JP3449331B2 - 変速装置 - Google Patents
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- JP3449331B2 JP3449331B2 JP2000030410A JP2000030410A JP3449331B2 JP 3449331 B2 JP3449331 B2 JP 3449331B2 JP 2000030410 A JP2000030410 A JP 2000030410A JP 2000030410 A JP2000030410 A JP 2000030410A JP 3449331 B2 JP3449331 B2 JP 3449331B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイコンで制御する
変速装置に関するものであり、特にシフト変更時の制御
に関するものである。
変速装置に関するものであり、特にシフト変更時の制御
に関するものである。
【0002】
【従来技術】本出願人は、過去にマイコンで制御する変
速装置、所謂電子シフト装置を出願しているが、この電
子シフト装置は、電気信号に応じて任意の位置に変速を
可能にしたものであって、具体的にはシンクロメッシュ
式の主変速装置と副変速装置、及びこれらの変速装置の
直前に前後進切替用の油圧クラッチが設けられ、副変速
装置を切替操作する操作レバーの回動基部には、変速す
るか否かオペレータの意図を検出する変速感知センサ
と、副変速装置のシフト位置を検出する位置センサが設
けられ、操作レバーによって変速操作がなされると、ま
ず、変速感知センサが働いて油圧クラッチが切られ、つ
いで、この操作レバーによって副変速装置が切り替えら
れた後、油圧で作動する主変速装置のシフターに対し、
シフト出力が出されるように構成している。
速装置、所謂電子シフト装置を出願しているが、この電
子シフト装置は、電気信号に応じて任意の位置に変速を
可能にしたものであって、具体的にはシンクロメッシュ
式の主変速装置と副変速装置、及びこれらの変速装置の
直前に前後進切替用の油圧クラッチが設けられ、副変速
装置を切替操作する操作レバーの回動基部には、変速す
るか否かオペレータの意図を検出する変速感知センサ
と、副変速装置のシフト位置を検出する位置センサが設
けられ、操作レバーによって変速操作がなされると、ま
ず、変速感知センサが働いて油圧クラッチが切られ、つ
いで、この操作レバーによって副変速装置が切り替えら
れた後、油圧で作動する主変速装置のシフターに対し、
シフト出力が出されるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな従来装置にあっては、操作レバーを操作して1つの
変速装置を切り替えるものであるが、このとき車速が大
きく変化して急発進、或いは急減速するといった課題が
有った。また一方、操作レバーを一時的に中立位置に操
作して車両を停止或いは減速し、その後に再度変速する
際は、極力変速操作を行うことなく元の車速に復帰する
ことが望ましい。
うな従来装置にあっては、操作レバーを操作して1つの
変速装置を切り替えるものであるが、このとき車速が大
きく変化して急発進、或いは急減速するといった課題が
有った。また一方、操作レバーを一時的に中立位置に操
作して車両を停止或いは減速し、その後に再度変速する
際は、極力変速操作を行うことなく元の車速に復帰する
ことが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記問題点に
鑑みて提案するものであり、車両の変速装置を以下のよ
うに構成した。
鑑みて提案するものであり、車両の変速装置を以下のよ
うに構成した。
【0005】即ち、操作レバー12の回動操作によって
切り替える第一変速装置10と、アクチュエータ16,
16の作動を介して切り替える第二変速装置9とを設
け、前記各変速装置10,9の変速位置をセンサ40,
41により検出して記憶手段にて記憶すると共に、前記
操作レバー12により第一変速装置10を高速側へ切り
替えたときには、前記アクチュエータ16,16により
第二変速装置9を低速側に切り替え、且つ前記操作レバ
ー12により第一変速装置10を低速側へ切り替えたと
きには、前記アクチュエータ16,16により第二変速
装置9を高速側に切り替え、更に前記操作レバー12を
操作したにも拘わらず途中で中断したときには、前記第
二変速装置9の変速位置を変えず、前記記憶手段に記憶
されているレバー操作前の変速位置を維持させる制御部
18を設けたことを特徴とする変速装置とした。また、
前記第二変速装置9を前記操作レバー12の把持部に設
けたボタン式スイッチ14によって切り替える構成とし
たことを特徴とする請求項1に記載の変速装置とした。
