた数値データの値を角度フラグに代入し、メインルーチンに処理を移行する。
さて、両コントローラは、それぞれのメインルーチンにおいて更新された最新の検査ユニットの角度を入力し(図5:ステップS3、図6:ステップS32)、検出された角度に対応した処理が行われる。
検査ユニットが待ちエリアA4 にあるとき(図5:ステップS4:YES)、検査ユニットはボトルBの搬送を行わない待機状態であるため、位置制御ブロック2はボトルBの搬入を行う時刻に搬入点P1(図1参照)に達するような低速度走行を行う(図5:ステップS5)。
【0072】
検査ユニットが搬入点P1 直前(P0 )に位置するとき(図5:ステップS6:YES)、位置制御ブロックは減速運転を行う。図1では、検査ユニットU9は、この動作に対応する地点に位置している。これにより、搬入点P1 で検査ユニットが停止するような走行特性で検査ユニットは走行する。
【0073】
検査ユニットが搬入点P1 に達したとき(図5:ステップS8:YES、図6:ステップS33:YES)、位置制御ブロック2は自走用モータ24を停止させ(図5:ステップS9)、検査ブロック1はボトルBが搬送されてくるまで待機する(図6:ステップS34)。
【0074】
まず、エアシリンダ8bが駆動され、検査ブロック1の回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入するのに適した高さになる。次いで、エアシリンダ17を作動させてシリンダロッド17aを伸ばし、チャック16を開放状態に維持する。更に、エアシリンダ21をシリンダロッド21aを伸ばす方向に作動させ、ボトルBが搬送されてくるまで待機する。
【0075】
次に、検査ブロック1はボトルBを取り込み動作に入る。
ボトルBは第1ストッパS1及びS2により十分速度が下げられているので、容易にチャック16により把持することができる。まず、ボトルBが搬送コンベアH1 により搬送され、搬送コンベア方向に伸ばされたチェック16に接したとき、ボトルセンサ19aはボトルを検知し(図6:ステップS35)、エアシリンダ17のエアシロット17aを後退させて、ボトルBを把持する。そしてエアシリンダ21をシリンダロッド21aを後退させて、チャック16で把持したボトルBを回転テーブル8上に搬入する(図6:ステップS36)。すると、チャック16の心出し動作によりボトルBの口部aの中心軸が内視鏡6の中心軸と一致する。両中心軸が一致した後は、真空ユニット13bを動作させ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブル8に吸着される。図1では、検査ユニットU1はこの搬入点P1 に位置している。
【0076】
位置制御ブロック2は検査ブロック1の動作状態を監視し、ボトルBの搬入が完了すると(図5:ステップS10:YES)、加速運転に移る(図5:ステップS11)。
【0077】
検査ユニットが検査エリアA2 に達すると(図5:ステップS12:YES、図6:ステップS37:YES)、位置制御ブロック2は検査用運転に移る(図5:ステップS13)。図1では、検査ユニットU2は検査が開始する地点に位置している。
【0078】
また、検査ブロック1はボトルBが検査ユニットに搬入されているか否かをボトルセンサ5aの出力する検知信号により判定し(図6:ステップS38)、ボトルBが存在する場合は(図6:ステップS38:YES)検査処理を行う(ステップS39)。
【0079】
なお、電源投入時等にボトルBを載置しない検査ユニットが検査エリアA2 にある場合は(図6:ステップS36:NO)検査処理は行わない。
検査処理工程においては(図5:ステップS13、図6:ステップS39)、位置制御ブロック2及び検査ブロック1は、搬入されたボトルBのタイプに合わせた動作を行う。位置制御ブロック2は、検査に必要とされる時間長で検査エリアA3を移動できるように定速度運転を行う。検査ブロック1は自転用モータ10を駆動し、回転テーブル8を適宜回転させながら、エアシリンダ7を駆動し検査ヘッドを連携して昇降動作させ、ボトルBの内面の全周に亘って検査を行う。図1では、検査ユニットU3〜U6 が検査処理の最中である。
【0080】
