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JP3578158B2 - 動力車両の変速装置 - Google Patents

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JP3578158B2
JP3578158B2 JP2002355252A JP2002355252A JP3578158B2 JP 3578158 B2 JP3578158 B2 JP 3578158B2 JP 2002355252 A JP2002355252 A JP 2002355252A JP 2002355252 A JP2002355252 A JP 2002355252A JP 3578158 B2 JP3578158 B2 JP 3578158B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、電気信号を受けて変速が行なわれる変速装置に関するものであり、特に、シフト変更時の制御に関するものである。
【0002】
【従来技術】
トラクタ等の動力車両には通常4段変速が可能な主変速装置と2段若しくは4段の変速が可能な副変速装置と、機体の進行方向を変更する油圧式の前後進切替装置を設けたものが知られている。
主変速装置と副変速装置とは直列に設けられ夫々異なる操作部材若しくはスイッチ等で変速される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したような従来装置にあっては、主変速装置の変速段数に副変速装置の変速段数を掛け合わせた数だけの変速が可能になったことから、作業者にとっては、作業の種類、目的、熟練度等に応じて自由に変速段を選択できるという利点が出てきたが、一般的に主変速装置と副変速装置の減速比が異なっていることから作業者が車速を僅かに上げたいと思って副変速装置を1段上げると車速が大幅に増大したり、逆に車速を僅かに減速させようとして副変速装置を1段落とすと車速が大幅に落ちてしまい、主変速装置を車速増大側に再度切替えるという操作が必要であった。
このように従来装置にあっては、最低でも2度の切替え操作が必要になり、運転に不慣れな者にとっては操作が煩雑で面倒であり、車速が急激に変化し過ぎてフィーイングも悪いという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記問題点に鑑みて提案するものであり、車速の急激な変化を抑えると共に、操作フィーリングの向上を図ることを目的とする。
このため、この発明は次のような技術的手段を講じた。
【0005】
即ち、複数段の変速が可能な主変速装置9と副変速装置10、及び機体の進行方向を前後に切り替える前後進切替装置11を備え、主変速装置9は変速レバー12に設けた変速スイッチ14を操作して切替え、副変速装置10は変速レバー12を直接前後に動かして切替え、変速レバー12を1段だけ増速側に移動させると主変速装置9は最低速位置に切り替わり、変速レバー12を1段だけ減速側に移動させると主変速装置9は最高速位置に切り替わる制御部18を設けたことを特徴とする動力車両の変速装置の構成とする。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1はトラクタ−、2は前輪、3は後輪である。トラクタ−の機体前部にはエンジン4を搭載し、エンジン4の後部にはメインクラッチ5を収容しているクラッチハウジング6、変速装置を収容しているミッションケ−ス8を連設している。ミッションケ−ス8内には、4段の変速が可能な主変速装置9と、同じく4段の変速が可能な副変速装置10と、機体の進行する向きを変更する前後進切替装置11が直列に設けられている。
【0007】
変速レバ−12の把手部分には速度増減用のボタン式変速スイッチ14が設けられ、これを操作して主変速装置9を1速から4速まで切り替える。変速レバ−12は前後及び左右方向の2軸を中心として前後方向及び左右方向に揺動可能に構成されており、横方向外側に倒すと変速感知センサ15がONとなって油圧クラッチが切られ、この状態を維持しつつ変速レバ−12を前後方向に揺動させると副変速装置10が機械的にLL、L、M、Hの4速の範囲で切り替えられる。
【0008】
主変速装置9、及び副変速装置10は共にシンクロメッシュ式の変速装置で構成され、前後進切替装置11のみ油圧式クラッチで構成されている。主変速装置9が切り替えられるときには、まず、前後進切替装置11の油圧式クラッチがOFFに切り換えられ、ついで主変速装置9のシフタ−を操作するピストンロッド16が油圧によって強制的に軸長手方向に移動され、図示外のシフタ−が所定の変速位置に達すると再び前後進切替装置11の油圧クラッチが接続される。なお、これらの切り替えは全て電気的に制御される。