切り替える第一変速装置10と、アクチュエータ16,
16の作動を介して切り替える第二変速装置9とを設
け、前記各変速装置10,9の変速位置をセンサ40,
41により検出して記憶手段にて記憶すると共に、前記
操作レバー12により第一変速装置10を高速側へ切り
替えたときには、前記アクチュエータ16,16により
第二変速装置9を低速側に切り替え、且つ前記操作レバ
ー12により第一変速装置10を低速側へ切り替えたと
きには、前記アクチュエータ16,16により第二変速
装置9を高速側に切り替え、更に前記操作レバー12を
操作したにも拘わらず途中で中断したときには、前記第
二変速装置9の変速位置を変えず、前記記憶手段に記憶
されているレバー操作前の変速位置を維持させる制御部
18を設けたことを特徴とする変速装置とした。また、
前記第二変速装置9を前記操作レバー12の把持部に設
けたボタン式スイッチ14によって切り替える構成とし
たことを特徴とする請求項1に記載の変速装置とした。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
はトラクター、2は前輪、3は後輪である。トラクター
の機体前部にはエンジン4を搭載し、エンジン4の後部
にはメインクラッチ5を収容しているクラッチハウジン
グ6、変速装置を収容しているミッションケース8を連
設している。ミッションケース8内には、4段の変速が
可能な第二変速装置である主変速装置9と、同じく4段
の変速が可能な第一変速装置である副変速装置10と、
機体の進行する向きを変更する前後進切替装置11が直
列に設けられている。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
はトラクター、2は前輪、3は後輪である。トラクター
の機体前部にはエンジン4を搭載し、エンジン4の後部
にはメインクラッチ5を収容しているクラッチハウジン
グ6、変速装置を収容しているミッションケース8を連
設している。ミッションケース8内には、4段の変速が
可能な第二変速装置である主変速装置9と、同じく4段
の変速が可能な第一変速装置である副変速装置10と、
機体の進行する向きを変更する前後進切替装置11が直
列に設けられている。
【0007】変速レバー12の把手部分には速度増減用
のボタン式変速スイッチ14が設けられ、これを操作し
て主変速装置9を1速から4速まで切り替える。変速レ
バー12は前後及び左右方向の2軸を中心として前後方
向及び左右方向に揺動可能に構成されており、横方向外
側に倒すと変速感知センサ15がONとなって油圧クラ
ッチが切られ、この状態を維持しつつ変速レバー12を
前後方向に揺動させると副変速装置10が機械的にL
L、L、M、Hの4速の範囲で切り替えられる。
のボタン式変速スイッチ14が設けられ、これを操作し
て主変速装置9を1速から4速まで切り替える。変速レ
バー12は前後及び左右方向の2軸を中心として前後方
向及び左右方向に揺動可能に構成されており、横方向外
側に倒すと変速感知センサ15がONとなって油圧クラ
ッチが切られ、この状態を維持しつつ変速レバー12を
前後方向に揺動させると副変速装置10が機械的にL
L、L、M、Hの4速の範囲で切り替えられる。
【0008】主変速装置9、及び副変速装置10は共に
シンクロメッシュ式の変速装置で構成され、前後進切替
装置11のみ油圧式クラッチで構成されている。主変速
装置9が切り替えられるときには、まず、前後進切替装
置11の油圧式クラッチがOFFに切り換えられ、つい
で主変速装置9のシフターを操作するピストンロッド1
6が油圧によって強制的に軸長手方向に移動され、図示
外のシフターが所定の変速位置に達すると再び前後進切
替装置11の油圧クラッチが接続される。なお、これら
の切り替えは全て電気的に制御される。
シンクロメッシュ式の変速装置で構成され、前後進切替
装置11のみ油圧式クラッチで構成されている。主変速
装置9が切り替えられるときには、まず、前後進切替装
置11の油圧式クラッチがOFFに切り換えられ、つい
で主変速装置9のシフターを操作するピストンロッド1
6が油圧によって強制的に軸長手方向に移動され、図示
外のシフターが所定の変速位置に達すると再び前後進切
替装置11の油圧クラッチが接続される。なお、これら
の切り替えは全て電気的に制御される。
【0009】図2はその制御装置のブロック図を示すも
のであり、マイコンからなる制御部18には、主変速装
置9切替用のソレノイド20、21、22、23と、前
後進切替装置11切換用のソレノイド25、26と、前
後進切替装置11の昇圧制御バルブ28を制御するソレ
ノイド30が接続されている。ソレノイド20と21、
及び22と23は夫々対をなすもので、前者は1速ー2
速用の切替バルブ24を制御し、後者は3速ー4速用の