検査が終了し検査ユニットが排出エリアA3 に達すると(図5:ステップS14:YES)、位置制御ブロック2は排出点P4で検査ユニットが停止するように減速運転に移行する(図5:ステップS15)。図1では、検査ユニットU7 は排出エリアA3の開始点P3 に位置している。
【0081】
減速運転により検査ユニットが排出点P4 に達すると(図5:ステップS16:YES、図6:ステップS40:YES)、位置制御ブロック2は検査ユニットを停止させる(図5:ステップS17)。検査ブロック1はボトルBの排出を行う(図6:ステップS41)。則ち、エアシリンダ21のシリンダロッド21aを伸ばしてボトルを搬出コンベアH2に搬出すると同時にエアシリンダ8bが駆動され回転テーブル8が下がる。さらに、エアシリンダ17のシリンダロッド17aを伸ばして、把持していたボトルBを搬出コンベアH2の上で開放し、搬出コンベアH2 はボトルBを排出する。
【0082】
位置制御ブロック2は検査ブロック1より排出完了の信号を受けて(図5:ステップS18:YES)加速運転に移る(ステップS19)。
なお、搬入点P1 又は排出点P4 に達する前に機械的摩擦により検査ユニットの走行が停止してしまった場合は(図5:ステップS20:YES)位置制御ブロック2は微動運転を行って、搬入点P1又は排出点P4 に検査ユニットを移動させる。
【0083】
また、位置制御ブロック2は適宜モータの電流量を検出するための負荷検出を行い(ステップS22)、機械的な障害等の影響で強制的に検査ユニットの移動が止まり過電流が自転用モータ10又は自走用モータ24に流れている場合(図5:ステップS23:YES)には図示しないエラーランプ等を点灯させ、モータの駆動を停止する(ステップS24)。
【0084】
一方、検査ユニット同士が異常に接近した場合には距離センサ23は自走用コントローラ22に近距離の検出信号を出力する。これにより、異常接近防止の為の割り込み処理(IntB)が行われる。
【0085】
図6に近接近処理のフローチャートを示す。距離センサ23により自走用コントローラ22に割り込み要求が出されると、位置制御ブロック2は即座に自走用モータ24を停止する(ステップS50)。
【0086】
距離センサ23の出力を監視し(ステップS51)、距離センサ23の出力が解除されない限り(ステップS52:NO)停止状態を続ける。
先に進んでいる検査ユニットが走行にしたがって距離センサ23の感知する距離から遠ざかると、距離センサ23の出力は解除状態となるので(ステップS52:YES)、メインルーチンに復帰する。
【0087】
図7に、以上の位置制御動作による各検査ユニットの各角度における自走速度の変化の様子を示す。X軸方向は、図1においてボトルの搬入点P1 を0度とした場合の角度の偏位を示している。
【0088】
図7に示すように、検査ユニットは、導入エリアA1 で加速し、検査エリアA2 では一定の定速度運転を行う。排出エリアA3では減速を行い、待ちエリアA4 では所定の加速、減速を行う。また、検査ユニットは搬入点P1 及び排出点P3で一時的に停止する。検査ユニットが行う加速、減速制御は、検査内容に対応させて適宜決めればよい。検査エリアにおける速度も検査内容に応じて変化させれば、種々の検査内容を有する検査装置に対応できる。
(C)効果
上記したように第1実施例に拠れば、各検査ユニットが独自に走行する位置を検出し、対応する走行及び検査動作を行うので、検査ユニットの空送り現象がなくなる。また、一つの検査ユニットが各角度で行うべき動作内容をプログラムしたので、全体的な統括制御を行うことなく簡単にロータリー式検査ユニットを構成できる。検査ユニットの数の増減は、他の設置済みの検査ユニットと無関係に行えるので、検査内容の変更が簡単にできる。
【0089】
また、各検査ユニットは互いに独立したプログラム制御により動作可能なので、異種の検査処理を実行するプログラムを内蔵した検査ユニットを混在させて検査することもできる。各検査ユニットは近接近防止対策がなされているので、他の検査ユニットと多少の走行スピードの違いがあっても、問題なく動作する。
(II)第2実施例
(A)構成の説明
i) 全体構成
図8(A)に第2実施例の長円型軌道検査装置101を示す。
【0090】
図8(A)に示すように、搬送コンベアH3 はボトルB1 〜B3 を搬送し、搬送コンベアH4はボトルB4 〜B6 を搬送している。搬送コンベアH3 と搬送コンベアH4は、同じ駆動源より駆動されて同速度でボトルの搬送を行う。