【0009】
図2はその制御装置のブロック図を示すものであり、マイコンからなる制御部18には、主変速装置9切替用のソレノイド20、21、22、23と、前後進切替装置11切換用のソレノイド25、26と、前後進切替装置11の昇圧制御バルブ28を制御するソレノイド30が接続されている。ソレノイド20と21、及び22と23は夫々対をなすもので、前者は1速−2速用の切替バルブ24を制御し、後者は3速−4速用の切替バルブ27を制御する。
【0010】
32は変速位置を表示するモニタランプである。また、この制御部18には、エンジン4の回転数を検出する回転センサ34、後輪3の回転数を検出する車輪回転センサ35、前後進切替用レバ−37に設けたF−R切替スイッチ38、主変速装置9及び副変速装置11のシフタ−の位置を検出する主変速位置センサ40、副変速位置センサ41、変速スイッチ14、変速感知センサ15等が接続されている。
【0011】
図3はトラクタ−1に設けられた油圧機器全体の配管構成を示す油圧回路図である。簡単に全体の回路構成を説明すると、メインポンプ45から送り出された作動油は外部油圧取出用のサブコンバルブ46に流入し、さらに分流弁47を介して一部は水平制御用のバルブ48に入り、水平シリンダ49を伸縮制御する。そして、分流弁47で分流された残りの作動油は作業機昇降制御用のバルブ50に流入してメインシリンダ51に送り込まれ、リフトア−ム52を回動させて作業機を昇降させるように構成している。
【0012】
前記メインポンプ45とは独立しているサブポンプ55には一定圧力の作動油を取り出すための減圧弁57が接続され、一定の圧力に保たれた作動油を利用してパワ−ステアリング装置59、前後進切換装置11、PTOクラッチ制御装置60、前輪速度制御装置62、電子シフト装置64が作動される。PTOクラッチ制御装置60は、PTOクラッチ66とこれを入切するバルブ67とで構成され、前輪速度制御装置62は油圧クラッチ69とバルブ70とで構成される。この前輪速度制御装置62は図示外のモ−ド切換スイッチや前輪2の切れ角を検出するセンサと連繋されており、前輪2の速度を後輪3と略同一にする標準四輪駆動状態、前輪2の周速を後輪3のそれより増速させる前輪倍速駆動状態、あるいは後輪3のスリップ状態に応じて2駆、4駆を自動的に選択するフルタイム駆動状態とに切り換えられるように構成している。
【0013】
なお、図6はこの実施例で説明した変速装置のシフト段数を示すものであって、低速の第1段から高速の第16段までの主変速と副変速の関係が示されている。また、制御部18内のメモリには、変速レバ−12を用いて副変速装置10を操作したときに、主変速装置9も同時に変速されるようなプログラムが設定されている。
【0014】
具体的には、副変速装置10を1段増速(例えばM速からH速に変更)させたときには、主変速装置9は現在のシフト位置から最低速の位置(例えば4速、3速、2速から1速)にシフトダウンされ、逆に副変速装置10を1段減速(例えばM速からL速に変更)させたときには、主変速装置9は現在のシフト位置から最高速の位置(例えば1速、2速、3速から4速)にシフトアップされるように構成している。
【0015】
ところで、このようなプログラムを採用すると、オペレ−タが変速レバ−12を握ってシフト操作するときに、変速レバ−が目標とする位置を通り越してしまったり、あるいは変速をしようと変速レバ−12を横外側方に倒したにも拘らず、再び途中で意志が変わって変速動作を止めてしまうような場合に不具合が生じ、結局このような場合には自分の意志とは異なるシフト位置に主変速装置9が変速されてしまうことがある。
【0016】
例えば、現在のシフト位置が副変速装置10はM速、主変速装置9は1速(変速段;9段)であるとき、変速レバ−12を減速側に動かして副変速装置10をL速にするつもりがLL速まで動いてしまい、オペレ−タが行き過ぎを修正すべく変速レバ−12をL速に戻すと、主変速装置9は4速(変速段;8段)ではなく、1速(変速段;5段)にシフトされてしまうことになる。オペレ−タは副変速L速、主変速4速(変速段;8段)を期待しているのに主変速は1速であるから車速が大幅に低下したことになり、作業能率を著しく低下させてしまう不具合が生じる。
【0017】