切替バルブ27を制御する。
のであり、マイコンからなる制御部18には、主変速装
置9切替用のソレノイド20、21、22、23と、前
後進切替装置11切換用のソレノイド25、26と、前
後進切替装置11の昇圧制御バルブ28を制御するソレ
ノイド30が接続されている。ソレノイド20と21、
及び22と23は夫々対をなすもので、前者は1速ー2
速用の切替バルブ24を制御し、後者は3速ー4速用の
切替バルブ27を制御する。
【0010】32は変速位置を表示するモニタランプで
ある。また、この制御部18には、エンジン4の回転数
を検出する回転センサ34、後輪3の回転数を検出する
車輪回転センサ35、前後進切替用レバー37に設けた
FーR切替スイッチ38、主変速装置9及び副変速装置
11のシフターの位置を検出する主変速位置センサ4
0、副変速位置センサ41、変速スイッチ14、変速感
知センサ15等が接続されている。
ある。また、この制御部18には、エンジン4の回転数
を検出する回転センサ34、後輪3の回転数を検出する
車輪回転センサ35、前後進切替用レバー37に設けた
FーR切替スイッチ38、主変速装置9及び副変速装置
11のシフターの位置を検出する主変速位置センサ4
0、副変速位置センサ41、変速スイッチ14、変速感
知センサ15等が接続されている。
【0011】図3はトラクター1に設けられた油圧機器
全体の配管構成を示す油圧回路図である。簡単に全体の
回路構成を説明すると、メインポンプ45から送り出さ
れた作動油は外部油圧取出用のサブコンバルブ46に流
入し、さらに分流弁47を介して一部は水平制御用のバ
ルブ48に入り、水平シリンダ49を伸縮制御する。そ
して、分流弁47で分流された残りの作動油は作業機昇
降制御用のバルブ50に流入してメインシリンダ51に
送り込まれ、リフトアーム52を回動させて作業機を昇
降させるように構成している。
全体の配管構成を示す油圧回路図である。簡単に全体の
回路構成を説明すると、メインポンプ45から送り出さ
れた作動油は外部油圧取出用のサブコンバルブ46に流
入し、さらに分流弁47を介して一部は水平制御用のバ
ルブ48に入り、水平シリンダ49を伸縮制御する。そ
して、分流弁47で分流された残りの作動油は作業機昇
降制御用のバルブ50に流入してメインシリンダ51に
送り込まれ、リフトアーム52を回動させて作業機を昇
降させるように構成している。
【0012】前記メインポンプ45とは独立しているサ
ブポンプ55には一定圧力の作動油を取り出すための減
圧弁57が接続され、一定の圧力に保たれた作動油を利
用してパワーステアリング装置59、前後進切換装置1
1、PTOクラッチ制御装置60、前輪速度制御装置6
2、電子シフト装置64が作動される。PTOクラッチ
制御装置60は、PTOクラッチ66とこれを入切する
バルブ67とで構成され、前輪速度制御装置62は油圧
クラッチ69とバルブ70とで構成される。この前輪速
度制御装置62は図示外のモード切換スイッチや前輪2
の切れ角を検出するセンサと連繋されており、前輪2の
速度を後輪3と略同一にする標準四輪駆動状態、前輪2
の周速を後輪3のそれより増速させる前輪倍速駆動状
態、あるいは後輪3のスリップ状態に応じて2駆、4駆
を自動的に選択するフルタイム駆動状態とに切り換えら
れるように構成している。
ブポンプ55には一定圧力の作動油を取り出すための減
圧弁57が接続され、一定の圧力に保たれた作動油を利
用してパワーステアリング装置59、前後進切換装置1
1、PTOクラッチ制御装置60、前輪速度制御装置6
2、電子シフト装置64が作動される。PTOクラッチ
制御装置60は、PTOクラッチ66とこれを入切する
バルブ67とで構成され、前輪速度制御装置62は油圧
クラッチ69とバルブ70とで構成される。この前輪速
度制御装置62は図示外のモード切換スイッチや前輪2
の切れ角を検出するセンサと連繋されており、前輪2の
速度を後輪3と略同一にする標準四輪駆動状態、前輪2
の周速を後輪3のそれより増速させる前輪倍速駆動状
態、あるいは後輪3のスリップ状態に応じて2駆、4駆
を自動的に選択するフルタイム駆動状態とに切り換えら
れるように構成している。
【0013】なお、図6はこの実施例で説明した変速装
置のシフト段数を示すものであって、低速の第1段から
高速の第16段までの主変速と副変速の関係が示されて
いる。また、制御部18内のメモリには、変速レバー1
2を用いて副変速装置10を操作したときに、主変速装
置9も同時に変速されるようなプログラムが設定されて
いる。
置のシフト段数を示すものであって、低速の第1段から
高速の第16段までの主変速と副変速の関係が示されて
いる。また、制御部18内のメモリには、変速レバー1
2を用いて副変速装置10を操作したときに、主変速装
置9も同時に変速されるようなプログラムが設定されて