【0091】
ボトルの搬送速度を検出するために、搬送コンベアH3 には速度センサ80が備えられている。また、ボトルの搬入点で検査ユニットの接近を検出するために、搬送コンベアH3上の搬入点P1 の近傍にはセンサAが備えられ、搬送コンベアH4 上の搬入点P1 ’の近傍にはセンサBが備えられている。
【0092】
長円型軌道検査装置101は、回転中心となる回転軸90と、当該回転軸90から放射状に設けられたガイドレール91と、各検査ユニットが自走するための周回軌道を有するガイドレール92と、ガイドレール92に沿って走行し搬送コンベア上を搬送されるボトルを検査する複数の検査ユニットU10〜U19と、を備えて構成される。各検査ユニットは、ガイドレール91に長円軌道の半径方向に摺動可能に設けられている。そのため、各検査ユニットは自由に速度を調節しながらガイドレール92に沿って自走し、搬送コンベアH3 上の検査エリアA2 でボトルB1〜B3 の検査を行い、搬送コンベアH4 上の検査エリアA2 ’でボトルB1 ’〜B3’の検査を行う。各ガイドレール91は、検査ユニットのガイドレール92上での線速度がエリアに応じて変化するのに対応するため、回転軸90に揺動可能に設けられている。
【0093】
また、ガイドレール92に沿って、第1実施例のラック72、位置検出マーク74が、第1実施例と同様に(図2参照)備えられている。そして、各検査ユニットは第1実施例と同じ位置制御ブロックを有し、自らの位置を検出しながら走行するものとする。
【0094】
各検査ユニットのボトルの搬入・搬出機構は図3で説明したのと同様であるのでその説明は省略する。但し、図3のエアシリンダ21の駆動距離を大きくし、シリンダロッド21aによりチャック16が大きく搬送コンベア上に突出する構造により、ボトルの搬入と排出が行われる。
【0095】
また、各検査ユニットと中心軸90との接続は、第1実施例において説明した図2の機構に準ずるが、アーム30、20及び33がガイドレール91によって置き換えられ、長円軌道の半径方向に摺動可能である点が異なる。
【0096】
ii) システム接続
図9に第2実施例のシステム接続図を示す。
図9において、検査ユニットU10〜U19は、第1実施例の検査ユニットU1 と同様の構成をしており、また、画像伝送ユニット60、アンテナ部62及び制御部3の各構成も第1実施例(図2参照)と同様なので、説明は省略する。
【0097】
第2実施例ではさらに、搬送コンベアに設置されたセンサA、センサB及び速度センサ80からの検出信号を変調する変調器81〜83と、変調器81〜83からの信号を混合する混合器84と、混合された信号を送信する送信機85と、回転部と固定部との信号伝送を行うアンテナ部86と、アンテナ部86からの伝送信号を受信する受信機87と、受信機87受信された伝送信号をそれぞれ復調し、ユニット位置検出回路40に出力する復調器88-1〜88-3と、を備える。
【0098】
画像伝送ユニット60内のユニット位置検出回路40は、搬入点に接近する検査ユニットを特定して、特性した検査ユニットの自走用コントローラ22に各検出信号を伝送する。
【0099】
なお、変調器81〜83、混合器84、送信機85を制御部3に格納し、受信機87、復調器88-1〜88-3を画像伝送ユニット60に格納するよう構成してもよい。この時は、上記回路と、第1実施例で説明した回路との間で、信号妨害が生じないよう、シールド材で仕切る等の配慮が必要である。
【0100】
また、アンテナ部86はアンテナ部62と共に同一の回転軸90に固定されるが、この両者も信号妨害を生じないよう、シールド材での電磁的隔離が必要である。
(B)動作の説明
次に第2実施例の動作を説明する。
【0101】
図8に示すように、本実施例の長円型軌道検査装置では、二つの搬送コンベアにわたって検査が行われる。それぞれの搬送コンベア上での検査は同じボトルに関する検査であっても、異なる種類のボトルに関する検査であってもよい。但し、両搬送コンベアにより搬送され、検査ユニットにより検査されるボトルの数はほぼ等しいことが望ましい。
【0102】
以下、搬送コンベアH3 の加速エリアA1 、検査エリアA2及び減速エリアA3 の半周サイクルについて説明する。もう一方の半周サイクルの搬送コンベアH4 に係る加速エリアA1’、検査エリアA2 ’及び減速エリアA3 ’でも同様に動作が行われる。