そこで、前記した電子シフト装置64の制御部18のメモリ内には、このような不具合が生じないように次のようなプログラムが設定されている。なお、副変速装置10の変速操作時に主変速装置9を一時的に中立状態に保持する本願発明の制御プログラムも併せて説明する。図4に示すフロ−チャ−トがその制御プログラムであり、まず最初に制御部18に接続されている種々のセンサ類、スイッチ類の状態が読み込まれる(ステップS1)。オペレ−タが変速を行うべく変速レバ−12を握って横外側方に倒すと変速感知センサ15がONとなる(ステップS2)。この変速感知センサ15がONになった直後に主変速位置センサ(メインシフトセンサ)40が中立状態にあるか否かが判別され(ステップS3、S4)、中立状態でなければ、副変速位置センサ(サブシフトセンサ)41と主変速位置センサ40の検出位置がメモリに記憶される(ステップS5、S6)。
ついで、主変速装置9のピストンロッド16を中立位置に戻すべくソレノイド20、21、22、23をOFFにする出力指令がセットされる(ステップS7)。
【0018】
一方、変速レバ−12を前後方向に動かして副変速装置10を切り替え、この変速レバ−12を再び横内側方に戻すと変速感知センサ15は直ちにONからOFFに切り替わる(ステップS9)。このとき、変速レバ−12がシフトアップする方向に操作されていれば主変速装置9は1速に変更され(ステップS11)、逆にシフトダウンする方向に操作されていれば、主変速装置9を4速にする指令をセットする。
【0019】
変速感知センサ15が一度ONからOFFにされても、言い替えると、オペレ−タが変速レバ−12を握って一度は変速を試みようとしたが、途中で中断したようなときには、主変速装置9のシフト位置は全く変わらず、それまでの記憶値がセットされる(ステップS14)。そして、これらのセットされた指令に基づいて主変速装置9のシフト操作が制御部18によってなされる(ステップS8)。
【0020】
両変速装置9、10の切り替えにあたっては、まず、油圧クラッチを兼ねる前後進切替装置11が中立状態にされ、シフト完了後に再びこの前後進切替装置11が接続され、昇圧制御バルブ28のソレノイド30に電流が流されてクラッチが徐々に接続される。これら一連の動作は制御部18の指令によって行われ、主変速装置9のピストンロッド16が前後に動かされて変速がなされる。
【0021】
図5は変速レバ−12を前後方向に操作して主変速装置9と副変速装置10が夫々切り替わるタイミングを図示している。簡単に説明すると、変速レバ−12を横に倒して変速感知センサ15がONになると、前後進切替装置11の油圧クラッチが中立に戻され、同時に昇圧制御バルブ28の昇圧制御が停止される。
【0022】
変速レバ−12はこの間、M速、L速、LL速を経由して再びL速に戻るが、主変速装置9は1速に入ることなく4速に入り、主変速位置センサ40でそれが確認されると、再び昇圧制御が働き、前後進切替装置11の油圧クラッチが徐々に接続される。
【0023】
【発明の効果】
この発明は前記の如く、複数段の変速が可能な主変速装置9と副変速装置10、及び機体の進行方向を前後に切り替える前後進切替装置11を備え、主変速装置9は変速レバー12に設けた変速スイッチ14を操作して切替え、副変速装置10は変速レバー12を直接前後に動かして切替え、変速レバー12を1段だけ増速側に移動させると主変速装置9は最低速位置に切り替わり、変速レバー12を1段だけ減速側に移動させると主変速装置9は最高速位置に切り替わる制御部18を設けたことを特徴とする動力車両の変速装置としたので、副変速装置10による変速操作の前後で、車速が急激に変化することがなく、しかも変速レバー12に主変速装置9を切替えるスイッチ14を設けているので操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ−の全体側面図である。
【図2】制御系を示すブロック図である。
【図3】油圧回路図である。
【図4】制御プログラムの内容を示すフロ−チャ−トである。
【図5】制御の様子を示すタイムチャ−トである。
【図6】変速段数を説明した表である。
【符号の説明】
1 トラクタ−
2 前輪
3 後輪
4 エンジン
9 主変速装置
10 副変速装置
11 前後進切換装置
12 変速レバ−
18 制御部
40 位置センサ
41 位置センサ

Claims (1)

  1. 複数段の変速が可能な主変速装置9と副変速装置10、及び機体の進行方向を前後に切り替える前後進切替装置11を備え、主変速装置9は変速レバー12に設けた変速スイッチ14を操作して切替え、副変速装置10は変速レバー12を直接前後に動かして切替え、変速レバー12を1段だけ増速側に移動させると主変速装置9は最低速位置に切り替わり、変速レバー12を1段だけ減速側に移動させると主変速装置9は最高速位置に切り替わる制御部18を設けたことを特徴とする動力車両の変速装置。
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