いる。
【0014】具体的には、副変速装置10を1段増速
(例えばM速からH速に変更)させたときには、主変速
装置9は現在のシフト位置から最低速の位置(例えば4
速、3速、2速から1速)にシフトダウンされ、逆に副
変速装置10を1段減速(例えばM速からL速に変更)
させたときには、主変速装置9は現在のシフト位置から
最高速の位置(例えば1速、2速、3速から4速)にシ
フトアップされるように構成している。
(例えばM速からH速に変更)させたときには、主変速
装置9は現在のシフト位置から最低速の位置(例えば4
速、3速、2速から1速)にシフトダウンされ、逆に副
変速装置10を1段減速(例えばM速からL速に変更)
させたときには、主変速装置9は現在のシフト位置から
最高速の位置(例えば1速、2速、3速から4速)にシ
フトアップされるように構成している。
【0015】ところで、このようなプログラムを採用す
ると、オペレータが変速レバー12を握ってシフト操作
するときに、変速レバーが目標とする位置を通り越して
しまったり、あるいは変速をしようと変速レバー12を
横外側方に倒したにも拘らず、再び途中で意志が変わっ
て変速動作を止めてしまうような場合に不具合が生じ、
結局このような場合には自分の意志とは異なるシフト位
置に主変速装置9が変速されてしまうことがある。
ると、オペレータが変速レバー12を握ってシフト操作
するときに、変速レバーが目標とする位置を通り越して
しまったり、あるいは変速をしようと変速レバー12を
横外側方に倒したにも拘らず、再び途中で意志が変わっ
て変速動作を止めてしまうような場合に不具合が生じ、
結局このような場合には自分の意志とは異なるシフト位
置に主変速装置9が変速されてしまうことがある。
【0016】例えば、現在のシフト位置が副変速装置1
0はM速、主変速装置9は1速(変速段;9段)である
とき、変速レバー12を減速側に動かして副変速装置1
0をL速にするつもりがLL速まで動いてしまい、オペ
レータが行き過ぎを修正すべく変速レバー12をL速に
戻すと、主変速装置9は4速(変速段;8段)ではな
く、1速(変速段;5段)にシフトされてしまうことに
なる。オペレータは副変速L速、主変速4速(変速段;
8段)を期待しているのに主変速は1速であるから車速
が大幅に低下したことになり、作業能率を著しく低下さ
せてしまう不具合が生じる。
0はM速、主変速装置9は1速(変速段;9段)である
とき、変速レバー12を減速側に動かして副変速装置1
0をL速にするつもりがLL速まで動いてしまい、オペ
レータが行き過ぎを修正すべく変速レバー12をL速に
戻すと、主変速装置9は4速(変速段;8段)ではな
く、1速(変速段;5段)にシフトされてしまうことに
なる。オペレータは副変速L速、主変速4速(変速段;
8段)を期待しているのに主変速は1速であるから車速
が大幅に低下したことになり、作業能率を著しく低下さ
せてしまう不具合が生じる。
【0017】そこで、前記した電子シフト装置64の制
御部18のメモリ内には、このような不具合が生じない
ように次のようなプログラムが設定されている。なお、
副変速装置10の変速操作時に主変速装置9を一時的に
中立状態に保持する本願発明の制御プログラムも併せて
説明する。図4に示すフローチャートがその制御プログ
ラムであり、まず最初に制御部18に接続されている種
々のセンサ類、スイッチ類の状態が読み込まれる(ステ
ップS1)。オペレータが変速を行うべく変速レバー1
2を握って横外側方に倒すと変速感知センサ15がON
となる(ステップS2)。この変速感知センサ15がO
Nになった直後に主変速位置センサ(メインシフトセン
サ)40が中立状態にあるか否かが判別され(ステップ
S3、S4)、中立状態でなければ、副変速位置センサ
(サブシフトセンサ)41と主変速位置センサ40の検
出位置がメモリに記憶される(ステップS5、S6)。
ついで、主変速装置9のピストンロッド16を中立位置
に戻すべくソレノイド20、21、22、23をOFF
にする出力指令がセットされる(ステップS7)。
御部18のメモリ内には、このような不具合が生じない
ように次のようなプログラムが設定されている。なお、
副変速装置10の変速操作時に主変速装置9を一時的に
中立状態に保持する本願発明の制御プログラムも併せて
説明する。図4に示すフローチャートがその制御プログ
ラムであり、まず最初に制御部18に接続されている種
々のセンサ類、スイッチ類の状態が読み込まれる(ステ
ップS1)。オペレータが変速を行うべく変速レバー1
2を握って横外側方に倒すと変速感知センサ15がON
となる(ステップS2)。この変速感知センサ15がO
Nになった直後に主変速位置センサ(メインシフトセン
サ)40が中立状態にあるか否かが判別され(ステップ