【0103】
図10に第2実施例における位置制御フローチャート、図11に検査処理・割り込み制御フローチャートを示す。
図2及び図4に示す自走用コントローラ22及び検査ユニットコントローラ18は、それぞれ位置制御用フローチャート(図10)及び検査制御用フローチャート(図11)に従って動作する。
【0104】
電源投入に伴って、自走用コントローラ22は位置制御ブロック2を初期化し(図10:ステップS61)、検査ユニットコントローラ18は検査ブロック1を初期化する(図11:ステップS90)。
【0105】
両コントローラは、マイクロコンピュータ内部で設定されるタイマをスタートさせる(図10:ステップS62、図6:ステップS91)。このタイマは位置検出タイミングを定めるもので、定期的にマイクロコンピュータに割り込み処理を要求する。
【0106】
割り込み処理が要求された場合、第1実施例で用いた図6に示すIntAの割り込み処理(角度入力処理)を行い、角度フラグを検出する。両コントローラは、それぞれのメインルーチンにおいて更新された最新の検査ユニットの角度フラグを入力し(図10:ステップS63、図11:ステップS92)、検出された角度に対応した処理が行われる。
【0107】
検査ユニットが加速点P0 (図8(A)参照)にあり、センサAがボトルBを検知したとき(図10:ステップS64:YES)検査ユニットはボトルBと同時に同速度で搬入点P2に達するように、速度センサ80が検出した速度信号に基づいて決定された加速度を維持した加速運転を開始する(図10:ステップS65)。
【0108】
検査ユニットが搬入点P2直前の位置P1に位置するとき(図10:ステップS66:YES)、位置制御ブロックは加速度を減ず減加速度運転を開始する(ステップS67)。このとき、位置制御ブロックは、速度センサ80の検出した速度情報を入力して、加速を終えた時にこの速度情報の示す搬送コンベアH3の搬送速度に収束するように検査ユニットの駆動を制御する。
【0109】
検査ユニットが搬入点P2 に近づいたとき(図11:ステップS93:YES)、検査ユニットの加速は終了しており(図12参照)、検査ユニットはボトルの搬入を行うための動作に移る。則ち、エアシリンダ8bが駆動され、検査ブロック1の回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入するのに適した高さになる。次いで、エアシリンダ17を作動させてシリンダロット17aを伸ばし、チャック16を開放状態に維持する。更に、エアシリンダ21をシリンダロット21aを延ばす方向に作動させ、コンベアH3により搬送されているボトルBに向けてチャック16を突出させる。
【0110】
次にボトルBに向けてチャック16を突出させ、チャック16のローラ16aがボトルBに接すると、ボトルセンサ19aはボトルを検知し(図11:ステップS95)、エアシリンダ17のシリンダロッド17aを後退させて、ボトルBを把持する。
【0111】
検査ユニットが搬入点P2 に達したとき(図10:ステップS68)位置制御ブロック2は自走用モータ24を速度情報の示す搬送コンベアの速度に同期させる(図10:ステップS69)。検査ブロック1はシリンダロット21aを後退させて、チャック16で把持したボトルB回転テーブル8上に引き込む(図11:ステップS96)。ボトルBが回転テーブル8上の位置すると同時にエアシリンダ8bが駆動され、回転テーブル8が上昇してボトルBを搬入されるのに適する高さになる。次いで、ボトルBの口部aの中心軸と内視鏡6の中心軸とが一致した後は、真空ユニット13bを動作させ、吸盤8aの働きにより、ボトルBは回転テーブル8に吸着される。
【0112】
なお、被検査物たるボトルBは検査ユニットに引き込まず、搬送コンベアに積載した状態で検査をしてもよい。簡単な外観検査であれば、ボトルBを回転させる等の操作が必要ない場合があるからである。
【0113】
位置制御ブロック2は検査ブロック1の動作状態を監視し、ボトルBの搬入が成功すると(図10:ステップS70:YES)、定速運転に移る(図10:ステップS71)。また、搬入が失敗した場合(図10:ステップS70:NO)、検査できないボトルが搬送コンベアに残ることになるので、エラーランプを点灯させる(ステップS72)。