S3、S4)、中立状態でなければ、副変速位置センサ
(サブシフトセンサ)41と主変速位置センサ40の検
出位置がメモリに記憶される(ステップS5、S6)。
ついで、主変速装置9のピストンロッド16を中立位置
に戻すべくソレノイド20、21、22、23をOFF
にする出力指令がセットされる(ステップS7)。
【0018】一方、変速レバー12を前後方向に動かし
て副変速装置10を切り替え、この変速レバー12を再
び横内側方に戻すと変速感知センサ15は直ちにONか
らOFFに切り替わる(ステップS9)。このとき、変
速レバー12がシフトアップする方向に操作されていれ
ば主変速装置9は1速に変更され(ステップS11)、
逆にシフトダウンする方向に操作されていれば、主変速
装置9を4速にする指令をセットする。
て副変速装置10を切り替え、この変速レバー12を再
び横内側方に戻すと変速感知センサ15は直ちにONか
らOFFに切り替わる(ステップS9)。このとき、変
速レバー12がシフトアップする方向に操作されていれ
ば主変速装置9は1速に変更され(ステップS11)、
逆にシフトダウンする方向に操作されていれば、主変速
装置9を4速にする指令をセットする。
【0019】変速感知センサ15が一度ONからOFF
にされても、言い替えると、オペレータが変速レバー1
2を握って一度は変速を試みようとしたが、途中で中断
したようなときには、主変速装置9のシフト位置は全く
変わらず、それまでの記憶値がセットされる(ステップ
S14)。そして、これらのセットされた指令に基づい
て主変速装置9のシフト操作が制御部18によってなさ
れる(ステップS8)。
にされても、言い替えると、オペレータが変速レバー1
2を握って一度は変速を試みようとしたが、途中で中断
したようなときには、主変速装置9のシフト位置は全く
変わらず、それまでの記憶値がセットされる(ステップ
S14)。そして、これらのセットされた指令に基づい
て主変速装置9のシフト操作が制御部18によってなさ
れる(ステップS8)。
【0020】両変速装置9、10の切り替えにあたって
は、まず、油圧クラッチを兼ねる前後進切替装置11が
中立状態にされ、シフト完了後に再びこの前後進切替装
置11が接続され、昇圧制御バルブ28のソレノイド3
0に電流が流されてクラッチが徐々に接続される。これ
ら一連の動作は制御部18の指令によって行われ、主変
速装置9のピストンロッド16が前後に動かされて変速
がなされる。
は、まず、油圧クラッチを兼ねる前後進切替装置11が
中立状態にされ、シフト完了後に再びこの前後進切替装
置11が接続され、昇圧制御バルブ28のソレノイド3
0に電流が流されてクラッチが徐々に接続される。これ
ら一連の動作は制御部18の指令によって行われ、主変
速装置9のピストンロッド16が前後に動かされて変速
がなされる。
【0021】図5は変速レバー12を前後方向に操作し
て主変速装置9と副変速装置10が夫々切り替わるタイ
ミングを図示している。簡単に説明すると、変速レバー
12を横に倒して変速感知センサ15がONになると、
前後進切替装置11の油圧クラッチが中立に戻され、同
時に昇圧制御バルブ28の昇圧制御が停止される。
て主変速装置9と副変速装置10が夫々切り替わるタイ
ミングを図示している。簡単に説明すると、変速レバー
12を横に倒して変速感知センサ15がONになると、
前後進切替装置11の油圧クラッチが中立に戻され、同
時に昇圧制御バルブ28の昇圧制御が停止される。
【0022】変速レバー12はこの間、M速、L速、L
L速を経由して再びL速に戻るが、主変速装置9は1速
に入ることなく4速に入り、主変速位置センサ40でそ
れが確認されると、再び昇圧制御が働き、前後進切替装
置11の油圧クラッチが徐々に接続される。
L速を経由して再びL速に戻るが、主変速装置9は1速
に入ることなく4速に入り、主変速位置センサ40でそ
れが確認されると、再び昇圧制御が働き、前後進切替装
置11の油圧クラッチが徐々に接続される。
【0023】
【発明の効果】この発明は前記の如く、操作レバー12
の回動操作によって切り替える第一変速装置10と、ア
クチュエータ16,16の作動を介して切り替える第二
変速装置9とを設け、前記各変速装置10,9の変速位
置をセンサ40,41により検出して記憶手段にて記憶
すると共に、前記操作レバー12により第一変速装置1
0を高速側へ切り替えたときには、前記アクチュエータ
16,16により第二変速装置9を低速側に切り替え、
且つ前記操作レバー12により第一変速装置10を低速
側へ切り替えたときには、前記アクチュエータ16,1
6により第二変速装置9を高速側に切り替えるものであ
るから、操作レバーを操作して1つの変速装置10を切
り替える間に、他の変速装置9が、車速の変化の少ない
方向へ切り替えられるので、急加速、急減速の無い変速
が行える。また、前記レバーを操作したにも拘わらず途
中で中断したときには、前記第二変速装置9の変速位置
は変らず、前記記憶手段に記憶されているレバー操作前
の変速位置が維持されるので、オペレータが変速操作を
間違えたり、迷っているときには、不要な変速操作が行
われず車両の操作性を向上することができる。
の回動操作によって切り替える第一変速装置10と、ア
クチュエータ16,16の作動を介して切り替える第二
変速装置9とを設け、前記各変速装置10,9の変速位
置をセンサ40,41により検出して記憶手段にて記憶
すると共に、前記操作レバー12により第一変速装置1
0を高速側へ切り替えたときには、前記アクチュエータ
16,16により第二変速装置9を低速側に切り替え、
且つ前記操作レバー12により第一変速装置10を低速
側へ切り替えたときには、前記アクチュエータ16,1
6により第二変速装置9を高速側に切り替えるものであ
るから、操作レバーを操作して1つの変速装置10を切
り替える間に、他の変速装置9が、車速の変化の少ない
方向へ切り替えられるので、急加速、急減速の無い変速
が行える。また、前記レバーを操作したにも拘わらず途
中で中断したときには、前記第二変速装置9の変速位置
は変らず、前記記憶手段に記憶されているレバー操作前
の変速位置が維持されるので、オペレータが変速操作を
間違えたり、迷っているときには、不要な変速操作が行
われず車両の操作性を向上することができる。
【図1】トラクターの全体側面図である。
【図2】制御系を示すブロック図である。
【図3】油圧回路図である。
【図4】制御プログラムの内容を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図5】制御の様子を示すタイムチャートである。
【図6】変速段数を説明した表である。
1 トラクター
2 前輪
3 後輪
4 エンジン
9 主変速装置
10 副変速装置
11 前後進切換装置
12 変速レバー
18 制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 操作レバー12の回動操作によって切り
替える第一変速装置10と、アクチュエータ16,16
の作動を介して切り替える第二変速装置9とを設け、前
記各変速装置10,9の変速位置をセンサ40,41に
より検出して記憶手段にて記憶すると共に、前記操作レ
バー12により第一変速装置10を高速側へ切り替えた
ときには、前記アクチュエータ16,16により第二変
速装置9を低速側に切り替え、且つ前記操作レバー12
により第一変速装置10を低速側へ切り替えたときに
は、前記アクチュエータ16,16により第二変速装置
9を高速側に切り替え、更に前記操作レバー12を操作
したにも拘わらず途中で中断したときには、前記第二変
速装置9の変速位置を変えず、前記記憶手段に記憶され
ているレバー操作前の変速位置を維持させる制御部18
を設けたことを特徴とする変速装置。 - 【請求項2】 前記第二変速装置9を前記操作レバー1
2の把持部に設けたボタン式スイッチ14によって切り
替える構成としたことを特徴とする請求項1に記載の変
速装置。
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JP28133992A Division JP3448878B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 動力車両の変速装置 |
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---|---|
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Country | Link |
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JP2008138755A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Iseki & Co Ltd | 多目的作業車の動力伝動機構 |
JP5003751B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2012-08-15 | 井関農機株式会社 | 作業車両の変速制御装置 |
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- 2000-02-08 JP JP2000030410A patent/JP3449331B2/ja not_active Expired - Fee Related
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