【0114】
検査ユニットが検査エリアA2 に位置する場合(図10:ステップS73:YES、図11:ステップS97:YES)、位置制御ブロック2は定速運転を続ける(図10:ステップS74)。また、検査ブロック1は、当該検査ユニットがエラー状態でないこと(図11:ステップS98:NO)を確認して、第1実施例と同様にボトルBの内面検査等の検査処理を行う(図11:ステップS99)。エラー状態でない場合は(図11:ステップS98:YES)検査処理は行わない。
【0115】
検査が終了し検査ユニットが排出点P3 に達すると(図11:ステップS100:YES)、位置制御ブロック2は検査ユニットを排出する(図11:ステップS101)。則ち、再びエアシリンダ21を駆動して回転テーブル8上のボトルを搬送コンベアH3上の定位置に運び、エアシリンダ19を駆動してボトルBを開放する。
【0116】
位置制御ブロック2は搬出が成功した場合(図10:ステップS76:YES)、減速運転に移る(ステップS78)。また、搬出が失敗した場合(ステップS76:NO)、ボトルが検査ユニットに残留している可能性があるので、点検のためのエラーランプを点灯させる(ステップS77)。
【0117】
検査ユニットが停止点P4 に達すると(ステップS79:YES)、一旦検査ユニットを停止させる(ステップS80)。
また、位置制御ブロック2は適宜モータの電流量を検出するための負荷検出を行い(ステップS82)、機械的な障害等の影響で強制的に検査ユニットの移動が止まり過電流が自転用モータ10又は自走用モータ24に流れている場合(ステップS82:YES)にはエラーランプ等を点灯させ、システムの駆動を停止する(ステップS83)。
【0118】
一方、検査ユニット同士が異常に接近した場合には、第1実施例と同様に異常接近防止の為の割り込み処理(IntB)が行われる。図12に、以上の位置制御動作による各検査ユニットの各角度における自走速度の変化の様子を示す。X軸方向は、図7(A)において、ボトルの加速点P0 の角度を0゜とし、停止点P4 の角度を180°とした場合の角度の偏位を示している。
【0119】
図12に示すように、搬送コンベアH3 に関する半周サイクルの検査において、検査ユニットは加速エリアA1で加速し、検査エリアA2 では一定の定速度運転を行う。減速エリアA3 では減速を行う。また、搬送コンベアH4に関する残りの半周サイクルでも同様の走行動作が行われる。
(C)実施例の効果
上記の如く、第2実施例によれば、検査ユニットが走行する軌道を長円型軌道としたので、長円の直線部分の長い直線部分を検査エリアに割当ることができる。長円型軌道ならば直線部分を中心軸の双方に有するので、片方のサイドのみで検査する場合に比べ2倍の検査能力を有することになる。また、周回軌道の前半半周と後半半周とで検査プログラムを変更するように構成すると、両側の搬送コンベアで種類の異なるボトル等の検査を処理することができる。
【0120】
なお、周回軌道(ガイドレール)上のいずれの領域でも、検査エリアとして使用することが可能である。
(III )その他の変形例
本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0121】
例えば、第2実施例では長円型軌道を採用していたが、図8(B)に示すように、ガイド形状の変形例として、ガイドレールの閉ループ形状を方形型にしたものを示す。
【0122】
図8(B)によれば、互いに直交する搬送コンベアH5 〜H8 が一定の段差で設けられ、それぞれボトルBを搬送している。検査ユニットU20〜U29が、方形型に設けられたガイドレール93の上を自走している。
【0123】
当該変形例の方形型検査装置102によれば、方形状のガイドレールの4つの直線部分(辺)で、それぞれボトルの検査を行うこともできる。図8(B)では、検査ユニットU26〜U28が搬送コンベアH5 上のボトルの検査を行い、検査ユニットU29とU20が搬送コンベアH6上のボトルの検査を行う。また、検査ユニットU21〜U23が搬送コンベアH7 上のボトルの検査を行い、検査ユニットU24とU25が搬送コンベアH8上のボトルの検査を行っている。それぞれの搬送コンベア上の搬入点の近傍にはセンサA〜Dを備え、検査ユニットが確実に搬入点でボトルを搬入するための検出信号を出力している。
【0124】
さらに、ガイドレールの閉ループ形状を、方形に限らず複数の直線部分を有する多辺形状とすることもできる。例えば、ガイドレールの形状を三角形の形状、五角形の形状、又はそれ以上の多辺形状とすることも可能である。
【0125】
また、搬入・搬出手段としては、上記実施例では検査ユニット側にチャック機構を設けていたが、搬入点、搬出点で検査ユニットに対してボトルの搬出入を行うチャック機構を搬送コンベア上に設けてもよい。
【0126】
【発明の効果】
請求項1に記載の検査装置によれば、検査ユニットは、単独の他の検査ユニットや検査装置の動作に拘らず、自らの位置に応じて被検査物の検査、搬入又は搬出を行うようにプログラムできるので、ユニット毎に動作内容を変えることができ、小量多種生産等に細やかに柔軟に対応することができる。
【0127】
また、各検査ユニットは単独で被検査物の検査、搬入又は搬出を行うので、空送りという現象がなく検査効率がよい。また、周回軌道が閉ループ形状を有しているので、限られた検査装置が繰り返し被検査物の検査をすることができる。
【0128】
また、位置情報に従って検査ユニットの位置制御を行うので、検出した位置情報に基づいて予め周回軌道上の絶対位置に応じて割り付けられた動作を正確に行うことができる。
【0129】
また、被検査物の有無を検出することができるので、被検査物の有無に応じた綿密な動作処理を行える。
請求項2に記載の発明によれば、搬送路の速度と検査ユニットの接近とを検出できるので、搬送路の動作と検査動作との同期を確立することができ、被検査物を一旦搬送路外に移送しなくても、搬送路の搬送を止めずに検査が行える。
【0130】
請求項3に記載の発明によれば、回転体と固定体との間で相対的に回転しながらの信号伝送が行われるので、ムラのない均質な検査信号が得られる。
請求項4又は請求項5に記載の発明によれば、回転手段が被検査物を回転させ、画像入力手段が往復動作を行うことにより、検査ユニット内での被検査物の全周にわたる内面検査が行える。
【0131】
請求項6に記載の検査装置によれば、周回軌道が複数の直線部分を有する多辺形状を有しているので、それぞれの直線部分を利用して検査が行え、検査効率が飛躍的に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のロータリー式検査装置の俯瞰図である。
【図2】第1実施例のロータリー式検査装置の側面図である。
【図3】ボトルの搬入・排出機構の説明図である。
【図4】第1実施例のシステム接続図である。
【図5】第1実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図6】第1実施例における検査処理・割り込み処理を説明するフローチャートであり、
(A)は検査制御、(B)は絶対角度入力処理、(C)は近接近処理の各フローチャートである。
【図7】第1実施例の各検査ユニットにおける自走速度の変化を示す説明図である。
【図8】第2実施例における長円型軌道検査装置の構成図であり、(A)は長円型軌道検査装置、(B)は変形例である。
【図9】第2実施例のシステム接続図である。
【図10】第2実施例における動作を説明するフローチャートである。
【図11】第2実施例における検査処理を説明するフローチャートである。
【図12】第2実施例の各検査ユニットにおける自走速度の変化を示す説明図である。
【図13】従来の検査装置の例であり、(A)は直線式の検査装置、(B)はロータリー式の検査装置である。
【符号の説明】
U、U1 〜U29…検査ユニット
B、B1 〜B3 、B1 ’〜B3 ’…ボトル(被検査物)
H、H1 〜H8 …搬送コンベア
1…検査ブロック
2…位置制御ブロック
3…制御部
3-1…受信機
3-2…復調器
3-3…処理判定部
4…CCDカメラ
5…光源
5a…ボトルセンサ
5b…ライト
6…内視鏡
7、8b、17、21…エアシリンダ
7a…アーム
8…回転テーブル
8a…吸盤
10…自転用モータ
12…小プーリー
13a…ロータリージョイント
13b…真空ユニット
14…キャリッジ
16…チャック
16a、16b、16c…ローラ
16d、16e…レバー
16f…ピン
16g…引張りコイルバネ
17a、21a…シリンダロッド
18…検査ユニットコントローラ
19…摺動板
20、30、33…アーム
22…自走用コントローラ
24…自走用モータ
26-1、26-2…ギア
28…位置検出ヘッド
32…信号ライン
34…電源ライン
35…制御ライン
50…回転軸
52…電源供給ユニット
54、56…ベアリング
58…回転台
60…画像伝送ユニット
62…アンテナ部
64…回転部
66…固定部
68…ケーブルダクト
70…ガイドレール
72…ラック
74…位置検出マーク
80…速度センサ
81〜83…変調器
84…混合器
85…送信器
86…アンテナ部
87…受信機
88-1〜88-3…復調器
90、94…回転軸
91、92、93…ガイドレール
95…回転台
96…入口スターホイール
98…出口スターホイール
100、201…ロータリー式検査装置
101…長円型軌道検査装置
102…方形型軌道検査装置
200…直線式検査装置
Claims (6)
- 閉ループ構造をなす周回軌道と、周回軌道に沿って走行可能に複数基配置された検査ユニットと、被検査物を搬送する搬送路とを具備し、各検査ユニットが、自己の前記周回軌道上の走行位置を示す位置情報を検出する位置検出手段と、前記搬送路から前記被検査物を搬入し被検査物を検査した後に当該搬送路に当該被検査物を搬出する搬出入手段と、前記搬出入手段により前記搬送路から前記被検査物が搬入されたことを検知し検知信号を出力する被検査物検知手段と、前記位置検出手段からの位置情報と前記被検査物検知手段からの検知信号とに基づいて当該検査ユニットの前記周回軌道上の走行を制御するための走行制御信号を出力する走行制御手段と、前記走行制御手段の出力した走行制御信号に基づいて当該検査ユニットを前記周回軌道に沿って走行させる走行駆動手段と、前記位置検出手段からの前記位置情報に基づいて当該検査物を検査する検査手段とを備えたことを特徴とする検査装置。
- 請求項1に記載の検査装置において、
前記搬送路は、前記検査ユニットが当該搬送路から一の被検査物を搬入する搬入点の近傍に設けられ、次に検査すべき被検査物が当該搬入点に近づいたことを検知し、接近信号を出力する接近検知手段と、当該搬送路により搬送される当該被検査物の搬送速度を検出する速度検出手段と、を備え、
前記検査ユニットの前記搬出入手段は、前記接近検知手段からの接近信号に基づいて前記次に検査すべき被検査物の移動状態に同期して当該被検査物の搬入を行い、
前記検査ユニットの前記走行制御手段は、前記速度検出手段からの搬送速度に同調させるための当該検査ユニットの走行制御信号を出力することを特徴とする検査装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の検査装置において、
前記周回軌道上を走行する複数の前記検査ユニットのうち少なくとも一つの検査ユニットに係止され、当該検査ユニットの走行に伴って回転軸の周りを回転する回転体と、
前記検査ユニット毎の検査信号を出力し前記検査ユニット毎の制御信号を供給するための伝送信号を前記回転体との間で送受信する固定体と、を備えたことを特徴とする検査装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の検査装置において、
各々の前記検査手段は、搬入された前記被検査物の検査信号を出力する画像入力手段と、
前記被検査物を前記画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えたことを特徴とする検査装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の検査装置において、
各々の前記検査手段は、搬入された被検査物の開口部より挿入され当該開口部から当該被検査物の底部にかけての往復動作を行うことにより当該被検査物の内面の検査信号を出力する画像入力手段と、
前記被検査物を前記画像入力手段の動作に対応させて回転させる回転手段と、を備えたことを特徴とする検査装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の検査装置であって、
各々の前記検査ユニットは、前記周回軌道に沿って設けられた複数の検査区間のそれぞれについて前記被検査物の搬入、検査及び搬出を行うことを特徴とする検査装置。
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